イギリス会社法における少数株主の締出し制度の生 成と展開
著者 松尾 健一
雑誌名 同志社法學
巻 61
号 2
ページ 307‑331
発行年 2009‑07‑31
権利 同志社法學會
URL http://doi.org/10.14988/pa.2017.0000011775
イギリス会社法における少数株主の締出し制度の生成と展開三〇七同志社法学 六一巻二号
イギリス会社法における少数株主の締出し制度の生成と展開
松 尾 健 一
(七七七)
目 次一 はじめに二 イギリス会社法における締出し規定の創設と展開三 反対株主による異議申立てに対する裁判所の態度四 結びにかえて
イギリス会社法における少数株主の締出し制度の生成と展開三〇八同志社法学 六一巻二号
(七七八)
一 はじめに 会社法において組織再編行為における対価が柔軟化されたことにより︑金銭を対価とする合併や株式交換を通じて︑ 少数株主を締め出すことが可能となった (
︑あてはに議論のるつところであるい ( にかのるれらめ認限︒通しかし︑組織再編行為をじ制た少数株主の締出しが無 1)
るひを要求せず︑ろもく締出しを認めのた目っりに締出しの的︒の正当性といか 2)
立場に立ったとしても︑締出しの対価の相当性が確保されなければならないことに異論はなく︑どのようにして対価の相当性を確保するかが検討されなければならない (
︑得果結のけ付買開公たし指目と取の部全式株の社会象対︑方他︒ 3)
全株取得に至らなかった場合に対象会社の少数株主を締め出すニーズにこたえるべく︑公開買付けと連動した締出し制度を導入することも検討されている (
︒ 4)
これらの課題の検討にあたっては︑欧州各国における締出し制度を参照することが有益であり︑わが国においても多くの紹介がされている (
数れ薄であったと思わる的イギリスにおける少手較で比稿は︑そのなかも︒︑これまで紹介が本 5)
株主の締出し制度 (
お置にかたきてれら取が措となうよのどにめたるす︑く確業に国がわ︑てじ通を作になうよのこ︒るす目注保を性正公 現でまる至に度制の在にらの成生のそ︑ていつかを過のの価対のし出締︑際そ程︒るあでのもるどた 6)
いて組織再編行為を通じた少数株主の締出しに関する問題の検討︑あるいは︑欧州諸国のような締出し制度の導入を検討するうえで︑有用となる示唆が得られるものと考える︒
以下では︑イギリス会社法における締出し制度について︑まず︑制定法の規定の変遷をたどり︵二︶︑つぎに︑締出しの対価に不満をもつ株主からの異議申立てに対する裁判所の態度をみる︵三︶︒
イギリス会社法における少数株主の締出し制度の生成と展開三〇九同志社法学 六一巻二号 二 イギリス会社法における締出し規定の創設と展開
1
一九二〇年代における企業合同の隆盛 第一次大戦後︑イギリスの経済は激しい物価下落に見舞われ︑一九二一年には失業率が一〇%以上に上昇し︑企業の 生産能力は過剰になっていた (て全にのす出み生を用雇完敗と栄繁がムズニカメ失し市しっよに業企模規大︑視た問疑をれこ︑てしと場的競︑はと争 ︒破てしと策方るす況打を行不なうよのこ流っ語で﹂化理合︒﹁たっあ﹂と化理合﹁がのたな 7)
産業を組織化し︑科学的に管理するという考えである (
抗にギイ︑れさ介紹んス盛が例功成の業企リのせ業対で件条じ同と企企の国のられそが業たさ営大巨を模規の化経︑で に︒おいイツアド・カリメ︑て産競争の制限と業の組織化のもと 8)
するためには︑企業合同が不可欠であるとの認識が広まっていった (
いて定させ︑過剰になっとをた生産能力を削減す安をこ同たれさ成形く多数が合主業企たしと的目るたる ( ︒とこのような認識のも︑格競争を制限し︑製品価 9)
︒ 10)
この時期の企業合同は︑同種の事業を営む複数の株式会社が同一の持株会社の傘下に入ることによって形成された (
のす株式を対価として取得る社方法がとられることがっ会か会たその際︑傘下に入る社るの株式を︑持株会社とな多 ( ︒ 11)
︒ 12)
このような株式の取得は︑傘下に入る会社︑すなわち株式の買付けの対象となる会社の経営陣の同意を得て行なわれる
ものであった︒当時の株式取得による企業結合は︑まず︑当事会社の経営陣が買付けの対価等について交渉し︑事業の内容を分析する専門家や会計監査人から意見を聞いた上で︑買付けの条件を決定し︑それを対象会社の経営陣が株主に
