日本橋学館大学紀要 第 14 号(2015) 原著論文
1.問題
過去、現在、未来という時間についての心理的 見解は時間的展望(time perspective)という概 念で捉えられる。この用語は1940 年前後にレヴ ィン(Lewin, K.)やフランク(Frank, 1939) によって使用されたが、レヴィンは「ある一定の 時点における個人の心理学的過去と未来につい ての見解の総体」(Lewin, 1951)と定義した(都 筑, 2007)。また、エリクソン(Erikson, E. H.) は人間の生涯を 8 段階に分けて各段階における 達成すべき発達的課題を提唱したが、青年期にお いては時間的展望の確立とその対峙状態として の時間的展望の拡散が、アイデンティティの達成 と拡散と同様に重要な発達的問題とみなされる (都筑,2007)。 青年期である大学生にとっては、卒業後の将来 設計が現実的な課題となることもあり、この時期 に時間的展望が大きく変化すると考えられる。時 間 的 展 望 と 類 似 し た 概 念 に 将 来 展 望 (future orientation)があるが、Seginer & Shoyer(2012) は、青年期の将来展望を個人が抱く主観的イメー ジ(未来に対して抱く希望や不安)として捉え、職業選択や働き方に関する領域(work and
ca-reer domain ) と 結 婚 や 家 族 に 関 す る 領 域 (marriage and family domain)について検討し た。
将来子どもを養育することは、後者、すなわち、 marriage and family domain に関連する。次世 代を担う子どもを養育する資質や準備性は、「世 2014 年 10 月 6 日受理
Attitude towards nurturing the next generation and the time perspective in university students.
*1 Taeko TERAMOTO *2 Yoshiyuki SHIBAHARA 日本橋学館大学リベラルアーツ学部
大学生の次世代育成意識と時間的展望の関連
寺本 妙子
∗1柴原 宜幸
∗2 大学生(N=463)の次世代育成意識(養護性、次世代育成力)と時間的展望、および、性別の関 連について検討した。クラスタ分析によって抽出された時間的展望パターンと性別を独立変数、 養護性尺度得点と次世代育成力尺度得点を従属変数とする 2 要因分散分析の結果、過去・現在・ 未来に対する時間的展望の高さと次世代育成意識の高さの関連が見出された。領域によっては、 女子学生において、また、現在や未来に対する肯定的態度を有する学生において次世代育成意識 が高くなる傾向が認められた。これらの結果は、肯定的な時間的展望が高い次世代育成意識を全 般的に支えること、そして、限定された領域ではあるが、社会・文化的文脈やライフサイクルの 影響が推測される女子の意識が高くなることや、過去受容が良好でなくても現在や未来に対する 展望が肯定的であることが高い意識を支えることを示唆するものであった。 ……… キーワード ……… 次世代育成力 養護性 時間的展望 性差 大学生代性」(Erikson, 1950; Erikson & Erikson, 1997)、「次世代育成力」(原・舘,1991;菱沼・ 落合・池田・高木,2009)、「養護性」(小嶋,1989; 楜澤,2012)、「親準備性」(岡本・古賀,2004)、 「親性準備性」(伊藤,2003)という概念で捉え られてきた。世代性(generativity)は「次世代 を 確 立 さ せ て 導 く こ と へ の 関 心 」(Erikson, 1950) 、 お よ び 、「 子 孫 を 生 み 出 す こ と (procreativity)、生産性(productivity)、創造 性(creativity)を包含するものであり、(自分自 身の)更なる同一性の開発に関わる一種の自己- 生殖(self-generation)も含めて、新しい存在や 新しい製作物 や新しい概念を生み出す こと」 (Erikson & Erikson, 1997)と定義される概念で
