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教師の自立活動の捉え方に関する調査研究

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Academic year: 2021

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(1)

教師の自立活動の捉え方に関する調査研究

‑A 県知的障害特別支援学校へのアンケート調査等からー

特別支援教育専攻

追 川 和 則

1.はじめに

近年、知的障害特別支援学校に在籍する自閉症 の児童生徒が、疑いありも含めて約 30%あり、

自閉症児に対する耕市の困り感と学校の取り組 みが課題となっている。そのため、自立活動の 実践について見直されるようになってきた。

棲井包

0 0 2 ) が宮城県の知的障害特別支援学校 の教師を知義に調査を行った結果、知的障害特 別支援学校の自立活動の捉え方の構造(r自立活 動の時間における指導」の重要局に影響を与え る教師の特性のうち、経験年数によって自立活 動の捉え方に有意な差があった。しかし、教育 観や学校の体制、「自立活動の時間における指導

j

の担当経験と経験年数における影響の有無につ いては明らかにされておらず、検討する必要が あった。

そこで本研究では、知的障害特別支援学校に おいて、インタビ、ューとアンケート調査を行い、

学校の実態と鞠市の自立活動の捉え方を明らか にすることを目的とした。

2.

研究方法 (1)文献研究

知的障害教育における自立活動に関する文献を 収集し、現状と課題にっし

1

て分析する。

(2)

調査研究

インタビュー調査とアンケート調査を行う。

① 

A

県知的障害特別支援学校

3

校の教師(各 学部主事)を対象に、インタピュー調査を行

指導教員 八 幡 ゆ か り

い、自立活動の実態や指導形態などを問い、

経験や学部聞の意識の違いなどについて 検討する。

② 

A

県知的障害特別支援学校

3

校の教師全員 を対象に、自立活動の捉え方について五件 法を用いてアンケート調査を行う。自立活 動の捉え方に関する設問住

36

項目)の重 要度を問い、朝市の属性の影響について検 討する。

(3)

調査研究①,②を総括して、

A

県の[教師 の自立活動の捉え方Jについて現状と課題を明

らかにする。

3.

本論

第1

章知的障害教育の教育課程と自立活動 知的障害特別支援学校の教育課程は特徴的で あり、通常の教育とは異なる教育方法として「領 域・教科を合わせた f 縛 形 態

J

が確立し、中心 的な役割を果たしていた。

1991

年の改訂以降、知的障害教育の独自性が 明確に学習指導要領に位置づけられ、教育課程 の編成にあたって、知的障害品、った障害特徴 (実態把掛を踏まえた指導内容を設定すること が重要であると示された。

だが近年、自閉症児の増加にともない、集団 指導を基本とした「領域・新ヰを合わせた指導

j

については、集団活動が得意ではない自閉症児 にこの指導は適さないとされ、中央教育審議会 で近年の自閉症児の実践と研究の蓄積を踏まえ

‑ 181 ‑

(2)

て、新学習指導要領の自立活動の区分に「人間 関係の形成

J

を追加し自閉症児への自立活動の 指導の必要性が検討された。

このように、知的障害特別支援学校における 自閉症児の増加によって自立活動の見直しが起 こっている。今後、知的障害特別支援学校にお いて、自立活動の指導の重要性が共通認識され、

児童生徒の障害特性に合った「自立活動の指導

J

が行われるととが望まれる。

2章 A県知的障害特別支援学校における 自立活動の現状

t

課題

[A県知的障害特別支援学校b• C • d校の インタビュー調査}

学校の実態について質問を行った結果、b校、

C校については生徒数が100名を超える大規模 校であり、 d校の場合は小規模佼で、あることが 分かった。各校の自閉症擬いありも含む)児童 生徒は高い害IJ合を示しており (b校約 40%、C

校約60%、 d校約 65%) で、あった。

このことは「自立活動の指導jが課題になっ ている要因のーっと推測された。また、 b校と

C校は、単一学級と重護学級がどの学部にも設 置されており、知的障害特別支援学校において も、障害の重度・童議、多様化の現状が窺われ た。自立活動の教育課程上の位置づけについて、

d校以外は、時間害11上の位畳づ、けは様々であり、

このことは、朝市の「自立活動の指導jにおい て校内で共通理解が図りにくい状況にあるので はないかと推測された。

[A県知的障害特別支援学校b• d校の アンケート調査}

教師の属性と「自立活動の捉え方」との関連 について、学校関で違いを検討したところ、 b. 

C • d校は、異なる耕市の属性が関係している ことが窺われた。

b校では、棲井(2002)の調査結果と同様に「特 別支援教育の経験年数jが影響していることが 窺われた。また、新たに追加した都市の属性の うち、 C校では、「自立活動の時間における指導 の担当の有無」が影響している事が窺われた。

さらに d校では、「交流人事の有無」が影響し ていることが窺われた。この結果から、特別支 援学校と小・中・高等学校との「交流人事Jで 来ている教師の自立活動の捉え方について検討 することで、郡市の意識統一と、校内協力体制 の充実を図るための手掛かりになると推測され た。

環境を整え適切な指導を行うと言った教育観 に関連したICFの項目は、重要度の高し可立置に は挙げられなかった。そこで今後は、教育観に ついて樹市間で共通理解を図る必要があり、自 立活動の指導に反映していくことが望まれる。

4.おわりに

3校の知的障害特別支援学校では、自立活動 の見直しを行う必要があるといった共通認識が みられた。

今回の調査では、経験年数の違いによって、

児童生徒の実態に対応した「自立活動のま岸幕j

のあり方への課題意識の低さが窺われた。また、

自立活動の指導経験がなし、教師が他の教師や専 門家のアドバイスを求めていることが窺われた。

そこで、自閉症児や知的障害児が持つ能力を最 大限に発揮できるよう、「自立活動の時間におけ る指導Jを教育課程に位置づけることで、すべ ての耕市が適切に指導できるようにしていくこ とが求められる。それによって、他の教師との 連携に必要性が生まれ、教師全体でICFの教育 観の下、共通認長哉を持って取り組むことが望ま れよう。

‑182 ‑

参照

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