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学生・生徒の農業経験に関する調査1
−アンケ・−ト結果より−
歳 森 茂・田 中 隆 子
「00という坂の街に生まれた私は今まで一度も稲作作業を体験したことが ない。そして秋に旅行することもなかったためあの黄金色した稲の穂をこの目 で見たのは今年が初めてだった。この高松に釆てあの田を見たとき本当に紡鹿 だと感じた。.」 これは○年前,香川大学一・般教育総合課目「稲作.において,11月9日提出 した学生の作文中にあった−・女子学生の冒頭の背き出しである。まだ本人が在 学中のため特に伏字を使ったことをお許し頂きたい。 食糧難,勤労奉仕,稲刈作業と苦しい少年少女期を過した戦前・戦中派は, 隔世の感に打たれるし,反対に米よりもパンなどをより多く主食的に利用する という一・部のヤングからは,「米はわれわれにとって単に食品の一つであるの に過ぎず,その米の実る草である稲を知らないといって驚くほどのことほな い.という声がかえってきそうである。 中年着から見れば,現代版「米の実る木をまだ知らぬ.であるが,詣のタネ にしているだけでは現実は許されない。この「稲作.だけでなく,農業に関係 する講義その他で実際を全く知らない又は殆んど知らない学生が少なからず居 ることば,教える側は苦労が多いし,教わるほうも努力しても仲々理解が困難 である。小・中・高で知識偏重の又は知識重視の教育を受け,それを是として 育ち大学の門を楽々とくぐってきた彼等彼女等は可愛想である。見ようという 好奇心があれば見たであろうものを見ずにすませてきた者は,概して大学に 入っても科学する心,創造性が乏しいようである。「「タネまき.というものは 生れて初めてです。楽しいもんだと知った.という学生を毎年相手にする。幼 稚園以来どこかでやって欲しかったことを,彼等が専門課程に入ってイロハか ら手ほどきする大学教官としては,初等中等教育の現実に疑問をいだかざるを歳 森 茂・臼」中 隆 子 100 得ない。 今までこの「稲作.で多少とってきたアンケート結果と,本年5月下旬又は
6月上旬にとった香川大学学生(5月29日,「稲作.において),高松市内のF
中学(5月25日),大津市の滋賀大学学生(6月2日,後記の木島氏の講義の 際)の三つに同一・アンケ・−ト文で行なったアンケート結果を合せてここに報告 する。極く一・部の学生層に過ぎないので,これだけ■の結果から00大学の学生 は,又は中学生はどうだということを断定はできないが,現代の学生・生徒の 農業に関する接触の実態を公開し,今後の教育対策の資料としたい。本年のア ンケートにおける対象者の構成は次のようである。香川大学男子(教育学部15 名,経済学部24名,農学部31名,法学部25名,全部1年生)計95名,香川大学女子(教育学部1年49名,2年1名,農学部1年4名,法学部1年4名)計58
名,滋賀大学男子(1年33名,2年6名,3年8名,4年2名)計49名,滋賀
大学女子(1年62名,2年15名,3年2名)計79名一波賀大学はいずれも教
育学部だけである。F中男子は1年38名,2年37名,3年35名,不明2名引
112名,F中女子は1年34名,2年37名,3年43名計114名である0大学生,中
学生共集計に催しない内容のアンケー・ト回答は除外した。なお,調査に当り香 川大学 角 節郎氏,滋賀大学 木島塩夫氏にご配慮頂いたことに深謝する。 1.実って■いる風景を見たもの 1)総括的にみて まず初歩的なことをアンケートしてみた。イネを始め26種類の作物や果樹に ついて,その実や果実または食用部分が実っている風袋を見たことがあるかど うかを尋ねたものである。即ち,次のようなアンケート文である。 り次の墟儲について.実際に粟や瓜失または食用部分が謀っている筑紫(机(7).(さバこついては把り上げている風祭)を巳■で見たことがあれば■ その番号に○をつけて下さい。 (l)イネ(2)ムヰ (3)ノ■く.(4)小豆(あずき),(5)大盤(だいザ)(6)さつ皇いも.(7)じゃがいも(ぱれいしヱ).(る)盟いも くさといもこいも).(9)たまねぎ.8qだいこん.掴ト¶ト.拍なナ(なすび),国力キ(柿),Mりんご.個なし.(梨) ㈹くり(梁),8かみかん.摘梅(うめ)89もも 朗十もも.1餌西瓜(ナいか).囲いちご.鰯ぶとう,朗びわ, くねオリ1−プ.囲バナナ その結果,まず表ト1Aのような驚くべき事実が判明した。イネの穂並を見 たことのないのはF中女子に3%(殆んど1年生),香川大学(以下 香大と101
学生・生徒の農業経験に関する調査1
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歳 森 茂・田 中 隆 子 102 略称)男子に1%,杏大女子に2%,滋賀大学(以下 滋大と略称)女子に1 %あった。概して女子に偏している。全体的にみて低いのは,ソバ(3),小豆 (4),大豆■(5),里.いも(8),りんご(14),なし(15),もも(19),すもも (20),オリーブ(25),バナナ(26)等であって,50%またはそれ以下である0 ソバ 小豆の栽培はうんと減って仲々見られなくなっている事実はある0 日常 の食生活に大豆または大豆製品が重きを占めているのにも関らず大豆が26∼45 %の低さであるのは奇妙な感じがする。あるいは大豆と枝豆の区別がつかない 者もいて「大豆(枝豆にもなる).と書けばもっと数字が上ったかも知れない。 曳いもは35∼54%であって,掘り上げ時期は極く短期間でその他の時期は殆ん ど土の中にあるために見られにくいわけであろう。りんごについて,香川県に ほ暖地りんごの中成子(潜りんご)が約7haあるが,これは一・般に見られや すいところに存在しない。したがって,りんご栽培に縁のうすい滋賀,香川で は,りんごを見たことのない者が多いのも当然であろう。しかし香大女子では 60%もあって,大豆の28%と較べると大差があり,滋大女子も40%対28%で あって,いずれもりんごのほうが高い。次の表ト1Bにあるように,大豆のほ うがもちろん栽培南街が多いわけであるから,これは当然旅行(例えば北海道 とか長野などのりんご地帯への)によって見たものと推定される。なしは普通 防風垣を施していたり収麓まで袋掛けをしていることが多いので,見られにく いわけで29∼62%の数字となっているのはうなづけることである。香川に少く 滋賀にやや高い。すももは香川児では散在樹としても広く分布しているし,普 通,女子は男子よりすももが好きであるといわれるのにF中女子で32%,杏 大女子で33%という数字は理解しにくい。オ・リー・ブは香川県に散在樹として多 いし,県木,県花として指定する勤きも強いのであるが,F中男子の54%を topとして想像外に低かった。香川県内出身者が殆んどと思われる香大女子で さえ38%の低い数字である。オリーブの少ない滋賀で0′−3%の数字は当然か も知れない。バナナは実験温室又は観光温室でないと見られないわけであるが, 12∼22%の数字であって割合高いと思われる。F中女子では小豆と同じ数字, 香大女子ではわずかに小豆を上回るものであって,りんごと共に観光的果樹の 強さ(魅力というべきか)を物語るものであろう。そのほか,小中学校教材と
学生・生徒の農業経験に関する調査1 蓑ト1B 自現内の栽培l而硫と女子学珪の「尖っている風訣を見た割合. 103 香 川 滋 賀 栽培両横 栽増面税 No 稚 類 見た割合 見た割合 s5 S54 S50 S54
イ
ネ 28,000ha 24,900ha 98 % 54,700ha 50,200ha 99 %
