本単元の目標
身の回りにあるものの形についての観察や構成などの活動を通して,図形についての理解の基礎とな る経験を豊かにする。 ○ものの形を認めたり,形の特徴をとらえたりすること。 【C図形(1)ア】1 単元のデザイン
2 本単元における身に付けさせたい力を見取る課題と評価の指標
単元について
○本単元は,児童にとって初めての図形学習 である。身の回りにあるものの形について の観察や構成などの活動を通して,図形に ついての基礎となる経験を豊かにすること がねらいである。そこで,身の回りからい ろいろな形を見つける,具体物を用いて形 を作ったり分解したりするなどの活動が主 となっていく。また,はじめに身の回りに ある立体図形を扱い,次に立体図形の構成 要素である面に着目することで,立体図形 と平面図形の関係理解ができるようになっ ている。様々な活動を通して,色,大きさ, 位置や材質に関係なく形を認め,形の特徴 について捉えることができるようにする。児童について
○本学級の児童は,就学以前から,積み木や箱を積んだ り,並べたりすることや,折り紙を折ったり,重ね合 わせたりするなどの活動を遊びや生活の中で経験して いる。しかし,アンケートの結果をみるとその経験回 数には大きな差があり,52%の児童は積み木で建物や 車などを作って遊んだ経験が少ないということが分か った。このことから,単元を通してより体験を重視し ていく必要がある。また,「しかく」,「さんかく」,「ま る」といった用語から身の回りにある物を連想するこ とができていた児童は 92%であり,概ねの児童がもの の形を認めることができていた。しかし,それは児童 が形の中の特に印象に残っている部分だけを見て表現 しているものであって,形の特徴を正確にとらえた上 で表現しているものではない。指導の手立て
○本単元の指導に当たっては,「課題の設定」過程において,「1の5タウン」を作ることを知らせ,モデ ルとなる作品例を提示する。これにより,身近な立体図形を用いた形作りが具体的にとらえられると ともに,「あこがれ」を感じ,学習への意欲が高まると考えられる。そして,単元を通して「かたちク イズ」を行い,意欲を持続させる。また,「整理・分析」過程では,これまでに学習したことを踏まえ て,「かたちスリーヒントクイズ」をつくり発表し合う。これにより,「情報の収集」過程で視点ごと に見てきた立体図形を,立体図形ごとにその特徴をとらえ直すことができると考える。本単元における育成すべき資質・能力とのかかわり
○本単元では,身の回りにある箱などの具体物に直接触り,観察するといった活動を中心に行い,そこ から比較したり分類したりしながら形の概形や特徴,機能を見つけていく。このことは,児童の課題 発見・解決力を高めることにつながる。また,「クイズをする」という活動を仕組むことで,児童が相 手意識をもち,必要な内容を分かりやすく話そうとする。このことは,児童の思考力・判断力・表現力 を伸ばすことにつながる。 4 ○実物と三つの形が全て一致している。 3 ○実物とボールの形が一致し,箱と筒の形のどちらかは実物が一致しているが,一方に一致していない物がある。 2 ○実物とボールの形は一致しているが,箱と筒の形の両方に一致していない物がある。 1 ○実物と形が一致していない。 9このいろいろなかたちをかごにかたづけます。 どのかごにかたづけたらよいでしょう。 ボールのかたち はこのかたち つつのかたち ( 実 物 を 用 意 す る ) ① サ ッ カ ー ボ ー ル ② さ い こ ろ ③粘土の入れ物 ④クレヨン ⑤茶筒 ⑥テニスボール ⑦缶ジュース ⑧お菓子の筒型 ⑨お道具箱 算数 第1学年 東広島市立西条小学校 指導者 得能 めぐみ 単 元 名 本単元で育成する資質・能力 課題発見・解決力 思考力・判断力・表現力「かたちクイズをしよう」
-かたちあそび-
