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九州大学健康科学センター

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Academic year: 2022

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九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

タイオンオヨビシンパクスウノチョウジカンレンゾ クキロクソウチノシヨウトオウヨウ

藤島, 和孝

九州大学健康科学センター

https://doi.org/10.15017/418

出版情報:健康科学. 6, pp.153-154, 1984-03-30. Institute of Health Science,Kyushu University バージョン:

権利関係:

(2)

153 

資 料

体温および心拍数の長時間連続記録 装置の試用と応用

藤 島

和 孝*

T r i a l  a n d  A p p l i c a t i o n  o f   t h e  C o n t i n u o u s  R e c o r d e r  i n   a  P r o l o n g e d   E x a m i n a t i o n  o f   Body T e m p e r a t u r e  a n d  H e a r t  R a t e  

K a z u t a k a  FUJISHIMA  * 

はじめに

心拍数の増加は,エネルギー消費に直線的に相関 し,体温もまた同様にその有用な指標である。両指標 は,静的および動的生活状態における身体能力を評価 するうえで.簡易でしかも便利である。近年.体温お よび心拍数を長時間非拘束状態で容易に測定できる装 置が開発されている。

今回は,携帯用記録装置(ヴァイン社製メモリーマ ック,重量; 1709)の実用性の確証を得るために本 装置を試用し,得られた結果の一部を報告する。

方 法

健常者を対象にし.体温(匝腸温)および心拍数の メモリーマックを用いて.それぞれ1分ごとに24時間 連続記録した。データ処理は.記録装置をインターフ ェイスからコンビューターに入力し,測定値をデジタ ルおよびアナログ出力して.プリントアウトした。

測 定 結 果 の 概 要

測定結果の一部は.図1および表1に示すとおりで ある。

150  Subj. K. F.  (Male: 43yr,  1983.  7.11‑12) 

39 

38 

Q.l~37

Ia 

E‑‑< 

36 

tennis 

dinner  bath  ,sleeping 

.awakening  breakfast 

drive  sitting 

u

I[

Sl B8 q' cl H 

~ L 4 Q

walking  35  18  20  22  0  2  4  6  8  10  12  14  16 

TIME OF DAY AND BEHAVIORS 

Fig.  1.  Changes in rectal temperature (Tre)  and heart rate  (HR)  during a day. 

Institute of Health Science,  Kyushu University 11, Kasuga 816,  Japan. 

(3)

154  健 康 科 学 第6

Table  1 .  Changes in rectal temperature  (Tre)  and heart rate  (HR)  during  the tennis games 

Rest  During  During game  Recovery  warming‑1G‑th 2‑3G  4‑5G  6‑7G  8‑9G  10‑11G 12‑13G 14‑15G  mean  1‑10‑ 11‑20‑

min  min  up 7‑min  3‑min  7‑ 8‑ 7‑ 6‑ 5‑ 8‑ 6‑.  5 0 ‑ ・  

Tre  37.63  37.85  37.99  38.16  38.45  38.68  38.77  38.81  38.84  38.90  38.62  38.81  38.41 

C) (0.02)  (0.02)  (0.04)  (0.06)  (0.12)  (0.05)  (0.03)  (0.02')  (0.02)  (0.03)  (0.29)  (0.09)  (0.12)  H R   79.9  107.0  119.0  119.7  125.0  124.2  130.5  126.0  133.5  133.2  125.7  114.9  102.6 

(8.1)  (3.3)  (1.6)  (2.7)  (5.6)  (3.8)  (4.5)  (3.5)  (7.8)  (4.5)  (7.2)  (4.2)  (5.8)  Means(SD). Ta,26℃ ; Humidity,  65形;Subj., 43yr male. 

静的生活状態(通常の生活)での直腸温および心拍 数の日内変動は,睡眼中(午前4時〜同5時頃)に最 低値を示し,午前 (9時 11時頃)と午後 (2時 4 時頃)最高値を示した。直腸温および心拍数の最高値

と最低値との差は,それぞれ1.9℃および53拍/分であ った。

動的生活状慇(身体活動を伴う生活)での直腸温お よび心拍数は,日内変動の中でもそれぞれ最高値を示 した。すなわち,テニスの15試合中での直腸温の最高 値は38.94℃であり.これは,テニス開始前およびウォ ーミングアップ時の平均値に比し1.3℃および1.09℃ それぞれ上昇した。同試合中での心拍数の最高値は 143拍/分であり,これは,テニス開始前およびウォー ミングアップ時の平均値に比し63.1拍/分および36.0 拍/分それぞれ増加した。試合中での疸腸湿および心 拍数の最高値は, 1日の最低値より3.02℃および97拍 分それぞれ高かった。

お わ り に

以上のように,本装置によって体湿および心拍数の 長時間連続測定が静的生活状態ではもとより,激しい 身体活動を伴う動的生活状態時でも可能であることを 示唆した。今後,本装置を用いて,両指標と生活行動

との関係を詳細に検討したい。

(稿を終ろにあたり,装置およびデータ処理技術に御 尽力くださった, トーヨーフィジカルの吉岡又治氏に 深謝の意を表します)。

参考資料

山本高司,坪内伸司: 1日の体温および心拍数の携 帯用同時記録装置の試作とその応用.第37回日本体力 医学会大会予稿集, p.261,  1982. 

参照

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