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地方行政官僚制における組織変革の社会学的研究

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地方行政官僚制における組織変革の社会学的研究

著者 田中 豊治

学位授与大学 東洋大学

取得学位 博士

学位の分野 社会学

報告番号 乙第72号

学位授与年月日 1993‑10‑18

URL http://id.nii.ac.jp/1060/00004035/

Creative Commons : 表示 ‑ 非営利 ‑ 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by‑nc‑nd/3.0/deed.ja

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第6 章  組織 変 革 論 の 試 論 的 考 察

第1 節 組織変革過程の分析モデル

以 十 の 考 察 に よ り、 行 政 組 織 は 社 会変 化 と 組 織適 応 と の 対 応 関 係 に お い て 、 内 外 環 境 と 組織 の 内 部 特 性 と の 緊張 関 係 激 化 か ら 不 可 避 的 な 自 己 変 革を 強 い ら れ て い る と い う 構 造 が 明らか に な っ て き た。 そ し て 主 と して は、 組 織 変 革 の 構 造 的 アプ ロ ー チ(structural app‑roach

に ょ っ て 、 動 態 的 組 織 の導 入 過 程 と そ の さ ま ざ ま な 問 題 点を 指 摘 、 考 察 し て き た。

同時に 、 制 度を 変 え て も必 ず し も職 員 の 態 度 ・ 行 動 ま で は 変 わ っ て お ら ず、 必 ず し も 達 成 されて い な い と い う現 実 態 も 解 明 さ れて き た。 こ こ に、 「 組 織変 革 は 究 極 的 に は 職 員 自 身 の行 動 パ タ ー ン の 変 容を 意 味 し て い る 」と い う 大 命 題 に 突 き あ た っ て い るこ と に な る 。 つ まり当 然 の 帰 結 と し て 、 成 員 の 能 力 や 態 度を 対 象 と す る 人 間 的 ア プ ロ ーチ(human approa‑ch

) の必 要 性 が生 じ る。 こ れを チ ャ イ ル ド(Child.J. )の 組 織 的 選 択 の 理 論 に 依 拠 し て い え ば、 組 織 構 造 は 環 境 要 因 に よ っ て 一方 的 に 規 定 さ れ る も の で は な く、 同 じ 環 境条 件 の も と で も選 択 の 余 地 は 相当 に 残 さ れ て い る と い う 主 張 がで き る(1)。 例 え ば、「 機 械 的 選 択 か 有機 的 選 択 か |「 背 の 高 い 組 織 か フ ラ ッ ト 組 織 か 」「 集 権 組 織 か 分 権 組 織 か 」な ど、 経 営 者( わ れ わ れ の い う変 革 主 体 )の 選 択 可 能 性 が 十 分 存 在 し て い る。 組 織 は自 分 が行 動 す る 環境を 選 択 で き る と い う こ とで あ る。 「 組 織 目 的 は 組 織 が 実 現 し よ う と す る期 待 さ れ た 状 態で あ るi と 、 エ チ オ ーニ(Etioni,A ご) もい う よ う に、 そ の 組 織 活 動 を 期 待 し 実 践 し て い る の はあ く ま で も 職 員 各 層 の 主 体 な の で あ る 。

そこ で 改 め て 、 行 為 主 体(actor ) の 行 動 と い う変 革 者 の 視 点 か ら 検 討 し て い く 必 要 が 出 て く る。 ア ク シ ョ ン・ ア プ ロ ーチ(act ion approach )は 、 社 会 が 組 織 を つ く り、 組 織 が 人 間を 規定 し、 人 間 がっ く っ た 組 織 か ら一 方 的 に 疎 外 さ れ 使 わ れ て い る と い っ た 考 え 方 で は なく、 む し ろ 自 分 だも の 組 織 の 決 定 過 程 に 参 加 し て い ぐ と い う 視 点 に 立 つ。 う 投 ・ 末 端の 成 員に も全 体 的 組 織 変 革 へ の 参加 機 会 が与 え ら れ て い る と考 え る 。 大 切 な こ と は 、 行 為主 体 と し て の 職 員が 組 織変 茎 の グ ル ープ ・ ダ イ ナ ミ ッ ク ス(group dynamics )(2) の 中 で 、 ど れ だけ 、 ど の よ う な形 で コ ミ ッ ト し たか で あ る。 ジ ル バ ー マ ン(Si lverinan,D.)も い うよ う に、 職 員 は そ れ ぞ れ家 庭 的 ・ 教 育 的 ・ 社 会 的 背 景 に よ って 、 ま た置 か れ て い る 組 織 内 状 況( 地 位 役 割 関 係 な ど )に よ って 、 さ ま ざ ま な 欲 求 ・ 態 度 ・ 期 待 ・ 志 向 性を も って い る 。 ま た 個々 人 の 価 値 基 準 や 理 念 も 異 な り 、 さ ら に 認 知 能 力 や 判 断力 に も 差 異 か お る。 つ ま り

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客 観 的 環 境 状 況 を 牛 観 的 に知 覚 す る 能力 が 各 自 治 体( 職 員 )に よ っ て 違 う。 こ うし た 成員 の 異 な る 志 向 性 や 能 力 ゆえ に、 ま た 異 な っ た自 治 体 の 対 処 行 動 が 見 ら れ る わ け で あ る。変 苗 主体 の「 人 間 の 根 底 にあ る 個 人 の動 機 」が ど れ だ け 満 足 で き た か に よ って そ の 達 成 度 が 異 な ー1て い る と い え る。 ま さ に 組 織 変 革 の 成 否 や 度 合 は 、 こ うし た 主 体 職 員 の 能 力 差 や努 力 差 に よ って 規定 さ れ て い る と い って も過 言 で は な い 。

そ れ ゆえ 、 変 革 過 程 に お け る 変 革 主 体( 行 為 主 体 ) の行 動 パ タ ー ンを 追 求 し て い か ねば な ら な い 。 レ ヴィ ン      な ど の ア ク シ ョ ン ・ リ サ ー チ で い う 一 連 の 変 革 過 程 に つい て 列 挙 し て みる と、(I)い か な る 変 革 を 追 求 す る の か 、 価 値 目 標 を 明 確 に す る、 ② 目 標達 成 の ため の 実 践 計 画を た て る、 ③ 社 会 的 介 入 に よ り 、 一 定 の 方 向 へ の 変 容 を 生 起 さ せ る、 ④ こ の 変 容 の プ ロ セ スを 観 察 、 測 定 、 分 析 し 、 次 い で 評 価 を 加 え る 、 さ ら に ⑤ 評 価結 果を フィ ード バ ッ クす る、 と い うこ と に な る。 こ の よ う な変 革 過 程 に お い て 、 さ ま ざ ま な 組 織 的危

七の 機 や 緊 張 や 重 要 問 題 が 発 生 し て い る。 そ れでiどう も

革 を 推 進 す る主 体 と こ れ に 抵抗 す る主 体 と の 力 関 係 にお い て 、 ど ん な 段 階 で 、 ど ん な 困 難 な 問 題 が 多 く 生 ま れ、 ま た ど ん な コ ン フ リ クト 解 消( 緊 張 処 理 ) に 取 組 ん で い る の だろ う か 。 変 革 主 体 の「 諸 利 害 関 心 」を めぐ る 選 択 行 動 に 踏 み 込ん で 、 こ れ ま で の 実 証 分 冊を 踏 ま え 、 少 し 理 論 的 な 考 察 を 加 えて みた い。 た だ、 組 織 的 意 思 決 定 過 程(organizational decision‑making process )に 、 外 部 環境

( 例 え ば 、 中 央 省 庁 ・ 上 級団 体 や 住民 要 求 な ど )か ら の 影 響 力 が 大 い に 行 使 さ れて い るこ とを 前提 にし な が ら も、 こ こ で は と く に 組 織 内 部 の 主 体 間 の ダ イ ナ ミ ズ ム に 焦 点 を 当 て な が ら変 革 過 程 の サ イ クルを 解 明 し て み た い 。

そ こ で 、 い く っ か の 成 功 事 例 の 変 革 現 象 を 通 し て 抽 出 さ れ る「 変 革 過 程 の 分 析 モ デル 」

( ( 図2  −241  )を6 段 階 に 分 け て 設 定 す る(3 )。 そ し て 各 段 階 に 共 通 し 表 出 し て く るさ ざ ま な 固 有 の 問 題 群を 整 序 し 、 併 せ て マ ル チ ・ レ ベ ル で の サ ブ 変 革 目 標 の 存 在 と重 要性を 明 らか にし て い き たい 。

こ こで 予 め、 こ れ ら の変 革 段 階 に つ い て 要 約 し て お く と 、 第1 段 階 は問 題 認 識 過 程で あ りヽ 内 外 環 境 条 件 の変 化 か ら 自 己 診 断 や 問 題 発 見を 通 し て 、 自 己 イ メ ー ジを 認 知 し、 変 革