ある。次世代育成力は原・舘(1991)によって「性 別にとらわれず、次の世代を育てる能力」と提唱 された概念であるが、菱沼ら(2009)は「次世代 の子どもたちを育てることへの自信」と定義した。 養護性は「相手の健全な発達を促進するために用 いられる共感性と技能」と定義され(Fogel & Melson, 1989; 小嶋,1989; 楜澤, 2012)、親 準備性は岡本・古賀(2004)によって「子どもが 将来、家庭を築き経営していくために必要な、子 どもの養育、家族の結合、家事労働、介護を含む 親としての資質、およびそれが備わった状態」と 定義された。また、親性準備性は「子育てを支援 する社会の一員としての役割を果たすための資 質」と定義されている(伊藤,2003)。これらの 概念は、視点が異なるものの、いずれも次世代を 育む営みを表し、次世代への関心と貢献、相手へ の慈しみという人間のポジティブな側面が反映 するものである。本稿では、これらの概念を包括 的に捉え、次世代を育むことに対する関心・態度 を「次世代育成意識」として扱った。 本研究では、将来に対する時間的展望のうち、 未来の結婚や家族に関する領域に注目し、大学生 の次世代育成意識と過去・現在・未来を含めた時 間的展望の関連について明らかにすることを目 的とした。関連する先行研究(菱沼ら,2009)で は、「次世代の子どもたちを育てることへの自信」 という視点から定義された次世代育成力を測定 する尺度(次世代育成力尺度)を用いて、時間的 展望体験尺度(白井,1994)との関連が検討され ている。そこでは、次世代育成力の高さと将来展 望の高さの相関が報告されているが、時間的展望 のパターンや性別を加味した詳細な分析はなさ れていない。この点を踏まえ、本研究で試みる詳 細な検討は、「仕事と生活の調和(ワーク・ライ フ・バランス)」が求められる昨今の時流におい て、将来展望を模索する課題に取り組む大学生の 次世代育成意識と時間的展望の様相の理解と支 援に資すると考えられる。
2.方法
対象: 関東および近郊の国立大学 1 校と私立 大学4 校の 1~4 年生を調査対象とし、尺度項目 における欠損値のない463 名(男子 245 名、女 子216 名、不明 2 名、平均年齢 19.49(±1.37) 歳)のデータを分析対象とした。学生の専攻・専 門性における偏りを極力排除するため、多様な領 域を網羅するよう配慮した(医学、看護・保健学、 生命科学、理学、工学、社会学、経営学、経済学、 商学、法律学、政治学、国際関係学、心理学、教 育学、文学、外国語学、コミュニケーション学)。 調査期間: 2013 年 6〜10 月に無記名式の質問 紙調査を実施した。本研究の調査は、寺本・柴原 (2015)の調査と同一のものであり、本研究で使 用したデータはその一部であった。 調査用紙: フェイスシートで年齢、学年、性 別について質問した。時間的展望の測定には、時 間的展望体験尺度(ETPS:Experiential Time Perspective Scale)(白井,1994)を用いた。こ の尺度は、18 項目(5 段階評定)から成り、「目 標指向性」(5 項目)、「希望」(4 項目)、「現在の 充実感」(5 項目)、「過去受容」(4 項目)の 4 下 位尺度から構成される。次世代育成意識の測定に は、養護性尺度(楜澤, 2012;楜澤・福本・岩 立, 2009)と次世代育成力尺度(菱沼ら,2009)を用いた。養護性尺度は、「幼い子どもに対する 共感性(以下、共感性)」(6 段階評定の 9 項目)、 「幼い子どもに対する技能の認知(以下、技能)」 (7 項目)、「親への準備性(以下、準備性)」(4 項目)、「子どもの非受容性(得点を逆転化して以 下、受容性)」(5 項目)の 4 下位尺度から成る。 次世代育成力尺度は、「誕生を肯定することがで きるという自信」、「自己成長できるという自信」、 「伝えるものをもっているという自信」、「地域社 会の力を借りることができるという自信」(各 5 段階評定の5 項目)の 4 下位尺度が設定されてい る(以下、「誕生肯定の自信」、「自己成長の自信」、 「継承の自信」、「地域力の自信」)。いずれの尺度 も、尺度項目の平均値を尺度得点とし、高得点ほ ど各概念の程度の高さを示した。 分析: まず、各尺度得点の相関係数を算出し、 尺度間の関連性について検討した。次に、尺度得 点における性差についてt検定で検討した。そし て、時間的展望体験尺度の下位尺度得点のz得点 を用いてクラスタ分析を行い(注 1)、各クラスタと 性別を独立変数、養護性尺度と次世代育成力尺度 の下位尺度得点を従属変数とする 2 要因分散分 析を試みた(分析には、IBM SPSS Statistics 22 を使用した)。 倫理的配慮: 事前に本研究の内容について文 書で説明し、協力の承諾が得られた者に上記の質 問紙への記入を依頼した。質問紙への回答と提出 をもって本研究への協力の同意とみなした。本研 究に関しては、著者の所属機関の研究倫理委員会 の承認を得た。
3. 結果
