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(4) 集落営農はじめました 17 兵庫県 三木市殿畑営農組合 ( 集落営農組織 ) 18 兵庫県 丹波市東芦田営農組合 ( 集落営農組織 ) 19 奈良県 奈良市大柳生営農組合 ( 集落営農組織 ) 169

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(4) 集落営農はじめました

⑰ 兵庫県 三木市 殿畑営農組合(集落営農組織)

⑱ 兵庫県 丹波市 東芦田営農組合(集落営農組織)

⑲ 奈良県 奈良市 大柳生営農組合(集落営農組織)

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兵庫県三木市口吉川町

集落営農組織 殿

との

はた

営農組合

1 地域農業の概要 兵庫県三木市は、県南部に位置し、山陽自動車道、神戸淡路鳴門自動車道(明石海峡 大橋)の開通により、交通の要衝となっている。また、神戸市と隣接していることか ら、同市の南東部では大規模な住宅開発が進められ、昭和 50 年代にかけて人口が急増 した。 金物産業と並んで農業は市の基幹産業となっており、良質の酒米「山田錦」を中心 に都市近郊の特性を生かした米、野菜(黒大豆枝豆、トマト、ピーマン)、果樹(ぶど う)、花き(きく)などが作付・栽培されている。 同市の耕地面積は 3,150ha で、そのほとんど(95%)を水田が占めている。また、 総農家戸数は 3,228 戸で、うち販売農家数は 2,530 戸となっている。構成は、専業農 家が1割、2種兼業農家が8割を占めている。 殿畑地区は、三木市のほぼ中央に位置し、一級河川加古川の支流である美嚢川沿い に農地が開けた地域である。一部に中山間地域の指定を受けているが比較的平地から

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なる優良農地が拓けている。地区内農地 32ha のほとんどのほ場は、平成7~9年度に ほ場整備が完了している。農地面積のうち水田面積は 31ha で、そのうち7割が山田錦 の作付となっている(他はキヌヒカリ、黒大豆)。 農家戸数 48 戸(うち水稲栽培農家 37 戸)で、専業農家はなく、全て兼業農家であ る。現在は、29 戸が組合に加入し、農地約 25ha を集積し、営農活動を展開している。 平成8年から営農組合が地域農業の担い手組織として定着し、組合員の所有する農地 には遊休農地はない。 表 17-1 殿畑地区の農家の概要 区分 総戸数 農家戸数 うち 専業農家 うち 2種兼業 戸数 57 48 - 48 注)営農組合聞き取り 表 17-2 殿畑地区の農地の概要 区分 農地合計 水田 うち転作 畑 面積 32 31 7.7 1 注)営農組合聞き取り 2 集落営農に至った経緯 当集落は、山田錦という価格の高い酒米の生産地であったことや、他用途利用米を 除き転作率が約 17%と低かったことなどから、現状に対して特に危機感を抱くような 状況にはなかったが、平成7年から開始された県営ほ場整備事業(当初は「一般型」、 途中から「担い手育成型」)の実施を契機として、同年1月の総集会において、当時の 区長から「村として今後の新しい農業経営をどうしたらよいか」検討すべきとの提案 があった。これを受けて、4月に集落役員7人に若手3人を加えたプロジェクトチー ムが立ち上げられた。 プロジェクトチームは、月1~3回開催され、アンケート調査の実施による集落内

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農家の意向の把握や個人経営の現状分析を行い、どのような集落営農形態とすればよ いか検討を重ねた。当時、農業機械の過剰投資により「農業は儲からない」と考えて いる人が多く、生産コストの低減を図るためには、自己完結型農業経営からの脱皮が 必要と感じていた。そこで、組織の経営状態に応じた資本整備を進め、農作業の効率 化とともに集落の農地と農家の永続的な維持発展をさせ、「地域の和と創意工夫によ る損をしない農業の実現」をスローガンに、平成8年3月 31 日「殿畑営農組合」が 設立された。 殿畑営農組合の設立に当たり、最も大きな課題は、個人所有の農機具の処分をいか に進めるかであった。このため、販売可能な機械の処分は早くする方が得であること を農家毎に試算したり、営農組合の作業委託料金を提示し、個人の支払いがどの程度 となるか試算して各農家を説得した。また、トラクターについては家庭菜園用に使用 する場合は、利用料金を無料、燃料費も組合負担とするなど、個人機械の処分を促進 し、共同利用を推進した。 組合では、機械等の導入に必要な経費は、制度資金の活用を基本とし、作業料金を もって償還に当てている。設立時の運営資金と施設建設用地の造成経費や自己資金で の機械購入費の立替払い等に充当するため、組合員から 10a当たり5万円を出資金と して徴収することとした。しかし、その場合であっても、各農家の負担が軽減される よう、5年間に分割して徴収することとしている。 これら営農組合の基本方針や運営に当たっては、組合員の中に農業改良普及員やJ Aの営農指導員が存在しブレインとして活躍している。これまで普及員や営農指導員 として、他地域の集落営農に接し、また農家を指導してきた知見を活かし、「損をしな い農業経営」の実践に向けて様々なアドバイスを行っている。 ◆プロジェクトチームでの検討事項◆ ○損をしない農業経営とするための目標規模 ○営農形態(「作業受託共同出役型」を決定) ○作業受託範囲 ○適正な資本装備 ○作業料金単価と出役労賃 ○出役体制 ○資金計画と出資金 ○組織体制と規約

