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準司法機関としての検察制度と司法警察の関係

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(1)

準司法機 関 と しての検察制度 と司法警察 の関係

輔 俊 和 田

4.検

察 官 の地位 と権能 (わが国検察官の性格 と問題点)

2.

合衆 国の犯 罪捜査 と刑事訴追 における基本概念

5.合

衆 国 における逮捕 の要件

4.大

陪審

(grand iury)に

つ いて

5.検

屍 官

(COrOner)と

その陪審 について 6. ご若蕃

(VOruntersuchung)に

つ いて

7.社

会 主義 圏 における検察 の特殊性 について

8.準

起訴手続・ 付審判 の請求 と検察審査会制度 につ いて

9.将

来 の検察制度 の展望特 に検察 と司法警察 の関係 のあ り方 につ いて 10, SunlFnary この論文 の 目的 は前 稿

*に

つづ きわが国の検察制度 の行政制度 と して かかえ る 問題点を 西 ドイ ツ

,フ

ランス

,合

衆 国

,イ

ギ リスのそれを中心 に比較解 明 し

,わ

が国の検察制度 が

,公

訴機関 と し て どのよ うな意義を もち

,ま

,そ

の前駆機関 と しての司法警察 と如何 な る関連 を もつか

,更

に将 来 の理想 と して はいか にあるべ きかを論述す るものである。検察制度 は前稿

*に

おいてのべ たよ う に行政機関 にぞ くしなが ら準 司法的作用を行 ない,(1)検 察官 は裁判 官 に近 い強 い身分保障を受 けて い る。(2)そ れ故 に

,

時 の政 治権力 に支配 され ることな く行動す ることが要求 され る。 しか し現行 制 徹〕 検察庁法4条 :刑 事について

,公

訴を行ない,裁判所に法の正当な適用を請求 し

,且

つ,裁半」の執行を監督 し

,又

裁判所の権限に属す るその他の事項についても職務上必要 と認めるときは

,裁

判所に通知を求め, 又は意見を述べ

,又 ,公

益の代表者 として他の法令がその権限に属 させた事務を行 う。なお

,公

訴につい ては

,刑

事訴訟法 247条 に より

,国

家訴追主義が規定され

,国

家を代表す る者 としての検察官 として位置 づけられてヤヽる。 (2)検察庁法22条 25条 :検 事総長

,次

長検事及び検事長については

,検

察適格審査会の議決及び法務大臣の勧 告を経て

,検

事及び冨J検事については

,

検察適格審査会の議決を経て

,

その官を免ずることができるほ か

,定

,剰

員欠位待 ちの場合を除いては

,そ

の意志に反 して

,そ

の官を失い

,職

務を停止 され

,又

は俸 給を減額され ることはない。

* 58ペ

ージ(注

)参

萎湘 序

(2)

輔 度 の下 では検察官 は法務大 臣を頂点 とす る法務省 にぞ くす る一般職 の国家公務員 で あ って

,(3)た

だ他 の公務員 とことな り個 々の検察官が国家を代表す る行政官庁 であ り

,検

事総 長 を頂点 と した上 命 下服 の関係 にたち

,か

つ検察官一体 の関係を もつ特殊 な行政組織をな している。 しか もその職能 は刑事 につ いて公訴を提起 し

,(4)公

益 の代表者 と して国家の刑罰権の行使を求 め

,(5)公

判 を維 持 し

,(6)刑

の執行を監督す る。

(7)そ

して

,

これ らの機能を担保す るために必要 と認 めれば一切 の 事件 を 自ら捜査 し

,(8)検

察事務 官や司法警察職員 に捜査の補佐

(9)ま

た は補助を させ ることが で きる。(10) このよ うに強大な権限を単独 に持つ国家機 関は現在 のわが国の行政制度 の下 においては

,他

に存 在 せず

,制

度 的 に民意 に拘 束 され る こ とが ほ とん どない とい って よ く

,

しか も行 政権外 に超越 して 法 の正 当 な適用 と執行 を担保す る機 関で あ りなが ら

,組

織 の上 で は

,あ

く迄行政権 の枠 内に組み込 まれて い るため に

,人

権擁護機 関 と しての実績を どの範 囲まであげ うるか

,

とい うことは制度的 に PHB題が ある。 この論文で は

,こ

の問題点をで きるだけ明確 に し

,

これ についての制度論 と

,実

体面 におけ る犯 罪 捜査 の端緒

,被

疑者 の逮捕

,被

逮捕者 の送庁

,起

,不

起訴 の決定 と

,そ

の際 に民意を何処迄徴 す るこ とが可能であるか

,そ

のための方法 と して

,現

在 わが国で は採用 されていない起訴陪審や, 戦 前行 なわれていて

,現

在 廃止 されて い る予審 制度

,全

く採用 されていない私人訴追制度

,検

事 の 選考

,任

命 制度及 び判

,検

,弁

護士

,三

者 間の法曹一 元 化 問題 な どを何処迄 修正 又 は導入 で き るかを以下章を追 って論述 し

,各

国の例 にな らい比較検 討 してみたい と考 え る次 第 で あ る。

1.

検 察 官 の 地 位 と権 能 (わが 国 検 察 官 の 性 格 と 問 悪 点)

.フ

ランスにおける検察官は

,広

い意味での司法官にはい り

,告

,告

発を受理 し

,そ

の処理を決 定する権限を認め られ

,(11)公

務遂行中に重罪

,軽

罪を問わず知 り得たあ らゆる官憲

,官

公吏

,文

官は遅滞な くその事実を検事 に通報 し

,そ

れに関連す るすべての告訴(検察官の

),公

式報告

,証

拠 国家公務員法 2条 ②③

,検

察庁法52条の二,15条 ,16条,η4条

,な

お国家行政組織法5条 検察庁法4条

,刑

事訴訟法247条 検察庁法4条は「裁判所に法の正当な適用を請求 し」 とい う表現を している。 刑訴291条起訴状の朗読

,同

295条事実及び法律の適用についての意見の陳述 (弁論

),

同296条証拠に よ り証 明すべ き事実 の明示 (冒頭 陳述) (71 検察 庁法4条は「裁判 の執行 を監督 し」 と表現す る。 181 検察庁法6条

,刑

訴19条① (9)刑訴191条

tO

同法195条 ③④

,検

察庁法27条③

l〕 フ ランス刑事訴訟法40条,PrOf.Gerald L.Kock:TFrE Fttβ

ttctt CODE 9/CFrMrNAL PttOα

D1/FE(The American Series of FOREIGN PENAL CODES 7,FRANCE)(FRED B.ROTHMAN

&CO,S

VEET&MAXヽ

ヽ「

ELL LIMITED, LONDON),P.30.

9 B 動 0

(3)

準司法機関 としての検察制度 と司法警察 の関係 を治安判事 に送付す ることを義務づけられている。 このことは

,わ

が国の検察官が前述の ごとく原 則 として公訴官であり

,公

訴を提起 し

,公

判を維持す る上 に必要な限度で

,い

わゆる補充捜査が認 め られ

,第

一次的の実体捜査は司法警察職員 によることを原則 としているのと

,著

しい相違を示す のである。。2)こ のことはフランス刑事訴訟法第一章司法警察第一節総則12条に司法警察権力は検 事の監督の下 に官吏

,文

官及び本法で指定 された補助者 に依 って行使 され る(13)こ と

,そ

して司法 警察権力の行使者 は①司法警察官,②司法警察補助者,③特定司法警察業務を法律に依 って命 じられ ている文官 と補助者 とされ,(14)司法警察官の地位を占める者 としては,4.市 長

,助

,2.憲

兵の将 校

,下

士 ,在 営

5年

以上 に して委任推薦に依 り,司法大臣 と国防省

National Defenceの

政令 に依 る指名 に依 って指定 された憲兵,5。国家保安隊の警察委員

(poliCe cOmmissioner),警

察官(国家 保安隊の警察官はその地位 において

5年

以上犯罪票の処理 に当ってきた巡査または警部の中か ら補 充 され,委任推薦に基づき司法大臣 と内務大臣の政令 にもとすいて指命 され る。

)4.パ

リ警視庁の警 察委員,警察委員代理,警察官 (パリ警視庁の警察官はその地位 に

5年

以上在任 した巡査の中か ら補 充 され,委任推薦に依 り,パリ警視総監の推薦に基づき司法大臣 と内務大臣の政令に依 る指名 に依 っ て指定 され る。

)(2,5,4の

者について規定 された委任の内容は司法大臣 とその他の関係大臣の発 議 に依 って発せ られる行政規則に依 って決定せ られ る。(15))司法警察の補助員 としては

