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Junya MOROZUMI 東京医科大学八王子医療センター 救命救急センター

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Academic year: 2021

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東京医科大学雑誌

第66巻第2号

      第66回アメリカ外傷学会研究発・表報告

American Association for the Surgery of Trauma. Sixty−Sixth Meeting.

  Trauma experts should also perform AVIT for acute trauma care

諸 角 純 也

Junya MOROZUMI

東京医科大学八王子医療センター 救命救急センター

はじめに

 平成19年9月26日より29日まで、大川記念奨学 金の交付を受け、アメリカ合衆国・ラスベガスにおけ る第66回アメリカ外傷学会(AAST)への学会発表 の機会をいただいたので報告する。

第66回アメリカ外傷学会

 第66回アメリカ外傷学会(AAST)がアメリカ合 衆国・ラスベガスにて開催された。アメリカは

Advanced Trauma Life Support(ATLS)を始め,院内 および院外での外傷初期診療における最先端の国で、

今回われわれはEmergency Room(ER)に常備してい る、モバイルDSAシステムにおける研究について学 会発表を行った。

発表内容

 外傷初期診療の段階で、速やかにバイタルサインの 安定化を図り、生命危機を及ぼす損傷の診断、診療に 進む必要がある。われわれは、こうした外傷初期診療 から治療にかけて、時間的要素を含め、外傷医が一連 の診療すべてに関わることが重要と考えてきた。そこ で、われわれは2002年に行われた救命救急センター 改装時にERを放射線管理区域に設定し、 ERにポー タブルDSA装置を常備することにした。これにより 当科で独自にDSAを行うことが可能となり、診療か

ら治療までの効率化が計られると考えられた。

 われわれの研究では、ERにおけるモバイルDSA 装置によるIVRの施行が、外傷初期診療における診

療時間の短縮を可能とし、外傷の「死の3徴」といわ れている、低体温・代謝性アシドーシス・凝固異常を 回避でき、救命率の向上に貢献した。

学会内容

 日本では多くの割合を占めている交通外傷や転落 外傷だけでなく、銃損傷や戦場での外傷などの外傷診 療についての発表も多く認められた。日本では経験す ることが難しい外傷診療であるが、こうした経験をも とに、われわれに身近な外傷診療に応用されているこ とも事実であり、非常に貴重な情報を得る事ができ た。また、ATLSガイドラインが浸透してからは、外 科的治療だけでなく、IVRなどによるnon−operative managementの発表も最近では増えてきており、外傷 外科医のIVRへの関心の高さが見受けられた。

おわりに

 アメリカのATLSと共通し、「防ぎ得た死」を回避 する事を目的として、日本ではJapan Advanced Trauma Evaluation Care(JATEC)が普及し、外傷診 療の標準化が図られてきた。今後は、標準化された治 療を行うために、各施設で有用と思われる診療環境を 整える事が課題になると考える。われわれのERにお ける独自のIVR環境は、外傷初期診療に多くの利益 をもたらし、IVRへの関心が高まっている他国の外傷 医にも診療環境の重要性を提唱することができた。

 最後にこのような機会を与えてくださった関係者 の皆様に深く感謝するとともに、今回の経験を活か し、日本の外傷診療の発展に貢献したいと思います。

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参照

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