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3 組織の特徴 (1) 組織の概要 営農組合の組織は、組合長・副組合長の下、機械・建物の導入を担当する「総務 部」、水稲作付を担当する「営農部」、黒大豆転作を担当する「転作部」、農業機械の 維持管理を行う「管理部」、会計を行う「財務部」が置かれている。営農部、転作部 には組合長等も参加し、作業については全員体制で対応している。 営農組合の基本方針は、「いかに永続性のある組織とするか」であり、特に次の点 に留意して取り組まれている。 ◆営農組合の基本方針◆ ○ 農家の生産意欲を維持・確保するため、作業はすべて営農組合が実施す るのではなく、個人作業・個人管理する部分を残す。 ○ 作業の精度や効率性が若干低下しても特定のオペレーターを置かず、全 員出役、全員オペレーター型とし、若手組合員の参加意識と営農意欲を 高めることに重点を置く。 ○ 常に問題意識をもち、課題解決を図っていく。 営農組合では、水稲の基幹作業(耕耘、育苗、田植、刈取、運搬・乾燥・調製)を 受託するとともに、生産調整作物である黒大豆の栽培は経理の一元化を行っている。 水稲は個人経営とし、草刈、施肥、水管理等は個人作業としている。個人の営農努 力が粗収入(収量、品質)に反映されることで、個人の営農意欲の維持を図っている。 地域特産である山田錦については、施肥、水管理等栽培技術の高位平準化を図り、酒 造業界から望まれる高品質生産に努めているが、近年は収量・品質が不安定となって きている。このため、19 年からは、営農組合が主体となって、牛糞堆肥と土壌改良資 材の投入による土づくりにも取り組んでいる。 また、黒大豆(丹波黒)は平成 10 年から栽培を開始し、18 年からは団地化に取り 組み、地域特産として定着している。 出役は、全て兼業農家であり、主たる従事者となる人が不在である(全員なりたく ない)ため、特定のオペレーターを決めず、全員出役型をとっている。 表 17-3 殿畑営農組合の概要 項  目 現状 内    訳 構成農家数(戸) 30 専業:2、2種兼業:28 経営面積(ha) 23.5 酒米(山田錦):16.8、水稲(キヌヒカ リ):1.6、黒大豆:5.1、その他:0.8

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◆殿畑営農組合の組合員の年齢構成◆ 30歳代 2 人 40歳代 1 人 50歳代 15 人 60歳代 8 人 70歳以上 3 人 図 17-1 殿畑営農組合の組織図 組合長 副組合長 総務 部長 営 農部 長 転作部 長 管理部長 財務 部長 転作係 作業 係 計画 係 ア 施設・機械の装備 施設・機械の装備に当たっては、過剰投資とならないよう、営農組合の経営規模 や栽培作物の畝幅に合わせた必要最小限の機能・台数とするとともに、組合員の多 くが操作できるよう中型までの機械を装備するように留意している(このため、大 型特殊免許は不要)。 これらの新規購入・更新に必要な資金は、事業費の2割を組合が自己資金として 支出するほかは、農業改良資金、美しいむらづくり資金(県単)等の制度資金を活 用しており、あえて更新に必要な資金は積まないこととしている。このようにする ことで、組合も個人も赤字にならないように努めている。 なお、これらの資金計画は、最低 10 年先をシミュレーションして立てられている。 表 17-4 殿畑営農組合が保有する機械・施設の状況 機械・施設名 台(棟)数 能力 トラクター 5 33ps(2台)、25ps、23ps、16ps コンバイン 3 5条刈(2台)、3条刈 田植機 3 6条植(2台)、5条植 播種機 1 400箱/時 乾燥調製施設 1 20ha

