• 検索結果がありません。

1.緒言

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "1.緒言"

Copied!
4
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

27

フラン誘導体合成に関する研究(第18報)*1 5‑ニトロ‑2‑(p‑置換スチリル)フランの合成

工業化学科有機合成化学教室平尾一郎

      喜 多 村    泰

Studies on Synthesis of Furran Compounds. XVIII.

Synthesis of 5−Nitro−2−(」ウ.substituted.styryl)furan

by Ichiro HIRAO and Yasushi KITAMURA

  5−Nitro−2−(カーsubstituted−styryl)furans as follows were prepared by the decaroxylation of 3−(5−nitro−2−furyl)−2−(ρ・substituted−phenyl)acrylic acids(A)which were obtained using the Perkin reaction of 5−nitro・furfural with potassiumρ一substituted−phenyl acetates.

     5−Nitro−2−(ヵ一acetylstyryl)furan       (1)

     5−Nitro・2・(ρ一nitrostyryl)furan       (1)

     5・Nitro・2−(ρ一acetamidostyryl)furan    (W)

  The decarboxylation of A was given by heating in the presence of catalytic amount of copper chromite in quinoline.  W gave 5・nitro−2−(かaminostyryl)furan (皿)by the hydrolysis in hydrochloric acid. And then, by heating 皿 in butyric anhydride,5−

nitro−2−(かbutyramidostyryl)furan(V)was obtained.

 1.緒言      ルアミドスチリル)フラン(V)の合成を行った  既報1)において5一ニトロフラン核の2位と,   ので・その結果について報告する。

か置換フエニル基とを一CニC一結合で連結し   2.結果および考察 た化学構造を有する化合物のうち,置換基がカル

バモイル基である5一ニトロ.2−(ρ一カルバモイ   これら化合物のうち1・LIyは従来の方法に ルスチリル)フランはすぐれた抗菌性を有するこ   したがってρ・アセチルフエニル酢酸・かニトロ とを見出した。従って化学構造とその抗菌性との   フエニル酢酸およびカ・アミノフエニル酢酸のぞ 関係について検討を試みる目的でフエニル基のパ  れそれのカリウム塩を合成し・無水酢中で等モル ラ位にそれぞれアセチル基, ニトロ基,アミノ  の5 ニトロフルフラールとPerkin型反応を行 基, アセトアミド基, ブチルアミド基を有する   って3−(5一ニトロー2一フリル)−2−(ρ一アセ

5一ニト。−2−(かアセチルスチリル)フラン チルフエニル)ア川ル酸(W)・3−(5一ニト

(1),5一ニト・・2−(かニト・スチリル)フ ゜−2一フリル)−2−(かニト・フエニル)アク ラン(1),5.ニト・−2−(かアミノスチル) リル酸(肥・3・(5一ニト・・2一フリル)・2一 フラン(皿),5一ニト・−2−(かアセトアミド (かアセトアミドブエニル)アクリル酸佃)

スチル)フラン(の,5一ニトロー2−(かブチ  を得・ついでキノリン中で亜クロム酸銅触媒の存

一:二亘報(第17報)二元_郎示ヒ88,574(1g67)       在下に高温加熱によって脱炭酸を行ない目的とす 1)喜多村泰,平尾_郎,日化,87.1063(1966)        る化合物1,1および1yを合成した。

(2)

28

認CH・+吟C・C…・、N恩CH一亨{}C・C晶±qN恩CH−CH⇔C・C馬

        COOK    〔町COOH       〔1〕

仇N恩Cr《y−・ぷCH−♀⇔N⇒、N恩CH−CH⇔N仇

        COOK    〔W〕COOH      〔皿〕

典CH・+吟N凡一qN恩CH−9{yNHC・C講、N恩CH−CH谷NHC・C馬

        COOK    〔珊〕COOH      〔W〕

      ↓加水分解

       qN恩CH−CH⇔NHC。鋼里三仇N畢CH−CH⇔H凡

       〔V〕       〔田〕

 5一ニトロフルフラールとかアセチルフエニル  化物であるVを得た。

酢酸カリウムとの反応によるWの合成において,

5・ニト・フルフラールとアセチル基との脱水縮  §100 合物も考えられるが,生成物およびその脱炭酸反   嘉        50応生成物はいつれもヨードホルム反応陽性である   閑

ことよりアセチル基を有するWおよび1であるこ   圏 0

       400032002400  18001600140012001000800 とを確認した。      波 数(cm−1)   、  また5一ニトロフルフラールとカ・アミノフエニ