2 ム ギ 4,190 7,440 88 170 774 47 3 ソ ノヾ 25 60 9 3 4 小 豆 58 73 1−7 260 242 18 5 大 豆 255 1,080 28 709 1,830 28 6 さつまいも 543 543 93 211 206 91 7 じゃがいも 785 606 84 386 399 85 9 た ま ねぎ 1,190 1,080 66 168 150 77 10 だい こ ん 438 432 90 794 668 83 田 十 で ト 97 95 90 169 201 95 12 な す 172 183 90 292 312 100 13 か き 644 550 97 602 558 95 14 り ん ご 9 7 60 0 0 40 15 梨 58 56 33 49 42 62 16 〈 り 418 274 76 243 169 79 17 み か ん 5,520 4,550 98 6 3 79 18 つ め 148 124 59 104 101 69 19 も も 383 450 57 140 65 38 20 す も も 90 33 0 0 18 21 す い か 251 206 90 256 302 85 22 い ち ご 245 344 98 99 23 ぶ ど う 649 654 88 49 48 72 24 び わ 87 109 90 6 4 58 25 オリ ーブ 35 38 3 注ニイネは水陸相計“大扁は乾燥子突 (各児戯林水産年報参照) して好適と思われる さつまいも(6),じゃがいも(7)が案外に低かった。 即ち,いもの掘り上げ風景を見ていないことであって,香大男子は さつまい も で17%,F中男子では じゃがいも で23%がこれを知らない。 秋の風物として代表的な色づいたカキーこれを見ていない老は F 中男子 の12%を始めいずれにも存在している。カキの着果などは,たとえ市内であっ ても少し散歩に出れば見られるわけであるのに,大学生の中に見たことのない 者が居るのは驚きの他ない。次に,男女によって差があるかどうかを見ると,
104 歳 森 茂・江1中 隆 子 男子のほうが勝るのは小扇パ(4),大豆(5),里いも(8),バナナ(26)等であ り,女子のほうが勝るのは,さつまいも(6),りんご(14),びわ(24),ぶど う(23)等であった。さつまいもの哨好は男子より女子のほうが高いといわれ るが,この差が いもの掘り上げに関心を寄せられるのかも知れない。また既 に一・部述べたように児によって沢山作付けされない作物は当然見る機会が少な いわけであって,表ト1Bに栽培面積を比較した。滋大は香大に較べて女子学 生の「見た割合」についてはムギ(2),もも(19),みかん(17),びわ(24), オリー・ブ(25)等が低く,番犬は滋大よりなし(15)が低い。これはその県の栽 培面殻の多少が「見た割合.に関係があるように思われ,ムギ,みかん,もも, すもも,ぶどう,びわ,オリー・ブについてはこのことが云える。しかし大豆, たまねぎ,うめについてほ関係なかった。なお,F中生と番犬生では約4年・の 年齢差があるわけであるが,両者を比較してみて大学生のほうが著しく高いと いうものはなさそうで,わずかに男子の小豆,トマト,なしを数えるのみで ある○このことから,見る者は大体中学生段階までに見ておるのであっ、て−,そ の後は受験,運動その他に熱中して自然的なものから遠ざかり,見る機会が 減ったりまたは関心がうすれるのかも知れない。これは,もっと対象を増やし て調べるべ卦重要事と思われる。 2)環境の差 前項で,一・般的に\「実っている風嘉を見た割合.が予想より低かったことを 述べたが,それは各グループの平均的な偲であって,家庭環境の差によってど う違うかを見たのが,表ト2Aである。大学生において(農家(専業戯家,兼 業農家),自家で今も稲を作っている者及び(たとえ休閑中であっても)自家 に田のある者を農的環境の者として扱い,それ以外の老を(言葉は適切でない が)非農的環境の者として分けてみた。 即ち,表ト2Aでは,農的環境の者は香大,滋大とも,そして男女いずれに おいても,非農的環境の者より,実っている風景を見た割合が高い。特に顕著 なのが小豆,大豆であって,非農的環境の者は前者の50%にも至らない。里い もも(F中以外は)それに概当する。農的環境の者が勝るのは他に,ソバ, じゃがいも,たまねき、,だいこん,なし,うめ,もも,すもも,びわ等である。