○かたちをつくろう(2) ・身の回りの容器で「1の5タウン」を作ることを知り,学習 に関する課題意識をもつ。 【関】◎自分の作りたいものを,どの材料でどのようにして作るか 考えようとしている。 ・身の回りの容器で「1の5タウン」を作り,立体図形の形や 機能を理解する。 資・能① 課題発見・解決力 【知】◎転がりやすい形や積み上げやすい形の面の特徴を理解して いる。 ・立体図形の形や機能から作ったものの形を当てるクイズをす る。 【知】◎形の特徴(平ら,丸い)や形の機能的な特徴(転がる,積 み上げられる)をとらえている。 ○かたちのとくちょうをまとめよう(2) ・「かたちあてクイズ」をすることを知り,学習に関する課題 意識をもつ。 【関】◎それぞれの形の特徴や機能を詳しく調べようとしている。 ・立体図形の四つの分類を知り,それぞれの形の特徴や機能を 調べる。 【知】◎身の回りにあるものの形について,その概形や特徴,機能 を理解している。 ・「かたちあてクイズ」をし,立体図形を触ってそれぞれの形 の特徴や機能を説明する。 【考】◎身の回りにあるものの形について,概形や機能,特徴から 分類することができる。
3 単元構想図(単元計画と評価)
本単元の学習の流れ(全9時間)
課題の設定
情報の収集
課題の設定
情報の収集
・小単元ごとに課題設定を行い, 具体物や写真などで活動内容 が明確になるようにして,児童 の意欲を継続させる。 ・単元を通して「かたちクイズを する」という活動を行い,意欲 を持続させる。「課題の設定」の充実
・児童が「あこがれ」をもつであ ろうモデルとなる作品例を提 示し,児童の学習意欲を高め る。 ・学習する内容の視点を明確に し,活動のみにならないように する。「課題の設定」の充実
○かたちあそび(2) ○かたちをうつしてえをかこう(2) ・立体図形の面を写し取ってクイズをすることを知り,学習に関 する課題意識をもつ。 【関】◎立体図形の面に着目し,「丸」「四角」「三角」などを見つけ て絵をかき,クイズをする見通しをもっている。 ・立体図形から写し取れる形を見つけて写し取り,紙に絵をか く。 【技】◎立体図形の面の形に着目して,「丸」「四角」「三角」などを 見出し,その形を写し取って絵をかくことができる。 ・立体図形の説明から,かいた絵を当てるクイズをする。 資・能① 課題発見・解決力 【考】◎絵から「丸」「四角」「三角」を見出し,友達が説明する面 の形から,どの絵をかいたか考えている。 ○まとめ(1) ・身に付けさせたい力を見取る課題に取り組む。 ※身に付けさせたい力を見取る課題の評価基準を基に評価する。 ・単元の学習を振り返る。 【関】◎単元の学習を振り返り,力の伸びを自覚するとともに学習 を生活に生かしていこうとする意欲をもっている。
整理・分析
ふりかえり
まとめ・創造・表現
・既習事項を生かし,「かたちスリーヒントクイズ」を行う。 資・能② 思考力・判断力・表現力 【考】立体図形を形の特徴や機能,面の形の三つの視点でとらえて いる。課題の設定
情報の収集
実行
本時7/9 ① 箱などの具体物に直接触れ,観 察する等の活動から,疑問をも ったり,いろいろな気付きをも ったりする。 <課題発見・解決力> ② 単元で学習した内容から必要な 情報を整理したり,比較したり して,必要な内容を相手に表現 する <思考力・判断力・表現力>資質・能力の評価
・前時までの立体図形を三つの 視点(形の特徴,機能,面の 形)で調べてきたが,本時で 「スリーヒントクイズ」を行 うことにより,立体図形ごと にその特徴を見ることができ るようにする。 ・教師がクイズを例示すること により,形を特定するために は,ヒントは三つ以上,三つ の視点で出す方がよいことを 実感させるとともに,既習の 学習を活用すればよいことを とらえさせ,意欲の向上を図 る。 ・それぞれの形の特徴や機能を 明確にするために,言葉だけ でなく立体図形や写真を使っ た掲示を作っておき,活用さ せる。 ・グループで互いのクイズを評 価し合わせ,どの児童も安心 して出題できるようにする。 ・クイズ大会後,四つの立体図 形を比較させ,共通点や相違 点を確認し,理解の定着を図 る。「整理・分析」の充実
