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超高真空材料表面特性評価試験設備

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Academic year: 2021

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(1)

加熱冷却系より

ピンオン・ディスク 試験装置

複合表面分析装置

磁気浮上式サンプル搬送装置

真空排気系 原子間力顕微鏡 サンプルホルダ サンプル(ステンレス鋼)

長期真空曝露室

3 18 18

橋梁用伸縮継手装置には従来,鋼製ジョイントおよび,フェ

ースプレートのみゴム系のジョイントが使用されているが,耐 久性,疲労破壊,耐食性の点で問題点があった。株式会社橋梁 メンテナンスでは,これらの問題点を解決するためにアルミ合 金製ジョイントを使用する伸縮継手装置を開発した。この伸縮 継手ジョイントに,写真 1に示す当社のアルミ合金金型鋳造 品が採用されている。

当社のアルミ合金金型鋳造品は,バブクリーン溶解,サイホ ン給湯を有する新溶解システムにより溶湯中の酸化物が少な く,金型温度の水冷制御によるひけ巣の低減,組織の微細化に より, 第 1 表に示すようにきわめて優れた機械的性質を持ち,

また歪み量も 1mm 以下と優れた寸法精度を達成している。

従来の鋼製ジョイントおよびフェースプレートにゴム系材料 を使ったジョイントと比較した場合のアルミ合金製ジョイント の主な特徴を以下に示す。

1)輪荷重を受けるジョイント部分はアルミ合金製であり,ゴ ム系ジョイントと比較して劣化,摩耗が少なく耐久性に優 れる。

2)フェースプレート部と定着部が一体構造であるため,鋼製 溶接組立て品で問題となっている疲労破壊が発生しない。

3)アルミ合金製であるため,耐食性に優れる。

4)アルミ鋳造部材の使用により形状自由度が大きく,三角状 の歯型形状としている。その結果タイヤとの接触がスムー ズになり,走行性が優れ騒音の発生も少ない。

5)1m 幅単位の部材となっており,軽量で施工時の取扱いが 容易である(6kg/個,WJ60 タイプ)。

本試験設備は,人工衛星などに使用される機構部品の信頼性 の向上を目指し,宇宙環境における材料レベルの摩擦摩耗特性 や劣化特性などを評価するために当社が開発し,三菱電機㈱宇 宙開発事業団へ納入している。

本設備は次のような機能・特徴を具備している(第 1 図)。 1)長期真空曝露室は人工衛星が曝される高温/低温(−150

〜+100℃),超高真空(10−9Pa)の環境を模擬したチャン バ内に導入されたサンプルの表面に,各種微量ガス(水・

酸素・窒素・有機ガス)を分子層レベルで導入することが 可能である。これにより人工衛星表面から放出される微量 ガスが材料表面に与える影響を模擬した曝露試験が可能で ある。

2)ピン・オン・ディスク試験装置は,超高真空(10−7Pa)雰 囲気下で温度調節(−150〜+100℃)されたサンプルの摩 擦摩耗試験が可能である。これにより衛星の摺動部分が曝 される宇宙環境に近い状態での摩擦摩耗特性の評価が可能 である。

3)各種付帯分析機器(原子間力顕微鏡,複合表面分析装置)

ではサンプルの原子レベルでの表面分析・評価が真空中で 可能である。

4)磁気浮上式サンプル搬送装置により上記の各試験室と分析 機器間が接続されている。本搬送装置は磁気浮上式のため 機械的接触がなく,無塵で,しかも試験後のサンプルを大 気中に取出すことなく,超高真空(10−7Pa)雰囲気のまま 搬送される。これにより実際の宇宙環境下の材料表面特性 試験と評価を同時に可能としている。

新 製 品 ・ 新 技 術

引張強さ MPa

伸び

ジョイント実績値

AC4CHT6(金型鋳造品) 275 11.5 ジョイント規格値 >245 >5

NEW PRODUCTS AND NEW TECHNIQUES

橋梁用アルミジョイント

澤田洋樹・山内健二

アルミ・銅カンパニー・大安工場

第 1 表 橋梁用アルミジョイントの機械的性質

写真 1 橋梁用アルミジョイント

問い合わせ先:アルミ・銅カンパニー 大安工場鋳鍛研究室 TEL(0594)77−2212 FAX(0594)87−0010

超高真空材料表面特性評価試験設備

室尾洋二・進 俊彦

エンジニアリングカンパニー・機器技術部

第 1 図 本設備の全体鳥瞰図

問い合わせ先:エンジニアリングカンパニー エネルギー・原子力センター営業部 TEL(03)5739−6651 FAX(03)5739−6977 神戸製鋼技報/Vol. 49 No. 2(Sep. 1999)

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