時間的展望体験尺度、養護性尺度、次世代育 成力尺度の各信頼性係数(Cronbach のα)に ついて表1 に示した。養護性尺度と次世代育成 力尺度においては概ね.80 以上の十分に高い値 であり、内的一貫性が確保されていた。時間的 展望体験尺度においては、尺度全体では.84 と 十分な値であったが、下位尺度においては.61 ~.78 とやや低めの値を示した。しかし、尺度 としての信頼性・妥当性の報告があることから (白井,1994)、そのまま使用した(注2)。各下 位尺度間の相関係数は.10~.71 であり(効果量 で小~大)(注3)、全ての組み合わせで正の有意 な 相 関 関 係 が 認 め ら れ (p<.05 , p<.01 ,p<.001)、変数間の関連性が示された。各尺度 得点における性差についても表1 に示した。「現 在の充実感」(t(459)=2.11, p<.05)、「共感性」 (t(459)=4.44, p<.001)、「誕生肯定の自信」 (t’ (457)=4.03, p<.001)、「自己成長の自信」 (t’(450)=4.30, p<.001)において、女子におけ る有意な高得点が見られた。 時間的展望体験尺度の下位尺度得点のz得点 を用いてクラスタ分析(Ward 法)を実施した 結果、解釈可能な3 つのクラスタが得られた(図 1)。クラスタ別下位尺度得点を表 2 に示した。 第1 クラスタ(n=186、男子 96 名、女子 89 名、 不明1 名)は全体的に高得点を示しており、高 展望群と命名した。第2 クラスタ(n=76、男子 47 名、女子 29 名)は未来成分(「目標指向性」、 「希望」)と現在成分(「現在の充実感」)に関す る得点が低かったので、未来・現在低群とした。 第 3 クラスタ(n=201、男子 102 名、女子 98 名、不明1 名)は「過去受容」得点が相対的に 低く、未来成分と現在成分が相対的に高かった ので、未来・現在高群と命名した。これらの群 を時間的展望パターンとして扱った。なお、各 群の男女比に関してχ2検定を実施したが、有意 性は確認されなかった(χ2(2)=2.80, n.s.)。 時間的展望パターンと性別を独立変数、養護 性尺度と次世代育成力尺度の各尺度得点を従属 変数とする2 要因分散分析の結果を表 3 に示し た。いずれの尺度においても交互作用は確認さ れ な か っ た 。 性 別 の 主 効 果 は 、「 共 感 性 」 (F(1,455)=17.89, p<.001)、「誕生肯定の自信」 (F(1,455)=18.91, p<.001)、「自己成長の自信」 (F(1,455)=15.44, p<.001)において認められ、女 子が有意な高得点を示した。時間的展望パター ンの主効果は全ての尺度、すなわち、「共感性」
(F(2,455)=13.58, p<.001)、「技能」(F(2,455)=9.06, p<.001)、「準備性」(F(2,455)=24.60, p<.001)、 「受容性」(F(2,455)=16.52, p<.001)、「誕生肯 定の自信」(F(2,455)=26.37, p<.001)、「自己成 長の自信」(F(2,455)=22.16, p<.001)、「継承の 自信」(F(2,455)=20.98, p<.001)、「地域力の自 信」(F(2,455)=9.88, p<.001)において確認され た。多重比較(Tukey 法)の結果、全体を通じ て高展望群が最も高得点であることが確認され た。しかし、「技能」と「地域力の自信」では、 未来・現在高群は高展望群と同水準であった(両 者に有意差は確認されなかった)。また、「共感 性」では、高展望群、未来・現在高群、未来・ 現在低群の順に得点が有意に低下していた。
4
. 考察
本研究の目的は、大学生の次世代育成意識と 時間的展望、および、性別の関連について明ら かにすることであった。次世代育成意識の測定 には養護性尺度と次世代育成力尺度を用いた。 そして、時間的展望体験尺度を用いて時間的展 望パターンを同定した。時間的展望パターン、 および、性別による次世代育成意識の傾向につ いて考察を試みた。 4.1 次世代育成意識と性別の関連 尺度得点における性差は「共感性」、「誕生肯 定の自信」、「自己成長の自信」において認めら れた(表1)。養護性尺度の一領域である「共感 性」は、子どもに対する共感や関心に関連する 領域である。例えば、「幼い子どもが泣いている と何とかしてあげたいと思う」といった項目が 含まれた。次世代育成力尺度の領域である「誕 生肯定の自信」は、子どもの誕生に対する肯定 的な態度に関連し(項目例:私は、子どもの誕 生を考えただけで幸せな気分になる)、「自己成 長の自信」は、子どもの養育過程における自分 自身の成長への期待や養育の意義を認める態度 に関連した(項目例:私は、子どもとの関係を 作ることを通して人間的に成長するだろう)。こ れらの領域は、子どもの理解や育児に対する肯 定的な態度と関連する。女子における養護性の 高さは先行研究(楜澤,2012)の結果と一致するものであった。楜澤(2012)でも指摘されて いるが、この傾向の要因のひとつとして社会的 な性役割の影響が考えられた。