ル酢酸カリウムの反応においてシツフ塩基の生成   100 も考えられるが,脱水縮合物および脱炭酸反応生

成物の元素分析値はいつれもルアセチル基を有  §50 しているものとしての計算値とよく一致してお   侵 oIV       100

り,また赤外吸収スペクトル図*2において珊お  四 よびWは3500cm−1に第ニアミドレNHの吸収がみ  畑50 られることより,反応生成物は反応中に用いた無      珊

水酢酸により容易にアミノ基がアセチル化された    400032002400 18001600140012001000800       波数(・m−1)

2V一アセチル基を有する珊およびその脱炭酸反応

生成物lyであることを確認した。      Vlm,1V,111の赤外吸収スペクトル図  さらにIyをジオキサン溶媒中で濃塩酸とともに

一時間加熱還流し冷却後ロ取水洗して得られた沈    これら化合物のin vitroにおける抗菌性を調 澱はその赤外吸収スペクトル図の皿において3360  べたところ表1に示すように,電子供与性のアミ および3450cm−1に第一アミンのレNHの二本の   ノ基を有する班を除いていつれも対照に用いた3 吸収がみられ,また元素分析値もWの加水分解生  一(5一ニトロー2一フリル)アクリル酸アミドより 成物田としての計算値と一致した。さらに皿を無  もすぐれた抗菌性を有することを知った。

水酪酸とともに160°C,2時間加熱するとアシル

2) 日立回析格子赤外分光々度計EPFG2形により測定した。 (KBr法)

(3)

29

  表一1 5・ニトロー2−(ρ・置換スチリル)フランの抗菌試験(濃度はμg/mlで示す)

No    化合物    A.aerogenes E.coli St・aureus B・subtilis Ps・aeruginosa

、軌N早CH−CH⇔C。C凪 、.56 ・.78 1.56 ・.39 一

皿◎恩CH−CH⇔N仇 、.253.、3。.39。.、以下 一 皿◎早CH−CH⇔N馬  一 25以上25以上25以上 25以上

WらN早CH−CH⇔NHC螂 3.、3。.78。.78,。.・95以下 一

VらN早CH−CH⇔NHC。鋼 一 3.、33.、3・.・9肝 6.25     靱

対照  02N O CH=CH−CONH2      6.25   3・13   6.25    1・56    一

 3.実験の部       ノリンを溶かし沈澱をロ取する。得られた沈澱は 3.13.(5.ニト。.2.フリル).2.(ρ.アセ 1°%塩酸・ついで水で洗浄し酬後メ 一ルか

チルフ=ル)アクリル酸⑰の合成  ら再結晶し横土色板状結晶を得た・融点137〜

カキマ磯を付したフラスコに無水酢蜘9 137・5°C・収量1・19(収率47・5%)・

を入れカ.アセチルフエニル酢酸カリウム5.99   分析値C:65・37%・H:4・13%・N:5・08%

(0.027m。1),5.ニト・フルフラール3.8g C・4H・・NO・としての

(0.027mnl)を加えて65〜70。Cで1.5時間加熱   計算値C:65・37%・H:4・28%・N:5・45%

かきまぜたのち,水40mlを加えて無水酢酸を分    3・33・(・ニトロ・2・フリル)・2・(ρ・二 解しついで20%炭酸カリウム水溶液で中和し不溶  トロフエニル)アクリル酸(理)の合成

物を除去する。水層に塩酸を加えて酸性にし析出   カキマゼ機を付したフラスコに無水酢酸709を する黄土色結晶をロ取,80%メタノールで再結晶  入れP一ニトロフエニル酢酸カリウム6・89(0・031

して黄色板状結晶を得た。融点191.5〜192°C,  mol)・5一ニトロフルフラール4・49(0・031mo1)

収量3.49(収率39%)       を加えて60°Cで3時間加熱かきまぜたのち・

 分析値C:59.80%,H:356%, N:4.22%,  3・1とまったく同様に処理して得られた黄土色結 C、5H、、NO,としての      晶を80%エタノールで再結晶して黄色プリズム状  計算値C:59.80%,H:3.65%, N:4.65%   結晶を得た。融点184〜185°C・収量8・09(収率  3.25.ニトロ.2.(P.アセチルスチリル)   85・7%)。

フラン(1)の合成      分析値C:50・95%・H:2・76%・N:9・24%

 還流冷却器,カキマゼ機を付したフラスコにキ  C・3H8N207としての

ノリン30mlを入れ亜クロム酸銅0.39を懸濁さ   計算値C:51・32%・H:2・65%・N:9・21%

せ,油浴上で200〜205°Cに加熱する。 ゆるや   3・45・ニトロ・2・(.ρ・ニトロスチリル)フ かにかきまぜながらW3.09(0.01mol)を少量づ   ラン(1)の合成

