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小児科における医療体制と連携の明確化に関する研究

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Academic year: 2021

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厚生労働科学研究費補助金  障害者政策総合研究事業(精神障害分野)

「摂食障害の診療体制整備に関する研究」

分担研究報告書

      

 小児科における医療体制と連携の明確化に関する研究 

 

研究分担者  作田亮一  獨協医科大学越谷病院子どものこころ診療センター  教授  研究協力者  大谷良子  獨協医科大学越谷病院子どものこころ診療センター  助教   

研究要旨 

小児における摂食障害診療の医療体制を構築するにあたり、小中学校の埼玉県、千葉県、兵庫県 の養護教諭を対象に調査を行い養護教諭は学校内で早期発見、対応のキーパーソンになると考え られた。さらに、小児科医が摂食障害医療にどのように関わっている知る目的で、埼玉県、兵庫 県で実態調査を行った。今回、診療形態(病院勤務医と無床診療所勤務医師)における診療実態 をまとめた。病院勤務医の 90%が神経性やせ症の診療を経験していた。次は回避・制限性食物摂 取症であった。診療所医は成長曲線の利用、鑑別診断に関する知識は十分ではなく早期診断に関 する啓蒙が必要と考えられた。学校との連携は不十分であった。小児科医が外来で使用できる初 期治療マニュアルの作成が望まれた。 

 

A.研究目的 

「小児科医に対する摂食障害医療体制・連携に関 する質問紙調査」:埼玉県および兵庫県の小児科医を 対象とし、小児摂食障害医療における小児科医の関 わりについて実態調査を行い、小児摂食障害の早期 発見・早期治療体制確立における小児科医の役割に ついて検討する。 

 

B.研究方法 

対象:埼玉県:日本小児科学会埼玉地方会会員 704 名に対し、埼玉地方会会長の了承を得て調査を行っ た。兵庫県:兵庫県小児科医会、神戸市内の総合病 院、県立病院の HP に記載されている小児科医 427 名 を対象とした。 

方法:2015 年 6 月〜9 月、自己記入型選択式質問紙 を送付。小児科医の勤務背景、摂食障害診療の現状、

学校との連携、早期発見・早期支援の対応状況と今 後の課題等について検討した。質問紙は平成 14 年度 報告書に記載した。 

小児科医の勤務背景、摂食障害診療の現状、学校と

の連携、早期発見・早期支援の対応状況と今後の課 題等について検討した。 

(小児科医用質問紙) 

 

(倫理面への配慮) 

本研究参加前に、対象の保護者・本人に対して本研 究の目的・内容・実施方法などに関して説明文を用 いて十分に説明を行う。倫理的配慮およびプライバ シー保護,検査の利益・有害事象に関しても十分に

(2)

説明を行った上で、研究に参加しない場合でもなん ら不利益を被らないこと、途中での参加中止も自由 であることなどについても言及し、保護者の自由意 思を最大限に尊重して了承を得たことを診療録に保 存する。 

 

C. 研究結果  1.回収結果 

埼玉県(704 名):回収 182 名(男 123、女 58.   回 収率 25.8%) 

小児科医 137 名(その他は精神科医、内科医) 

兵庫県(427 名):回収 149 名(男 98、女 49.    回 収率 34.9%) 

小 児 科 医 143 名 ( そ の 他 は 精 神 科 医 )

   

① 摂食障害の診療経験 

病院勤務医 90%以上が AN の診療経験があった。 

神経性やせ症と回避・制限性食物摂取症の経験 が多かった。 

 

病 院 勤 務 医       n=96

     クリニック医師  n=184 

 

② 摂診療経験ありの医師に対し質問。 

この 1 年間でおよそ患者数は? 

1〜2 名が多いが、病院勤務医は複数患者の診療経験 が 25%ある。病院勤務医では偶然診療しているので はなく、摂食障害診療を行っていると考えられる。 

 

   

③ この 1 年間で診療した経験は? 

病院勤務医は入院加療も行っていた。 

33 21

6 8 4 3

2−1 この1年間でのおおよ その患者数

神経性やせ症(勤務医)

1人 2人 3人 4〜6人 7〜9人 10人以上

13 25 3 01 1

2−1 この1年間でのおおよそ の患者数

神経性やせ症(クリニック)

1人 2人 3人 4〜6人 7〜9人 10人以上

(3)

 

 

 

 

小児科診療では神経性過食症の診療経験は少ない。 

 

     

 

 

回避・制限性食物摂取症の診療はクリニックでも行 っている。 

 

28 32 35

外来のみ 入院加療 経験なし 0

20 40

2-3

a 神経性やせ症(勤務医)

19

1

39

0 10 20 30 40 50

外来のみ 入院加療 経験なし 2-3

a 神経性やせ症(クリニック)

3 0

65

外来のみ 入院加療 経験なし 0

20 40 60 80

2-3

b 神経性過食症(勤務医)

5 1

37

0 10 20 30 40

外来のみ 入院加療 経験なし 2-3

b 神経性過食症(クリニック)

17 9

47

外来のみ 入院加療 経験なし 0

20 40 60

2-3

d 回避・制限性食物摂取症(勤務医)

15

2

32

外来のみ 入院加療 経験なし 0

20 40

2-3

d 回避・制限性食物摂取症(クリニッ ク)

参照

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