知覚された食べ物のおいしさが会話相手の印象に及ぼす影響
笠 置 遊(立正大学心理学部)
The effects of perceived deliciousness of food on the communication partner’s impression.
Yu KASAGI(Faculty of Psychology, Rissho University)
問 題
大学での新入生歓迎会、上司や取引相手との飲み会、
友人や恋人との食事、合コン等、われわれは他者と関 係を構築または維持しようとするために、その他者と 食事を共にすることがある。これは、飲食行動が、人 の成長 ・ 生命維持の機能だけではなく、人間関係の構 築、会話や相互理解の促進といった社会的な機能もも つからであるといわれている(中川 ・ 長塚 ・ 西山 ・ 吉 田,2010)。本研究では、この飲食行動の社会的な機能 に着目し、初対面の相手と飲食しながらコミュニケー ションを行うことが、その相手に抱く印象に及ぼす影 響を実験的に検討する。
飲食行動とコミュニケーションとの関連については、
多くの研究がなされてきた(e.g., Janis, Kaye, &
Kirschner,1965;Razran,1938,1940)。たとえば、Janis etal.(1965)は、飲食行動が説得的コミュニケーショ ンに及ぼす影響を検討している。彼らは、予め参加者 にあるトピックに対する態度を尋ねておき、その後実 験室でそのトピックについての説得文章を読ませ、さ らに 2 か月後に再度そのトピックに対する態度を尋ね た。参加者は、説得文章を読む際に、提供されたピー ナッツとコーラを好きなだけ摂取してよいと教示され る食べ物あり条件、飲食物が提供されない食べ物なし
条件、説得文章も飲食物も呈示されない統制条件、の 3 条件にランダムに割り当てられた。その結果、食べ 物あり条件の参加者は、他の条件よりも説得文章に賛 成する方向に態度が変化したことが示された。これは、
快感情をもたらす飲食行動が無条件刺激、飲食物と同 時に呈示された説得文章が条件刺激となり、それらが 連合したために生じたと論じられている。
また、中村 ・ 三浦(2014)は、飲食行動が集団での 話し合い場面でのコミュニケーション行動に与える影 響について検討した。実験では、参加者 3 名で「大学 祭の目玉企画」と「大学祭にゲスト出演した芸能人の 盗撮防止方法」について話し合う課題に取り組ませ、
その間の参加者の行動をビデオカメラで撮影した。そ の結果、話し合いの際にスナック菓子と水を提供され た飲食あり群は、何も提供されなかった統制群よりも、
笑顔の表出時間が長く、話し合いのプロセスを肯定的 に認知していた。さらに、話し合い中に飲食物がある と、集団の中であまり発言できない人の発言が促進さ れることも明らかになった。同様に、飛田(2017)も 飲食物のあるもしくはない状況で、参加者 3 名で「針 金ハンガーの本来の用途以外の用途」を考案する課題 に取り組ませた。その結果、話し合いをする際に菓子 や飲み物などの飲食物をがあると、集団成員の感情が ポジティブになり、成員間のコミュニケーションが活 Abstract
Thisstudyexaminedtheeffectsoftheperceiveddeliciousnessoffoodontheimpressionofthecom- municationpartner.Inthisexperiment,84participantsateseasonedpopcornduringtheconversation.
Theparticipantsweredividedintotwogroupsbasedontheirdeliciousnesspreferenceratingsofpop- corn;delicious(orpreferred)conditionvs.notdelicious(notpreferred)condition.Theresultsshowed thattheparticipantsinthedeliciousconditionhadabetterimpressionofconversationpartnerthan notdeliciousnessconditionparticipants.Furthermore,deliciousconditionparticipantsreportedhigher motivationtobuildarelationshipwithaconversationpartnerthannotdeliciousnessconditionpartici- pants.Buttherewerenosignificanteffectsofkindsoftastes.Theimportanceoftheperceiveddeli- ciousnessoffoodthatweeatduringtheconversationwithotherpeopleisdiscussed.