,1.司

法警 察官の地位をもたない憲兵

2.巡

査 (この両者の任務 は

,司

法警察官の職務執行を補佐す ること, 重罪

,軽

,違

反を捜査 し

,そ

の公式報告書を準備す ること

,

このような犯罪において

,

これ ら補 助員 に指揮権をもつ一切の上位者 に依 って補助員 に向けて作 られ る申立書

,証

拠 と,さ らに主犯,共 犯 についての告訴を受理す ることであって

,司

法警察補助員 は管理者的手段で決定す る権限を与え られていない。(16)このほか司法警察補助員 として規定 されている者 に

4.指

導監督業務を行な う者を除いて上 に合まれる 以外の 警察業務を 行な う公務員

2.市

警察補助員があり

,彼

の職務 は司法警察官の職務執行 に当って補助す ること

,そ

の察知 したすべての重罪

,軽

,違

反を上位者 に説明す ること

,上

位者の命令に応 じて

,彼

等 に適用 され る基本法

,特

別法に定め られた制限 と規 程の範囲で刑法犯を捜査 し

,こ

のような犯罪者を発見す る目的 に役立つあらゆる情報を集めること である。(17)そ してさらにこのほかに特別司法業務をまか されている官吏 と補助者があ る。技官 , 地方長官

,水

,森

林の技術補助者

,村

落駐在巡査である。t13)彼等は軽罪や

,森

林 に損害を与え た り

,村

落の財産を侵害 したりす る違反を捜査 し

,公

式報告 に依って立証す るもの とされ る。●9)そ

12

刑訴1謗条

,警

察法2条

10 dittO, T河コ FttβttCF CODE 9/CttrMrNAL PROCEDJttβ , p.21.

仕n ditto, TIrF FR2Ncr cοDβ げ

cRIMINAL PROCED3超

,P,22.

フ ラ ンス 刑 訴 15条 10 dittO,pp.22-23。 フランス刑訴16条

O dittO,p.24.フ

ランス刑訴20条

dittO,p.25.フ

ランス刑訴21条

1481 dittO, P. 25.

(4)

俊 して これ ら司法警察職員 は

,一

般警察

,憲

兵両者 を通 じ

,機

能 的 にも人事 的 にも覆審院 (わが国の 高 等裁判所 とい うよ りはむ しろ旧控訴院 に相 当す る

)検

事局 の監督を受 け,(2の この監督 は

,検

事 総 長 と大統領 の命 令 に依 る場合を合む もの とされ る。(21)こ の ことと

,前

述 の刑訴第一章司法警察 第一節総則 12条 の司法警 察権力 は

,検

事 の監督 の下 に行使 され ることと

,司

法警察 官の人事 に司法 大 臣が関係す ることの多 い条項(22)な どか らして検事 は高級司法警察官 と しての地位を 占め るもの とされ

,わ

が国の旧刑事 訴訟法上 の地位 と酷似 して いることに気付 くのであ る。す なわち旧刑事訴 訟法 によれば

,「

検事犯 罪 ア リ ト思料 スル トキハ犯人及証拠 フ捜査 スヘ シ(23)」 と し

,検

事 に捜査 の主体 としての地位 をみ とめ

,「

左 二掲 クル者ハ検事 ノ補佐 トシテ其 ノ指揮 ヲ受 ケ司法警察官 トン テ犯 罪 フ捜査 スヘ シ」①庁府県 ノ警察 官②憲兵 ノ将校

,准

士 官及下士(24)「 巡査

,憲

兵卒ハ検事又 ハ 司法警察官ノ命令 ヲ受 ケ司法警察吏 トシテ捜査 ノ補助 フ為 ス(25)」 もの と していたのであ る。 フ ランス刑事訴訟法 は

,検

事 を もって公益を代表 して始審裁判所

,重

罪裁判所

,警

察裁判所 に公 訴 を提起す るもの とされ

,(26)告

,告

発を受理 し

,処

理を決 定す る権限をみ とめ られ

,(27)公

訴 官 と しての本質的性格を規定す るが

,公

訴 の前提 とな る被疑者の逮捕

,証

拠 の収集な どの一連 の捜 査 活動 もまた検事 の本務 とせ られ

,犯

罪捜査の主体

,司

法警察 の指揮監督者 と しての地位が明定せ られ てい る。 ドイツにおいては公訴 を提起す るのは検察 の機能であ り

,

法 律 に 別段 の定 めのある場合を除 い て

,法

廷 で処 罰 され訴追 ので きるすべての行為 につ いては訴訟を提起す る義務 があ るとされ る。 こ の ことは

,い

わ ゅ る起訴法定主義であ って

,立

法趣 旨の説 明 に依れ ば

,

この規定 は微 罪についての 私訴や

,処

罰 令の場合を除 いて

,刑

事 につ いて単独 かつ排他的 に公訴を提起す る権利を与 えた もの で あ るとい う。(23)そ して この 目的 にそ うよ うに,検察 当局 はす べ ての公的機 関か ら報告を要求 し, 宣誓訊間をのぞ き

,い

か な る種類 の捜査 も自ら行 な うことがで きまたは警察機 関

,警

察官 に捜査を 行 なわせ ることがで きる。警察機 関や警察官は検察 当局 の要求や命令 に従 って行動す ることを義務 づ け られてい る。(2つ

)警

察機 関 と警察官 は処罰 さるべ き行為 を捜査 し

,事

態 が不 明瞭にな らないよ うに遅滞 な くすべての手段 を とらなけれ ばな らない。警察機 関 と警察官 は彼等の収集 したすべての 証 拠 を遅滞 な く検察 章局 に送付 しなけれ ばな らない。 も し捜査 についての迅速 な司法活動の遂行が

側震

:::::息

:55シ

%矮

dittO,p,79.フ

1条 92 dittO,pp.22--23.フ ランス刑訴16条 硼 十日刑事訴訟法2Ъ条

90

旧刑事訴訟法248条

90

同法249条 似

O dittO,p.30,フ

ラ ンス刑 訴諦条 971 dittO,P.30.同40条

9o DR.HORST NIEBLER:Tル

G″2形,″ Cο,99デ Cだ物 '″

,′ P′οθ,ブ″″ (The American Series of

FOREIGN PENAL CODES 10,GERMANY)FRED B.ROTHMAN&GO.SwEET 8c MAX―

WELL LIMITED,LONDON p.87.ド

ィッ刑事訴訟法 152条 ①②項

(5)

準司法機関 としての検察制度 と司法警察 の関係 必 要 と考 え られれ ば

,こ

の よ うな証拠 は直接 に治安判事(30)に 送付 されてよい。(31)こ れ らの点は 戦 後 のわが国の訴訟手続 に非 常 に似 てお り

,新

刑事訴訟法制定 にあた り合衆 国法の指導を うけた と いわれなが ら

,

ドイツ法 の伝統 がかな り影響 をの こ した と考 え られ るので あ る。す なわち検察官は 原則 として公訴官であ り (刑訴247条

),(検

察庁 法

4条

),

しか も

,唯

― の公訴機 関で あ り

,

司 法警 察 は犯 罪の実体捜査 を行 な う機 関で あ り (警察法

2条

,刑

事訴訟法 189条 ①②項

),警

察機 関 の逮捕 した被疑者を検察官 に送致 し(刑訴

205),公

訴 を提起す るのを本則 とす るが (刑訴

205),

公 訴を提起す るに必要な範 囲で捜査を行 な うが

,

これを警察投査を補 うとい う意 味で補充捜査 また 実 体捜査 に対 して法律捜査 とい うことがあ る。 この点で警察 は第一人の捜査機 関

,検

察官 は第二次 の捜査機 関であ るとされ るが

,法

は「検察官 は

,必

要 と認 め るときは

,

自 ら犯 罪を捜査 す ることが で き る」 (刑訴4ワ4条

)と

す るほか

,

その捜査範 囲をいかな る犯 罪につ いて もみ とめてい るのであ る (検察庁法

6条

)。 そ して捜査 を適正 に

,公

訴 の遂行 を全 うす るため に必 要 な事項 に関す る一般 的準則を定め ることによ って

,司

法警察職員 に対 し

,そ

の捜査 に関 し

,必

要 な一般 的指示 をす るこ とがで き (刑訴 495条 ①

),

検察 官 自 ら犯 罪を捜 査す る場合 に必要 があれ ば

,司

法 警察 職員 を指揮 して

,捜

査 の補助を させ ることがで きる (刑訴 495条 ③

)う

,司

法警察職 員 は

,

検察 官 の指示又 は指揮 に従 わなけれ ばな らない もの とされ る (同条④)。 司法警察職員 が正 当な理 由がな く検察 官 の指示又 は指揮 に従 わ

