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体感音響システムによるリラクセーション効果の検討(1) : Microvibrationによる分析

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Academic year: 2021

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(1)

鳥 医 短 大 紀 要 第

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体感音響システムによるリラクセーション効果の検討

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古くから音楽は人の心身にいろいろな影響を及ぼ す乙とが経験的に知られており、医療分野において も心身症・神経症の改善1)、手術前の不安感や局所 麻酔による手術中の不快感の軽減2)、痴呆患者の 身体運動機能の向上 3~4) などの目的のために音楽 の力を借りている。しかし、音楽の作用原理を解析 する基礎研究は少ないため、その効果についても十 分な検討がなされているとは言い難い現状である。 医療分野における音楽の実用のための機器としては ボディソニツクシステムがあり、これは心身のリラ クセーションを期待できる音楽に体感音響振動を取 り入れた音楽療法の一種である。すなわち、体感音 響振動によって音楽の重低音感、リズム感などを感 じとりやすくなるような装置であり、音楽のもつ振 動によって脳内側の古皮質、旧皮質を刺激し、意識 下における情緒的、本能的な面に作用させ、人のも つ根元的な復元力に訴えかけることができると言わ れている5)。 人の情動と生理的な活動は密接に関連しており、 喜び、悲しみ、怒り等の情動は、アドレナリ γ、ノ ルアドレナリンなどの神経内分泌反応を介して生理 的な反応の変化を引き起こすことが知られている6)。 したがって、身体におけるリラクセーショ γ効果の 判定には脳波、皮膚電位水準、表面皮膚温、指尖脈 波、皮膚電気抵抗 6~7) など様々な生理学的指標が 用いられている。 今回は、体感音響シメテムにおけるリラクセーショ ン効果の判定のために、自律神経系の機能状態を評 価するために用いられている

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(以 下M Vと略す)を指標とした。 M Vは不安、緊張、 看護学科 心地良さ、くつろぎなどの情動によって起きる8) 身体表面に認められる微細な振動であり、非侵襲的 性質のものであると同時に再現性に優れ、測定法も 簡便である9)。この生理学的リラクセーション判定 法を披検者の体験印象をもとに検討した。

対象と方法

研究の目的と方法に関して同意の得られた健康な 男性9名、女性8名(平均年齢

2

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.

6

歳)を対象とし た。 リラクセーション効果に関する比較実験は安静臥 床法、音楽聴取法、ボディソニック法について同一 日に行い、図1に実験手順を示した。各リラクセー ショγ実験開始前は一定のストレスを付加するため、

5

分間のクレペリンテスト(計算問題、以下負荷と する)を行った。各リラクセーションの実施時間は 30分間とし、実験間隔を10分間とした。実験室温は

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に設定して急激な温度変化を避け、被検者 の利用するベッドはスクリーンで囲み、視覚的刺激 を避け、静かな環境を保ち、部外音による刺激を避 けた。リラクセーショ γ中の体位はすべて仰臥位と し、音量、ボディソニックの振動の強さについては、 被検者個人が好みのレベルに調節し、実験中は一定 にした。聴取する音楽は被検者が平常リラックスし たい時に選択している曲を使用した。 リラクセーショシの効果を被検者に主観的判定し てもらうためにボディソニック体験の結果、リラク セーショ γの有無、音量と振動の強さの適否、終了 時の気分について体験印象をアンケー卜した。また、

(2)