Key words:deliciousness,impression,communication
性化し、創造的なアイディアが多く創出されることが 報告されている。
このように、飲食をしながら他者とコミュニケーショ ンを行うと、相手やコミュニケーションそのものへの 肯定的な態度が促されることが明らかにされている。
では、どのような飲食物を摂取したときでもこれらの 効果は見られるのだろうか。これまでの研究では、飲 食物の有無を操作しており、飲食物の味やおいしさに よる効果の違いは検討されていない。
われわれの認知過程は、そのときの当事者の感情状 態の影響を受けることがわかっている。特に、ある気 分の時にその気分と一致する特定の感情価を持つ刺激 の認知が促進される現象を気分一致効果[mood-congru- ent effect]という(伊藤,2000)。たとえば、個人の 気分が良いときはポジティブな内容が、気分が悪いと きはネガティブな内容が記憶 ・ 想起されやすい(e.g., Bower,1981;Fogas & Bower,1987)。この気分一致効 果は、人物に対する印象形成過程においてもみられる。
中村(2016)は、実験参加者にポジティブもしくはネ ガティブな映像刺激を呈示し、感情状態を操作した上 で、実験者の印象を評定させた。その結果、ポジティ ブな感情状態に誘導された参加者は実験者に対して好 ましい印象を、ネガティブな感情状態を誘導された参 加者は悪い印象を形成することが示されている。
これらを踏まえると、会話中に摂取している飲食物 をおいしいと感じると快感情が生起し、それによって 会話相手のポジティブな言動の認知が促進され、その 相手に対して好ましい印象を抱くと考えられる。対照 的に、摂取した飲食物をおいしくないと知覚すると不 快感情が喚起され、会話相手に対して好ましくない印 象を抱くだろう。本研究では、参加者に食べ物を摂取 しながら会話を行ってもらい、参加者が知覚した食べ 物のおいしさが会話相手の印象にどのような影響を及 ぼすのかを検討する。
方 法
実験参加者 大学生84名(男性28名,女性56名;平均 年齢19.33歳,SD=0.90)が実験に参加した。
実験協力者(会話相手) 実験参加者と面識のない大学 生 5 名(男性 2 名,女性 3 名;平均年齢20.60,SD = 0.49)が実験参加者の会話相手として実験に協力した。
ポップコーン 実験参加者と会話相手が会話中に摂取 する食物としてポップコーンを用意した。ポップコー ンには、砂糖、食塩、一味唐辛子、ココアパウダー、
クエン酸、無しの 6 種類のうちいずれか 1 つの味付け がされており、ランダムに実験参加者に提供された(砂
糖12名、食塩15名、一味唐辛子13名、ココアパウダー 14名、クエン酸15名、無し15名)。
評定項目の内容
1 )ポップコーンのおいしさ 実験参加者が会話中に 食べたポップコーンをおいしいと感じた程度について、
1 (全くおいしくない)~ 7 (非常においしかった)
の 7 件法で回答を求めた。
2 )会話相手の好ましさ 実験参加者が会話相手に対 して好ましい印象をどの程度抱いたかを測定するため、
「明るい」、「愛想がいい」、「楽しい」、「温かい」、「魅力 的」の 5 項目について、 1 (全くあてはまらない)~
7 (非常にあてはまる)の 7 件法で回答を求めた。各 参加者の 5 項目への回答の平均値を算出し、会話相手 の好ましさ得点とした。
3 )会話相手に対する関係構築動機 実験参加者が会 話相手との関係を構築したいと思った程度を測定する ため、「連絡を取りたい」、「また会いたい」、「もっと話 したい」、「友達になりたい」の 4 項目について、1(全 くあてはまらない)~ 7 (非常にあてはまる)の 7 件 法で回答を求めた。各参加者の 4 項目への回答の平均 値を算出し、会話相手に対する関係構築動機得点とし た。
実験手続き 実験参加者は、実験室に到着した後、別 の実験参加者のふりをしてあらかじめ待機していた実 験協力者 1 名と、70cm 幅のテーブルを挟んで向き合っ た状態で着席し、実験者から実験についての説明を受 けた。その後、実験参加者と実験協力者それぞれの前 に、ポップコーン20gの入った紙皿と水100ml の入っ た紙コップが置かれ、それを食べながら 3 分間会話す るよう教示された。会話終了後、実験参加者は食べた ポップコーンのおいしさ、会話相手の好ましさ、会話 相手に対する関係構築動機を評定した。最後に、ディ ブリーフィングを行い、実験は終了した。