4い

場合 において検事総 長

,検

事長又 は検事正 が必 要 とみ とめれ ば

,そ

の者 の懲戒罷免権限を有す る者 に罷免 の訴追をす ることがで きるとされ

,こ

れ らの者 は

,訴

追 に理 由あ りとす るときは

,法

律 の定 め る ところによ り

,訴

追 を受 けた者 を懲戒 し又 は罷免 しな けれ ばな らな い (刑訴 194条 ②)。 これ らの法制 に対 し

,合

衆 国の制度 は著 しい相違 があ る。合衆 国は英 国植民地 と して英 国法 の影 響 を受 けた とい うよ りも

,英

本 国か ら独立 した際に

,啓

来思想 と合 理主義 とパ イオニ ア精神 が強 く はた らき

,

フ ランス的合理性 と新興 国独 特の団体 自治のかお りの強い法制 にな った といえ る。先進 国 の多 くが今 日

,立

,行

,司

法 を程度 の差 こそあれ

,分

,独

立 させ

,立

法 には原則 と して公 選 に依 るスタ ッフが(32), 行 政 にたづ さわ る職員 も政治的官職 につ くもの は概 し て 公 選 か リコー ル(33)の 制約を受 け

,専

門的事務職員 もその採 用法規制定 の時点 で国民 また は住民 の意 思 が反映 さ れて お り

,(34)委

員会

,審

議会 な どのいわゆ る

COmmittee systemの

採用 によ り更 に民意 を反映 させ よ うとす る傾向にある。 しか し司法 のみは高度 の専門職業的公務員 に依 ることとされ るのが例 で あ って,一般人 の参加 や,選出母体 を一般人 とす るよ うな ことは

,行

なわれ ないのが通則 であ る。 その理 由は

,司

法 作用 は一 般人 にはな じみ に くい極 めて高度 の専 門知識 と技術 を必要 とす る し

,ひ

普亀 馨ぎ:奥も6イ鶏霧 る

命 s

on d he U

俺d Stat岱

,1787 Ande L ttdon歩

日本国憲法95条②

,地

方 自治法81条 国家公務員法 1条 醐 側 側 ⑬ 団

(6)

輔 とた びあや まれ ば人の生命

,身

,財

産 な どに取 り返 しのつかない侵害 を与 え ることにな るか らで あ る。 ここに制度 の民主化素人主義 と

,身

分 的玄人主義の接点 があるといえ るのであ る。 国の統治 作用 が立法

,行

,司

法 を通 じて ひ と しく国民 の ものであ り

,国

民 の名 で行 なわれ ることが民主主 義 の要請 であ る以上

,司

法 のみが例外 であ ってよい とい う論理 は成 り立 たないのであ る。 閉鎖的, 身分的 にな らず

,国

民 の権利の擁護者 と して司法権 の独立を貫 くとい うことは

,相

反す る

2つ

の要 求 を一度 にみたせ とい うにひと しく不可能 な欲望 ともいえ るであろう。 しかも検察業務 は前述 の如 く司法 その ものではないのであ って

, 5権

分立 ではな く

4権

分 立 とで もいわ ざるを得 ない複雑 な立 場 を しめ る行政 である。 合 衆 国の検察 は以上の様 な要素をふ まえて生成発展 して きただけに全 く独特のものであるといえ る。す なわち合衆国 の検察官 は原則 と して市民 に依 って弁護士 の中か ら選考 され

,も

っぱ ら公訴 の 提起及 び維持 を任務 とす る官吏(33)(政府 任命 の場合 もある

)で

あ る。州 に依 って多少 の例外 はある が原則 と して犯 罪捜査 に従事 しない。検事 は公訴官と しての地位を主たるものとす るが

,合

衆 国に は英米法 の古 い伝統 があ り

,私

人訴追 が制度 と して存続 して大 陪審 または起訴陪審

(grandiury)

とい う組織 がある。大陪審 は

,

起訴 をす るか どうかを票決 し

,そ

の票決 に基 き起訴状案 (bin Of indictment)を 提 出 し,これ に基づいて正 式起訴(indictment)が行 なわれ る。 イギ リスでは1955年 大 陪審 の制度 は廃止 されたが合衆 国では制度 と して存続 してい る。 また大陪審 は

,制

度 的 には

,検

察 官 と別個独立 な訴追機 関と して犯 罪の取調権を有 し

,独

自の立場か ら犯罪を訴追 す る 権 限を有 し

;大

陪審 の審査 は検察官の提 出 した起訴状 案 に拘束 されず

,又I検

察官 の提 出 した証 拠 に よ ら ず,その個人的 に他か ら知 りえた知識 に基 づ いて,自 ら犯 罪を告発 し公判を請求す ることがで きる。 この告発 を大陪審 の告発

(presentment)と

称 す。但 し現今 の実際においては

,検

察 官 の提 出 し た起訴状案及 び証拠 のみについて審査す るのが一般である(36)。 大 陪審 の審査 を経 ないで提起 され る公訴 (又 はその起訴状

),起

訴状 の構成 は大陪審の部分を除 き

,正

式起訴状 と 同 じ であ るが, その名称 は略式起訴状

(infOrmatiOn)と

呼 ばれ正 式起訴

(indiCtment)に

対 す る 概 念 とされ る。(37) このよ うにみて くると次のよ うに結論 され る。合衆国の検察は制度的には民衆 と検察官の二本立 である。 しか も沿革 的には民衆 に依 るものの方が古い。原則的 には民衆 に依 るのであるが

,時

代 と 共 に犯 罪の増加 と複雑多様化が検察 に対 し

,高

度 の専 門性 と技術性 を要求 しは じめたので

,検

察官

(prOSecuting atorney)と

い う職能 が生 まれ

,実

質 的 には

,

む しるこれが本則 にな って 来 て原

即話蒼〒臀

suittsデ

監亀尾

:韻

袷だ

fヒ

4七

S経

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孟黒♂

魂縄

,電

e

at Los Angeles):И

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ω

銑鴨深記

R絆

'ュ

雪ざ

牌」

戦薩

B誓

鉢墾

&冴

4期

驚」

瑶哲

:ANY

前掲英米法辞典 P。 386

倒 ∞

(7)

準司法機関 としての検察制度 と司法警察の関係 則 と例外 が逆 にな ってい る現状 である。現在

,私

人訴追 は

,き

わめて微 罪の事件 に限 られ検察官 が 公 訴をほぼ独 占的 にひ きうけ

,検

察官 が起訴を行 な うに当 って大陪審 で民意を聞 く

,そ

の範 囲で起 訴 にもまた民意 がかかづ らわ ってい る'とい うことになるのである。 このよ うに私人訴追 は影を ひそめ

,大

陪審 もあま り行 なわれ な くな って きて検察官 が公 訴 の主役 とな って来 た ことは

,そ

の性格 が フランス型 に近 くな った ともいえ るが

,そ

の就任が各州 において 原 則 と して市民 に依 る公 選 で あ るとい うことで あ る。被 公選者 が弁護士

(lawyer)資

格 を もつ者 で あ り

,わ

が国の検事正 に相 当す るところの地方検察官

(diStriCt attorney)と

ゎが国の検事 に 相 当す る冨J検 察 官 (assiStant attorney)が あ り

,(37)前

者 は任期 があ るが

,後

者 は任期 が ない場 合 が多い。 この点 は

,

フ ランス

,

ドイッをは じめ とす る ヨーロ ッパ大陸 およびわが国の検察 官

,裁

判 官の よ うな終身 (定年 制 はあるが),専業 官僚型 とは甚 だ趣を異 にす るのである。弁護士 の資格 を もつ者 が互 に検察官 にな った り

,裁

判官 にな った りす る意味で法曹一元 といわれ るので あ って

,わ

が国のよ うに一 たん検事 とな った者 はほば定年迄 その職 を専業 と し

,判

事 もまた これ に同 じ く

,退

職 後弁護 士 とな るとか

,弁

護士実務一定年経過後

,高

裁 や最高裁判事 にな るとかい うの とは意味 が ちが うので あ る。 (38)こ こで特 に注意を要す るの は

,合

衆 国における弁護士 の数的比率で あ る。 わ が国 と異 り

,大

学 を卒業 して法律学校

,

これ はもっぱ ら法律事務 を教 え るところであるが

, law

school

と称 せ られ

,

これを卒業 して州で行 な う弁護士試験 に合格すれ ば弁護士資格 が得 られ るが その合格率 は高 く平均 して

15%の

州 が多 く

,あ

る説 によ ると平均乙

0%と

いい

,ニ

ュー ヨー ク州 は40

%と

い う。 このため必然的 に法曹人 口は多 く

,わ

が国の人 口8′000人 に対 し弁護±

1人

の比率 に対 し

,人

口 500人に対 し弁護±

1人

とい う状況 である。(39)そ の業務 もわが国 とちが って法律実務す べての受任 にわた り

,法

廷実務 を全 く行 なわない弁護士 も多数 に及 ぶ。 こ うい った ことか ら考 え る と合衆 国の弁護士 のスペ シャ リス トと しての地位 はわが国 ほどの希少価値 はない ことにな る し