ほか 香 美 井 ? 冨 10

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負荷(クレペリンテスト) 安静臥床

実験

I

休憩 負荷(クレペリンテスト) 音楽聴取

実験

E

休憩 負荷(クレペリンテスト) ボディソニック体験

実験皿

質問紙記入 終了 3種の比較実験の結果、 答してもらった。 リラクセーション効果の客観的な判定のために、 被検者の利き手の反対側の揖指球からM Vを測定し た。測定回数は、負荷の直前、直後、 15分後、 30分 後の4固とし、測定に際してはM V測定用ピックアッ プ を テ ー プ で 軽 く 固 定 し 、 増 幅 器 ( 日 本 光 電 、 AB-601G)で増幅し、データーレコーダー (TEA C, DR-Fl-5A)で1分間記録した後、波形解析用 コγ ビュータソフト (DADISP)により、測定中、 安定波形の得られた15秒間におけるパワースペクト ルを算出した。その結果から、リラクセーション時 に多く発現するα帯 域 (8'"'-'13匝)、緊張時に多く リラクセーション実験手順 発現する θ帯 域 (6"'-'8 Hz)の周波数成分を算出 し(図2、) α帯域出現率を次の計算式によって求 めた。 図1. リラックスできた順位を回

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帯域出現率

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したがって、 α帯域出現率(以下α出現率と略す) の上昇はリラクセーション効果の増大を示す。 1 3種類のリラクセーショシ法に関する主観的評 価 3種類のリラクセーション法のうち最もリラック

(3)

体感音響システムによるリラクセーション効果 (Microvibration) 11

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竺三

4

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Hz 図2. リラクセーション実験中のmicrovibration波形および周波数成分 スできた方法は、音楽聴取法が

1

3

名、ボディソニッ ク法が2名、安静臥床法が2名であった。 2 リラクセーショソ実験中のM Vの変化 全対象者に対する 3種類のリラクセーション法施 行後のM Vの変化傾向を図3の矢印に示した。安静 臥床法により α出現率が上昇した人は

4

名、音楽聴 取法により上昇した人が9名、ボディソニック法に より上昇した人が

4

名であった。 被検者全員の、一連のリラクセーション実験過程 におけるα出現率の経時的変化を図 4に示した。 3 実験ともに負荷直後のα出現率は負荷前に比して0.5 ---3.9%低下しており、負荷によるα出現率の減少 があることが確かめられた。これらの負荷から解放 されるリラクセーショ γ期聞においては音楽聴取法 のみにα出現率の直線的上昇がみられ、明らかなリ ラクセーション反応であると判定できた。安静臥床 法においては、

1

5

分後までのα出現率低下の後、上 昇したが、その程度は負荷直後のレベル以下であっ た。ボディソニック法においては、 α出現率が漸次 低下を示した。 3 ボディソニック体験印象および主雛守リラクセー ショ γ判定 図3にボディソニック体験印象を示した。ボディ ソニック施行中にリラックスできたかという質問に 対して「リラックスできた」と答えた被検者をリラッ クス群とすると 9名となった。「リラックスできな かった」と答えた被検者は4名であり、「その他」 と答えた被検者は4名であった。このうち「その他」 の具体的理由は「慣れていない違和感」および「効 果不明」の意味を含むため「その他」を「リラック スで、きなかった」被検者に加え、非リラックス群と すると 8名となった(表1)。 ボディソニック法で使用した音楽の音量について は、被検者によって異なっているが、リラックス群 では全員が、非リラックス群でも、 88%は「了度良 い」音量を濁尺しており、両群に差は認められなかっ た。ボディソニックによる振動の強さについてはリ ラックス群では78%が、非リラックス群では25%が

(4)

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振動が筋肉をほぐしてくれる」といった肯定 的な印象を持っている人ばかりでなく、逆に「違和 感がある」という否定的な印象も含まれていた。 4 ボディソニックによるリラクセーショ γ効果の 主観的反応と生理学的変化 ボディソニック施行後、主観的な体験印象により 分類したリラックス群

(N=9

)

と非リラックス群

(N= 8

)

MV

の変化を比較するために、負荷直 後の α出現率の経時的増分変化を図5に示した。リ ラックス群において負荷前および直後の α出現率は 一定であり、ボディソニック施行によってやや上昇 した。したがって、軽度のリラクセーション効果を 示したといえる。非リラックス群においては負荷に よって1%の低下を示し、ボディソニック施行によっ てさらに直線的に低下した。したがって、軽度の非 リラクセーション効果を示したといえる。