育児における女 性の役割への期待という社会・文化的文脈が、 女子の意識の高さと関連することが示唆された。 また、青年期という発達段階にある女子大学生 にとっては、そのライフサイクルにおいて出産 や育児が近い未来の現実的な問題として捉えら れ、子どもや育児に対する前向きな意識が活性 化されている可能性も示唆された。 4.2 次世代育成意識と時間的展望パターンの 関連 本研究の分析結果では、高展望群が全ての尺 度において高得点を示していた(表3)。本研究 で扱った次世代育成意識の全ての領域において、 高い時間的展望が高い次世代育成意識と関連す ることが示され、過去、現在、未来に対するポ ジティブな心理的見解が次世代育成意識の活性 化と関連することが示唆された。しかし、過去、 現在、未来に対する見解の組み合わせパターン、 すなわち、時間的展望パターンを詳細に検討す ると、更なる様相が認められた。 未来・現在高群は、高展望群ほどではないが、 現在や未来に関する展望が比較的高く、過去に 対する展望が低いという特徴を有していた(表 2)。この群は、養護性の「技能」領域と次世代 育成力の「地域力の自信」領域で高展望群と同 程度の高水準を示していた。「技能」は子どもに 対するスキルの自信に関連する領域で、例えば、 「幼い子どもがぐずっている時、うまくなだめ ることができる」といった項目が含まれた。ま た、「地域力の自信」は自身の生活圏(コミュニ ティ)を子どものために改善することへの関心 や、子育てにおけるコミュニティでの助け合い に対する積極的な態度に関連する領域であった (項目例:私は、子どもが病気になったとき、 近所の人に助けを求めるだろう)。これらの領域 は、子どもやコミュニティへの働きかけという 実践的な側面と関連する。そして、この領域で は、過去に対する受容態度が低くても、現在や 未来に関する展望(現在の充実感、目標指向性、 希望)が高ければ、全般的に高い展望を有する 高展望群と同水準を維持できることが示唆され た。 一方、未来・現在低群は、過去に対する展望 が比較的高いが、現在や未来に関する展望が低 いという特徴を示していた(表 2)。この群は、 次世代育成意識の全領域、すなわち、上記の領 域に加えて、「準備性」(将来親になって子ども を育てようとする心理的構え)、「受容性」(子ど もに対する肯定的感情)、「継承の自信」(上の世 代から受け継ぎ次の世代に伝えるべき事物への 認識)においても低水準にあった(表3)。この ことから、過去の受容態度が良好であっても、 現在や未来の展望が低ければ、次世代育成意識 も低くなることが示唆された。 以上のことから、次世代育成意識には高い時 間的展望が関連すること、そして、領域によっ ては、過去受容が良好でなくても現在や未来へ の展望が高ければ、同様の水準を維持できるこ とが示唆された。逆に、過去受容が良好であっ ても、現在・未来の展望が低ければ、次世代育 成意識の活性化には貢献しないことが示唆され た。 4.3 次世代育成意識、性別、時間的展望パタ ーンの関連 本研究で実施した2 要因分散分析では、交互 作用は認められず、各要因(性別、時間的展望 パターン)の主効果のみが確認された(表 3)。 いずれか一方の要因の場合もあれば、2 要因の 主効果が認められた領域もあった。後者には、 「共感性」、「誕生肯定の自信」、「自己成長の自 信」が該当し、高い時間的展望と同時に性別(女 子)が高水準と関連していた。これらの領域は 子どもの理解や育児に対する肯定的な態度と関 連する領域であり、女子であること、過去、現
在、未来に対して肯定的な展望を持つことがそ の高水準を支えることを示唆するものであった。 4.4 まとめ 本研究においては、養護性尺度と次世代育成 力尺度を用いて次世代育成意識を捉え、性別と 時間的展望という2 つの要因との関連について 検討した。いずれか一方の要因と関連する領域 もあれば、両方の要因と関連が見られる領域も あった。全体的には、過去、現在、未来全般に 対する肯定的な態度を持つことが高い次世代育 成意識を支えることが示唆された。領域によっ ては、女子の方が高くなる傾向が見られ、社会・ 文化的文脈の影響や女性としてのライフサイク ルの影響が示唆された。また、過去の受容態度 が良好でなくても、現在・未来に対する肯定的 態度が高ければ高水準を維持する領域も確認さ れ、「いま」や「これから」を前向きに捉える姿 勢が重要な役割を担うことが示唆された。この 見解は、次世代育成意識を活性化させる方法と して、現在や未来への態度をポジティブな方向 へ変容させることの有効性をも示唆するもので あった。この点に関しては、今後更なる検討を 重ねていきたい。 付記: 本研究はJSPS 科研費 24590814 の助 成を受けた。 (注1) クラスタ分析において、全ての変数が結果 に平等に寄与する方がよいと考えられる場合には、 標準化されたデータを用いることが勧められてい る(足立,2006)。