lOIj 学生・生徒の農業経験に関する調査1 q⊃ の N r■ ぐつ N の N N ▼・・・■ ▼・・ぺ N ▼・■ 〉_r) teく ・d一 ⊂) くJ⊃ ⊂)M の L(つ し(つ 団 く.〇 、寸 の てデ ⊂) N ▼・・」 寸 寸 の (:0 〔・、 CO 卜・・ の の てぃ く.⊂〉 く.D 【− CO 仁一・ く.D (.⊂〉 しゎ (エ〉 0〇 【ヽ− ぐ1 Cn −一」 て「 【.ロト CO ∝)の の C〉〇 の の ⊂〉 rJ r」 N r■ ▼−■ C、、】 CO ∝) CO くこ〉 CO の (⊃ N ・くナ 00 0〇 寸 Ln 凶 M M N { 寸 の 同 ▼・」 m N m くJ〇 の m しっ 寸 (1〇 Ln 寸 〇0 叩 くエ) 、寸 寸 q⊃ 勺1 uつ u>(〕0 r」 【、 (エ〉 く.D P、 灯)・寸1+くN の の ○つ N ⊂)uつ の くつ の ▼・−■ { (_⊃ ⊂〉 「■ N 〔、 「・} t\− 丁・−4 トー CO 【■− く.⊂〉 CO 〔、 しr) くエ〉 「{ の し〔) −■一 の ,【 m ぐ′) M { 寸 M てr く○ ■寸■ + くヱ の u)寸 寸 ∽ 寸 m 寸 ぐつ 「ナ 0〇 1計 N { CO †一・・1 く)〇 ∞ の の の の 田 T」 ∝) の Lr)寸 し(つ α)の の 1−−」 の CO の 寸 CO の N OO −・・} 0〇(か の 「・−1 0〇 cO く、C〉 N Ln ぐ\】 ⊂) CO し− の O 田 の M 寸 の の N の くエ〉 く£〉 、廿 ∪つ ト 0〇 Uつ+・dl N M トー トー N 勺1 寸 「{ 寸 寸 CO t・・} の N 寸 寸 く.D の t、 ぐ、 の く:0
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107 学生・生徒の虚業経験に関する調査1 (、D 団 N ⊂)(=〉 ⊂) ⊂〉 ⊂) 同 凶 m ぐつ ⊂> ⊂) ⊂〉 く=〉 同 ・寸 N N N く=〉 く⊃ 凹 I・・{ N rl †・・■ 同 く」〇 (=〉 の トー 〇O M 凶 1 , ● ● m Lr) M 寸 ぐつ N CO 亡− の 寸 ぐつ 【■− ▼・・ぺ N N N ぐつ ▼・・{ ⊂⊃ 凶 m [− ぐつ N N ⊂) Ln ⊂) CO 〔一 寸 ⊂> 「・・■ CO 0〇 N 、寸1 しn (J⊃ 寸 l・−−l { †・・・■ [、 (.D N t■− N くこ〉 ⊂) r・■ 「・1 N r・{ †・】」 (.⊂〉 「・} 〔−・ の 0〇 M くエ〉 く」〇 し〈つ N N ぐつ (=)(=〉 †・・{ ▼ ̄●1 ▼:r I−・■1 m N ⊂〉 N N く⊃ 田 ▼寸● 〔− く=〉 ト・ CO N ▼−●竃 I−■ l・・■ N †・・づ I・・・→ 田 くエ〉 ぐつ N しっ の ぐつ †−」 m てr の tナ N (\つ ▼・・・■ m の の 寸 の 寸 ▼{ ぐつ 寸 N M N N く⊃ の の ▼−■ くエ〉 の の ■・・・」 ▼・・■ N ぐ′) N ぐつ ▼・・叫 田 N l・・■ しゎ N 〔− ▼→ ▼・・■ r」 N ▼・→ N N 0〇 ∞ しっ N しn ⊂〉 0〇 「■ N 亡、 しn ト 寸 卜・ 省〉 L♪ M 寸 ⊂つ 寸 寸 寸 q⊃ く=〉 ▼・」 【− トー しっ CO てr の M 寸 、寸t ぐつ 田 くJ⊃ 【、 ○つ ぐつ 寸 CO 、寸 N 寸 の N CO ぐつ く> −・{ N (=〉 ⊂〉 ⊂⊃ 田 寸 くヱ〉 寸 N ∝〉 ⊂> r」 ●● 【 ● u く 