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日本国債イールドカーブの実証分析縲怎潟Xクの市場価格の変動を通して縲鰀

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Academic year: 2021

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2002年日本オペレーションズ・リサーチ学会 秋季研究発表会 2−E−7 日本国債イールドカーブの実証分析∼リスクの市場価格の変動を通して∼ 京都大学大学院経済学研究科株式会社大和総研*今井俊夫IMITbshio 最近の日本国債市場のイールドカーブ変動を観測すると、短期金利の変動が極めて小さいにも関わら ず、イールドカーブ自体は大きく変動していることが分かる。たとえばⅥsicekモデル(1977)によれば、 イールドカーブの変動は短期金利の変動によってすべて説明されるとされており、最近の日本国債イー ルドカーブの変動は説明できない。その後発展した数々のマルチファクターモデルにおいても、特定の 年限の利回りや長短金利差などにイールドカーブ変動の根拠を求めるものが多く、派生証券価格を導く にはよいが、日本国債市場における金利の期間構造の発現機構とその変動要因を論じるには不十分であ る。 本報告では、短期金利がイールドカーブを変動させる構造と、市場の要求するリスクプレミアム(以下 「リスクの市場価格」)の変動がイールドカーブを変動させる構造とが同居するマルチファクターモデル を紹介し、この構造を持った3ファクターモデルが、クロスセクション、時系列変動の両面から、1989 年6月以降約13年間の日本国債イールドカーブの変動を捉えることにおおむね成功していたことを報 告する。またこめ結果を用い、イールドカーブを変動させる要因として導入したリスクの市場価格が、 どのような性質を持ち、イールドカーブをどのように変動させるか考察する。考察の要旨は以下の通り である。 図1に示したのは、短期金利の単位変動に対するイールドカーブの応答(左)と、リスクの市場価格の 単位変動に対するイールドカーブの応答(右)である。この3ファクターモデルでは、そのうち2ファク タ一匹,B)がリスクの市場価格であると仮定されている。短期金利の変動がイールドカーブ全体の変動を 支配する点では従来のモデルの結果と変わらない。一方、リスクの市場価格の変動はいずれも特定年限 の利回りを変化させることが分かる。短期金利の硬直的なイールドカーブ変動は、リスクに対する市場 心理の変動を反映しているのである。 図2は、2つのリスクの市場価格笹,B)が、それぞれイールドカーブのどのような変動リスクに対する ものであるか示したものである。たとえば、2∼3年鏡域を変動させるリスクの市場価格(図1右”A,りは、 イールドカーブ全体の上昇リスクに対するものである。イールドカーブ全体の上昇は短期金利の上昇に よって誘起されるから、このリスクは短期金利変動リスクと言ってもよい。一方、より長期の蘭域を変 動させるリスクの市場価格(図1右”B”)は、3年領域の変動リスクに対するものであることが伺える。3 年領域の変動は短期金利変動リスクの市場価格によって誘起されるから、このリスクは短期金利変動リ スクの市場価格の変動リスクと言える。以上まとめると、まず、短期金利変動はイールドカーブ全体を 変動させる。この変動リスクの市場価格が2∼3年領域を変動させ、さらにこの変動リスクの市場価格が より長期の利回りを変化させる構造になっていることになる。 図3は2つのリスクの市場価格笹,B)の推移を、分析期間である1989年6月2日から2002年3月29 日にかけて示したものである。この図から分かる明らかな特性の違いは、短期金利変動リスクの市場価 格笹)は変化が激しく、期間によって正の値も負の値も取りうるが、2∼3年領域変動リスクの市場価格(ま たはリスクの市場価格笹)変動リスクの市場価格、B)は、一貫して正の値を取るということである。モデ −250− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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ルの定義上、短期金利変動リスクの市場価格笹)が正の値を取ることは、全年限の債券に対して負の超過 収益を期待していることを示し、逆に2∼3年飯域変動リスクの市場価格鱒)が正の値を取ることは、正の 超過収益を期待していることを示す。短期金利変動リスクに対して必ずしも正の超過収益を期待しない のは、通常のリスク資産と異なり、ヘッジ目的などに利用される国債市場特有のリスクの性質を反映し ているのではないかと想像される。 1.2 1.0 0.8 0.6 0.4 0.2 0.0 VSリスクの市場価格単位変動 一一一一 ‥一−−■ 一 B 0 2 4 6 残存年限【年】 8 10 0 2 4 6 8 10 残存年限拝】 図1.各ファクターの単位変動に対するイールドカープの応答。 0.12% 0.08% 0.04% 0.∝I% −0.04% −0.08% 0 2 4 6 8 10 残存年限Ⅰ年】 図2.リスクの市場価格を定義するイールドカープリスク。 4.0 3.0 2.0 1.0 0.0 −1.0 −2.0 ■.0 −4.0 2.5 2.0 1.5 1.0 0.5 0.0 1988/3/311991/訂311994潮301997/訂29 200α討28 2∝傲Ⅷ281988/3/311991/3/311泊4/封301997刷為 2000刷28 2003/3/28 国3・リスクの市場価格の推移(1989/‘/2−2002/3/29)。 以上 − © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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