(5)

体感音響システムによるリラクセーション効果 CMicrovibration) 13 α % 30 28 26 24 22 20 18

10 20 安静臥床 30 40 50 休 憩 回 (N=17,Meam土S.E.) 60 70 80 90 100 110 120 音楽鑑賞

休憩

ボディソニック 図4. リラクセーション実験中のα帯域出現率の経時的変化 表1.ボディソニックの体験印象 (名) 強い 音量 丁度良い 弱い 強い 振動 丁度良い iiii~ ¥ 良い 終了時の気分 悪い どちらでもない 有り 音楽鑑賞留慣 なし

1 3

種類のリラクセーション法における効果の判 定 被検者に対して一定時間の負荷後、 3種類のリラ クセーション法の効果を比較検討したところ、安静 臥床法が最もリラックスできたと答えた 2名(対象 7、10)については、 α出現率の上昇が認められた リラックス群非リラックス群 O O 9 7 O 2 6 7 2 O O 6 O O 3 7 7 5 2 3 が、他のリラクセーショ γ法が良いと答えた2名に ついても本法による上昇がみられた。音楽聴取法が 最もリラックスできたと答えた13名については、 6 名はα出現率の上昇、 6名は低下、 1名は変化を認 めなかった。ボディソニック法が最もリラックスで きたと答えた2名(対象2、11)についてはα出現 率の低下が認められた。したがって、被検者の主観 的にみたリラックス効果とM V反応の変化は常に一 致しないことがわかるO 小林ら10)は音楽刺激に対

(6)

14 福 井 美 香 ほ か d α % 6 4 2

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リラックス群(N=9) 一-0一一 非リラックス群(N=8) Mean:tS.E. 5 10 1S h J ツ O 一 二 2 一 ソ イ } ア ボ 2S 3S 分 30 図5. ボディソニック法によるα帯域出現率増分変化 負荷直後のα帯域出現率を基準とした増分変化を示す して心理的には「快感」または「不快感」と反応し でも、生理学的指標からみると異なった反応になる ことに注目し、音楽に対する生体の感受性には個人 差があることを述べており、音楽刺激に対する生体 の感受性を皮膚電位水準で表すと全反応型、反応抑 制型、無反応型の3種類のタイプに分類できるとし ているO さらに、皮膚電位水準は音楽に対する情動 的レベルの反応、主観的判断は心理的レベルの反応、 脳波は思考的あるいは知的レベルの反応として区別 できることを述べている。したがって、今回の実験 結果から得られたリラクセーション効果の評価が異 なっているのは、体験印象からみた主観的評価は心 理的レベルの反応を評価したものであり、 α出現率 からみた評価は皮膚電位水準を指標とした場合と同 質の情動的レベルの反応を評価していることになる と思われる。 2 ボデマソニックにおけるリラクセーショソ効果 の判定 ボディソニッタ中の体験印象についてみてみると、 実験に先立って被検者に好みの選曲、および音量と 振動の設定をまかせ、ボディソニック作動中一定条 d j牛のまま経過したが、音量についてはほとんど全員 が適当だったと答えているものの、作動中の振動は 曲のリズムの中の重低音に同調して生ずるため、ア クセントの強弱によって振動の強さが変化するため、 一般に好みに設定した強さよりも全体を通じて強く 感じることが多かったと思われる。これらのことは、 ボディソニック法によるリラックス群の 9名中「適 度な振動