,そ

れ故 に こそ基礎資格 を もつ者 の中か ら公選 とい うことが可能 にな るのであるが

,基

礎 資格 を得 るこ とを極限 してい るわが国 においては不可能 な ことで ある。 検察官 と司法 警察職員 との関係 につ いて は

,前

者 が公 訴

,後

者 が捜査 と分業 の形 を とるのを原 則 と し

,州

によ って例外的 に検事 が捜査 をす る所 があるに とどまる。従 って

,司

法警察官 は逮 捕 した 被疑者 をすみやか に検察官 に渡 し,起訴,不起 訴 はその判 断にまかせ何等 の干渉 は行 なわない。(40) この時点で大陪審 の判 断のあ り得 ることは前述 の とお りである。 検察研究所:「アメ リカの司法制度と検察の運用状況」昭和

%年

4月 検察研究所資料第55号

P,26な

お弁 護士が検事になった り

,判

事になった りす るとい うことは

,医

師 と同 じく法曹 としての 基礎資格で 職業 としてのカラーが少い とい うこと にもなる。 英国の ように 事務弁護士 (SOliCitOr)だ とか

,法

廷 弁護士 (barriSter)な どの区別はな く

,ひ

としく原則 としてすべて attOrney(barrister相 当

)で

あ り

,検

事 は 裁半」区におかれる意味で diStrict attorneyとか cOuntry attorneyと か呼ばれるのである。

前掲「 アメ リカの司法制度 と検察の運用状況」p.31.

Ct.FRED E.INBAU and MARVINE ASPEN:CFr/rN4L LA,わ

FOR TrFE POLrCE(CHェ

LTON

BOOK COMPANY PHILADELPHIA NEW YORK,LONDON),p.4。

(8)

, 俊

英 国は英米法の母 国 と して合衆 国法 の基礎 を提供 しなが ら

,前

述 の よ うに

,現

在 は全 く異 質 とも い え る検察制度 を とどめ る。先づ大陪審 が4955年 の

Administration of」

ustiCe Actに

依 て廃 止 され てお り

,私

人 が制定法 に依 て刑事 訴追を開始す ることは ない とす る。 しか も検察官 は一般的 に刑事訴追の公訴官ではな く

,謀

殺事件 は必 ず

,煽

動 罪

,秩

序破壊共謀 罪

,貨

幣鋳造犯 罪 と

,

これ らを含 む犯罪は引 き継 ぐことがで きるだけで

,原

則的 には ,刑 事事件 は警察 に依 って訴追 され,(41) 特殊犯罪 は

,郵

政大 臣や労働大 臣

,通

商産業大 臣が 自 ら

,ま

た は部局 によ って独 自の訴追職員 をも って訴追す るのであ って

,

この点行政機 関 と検察機関は分化 されていない し

,警

察 は犯 罪捜 査機 関 で あると同時 に

,訴

追機 関 と しての機能 を もっていることになる。 そ して制定 法 のない場合 に

,何

人 も自発的 に弁護士 に通告す ることに依 って

,刑

事手続 を行 なえ ることで は

,私

人訴追 の精神 と原 則 が生 きてい るといわな けれ ばな らない。要す るに英 国における検察官 は訴追事務 に関連 して政府 部 局 や

,裁

判所書記官

,検

屍 官

,警

察署長

,そ

の他 の者 の求 め に応 じあるいは 自発的 に

,日

頭 や書 面 で助言 を与え る(42)国 家法律顧 間 と しての性格 と

,王

室 が刑事控訴院 に訴 え られた場合 に訴訟当 時者 とな る工室顧 問弁護士 と しての性格 の

2つ

を もってい るといえ る。 以上 の諸国例を考 えるとわが国の検察官の地位 は

,政

治性 か らの独 立 を理想 と して行 政機 関の中 にあ りなが ら裁半J官 に近 い身分保障を受 ける点 は戦前 と同様 で も

,職

能 の点 は変 容 し

,公

訴官 と し て合衆国の形体 に近 く

,戦

前 の捜 査 官 と しての フランス流 の地位 は うすれて行 く傾向 にある。 しか し起訴独 占と国家訴追主義 によ って私人訴追や

,大

陪審 を認 めないか ら内容 においては合衆 国 とも 全 く相違 してい るといえ る。 検察 とい う高度 の専 門知識 を要 し

,い

や し くも人 の財産

,生

命 に対 す る生殺与傘 とい う重大 な権 限 の行使 にあた り素人 の民意 を参考の限度 であ っても問 うことは慎重 を要す る。 しか し検察 も国家 行政の一環であ る以上

,

この部 門につ いてのみ民意 の表現や参加 を全 く拒 んでよい とは断言 で きな い。 ここに問題提起 の根源 があ る。厳正適確 な法の執行 と公正 な民意 の吸収

,

しか もそのためにい ささか も法 の誤用や権威 の失墜を招かない施策を講ず るための参考事例 と して次章 と二章 において 合衆 国の検察 の前提 とな る犯 罪 と逮捕 の概念 を見てい くことにす る。

2.

合 乗 国 の犯 罪捜 査 と刑事 訴 追 にお け る基 本 概念

合衆国においては

,憲

法の精神に基いて犯罪訴追を制御す ると共に

,

自由社会の中で一般的に正

Da

d Fellman:TrrE Dβ

FEN04Ⅳ

T'S父爵 打TS 1/NDEF β郎働

yslr LA7:(THE UNIVERSITY

OF WISCONSIN PRESS,Madison,Milwaukee and London 1966)p.28拙

稿 「 行 政機関 として の検察制度 」鳥取大学教養部 紀要 第5巻 昭和46年12月

1421 dittO,TFrE D剪彊棚 4ⅣT'S PrGttTS ttЧガR β

ttLrSv L47,p.28,こ

の点 はわ が国の「 国の利 害 に関係 のある訴訟 につ いての法務大臣の権限等に関する法律 (昭和

22.12.17法

197)第1条→ 国を当 事者 とす る訴訟につい ての法務大臣に依 る国 の代表

,6条

→法務大臣に依 る行政庁に対す る指 揮

,法

務大 臣の指定す る所部 の職員 (法務省訟務部訟務課検事

)に

依 る訴訟遂行 な どの関係 に近似す る。

(9)

準司法機関としての検察制度 と司法警察の関係 当な法律秩序維持 のために不可欠 であ ると 考 え られ るものを 追及 しよ う とい う

, 2つ

の 矛盾概

&

が あ るよ うである。(43)ヘ ィ ビァス コーパ ス (人身保護 令状

)habeaS COrpusゃ

デ ュプ ロセス ( 正 当手続

)due prOCess(44)条

項 な どは前者 のあ らわれで あ り

,ア

ーサー

L.ハ

ーデ イング教授 (

ARTHUR L.HARDING)に

よれ ば人 間の 自由 と

,政

治 力 の二律 背反 の終局 的 な解 決 は何 であ る か

,刑

事訴追 において

,わ

れ われ は政治国家の権力 に対立す るもの と して個人 の人 間的 自由を取 り 扱 ってい る。 ここに政治国家 は

,社

会 の多数 が そ うで あ ると一応想定 され た場合

,個

人 の 自由

,時

には生命 さえも奪 う権利を主張す る。 そ こでわれわれは基本法 の

2つ

の概念 は如何 な るものである か とい うことに直面す るのである。 先づ政治国家 は被告人 を逮捕 し

,裁

判 にか け有 罪を宣告 す る こ と 自体 が法 に適合 していなけれ ばな らない とい うことであ り

,

この法 は政治国家が公布 した法の題 目に とどま らず

,す

べての人権 を制限す る

,

とい うよ り高度の法概念 のい くつ かを合んでい る。つ ぎに

,刑

法典 の文字 をI越え

,人

間 に罪 の宣告 をす るにあた って守 られ なけれ ばな らない公正 と正義 の準貝Jが あ るとい うことである。 立憲政治 とは決 して数 の政治 と同 じものではない。立憲政治 の主要 目的 の1つは