本研究もこの方針に従った。 (注2) α係数の低さの要因のひとつとして、項目 数の少なさが考えられる。時間的展望体験尺度の 作成に関する先行研究(白井,1994)によれば、 各下位尺度のα係数は次のように報告されている (項目数と併記した)。「目標指向性」(項目数5, α=.79)、「希望」(項目数 4,α=.67)、「現在の充 実感」(項目数5,α=.83)、「過去受容」(項目数4, α=.67)。これらの値を考慮して、本研究で得られ た値は概ね良好と判断した。 (注3) 効果量(ES: Effect Size)とは「効果の大 きさ」を指し、サンプルサイズによって変化する ことのない標準化された指標である(水本・竹内, 2008)。相関係数の場合は、その値がそのまま効 果量を示す。その値(絶対値)が.50 以上であれ ば効果量大(Large)、.30 以上であれば中 (Medium)、.10 以上であれば小(Small)とさ れる(Cohen,1988; 水本・竹内,2008)。 引用文献 足立浩平:2006, 『多変量データ解析法』, ナカ ニシヤ出版, 京都.
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NIHONBASHI GAKKAN UNIVERSITY Bulletin No.14
Attitude towards nurturing the next generation and the
time perspective in university students
Taeko TERAMOTO
*1Yoshiyuki SHIBAHARA
*2The relationship between the attitude towards nurturing the next generation, the time perspec-tive, and gender were investigated in university students (N =463). Analyses of variance were conducted with participants’ Nurturance Scale score and Capability to Nurture the Next Genera-tion Scale score as dependent variables, and gender and patterns of time perspective derived by cluster analysis as independent variables. Results indicated that scores of both dependent varia-bles were higher in students with a positive time perspective. Moreover, female students and students with a higher sense of time perspective for the present and future had higher scores in certain subscales. These findings suggest that a positive time perspective contributes to positive attitudes toward nurturing the next generation. Furthermore, the results indicated the influences of social and cultural demands and life cycle of female students and influences of positive atti-tudes regarding the present and future, despite having negative attitude about the past, on the attitude towards nurturing the next generation.
Synopsis
……… Key words ……… attitude towards nurturing the next generation, nurturance, time perspective, gender, university students
*1 Faculty of Liberal Arts Nihonbashi Gakkan University *2 Faculty of Liberal Arts Nihonbashi Gakkan University