Title
VX2舌癌に対する Muramyl Dipeptide および Cisplatin の抗腫
瘍効果 -- ウサギCD4, CD5, CD11b抗体を用いた免疫能修飾
作用の検討 --( 内容の要旨(Summary) )
Author(s)
大埜間, 勉
Report No.(Doctoral
Degree)
博士(医学)乙 第1033号
Issue Date
1996-02-21
Type
博士論文
Version
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12099/15240
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氏名 (本籍) 学位の種類 学位授与番-ぢ▲ 学位授与口付 学位授与の要件 `、芦位論文題t_‡ 審 査 委 員 大埜間 勉(岐阜県) 博 士 (医学) 乙第1033 号 平成 8 年 2 月 21日 学位規則第4条第2碩該当 VX2舌癌に対するMuramYIDipeptideおよひCisp[atinの抗腫瘍効果 -ウサギCD4,CD5,CDllb抗体を用いた免疫能修飾作用の検討-(主査)教授 岡 仲 光 (副査)教授 佐 治 重 豊 教授 森 秀 樹 論 文 内 容 の 要 旨 Muramyldipeptide(Ml〕Ⅰ))は,細菌細胞壁のペプチドデリカンのアジュバント作用∴絹内系機能,発熱な どの清作最小構造甲位であり,免疫応答において抗体席隼や増恨や紬他作免疫を含めた感架防御清作や抗腫瘍活 性について検討され,腫捌□胞の抗掠件の〃無とは無関係にエフェクタ「紬胞であるマクロファージや-一一部のリ ンパ球を活性化して非牲神棚こ杭胴鵜招侶打をもたらし子ミ呈る車が明かになっている。本研究ではMnPについてV X2tT;癌モデルを便川し,その抗陣瘍効果を,CisI)latin(Cr)i〕Ⅰ,)と比較するとともに,畦軌句およびJ耶引こ浸 潤したリンパ球に女、圧てウサギモノクローナル杭†本(/(二l)乙1,(二Ⅰう5,〔二工)11l-))を川いて免疫組織化′羊白くJに検討した。 実験材料と力 法 動物は2・0∼2・5kgの成熟純系雄件の家兎2川を川い,脚錮‖岨は,ヒトの扁、巨h皮症に鮒以し上組織像をf」・し, かっ家兎に-引争帖性で凍るVX2癌を川い、ノrX2癌細胞浮遊液(体肘ヒ5り〔シ占)を∴家兎のノ王制」【1・緑鋸Iiから約5nlm の深さの部佃こ0・1ローⅠ(12×jOl仙///′ロー1)を無菌的に移柚し,実験モデルを作成した。 腫瘍細胞移柚第1川IJに鮎鮎甘甘む 0(二(川い1(ノ)lとしト′1Ⅲ)2()および2()0/ノgi.Ⅴ.投㌧椚(・・笠・,肇〕),Mn【) 20および2()0[Lgi・t・投1一郎(軋⑤),(弓)CT)r)P2.O mgi.v.fTj・椚,(′手Cr二)Dl)0.02mgi.t.毀㌧椚 群3羽)の7椚に分け,\′7X2癌移柚磯28日1に昭殺し」ル廿瘍効果を机対的肺瘍車載比と仲瘍の組織学的壊死ヰ で判定した。相細明和哀重削ヒは.t3attelleCoIumbusI_」aborat()ries Prot,0(二∩=こ準じて没㌧閥始‖与と省測)i: の平均腫瘍重電の比(「「…/〔二F川)を算出し,比較した。 組織`芋的腫瘍壊死ネは残〃陣瘍の最人割l付の組織標本を作製し,へマトキシリン・エオジンけぃf二)染色後, 壊死膵瘍細胞の割合を鋸徴鏡卜にて測定したし) 炎症細胞浸潤度はH・Ⅳ渠色標本にて対睾叫(一郎)即徴鏡卜4視野にて検鏡し,炎症の樟度を極めて軒度、畔度. 小等度,高度の4段階こ分類しさらに出現した炎症紺地の種鯨及び棚度を同定した。 CD4,CD5およびCDllt)抗体による免疫紬硝化、糾検丸ま采棚榔.㌧標本を川いて.:1I3C法にて染色し検鏡し た。 