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イ 作業計画 作業計画の策定は、水稲については営農部長、黒大豆等の転作作物は転作部長が 心となって、作業開始1ヶ月前に各部で検討し決定している。 調整作物である黒大豆は、作業の効率化を図るため、ほ場の集積(団 ウ でに配布するようにしている。なお、 農地所有面積を基礎とし、個人からの申し出より決定している。 エ に 、「耕耘」「育苗」「田植」は6月末に、「刈取り」「乾燥」「調製」 めている。 中 また、生産 地化)を進めることで収益性を高めている。 出役調整 出役調整は、作業計画が策定された時点で、各組合員に出役可能日を記入・提出 してもらい、役員会で調整して作業の 10 日前ま 出役日数は、 出役・農業機械等の管理と作業料金等の精算 出役・農業機械等の管理は、1冊の作業日誌ですべてわかるよう、出役者、作業 内容、ほ場番号、借上げ機械、使用機械、翌日への連絡事項等が網羅された様式 工夫されている。 出役労賃は、1時間当たり 1,000 円としている。なお、オペレーターと補助作業 者、男女・年齢による労賃の差は設けていない。 作業料金の精算は 「出荷」は 11 月に、「転作関係」と「出資金」は 12 月末に行っている。上記の会計 処理は、パソコンにより一括して行い、簡素化に努 井上組合長(右)と山崎営農部長

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(2) 組織の収支 収入は作業料金と農産物の販売収入、支出は種苗費や肥料代、農薬代、出役労賃、 制度資金の償還金等の経営費で構成されている。また、機械の維持管理を徹底し、 できるだけ耐用年数を上回る使用が可能となるよう努めている。 組合は、任意組織であり剰余金を保有しない方針であることから、剰余金が発生 した場合には、作業料金を引き下げたり、組合員の出役労賃単価を引き上げたりす ることにより調整している。 ◆殿畑営農組合の収支概要(平成 18 年度)◆ 組合の収支概要 ① 収入 26,352千円 販売収入 11,732千円 作業料金 13,788千円 補助金収入 832千円 ②支出 21,112千円 ③利益(①-②) 5,240千円 (融資返済準備金) (参考) 生産調整に当たっての組合員への借上田補償額等(18年度:10a当たり) ① 山田錦販売収入(※) 170,000円 ② 作業料金+肥料代+農薬代 80,000円 ③ 借上田補償額 90,000円 ※山田錦の10a当たり粗収益(組合員平均)

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図 17-2 殿畑地区のほ場作付図 (3 あることから、主力である山田錦の契約栽 くなる状況にある。 また、組合員の全てが兼業農家であり主たる従事者がいないため、品目横断経営 ったり、平日の作業出役者の確 保が徐々に難しくなるなどの問題も生じつつある。 4 組織の将来展望 当組合では、現在においても法人化に移行し得る柔軟な組織運営体制が確立されて いるものの、販売戦略や税務上の課題を解決していく必要があるため、当分の間は法 人化の形態をとらず、任意団体として活動していく方針である。 しかし、現在は、オペレーターや出役作業等の労働力を確保し、個人で行う管理作 業についても対応できている状況にはあるが、将来的にこれらの者が高齢化し、個人 が保有する水田の管理についても組合が対応しなければならなくなる事態が想定され る。このため、営農組合の法人化や有限責任事業組合(LLP)化の検討を進める一 方、組合員に対する青色申告の指導にも着手し始めている。 ) 組織の課題 全国的に日本酒の消費量が減少傾向に 培面積の減少や価格低下により収入が減少しつつあり、個々の農家経営は年々厳し 安定対策の要件である法人化計画の策定が困難であ

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販売面では、水稲(キヌヒカリ)の契約販売や、県外からの引き合いも多い黒大豆 コンバインによる刈取作業 (枝豆、子実)について幹線道路沿いや直売場での販売活動を強化していくことで、 ブランドの確立と収入の確保に努めていきたいとしている。 また、集落として、農地・水・環境保全向上対策にも取り組んでおり、優良な農地・ 水路の保全管理等に努めていく意向である。 施設整備面においては、今年度の原油価格高騰対応省エネルギー型農業機械等緊急 整備対策を活用して、ライスセンターの乾燥機を省エネの遠赤外線方式に更新したり、 機械格納庫を新たに設置する計画がある(現在、ライスセンター横のビニールハウス で機械を格納している。)。 苗箱の積み下ろし作業