実験計画 本実験は、実験参加者のポップコーンのお いしさ評価(おいしい vs. おいしくない)を独立変数 とする 1 要因参加者間計画であった。
結 果
実験参加者が評定したポップコーンのおいしさ評価 の平均値3.83(SD=1.63)に基づき、平均値よりも高 く評定した者をおいしい群(n=47,M=5.11,SD=
0.83)、低く評定した者をおいしくない群(n=37,M=
2.22,SD=0.70)に分けた(t(82)=16.72,p<.001)。
ポップコーンのおいしさが会話相手の好ましさ評価に 及ぼす影響
実験参加者が会話中に食べたポップコーンをおいし いと感じたかどうかによって、会話相手の印象が変わ るのかを検討するため、知覚されたポップコーンのお いしさ(おいしい vs. おいしくない)を独立変数、会 話相手の好ましさを従属変数とする t 検定を行った。
その結果、おいしい群(M=5.60,SD=0.63)は、お いしくない群(M=5.08,SD=0.74)よりも会話相手 に好ましい印象を抱いていたことが分かった(t(82)
= 3.43, p<.01)。また、「明るい」、「愛想がいい」、「楽 しい」、「温かい」、「魅力的」全項目について、おいし い群はおいしくない群よりも会話相手を高く評価して いた(Table 1 )。
ポップコーンのおいしさが会話相手に対する関係構築 動機に及ぼす影響
実験参加者が会話中に食べたポップコーンをおいし いと感じたかどうかによって、会話相手に対する関係 構築動機が変わるのかを検討するため、ポップコーン の味(おいしい vs. おいしくない)を独立変数、会話 相手に対する関係構築動機を従属変数とする t 検定を 行った。その結果、おいしい群(M=4.48,SD=1.08)
は、おいしくない群(M=3.81,SD=1.24)よりも会 話相手に対する関係構築動機が高かった(t(82)=2.61, p<.05)。また、「連絡を取りたい」、「また会いたい」、
「もっと話したい」、「友達になりたい」全項目につい て、おいしい群はおいしくない群よりも高く評価して いた(Table 2 )。
Table 3 ポップコーンの味による会話相手の好ましさ ・ 会話相手に対する関係構築動機の平均値(標準偏差)
ポップコーンの味
砂糖 食塩 一味唐辛子 ココアパウダー クエン酸 無し 会話相手の好ましさ 5.18 5.66 5.67 5.07 5.41 5.57
(0.52) (0.64) (0.68) (0.77) (0.65) (0.74)
会話相手に対する関係構築動機 3.77 4.45 4.77 4.05 4.10 3.95
(1.18) (0.96) (1.03) (1.39) (0.95) (1.34)
Table 1 会話相手の好ましさの各項目の平均値(標準偏差)
項目 全体 おいしい群 おいしくない群 t 値
明るい 5.67
(0.85) 5.89
(0.73) 5.38
(0.92) 2.78 **
愛想がいい 5.83
(0.92) 6.11
(0.89) 5.49
(0.87) 3.21 **
楽しい 5.65
(0.87) 5.87
(0.74) 5.38
(0.95) 2.60 *
温かい 5.35
(1.01) 5.57
(0.88) 5.05
(1.10) 2.34 *
魅力的 4.36
(1.17) 4.55
(1.06) 4.11
(1.29) 1.70 *
*p<.05,**p<.01 Table 2 会話相手に対する関係構築動機の平均値(標準偏差)
項目 全体 おいしい群 おいしくない群 t 値
連絡を取りたい 3.85
(1.23) 4.13
(1.15) 3.49
(1.26) 2.40 *
また会いたい 3.88
(1.19) 4.17
(1.17) 3.51
(1.15) 2.59 * もっと話したい 4.29
(1.38) 4.60
(1.25) 3.89
(1.47) 2.33 * 友達になりたい 4.73
(1.51) 5.02
(1.38) 4.35
(1.64) 1.99 *
*p<.05
