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<シンポジウム7>パーキンソン病の病因・診断・治療研究の進歩オーバービュー

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Academic year: 2021

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49:881

<シンポジウム 7>パーキンソン病の病因・診断・治療研究の進歩

オーバービュー

座長

順天堂大学医学部附属順天堂越谷病院 和歌山県立医科大学神経内科

水野 美邦

近藤 智善

(臨床神経,49:881, 2009) パーキンソン病の症状発現が脳のドパミン欠乏に由来する ことが明らかになって以来,治療に関しては様々な薬剤が開 発され,不十分ではあるにしろエビデンスに基づいた標準的 な治療が提唱されるようになった.しかしながら,病気の進行 にともなって生じる運動合併症や非運動症状は依然として未 解決であり,現在まで,パーキンソン病研究者に課せられた大 きな課題となっている. 日本神経学会が設立され 50 年が経過した現在,パーキンソ ン病の研究・治療において,今われわれがどこにいるかを確 認すること,これから何をなすべきかを明らかにすることは きわめて意義深いことと思われる. 本シンポジウムでは,「パーキンソン病の病因・診断・治療 研究の進歩」と題して,近年研究の進歩が著しい分野,すなわ ち,パーキンソン病の病因・病態に関する話題と,診断,なか でも非運動症状にかかわる病理・病態生理,遺伝子治療につ いて,領域をリードする 4 人の演者に,臨床医に理解しやすい translational な立場で講演していただくことにした. テーマとして,遺伝性パーキンソン病の研究とくに遺伝子 機能の解析(とくに Park 2 について)とその機能障害から考 えられる黒質細胞死の機序について,また弧発性パーキンソ ン病の細胞死カスケードについて臨床疫学や分子遺伝学的危 険因子に関する最新情報,Braak 仮説に基づいたパーキンソ ン病の嗅覚異常と病理・病態生理,ウイルスベクターをもち いたドパミン合成酵素遺伝子を脳内に導入する治療,を選ん だ. 近年,症候的治療以外に細胞保護療法への期待が高まって いる.本シンポジウムの内容が,発展,結実し将来パーキンソ ン病治療の実際において寄与できることを願っている. (受付日:2009 年 5 月 22 日)

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