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兵庫県丹波市青垣町東芦田

集落営農組織 東芦田営農組合

1 地域農業の概要 兵庫県丹波市は、旧氷上郡6町が平成 16 年 11 月1日合併により誕生した。兵庫 県中央東部に位置し、京都府と隣接している。中国山地の東端にあたり急斜面な山々 が入り組み加古川水系・由良川水系の最上流にあたる。市の総面積の 14%が農用地 で「丹波大納言小豆」の発祥地としても知られる農業が盛んな土地である。地理的 に文化・経済は北近畿圏になるが市を南北に鉄道はJR福知山線、高速道路は北近 畿豊岡自動車道が通っており交通の便に恵まれ、近年は大阪圏との結びつきが深く なっている。 同市の主産業は農業であり、稲作を中心に酪農、花卉、野菜の生産が盛んである。 販売農家数は、4,776 戸(「2005 年農林業センサス」より)であるが約 77%が1ha 未満の農家で大半が兼業農家である。水稲以外の作物は、小豆、大豆、麦、ナス、 飼料作物(牧草、青刈りとうもろこし等)である。 東芦田地区は旧青垣町の南東部に位置する稲作農業地帯である。集落内 190 戸の

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うち約7割の 130 戸は農家であるが、ほとんどが兼業農家で、認定農業者はいない。 落全体の水田は 77ha ある。うち 43ha は、農業振興地域となっており、昭和 40 年代後半の団体営ほ場整備により、30a 区画を基本とした水田が広がっているが、 農業振興地域外の水 。 表 18-1 東芦田地区の農家の概要 単位:戸 集 田は未整備である 区分 総戸数 農家戸数 うち うち 専業農家 2種兼業 農家数 190 130 2 128 注)営農組合聞き取り 表 18-2 東芦田地区の農地の概要 単位:ha 区分 農地合計 水田 畑 うち転作 面積 102 77 29 25 注)営農組合聞き取り 2 ロジェクト」を設置した。そこで集落座談会、農機具調査、アンケ ー (1 が明確になった。 集落営農に至った経緯 当地区は、昭和 57 年から集落全体で転作に対応するため、農用地利用の調整、集 団転作の実施、小麦作付、小豆作付の管理受託等を目的として「東芦田農業生産組 合」を設立、活動していた。しかし農業者の高齢化、担い手不足等により農用地の 維持管理が困難となってきた。そこで平成 15 年より生産組合を中心とした有志によ る「集落営農プ ト調査、先進地視察等を実施した。各種調査の結果、現在集落で抱えている問題 が浮き彫りになってきた。 ) 農機具調査の結果、集落内の個人保有農機が多く、非効率に使われているため、 集落全体で1億5千万円の赤字経営となっていること (耕作者 128 名でトラクター 114 台、田植機 58 台、コンバイン 56 台、乾燥機 68 台)

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(2 が進み、耕作放棄地が増加する恐れがあ また営農の組織化にも関心があったこ とから品目横断的経営安定対策の加入を見据えて生産組合を母体とし、芦田現組合 長を中心とした有志による設立準備会を経て平成 18 年4 田営農組合」が 従来の「生産組合」は、農用地利用の調整役として引き続き存続し、生産組合が 行っていた「小豆世話人会」(小豆の作業受託を行うオペレーター組織)は、解散し 営農組合へ移行した。 なお、地区内には「機械共同利用組合」があるが、農機の償還期間が過ぎれば統 合する予定となっている。また別に「コンバイン組合」も存在するが近い将来統合 することとなっている。 地区では多数の農家に理解はあったものの、営農組織に懐疑的な者などは参加を 見送り、様子を見ているところであり設立当初 47 戸で発足したが、2年目は 67 名 が参加(土地持ち非農家を含む)に増えた。元々は転作(麦・小豆)の営農を中心 水 の受託も引 受け管理 積も増加している状況があり、今後増加する見込 ある。 ) 集落全体で3割以上が 65 歳以上という状況からかアンケート調査の結果では「元 気なうちは、かんばって耕作したいが5年後には辞めたい」という意見が多かった。 このような状況では、後継者不足、離農 るなど集落の未来に対し危機感を強く感じ、 月に「東芦 発足した。 に作業を行う目的であったが設立後は、機械の寿命によるリタイヤ等を理由により 年々 稲 き 面 みで 組織の特徴 ) 組織の概要 東芦田営農組合は、地区内 小麦の収穫作業 3 (1 の農家が参加する共同利用型集落営農組織である。管 、5.7ha で 。 理面積は 23ha で、うち 22ha は個人間での利用権設定して集約した面積である。水 稲は 10ha、小麦の受託面積は、11.5ha で全集落分をカバーしている。小豆は 集落の3割程度を受託している。このほか水稲の部分作業受託も実施している