,多

数者 に対立 す るもの と して個人や少数者 の確実 な保護 を制定す るこ とであ る。 わが国 において は

,憲

法 の定 め る裁判官が

,時

々個人 とその仲間 の多数者 の正 当な非難 の間に干渉 しなけれ ばな らぬ ことがある。 裁 判 官 が このよ うに多数者 の非難 を頭 にお くことが裁判 官 の職務 を執行 す る際 にその態度 を少 なか らず命令 的にさせ ることがあるか も しれない。法 の下 における個人 の 自由の現実 の争 いが勝 を 占め な けれ ばな らないのは

,

こ うい う背景 の下 であ り

,起

訴 された市民 の側 に対 す る最大 の理解 が絶対 に必要 とされ るのは こういう場合 である。(45) 以上要約す ると合衆国には犯 罪か ら社会 を市民共 同の責任でまもらなけれ ばな らない とい う社会 防衛 の観念 と

,犯

罪 は社会 に対す る挑戦 で あ るが

,真

実 の挑戦者 でない者 を誤 って処 断 して はな ら ず

,挑

戦 者 と断ず るためには慎 重 に適用 し守 られ な けれ ばな らぬ普 遍 的な邁則 が あ る とい うことで あ る。 それ が憲法であ り

,憲

法 の精神 た る 自由 と正 義 で あ る。 ここに被害者 の保護 と犯 罪者

,被

疑 者 に対 す る制裁 とい う

2つ

の矛盾 した要求 のバ ランスを 自然法的にと らざるを得 ない衡平法的な要

431 ARTHER L.HARDINGヽ

VILLIAMM.BEANEY CHARLES FAIRMAN CHARLES A.REY―

NARD:F″

a卿

′″Jr7ア L例 ゲ2 C″ゲpr7″′ Pr9s劣ガゲ9″

s(SOUTHERN METHODIST UNIVERSITY

PRESS 1959),pp・ 1-5.

t4 Magna carta59条

「 国法 に よるの外逮捕

,監

,財

産侵奪

,追

放を受 ける ことな し∼」に 出来

,正

当な 法 の手続 ない しは国法 に よらず して

,権

利及び 自由を奪われない とい う概念 は合衆国に移入 され合衆国憲 法修正5条, 14条その他各州 憲法 中に規 定。修正5条「何人 も戦 時 または非常事態 に軍務 に服 してい る 際

,陸

,海

,民

兵組織 の中で発生 した事件をのぞき

,大

陪審の告発 も しくは正式起訴 に よらず して重, 軽罪を 問わず審 問され るために抑留 され る ことはない。」同14条「 ∼如何 な る州 も正 当手続 に依 らず して 何人 の生命,自由

,財

産 も奪 ってはな らない。 また合衆 国の司法権 に服す る何人 に対 しても法 の平等 の保 護 を否定 してはな らない 。」なおわ が国の新憲法 は51条 において,この ことを決定 の手続 の保 障 と称 し「何 人 も

,法

律の定 め る手続 に よらなければ

,そ

の生命若 しくは 自由を奪 われ

,又

はその他 の刑罰を科せ られ ない」 とす る。 なお旧憲法

%条

には「 日本 臣民ハ法律 二依 ルニ非 スシテ逮捕監禁審問処罰 ヲ受 クル コ トナ シ」 とある。 也9 dittO, Fttd働″ザ,′

L翻

力 C″ゲ″が″,テP″Ow♂″ケο溶, pp. 3-4.

(10)

輔 俊 和 60 求 が あ る。合 衆 国が判例法:(case law)の 国た らざるを得 ないの は このためであ る。 そ こで は裁 判 官 は常 に民意 を陪審 とい う形 で聞 くとい うよ りも陪審 な くして裁判 はあ り得 ない とい う原則 が生 ま れ たのは当然 であ り

,裁

判 の前提 た る起訴 とさ らにその前 提た る逮捕 に迄社会防衛 と 自由

,正

義 の 精神 が濃厚 に入 って くるのは当然 であ る。 その意 味で合 衆 国 にお ける逮 捕 の概念 を

,要

件 の面 か ら 次 章 でお さえてい くことにす る。

3.

合 乗 国 に お け る 逮 捕 の 要 件 合 衆 国 においては犯 罪の種類 を軽罪

(misdemeanor)と

,重

(felony)に

わ け

,逮

捕 の要件 と様式 を異 に している。重罪 とは

,

統一 法(46)第 一 節 によれ ば

,

死刑又 は 州刑務所へ の 収監 を以 て処罰 され得 る犯 罪 のすべて とされ

,

その他 すべての 犯 罪 と

,

市 町 な どの 自治体 の条 例違 反 の す べてが軽罪であ り

,逮

捕 とは犯 した 犯 罪 の審 間 に答 え させ るため に 被疑者 を拘置す る ことで あ る。

逮 捕 に当る者 を``peace officer"保安官

,警

察 官 と呼 ぶが

,こ

れ に属す る者 は

,Sheriff(執

行 官

),deRuty sheriff(執

行官代理

),mayOr(市

),City marshal(市

執行 宮

,

州 に よ っ ては警察官を指す こともあ る

),COnStable(警

察吏

),警

察官 その他

,

犯 罪事件 に際 し逮 捕権 を 法律 によ ってみ とめ られてい る公務員 である。 以下「保安官」 と呼ぶが

,保

安官 は外見 か ら犯 罪 を 現 に犯 してい るとか

,犯

した とか

,

又 は犯 そ うと してい る者 を何人 といえども停止 させ

,

そ の氏 名

,住

,職

,行

先 を求 め ることがで きる。 そのよ うな質問を受 けて

,停

止 を命 じた保安官 に対 し彼 の納得 のゆ くだけの 自己確認 と行動説 明ので きない者 はすべて拘留 され

,更

に訊間 され

,捜

査 され うる。 この規定 による拘留の期間は通 じて

2時

間 を越 え る ことはで きない。 こうい う拘留 は逮 捕 で はな く

,こ

の よ うな拘留 は

,い

かな る公簿 に も逮捕 と して記録 されてはな らない。拘留期 限 の 恣 りに

,

このよ うに して拘留 された者 は

,犯

罪 で逮 捕 され るか

,告

発 (告 訴

)さ

れない限 り釈放 さ れ な けれ ばな らない。 (以上統一逮捕法第一節

1条

5条

)。 逮 捕 は原則 と して事前 に発せ られ る逮捕状 を必 要 とす るのであるが

,前

述 したよ うに

,社

会 防衛 と刑事被告人 (被 疑者

)の

基本的人権 の擁護 とい う

2つ

の相反す る要請 を満足 させ るのが合衆 国法 の理 想であ り

,軽

罪 につ いて も保安 官は令状 な くして逮捕 で きる場合 がある。 わが国の場合 は

,重

罪 につ いてのみ その犯 罪性 と対社会性 か ら緊急 の場合

,

令状 な しに逮捕 す ること がで き るの と対 牲

o

合衆国政府は刑事訴訟手続 の地域に よる不統一を是正 しようとして

,統

一法典作成委員会に委嘱 した。 こ うして出来上 った法典はどの州でも

,そ

の一部又 は全部が採用され て来てい る。た とえば

,統

一車輌法,

即時追及法 (The UnifOrm Fresh Pursuit Act)統 一 引渡法

,

統一逮捕法な どがそうであ り, 1941年 に犯罪州際委員会は統一逮捕法を発展させた。多 くの州ではこの法を部分的に採用 したが

,ニ

ューハ ンプ シ ャー, デラウエア, ロー ドアイラ ンドは全面的 にこれを 採用 している→ ditto,A ttandbOok in

CRIMINAL PROCEDURE and the ADMISTRAT10N OF JUSTICE P.27.