対して報告・説明して株主の承認を得る︵株式の売却に応じてもらう︶という過程をたどることが多かった (
︒ 13)
この時期の企業合同の特徴としては︑企業合同に参加した各会社が︑その独立性を失うことはなく︑ゆるやかな連合 体を形成していたことがあげられる (
い社表者が︑持株会のの取締役会︵ある代社化会営権限の集権は︒行われず︑各経 14)
(七七九)
イギリス会社法における少数株主の締出し制度の生成と展開三一〇同志社法学 六一巻二号
は経営委員会︶に出席して︑生産量や価格を決定していた (
︑のりよ減削用費るよに化権集限権営経︑は的目の同合業企︒ 15)
むしろ価格の安定にあったようである (
︒ 16)
もっとも︑例外的に事業資産の再編成や経営権限の集権化が図られた例もある︒たとえば︑インペリアル・ケミカル・ インダストリーズ社︵
Im pe ria l C he m ic al In du st rie s L td .; I.C .I.
︶は︑ブラナー・モンド社︵B ru ne r, M on d, & C o. L td .
︶︑ノーベル・インダストリーズ社︵N ob el In du st rie s L td .
︶︑ユナイテッド・アルカリ社︵U nit ed A lk ali C o. L td .
︶およびブリティッシュ・ダイスタッフス社︵
B rit ish D ye st uf fs C or po ra tio n L td .
︶を統合して一九二六年に設立された持株会社であるが︑ここでもI.C .I.
の株式を対価として設立に参加した各社の株式を買い付ける方法がとられた︒I.C .I.
では︑ 傘下に収めたユナイテッド・アルカリ社の後継会社と︑ブラナー・モンド社の後継会社との間で︑アルカリ事業の再編を行ない︑また︑企業財務に関する権限の集権化など合理化が進められた (︒ 17)
2
一九二九年会社法一五五条の制定 このような状況において︑一定の要件のもとで少数株主から株式を強制的に取得し︑少数株主を締め出すことを可能にする制度を導入した一九二九年会社法︵C om pa nie s A ct 19 29
︶が施行された︒同法一五五条は︑つぎのように定め ていた︒ある会社︵譲受会社︶が︑他の会社︵譲渡会社︶の株主に対し︑株式の買付けの申込み (内に上以%〇九の式株象対以︑ ( 月ヵ四らかてっな行を 18)
らは諾を得た場合に︑の買付けの申込みか受みあ込面ベース︶にた︵る株主による申額 19)
四ヵ月経過後二ヵ月以内に︑反対株主 (
命てそ︑きでがとこる立よし申を済救︑に内以のうヵ裁を置措の他は所判︑な合場たっあがて立申月一かてっ取け受ら 対取知通︑旨る株い買をき持のそしで株る社を知通のらか会︒受譲︑は主に反対 20)
じる︵
or de r o th er w ise
︶ことができる︒反対株主の申立てにもとづく裁判所の命令がない場合には︑九〇%以上の株主(七八〇)
イギリス会社法における少数株主の締出し制度の生成と展開三一一同志社法学 六一巻二号 による受諾を得た買付けの申込みと同じ条件で︑反対株主の有する株式を取得する権利を取得し︑取得する義務を負う︵一項︶︒譲受会社による通知がされてから︑または反対株主による申立てがあった場合にはその申立てが処理されてか
ら一ヵ月後︑譲受会社は通知の写しと買付けの対価である金銭その他の財産を譲渡会社に送付し︑これと引き換えに譲渡会社は買付けの対象となった株式の名義書換を行なう︵二項︶︒譲受会社から支払われた対価は︑譲渡会社において
その受領権限を有する者︵買付けの申込みを受諾した株主および反対株主︶のための信託財産として保管される︵三項︶︒
一定の要件のもとで株式の強制取得を認めた一九二九年会社法は︑グリーン委員会の勧告 (
にもとづき制定されたもの 21)
である︒株式の強制取得制度について︑グリーン委員会は︑まず︑資産の譲渡による事業の統合だけでなく︑株式取得による企業結合が必要となる理由として︑社名に付随する暖簾の価値を維持したい場合や︑特許のライセンス契約など
のように承継に権利者の同意が必要となる場合には︑資産譲渡では適切に対処できないことをあげる︒そして︑株式取得による企業結合を行なう場合︑買付会社は対象会社の全株式の取得を欲するのが一般的であり︑全株式を取得するの