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今後は、受託面積(経営面積)を拡大して集落一農場型組織を目指すこととしてい 。 る 運営体制として、いままでは共有の機械施設は無く、集落内にある個人所有の農 機 の機械を整備していく予定である。 を活用しているが、最近、トラクターとコンバインを1台づつ中古で購入した。 個人所有の機械を借りた場合には、農機具使用料を支払っている。農機は個人所有 の倉庫に入れて格納庫の建設を控えている。 現在は、個人所有の機械の寿命がある限り併用で使用していくが、ゆくゆくは、 営農組織所有 集落を地区別に4つの農会に分け、それぞれに役員を委嘱し組織化して取り組ん でいる。 作業は、通常3名程度で行うが、工程により作業従事者を確保している。 小麦の播種作業 水稲の収穫作業 ◆組織の概要◆ 【構成農家戸数】 67戸(このうち農作業、機械オペレーター、役員、事務等 何らかの運営に携わっている農家は21戸) 【経営面積】 23ha 【主要な所有機械】 トラクタ-1台 コンバイン1台(4条刈)

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表 18-3 作業料(機械耕作) 単位:円/10a 作業名 作業料 作業名 作業料 春耕き、秋耕き 8,000 稲刈り 23,000 代かき 10,000 籾摺り 2,500 円/石 代すき+代かき 15,000 乾燥 8,750 田植 10,000 機械による畔付け 80 円/m 資料:青垣町農業振興協議会 図Ⅵ-17-1 東芦田営農組合の組織図 営農組合長 東芦田農業生産組合 農地利用調整 副組合長 作業部(労務作業管理) 総務部(会計・庶務) 管理部(作付・作業計画) 左から芦田組合長、長井悦郎氏、芦田一馬氏

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副 管理・作業の3部から構成されている。総会に より活動方針等を決めている。役員会の役員は、現組合長の芦田浅巳氏が中心にな り、集落営農発足時の有志であった者が役員となって、組織を担っている。集落営 農組織としては、これからであるが集落を自らで守ろうとする役員たちの強い意志 が原動力になっている。 (2) 作業体制等について 出役は作業工程により、対応可能な人を募集して対応する仕組みになっている。 兼業農家が多い集落のため平日の作業工程にはオペレーター確保が難しい時がある。 常時対応できるオペレーターは3人程度であり、それ以上必要な場合は、その都度 確保 異なる。たとえば春耕き・秋耕 000 円、代かきは、1万円を支払う。 なお、作業の効率化・明確化を図るため 受託農地の地図を作成したり、圃場で標識 を立てて集落営農の受託農地を一目で区分 できるようにしている。この標識を掲げる こ 合の Rす らいもある。 ほ場内に設置された標識 (3) 課題について 参加農家戸数を拡大することが課題であり、麦・小豆は全て営農組合が実施し、 水稲は自らの手で栽培する農家がいるものの、水稲の作業受託面積は年々増加して おり現在は 10ha となっている。 また集落外からの水稲受託も増加している。(田植え 2.4ha、畦草刈り・収穫 2.7ha) 資金面においては組織に資産と言える物がなく、融資も難しく、運営のつなぎの 資金が無く苦慮しているとのこと。作業料の遅延等が実際に起こり、組合員が負担 している。 補助金等は、受けられるものはできるだけ活用しているが、それでも資金面では 万全な体制を取れていない。 若い後継者や作業従事者が不十分であることに加え共有機械の未整備もネックと なっている。現在は、個人所有機械との併用で営農しているが、今後共有機械を買 い揃えたい意向はあるが具体的な計画がなく検討に留まっている。 組織は、正 組合長の他、総務・ している。作業工程により農作業料は、 きは、8, とにより、営農組 活動を地域内へP るね