(11)

準司法機関 としての検察制度 と司法警察 の関係 6刊 照 的で興味のある点である(47)(も っともわが国もこの場合 も事後に令状を要するのではあるが)。 合衆国において軽罪を令状 な しに逮捕できるのは次の場合である。

1.軽

罪が保安官の面前で

,い

わゆる現行犯 として行なわれて

,そ

れを逮捕されるべ き者が犯 したと県安官が信ず るだけの合理的 根拠を持つ場合 (わが国の場合

,現

行犯は軽罪

,重

罪を問わない

(48))2.保

安官が州の内外を問わ ず

,そ

の態度か ら軽罪が犯 され

,逮

捕されるべき者がその犯罪を犯 し

,直

ちに逮捕 しなければ

,逮

捕できな くなると信ず るに足る合理的根拠を持つ場合

(49)(こ

の点についてもわが国はいわゆる重 罪の範疇にはいるものに限 っている点で相違する)。 合衆国において重罪を令状な しに逮捕できる のは次の場合である。

1,逮

捕前 に

,保

安官が

,そ

の者がその犯罪 について有罪 と信ず る何等合理 的な根拠がな くても

,重

罪が現実 にその逮捕 されるべき 者 に 依て 犯 された 場合。

2.重

罪が犯 さ れ

,そ

の保安官は

,そ

の逮捕 さるべき者がそれを犯 したと信ずる合理的な根拠を持 っている場合で ある。 さきに述べた

2つ

の要求 にできるだけこたえようとす る精神は逮捕の実施 と事後の処置について もあ らわれるのであって

,正

道な根拠のない逮捕でも法的に筋が とおれば良いという可成 り弾力的 な態度がある。恐 らく犯罪防止 と社会防衛のためにはその程度の ことはやむを得ないという考えの あ らわれであろう。すなわち統一逮捕法第

7節

に依れば

,

逮捕の 合法的 原因が 存在すれば

,当

該 保安官 が誤 まって 犯罪を 告発 しても

,そ

の逮捕を正当づけない根拠があってもなお

,そ

の逮捕は 合法 とされ るとい うことであり

,ま

た同法第

8節

に依れば

,逮

捕状が出ていさえすれば

,逮

捕の時 に逮捕状を所持 していな くても

,逮

捕状の下 に行動 した保安官に依 る逮捕 として適法である。 もっ ともこのようにして逮捕 された者が逮捕状の呈示を求めたときは出来 るだけすみやかに現実にその 者 にこれを呈示 しなければな らない。 このように弾力的で機能的な逮捕活動がみとめ られる反面, 被疑者の人権 と保護 も充分考慮 されているのであって

,同

法第

9節

に依 れば

,逮

捕にかえて召喚状 を発する場合があるとされ る。すなわち

,軽

罪のとがで保安官が逮捕状な しに人を逮捕することが 法的にみとめ られている場合に

,逮

捕するかわ りに召喚状がその者 に発せ られる場合がある (いろ いろな形式が様 々なカ リフォルニア裁判管轄に依て用い られ るが)。 本質的には次のような場合が ある(50)(こ の点 もわが国 の任意出頭 を命ず る場合に似ているが

,わ

が国は嫌疑の程度 に依 るの であって犯罪の軽重 に依 るのでない点で相違す る)(31)。 統一逮捕法に依れば

,ま

づ出頭 しない場 合は逮捕状を出 し得 るものとし

,こ

のような召喚に応 じて故意に出頭 しなければ 100ドル以下の罰 金か50日未満の拘禁に処せ られ るとな し(以上同法第

9節

(5')),

このようにして逮捕された者 も 刑事 訴 訟 法210条 同法215条-215条な お217条

ditto,4 Frtr″ ′ぅοο″ゲ″

CRrZNAL PROCED3配

,″′ ′力¢

4D7fNrsT買

4TrON OFデ

1/sTrCβ

,P.29.

dittO,A frF″

'う

00カ ゲ″CRコ四い脇

L PROCED3亜

,ガ サカ珍

4D/rrrSrRATrON OFデ

ysTrC2,p。 29.

刑 事訴 訟 法198条

ditto,4/t7%'う00カ ゲ″CPrttLTttAと PttOCEDyttβ,″′ ′力¢ν■DYYrNrsERス

TrON OFデ

JSE建

、Pp・ 29 --30, 団 鰯 ⑩ 阿 団 団

(12)

輔 警察 機 関ない し警察権をみ とめ られ る公務員 はすべて逮捕状 な しに

,所

属職員 に依 て逮捕 された者 を治安判事 の所へ連行せず に釈放す ることがで きる (同法第10節1)。 これ はわが国のいわゆ る警 察 か ぎ りの微罪処分(53)に 似 てい るが

,わ

が国のそれが検察庁 に送検す るか否 か につ いて

,検

察 官 の指定 した事件 についていわゆ る微 罪不検挙の原則 が働 くの に対 し

,合

州 国の場合 は治安判事 に逮 捕 の合法性を判断 させ る時点 で行 なわれ る点 で異 な る。統一逮捕法 に依 れ ば

,A.被

逮 捕者 に刑事 告発 をす る何 の根拠 もない とか

,被

逮 捕者 が泥酔で逮 捕 され

,そ

れ以上 の訴訟手続 が望 ま しくない と当該官が考 えた とき

,B.こ

の よ うな者 が軽罪で逮捕 され

,指

定 され た 日時 に出廷す る とい う承 諾書 に署名 し

,そ

の者 がその州 の居住者 であ って

,指

定 され た 口時 に出廷す ると

,当

該 官 が考 えた ときで ある。 なお同節 ■によれ ば この節の

Aか

Bの

項 目に規 定 され た所 に従 って釈放 された者 は, 治安判事 の所へ連行 されず に釈 放 された とい う根拠 で公務員を訴 え る権利 はない。 同法第14節 はま た拘留 の期限を定 めてお り

,

このよ うに してた とえ釈放 され なか った と して も

,逮

捕 され た者 はす べて

,拘

留 され た地方 か

,当

該犯 罪 が犯 された地方 の裁判所判事 が明白な理 由で

,更

に48時 間を越 えない期間更新 によ って拘留 の必 要を命 じない限 り逮捕 されて24時 間以 内に釈放 されなけれ ばな ら ない。(54)こ の規程 もわが国の刑訴 によ く似てお り

,わ

が国では警察官 に依 る逮捕後48時 間以内に 検察庁 へ送検す るか釈放す るかを決 し

,送

検 され た被 疑者を検察官 は24時 間取 り調 べ72時 間以内に 起訴

,不

起訴を決定す るが

,合

衆 国は時間的 にわが国よ りもは るか に短時間 に処分 が決定 され るこ とと

,判

断をすべて裁判官 に委ねてい る点 で見 るべ きものがあろ う。(わが国 においては

,更

に検察 官 において10日間や むを得 ない場合 には更 に1回更新 して通 じて20日間

,犯

罪 の種類 に依 ては更 に 5日延 長 して通 じて25日間起訴前 の勾留をす ることが出来 るの とは甚 だ しく相違す る)(S5)。 合衆 国の逮 捕法 において今一つ考慮 に価す る点 は初動捜査 において 目撃者 の確認 が正確 に行 なえること で あ って

,保

安官は犯罪が犯 された と信ず るだけの合理的な根拠 を持 て ば

,そ

こにいた と信ず るだ けの合理的な根拠 のある者 は

,何

人 といえ ども これを停止 させて

,そ

の氏名 と住所を質 問す ること がで きる。 も し

,こ

の よ うな者 が銀安官を納得 させ るにたる彼 自身 の証 明がで きなけれ ば

,保

安官 は直 ちに

,彼

を治安判事 の所へ連行す ることがで き

,も

しこの者 が治安判事 を納得 させ るにた る彼 自身 の証 明がで きなけれ ば

,治

安判事 は彼 に出頭保証金 を積む ことを要求す るか

,ま

たは彼 自身 の 証 明がで きる迄

,拘

置す ることがで きる (同法第12節)。 も し人 や状況 に対す るこの法令の規 程やそれ についての適用が無効であ って も

,

このよ うな無効 は

,無

効 な規 程や適用 な しに影響 を与 え得 るよ うな他の法令の規程や適用 に影響を与 えない

,そ

て この結果 この法令の規程 は

,厳

正 で あ った と宣告せ られ るのである(66)(同法 第15節 )。 以上 は各州で適用 も しくは一 部準用 されている統一逮捕法 の立場 であるが

,合

衆 国は フ ランスの 刑事訴訟法246条 但書 4 Ft7河b00´ ゲ″CRttИ2ヽし4L 刑事訴訟法2C18条

4協

,うοο´ゲ″

CRIMrNAL

岡 側 醐 醐 PROCEDyttβ 2″,チヵ♂

PROC2DyRβ

ク″ブ 滋♂

4DMINとST買

4TroN

οFデ

ySTrc2,p.30.