4 本時の目標
5 本時の目指す児童の姿(評価規準)
自分の選んだ形を特徴や機能,面の形の三つの視点からとらえ,スリーヒントクイズを作っている。6 本時の展開
学習過程
◎評価規準 ◇配慮を要する児童への手立て 展開 主な学習活動〔主な児童の思考の流れ〕 形態 教師の働きかけ つ か む 1 前時までの学習を想起し,学習課題を設 定する。 (2分) 2 ルールを確認し,教師が提示した問題を 考える。 (20分) ・掲示を使って,これまでの学びを振り返り, 本時はスリーヒントクイズをすることを知ら せる。 ・二つのヒントで形を考えさせ,それでは形が 特定できないことから,ヒントは三つ以上必 要であることを実感させる。 ・教師の出したヒントを検討させることで,三 つの視点からヒントを出した方がよいこと, 面の形は立体図形を特定するので最後のヒン トにした方がよいことに気付かせる。 ・教師がクイズを例示することにより,クイズ のルールを押さえるとともに,既習の学習を 活用すれば,スリーヒントクイズができるこ とを示し,意欲づけを図る。 B おおむね満足できる状況 立体図形の特徴,機能,面の形のうち二つ以上の視点に着目してクイズを考えている。 (ワークシートの記述内容) C 努力を要する児童への指導の手立て ・それぞれの立体図形の特徴や機能などがまとめられた掲示を活用させる。 既習事項を生かし,立体図形の特徴や機能,面の形から立体図形をとらえることができる。 全 体 ↓ 学習課題 ヒントをきいて,どのかたちかわかるようになろう。 ・その形には角があります。高く積むことができます。真四角の形があります。 ・その形は平らなところがあります。尖っています。四角い形があります。 ・その形は転がります。形は丸いです。積むことができません。 ・その形は転がります。形は丸いです。積むことができます。 ・「たいらがある」や「積み上げられる」だけ だと,どれか分からない。 ・ヒントを三つ出すと,どの形のことか分かる。 ・ピンク(形の特徴),黄(機能),青(面の形) のヒントがいるね。/ 深 め ・ 拡 げ る / ま と め ・ つ な げ る 3 クイズを考える。 (10分) 4 考えたクイズをグループで発表しあい, 分かりにくい所などを修正する。 (10分) 5 本時のまとめをし,次時への見通しをも つ。 (3分) ◇形を選べない児童には,立体図形を見せて選 ばせる。 ◇いろいろな視点から形を捉えにくい児童に は,立体図形を渡し,実物で考えさせたり, 掲示物を活用させたりする。 ・クイズを早く作った児童には,視点ごとに掲 示と同じ色でヒントに色をつけさせ,三つの 視点を意識させる。 ◎自分の選んだ形を特徴や機能,面の形の三つ の視点からとらえ,スリーヒントクイズを作 っている。 ・各グループに立体図形を配り,友達の説明し ている立体図形がどれかを考えさせる。その 際,友達が出したヒントがその立体図形のも のになっているかを確認させる。 ・できるだけ形の特徴や機能,面の形の三つの 視点を入れるようにさせ,ヒントの順序につ いても目を向けさせる。 ・修正点を赤鉛筆で記入させる。 ・次時は「スリーヒントクイズ大会」を開くこ とを知らせる。 個 別 ↓ グ ル | プ ↓ 全 体 (友達のクイズを聞いて) ・三つとも○○の形のヒントになっていました。 ・ヒント1は,○○の形のヒントではありません。 ・簡 単 す ぎ る の で , ○ 〇 を 入 れ た ら い い と 思 い ます。 ・みんなが迷うように,ヒントの順序を変えると いいと思います。 ・転がります。(転がりません) ・積めます。(積めません) ・角があります。(ありません) ・丸い形です。 ・四角(真四角,丸,三角)があります。 ・三つのヒントを聞くと,どの形か分かる。 ・「積める,転がる」「四角,三角,真四角,丸」 「角がある(尖っている),丸い」「平ら,丸い」 などいろいろなクイズを作ることができる。