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東京女子医科大学学会第24回総会
日時昭和33年ユ0月11,12日
.場所 東京女子医科大学臨床講堂 1.アルキルトリメチルアンモニウム塩の合成 (第 5 報) (薬局)森川利秋・「四隅とし・(演)原 清子 余等は昨年の本学会で’1,1−Diphenylalky1−trime− thylammoniumhalideの数種について報告した。その 後数種のものを合成し.たのでこれらのものについて報 告する6 1,1−Diphenyl−5−dimethyJaminopentane ピクヲー.トmp 115−7■。,塩酸塩mp 135一7e,ヨ ードメチラー}mp 142−4σ。 本品は’TetrahydrOfuraneを原料とし Phenoxy− butylmagnesiumbrGmide を経て1,1−Diphenyl− pentylbromideとし,これにジメチノレアミンを作用 せしめて製した。 1,1−Diphenyl−2−dimethylaminopropane .ピクラートmp 216 7。,塩酸塩l mp 201−2。 ユ4−Diphen翼ムdi阻ethylaminobutane ピクラー}mp 166−7。,塩酸塩mp 173−40 1,1−Diphenyl−2−dimethylaminopentane ピクラー1・皿p187−8。 上記3種の化合物はDiphenylacetoarnideのグリニ ャ反応でえたDiphenylmethylalkylketoneをオキ シム.とし,オキシムの還元,メチル化により製し おQ 1, 1−Diphenyl−3−dimethylaminobutane ピクラートmp 142−4。,ヨードメチラートmp 200−1一.so. 一 1. 1−Diphenyl−3−dimethylaminepentane ピクラートmp ca 143。,塩酸塩mp 182−3。,ヨ ードメチラー>mp 244−6。。.上記2種の化合物はBenzaldehydeとアセby
またはMethylethylketoneを原料としそれぞれ
Diphenylethy】alky]ketoneとし/ラこれをオキシム とし,以下前者と同様に行った。 2. トリプシンによる蛋白加水分解系におよぼす 蛋自試薬の影響 (生化)斬 朝曄 蛋白分解酵素系は酵素,基質ともに蛋白質であるた めに,.この種反応系に第三の物質が介在するときに程 度の差こそあれ両者に類似の作用を及ぼすことが期待 される』 トリプシγは略中性のpHにおいて種々の蛋白質を 加水分解するが,その酵素作用は一般に〃なま〃め蛋 白質よりも変性蛋白質に速かに働くものどいわれてい る。しかし基質(本実験では牛血清アルブミンを用い アこ)を変性きせる種々の手段は酵素蛋白をも変性せし めるため,その下作痢の程度の如何によっては阻害的 }こも働くことも考えられる。 これらの点を研究するため蛋白質に対する作用が比 較的明らかにされている数種の試薬を選んでFJJプシ ン基質反応系に共存せしめ活性度に及ぼす影響につき 検討を行った。 その結果,未変性蛋白を基質にした場合,ホルム.ア ルデヒドなど蛋白に作用する試薬の存在は,少量の場 合はトリプシンによる分解作用を促進し,大量になる とむしろ阻害的となる。 変性蛋自については最初より阻害的に働くなどの知 見を得た。またさらに従来低分子合成基質について知 られていたトリプシンの特異性と同様の条件が高分子 蛋白質についても成立することが確められたガ 3.飢餓時マウス諸臓器におけるペプチダーゼの. 組織化学的研究 (解剖)八十田敏男 花房等はある種のペプチダーゼが重金属イオンの存 在のもとで強く賦活させる事実に藩目し適当な基質液 を利用してtsOプチダーゼの組織化学的証明法を提案し た。