(13)

準司法機関 としての検察制度 と司法警察の関係 よ うな国家警察 中心 に 自治体警察 を加味 した ものや

,イ

タ リアのよ うに国家警察 のみ

,イ

ギ リス の よ うに自治体警察 に国家警察を加 えた ものな どとちがい

,

自治体警察 中心 の国で あ り

,各

自治体警 察 は独 立で あ り

,互

に指揮監督や

,千

渉 を行 わないのを原則 とす る。 しか し国土 が二重国 家で ある とい うことと広大 で あるとい うことは

,州

際犯 罪や連邦規 模 の犯 罪

,対

連邦犯罪を処理す るには, 自治体警察 の機能 と規 模 は甚 だ しく適 当で ない といわ ざるを得ない。禁酒法時代 のギ ャング取締 り の 目的で発 足 した連邦検察局 (F.B,I.)や

,特

殊犯 罪取 り締 りのために発生 した

COaSt guard(も

っとも これ は財務省

Treasury Bureauに

属 しなが ら合 衆 国軍隊

United StateS Forcesの

一 部 を構成す るか ら例外的で厳密 には 警察 とはいえない

)や

,〔fOrest ranger',郵政監 察 官

,麻

薬取 締 官

,timmigration'な

どが この類 で あ る。 わ が国で変則的 に運営 されて い る鉄 道公 安の よ うなも の は

,銀

,鉱

山な どの安全

,警

備 にあた るもの と同 じ扱 い にな ってお り

private police(私

警 察

)(57)と

称 せ られ

,連

邦又 は州 の規 模 で犯 罪 の鎮圧

,捜

,検

挙 に当 るもので はな く

,専

ら私企 業 の営業 と営利保護 に当 るもので あ るか ら連 邦 ない し連邦につ なが る特別司法警察 と考 えてはな ら ない。 以上 のよ うな沿革 か ら連邦 は逮 捕 につ いて の準 則 を設 けて お り

,ロ

サ ンゼルス

,カ

リフ ォル ニ ア 州立大学警 察行政 学部

Allen P.Bristow,JOhn Bo Williams両

助教授 は合衆 国財務 省 の許 可 を 得 て「逮捕状 な しの逮捕権 力」 につ いて説 明 して い る。(58) それ に依 ると

,A.多

くの連邦 官吏 は逮 捕す るための特別 の制定法上 の権威 を与 え られ る ことな しに一定の法 の執行 を任 されてい る。

B.最

高裁判所 は更 に支配 す る連邦法 がない場 合 には逮 捕 が な され た州 の逮 捕法 が支配 す ると述 べて い る。

C.逮

捕状 な しの逮 捕権を確認す るた めにつ ぎの よ うな各種 の司法権 に関す る法 が考 え られて おか な けれ ばな らない。

1,保

安 官 は逮 捕 され る者 が 自分 の面前 で重罪 を犯 した と 信ず る 蓋然的な 理 由を 持 つ ときは逮 捕状 な しに逮捕す ることがで きる。 この法令 は犯 罪が犯 された時 になされ る逮捕 を想定 してい る。

2.保

安 官 は逮 捕 され る者 が 自分 の面前 で軽罪を犯 した と信 ずる蓋然的な理 由を持 つ ときは逮捕 状 な くして逮捕 す ることがで きる。 この法令 はマサチューセ ッツ

,バ

ーモ ン ト

,テ

キサ スを除 くあ らゆ る州 と準州 において無 制 限 に有 効で あ る。マサチ ューセ ッツ

,バ

ーモ ン ト

,テ

キサス の

5州

は軽罪が治安 の破壊や破壊 のおそれ に達す るよ うな時 にのみ面前 で行 なわれた軽罪を保 安官 は逮 捕状 な くして逮捕 で きるとい う普 通法 の原則に帰着す る。

5,保

安官 は 自分 の面前 でな くて も重罪 が犯 され た と信ず る合理 的な理 由があ り

,そ

の合理 的な 理 由がその者 がそれを犯 したのだ と信ずべ きもので あれ ば逮捕で きる。 この法 の下 で は

,そ

60瓢 !舒 ?耽

″焼 ∬ ゲ´ 脇

MIML PRoCEDじ

亜 銀 ′ 勁 ″ pp. 31-33. リカ合衆国に於 ける犯罪捜査の方法に就 て昭

4D7rNrsTRATroN

οFデ1/sT「∝,

(14)

輔 俊 和 重罪が実 は犯 されなか ったのだとい うことが後 日判 って もその逮捕 は適法 とされ る。 この法 は 以下 の州 において有効であ る。す なわちア ラバマ

,

ア リゾナ

,ア

ル カ ンサス

,

カ リフォルニ ア

,コ

ロラ ド

,コ

ネ テイカ ッ ト

,デ

ラウエア, コ ロンビア特別地区, フロ リダ, ジ ョー ジア, ハ ワイ, イ ンデ ィアナ

,カ

ンサス

,ケ

ンタ ッキー

,ル

イ ジアナ

,メ

イ ン

,メ

リー ラン ド

,マ

サ チ ューセ ッッ

,

ミシガ ン

,

ミズ リー

,ニ

ュー ジ ャー シー

,ニ

ューハ ンプ シヤイヤー

,ノ

ース カ ロ ライナ

,オ

ハ イオ

,ペ

ンシルバニヤ

,ロ

ー ドアイ ラン ド

,サ

ゥス カ ロ ライナ

,テ

キサ ス

,バ

ーモ ン ト

,パ

ー ジエア, ヮ シン トン

,ウ

エス トバ ー ジエア

,ゥ

イス コ ンシン

,ヮ

イオ ミングの 各州 で あ る。 この法 はまた コネテイカ ッ トの軽罪 に適用せ られている。 しか しコネテイ カ ッ ト州 において保安官 の面前で犯 されたので ない重罪を逮捕状 な しに逮捕できる権利は

,逮

捕 が他 の迅速 な告発 に基 いてなされ る場合 に限 られ る。 この ことは

,彼

に 伝 え られかつ 犯行 後直 ちに

,又

は遅帯 な く彼 に依 って行使 さるべ き告発 ので きるときに限 り

,逮

捕状 な しに行動 で きることを意味す る。 テキサスにおいては犯人 が逃亡 しょうとしていて

,令

状 を求 め る時間 がない時 にのみ

,面

前 で行 なわれなか った重罪を令状 な しに逮捕で きる。 ジ ョー ジアにおいて は

,犯

罪者 が逃亡 しよ うと してい るとか他 の理 由で令状 を発す る官吏の不足のために公正 さを 欠 くおそれ の あるよ うな場合 にのみ面前で犯 され たのでない重罪を保安官は令状 な しに逮捕で きる。

4,保

安官 は原貝Jと して

,重

罪 が現実 に犯 され

,そ

の者 がそれを犯 したと信ず るに足 るだけの合 理 的な理 由がある時は

,令

状 な くして人 を逮捕 で きる。 この法 の下での逮捕を正 当づ けるため

,重

罪 が現実 に犯 され

,逮

捕 の時 にそれを知 っていた ことを示す ことが必要 である。 この法 は次の諸州で行 なわれてい る。すなわちア ラスカ

,カ

リフ ォルエ ア

,ア

イダホ

,イ

リノイ

,ア

イオ ワ

,

ミネ ソタ

,

ミシシッピー

,モ

ンタナ

,ネ

ブ ラスカ

,ネ

バ タ

,ニ

ューメキ シヨ

,ニ

ュー ヨー ク

,ノ

ースダ コタ

,テ

ネ シー

,ユ

タの各州 であ る。 上記 の法 は またイ リノイとアイオァにお ける軽罪 にも適用せ られてい る。 しか しなが ら

,

と れ らの州 と準州 (カ リフ ォル エア

,ア

イダホ

,

ミネ ソタ

,モ

ンタナ

,ネ

バダ

,ニ

ュー ヨー ク, ノースダ コタ

,オ

クラホマ

,プ

エル トリコ

,サ

ウスダ コタ

,ユ

)の

多 くは制定法 に依 って, 当該官吏 は重罪が犯 された と信ず るに足 る合理的な理 由のあ る者 は何人 といえ ども

,令

状 な し に夜間 において もこれを逮捕 し得 ると規定 してい る。 この制定法 の下では

,後

,そ

の重罪 が 実 際 には犯 されなか ったのだ とい うことが判 明 して も当該官吏はその逮捕を した ことにつ いて は正 当 とされ る。

5.保

安 官は

,そ

の者 が このよ うな重罪を犯 した とい うことを合理的な理 由で告発 されている旨 を確実 に通知 されてい る場合 には面前で犯 され たのでない重罪 も令状 な しに逮捕で きる。 この よ うな告発 は告訴状 の提 出や,令状 の発行 や,正式起 訴への回付や

,裁

判所 の拘引状 の発行 な ど に依 って

,立

証 され うる。 この法 は次の各州 と準州 で有効である。すなわちア ラバマ

,カ

リフ

(15)