寸 つ .0 の しn 寸 「トトト阜トトト車 駅幸=探ヰ=釆車 各章=Kポ・米・※ h h 縦炬薄 邁 (エ) ぐつ の CO く.D 回 N N †・・・{ uつ ぐつ の (エ) ▼寸 くエ〉 く」〇 M 寸 ぐつ r」 の の 【− CO の CO ⊂⊃ ⊂) N t一■ トー Lロ ト・ く.D ぐつ −・・」 †・・」 N CO CO の 仁一 く=〉 の 【−・ 寸 CO 〔− ト一 寸 ⊂) r、 寸 M トー N 寸 N I・・■ 田 〔、 Ln ▼・{ CO †・・・■ 【・、 N 寸 N CO ⊂> の の ⊂〉 †・・・■ 〔■、 t■■− Ln Lrつ 卜、 ー ● ● の の の 0〇 (.⊂〉 ぐ、 m N 寸 ▼・・・」 卜_ く」〇 (〉〇 勺1 四 ⊂) の CO t−■ ▼・■ 寸 †・・づ { 「イ 口 卜、 Uつ ∽ の I・・・■ 寸 N Ln M
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ようであった。多くはイネが第1位であったが,番犬女子とF中女子では
興っており,F中女子ではいちごが第1位であった。そしてその得票を男女で 合計すると,大学生では,(1)イネ151票,(2)じゃがいも115票,(3)さ つまいも114票,(4)なす 96票,(5)いちご 95票,(6)トマト 81三雲, (7)だいこん 78票 となった。即ち,イネに次いで,じゃがいも,さつまい もが高い。これに対してF中の男女合計では,(1)イネ105票,(2)さつ・ま いも103票,(3)いちご 97票,(4)じゃがいも 93票,(5)なす 89票, (6)トマト 88芙き,(7)すいか 51票となった。川Jち,大学生よりもいちご が躍進している。いちごは別個の調査によって,女子学生及び女生徒の果物 哨好の1位または2位を占めているが,特に農家率が低く農家と縁のうすいF 中で,女生徒が好きな果物であるいちごを自分の手で作りたいという意欲の 結果であったならば歓迎すべきことであるが。−・方,F中男子ではやはり嗜 好調査によって,いちご,すいかは共に第2位にあったが,タノチした作業 では表2−2のように余り上位にはなかった。 次に,表2−1で示したように,作業の経験率が極めて低いので,対象者の多 い香大男子だけをとって,農的環坊の者と非農的環境の者を比較した。それは 表2−3のようであるが,農的環境の老は非農的環境の者に較べて,すべての樫学生・生徒の戯菜経験に関する調査1 109 齢感 ー・・{ ∝)0〇・寸(「づ の,−づ Cく)の Lnくア く、D しn uつ Ln Lrつ 寸 M N N ぐヾ「→ 7い軽・ぺ〇J〕′⊥・ト・も・く へ∼」ミ粛ノ せ・・ り ㌦ 瑚右打 二′量 璧 ぐ シ J トト ニ 十粕〕ふ心トむ 碕 5量 撃退 ー N Nい村 山 u⊃ 卜 ∝=刀 の ≡ 配慮 米 右朝
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男子5%,F中男子39%,杏大女子44%,滋大女子29%,F中女子70%である。
概して女子に高い。しかしこれは現代の農家の稲作形態が機械化,専門化し,学生・生徒の虚業経験叱関する調査1 111
訃 く」〇 t_r) 、寸 「叫 ⊂⊃ Ln∝〉 N
h 四 田 q〇 しゎ の N r・・・l ∝〉 ・七l くエ N Ln 【、− N 寸 I・・■ 巾 q⊃ uつ 亡、 ▼・} くエ〉 ⊂) ⊂⊃ N rl 寸 L口 付 0〇 の 双 t♪ の しn く⊃ 「■ ∝〉 N ● 【●● (/つ 軽 勺1 Ln (/つ の しn の ぐつ 卜・†・・■ 趣 Ln 仁一 ∪つ I−■ の N の (/つ 寸 し〔つ の m 【■・、 昔− くエ〉 Lr) ●● ● ● ● ● 寸 く工〉 の 〔■− の h 四 巾 N (エ〉 の 」‘つ の の 撞 (/つ く.⊂〉 Ln ●● ● ● ●● ●● 1 四 ※ Lr) ● 1 駅 く/つ の くエ〉 の 勺1 ト N 願 ロ)・寸1+【− の N r■ (/つ M l∫〉 の 勺l の N e せ力爵庫憲慧 慧曝
