• 検索結果がありません。

は し が き

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "は し が き"

Copied!
5
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

は し が き

研究代表者 諸岡 道比古 本報告 書 は、平成

1 5‑ 1 7

年度 にか けて科学研 究費補助金 (基盤研 究

(C) (2))

の助 成 を受 けて実施 した共 同研 究 、 「半島空 間 にお ける民俗 宗教 の動 態 に関す る調査研 究

」 (

課題番号

1 5520056)の研 究成果 の一部 であ る。

現実の生活 にお ける宗教 の動態 を宗教現象学的 に観 察 し、その様相 と歴 史的地理的 な諸 要素 を分析 してい くことは、宗教 の形成や 実践 を微視的 に考 えてい く上で欠 くことので き ない もので ある。 高度 に抽象 化 され普遍化 され た教理体系 であって も、個 々の享受や 日常 にお ける行動 の実態 に よって、それ らは変動 した り、解釈 しなお され た りす るこ うした 問題 意識 を共有 した上でな され た本共 同研 究の 目的 は、宗教現象 の動態の把握 とその分析 とい う研 究視角 に基づ き、半島空間 とい う、海 と山に囲まれ、 自律的かつ一定の閉鎖性 を も指摘 で きる対象地域 を設 定 し、詳細 な分析 を加 える、 とい うもので ある。 しか も、その 際、対象 を宗教現象 に限定せず、行事 ・生活意識 な どの民俗的事象 を も視 野 にお さめ、両 者 の相互 関連や対立葛藤 、 さらに融合 の過程 を明 らか にす ることを試み、 この点 において、

従来 の研 究 を超 えた東北 日本 にお ける民俗 宗教 の新 たな動態モデル を提 出す る、 とい うこ とを 目的 と した ものである

この よ うな 目的達成 のた めに選 ばれ た地域 が青森 県の夏泊半島である。 夏泊 半島は青森 県のほぼ中央部 に位 置 し、東、西そ して北 を陸奥湾 に、南 を八 甲田山系 に囲まれ てい る。

その陸奥湾 の東側 と北側 には下北半島が、西側 には津軽 半島が位置 してい る。 ま さに 自立 性 と一定 の閉鎖性 を備 えた半島空間 とい える地域 であ る。 この地域 に鎮座 す る椿神社 にま つわ る椿信仰 を、その伝説 の分析 を手始 め として、祭 把の動態現象 を里修験 の関わ りか ら 取 り上 げ るのが、

小池淳一 椿 をめ ぐる伝説 と祭 紀 ‑ 青森県夏泊半島の椿 明神‑

であるそれ に対 して、地域 の神社 とかかわ る ことな く懐 かれ る信仰 、つ ま り、 この地域 の人 々が 「サ ンヅク」 とい う言葉 で表現す る、信仰 の ノエマ を授 か り、それ らを屋 内神や 漂着神 (た とえば、オシラサマや龍神様 、弁天様 な ど) として紀 る信仰現象 を、配 られ て い る神 々か ら取 り扱 った ものが、

諸岡道比古 半島にお ける屋 内神 の研 究 ‑オ シラサマ をめ ぐって 一 木村敏明 夏泊半島にお ける 「漂着神 」信仰 ‑その基盤 と変遷 ‑

である。 これ ら屋 内神や漂着神 がサ ンヅいた こ とを教 えた り、 あるいはそれ らの神 々を遊 ばせ た り、あるいは 「口開 き」 な ど占いを行 った りして夏泊半島の人 々の生活 に とけ込ん でい る民間宗教者 を問題 に してい るのが、

山 田厳子 夏泊半島にお ける民間宗教者 一移動 と役割 ‑

(2)

であ り、 これ らの宗教現象 を支 えてい る生業 を、 しか も夏泊半島 と他地域 の交流 をも視野 に入れて生業 を論 じ、宗教現象 の動態 にも示唆 を与 える考察 をお こなった ものが、

小林亜希子 青森県夏泊半島にお ける生業の諸相 とタ どの受容

である。 これ ら諸論文に対 し、夏泊半島にお ける宗教調査 ・研 究 に基礎的資料 と して必要 不可欠な文書、 日光院文書 と清宝院文書の翻刻 な らびに解説 を付 した ものが、

村中健大 目光院 ・清宝院所蔵資料解説 である。

これ らの調査 ・研 究 を通 して、青森県にある下北半島や津軽半島における信仰現象 と類 似 している点はあるものの、それだか らといって同一の もの とはい うことの出来ない夏泊 半島独特の信仰現象の一面 をかいま見 ることや 、信仰現象 の動態分析 を行 うことが出来た か と思 う。 こ うした調査 ・研究 を行 うことが出来たの も、夏泊半島に住 まわれ ている方々 が暖 か く受 け入れ て くだ さった こと、平内町教育委員会 の ご支援 、あるいは弘前大学人文 学部宗教学民俗学実習履修学生や愛知県立大学文学部 日本民俗学ゼ ミナール生の調査協力 に負 うところが大である と考 える。 また、 これ らの人々が調査資料 を共有 させ て くれ た こ