の 必 要 性を 自 覚 す る、 環境 知 覚 の 共 有 化 プ ロ セ スで あ る 。 第2 段 階 は 企 画 立 案 過 程 であり、

変 輦 目 標 や 価値 理 念を 共 有 化 す る た め、 公 式 の 検 討 委 員 会を 編 成 し 、 集 団 討 議 に よ る問題 点 の 分 析ヽ 報 告 書 の 作 成 ・ 提 出 な ど の プG セ ス で あ る 。 第3 段 階 は 実施 過 程 で あ り 、変 革 目 標 具 体 化 の た め にヽ ト ッ プ の 意 思 決 定 に よ り 、 錯 綜 す る グ ル ープ ・ ダ イ ナ ミ ヅ クスの中 で 実 践 さ れ る。 第4 段 階 は 管 理 運 営 過 程 で あ り 、 新 し い 地 位一 役 割 関 係 の変 化 に 伴 って変

■344

(4)

552 段 階

気1 段庸

呻2 列 変 藁 過 程 の 分 析 モ デ ル 変 革 力

価 呟 理 念 の共 有 化

は‑/‑ ^. ^

変革ニ ーズ         `、 Z / へ^´

5v6 段階

変 革 の 分 町 化

征 抗 力

出 来 事 の 共 有 化

体 験 の

第3 段 階

罫4 段 階

顕 在 化

第5 段 階

革という出来事を共有化する。第5 段階は定着過程であり、新しい行動様式に順応し、変 造パターンが日常化される、体験の共有化プロセスである。第6 段階はフィードバッ ク過 程であり、さらに新しい問題発生に対処するため長期的変革計画に沿って、変革の分有化 に取組むプロセスである。

このような一連の変革段階に対応して、既述してきたような組織の内部特性変数を クロ スし図示 すれば.r 表2 −1幻 のようなマトリックスを描出で きる。この図を 参照にしな がら、さらに詳細な分析に入っていこう。

第1 段 階 ・ 問 題 認 識 過 程

こ れ は 環 境 動 態 の 特 性 と 内 部 構 造 特 性 と の適 合性 を 認 識 す る、 い わ ゆ る「 変 革 の 離 陸 期 」 であ 乱 組 織 集団 の課 題 状 況 と し て は、 ① 行 政 需 要 の 増 大 、 ②職 員 数 の 増 加、 ③職 務 能 率 の 高度 化、 ④ 財 政 の 硬 直化 な ど 、 多 数 の 行 政 ニ ーズ が 問 題 提 起さ れ て い る。 自 治 体 は 、 こ のよ う な「 客 観 的 状 況 の 単 純 化 さ れ 、 温 化 さ れ、 歪 曲 さ れ た モデ ル 」 と し て の「 状況 の 定 義 イo を 通 し て 、 緊急 に 解 決 す べ き 組 織 問 題 を 自 己 認 知 し 、 何 等 か の 実 際 的 な 組 織 行 動 を と 乱 こ れ ら の環 境変 化 の諸 状 況 を 明 確 に 知 覚 、 判断 し 、 自 己 の 置 か れて い る 内 外 諸 要 丙を 自 己 イ メ ー ジ 化 す る の が 成 員 の人 格 特 性 で あ る(5 )。自 己 診 断 に よ る 問 題 の 発 見 、 徹 底

(5)

J ら

C乃

r 衷i刈 組織変革 におけるmm の内部特 性の変 容過程

卜 二

第1  段 階川赳認識過程 企 画 立 案 過 程  ・第2 段 階 実 施 迦 仁第3 段 階 管 理 巡 営 過 程第4 段 階 定 着 過 仕第5 段階 フ ィ ーv バ ッ ク過 程第6 段 階

Ji‑I‑I卜課題状況 (il肌 行 動)

・ 変革 ニ ー ズ の 自 己 認 知

・ 変 革 勣 は の1川 肩じ

・ 問 題 提 起 と 麗 定

・ 現 状 分 析 と 問 題 発

・ 川 題 徹 候 群 の 発 止 と 変 革 の 必 然性 の 自覚

・ 変 革 目 標 の 設 定

(l \ <!'■]■対S μ 方 法 ・ 手 続 )

・ 変 革 の 公 式 化

・ 検 討 委 貝 会 の ぶ 成

・ 集 団 肘m  ( 合 意 形 成 )

・ 総 点 検

・ 報 告 書 の 作}&.

・ 変 々^実 践 炳 動

・ 制 皮 の 解 休 と 創 出

・ 新 し い 経廿 技 法 の 導 入

■Ik団 内 外% 張 閔 係 の 処 埋

・ 部 門 調 怒 ・.議 会 審

・ ト ップ の 憲 思 決定

・ 新 し い 地 位‑ 役 割 関 係

・ 役 割 川 待 一 認 知 一 収 得一 行 助 の 内 面

・ 則 バ コ ン フ リ ク ト 解m)

・ 町 知 版 底 ■理 解

・tl 的 達 成 状 況

・ 変 球El ≪?.の 評fifi

・ 行 動 様 式 の 順 応

・ 能 力I!!I発 と職 員 研

・ 新 し い 閻 題 発 生 へ の 対 処

・ 組 織 構 造 全 休 へ の 拡 大

・ 第2 次 改 革 へ の 準

・ 長 川 的 変 革SI・画 の 策 定

・ 変 革 動 機づ け の 制 炭 化

●フ ィ ―ド バ ッ ク シ ス テ ム の 定 式 化 意識と行動の変化 即 竟知 覚 の 共 有 化 fiBifi/i理 念 の 共 有 化 変 革LI 標の 火 践 化 出m 事 の 共 有 化 休 験 の 共 有 化 変 ぶ の 分 布 化

成ilの人格特性 ( 人 間 行 動)

・ 自 己 イ メ ー ジ の 認

・ ロ'h'l的 生 活世 界へ の 異 和 感

・ 環 境 変 化 の 知 覚 と 判 断

・ 変 革 欲 求

・ 勁 機 づ け

・ 自 己 洞 察

・ 変 叩ri 仁 の 共 イ,

・ 憲 識 の 変 球

・ 学 習 と 理 解

・ 心 思ik'/il

・ ト ッ プ の 熱 心 と イ ニ シ ア チ ブ.と 責 任

・ 推 巡 名・の リ ー ダ ー シ ップ

・ikWi 力'・ 選 択 力 ・ 実 行 力 の 発 抑

・ 変 革 に 対 す ろ 基 本 的 態 皮

・ 成 員の 関 心 ・ 以m

・ 支 持 協 力

・ 苫 痛 に 対 す る 態 度

・ 闘 題 解 決 ・ 処 理 能

・ 成 □ の 欲求 充 足

・ 満 足 悠 と 達 成 悠

・ 努 力 に 対 す る 内 在 的 ,外 在 的 報 酬

・I'l信 と 騎 り

・ 行 動 規 定 の 定 式 化

・ 内 而 化 さ れ た 変 ぷ

 mill.

・ 再 検 肘

・ 次 の変 革 へ の 珀 乎

・ 新 し い 価 値 理 念 の 模 索

mi有効性 ( 机 織唆 革)

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した自己吟味、自己評価、自己分析によって、現状を把握しかつ問題点の所在をはっきり させろ⌒そしてさまざまな矛盾、苦痛の感覚、病弊的現象、 不満の症状、あるいは抑圧の 発見などを自己認識する。

これを フローチャート化すると、現実環境と内部状況とのズレ→問題徴候群の発生→自 己診断的現状分析→総点検→変革動機一変革不可避性の認知ということになる。こうして ある特定のイシューが明確になり、変革への第一歩が踏み出される。

総じて、この段階は組織が内外環境をいかに認知し、いかなる状況判断を下し、どの程 度変茎の切実性・不可避性を察知するかである。まさしく「 組織はその組織が認知し、解 釈した環境の要請に従うl というテ ーゼが適用される。こういう脈絡において、「 組織 がm 境に対して、いかに探索の戦略を立て、いかに認知し、プライオリティの順位をつけ、

いかにオルタナティブを設置し、いかなる基準を もって決定していくか という主体的な 選択の可能性を 予想している べ6 )といえよう。つまり環境の要請→組織の内部特性一集 団の課題状況というコンテクストに対し、成員の人格特性がいかなる主体的選択を示すか の力関係が問題である。とりわけ変革の成否は、トヅプおよびミドル・マネージャーの受 信能力、感受性、分析・評価能力などの力量に依存する。 なかんずくトップ個人の環境把 握力、自己像の現状認識力、あるいは将来 像への期待感などの資質がイノベーションへの 大きな原動力となる。

第2 段階・企画立案過程

これは変革の不可避性に促されて、変革目標や価値理念を 共有認識していく、変革の公 式化プロセスである。 これはまた「 知覚された変革目標」を 確立し、 具体的実践のための 計画を 策定する。つまり特定の状況で、特定の新しい変革方法を発見し、 その可能性の示 唆や基準、条件などを明確にしていく過程である。

そのためにまずフ ォーマルな検討委員会が設置され、代表機関としてのプロジェクトチ ームなどを編成する。ここで現存する諸問題や潜在的欠陥を 摘出し、それを組織集団全体 の病理現象として令成員に認識させる。さらに合理的、現実的、客観的な見直しや検討を 繰返L 、望ましい変革への行動方針、新しい変革目標、方法、手続、受入れ可能性、ある いはその効果など、より精確な具体的手法が探索される。そのために既存のデ ータや情報 を収集し、他市事例や先進的・革新的自治体の視丿察、成功・失敗事例の比較考察などが行