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3 にもタマネギ・キャベツを平成 19 年よ り作付けした。 出荷している。育成には、 JAや普及所がバックアップしてもらい、農薬等はJAから無償提供を受けた(初年 度 以上のすべてのものを大阪に出荷した。 こ また、地区の婦人会が作る漬け物用の大根を えで検討している。 今後高齢化の離農等の要因で自然と増えていく傾向であるが、米 以外にぶどう・もも・くりなどを植えて高付 ているところである。 今後は直販事業にも取り組んでいきたい。 将来的に い 試作だいこんの漬け物加工 加工用キャベツの収穫 小豆の収穫作業 組織の将来展望 収穫された小豆 東芦田営農組合は、麦・小豆の作業受託以外 これは、JAを通じ大阪の青果市場と契約、 のみの配慮)。生産したものは、契約出荷量 れを機に今後は、タマネギ・キャベツの作付けを増やしていきたいと考えている。 試作した。これも軌道に乗れば増やす考 作業受託農地は、 加価値化を図り効率的な土地利用を考え 米の販路は、ほぼJA出荷であるが は、法人化も視野に入れているが、まず今は営農組織の運営をしっかりやって くことが大切と考えているところである。

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奈良県奈良市

集落営農組織 大柳生

おおやぎゅう

営農組合

1 地域農業の概要 奈良市は奈良県の北部に位置し、標高 50 100m位の平野部と、標高 100~400mの 大柳生地区は旧大柳生村である奈良市東部の山あいの地域であり、標高 250m前後 13.6%と低い。奈良市内の市街地より約 18km 程度の距離にあり、ほぼ市に 接する農村地帯であることから、集落のほとんどの世帯は通勤可能な奈良市内、若 くは大阪方面に通勤している。 大柳生町の総農家戸数は 78 戸であり、集落内の農家率は 59%である。専業農家は 戸、第一種兼業農家は1戸、第二種兼業農家は 68 戸であり、専業農家は退職後に農 業に専念した人たちである。 ~ 大和高原に隣接する東部中山間地域からなっている。 で耕地率は 隣 し 9

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表 19-1 地区の人口、農家等の状況 単位:人、戸 農林業 農家 区分 総人口 総戸数 専業 1種 2種 就業人口 戸数 農家 兼業 兼業 人数 ・戸数 529 336 133 78 9 1 68 注)営農組合聞き取り 表 19-2 面積等の状況 単位:ha 区分 総土地 面積 耕地 水田 普通畑 樹園地 牧草地 山林 面積 472 64 53 8 3 - 269 注)営農組合聞き取り 地を活かした抑制キュウリ、トマト、夏秋ナス、生シイタケ、 夏 物の作付面積 かつては山あいの立 ホウレンソウの栽培が盛んであったが、現在は兼業化・高齢化が進み、農業は水稲 を中心に営まれている。 現在の主要作物は、水稲、黒大豆、野菜類であり、平成 17 年度の販売目的で作付け した面積は表2の通りである。 表 19-3 平成17年度主要作 単位:ha 作物 水稲 小麦 野菜類 作付面積 19.3 4.1 1.8 ほかに営農組合女性部が運営している直売所でのサツマイモ、黒大豆、ナバナ、も ち、漬物、コンニャク等の加工品がある。

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2 (1) 場整備の実施 大柳生町の農地は、山の谷間に分散した3~5aの狭小なほ場のため、農作業に かかるコストが高いことから、酒米や野菜の生産が普及した時期があったが、持続 的な発展をみなかった。 加えて、兼業化、高齢化、耕作放棄の増加に一層の拍車がかかり、集落内では危 惧意識が芽生えてきた。一方、個人所有の農業機械が、維持管理・更新の面で過剰 投資となり経営を圧迫し、集落全体で効率的に農業機械が利用可能となるほ場整備 こで、担い手育成型の県営ほ場整備事業による 41.2ha(平成 15 年事業完了時 3 0. 、分散狭小なほ場を集めて大区画化し、農道・水路の 整備を行った。 この基盤整備をきっかけに、集落の将来像として「将来の地域農業を担うことが 期 る者へ 集 こと (2) 営農組 設立 平成 10 年4月、若手を中心とする7名の生産者で構成される「担い手育成委員会」 家に対し、将来の大柳生地区の営農に関する意向調査を行 い、集落内での機械の共同利用について関心が高いことが確認された。 策定した。 中心となり、研修会や座談会を行いながら集落の共 通認識を高めていった。 今後、集落で個人の農業機械の新 規購入をしない(既に個人所有のものについては廃 しないで良い)こと、 ②複数農家が地権者となっている一筆のほ場整備水田は共同管理とすること、等を 目標に営農組合を発足することが決定された。 これら若手農業者を集めた担い手育成会の設立から、研修会、座談会の実施など そして平成 11 年9月、農家 60 戸(現在 69 戸)による大柳生営農組合を設立し、 機械共同利用オペレーター方式による集落営農に取り組むこととなった。 集落営農に至った経緯 ほ への要望が高まった。 そ 8ha)の基盤整備に取り組み 待され 農地の 積を進める」 を目指すことになった。 大柳生 合の が設立された。集落の農 そこで、奈良市、JA、県普及センターの参画・支援のもと、農業機械の共同利 用によるオペレーター方式で低コスト水田営農を実現することを目的として「大柳 生集落営農ビジョン」を 本地域の生産者はほとんど兼業農家で、法人化や集落営農の関心が低かったため、 農業改良普及員やJA職員等が こうした話し合いの結果、理事会において、① 棄・売却等 の活動は現営農組合長の田畠氏(当時県普及センター所長)が牽引役となって推進 された。