J

と感じた人が

7

名に達し、非リラックス 群8名中「振動が強すぎ」と感じた人が6名に達し たことと関連していると思われる。したがって、ボ ディソニックにおいては適度の振動の強さの調節が 最も重要であり、被検者が振動の強さを丁度良いと 感じさえすれば、リラクセーションの効果が得られ ると考えられる。 今回の実験では被検者に平常リラックスしたい時 に聴く音楽を選曲してもらったため、全員について みればリラクセーションのために通常期待される静 かな曲からアップテγポな興奮的と思われる曲まで、 クラシック、ポッフ。ス、ロックなど様々なジャンル の曲が含まれていた。したがって、これらの曲にボ ディソニックによる振動が同調することによりリラ クセーションの効果が減じられた被検者もいたので はないかと推察される。つまり、ボディソ二ックに よるリラクセーションは振動の強さがその人の、そ の時の気分に合致していることが肝要であり、その ような選曲をすることが重要であると考えられる。 今後は問ーの被検者において選曲の異なりによる

(7)

体感音響システムによるリラクセーション効果 (Microvibration)

1

5

ボディソニックの影響を検討することにより、リラ 本研究は

1

9

9

3

年度鳥取大学医療技術短期大学部研 クセーショγをもたらす最適条件を正確に決定する 究助成費の配分を受けた研究の一部である。 ことが必要で、あるO 前項においてはボディソニック法が一番リラック スできた2名はα出現率の低下を示したが、被検者 全員についてみると、ボディソニック法によるリラッ クス群9名のうち、 3名はα出現率の上昇が認めら れ、明らかなリラックス反応を示しているが、 6名 のα出現率は減少、または無変化であり、この項目 に関しても被検者による主観的評価とα出現率から みた評価は必ずしも一致しなかった。しかしながら、 リラックス群と非リラックス群聞のα出現率の増分 変化を比較してみると、リラックス群においてはわ ずかに上昇し、非リラックス群においては、明らか に低下した。したがっ、てこの項目に関していえば、 被検者の主観的評価とα出現率からみた評価にはや や一致する傾向が認められた。以上のように、 M V 分析のみにより α出現率をもってリラクセーション 効果を判定することは現在のところ困難である。ボ ディソニックはもともと音楽刺激と体感音響の両者 を同時に身体に与えることであるから、複数刺激反 応を判定しようとしていることであり、本法におい ては両刺激の単離、およびそれらの総合によって判 定すべきものであると考えられる。

要 約

1

7

名の被検者に一定の負荷を与えた後、安静臥床、 音楽聴取、および体感音響によるリラクセーション 効果を比較した。被検者の主観的効果判定結果から リラックス群と非リラックス群に分類で、きた。リラ クセーションの生理学的指標としてmicrovibration 分析により α帯域成分出現率を検討したところ、リ ラックス群は体感音響においてはα出現率はやや上 昇した。体感音響においては被検者がリラクセーショ ンのために最適な選曲をし、最適の音量と振動の強 さを設定したときにはじめて効果をもつことが示唆 された。 本研究にあたり、常に暖かい御指導をいただきま した笠木健教授に深謝いたします。また、本研究に 快く協力してくださいました被検者の皆様に感謝い たします。

1 )牧野真理子、坪井康次、中野弘二、筒井未春、 日本バイオミュージック研究会誌、

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4) Snyder M,早川和生、尾崎フサ子訳、テキス ト看護介入、

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)小松明、日本バイオミュージック学会誌、

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1

9

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6) 村林信行、坪井康次、中野弘一、筒井未春、日 本バイオミュージック学会誌、

8

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1

9

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.

7) 伊賀富栄、森本章、小林信三、佐藤宣夫、宮城 秀晃、松本正和、吉岡顕一、白倉克之、日本バ イオミュージック学会誌、

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)

黒木かほる、自立神経、

3

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9)三島徳雄、岡孝和、田中浩稔、日本臨床、

5

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10) 小林信三、森本章、伊賀富栄、鶴敏彦、吉田学、 山本賢司、浅川雅晴、白倉克之、五島雄-郎、 日本バイオミュージック学会誌、

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11) 永田勝太郎、村山良介、看護展望、

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村井靖児、理・作・療法、

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小松明、日本バイオミュージック学会誌、

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16 福 井 美 香 ほ か

Summary

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参照

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