つ15分かけて加える。加え終ってさらに20分間,   還流冷却器,カキマゼ機を付したフラスコにキ 同温度でゆるやかに加熱かきまぜたのち放冷し,   ノリン50mlを入れ亜クロム酸銅0.59を懸濁さ 触媒を除いた黒色粘稠濾液を10%塩酸に注いでキ  せ,油浴上で220〜225°Cに加熱する。ゆるや

(4)

30

かにかきまぜながら珊5.Og(0.0164mol)を少  228°C,収量2.8g(収率73.7%)。

量つつ20分かけて加える。加え終って更に輻201分   分析値C:62.15%,H:4.46:,N:10.07%

間同温度でゆるやかに加熱かきまぜたのち放冷し  C、4H、2N204としての

3.2:と同様に処理して得られた沈澱を酢酸で再結   計算値C:61.76%H:4.44%,N:10.29%,

晶して黄土色プリズム状結晶を得た。融点178〜   3.7 】yの加水分解による皿の合成

179°C,収量3・89(収率88%)。      W2.59をジオキサン100m1に溶かし,濃塩酸  分析値C:55.38%,H:3.17%, N:10・75%  5mlを加えて30分間加熱還流後,さらに濃塩酸 C、2H8N205としての      5mlを加えて30分間還流する。冷却後沈澱をロ  計算値C:55.38%,H:3.08%, N:10.77%  取,ロ液にさらに水を加えて生じた沈澱は前者と  3.53・(5・ニトロ・2・フリル)・2・(ρ・ア  ー諸にしたのち充分水洗しエタノールより再結晶 セトアミドフエニル)アクリル酸(珊)の合成    して赤紫色板状結晶を得た。融点196〜197°C,

 カキマゼ機を付したフラスコに無水酢酸100g  収率1.7g(収率80.5%)。

入れクーアミをノブエニル酢酸カリウム21g(0.11   分析値C:62.34%, H:4.56%N:11.82%,

mol),5・ニトロフルラール15.59(0.11mol)   C12HloN203としての

を加えて60〜65°Cで3時間加熱かきまぜたのち   計算値C:62.60%,H:4.38%, N:12.17%

3.1と同様1こ処理して得られた黄褐色結晶をエタ   3.85一ニトロ・2・(ρ・ブチルアミドスチ ノールージメチルホルムアミド(5:2)混合溶  リル)フラン(V)の合成

媒で再結晶して黄色プリズム状結晶を得た。分解    皿1.09を無水酪酸25mlと共に160°C,2時 点270°C,収量29.9g(収率86%)。       間加熱したのち150mlを加えて一夜放置後,生  分析値C:57.08%,H:3.64%, N:8.58%   じた沈澱をロ取水洗しメタノールから再結晶して C・5H、2N206としての       燈黄色針状結晶を得た。融点176〜177°C,収量  計算値C:56.96%,H:3.79%, N:8.86%  0.6g(収率46.1%)。

 3.65・ニト回・2・(p・アセトアミドスチ   分析値C:63.55%,H:5.45%, N:9.03%

リル)フラン(W)の合成      C、6H、6N204としての

 還流冷却器,カキマゼ機を付したフラスコにキ   計算値C:63.99%,H:5.37%, N:9.33%

ノリン50mlを入れ亜クロム酸銅0.59を懸濁さ

せ,油浴上で200〜203°Cに加熱する。ゆるや   終りにあたり,本研究にご協力下さった蘭哲,

かにかきまぜながら粗4・49(0.14mol)を少量づ  網田浩史,藍沢正実の三君および元素分析して下 つ15分かけて加える。加え終ってさらに20分間同   さった横山邦子氏に感謝します。またこれらの化 温度でゆるやかに加熱かきまぜたのち放冷し3.2  合物の抗菌力テストは上野製薬株式会社研究所に

と同様に処理して得られた沈澱をエタノールで再  ておこなわれたものでありここに謝意を表しま 結晶して赤燈色プリズム状結晶を得た。 分解点   す。

参照

関連したドキュメント

などから, 従来から用いられてきた診断基準 (表 3) にて診断は容易である.一方,非典型例の臨 床像は多様である(表 2)

 第1報Dでは,環境汚染の場合に食品中にみられる

それでは,従来一般的であった見方はどのように正されるべきか。焦点を

これはつまり十進法ではなく、一進法を用いて自然数を表記するということである。とは いえ数が大きくなると見にくくなるので、.. 0, 1,

図 21 のように 3 種類の立体異性体が存在する。まずジアステレオマー(幾何異 性体)である cis 体と trans 体があるが、上下の cis

断するだけではなく︑遺言者の真意を探求すべきものであ

の繰返しになるのでここでは省略する︒ 列記されている

第一の場合については︑同院はいわゆる留保付き合憲の手法を使い︑適用領域を限定した︒それに従うと︑将来に