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3 組織の特徴 (1) 組織体制 総務部 営農部会 会計 監事 副組合長 機械・オペレーター部会 大 柳 生 営 農 組 合 員 役員会 女性部 中山間事業推進委員会 組合長 企画調整会議(理事・監事・部会長のみ) 大柳生営農組合 理事 落内農業の生産・流通及び地域農業活性化のための交流 に 中山間地域等直接支払制度を担当する中山間事業推進委員 会やライスセンターの建設を担う建設委員会等、事業毎に委員会を設けている。 まず検討が行われ、最終的な意思決定機関としては組合長、副組 合 んでいるが、 平成 18 年度から取り組んでいる農地・水・農村環境保全向上活動支援実験事業につ となる等の役割分担がある。 を受ける 等 地域営農システムの確立に向けて、技術面、 経 営農組合は組合長、副組合長及び2名の会計で構成されている。営農組合の下部 組織には、本会の企画運営調整及び会費、負担金徴収、農作業委託計画の取りまと めを行う総務部のほか、集 係る業務を行う営農部会、共同機械の導入整備計画及びオペレーター作業を担う 機械・オペレーター部会、共同営農作業及び農産物の加工・販売、農産物直売所の 運営を行う女性部等それぞれの業務担当部門を設置し、農業活動全般を担っている。 また、営農組織の中に 営農組合の全体の運営方針に関する検討は、組合長、副組合長、各部会長からな る企画調整会議で 長、会計、各部会長、監事、委員会からなる役員会がある。 また、地域の集落営農については本営農組合が中心となって取り組 いては、地元自治会が中心 営農組合の取組の推進に当たり、農作物の生産及び加工、販売についてはJAと 県北部農林振興事務所の指導・助言を、また基盤整備及び共同利用施設の整備事業 等、集落営農に係る各種事業については市・JA・農林振興事務所の支援 、関係機関とは密接な連携を図っている。 農林振興事務所からは、基盤整備後の合理的な土地利用や担い手の確保、農業機 械の共同利用による低コスト化などの 営面からの総合的な支援を受けている。 図 19-1 組織図

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表 19-4 業務分担表 役職 構成員(人) 業 務 内 容 組合長 1  組合を代表し会務を総理する 副組合長 1  組合長の補佐及び組合長の職務の代理 会計 2  本会及び各種事業会計事務を行う 監事 2  組合の財産並びに業務執行状況を監査し、総会で報告する 総務部 5  本会の企画運営調整及び会費、負担金徴収、農作業委託計画のとりまとめ 営農部会 6  集落内農業の生産・流通及び地域農業活性化のための交流に係る業務  農作業受委託全般に係る農作業用機械、施設等の整備計画の策定並びに 機械施設の導入、保守点検、管理等に係る業務 7 機械・オペレーター部会 農作業計画の作成と実践に係る業務 女性部 32  農業生産活動への参画及び農産物の加工・販売、農産物直売所の運営 山間事業推進委員会 9  中山間地域等直接支払制度に係る事業を執行する 中 (2 ア い 利 平成 機 構 よ は奈 平 1 れぞれ整備している。 以前は集落内で農業機械を更新すると1戸当たり平均 700 万円、地区全体では4 億6千万円の投資が必要であったが、農業機械の共同で購入を始めたことにより、 高性能の機械や施設を導入しても、集落全体で5千万円の投資で機械整備を行うこ とが可能となった。 イ の受託 のようにして、「大柳生営農組合」は安心して農作業を受委託できる組織とし て、地域の作業受託を進めており、平成 17 年の水稲基幹3作業の受託面積は延べ 2 2.6 になり、現在では4人のオペレーターで受託作業を行っている。 ) 組織の活動状況 低コスト稲作の実現 「個人による農機具の更新は行わな 」との集落の合意事項に基づき、共同 用機械及び施設の導入計画を策定し、 12 年に農業改良資金により側条施肥 付6条田植機を、平成 14 年に地域農業 造改革モデル事業と農業近代化資金に り営農集団が自主運営するものとして 良県で初のミニライスセンターを、 成 15 年に組合員の共同出資により4条刈りグレンタンク付コンバイン1台及び 2 ps のトラクター1台と順次機械設備を、そ 共同田植え作業 農作業 こ ha