とに も心か ら感謝 申 し上げる。

(3)

は しが き

目次

研 究概 要

個別研 究

椿 をめ ぐる伝説 と祭 紀 一青森県夏泊半島の椿 明神 ‑

半島 にお け る屋 内神 の研 究 ‑オ シラサマ をめ ぐって ‑

夏泊半島にお ける 「漂 着神 」信仰 ‑その基盤 と変遷 ‑

夏泊半島にお ける民間宗教者 一移動 と役割 ‑

青森県夏泊半島にお ける生業の諸相 とタ どの受容

日光院 ・清宝院所蔵 資料解説

諸 岡道 比古

小 池 淳一‑・l 1

諸 岡道 比古 ‑‑ 12

木村 敏 明 ・

2 9

山田 厳子 ‑‑‑

39

小 林 亜 希 子 ‑‑

・58

村 中 健大 ‑‑‑ 87

(4)

研 究 概 要

1

.研 究 組 織 (平成 18

3

31日現在) 研 究代表者

研 究分担者 研 究分担者 研 究分担者 研 究協力者 研 究協力者

諸 岡道比古 山 田 厳 子 小池 淳 ‑ 木村 敏 明 村 中 健 大 小林亜希子

2.交付決 定額 (

配分額)

(弘前 大学人 文学部教授) (弘前大学人文学部助 教授) (国立歴 史民俗 博物館助教授 ) (東北大学文学研 究科助教授) (青森 県史編纂室嘱託) (青森 市史編纂室嘱託)

(金額 単位 :千 円)

直接 経 費 間接 経費

平成

1 5

1,

400

千円

0

1

,

400

千 円 平成

1 6

900

千 円

0円

900

千 円

平成

1 7

1,

200

0円 1,

200

千 円

3

,

500

千 円 0円

3

50

0

千 円

3.研 究

発 表 (l)学会誌等

小林亜希子

( 2)

口頭発 小池

淳 一 村 中

健 大 木村 敏 明 村 中 健 大

小池 淳 一 家 の生業選択 と労働

力 一夏泊半島沿岸部漁村 にお け る生業 の複合 か ら‑

、『青森 県の民俗』第

5

号、

2 005

椿 をめ ぐる祭 稚一 青森 県夏泊 半島の中洞 の動態‑ 、 日本 民

俗 学会 近世 の里修験 と現代

5 6

回年会 、

2 00 4

1 0

の神職一 青森 県夏泊半島のベ ッ トウ 日光院 の 活動‑ 、 日本

民俗学会第

5 6

回年会 、

20 04

1 0

さず か ったカ ミガ ミ

ー青森 県夏泊半島 にお け るオ シ ラサマ と リュ

ジン‑、東北民俗 の会 、

2004

1 2

近世 平内の修験 の活動、青

森県民俗 の会定例研 究会 、

2 005

9

呪術 の系譜 、 日本 民俗学会第

57

回年会 、

2 005

1 0

(3)出版物諸 岡道 比古 、小池淳 一 、 山 田厳子 監修

(5)

人 文 学 部 宗 教 学 民俗 学 実 習 報 告書Ⅰ‑』、 弘 前 大 学 人 文 学 部 宗 教 学 研 究 室 民俗 学研 究 室 、2003

3

諸 岡 道 比 古 、 山 田厳 子 、 小 池 淳 一 監修 執 筆 、『夏 泊 半 島 にお け る宗 教 民 俗 誌 一弘 前 大 学 人 文 学 部 宗 教 学 民俗 学 実 習 報 告 書 Ⅲ ‑』、 弘 前 大 学 人 文学 部 宗 教 学研 究室 民俗 学研 究 室 、2005

3

参照

関連したドキュメント

1.4.2 流れの条件を変えるもの

現実感のもてる問題場面からスタートし,問題 場面を自らの考えや表現を用いて表し,教師の

このように、このWの姿を捉えることを通して、「子どもが生き、自ら願いを形成し実現しよう

ヒュームがこのような表現をとるのは当然の ことながら、「人間は理性によって感情を支配

当社は「世界を変える、新しい流れを。」というミッションの下、インターネットを通じて、法人・個人の垣根 を 壊 し 、 誰 もが 多様 な 専門性 を 生 かすことで 今 まで

対象期間を越えて行われる同一事業についても申請することができます。た

信号を時々無視するとしている。宗教別では,仏教徒がたいてい信号を守 ると答える傾向にあった

自然言語というのは、生得 な文法 があるということです。 生まれつき に、人 に わっている 力を って乳幼児が獲得できる言語だという え です。 語の それ自 も、 から