われろ。こうして委司会の慎重な発案・審議・評価・決定を経て、当該市なりの実情に沿っ

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た報告書を作成し、それをト ヅプに答申する。 この報告書作成に当たっては、予めトップ や成昌のコンセンサスを得る努力が必要である。市長や主要幹部、各階層、各部門間での 調整、根まわしや了解作業を十令に行う。一般成員に対して も事前の説明会やPR 、伝達 を す乱 ある場合には、集団討議の場を 設定し、職員 の多数意見を聞き集約するというボ トムアヅプ方式が採用されたりする。こうした学習と理解を 通して、全体として「変革す

るぞl という変革雰囲気づくりを達成していく。

第3 段 階 ・ 実施 過 程

こ れ は 変 革 目 標 実 現 に向 け て 、 ト ッ プ の 最 高 意 思 決 定 に よ り 、 実 際 の 変 革 活 動を 開始 す る 段 階で あ る。 変 輦 推 進 者 は 既 存 の 制 度 の 廃棄 ・ 解 体 と 同 時 に、 新 制 度 の 経 営 技 法 の 採用・

創 出 に 当 た る( 機 構 改 革、 規約 改 正 、 人 事 異 動 な ど )。

こ こ で 問 わ れ る の は、 組 織 の 長 と し て の ト ップ ・ リ ー ダ ー の 熱 意 や 力 量 や 説 得 能 力 であ る。 変 革 は各 層、 各 部門 、 各 職 員間 の 切 実 な 利 害 得 失 を 伴 う。 変 革 は た ち ま ち 集 団 力 学や 政 治 力 学 の 渦 中 に 投 げ 込 ま れ、 市 長 、 検 討 委 員 会 、 一 般 職 員 、 議 会 、 組 合 、 住民 な どを 巻 き込 ん だ 全 勢 力 間 の グ ル ー プ・ ダ イ ナ ミ ッ ク ス に 陥 る〔 表2 −18 参 照 〕。 と り わ け ト ップ は 、 自 治 体首 長 と し て の 行 政官 僚 の 立 場 と 政 治 家 とし て の 高 度 の政 治 判 断 とを 二 重 に 迫 ら れ て い る。 議 会 承 認、 組 合 対 策、 選 挙 日 程 等 の 問 題 も 絡 ん で い る。 と り わ け政治 家 と して は、 次 の 選 挙 を 恐 れ、 住< 市 〉民 の た め に と い う よ り 選 挙 民 に 対 する配 慮 か ら 決 断 を 左 右 さ れ る(7 ) 。 ま さ に こ う し た 諸 組 織 間 の 連 合 と 対 立 、 推 進 と 抵 抗 の力学 的 状 況 の中 で 、 ト ッ プ は 反 撥 ・ 反 対 す る 諸 活 動 の 激 化 を 鎮 静 化 さ せ 、 か つ 理 解 と 承 諾を 求 め 、 さ ら に は 支 持 協力 へ と 拡 充 し て い か ね ば な ら な い 。 明 確 な 反 対 グル ー プ だ けで な く、

そ の 周 辺 利 害 の 微妙 な 調 整 も難し い。 こ こ に い た って 組 織 変 革 ぱ パ ワ ー ・ ポ リ テ ィ ヅク ズ の 様 相 を 呈 し、 「 バ ー ゲ ニ ン グ・ プ ロ セ ス(bargaining process )」(8)と し て 最 も大 きな 試 練 を 受 け る こ と に な る(9 で)n

こ の 段 階 で 、 誰 が 本 当 の 変 革 主体 者 で あ り 、 そ の 協 力 態 勢 が ど う な っ て い る か が 問 われ る。 ま た こ の過 程で 、 主 導 的 役 割 を 果 た す 責 任 あ る 人 物、 部 門 、 集 団 も自 ら 明 確 にな る。

とり わ け 検 討 委 員会 の メ イ ン ・ スタ ッ フ の 果 た す 役 割 は 大 き い 。 市 長 の 選 択 行 為 は 究極的 に は プ ラ グ マ テ ィ ズム で あ り 、 こ と の 成 否 に 合 わ せて 動 き、 機 を 見 る に 敏 な り と い え る。

従 って ヽ ト ッ プ の 下 の サ ブ ・ リ ーダ ー の 存 否 が 変 革 の 成 否を 規 定 し て い る と い っ て も過言 で は な い 。 総 じ て 言 え ば、 変 輦の 成 否 は ト

ヅプ の イ ニ シ ア チ ブ と 推 進 協力 者 の エ ネル ギヅ

一駈 か

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シュな 行 動 力 如 何 に 依 存 し て い るよ う で あ る(10 ) 。

第4 段 階 ・ 管 理 運 営 過 程

こ れ は変 革 と い う 出来 事 の 相 互共 有 化 を 図 る た め、 変 革 理 念 と し て 頭 や 知 識 で 理 解 し て いる 仙のを 現 実 レ ベ ル に 引 き 寄 せ、 そ れを 職 員( 自 己 )自 身 の 指 針 や 責 務 とし て 受 容 す る よ 引 こ思 考 態度 を 転 換 し て い く 過 程で あ る。

新制 度 が 導 入 さ れて も、 そ れ が 実 施 さ れ る 仕 方 は、 結 局 、 そ れを 運 用 す る 側 の 新 制 度 に 対す 乙 理 解 の 仕方 や 意 識 と 、 七 れを 運 用 す る 能力 と に 依 存 し て い る か らで あ る(11 ) 。つ ま り新制 度 は 当 然、 新 し い 地 位 役 割関 係 の 創 出 、 行 為 の た め の知 識 の 獲 得 、 新 し い 行 動 様式 の試 み 、 ま た 変 革 方 向 の 学 習 と 訓 練 な どを 必 要 と す る。 そ の た め に 必 要 な 職 務 活 動 や 役 割 行動 の 説 明 や 研 修 を 行 う。 こ うし て 新 し い 行 動 概 念 の 取 入 れ 過 程 、 内面 化 の た め の 変 革 努 力が 達 成 さ れ て い く こ と に な る。

こ の よ う な 出来 事 の 変 化 の 結 果 、 自 ら さ ま ざ ま な 混 乱 や 戸 惑 い や 不 安 も生 じ る。 ま さ し くマ ート ン が「 社 会学 的 ア ンビ ヴ ァレ ン ス(sociological ambivalence )」 と 呼 ん だ、 組 織社会 に お け る特 定 の 地 位 な い し 地 位 群 に 伴 う特 定 の 態 度 、 信 念 お よ び 行 動 の 相 矛 盾 す る 規範 的 期 待 に 対 す る 葛 藤 が 、 こ の 段 階 に お い て 生 じ る(12 )。 抽 象 的 理 念 の変 革 目 標 と 具 体 的運 用と の 格 差 、 ラ イ ン と ス タ ヅフ ・ 主 管 者 と 管 理 者 と の 対 立、 「 法 の支 配 」か ら「 人 の 支配 り こい た る 振 幅 の大 き さ(13 )、 事 実 の 認 識 と 解 釈 の 相 違、 な ど が 見 ら れ る よ う に な る。

この よ う な 時 、 職 員 は自 分 の 取 扱 う 特 定 の 職 務 に お い て ほん の 僅 か の自 律 的自 由 裁 量 や 発 言権 に拘 泥 す る。 ま た 新 し い 状況 判断 に 際 し て 、 他人 の 定 義 づ け に よ っ て で は な く 、 自 分 自身 の 下 し た 判 断 に よ って 行 為 し よ う と す る。 彼 ら は そ こ に 下 位 執 行 部門 、 第 一 線 現 場 の レ ーソ ン・ デ ー ト ル が あ る と さ え 思 い 込 ん で い る 。 そ し て もし 彼 ら の 判断 が受 容 さ れ な け れば 、 変 革 目 標 と一 致 し て も よ く 、 し な くて もよ い と い う 曖 昧 な 態 度 と な り、 や が て そ れ が変 革 の 自 壊 作 用 へ と 連 動 し て ゆ く初 期 的 原 因 と も な る。

そ れ故 、 こ の時 期 の 組 織 内 緊 張 の緩 和 、 調 整 機 能 が 大 切 で あ る 。 混 乱 の 収 拾 、 コ ン フ リ クト 解 消 の た め の 適 切 な 問 題 解 決 処 理 が 図 ら れ、 か つ 変 革 趣 旨 や 目 的 理 解 の周 知 徹 底 化 が 行わ れ る。 職 員 サ イ ド か ら い え ば、[ 協力 の な か の 抵 抗 、 抵 抗 の な か の協 力 ]と い う 苦 渋 に満 ち た 体 験 に 翻 弄 さ れ つ つ も、 新 し い 変 化 へ の 態 度 変 容を 達 成 し て い か ね ば な ら な い。

変 革 の 成 否 は、 「 新 し い 権 威 に よ って 古 い 権威 を 置 き 換 え 」(14 )て い く 作業 、 即 ち 、 役 職名 の変 更( 課 長 → 主 幹、 係 長 → 主 査 )に 伴 う 実 質 的 機 能 化 が う ま く 遂 行 さ れ た か否 か に