量 シ 朝素崇 噂 褒潅 ・ ≡ゝ ・ } 吏 雷 う看 ぐ」者時 量 彗舟 G東 亜 由戟張庫・も 鹿 堤監ポ褒 G ト G・鹿 ′べ 撮監障耕 妾 n _ ・・ :: ︵硬⋮婁掛︶ ∴ヘドハ・干、二㌧ごニ︰こ、こい・㌧︹ご∵∵∵∴・⊥て、、∵㌧こ≡∵∵〓.こ︰∴∵㌻圭誉主よ︰、︰トニ・∵−J︰ニニ﹁−ニ・︰・ ソエCU仙翁塊監牒 †の哺歳 森 茂・仕l中 隆 子 表3−2 稲作労働の経験場所 112 年 学校 自家や学校外 学校と自家の両方 不明 合憲十 学校の割合 香 45 0 61
26 %
男 39 7 6 65 31 滋 大 56 6 22 0 29 24 子 F 中 56 31 14 0 51 73女 子 香 大 滋 大 55 56. 4 25 3 0 32 22 5 17 0 2 24 21 36 56 8 27 7 0 42 F 中 56 38 17 6 0 61 72
女子供では手伝いになりにくいという点もあろう。 また,田植えの経験は非農家は水田農家よりどのグループにおいても低く,又 女子ほ男子より経験率が低い。これは田構えの機械化が進んだため女子でほ扱 いにくいこともその−・因であろう。F中では自家の稲作付率が極めて低いが, 稲作作業や田植えの経験率は大学生と較べてそん色はない。 さて,稲作作業はどこで経験したのであろうか。それを表3−2にまとめた0 大学生の学校での経験率は21∼36%に過きないが,F中では男子73%,女子72 %の高い数字を示しキ。 次に,稲作作業を10に分類して,どの作業を経験したかを調べてみると,表 3−3のようであった。これは男子と女子では経験内容に差があるようである。 香大女子についてみると,年によって多少の数字の動きはあるが,毎年似た傾向のようであり,田植え,
刈り取り,逆搬,脱穀の4項目が高く,他の作業項 Iぎiは低い数字である。滋大女子でも同じように見受けられる。これに対して男 子学生は,多くの項目の作業経験をもっているように数字の上で判定される0 これは体力の差などもあるので,ある程度やむを得ないであろうが,稲の生育 過程にしたがって−多くの作菜内容に経験をもつことが稲を理解するためには良 いことであるので残念なことと思われる。これは稲に限らず栽培植物一・般につ学生・生徒の農業縦験に凋する調査1 113
甘 くエ〉 〔、 の M N 【− ∽ ぐつ ⊂〉 M の
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Ln N の N ▼−1【、・ 寸 M N †1 藁 くエ〉 ● ● ● ● ● ●● ● uつ N ⊂乃 ▼・{ { Ln 寸 ■‘ナ 宰 uつ の の の く.⊂〉 く.D 寸 CO CO (=〉 Ln 〔■− I−■ †−■ m ぐつ ぐつ { く=〉 ⊂) 寸 N く£〉 CO 卜・ 卜・ ⊂〉 ・dl ●● コ L‘つ { 顧 し亡) _ ● 茫:: ● ● 柊{・昔− く.D Ln くJ⊃ Ln N r■ 卜. 「■ t・・{ しn (J⊃
uつ Lr) CO 寸 N M M 寸 M N h 田 く♪ ー ●● ● ● ● Ln ●■ ● 撞 田 く♪ ● ● 【 ● ● しn 寸 ∝〉 ・寸 M M [− く」〇 く∂(℃ 趣 潅 埋′べ掛薄監査諜轟勾留 雲悼 心 慮 吏 悪 牽 朝吏 亜 e 霞 〇朝 争 詳言 米 荘 露8三盆韓㍗留=㍉挙空仁淀鴫 (ゴ 凶 一 N ぐつ 寸 し∩ は‥ト ∝〉 の ≡ ︵浪⋮壁掛︶ 駆疋鞘璧吏﹂亜准 ?の膳歳 森 茂・田 rP 隆 子 114 いていえることで,一周した経験をもつことが重要である。F中では田植え, 除草が多く,刈り取りまたは結束の数字は大学生より低い。これは体力の不足 などが関係するものと思われる。 「楽しかったと思う作業.について,1境目3回以上の経験者(多分農家出 身)からば余り声が上らないのは例年のことであり,反対に1回の経験者は色 々と番いている。一・番多いのは田植えである。したがって「苦しかったり,も う二度とやりたくないと思う作業.にしぼって,3回以上の経験者の中からま とめると表3−4のようである。 表3−4 =苦しかったり,もう二度とやりたくない作業 (番犬男子)
