長野県におけるワイナリーの動向
著者 鍛冶 智也
雑誌名 明治学院大学法律科学研究所年報 = Annual Report of Institute for Legal Research
巻 32
ページ 105‑105
発行年 2016‑07‑31
URL http://hdl.handle.net/10723/2801
105 長野県におけるワイナリーの動向
長野県におけるワイナリーの動向
報告者:鍛冶 智也
今日の日本のワイン事情(2012年)の消費面に着目してみると、そのハイライトは、以下の3 点に集約できる。
① 日本人の年間ワイン消費量 3.5本(720㎖/人)
② 国産ワインの消費量 32.2%
③ 全酒類消費量に占める割合 3.76%
すなわち、日本人がグラス100杯の酒類を飲んで、その中のたった1杯しか国産のワインを飲 んでおらず、年間に均してもボトル1本程度を消費しているに過ぎない。しかも、日本産ぶどう だけで国内で醸造された日本ワインの比率はその1割でしかない。
上記のような日本におけるワインの消費動向の中で、長野県の立ち位置はどのようなものかを、
簡単に見てみると以下のような特徴がある。
① 一人あたりの年間ワイン消費量 4.17本(全国8位)
cf. 1位山梨県11.67本、2位東京都10.69本 3位大阪府5.14本
② ワイン用ぶどうの生産量 3,645t (全国1位)
cf. 2位山梨県2,754t、3位北海道1,379t、4位山形県737t
③ ワイン醸造量 3,336㎘(全国6位)
cf. 1位神奈川県34,675㎘、2位山梨県21,029㎘、3位岡山県8,224㎘
すなわち、長野ワイン産業の特徴としては、ぶどうの生産量(生食・加工用)が多いわりには、
ワインの醸造量は少なく、地元消費も少なくて、東京などの大都市のワインの大消費地とは距離 がある。過疎化と共に生産者の高齢化の進行が著しく、生食用のぶどう生産から加工用のぶどう に転換が進んでいると考えられる。モノカルチャー的な側面もみられ、単価の安い加工用に転換 するとなると、商品に付加価値をつけて売り出す必要があると考えられる。
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テロワールを大切にした小規模醸造所が最近多く設立し、北海道と並ぶ成長地域の一つ 遠い消費地への販売戦略の構築(山梨との違い)=長野ブランド
業態転換による高収益への期待
人材育成と新しい資金集め(クラウドファンディング等)の手法
この後、視察を行った「塩尻ワイナリーフェスタ」「スイス村ワイナリー」「山辺ワイナリー」
「小布施ワイナリー」について、写真等を示しながら、紹介した。