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依存 古 る で あ ろ う

⌒つ ま り 新 し い 地 位 と の 関 係 で 、 彼 が ど ん な 行 動 を と る べ き か と い う役 割 担 い手 と し て の 人間 、 即 ち「 ホ モ  ソ シ オロ ジ クス 」         と し て の 行為 様 式を 禅 得 で き た か ど うか が 問 題 と な る。 逆 に 言 え ば、 彼 の 職 場 社 会 領 域 に お け る 主 管 者 へ の 役 割 期 待 の 認 知 と 取 得 、 集 団 規 範 の 内 面 化 、 準 拠枠 の 形 成 と い っ た も の が 未 成 熟 の 場合、

当 然 の こ と な が ら変 革 は失 敗 す る ので あ る 。

第5 段 階 ・ 定 着 過 程

こ れ は変 革 体 験 の 共 有 化 と し て 変 革 パ タ ー ン が 日 常 化 し、 新 し い 手 続 き や 行 動 様式 が 順 応・ 安 定 化 す る 過 程 で あ る。 こ こ に お い て 、 一 連 の 変 革 サ イ クル の ひ と つ の 終 焉 期を 迎 え、

通 常 はこ のま ま 自 然 消 滅 す る。 新 し い 価 値 体 系 や 行 為 規 範 は一 応 内 面 化 さ れて 、 社 会 化 過 程 は終了 す る。 同 時 に 組 織 は、 初 期 変 革 目 標 の 何 が 達 成 さ れ、 ま た如 何 な る デ メ リ ット が 生 じ たか 、 そ の 達 成 状況 が 評 価 さ れ る。 さ ら に はこ の変 革 パ タ ー ンを 持 続 す る た め、 職員 研 修 や能 力 開 発 ち し ば し ば 実施 さ れ る。

なお 多 様 な 自 己 矛 盾 も発 生 し て い る が 、 こ の 段 階 で の 変 革 推 進 者 た ち は 総 じ て 変 革 意欲 を 喪失 し て お り 、「 今 後 検討 し た い 」と い う 返 答で と か く 諸 矛 盾を 隠 蔽 し や す い。 と もす れ ば、 変 革を 一 時 的 ・ 通 過 的 事 件 と 看 倣 し、 「 か つ て 変 革 を 体 験 し た こ と が あ る 」と い っ た 史的 事 実 と し て 捉 え が ち に な る。 こ れ は 、 変 革 の 結 果 や 現 状 に 関 す る 報 告 書 が 軽( 無)視 さ れ、 再 検 討 の機 会 が な い こ と、 ま た実 績 評 価 が あ ま り な さ れて い な い こ と な ど に も現 わ れ て い よ う。 即 ち こ こ に 、 変 茎努 力 に 対 す る 誘 因 と 貢 献 と の ア ン バ ラ ン ス が 見 ら れ る ので あ 乱

第6 段階・フィードバック過程

これは長期的な組織変革への分有化を図り、次の変革準備に着手する過程である。しか し通常の場合、前段階で終了し、数次の変革計画に沿って実施する事例はあまりない。

だが、一つの終わりは次の出発点であり、新しい問題も次々に発生している。とりわけ 新しいシステムをめぐる組織行動は、組織と環境、理念と現実、組織と成員など、内外の 欲求やシステムを変化させており、そこからさらに新しい矛盾葛藤や要求が生 み出されて いる。一つの新制度導入を契機に、部分的変革ふらシX テム全体・ 組織構造や組織風土の 変革へと拡大発展させていかねばならない。既述した「 不断の変革化 」のための 動機タ けの制度化 や フィードバック・システムの定式化 が企図される。ま た成員 も小さな

{50 一 一

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成功 体 験を 次 の将 来 の変 革 に 期 待 を つ な ぎ、 新 し い 価 値 や 態 度 や 活 動 を 通 し て 自 信を つ け 、 さらに 次 の 段 階 に 向 け た変 革 運 動 を 持 続 す る 。「 内面 化 さ れ た 変 革 価 値 」 こ そ は重 要 な 変 革エ ネ ル ギ ー 源 と な るで あ ろy

以上、組織変革の有効性は。環境動態化に促されつつも、それは必ずし も環境決定論で はな ヘ チャンドラーの命題「 組織は戦略に従う」のであり、あるいは意思決定論や戦略 的選択論のように、組織の内部特性変数における集団 の課題状況と成員の人格特性との内 部適応・調整過程如何に大ぎく規定されていた。とりわけ「 誰によって、どのように、 ど

こまで変革されたか1 が重要なポイントであった。変革過程デザインにおいては.one b‑est way  の万能薬はなく、各事例の特定状況に対応して最 もうまく適合して実行されたか

否かであった(15)。結局、環境要因と集団課題状況を与件 とする変革主体との措抗関係に おいて、主体の側でさまざまの利害フィルタ ーを通し、どこまで変革段階を達成できたか であった。

ところで、この困難な変革に取組んだ各自治体においては、今日なお残る混乱と不信、

錯綜と停滞に代えて、一体何か得られたのであろうか。

組織は悪戦苦闘の果てに、危機的状況と精神の惨苦とを人びとに引き起こしている。わ れわれはこのような組織的実熊と変革理念と現実体験との考察を通して、組織行動の意識 化過秤( 自己集団 の対象化 )を直視してきた。そしてこの内実分析を経て後、体験の内面 化から思想化( 理論化 )へと昇華できるであろう。決して理念が現実に勝つことはなく、F

ヨ常性の変革を介して、体験の思想化による自前の変革化理論を構築していくほかない。

優れた理念が優れた変革を生かという信仰を 棄て、個別事例の体験的事実への固執と困難 な壁の根底を問い続けるという作業から漸進していくしか官僚制化克服の方法はないので ある。 つまり官僚自身が組織変革行動の現実態を自己凝視し、 その自己矛盾の本質を問い 詰めろという、小さな試行の繰返しによってしか、本当の持続する変革は結実し得ないで あろ ≒

だが、多くの事例において 見られたように、組織変革は価値理念から功利的利己主義へ、

形式合理化へと転移し、自己欺痛的変革を糊塗してしまう利害葛藤の構造や官僚的パーソ ナリティ性向からなお離脱していなかった。各変革段階において、職員は彼らなりの意味 付与や解釈により、「 組織有効性や住民のために」から[ 職場と職員自身のために]へと プライオリティを変え、論理の擦り替えや意味変容を行っていた。しかもそれはかなり異

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常 な ま で の 徹 底性 で あ っ た。

こ れ ら の現 実を 踏 ま え た上 で 、 わ れ わ れ は次 の よ う に 帰 結 し な け れ ば な ら な い。 環 境適 応 的 シ ス テ ム ・ モ デ ルとし て の 動 態 的 組 織を 現 実 の 流 動 的 活 動 体 制 に 托 し 論 考 し て きたが、

そ れ は ま だ ま だ「 組 織 の動 態イい と 呼 ぶ べ き初 歩 的 ・ 試 行 的 段 階 に す ぎ な い 、 と。 何故 な ら、 動 態 的 組 織 と は常 に状 況 の変 化 に 対 応 し 、 柔 軟 な 適 応 行 動を と って い く 過 程 そ の もの で あ る の に対 し、 こ の 体 制 で は よ うや く 変 革 過 程 の 第5 段 階 の「 定 着 化 」で 終 止 し 、 次 の フ ィ ー ド バ ッ ク過 程 ま で 果 た し て い な い か ら で あ る 。 新 制 度 を 実 施 し て も、 一 時 的 に は状 況 適 合 を 試 み る が、 ま た す ぐ安 定 化 ・ 固 定 化 し 制 度 化 さ れて し ま う 。 こ う し て 組 織 の恒 常 化 が 進 ん で い け ば、 そ れ は即 ち 新 た な る 官 僚制 化 の プ ロ セ スを 辿 り 完 結 す る こ と にな る。

つ ま り 制 度 化 さ れて し ま え ば、 動 態化 や 流 動 化 の 意 味 は な く な る。

先 の〔 図2 −24 〕の 図 式 で い え ば 、 絶 え ず 変 化 す る 動 態 化 シ ス テ ム の あ り 方 が 模索 さ れ て い か ねば な ら な い( 〔 図2‑24 〕 の 点 線 部 分 )。 同 時 に 変 革 目 標 も、 こ れ ま で の一 元 的・

単一 的 な も のか ら、 各 変 革 段階 に 合 わ せ て 重 層 構 造 化 さ れ た サ ブ 目 標を 設 定 し 、 か つ成員 の 意識 と 行 動 も 並行 し て 変 革 さ れ て い か ねば な ら な い ので あ る。