年 S53 S54 S55 S56
耕 起 第1位 除 算 第3位 節3位 節2位 施 肥 節5位 第3位 収稚または運搬 第4位 第2位 脱 第1位 純米や乾性 )第4位 節5位 第5位 即ち,田植えが戚も多く,それに次いで薬剤散布である。香大の学生は香川 を中心とする西南暖地出身が多く,全国的にみて病虫審多発地滞であるので, 農薬の濃度・量は平均的には相当なものである。したがって,「楽しかったと 思う作菜.の項に(一つもなかった)とか,「若しかった作業.の項に(すべ ての作業)と薔いているアンケ・−ト回答を何年みているが,うなづけることで ある。学校間と追って尖際農業は営業であるから背しさも当然伴うわけである。 没後に「両親の何れかの育った家に田のあった者.を調べたところ,番犬男 子80%,滋大男子80%,香大女子69%,滋大女子82%,F中女子63%であった0 現在の稲作付け率がそれぞれ32%,20%,17%,29%,4%であるから,その 比は40%から6%の巾であって,学巷・生徒の自家環境は急速に稲作より遠ぎ かっている。かつての流行語をもじれば「稲作は速くなりにけり.である。学生・生徒の農薬経験に関する調査1 115
ま と め
5月下旬から6月上旬にかけて,香川大学,滋賀大学の1年生を中心に講義 中にアンケ・−・トをとり,また同じ5月_上旬に高松市内の F 中学から同じアン ケー・トをとった。それらを未発表資料も合せて「学生・生徒の農業経験.とし てまとめてみた。この種の調査は公表されたものが少ないので不充分な内容な がらまとめた次第である。これは大学生の専門的触気力,無関心,不器用こ れらがどういうところに由来するかを知るための一・つの突破口になりはしない かと考える。今回のアンケーート結果から,まとめらしいまとめが出来るわけも ないが,アンケー・トを計算しているときに気付いた2つの点がある。 1つば「表1−1A.の説明で述べたが,F中生従と香大学生とほ年齢的に約 4年の開きがあるのに「実っている風景を見た.率は両者にそれほどの差が見 られないことである。あるいは 自分の限で見て知るという(栽培植物に関す る知識獲得欲のようなもの)は中学生段階までに大体終了に近づき,無関心派 は無関心のままで成長するのではなかろうかという疑いを持つ。F中男子の市 街地居住者は他に絞べて「見た率.が低いが,その中を分けてみると「理科好 き.の子は「理科好きでない.子より断然高い数字を保っている。好奇心の差 によるのであろう。 講義(または授業),「人に教えられる.,テレビ,新l用等々の文化的方法によ るのでなく,「自分だけのカでどんどん見て知り感じていく.これが−・番大事 ではないかと思うことである。古い言葉であるが「自然を知り自然に学ぶ.は 自己開発,創造性の発達に鼠過ではなかろうか。今回の調査は,農業に関する 接触の実態を通じて,現代教育の欠陥の一つにおぼろげながら触れたような気 がする。 もう1つは−・質的経験の必要性である。表3−3「稲作において経験した作業 内容.の項で述べたが,男子に較べて女子の経験は特定の4項巨=こ集中的であ る。したがって農業経験として体力を伴う稲作が適材であるかどうかば別問題 として農業経験は一∵種類について山質的,継続的であるべきではないか。乳幼 児保育においてときたま「だっこ.するだけではモノの役に立たない例をあげ歳 森 茂・田 中 隆 子 116
るまでもなく,タネまきから収穫までの継続作業の必要性を改めて痛感したこ とである。