73 これらについては精しくは集計検討致しておりませ ん。 31.化学療法剤のモルモッFの実験的結核症に 対する効果,特に病理組織学的観察 5一(4−pyridyl )一1 , 3, 4−oxodiazo!一2−one (lsodiazol)の効果 (細菌)須藤昭子 .Isodiazo1は, Brodhage及びWilder−Smithによ って報告された抗結核剤であって,吉田はこれと無関 係に本剤を合成した。平野等は本剤の抗結核作用につ いて,in vitroおよびin vivoの実鹸を行い,本剤の 効果はマウスにおいては大体Isonicotlnic Ac圭d Hydrazid(以下INH)と同程度であるが,モ7レモッ トにおいては,INHより優っていると述べた。 結核を抗生物質で治療した場含には,自然治癒の場 合のような強い結合織が見えない。IsodiazolがINH より実験的に優っているといっても,それは結核鼠に 対する直接作用だけであって,結合織に対しては差異 がないか,どうか,これらのことを明らかにしょうと 思って,主として病理組織学的所見から,2,3の化学 療法剤の効果を検討した。 本報告は,Isodiazol単独およびPyrazinamideと の併用によって実験的結核治療を行ったモルモッ〉の 主として肝脾における結核菌の培養所見とこれ等臓器 における病理組織学的変化を検:討した成績である。 その結論としては以下の通りである。 1)Isodiazolは皮下注射にも経口投与法によっても モルモット結核症に対し治療効果を認める。
2)IsodiazolはINHに優るとも劣らぬ抗結核作用
を有し,Pyrazinamide との併用によりその効力は幾 分増加する。 3)Isodiazolの治療による病理組織学的治癒形態 はINHのそれと本質的な差は認められない。 32.各種疾患の野晒コレステリンおよび リポプ回テイン値について (中山内科)有村久代正常人についてCarr and Drekter法により血中総 =Vステリシ「以下総「コ」と略す」および同法変法に よりエステルコソステリン「以下工「コ」と略す」を測 定し,総「コ」平均値は女,.160mg/d1,男159 mg/d且, エ「コ」平均値は,女.117mg/d1,男116 mg/d1,エス テル比(総「コ」に対するエ「コ」の比を百分率で表わし たもの。以下,工比と略す)は男73. 6%,女73.0% で他の測定法と大差がない。つぎに正常人において血 中「コ」と肥満率との関係をみたが,有意の相関はみら れなかった・ 糖尿病,高血圧,動脈硬化,心疾患,腎疾患,肝疾 患,バセドー氏病等の疾患について血中「コ」値を測定 したが,.総「コ」はネフU一当症候群,糖撮病,心危桓 塞,高血圧,慢性腎炎の一部に高値をみ鶴工「コ」も 総「コ」と同様な関係があった。工比は重症肝疾患,ネ フ・一一症候群,糖尿病の一部に低下をみられたにす ぎない。 つぎに食餌と血中「コ」との関係をみるため正常人に おいて蛋白,糖,脂肪負荷を行った4時半後までの推 移をみると,血中「コ」は蛋白,糖負荷によって大した 変動がなかった。脂肪負荷によって総「コ」は食後1… 2時間で多少上昇するが,=「コ」董はほとんど変化を みない。次に比較的合併症のない軽症の肺結核患者に ついて高脂肪,高蛋自食を2週間負荷して変動をみる と,負荷後1週間では金子に総「コ」の上昇をみたが, 2週間目では正常に近くなり,工比は不定であった。 更に正常人及各種疾患についてリボブr;ティンβ/7 比及リポプPテイン中の「コ」を測定比較した。筒,高 「コ」」血患者に一例に市販脱「コ」剤を使用してみたが, 約半数において総「コ」の低下をみた。 33.高血圧症の心電図 (中研)○広沢弘七郎・山田辰一一一・・沼尾智代子・ (中内)清水房江 心研外来を訪れた高血圧および冠硬化症の患者300 例につき,そのEKG,血圧,限底所見,胸部レ線所 見のそれにつき異常所見の出現に関して検索した,] 血圧は最高190 mmHg以上と 190 mmH9以.ド, 最低血,圧90mmHg以上と90 mmH彗以下によりこれ らを4群に分けた。EKGの心室群については イ) 左室肥大 ロ)左室肥大一トSTT異常を伴ったもの ハ)肥大に非ざるSTT異常および脚ブロックならび に 二)正常の4i群に分ち検討した。 眼底所見はKeith−Wagener Scheieの分類によっ た。 1)心室群の異常所見に関しては最高血圧最低血圧 夫々の単独の上昇では心室異常の陽性率に影響しない が,最高最低血任ともに高い群においては心室異常発 生率が多くなる。心房波の異常所見と同様に最高最低 血圧ともに高い群に心房波異常の出現率が高い。
2)眼底所見とEKGの異常所見について
Keith−Wagenerの程度が進むとともに心室群の異 常所見発生率が増加しことにSTT異常を主とする心 筋傷害像の発現率が著明に増加する。Scheieの分類に よるとIII度に左室肥大十STT異常を伴った像の発生 頻度が多いがその他の点に関してはScheieの分類と 心室群との間の相関はみとめられない。3)胸部レ線所見とEKGとの関係
胸部レ線所見で大動脈の硬化度を一,十,升,・].] [.の 4群に分ち心室群異常所見との関係をみると,大動脈 の硬化度が進むとともに心室群の異常所見の出現率が 一 988 一一一74 増加する。 胸部レ線写真上四二4弓の膨隆度を一,+,粁,冊 にわけた,旧法4弓膨隆度の強いもの程EKGで心室 群異常所見の出現二大となる。 以上を要約するに,高血圧症患者の心電図の異常所 見は血圧の高いもの程高頻度に出現するが,その内容 は多岐にわたり,単に血行力学的に圧負荷のみをもっ て説明することは難しく,退行変性的な因子が極めて 多く介入していることを思わせる。 質問 清原迫夫(第一生理) 多数例についての御報告を興味深く拝聴した,しか し心電図所見と高血圧との問にどういう関係があるの か,高血圧それ自体は血行力学的な機能の表現であっ てむしろこれを分析するためには脈波(中枢および末 梢)分析も加えるべきではなかろうか。 応答 広沢弘七郎(心研) 日常臨床に応用可能の範囲の検査法でと考え整理し てみた,血管弾性は勿論重要な因子でこれに血管枝の 中枢から末梢という条件を加味して考慮される眼底は そういう玄能では末梢の部分を見たことになり,その 機能面を重視する意味でScheieの分類も特に採り上 げてみたが残念ながら余り陽性の成績が得られなかっ たことをのベアこ。 34.老化とその予防に関する研究 血漿ヘパリン値に関する研究(第1報) (第一生理)○大場須賀子・梅木信子 』血漿ヘパリン(ヘパ1)ン様物質の略)値は老化の生 理とその予防に重要な関連を有す。老人性変化の代表 とされる動脈硬化症において,血中脂質およびリボ蛋 白の代謝異常が問題にきれ,ヘパリンがその代謝に大 きな役割をもつことが判明している現在.血中ヘパリン の増減と,動脈硬化症との関係はきわめて,興味ある ことであり,ヘパリンの正常値を知ることは臨床的に 意義あることと思われる。 正常循環血漿中の抗凝固物質の1つであるヘパリン の定量についてはJaques, Gibson等によるMetac−