準司法機関 としての検察制度 と司法警察 の関係

65

ォル エア,フ ロ リダ,アイダホ

,ル

イジアナ

,

ミシガ ン

,

ミネ ツタ

,

ミシン ッピー

,モ

ンタナ, ネバダ

,ノ

ースダ コタ

,オ

ク ラホマ

,オ

レゴ ン

,プ

エル トリコ

,

ロー ドアイラン ド

,サ

ウスダ コタ

,テ

ネ シー

,ユ

,バ

ー ジエア

,ゥ

ェス トバー ジエア

,ウ

イス コ ンシンで あ る。

6.令

状 な しに逮 捕 した ときは当該 官 は

,

このよ うな者 が現実 に犯罪を犯 してい る場合 と

,逃

亡 を図 ってい る場合 は別 と して

,速

該 官吏はその権限 と逮捕 の意図 と

,逮

捕理 由を

,そ

の者 に知 せ なけれ ばな らない。 この ことの必要性 は次の諸州 と準 州で制定法 と裁判所 の判決 に依 って要 求 されて い る。 すなわちア ラバマ,アラスカ,ア リゾ ナ

,ア

ル カ ンサス

,カ

リフ ォルニア

,ハ

ワ イ

,ア

イダホ, イ ンデ ィアナ

,ア

イオア

,ケ

ンタ ッキー

,ル

イジアナ

,

ミシガ ン

,

ミネ ソタ, ミシシ ッピ…

,モ

ンタナ

,ネ

バ ダ

,ニ

ュー ヨー ク

,ノ

ースダ コタ

,オ

ハ イオ

,オ

ク ラホマ

,オ

レゴ ン

,プ

エル トリコ

,サ

ウスダ コタ

,テ

ネ シー

,ユ

タの各州および準州であ る。 このよ うな通告 はすべての司法機 関関係の法 に依 って必要 とされていないのにかかわ らず可 能 な時 に応 じて通告 す るとい うのは

,法

の適用 に慎重を期す る精神か らである。

D.こ

の指示 は合衆 国保安 官 と して財務省執行官 もまた逮捕状 を執行す る保安官の系列的な権力 を持 つ とい うことを意味す るのであ る。 しか しなが ら

,合

衆 国連邦裁判所執行 官 の職務 は逮捕状 の 執行 を合むか ら

,財

務省 官支 は一般 的 には この機能 を果 さない。(59) 要す るに

,前

章 の「犯 罪」 は憎むべ き行為であ り社会悪で あるが逮捕 とは

,私

人 をふ くめて逮捕 の発動 を促す チ ャンスは広 く与 えなが ら

,実

施 にあた って は人 の身体 の拘 置 とい う人 身 の 自由に対 す る重大 な制約であ り

,慎

重 の上 にも慎重を期 さなけれ ばな らない。犯種 と対社会的影響

,嫌

疑 の 軽重

,被

疑者 の状況 に応 じた処理 と

,逮

捕 の合法性 の判 定 をす べて わが国 にお け る予審 の廃止 とは 裏腹 に治安判事 (magiStrate)1こ 判 断 させ る ことを要す る点

,

逮 捕か ら検察 にいた る段階 で私人 及 び警察 に対す る強 いチ ェ ックが されてい るわけである。 これを さ らに市民 に依 って チ ェ ックす る 手段 と して大陪審や検察官陪審 が考 え られ るのである。 4。

大陪審

(grand jury)に

ついて

大陪審は前にも述べたように

,起

訴陪審のことである。 この制度は

,英

米法独特のものであり, 英国に始 まり植民地時代を経て合衆国に継承 されたものである。英国においては前述のように

,今

日ではこの制度は法律 に依て廃止 されたが継承国たる合衆国においては今 日

,憲

法の保障す るとこ ろである。本論文 にこの一章を設けたのは

,大

陪審が検察官の陪審 として起訴の当否を答 申し

,そ

60 ditto, 4 rr7紘ヵοο″ │″

CRr/rNAL PttOC2Dё

配 ,″

,

サカ♂

4D7rrrsTR4 TroN OF

デ1/STrCβ

(REVISED EDlTION),PP.31-33,

なお この点 につ い て は, わ が 国 の国 税 監察 官 も

,鉄

道公 安 職 員 と同様

,刑

事 訴訟 法 上 の捜 査権 を み とめ られ る特殊 の者 で あ って特 別 司法 警 察職 員 で は ない。

(16)

輔 和 66 の結果行 われ る起訴を

indictment(正

式起訴

)と

称 し

,現

実 に多 い

infOrmation(検

事 に依 る 略式起訴

)と

区別 して

,観

念 的 には非常 にウエ イ トの高 い制度 とされてい ること

,

さ らに重要 なの は

,大

陪審 は

presentment(大

陪審 に依 る告発

)を

行 な うことがで きるので

,検

察官 の infor‐

mationと

は関係な く

,そ

れ に拘束 されず に捜査活動を行 ない

,

その捜査結果 に基 いて独 自に告発 す ることがで きる。 この ことは

,

一定 の条件 の下で無作為 にえ らばれた一般市民 (CitiZen)が, 検察 とい う準 司法機 関を構成 し作用す ることにな るか らで ある。裁判 の段階で陪春員

(jurOr)を

え らび市民 を裁判 (司法

)に

参画 させ ることは

,各

国 において行 なわれてお り珍 ら しくないが

,起

訴 とその前提 作用た る捜査 の段階で

,市

民 力ヽ 参画す るとい うよ りその者 自体 とな ることは

,風

土 と時代 の要求 の結果 とはいえ

,わ

れ われ か ら見れば画期的なことで ある。 およそ各国 におけ る検察 は

,専

門的職業的公務員 が官僚機構 の中で

,準

終身的身分保障 (定年 のあ る点で

)の

下 で

,国

家 に 依 って は フ ァ ッシ ョ的 と呼 ばれ る事態 も生 じるが

,強

力 な国家代表機 関 と して排他 的 に構成 され, 職 権 の行使 がなされ るのが普通であ る。英仏 のよ うに一部私人訴追の行 なわれ る国家や

,

ソ ビエ ト 連邦や合衆 国のよ うに訴追員 (検察 官

)が

公選 され る制 度 な どがあ るが

,検

察 官 その者 が専 門職業 で あることに変 りはない。 わ が国の実務家 の論説 の中にも

,検

察官 は公訴官 にとどまるべ しとい う意見

,な

い しこれを示 唆 した とみ られ る意見や

,(60)合

衆 国 において は私人訴追 は微罪 にか ぎ られ

,英

国 の よ うに弁護士 を 使 って

,公

訴 を提起 した りす ることはで きず

,制

度 と して大 陪審 はあ って も

,イ

ギ リスにお いて廃 止 され たのは この制度の発足 した時代のよ うに

,隣

人 の刑 事事件の摘発 にエネルギ ーを費す時間 が ない

,犯

罪 の多発 と専門化 は

,到

底 素人市民 の処理す る所 にあ らず とい う反省 か らであ って

,合

衆 国 において残 存 して い るの は憲法 の故で あ る (それ も検察官の

informationに

と って かわ られ, 刑 骸化 しつつ あるとい うのは

,必

ず しも当 って いないが

),と

して

,素

人 は検察 に干渉すべか らず とい う

,公

訴専 門独 占主 義を強 く擁護す る立場 があ る。 その当否 は別 と して

,犯

罪 の多発 と専門化 故 に こそ,広く各専門の知識 を前提 と しなけれ ば,時代 にマ ッチ した検察 は行 なえ な くな るので はな いか とも考 え られ るのである。勿論

,安

易 な素人 主義 と悪平等 の思想 は厳 に排 すべ きで あ るが

,非

常 に少数 の フ レッシュな人材を早期 に採用 して

,固

定的排他 的 に定年迄勤務す る者 を厳選す る(6つ 態 度を是 と して も

,一

方試験採用者以外 に警察

,裁

,司

,検

察 な どの事務従事者 の うちか ら経 験 年数 と ラ ンクによ って選考 され る場合 が あ り

,専

門職 の起用 とい う点 か らは

,一

考 を要 す るとい うよ りむ しろ消極 に解すべ きである。 このよ うな状況 にあるとき合衆 国の大陪審 は

,検

察官 の専 断を排 す るとい う 意 味 も あ るで あろ 検察研究所:「アメ リカの司法制度 と検察の運用状況昭和

%年

4月 検察研究所資料第55号」

pp.66-67.

P。

16に

あげた ように大学法学部を修了 して受験すれば

,

わが国の医師国家試験 よりは難か しい として も

,先

づパスするのを原則とす る

,合

衆国の弁護士試験 と合格率

2%の

わが国の司法試験を同一に考えて はあやま りである。受験年令や回数を制限す るフランスも大学法学部定員そのものがわが国の10%以下で あ り

,通

状の状態であれば合格す るか ら,これ らを前提に法曹一元化や専門職の固定化を当然視するのは 誤 ま りである。

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