理学療法士の臨床能力の難易度と経験年数間の差に関する縦断研究
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(2) 理学療法士の臨床能力の難易度と経験年数間の差に関する縦断研究. 155. 表 1 経験年数別 CEPT の 53 項目・カテゴリー別結果の平均と統計結果 経験年数別(結果の合計平均 / 項目数) :点. 統計結果 経験年数間の差(Bonferroni). 経験 0 年. 経験 1 年. 経験 2 年. 経験 3 年. ANOVA. 0‒1. 0‒2. 0‒3. 1‒2. 1‒3. 2‒3. 53 項目合計. 2.01. 2.47. 2.65. 2.83. **. **. **. **. *. **. *. 知識. 1.57. 1.91. 2.23. 2.56. **. **. **. **. **. **. **. 思考. 1.71. 2.33. 2.55. 2.76. **. **. **. **. PT 技術. 1.67. 2.24. 2.46. 2.66. **. **. **. **. 会話技術. 2.02. 2.50. 2.70. 2.87. **. **. **. **. **. 態度. 2.49. 2.88. 2.97. 3.09. **. **. **. **. *. 自己教育. 2.44. 2.68. 2.80. 2.97. **. **. **. *. 自己管理. 2.39. 2.72. 2.82. 2.89. **. **. **. **. ** *. **. *. **:p < 0.01 *:p < 0.05. に関する項目が含まれた。. と【PT 技術】に関しては経験を重ねることにより確実に向上. 考 察. するパターン②のものと,経験 1 年時はある程度向上するが,. 経験 0 年から経験 3 年終了後までの 3 年間の自己評価による. その後穏やかにしか向上していかないパターン③の評価項目が. 理学療法士の臨床能力の変化を縦断的に調査した。CEPT の. あることが考えられる。パターン③の評価項目は比較的難易度. 合計点はすべての経験年間に有意な差があり,臨床経験により. の高いものであると推察され,長期的な成長といった視点から. 総合的に臨床能力が向上していたといえる。しかし項目毎にみ. も,これらの能力の改善が重要になると考えられる。今回はカ. ると臨床能力の向上がいくつかのパターンがあることがわかっ. テゴリーのみの考察であったが,今後は 53 の評価項目を 1 つ. た。パターン①に多くの評価項目が含まれた【態度】 ・【自己教. ひとつ検討する必要があると思われる。. 育】・【自己管理】は比較的早期から高値を示していた。これは,. 文 献. 学生時代からある程度身に着けていたか,経験 0 年の調査時点 である 5 月時点での 1 ヵ月程度の臨床経験の早い段階で獲得で きた可能性がある。パターン②にすべての項目が含まれた【知 識】に関しては経験 0 年では他のカテゴリーと比較するともっ とも低値であったが各経験年数において有意差があり,臨床経 験を重ねることにより知識量が確実に向上していることが考え られる。【会話技術】も多くの評価項目がパターン②に含まれ, 【知識】と同様な傾向で経験 0 年は比較的低いが経験年数を重 ねることにより向上していく能力であると考えられる。【思考】. 1)厚生労働省 新人看護職員研修ガイドライン.http://www. mhlw.go.jp/bunya/iryou/oshirase/dl/100210-3c.pdf(2016 年 6 月 30 日引用) 2)芳野 純,臼田 滋:理学療法における臨床能力評価尺 度(Clinical Competence Evaluation Scale in Physical Therapy:CEPT)の開発と信頼性の検討.理学療法科学. 2012; 27(6): 651‒655. 3)Yoshino J, Usuda S: The Reliability and Validity of the Clinical Competence Evaluation Scale in Physical Therapy. J Phys Ther Sci. 2013; 25(12): 1621‒1624..
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