でなければ対象会社の経営を望まない場合もあるとする︒このような理解を前提として︑ごくわずかの対象会社の株式を有する株主が︑買付けの申込みに応じた他の株主より有利な条件を引き出そうとして申込みの受諾を留保したり︑あ
るいは︑まったくの無関心により申込みを受諾しない者があるため︑全株式の取得を目指した株式の買付けが実現しな
い場合があるとする︒報告書では︑このような事態を少数派による多数派の圧迫︵
op pr es sio n
︶と表現し︑これに対処する必要があるとして (とた勧を入導の度制るす能し可を得取制強の式株︑告 22)(
︒ 23)
グリーン委員会報告書は︑一九二〇年代のイギリス産業界に巻き起こっていた合理化ブームの影響を強く受けていたとの指摘がある (
株但九年会社法一五五条書九は︑買付会社による二一のたしかに︑同委員会勧︒告を受けて制定された 24)
式の買付けが九〇%以上の株主に受諾されていた場合には︑たとえそれが一九二九年会社法施行前であったとしても︑
(七八一)
イギリス会社法における少数株主の締出し制度の生成と展開三一二同志社法学 六一巻二号
買付者が施行後二ヵ月以内に裁判所に申立てをすれば︑買付けに応じなかった株主からその保有する株式を強制取得す
ることを可能としていた (
対書反てし用利を但株のこ︑が社会付っ主たしるあでうよた得か取制強を式株ら買 ( なかき式年に前行施法社会九で二九一︑もに際株の︒っ得取を式株全てよ買にみ込申のけ付実 25)
I.C .I.
用こ利を書但のも︑の述前︒ 26)して少数株主から株式を強制取得している (
︒ 27)
3
一九四八年会社法における変更点 株式の強制取得に関する規定は︑一九四八年会社法︵C om pa nie s A ct 19 48
(︒よたれさ正改にうのぎつていおに︶ 28)
まず︑強制取得の要件である対象株式 (
うを式株たいてし有保らか前みな行 ( 会込申のけ付買が社付%買主の受諾の割合︵九〇以の上︶の算定において︑株 29)
︑二らかにされた︵〇が九条一項︶︒他方明とにこ分母にも分子もは算入されない︑ 30)
買付会社が買付けの申込み前から対象会社株式の一〇%以上を保有していた場合には︑対象となる株式の全部について同一の条件で買付けを申し込むことを要し (
数受る株主による諾当に加えて︑頭す相ー︑上以%〇九でスにベ面額︑つか 31)
で七五%以上に相当する株主による受諾がなければ強制取得は認められないこととされた︵同項但書︶︒一九四八年会社法の基礎となったコーエン委員会の報告書 (
︑す要件を厳格化る得ものではなくの取但に強の式株は書制のこ︑ばれよ 32)
緩和するものであると説明されている︒すなわち︑従来は買付会社が買付けの申込み以前に対象会社の株式を一〇%以上保有している場合には︑株式の強制取得が不可能とされていたところ (
と但もの件要るめ定の書もに合場なうよのそ︑ 33)
で株式の強制取得を認めたものであるとされている (
︒ 34)
また︑一九四八年会社法においては︑買付会社に残余の株式を強制取得する権利が付与されるのに対応して︑買付け
の申込みに応じなかった株主にも買取請求権を認めることとした︒すなわち︑買付会社による買付けの申込みが株式の
(七八二)
イギリス会社法における少数株主の締出し制度の生成と展開三一三同志社法学 六一巻二号 九〇%以上を保有する株主によって受諾された場合︑買付会社は反対株主に対してその事実を通知しなければならず︑その通知を受けた反対株主は︑他の株主が受諾したのと同じ条件で保有する株式を買い取るよう買付会社に請求できる
こととされた︵二〇九条二項︶︒従来︑買付会社は︑たとえ九〇%以上を保有する株主による受諾があった場合でも買取りの通知をすることを義務づけられていなかったため︑反対株主が少数株主として会社に残される可能性があった︒
これは制度の欠陥であるとして反対株主にも買取請求権を認めたものである (
︒ 35)
4
ジェンキンス報告書の公表とシティ・コードの制定 一九五三年︑英国初の敵対的企業買収が行なわれた︒C ha rle s C lo re s
がJ. Se ar s & C o.