第2 節  変 革 力 の 概 念 構 成

環境 一 組 織 の対 応 関 係 に お い て 、 変 革 契 機 は 確 か に 環境 プ ラ イ オ リ テ ィ の 位 置 に あ って 決 定 的 影 響 力 を もっ か 、 そ の 具 体 的 適 合 化 の 過 程 に お い て は む し ろ 、 組 織 主 体 が 如 何 にそ の 変 化 事 実を 認 知 し 、 新 し い 目 標 を 設 定 し か つ 対 処 行 動 し て い く か と い う イ ニ シ ア テ ィブ の 問 題 が よ り 切 実 に 問 わ れ て い る 。 組 織 は「 環 境 に 適 応 し て 、 自 己 変 容 し て 生 存 成 長 する の み な ら ず 、 積 極 的 に 環境 に 働 き か け て 、 環 境 を も変 化 さ せ 」(16 )、 ま た 、「 な にを もっ て 戦略 的 課 題 と す る か 、 ど のよ う な 組 織 構 造 特 性を も っ て 適 合 的 と み る か 、 そ こ に 主 体的 な 判断 と デ ザ イ ンが 介 入 ](17 )し て い る か らで あ る 。 つ ま り 組 織 の 変 革主 体 は 、 た だその 状 況 の 危 機 感 や 不 均 衡 に 適 合し 順 応 す る だ けで な く、 よ り 積 極 的 に そ れ ら の 状 況 を 創出 じ 変 革 し て い ぐ 戦 略 的 ・ 選 択 的 ・ 創 造 的 対 応" の 仕 方 を 取 る もの で あ り 、 ここに い わ ゆ る「 変 革 主 体 の 変 革 力1 の 問 題 が 問 わ れ て い る 。

組 織 は 通 常、 現 状 維 持 的 恒 常 力 と し て 均 衡 点 に 向 か う「 安 定 力 」(stable forces )が作 用し こ のベ クト ル によ り 管 理 運 営 さ れ て い る(18 )。 と こ ろ が こ の 現 存 の秩 序 維 持 力 が衰 退 し て 、 新 し い 逸 脱 的 バ リ エ ー シ ョ ン に対 応 し 得 な く な っ た 時 、 こ こ に い う「 変 革力 」が

■J'J   し

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発生 ず る。 変 革 力(change forces ) と は「 組 織 の 環 境 変 化 に 反 応 す る 適 応 能力 」を 意 味 し 、 システ ム の 混 沌 状 態 に 一 定 の 新 し い 秩 序 を 形 成 し よ う と す る 自 己 組 織 化 の生 成 能 力 で あ る と規定 で き る。 さ ら に こ の 変 蒸力 は、 「 変 革 に向 か う 創 造 的 促 進 力 」とし て の ポ ジ テ ィ ブ な「 推 進 力!    (driving forces ) と 、「 変 革 に 逆 ら う対 抗 的 反 発力 」と し て の ネ ガ テ ィ ブ な「 キ氏抗 力 (resistance forces) と の 二 項 対 立 的 関 係 に 分 け ら れ る。 変 革 の 成 否 は、 こ の相反 す る 両ベ クト ル の 優 越 的 力 関 係如 何 に よ り 決 定 さ れて い る と い え る 。

組織 変 革 の 論 理 は。 ま ず 、 令 国 的 ・ 一 般 的 な 政 治 経 済 社 会 文 化 資 源 あ る い は歴 史 的 諸 状 況の変 化 に 起 因 し て 、 一 定 の 宍タ ス ク状 況 が 生 じ 、 そ れ に 組 織 が 適 合 す る ため 自 ら 内 部 特 性 を変 化 さ せ、 何 等 か の 対 応 策を 求 め始 め る。 つ まり 組 織 は 環 境 条 件 の 変 化 に対 応 し て 、 変 革を 求 め る 内 外 シ ス テ ムか ら の 要 請 や 欲 求 が 昂 ま る に つ れ、 変 革 ニ ー ズが 発 生 し 、 こ こ に いわ ゆ る変 革 力 が 作 動 す る よ う にな る 。 リ ピ ッ ト        は、当 初 に現 わ れ る 変 革 力 の動機 と し て 、「 不 満 足 と 苦 痛、 現 状 と あ り う べ き状 態 と の ズ レ の 認 識 、 周 囲 か ら も シ ス テム 内 部 か ら も起 こ って く る クラ イエ ン ト ・ シ ス テ ム の 変 革を 求 め る 要請 ](19 )を 挙 げ て いる。 自 治 体 の 現 状 で は、 財 政 硬 直 化 や コ ン ピ ュ ー タ 導 入 、 定 員 削 減 や 住民 参 加 の 制 度 化 といっ た 集 団 課 題 状 況 に 迫 ら れ て い る と い え よ う。

こ の 初 期 段 階 に お いて 重 要 な こ と は、 環 境 動 態化 の 事 実 関 係 如 何 で は な く 、 そ れ ら の 状 況 認 識 の度 合 で あ る。 つ ま り 組 織 主 体 が 状 況を ど う認 識 し て い る か、 そ の 組 織 が

「 状 況 に与 え る 主 体 的 な 意 味 づ け を 媒 介 変 数 と し て 」(20 )導 入 し て く る、 変 革主 体 者 側 で の認識 力 や 評 価 力 で あ る。 つ ま り 状 況 と の 接 点 に お い て 、 職 員 自 ら が「 政 策 課 題を 選 び 出 し、 そ れを 創 意 工 夫 で 具 体 的 に 実行 し て い く 、 そ の 可 能 性 を 見 出 す こ と 」(21 )、 あ る い は

「 行 政 サ ービ ス の 選 別( 価 値 配 分 ) 」(22 )を 行 っ て い る の で あ る。 こ こで 初 め て 、 地 域 社 会か ら の 要 請 は 変 革 ニ ーズ へ と 転 移 さ れ、 変 革 タ ス クと し て よ り 鋭 明 に自 覚 さ れ 表 面 化 す る。 こ うし て 変 革 契 機 が 訪 れ、 内 部 組 織 見 直 し 論 や 再 検 討 案 が い よ い よ 緊 迫 化 し 、 変 革 に 取組 も う と す る 推 進 力 が惹 起 し て く る の で あ る 。

同 時 に こ の 時 期 は、 変 革 に 対 ず る 否 定 的 抑 制 力 や 阻 害 要 因 も強 く 作 用 す る。 リ ピ ヅト は こ の抵 抗 理 由 と し て、 ①欠 点 を 認 め る こ と の 不 本 意 、 ②新 し い 習 慣 や 新 し い 行 動 パ タ ー ン の試 み が 失 敗 し な い か 、 あ る い は う ま く や れ な い の で は な い か と い う 恐 れ、 ③以 前 に 変 革 への試 み が 不 成 功 に 終 わ っ た こ と に よ る 失 敗 へ の 宿 命 的 予 期 、 ④現 在 の あ る 満足 状 況 を 失 うこ と に 対 す る恐 れ、 な どを 列 挙 し て い る 。 こ れ ら の 要 因を 筆 者 な り に換 言 す る と 、 そ れ ぞ れm 自 己 認 知 へ の 恐 怖 、 ②夫 知 へ の恐 怖 、 ③失 敗 へ の 恐 怖 、 ④ 喪 失 へ の恐 怖 、 と い う

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4 つ の 恐 怖 に 要 約 で き る 。 そ し て こ れ ら の 潜 在 的 恐 怖 や 不 安 が 意 識 的 ・ 無 意 識 的 に 変 革 回 避 願 望 と し て 抵 抗 力 と な り 、 や が て 潜 在 一 顕 在 化 す る 。 後 に こ れ ら の 心 理 的 要 因 が 困 難 に 直 而 し て 反 対 運 動 と な り 、 変 革 を 逆 ベ ク ト ル の 方 向 に 辿 ら せ た り す る 。 あ る い は 組 織成 員を に て 、 否 応 な く 心 理 的 不 安 感 と 安 全 へ の 欲 求 と い う 二 律 背 反 の コ ン フ リ ク ト 状 況 に陥 ら せ た り す る の で あ る 。

変 茎 は ま さ に 、 こ の よ う な 緊 張 状 態 に あ っ て 、 推 進 力 と 抵 抗 力 が 相 措 抗 し て 昂 揚 し た状 況 で 掌 行 に 移 さ れ る 。 こ の 時 点 で 、 変 革 時 の 相 互 依 存 性 は 推 進 力 と 抵 抗 力 の 両 方 を 生 じ さ せ 、 変 革 へ と 向 か う 力 を 生 み 得 る と 同 時 に 抵 抗 力 の 源 泉 と も な る と い う 、 リ ピ ッ ト の 卓 見 が 極 め て 重 要 で あ る 。 つ ま り 、 「 変 革 が 着 手 さ れ る と 、 そ れ に 反 対 す る 抵 抗 の 動 機 が 必 ず 現 わ れ る が 、 変 革 が 成 功 し 始 め る と 、 抵 抗 は 変 革 の 動 機 に 急 変 す る 。 そ の 他 の 場 合 は 抵 抗 は ま す ま す 強 化 さ れ る 。 ](23 )。 従 っ て 、「 同 じ 欲 求 が 変 革 後 の 条 件 下 で も よ り 多 く 満 たさ れ る こ と を 示 さ ね ば な ら な い 。 そ う す れ ば 、 現 状 を 維 持 す る た め に 用 い た そ の 同 じ エ ネ ル ギ ー が 、 方 向 を 変 え 、 変 革 の 方 向 へ の は ず み と な る で あ ろ う 。 」(24 )と 彼 は 言 う 。