結 果 (1)相対的腫瘍重量上ヒはCorltr(〕1郡に比してすべての処即羊においてわ急に腔瘍発吾が抑制された(④・(享〕・:P <0・01,②③⑤⑥‥P<0・001)。Bと1ttelleColumt)uSしIt)(1rlltし)riピSI)rot()しし)lによる効果判定では:②,③∴5:\ ⑥群で老幼をホした。 (2)組織学的腫瘍壊死やでは∼IDl〕投Jj鼎こおいて膵瘍内i一災′j凧まいずれも50ク右以卜であるのに対して,静脈 内投上土群では50%以卜を示したo CI、)DPにおいても静働い再是㌧椚において高し、壊死ヰ艮/Jこした。 (3)局所炎症細胞浸潤慢ではC【 )Ⅰ〕Ⅰ〕投/ナ耶に⊥七鮫して\ⅠⅠ)王)投′パ「下において推し、炎冊‖胞昆潤かみられた。 局所の細胞浸潤において取処置芹羊と比してト′=)圭一)の静脈内㍑㌧椚では町中球の割ハかlて!1かった(f-)く0.1)。 1上17
(4)免疫組織化学的検索 リンパ球の免疫組織化学染色では,浸潤リンパ球の60%∼80%がCD5陽性細胞であった。また50%がCD4陽 性細胞であり,処置群において差は認められなかった。CDllb陽性細胞はCDDP投与群において無処置群と差 は認められなかったが,MDP投与郡では陽性率が高く,特に静脈内投!-j一群で著明であった。 考 察 MDPは全身的な投与法においてより有効に腫瘍組織周囲に免疫細胞の遊走を活発化することが考えられた。 相対的平均腫瘍重量比においても,MDPの静脈内投与群では,著明な抗腫瘍効果を得たことから全身的な投与 法の有効性を裏づけていると推測される。また,局所炎症細胞浸潤度ではMDP静脈内投与群では好中球の割合 が他の群に比較し高値を示したが,MDPの好小球遊走能は全身的な投与法により発揮されることが推測され, 好し†】球の抗腫瘍効果を推測させるものと考えられる。 リンパ球の免疫組織化学染色では,今回の実験結果ではCD4陽性細胞およびCD5陽性細胞の頻度は,各処置 群において差は認められなかった。CDllb陽性細胞は,MDP投!一摺羊で陽件率が高く,特に静脈内投与群で著明 であった。また,これらCD4-CD5,CDllb陽性細胞はMDPの投与経路にかかわりなく腫瘍または腫瘍壊死組 織の鳩抑こ多く認められ,腫瘍内には陽性細胞は少なく陣瘍の抗腫瘍効果は腫瘍内投与した場合でも腫瘍周囲よ り発揮されているものと考えられた。さらに組織学的腫瘍壊死率において静脈内投与が腫瘍内投㌧より高い壊死 率を示していることより静脈内投とiでは,より好【‡」球やリンパ球などの免疫担当細胞が遊走され腫瘍周囲で抗腫 瘍効果を発揮したものと考えられる。これらの結果より,MDI〕投り・における治療では,その抗腫瘍効果の中心 となる免疫担当細胞はCDllb陽性細胞に属する細胞であると推測され,MDPは主にCDllb陽性細胞に属する細 胞を遊走させることにより抗陣瘍効果を発揮するBRM製剤であることがうかがわれた。 論文審査の結果の要旨 申請者 大埜F;;]勉は,VX2舌癌モデルを川いて,免疫療は剤MDPの投Ej一法,視力一景を変えて化学療法剤C DDPと抗腫瘍効果を比較検討し,MDPは全身没Lj-がj[:】う所・投与一よりイj▲効であり,その効梨は濃度依存性ではなく 至適濃度があることを示唆する結果を得,その作川はCDllb【姐性細胞の遊走を促進させることによることを明ら かにした。この成果は癌の免疫療法の研究に新しい知uを加え∴癌治墳の進射こ寄㌧するものと【認める。 [ニト論文公表誌] VX2(癌に対するMuramylI〕ipeptideおよびCisplatinの抗腫瘍効 岬ウサギCD4,CD5,CDllb抗体を川いた免疫能憺純一′川jの検.…、†一 Bioい1er叩y 9(12):1521∼1527,1995 148