に対して仕掛けたものである (︒ 36)
この時期に敵対的企業買収が現れた要因として︑以下のものがあげられている︒まず︑一九四八年会社法が会社に対し損益の開示を要求したことにより︑買収者が対象会社の財務状況を調査することが格段に容易になったことである (
︒こ 37)
れにより買収者は︑対象会社の取締役の協力を得られなくても︑対象会社の価値をある程度把握することができるようになった︒また︑当時のイギリス政府は厳しい配当抑制策をとり︑配当に対して高率の税を課していた︒その結果︑配
当額が低く抑えられたことにより株価が企業の資産価値の上昇に連動しにくくなった︒このような状況の下で︑敵対的
買収によって会社の支配権を得た買収者は︑会社の資産を保険会社に売却し︑その資産を再び借り受けるという方法によって︑資産を現金化し︑それを配当に回すことによって莫大な利益を上げた (
通収を得取式株︑は買業企の期時のこ︒ 38)
じた企業結合の形成以外の目的で行われるものが増えていった (
︒ 39)
このような企業買収が活発化するなかで︑一九六二年にジェンキンス委員会の報告書 (
が公表された︒当該報告書は︑ 40)
ただちに法改正に結びつくことはなかったが︑株式の強制取得制度について重要な検討を行なっている (
︒ 41)
(七八三)
イギリス会社法における少数株主の締出し制度の生成と展開三一四同志社法学 六一巻二号
まず︑買付者が会社でなく個人の場合にも︑九〇%以上の受諾を要件として反対株主からの株式の強制取得を認め︑
それに対応して反対株主からの買取請求を認めるべきであるとの意見に対して︑ジェンキンス委員会報告書は︑それは行きすぎであるとしている︒その理由として︑株式強制取得制度が会社間の企業結合を促進するための制度として設け
られたものであることをあげている (
︒ 42)
つぎに︑株式の強制取得の前提とされている株式の買付けの申込みは︑すべての株式を対象とし︑かつ同一の条件で なされるべきことは当然と考えられてきたはずであるが︑条文上はそれが明らかではないため︑これを明文で規定すべきであるとする (
︒ 43)
また︑買付会社が買付けの申込み前に対象会社株式の一〇%以上を保有していた場合には︑額面ベースで九〇%以上の株式に相当する株主の受諾に加えて︑頭数ベースで四分の三の株主の受諾を要求する一九四八年会社法二〇九条一項 但書を削除し︑九〇%以上の受諾という要件に一本化することを提案している (
のかに性立独のら社義会付買の主株疑がし株式株のらか主対あ反︑はに合場るた諾らた受諾が得れ場合であっても︑受 ︑〇九主で方以%の上に相当する株︒他 44)
強制取得を認めることは問題であるとしている︒このような問題に対処するため︑買付会社と同一のグループに属する会社が有する対象会社株式についても︑受諾割合の算定にあたって除外することを勧告している (
︒ 45)
ジェンキンス委員会報告書は︑支配権取得のための株式の買付け︵
T ak e- ov er b id
︶に関する規制についても重要な検討を行なっている︒株式強制取得制度における強制取得の対価は︑前提となる株式買付けの申込みの際の対価と同じ ものとされているから︑株式の買付けに関する規制の内容は︑株式強制取得制度との関係でも重要となる (︒ 46)
まず︑株式買付けの申込み︑および︑その際に用いられる文書に関する規則を制定する権限を商務省に付与すべきで あるとする (