即 ち 、 多 く の 推 進 力 は 抵 抗 力 に 変 わ り 得 る し 、 ま た そ の 逆 も い え る 。 つ ま り 変 革 力 は常 に そ の 可 変 性 ・ 可 逆 性 と い う 両 価 性 に 見 舞 わ れ て い る(25 )。 変 革 の ベ ク ト ル は 、 こ れ ら2 つ の 力 関 係 が ど ち ら の 方 向 に よ り 優 位 に 転 ず る か に よ っ て 決 ま る 。 そ し て ひ と た び 変 革 が 着 手 さ れ る と 、 そ れ に 反 対 す る 抵 抗 の 動 機 も 必 ず 現 わ れ る が 、 や が て 成 功 し 始 め る と そ の 抵 抗 要 閃 は 変 革 肯 定 の 動 機 へ と 急 変 す る 。 こ れ ま で 反 対 の た め に 用 い た と 同 じ エ ネ ル ギ ー が 今 度 は 一 転 方 向 を 変 え 、 推 進 力 へ の 起 動 力 と な る 。

変 茎 は こ の よ う な 両 価 性 に お い て 、 各 変 革 段 階 で ど ち ら の ベ ク ト ル を よ り 強 化 し て い く か に 依 拠 し て い る と い え よ う 。 「 ク ラ イ エ ン ト ・ シ ス テ ム が 自 分 の 問 題 に 十 分 気 が っ く よ う に な る と 、 「 苦 痛 」 は し だ い に 増 大 し 、 そ の た め に そ れ に つ い て 何 か を し な け れ ば な ら な い と い う 強 い 希 求 が 現 わ れ る 。 こ の 時 点 で は 、 チ ェ ン ジ ・ エ ー ジ ェ ン ト が 『 ク ラ イエ ン ト ・ シ ス テ ム が 変 革 を 成 功 さ せ ろ 能 力 を も っ て い る 』 と 確 信 す る こ と が 、 変 革 へ の 非 常 に 重 要 な 促 進 力 と な る で あ ろ うn         I    (26 )即 ち 、 変 革 は あ ら ゆ る 抵 抗 要 因 を 現 状 を 変 革 す るエ ネ ル ギ ー 要 因 へ と 切 り 変 え て い く こ と が 非 常 に 大 切 な の で あ る 。

か く し て ヽ 変 革 エ ネ ル ギ ー の 相 互 依 存 性 や 両 価 性 の バ ラ ン ス が ど こ か で 崩 れ 、 あ る 臨 界 点 を 越 え る と ド ラ マ テ ィ ッ ク な 転 回 が 起 こ り 、 全 エ ネ ル ギ ー は 変 革 過 程 を な ん と か 完 了 さ せ よ う と す る 方 向 に 向 け て 動 き 出 す 。 変 革 は い わ ば こ の 臨 界 点 の 自 己 超 克 に よ り 、 成 功 の 条 件 を 入 手 し た こ と に な る 。 つ ま り 、 変 革 は 推 進 力 と 抵 抗 力 と の 両 価 性 に お い て 、 苦 痛な

づ54

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感覚 に耐 え て 抵 抗 力 要 因 を 弱 め つ つ 、 一 方 推 進 力 要 因 を よ り 一 層 強 め て あ る 峠を 乗 越 え る こと によ り、 成 功 に い た る と い え る で あ ろ う。

そ れで は、 こ の よ う な変 革 力 の論 理 的 概 念 構 成 が 現 実 に ど の よ う に 展 開 さ れ て い る かを 、 次に 検 証 し て い こ う。

第3 節 変革過程における推進力と抵抗力 の措抗関係

〔表2 −19〕「 変革過程における推進力と抵抗力の措抗関係 」は、変革過程の各発展段 階において、変革主体と変革力( 推進力と抵抗力 )とがどのように相措抗しつつ推移して いくか、その変容過程全体を図示したものである。そこで、先述の「 変革過程の分析モデ ル|の各段階に沿って考察していこう。

第1 段 階 ・問 題 認 識 過 程

ま ず第 \段 階 は、 環 境 状 況 の 変 化 に対 応 し て 、 新 し い 問 題 発 生 、 住民 ニ ー ズ 内 容 の 察 知 、 ま た そ れ ら の ニ ー ズに 十 分対 処 し き れ て い な い 内 部 組 織 の 自 己 認 知 な ど 、 い わ ば 組 織 と 環 境と の ズ レ や ギ ャ ッ プ を 認 識 す る プ ロ セ スで あ る。 変 革 へ の 初 源 的 誘 因 は 、 外 的 要 請( シ ステ ム 外 か ら の 圧 力 う と 内 的 要 請( シ ス テ ム そ れ自 身 の 内 か ら の 圧力 )と に よ る新 し い 状 況変 化 一 適 切 な 判 断 評 価一 明 晰 な問 題 把 握 と い っ た キ ーワ ー ド を 手掛 か り に、 自 己 イ メ ー ジ化 さ れ る こ と に よ り 鋭明 化 す る。 つ ま り 自 己 シ ス テ ム の 自 我 像を 出 来 る 限 り 客 観視 す る ことで あ る。

こ こ で 推 進力 は 。 組 織 主 体 の もつ 現 状 分 析 能 力 、 自 己 診 断 能力 、 あ る い は 自 己 認 知 能 力 など が 主 た る要 因を 成 す。 そ れ は 現 状 の 不 満 や 苦 痛を 認知 し 、 現 状 と あ り う べ き状 態 と の ズレ の拡 大 を 自 己 発 見し て い く能 力 で あ り 、 こ の能 力 発 揮 に よ り 変 革 へ の 欲 求 が 高 ま り、 徐 々 に 自己 変 業 の 必 要 性 が 知 覚 さ れ る 。 こ れ ら の自 己 認 識 の 程 度 や 必要 性 の 度 合 い に より 、 変 革 に 取 糾 む 熊 勢 が 大 き く 異な る 。 こ の 能 力 差 は、 変 革 主 体 自 身 の 内 部 特 性如 何 に より 牛 に 乱 つ ま り 組 織 が 状 況 変 化 に 過 敏 に 反 応 し か つ 積 極 果 敢 な 対 処 行 動 力 に富 む 人 材 をよ り 多 く内 包 し て い る か 否 か で あ る。 もし こ れ ら の 能 力( こ 人 材 )が 欠 如 し て い れ ば 、 如 何に 内 外 か ら 変 業 や 強 要 さ れ て も変 革 力 は と く に生 ぜ ず、 無 為 無 作 に 放 任 、 黙 過 し て し ま う だ け で あ る。 多 く の場 合 が そ うで あ る 。

しか し い くっ か の 自 治 体 に お い て は 、 有 能 な 人 材 の 存 在 に よ り 変 革 活 動 に 着 手 さ れ る。

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〔 表2‑ 吋丿 変 革 過 程 に お け る 推ill力 と 抵 抗 力 の 詰 抗関 係

プ) レ

川  問 雌i認 ぬ 過 趾 (21  企 画 立 案 過ta (3 ) 央 ≪ii§ 巴 w  管 理 迎 営 過 は (51  定 着過fi (6フ<  ―ド バッ ク 過 毘

有fliなリーダー 検討 委 員 会 ト ッ プ リ ー ダ ー 中 川 芥 理iK レ ベ ル 一 般 成 員 レ ベ ル 変 革 匪 巡 委 八 会

推   巡   力

・ 現 状 へ の 不 満 や 苦^i の,吃知

・ 現 状 と あ り う べ き 状 態 と の ズレ の 紹 識

■環 塊 や シ ス テ ム 内 印 か ら の 嬰,W

・r‑i己 変 革 の 必 要 性 の 認 識

・ 変A'^二 ー ズ と 川 暗 な モチ ベ.― シ ョ ン

・ 変 革「│ 撫 の 岫 立

・ 硲r 委 員 企 の 即 戊力

① 成ll の 悛 質( 紅 験)(!) 成 八の 人 歓(M)

②成 員 の 隅成( 郎 門

・ 階 層 ■出 身)

■ill団 的 参 画 直 会 のf3:

・ 関 係 郎門 一階 層間 の 岡 箆 と コ ミュ ニ ケ ー

シn ン

・ 代 月!成 功 の 事 例Wf 究

・ 火 行 可 能 な■ 火 と 方

・ 有 効 な 脇力 休 制

・ ト ヅ プ の 強 力 な'I ー グ ー シッ プ ( 瞰 励 ・ 許 容 ・mm

・ 関 係 者 の 説 得 ・It'll!)