著者はこの方法により飢餓時マウスの二,三の臓 器について組織化学的研究を行い次の所見を得た。 十二指腸粘膜上皮は強い活性を示し絶食後一時活性’ が弱まるが再び強い活性を示す。 膵外分泌腺細胞は食後6・)12時聞に一番強い活性を 示す。 単細胞は概して弱い活性を示し,食後.6時間ではほ とんど陰性化する。12時間では核が著明に陽性となり 細胞形質は弱い陽性を呈す。 腎臓では糸球体は陰性で尿細管は強い活性を.示す。. 食後6∼12時間に再び強く陽性を示し以後は活性度が 低下する。ただし小皮縁の強い活性は変化を認めな い。 4.化粧用クリーム類塗擦皮虜の組織学的所見 (皮膚科)高木千枝キ・ 膏薬類局所投与皮膚の組織学的研究の一環として化 一 924 一65 粧用クリーム塗擦後の動物皮膚を組織学的に研索し て,今日の膏薬療法に更に基礎的な裏付けをする.と共 ・に,皮膚保健衛生の見地から化粧品の在り方に正しい 意味づけをしょうとするのである。そこで今回は主に 化粧用クリームについての実験で,無香料のコールド クリーム,バニシングクリーム,クンソジングクリー ムをモルモットの皮膚に塗擦し,5日目毎に25目間, また塗擦中止後も同様lc 25日間,前後10回にわたっ て皮膚切片を採取し,研究財料とした。 その結果,コールドクリームでは塗擦後5日目より 皮膚各層に変化を認めユ5∼20Hで最高に達し,角質 層は膜状に,有鯨層は細胞の肥大,核の円形化,細胞 聞耳の拡大,浮腫,などあって表皮肥厚の基調をなし ている。真皮では血管の拡張と皮脂腺が目立つ。塗擦 を中止すれば5日後に細胞の縮小を認め,15日間でほ ぼ正常に帰順する。 バニシングクリームは15日目に角質の膜状と有半層 の軽度の肥厚を見,20∼25日目を最高にして,その後 正常に戻る傾向を示し,塗擦中止後5Hで全く正常に なる。 クレンジングクリームは塗擦後5目目はほとんど変 化はないが,10∼15日に有頼層の細胞大,浮腫,細胞 間隙の明瞭化があり,20”. lc至って明らかに表皮肥厚 を示す。真皮では血管の拡張と皮脂腺が目立ってく る。25日では,表皮細胞の核は漸次円味を失って処置 前の状態になる。 さて,実験結果から,化粧クリームも皮膚にかなり 影響を与えるものであって,一般にコールド,クレン ジングの4“とき油中水型のものはバ=シングのような 水中油型のクリームより皮膚に対する作用は顕著で, 表皮の肥厚,水分の増加,血管拡張,皮脂腺の肥大, 膠質線維の増殖等を認めるが,使用後20∼25日が最 高でその後は続いて使用しても,それ以上に進まず, むしろ処置前の状態に戻る傾向があり,塗擦を中止す ればやはり25(・20Hで正常になる。 このことは,他の油脂,、軟膏基町などについても同 様で,これらを治療剤として使用する上に大なる示唆 を与えるものである。 5. 室息時の蛋白代謝について (法医)岩本千鶴子 窒息時の蛋白代謝に及ぼす影響について,その変化 を追求した。 窒息の種類は急性および遷延性窒息で実験動物は2 kg前後の雄の家兎を供試した。急性窒息は,絞頸, 溺死,気管圧閉の3種で死亡迄の時間は大体5分以内 である。遷延性窒息には,コルベンを使用し,1時間 前後で死亡させる方法を試みた。 臓醤として,肝,腎,.脳を用い,.その残余窒素を測 定した。残余窒素の測定方法はミクPキエルダール法 によった。 実験の結果は次のようであった。 (1)正常値は,5例平均,肝235.7mg%。腎 240. 1 mg %fiX 203. 0 mg 0%. (2)急性窒息中,絞頸例平均,肝288.4mg%腎, 378.5mg%,脳280. O mg%,溺死6例平均,肝, 307.5mg%, rr 314. 5 mg %,脳269,7卑g%,気管