ポップコーンの味が会話相手の好ましさ及び会話相手 に対する関係構築動機に及ぼす影響
実験参加者が食べたポップコーンに添加された味に よって、会話相手の好ましさ、及び会話相手に対する 関係構築動機が異なるのかを検討するため、ポップコー ンの味(砂糖 ・ 食塩 ・ 一味唐辛子 ・ ココアパウダー ・ クエン酸 ・ 無し)を独立変数とする一要因参加者間分 散分析をそれぞれ行った(Table 3 )。その結果、会話 の好ましさ(F(5, 78)=1.78, ns)、会話相手に対する 関係構築動機(F(5, 78)=1.22, ns)ともに、ポップ コーンの味による有意な違いはみられなかった。
考 察
本研究の目的は、会話中に摂取した食べ物のおいし さが会話相手の印象にどのような影響を及ぼすのかを 検討することであった。この目的のため、実験では、
実験参加者に味付きポップコーンを食べながら会話相 手である実験協力者と会話を行ってもらい、会話相手 に抱いた印象の好ましさと関係構築動機を測定した。
実験参加者が評定したポップコーンのおいしさ評定に 基づき、実験参加者をおいしい群とおいしくない群に 分け、会話相手に抱いた印象の好ましさと関係構築動 機について両条件間に違いがあるかを検討した。
分析の結果、おいしい群はおいしくない群よりも会 話相手を好ましいと評価していた。さらに、会話相手 の印象について「明るい」、「愛想がいい」、「楽しい」、
「温かい」、「魅力的」全項目において、おいしい群はお いしくない群よりも高く評価していた。また、おいし い群はおいしくない群よりも会話相手に対して関係を 構築したいと評価していた。さらに、関係構築動機の 各項目についても、「連絡を取りたい」、「また会いた い」、「もっと話したい」、「友達になりたい」全項目に おいて、おいしい条件はおいしくない条件よりも高く 評価していた。つまり、会話中に摂取した食べ物をお いしいと感じた人は、おいしくないと感じた人よりも 会話相手に対して好ましい印象を抱き、会話相手と関 係を構築したいと思っていたことが明らかとなった。
一方で、ポップコーンに添加された 6 種類の味(砂糖 ・ 食塩 ・ 一味唐辛子 ・ ココアパウダー ・ クエン酸 ・ 無し)
による違いはみられなかった。
これらの結果より、会話時に摂取している飲食物を おいしいと感じると快感情が生起し、それによって会 話相手に対してポジティブな印象を抱き、一方で、摂 取した飲食物がおいしくないときは不快感情が喚起さ れ、会話相手に対してネガティブな印象を抱く、とい う気分一致効果に基づいた本研究の予測は支持された といえる。つまり、摂取しているものがおいしいとい うポジティブな気分状態では、目の前の会話相手のポ
ジティブな言動が認知されやすくなり、その結果、会 話相手に好ましい印象を抱いたと考えられる。同様に、
摂取しているものがおいしくないというネガティブな 気分状態では、会話相手のネガティブな側面の認知が 促進され、会話相手の印象が悪くなったのであろう。
これは、ポジティブ(もしくはネガティブ)な感情状 態の人は、他者に対してポジティブ(もしくはネガティ ブ)な印象形成するという先行研究(中村,2016)と も一致するものである。
これまで、飲食物の有無を操作した実験を行い、飲 食行動がコミュニケーション相手やコミュニケーショ ンそのものへの肯定的な態度を促すことが示されてき た(e.g., 飛田,2017; Janis et al., 1965; 中村 ・ 三浦,
2014)。本研究によりこの飲食行動のコミュニケーショ ンへのポジティブな影響は、コミュニケーションの当 事者が摂取した飲食物をおいしいと感じたときにのみ 見られ、おいしくないと感じた場合は、逆に飲食行動 がコミュニケーションにネガティブな影響を及ぼすこ とが明らかになった。
また、Janisetal.(1965)では、飲食物があると説得 に応じやすくなるという結果が得られているが、参加 者が飲食物を提供してくれた相手に恩を感じ、それに 対してお返ししたいという返報性の原理で相手の説得 に応じた可能性も示唆されている。本研究では、実験 参加者の会話相手ではなく実験者が飲食物を提供した。
したがって、本研究の実験参加者が会話相手を好まし く評価した結果は、食べ物の提供者への返報性ではな く、おいしい食べ物の摂取によるポジティブな認知の 促進によって説明できるといえよう。