・ 合愚 形 成

・ 変 位 正 当 性 机i処の 哨

・ 新 し い 地 位 役割 関 係

・ 公 式 目w り 迎 営 ロ に へ の 転 化

・ 変 革 の 意 義 の 強 調(PR のm 庇 化, 意味 内 容 の1811FI

・ 学 習 と 馴 陣 ( 川 川的 バ タ ー ンの 放 棄 と 新 手 続 の 内iTii化)

・iUiiliなIlll題 処 理 と 対

・ 変 叱 の受 容 と 爪 認

・;ij;iil ・ 態 吹 り 召 加 )'A;

 化(tJfしい 形 の 満 足 感 と 伯m 的mm

・ 対 人 関m  ・ 仕 事flti の 向 上

・ 働 き 甲 必 の 新 しい 勁 随 づ け

・ 能 力 主 義 の 火 証 化

・ 職 員 の 教 介叫 政

・II 常 的 職 川 雰 川 乱 の 改 変

・ 不 断 の 変 革 の 制 心 化

・ 艮 川 的り│'同 訓( 崩 ヒの た め のJ?ll論 づ く り , 変 革 モデ ル の 探 求)

・ 変 布 目a の 再 認 価

・ 即 処集 団 へ の 削a と 誇 り

・fl'l造 的/  \ ー ソ 十 リ テf の 形 成

・(Ill・削 こよ ろii'f.mii't

・ 地Jjり│:会 令 ド ヘ のll'i 仙'‑il川 丿 け

挺   抗   力

・ 恐 れ と 照 知

・ 変 化 に 対 ず る心 情的 感 防 的 反 発( 現 状 の み が 女 全 だ )

・ 技111!‑経 験 ・ 能 力 へ の 不 安

・ 自 己 意 淑 の 欠 如

・ 変 輩 川 京の 対 立

・fiiii抗 理 念 内 容 へ の 反

・ 伝 統的 既 得Ui 益 へ の 固 執

・ 新 しい 行 助 は 式 へ の 不 安

・ 必 嬰なV? 松 の 欠 如

・ 成n 川 のill If.不(ri感 の 以 化 , 分 裂,

り 川 卸 俳 卵 団 力 学 の 耐L

・ 変 革 主 川l] 互 川 の 不 但 の 拡 大

・ 上 級 官 庁 か ら の 圧 力

・ クレ ー ム り 溥 者 へ の 不 府 と不

・ 無iii上 司 と町 艇 部下 と の 対 立 ( 上 役 一T 役 川 の 政印 )

・ 利 害 同 紅) 噴 出

・受 苦 肩 の ジ レ ンマ(

従 来 の満 足 感 の 昔 以)

・ 新 しい 役 割 の 回 避

・ 新 胃 拐 休 制 の 不 同(ill!:2:

と 現 火 の 対 立) 丿i I!!げ ・の

簡 卜 緊 張

状 出 の 川 大

・ 犠 牲 に 対 す る 反 発

・ 変 化 そ のり )へ のは 抗Jli勁

・ 変 輩 結 果 に 対 ず る 火

・ 苦 痛 の 川 大( ス ト レ ス の蓄fr )

・ 迪 成 基 準 の 不m 咸 性

・ 役割 分 但 のIK  II I;

・ 川V々と 現 火 の 乖 鴎

・ 専 門 的 施 力 ・ 知 識 の 宋 熟 成

・ 忠 誠 心 のlii散

・叫 間 ・ エ ネル ギ ー ・ 資 企 の 欠 乏

・ 報 酬 の 無 化 ・ 不 変 化

・ 火 敗 の 宿 命 的 予 感

・ 援 助 と 支Iflの 打りJリ

・ 試 行 一 失 敗 一 放 楽 と い う 経 験

・ 仕 事 の 大 変 さ の 認μ

・国 家 宮 原 制r, 造(Oil'.

辺1

・ 地 域?l:会 に お け る 拍 織 問 閔 係

・ 社 会的 騨flliiへ の 不 満

・ 家 峡 員 か ら の 反 発

要      点

・ 自 己m 察力

・ 診 断 の 感受 性

・ 適i なfilliiifti55好 ・ 日 吻 設 定

・ 全 庁的 職 且 の 参 加 協 力 体 制

・ 折 地 位一 役 割 関 係 の 確 立

・ コ ンフ リ クト 解ii'l 詞 整

・ 組 織 学 習 とm 練 ・ 経 験 の フ で− \'バ ツ ク・ シ ス テ ム 化

(16)

このよ う な 組 織 に 共 有 さ れ る 変 革 主 体 を 類 型 化 し て みる と 、 ① ト ッ プ リ ーダ ー 型( 首 長 個 人のワ ン マ ン型 リ ー グ ー シ ッ プド ②サ ブ リ ーダ ー型( 助 役 の主 唱 力 )、 ③有 力 ブ レ ー ン 型( 総務 部 課 長 の 積 極 的 発 案 や 検 討 委 員 会 )、 と い っ た三 者 にま と め ら れ よ う。

①ト ッ プ リ ーダ ー 型 は、 と か くヘ ッ ド シ ヅプ に な り や す い が(27 )、 彼 は 強 固 な 絶 対 的 自 己信念 に 基 づ く 経 営 哲 学 や 組 織 原 理 を 主 張 し 、 独 自 か つ 理 想 的 な 組 織 像を 一 方 的 に 作 り 上 げて し ま う 傾 向 が あ る 。 ま た そ の ユニ ー クな ア イ デ ィ ア や ヴ ィ ジョ ンを 情 熱 に 任 せ て 、 早 々に実 現 で き る 実 践 能 力 も 併 せ持 つ。 こ の よ う な ト ップ は組 織変 革 の み な ら ず 、 他 の 施 策 にも独 自 な 改 革 を 加 え 、 旧 来 慣 行 を 根 本 的 に 打 破 し、 次 々 に 新 し い 案を 具現 す る。 そ し て ある程 度 ま で そ の 特 異 な 発 想 や 独 創 的 形 態 が 構 築 さ れて し ま え ば 、 周 囲( 他 の 自 治 体 や マ スコ ミ )か ら も か な り 注 目 さ れ 高 く評 価 さ れ る。 こ の タ イ プ は概 し て ワ ン マ ン型 ・ ト ッ プ ダウン方 式 で あ る が 、 し か し 職 員 の 評 価 も、 総 じ て「 親 分 肌 で 面 倒 見 も よ く 、 わ れ わ れ の 意見や考 え も 聞 い て く れ、 親 父 さ ん と 呼 ん で い る 」 な ど と 、 む しろ プ ラ スに 受 容 さ れ て い る。

し か し い く つ か の 問 題 も あ ろ 。 ト ップ が 若 くし て 当 選 し 矢 継 早 に 構 想を 実 現 し た 場 合、

やがて そ の イ ノベ ータ ー 精 神 が 涸 渇 し た 後 に 、 却 っ て そ の管 理運 営 面 で の困 難 な 重 荷 が 生 じ 乱 し か も そ の 弊 害 や限 界 の 克 服 法 は ユ ニ ー クな だ け に 容 易 に は 発 見 で きず 、 只 維 持 し てい く こ と だ け が 自 己 目 的 化 さ れ 易 い 。 通 例 こ れ ら の 首 長 の 再 選 期 間 は 長 く、 従 っ て シ ス テ ム 仙か な り 長 期 間 保 守 さ れ る こ と に な る 。 職員 の 評 価 は 成員 の 自 由 度 ・ 参 加 度 ・ 協 力 度 など と 密 接 不 可 分 で あ る が 、 令 体的 に、 ト ッ プ は大 枠 で 組 織 の ハ コ を 作 り 、 管 理 運 営 面 は成 員 の自 由 裁 量 に 委 譲 す る と い っ た 手 法 を 取 り 易 い 。 し か し 長 期 間 に はそ の ハ ゴ 自 体の 現 実 的対 応 能 力 が 欠 如 し 、 さ ら な る 変 革 の必 要 性 に 迫 ら れ る こ と に な る。

②サ ブ リ ーダ ー型 は、 多 く の場 合 、 助 役 の力 量 と 能 力 発 揮 と によ り 実 行 さ れ る 。 首 長 が 政治家 と し て 対 外 的 活 動 に 主 力 を 注 が ざ る を 得 な い の に対 し 、 助 役 は 内 部 組 織 の 現 実 問 題 に精 通 し 専 門 的 に 従 事 し て い 乱 こ の ポ スト に 有 力 者を 得 れば 、 変 革 は 容 易 に 断 行 さ れ 易 い。 宗 際 、 助 役 の イ ニ シ ア テ ィ ブ で ト ッ プ の了 解を 得、 実 施 に踏 み 切 っ て い る 事 例 は 数多 い ・*たこ れ ら の 有 力 助 役 は そ の後 、 殆 ど が ト ップ に 昇 進 ・ 昇 格 し て い く と い う 傾 向 が あ

る。

(泌有 力 ブ レ ー ン型 と は、 公 式 管 理 部 門 の 総 務 部( 課 )長 の 発 議 で 事 務 局 内 で 改 革 案 を 取 りま 斤め、 フ ォ ー マ ル な 検 討 委 員 会を 経 て 実 施 さ れ る も の で あ る 。 そ の 他 の 部 門 の 長 が イ ニシ ア テ ィ ブ を 取 る と い う よ う な こ と は 殆 ど な い。 つ ま り 助 役 同 様、 メ ンバ ー 中 最 も有 力

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な 人 材を こ の ポ スト に得 た 場 合 に 組 織 変 革 が 行 わ れて い る 。

推 進 力 は、 こ れ ら の 人 々 や 部 門 や ポ ス ト に 有 能 な 人 材を 得 た 場 合 に、 多 く 変 革 に 着手さ れ か つ 成功 して い る。 こ の 理 由 と し て は 、( ア)情 報 へ の 近 づ き や す さ( 中 心 的 重 要 ポ スト )