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ライスセンターでの共同乾燥調整作業 【受託作業の利用料金】 耕うん代かき 6 千円/10a 田植え 10 千円/10a 刈り取り 18 千円/10a 乾燥調整 18 円/kg 【オペレーターへの支払い賃金】 刈り取り 2,500 円/h その他作業 1,500 円/h ウ ライスセンターの運営 大柳生地区の水稲作付品種は元々キヌヒカリが 90%を占めており、土日に一斉に ライスセンターへ持ち込まれると適正処理ができないことが予想された。 そこでライスセンターへの持ち込み時 ため、キヌヒカリの 種「あきたこま ち 乾 はキヌヒカリ 45%、コシヒカリ 23%、ヒ ライスセンター利用時期の分散化、利用率 エ 5.6ha、平成15 年産は7.7ha と集団栽培により面積を拡大し、 水田農業経営確立助成の一括交付を受けた。また、農地の高度利用を進めるため、 a程度のほ場でソバ栽培を行っている。その後は大豆や野菜等の 他 オ 産物直売所の開設 16 年に開設され、水稲以外にかつて地区で生産されていたト マトやキュウリ等の果菜類、ハクサイやキャベツ、ダイコン等の重量野菜、特産物 期の分散化を進める 前後品種として、早生品 」と中生品種「ヒノヒカリ」を導入し、 燥調製作業の分散化を図った。 ライスセンター導入当初の平成 15 年度 の水稲の利用実績は 63%であったため、 さらに利用率の向上を図ろうと、コシヒ カリの導入を行った。 この結果、現在の地区内水稲作付け品種 ノヒカリ 21%、その他 11%と分散され、 向上を図った。 土地利用型作物による水田営農 また、生産調整面積が年々拡大する中、大柳生営農組合として平成 12 年秋に小麦 を 0.6ha 播種し展示栽培を行ったところ、良品質の小麦が収穫された。 そこで平成14 年産は 小麦の後作に約 50 の作物も作付けられ、平成18 年現在の小麦の作付面積は4ha 前後に安定している。 特に小麦の集団栽培は谷田を中心に行われ、遊休農地の解消に役立っている。 農 農産物直売所が平成

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として新たに導入した黒大豆、サツマイ モ、ナバナ、ブロッコリー、中山間地の 利を活かした山菜等、販売品目も徐々に 増えている。 直売所において消費者との顔の見える 関係を構築することにより、集落内の集 まりや会話も増え、農業生産意欲の高揚 向上にとっ て カ 業の省力化を図っている。 4 な活動体制の確立のため、オペレーターあるいは農業経営者とし て若い世代や定年退職者等の 60 歳代が活躍し、参入しやすい場づくり、農業への楽し 。 女 化 米 ン い ナバナの生産状況 や、集落としての取組意識の 、大きな収穫となった。 畦畔法面の省力管理 畦畔管理については山あいのほ場整 備であるため、平坦地域に比べ畦畔面 積が多く、年4回の草刈り作業が負担 となっていた。 そこで雑草を抑制するため、「むか で芝」と呼ばれるセンチピードグラス のセル形成苗を水田の畦畔と法面に植 え、畦畔・法面の管理作 組織の将来展望 営農組合の持続的 みを見出す環境づくりを推進していく 性部による農産物加工品の開発や少量多品目栽培の定着による直売所活動の活性 を目指している。 の販売については、現在縁故によるものが多いが、品質が良いので、大柳生ブラ ド米として販売し、収益の拡大、販路の拡大を目指している。 地域資源(きれいな水)を活かした都市と農村の交流による集落の活性化を考えて る。 平成 23 年頃に組織を法人化することを目指して検討している。

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参照

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