今後の課題
本実験では、実験参加者全員にポップコーンを食べ てもらったため、何も食べない飲食物なし条件は設定 されていなかった。つまり、会話中に摂取した食べ物 をおいしいと感じると会話相手に対する印象がデフォ ルトよりも高まるのか、また、おいしくないと感じる と会話相手に対する印象がデフォルトよりも低くなる のかは分かっていない。飲食しながら会話をすると、
そのおいしさに関わらず、飲食物なしで会話をすると きよりも会話相手に好ましい印象を形成しやすくなる のか、もしくは、おいしくない食べ物を摂取しながら 会話すると、食べ物がないときよりも、会話相手の印 象が悪化するのかを明らかにするには、飲食物なし条 件も追加し、検討する必要があるだろう。
また、本研究では、実験参加者が会話相手に抱いた 印象の好ましさ、及び会話相手に対する関係構築動機 を測定したが、実験参加者の会話中のコミュニケーショ ン行動については測定していない。中村 ・ 三浦(2014)
では、飲食あり群はなし群よりも、笑顔の表出や集団 の中であまり発言できない人の発言が多いことが示さ れている。実験参加者の会話の様子をビデオカメラで 撮影し、行動を分析することで、会話中に摂取した食 べ物のおいしさが、コミュニケーション行動にどのよ うな影響を及ぼすのかを明らかにすることができるだ ろう。
付 記
本実験実施にあたり、令和元年度立正大学心理学部 卒業生の齊藤真里奈さん、大迫柚月さん、岩田智春さ ん、倉内聡郎さん、長谷川莉緒さんのご協力を得まし た。記して感謝いたします。
引用文献
Bower, G. H.(1981). Mood and memory. American Psychologist,36,129-148.
Forgas,J.P.,&Bower,G.H.(1987).Moodeffectson person-perceptionjudgments. Journal of Personal︲
ity and Social Psychology,53,53-60.
飛田 操(2017).菓子が集団による創造的パフォーマ ンスに及ぼす影響福島大学人間発達文化学類論集,
25,39-48
伊藤美加(2000).気分一致効果を巡る諸問題―気分 状態と感情特性―,43,368-386.
Janis,I.L.,Kaye,D.,&Kirschner,P.(1965).Facilitat- ingeffectsof“eating-while-reading”onresponsive- ness to persuasive communications. Journal of Personality and Social Psychology,1,181-186.
中川李子 ・ 長塚未来 ・ 西山未真 ・ 吉田義明(2010).共 食の機能と可能性―食育をより有効なものとする ための一考察―食と緑の科学,64,55-65.
中村奈良江(2016).感情状態が他者の印象形成に与え る影響 日本認知心理学会第14回大会発表論文集,
114.
中村早希 ・ 三浦麻子(2014).飲食行動が話し合いにお けるコミュニケーション行動 ・ 主観的評価に及ぼす 影響:菓子を食べると話し合いはうまくいくのか?
関西学院大学人文論究,64,59-77.
Razran,G.H.S.(1938).Conditioningawaysocialbias bytheluncheontechnique.Psychological Bulletin, 35,693.
Razran,G.H.S.(1940).Conditionedresponsechanges in rating and appraising sociopolitical slogans.
Psychological Bulletin,37,481.
要 約
本研究の目的は、会話中に摂取した食べ物のおいしさが会話相手の印象に与える影響を検討すること であった。実験では、実験参加者に味付きポップコーンを食べながら会話を行い、会話相手に抱いた印 象と関係構築動機を回答してもらった。その結果、会話中に食べたポップコーンをおいしいと感じた人 は、おいしくないと感じた人よりも会話相手に対して抱いた印象が好ましく、関係構築動機も高いこと が示された。
キーワード:おいしさ、印象、コミュニケーション