( イ)問 題 状 況 に 対 す る 鋭 敏 さ( 感 受 性 資質 )、( ウ)影 響 力 の 与 え や す さ ( 公 式 ・ 集 中 的権 限 ) な ど に 恵 ま れて い る こ と が 考 え ら れ よ う 。

逆 に 抵 抗 力 要 因 は、 変 革 可 能 性 に対 す る 恐 れ( 先 述 の 4 つ の 恐 怖・ )や 無 知 で あ る。

こ れ はお そ ら く 日常 的 職 場生 活世 界 の 異 変 に 対 す る 心 情 的 、 感 情 的 な 反 発 に 起 因 し て いよ う。 つ ま り 職 員 意識 は、 「 現 状 の み が 唯 一 安 全 だ 」「 現 在 あ る 満 足 状 態 を 失 い た くな い 」 と い っ た気 持 ち が 絶 対 優 先 し 、「 と に か く 、 ど ん な 改 革 に も す べ て 反対 」 と い っ た拒 否感 を 持 って い る 。 こ の 現 状 維 持 的志 向 性 は 既 述 し た「 安 定力 」ベ ク ト ル と し て い か な る組 織 に も 通 底 し て い る もので あ る。 さ ら に 言 え ば 、 こ の 恐 怖 や 不 安 の 源 泉 は 、 未知 の 変 革 状況 に 対 す る 不 確 実 性 、 技 能 ・ 経 験 ・ 能力 の 未 習 得 、 あ る い は 自 己 認 識 能力 そ の も の の欠 如 な ど に 由来 し て い る もの と 考 え ら れ る。

こ れ ら の 抵 抗 力 要 因を 排 除 す る た めに は 、 よ り 精 確 な 情 報 と知 識 、 現 実 可 能 性 の イ メ ー ジ化 、 具 体 的 手 法 の 伝達 、 変 茎 意 義 の 十 分 な 説 明 と 説 得 な ど が 予 め 提 示 さ れ ね ば な ら ない。

こ う にて リ ー ダ ー や メ ンバ ー 令 員の 変 革 へ の 心 的 準 備 状 態 が 高 め ら れ て い く こ と が 何 より も肝 要 で あ る。

第?, 段階 ・ 企 画 立案 過 程

こ の 段階 は 。 日月確 な 価 値 理 念 や 望ま し い 行 動 方 針 な ど 、 変 革 目 標 の 確 立 過 程 で あ る 。検 討 委 目 会 や 審 議 会 や 中 心 に 情 報 収 集 や 作 業 の 計 画 化 を 図 り 、 階 層 間 ・ 部 門 間 ・ 担 当 者 間の 利 害を 調 整 し 、 よ り 多 く の 成 員 の 支 持 ・ 協 力 ・ 理 解 を 得 る た め集 団 的 参 画 体 制 を 用 意す る。

さ ま ざ ま な 関 係 機 関 や 担 当 者 が 動 き 出 す が 、 推 進 力 の中 核 的 役 割 は や は り フ ォ ーマル な

「 検 討( 改 革 )委 目 会 |が 担y こ こで 、 問 題 解 決 案 の 作 成 、 代 替 可 能 な 目 標 の 抽 出、新 し い 活 動 目 標 の 設 定 、 変 革可 能 性 や 条件 の 発 見 な ど が 詳 細 に 検 討 さ れ 、 合 意 ・ 決 定 事項が 計 画案 とし て 策 定 さ れ、 長 に 提 出 さ れ る 。 こ の 時 、 委 員 会 総 体 の 力 量( つ ま り 危 機 的状況 認 識 の 陪 合 )が 問 わ れて い る こ と に な る 。 例 え ば 、 ① 新 し い 課 題 内 容 が ど の 程 度 の業 務量 の 規 樟を もっ か 、 ⑦ 新 し い 部 門 を 設 置 す る 必 要 在 ( 機 構・ 新 設 ・ 廃 止 ・ 不 要 化 の 立証責任)

③ そ の 課 題を 担 当 す る職 員数( 仕 事 量 と 適 正 必 要 人 員 と の 関 係 )、 ④定 員 増 減 の合 理 的根 拠 の 明 示 、 ざ ら に は ⑤ どこ ま で 組 織 構造 自 体 の 変 革を 要 求 し て い る か な ど 、 客 観 的 な測か

‑‑3 b 卜

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評価を 提示 し な け れ ば な ら な い 。 つ ま り こ こ で 、 新 し い 行 政 課 題 の質 量 の認 知 と 、 そ の 解 決の た め の 部 署 、 人数 、 規 模、 予 算 な ど の 具 体 案 が 提 示 さ れ ねば な ら な い(28 )。

こ こで 推 進 力 の ポ イ ント は 、 代 理 成 功 事 例 の 十 分な 分 析( 力 )で あ る 。 こ れ は つ ま り 、 既存 の変 革 事 例 の 予 備 調査 や 仔 細 な検 討 を 積重 ね、 未知 な る 経 験 に対 し 少 し ず つ 可 能 性 イ メ ージを 現 実 化 し て い く 作業 能 力 で あ る 。 そ し て 徐 々 に 変 革 へ の 自 信 と 確 信を 獲得 さ せ る。

し か し 同 時 に 抵 抗 力 も 激 化 し 、 新し い も の へ の 不 安 、 新 し い 地 位 ・ 役 割 ・ 権 限 ・ 行 動 様 式 など へ の恐 怖 は つ の る一 方 で あ る。 伝 統 的 既 得 権 益 の喪 失 と 固 執 と の 葛 藤 、 と り わ け 廃 止部 門 内 部 の 不満 と対 立 と批 判 は ま す ま す 高 ま り、 反 対 グ ル ー プ を 結 集 し て 必 死 に 抵 抗 す る。 こ れ に対 し 当 局 サ イド で は 、 委 員 会 を 中 心 に 三 役 会 議 、 部( 課 ) 内 会 議 、 職 場 会 議 な どを 開 催 し て 合 意 を と り っ け、 ま た職 員 意 識 調 査 に よ っ て 総 意を 反 映 し たり す る。 さ ら に 必要に 応 じ て有 識 専 門 家 の 参 加 や 経 営 コ ンサ ル タ ント に よ る 診 断 書 の 答 申 な ど に よ り 、 総 論的賛 成多 数を 確 保 す る。  総 じ て 、 こ の 報 告 書 作 成 の 段 階 ま で は、 一 応い か な る 組 織 体 にお い て も到 達 可 能 な レベ ルで あ る。

第3 段 階 ・ 実 施 過 程

報 告 書 を 受 け た 首 長 は 自 ら の 最 高 意 思 決 定 に よ り 、 い よ い よ 変 革活 動 に 着 手 す る。 変 革 の成否 は 殆 ど こ の ト ヅプ の 決 断 力 と 実行 力 と に か か って い る と 言 え、 こ の時 期 が 最 も困 難 な正 念 場 と な る。 こ の 段 階 は、 レ ヴィ ン       の3 段 階 モ デ ル( 融 解 →礎 化 → 再 凍 結 )で い う 融解 段 階 に 位置 し 、 ま た意 思 決 定 論(plan‑do‑see )で い うdo の プ ロ セ ス に 該 当 し よy 変 革 へ の 不 安 の 解 消 、 変 革 能力(29 )へ の自 信 の 強 調 、 不 慣 れ の 克 服 な ど 、 ト ッ プ リ ー \ ーの 資質 と し て[ 何 を 為 す べ き か ]が 切 実 に 問 わ れ て い る。 強力 な リ ー ダ ー シ ッ プ(

激 励、 許 容 、 理 解 、 保 証 、 援 助 な ど ) の 発 揮 努 力 こ そ 強力 な推 進力 と な る。

[.が し 変 革 に 伴 う受 苦 層 や 被 害 者 か ら の 反 発 も熾烈 で あ り 、 と く に 統 廃 合 部 門 の 抵 抗 力 は極 大 化 す る。 グ ル ー プ ・ ダ イ ナ ミ ッ クス の 観 点 か ら 、 保 革 自 治 体 間 の 優 位 差 はあ ま り 見 ら れな い が、 議 会 勢 力 の 支 持 協 力 は不 可 欠 で あ る 。 議 会 や 組 合 の 妨 害 や反 対 に あ っ て 計 画 が 延期 → 中 断 さ れ る こ と ち多 々 あ る。 さ ら に 利 害 関 係を も つ 中 央 官 庁 、 政 党 、 利 益 団 体、

住民 団 体 な ど も直 接 間 接 的 な 影 響 力 を 与 え て い る(30 )。

こ の よ う に 変 革 は 管 理 者 の 価 値 観や 政 治 的 プ ロ セ スが 如 実 に 反 映 さ れ て い る が(31 )、 力 関 係を 好 転 さ せ、 反 対 グ ル ー プ を 説 得 す る た め に は、 とり わ け[ 変 革 の正 当 性 根 拠 ] と[

変 革 唱 導 者 へ の 信 頼 感 ]が必 要 で あ る。 つ ま り 、 前 者 は ト ッ プ の 公式 決 定 と い う権 威 づ け、

参照

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