R eg ist ra r o f C om pa nie s
︶れ︵提出させ︑登記官がそに官申記た︑株式買付けの込︒みに用いる文書を登ま 47)(七八四)
イギリス会社法における少数株主の締出し制度の生成と展開三一五同志社法学 六一巻二号 を審査し︑記載内容が不十分である場合には当該文書の受理を拒絶すべきことも勧告している (
︒ 48)
株式買付けの対価について︑買付けの対価を引き上げた場合には︑当初の対価で買付けの申込みを受諾した対象会社
の株主についても︑引き上げた対価を支払うという当時の実務慣行を法律上の義務として規定するとともに︑その場合︑会社法二〇九条との関係では︑当初の対価で申込みを受諾していた株主も引き上げた対価による買付けの申込みを受諾
したものとみなすべきことを提案している (
︒ 49)
情報開示については︑買付対象である証券の価値に関する情報︑買付けの対価が証券である場合には対価とされてい る証券の価値に関する情報︑その他︑買付けの申込みを受けた者の判断に影響を及ぼす情報を提供すべきことを提案している (
公と資金を確保するためにっなた措置を明らかにし︑るとの要らに︑金銭を買付け対︒価とする場合には︑必さ 50)
認会計士等の専門家の意見を︑当該専門家の同意なくして引用することを禁止すべきであるとしている (
︒ 51)
ジェンキンス委員会によるこれらの改正提案は︑ただちに会社法に取り入れられることはなかったが︑株式の買付け に関する自主規制として一九六八年に作成された﹁テイクオーバーおよび合併に関するシティ・コード﹂︵以下︑シティ・コード (
対ら九六九年に修正が加えれ︒たシティ・コードは︑一た案れは︑これらの改正提に︶対応する規制が定めらに 52)
象会社株主の平等取扱いを確保するため︑たとえ株式の一〇〇%の取得を欲しない場合であっても︑買付けの申込みは
すべての株主に対して行われなければならないとした (
なみ主株たし諾受を込員申のけ付買︑はに全に場をばれけなわ払支価対対の後げ上引︑し合た象け付い買を式株対で価 のの申込買付たが者付買︑間期買内に当初︒付対価より高い対ま 53)
らないとした (
︒ 54)
情報開示については︑株式買付けの申込みに際して提供すべき情報のうち︑対象会社の収益の予測および資産の評価 については︑会計士等の専門家の意見を付すことを要求した (
つにに成作の書文るれらい用際のみ込申のけ付買︑たま︒ 55)
(七八五)
イギリス会社法における少数株主の締出し制度の生成と展開三一六同志社法学 六一巻二号
いては︑目論見書の作成について要求されるのと同じ水準の注意義務を課し︑買付者に対し当該文書の記載内容につい
て重要な事項の不記載がないことを表明することを要求することとした (
︒ 56)
シティ・コードに違反した場合には︑違反事実の公表︑譴責︑株式の買付けに関する業務資格を停止または剥奪とい った制裁が課されることとされ︑パネルによるコードの運用が実効性をもつものとなった (
︒ 57)
株式の強制取得の前提となる株式買付けの申込みが︑対価の平等性や情報開示について定めるシティ・コードの適用 を受けるものであったか否かは (
︒るい 重を判断する際のな要正要素となって性公判の述のように︑裁所︑が強制取得の対価後 58)
5
一九八六年金融サービス法による改正 つぎに株式強制取得制度に大きな変更が加えられたのは︑一九八六年金融サービス法 (nie ct 19 pa om C 85 s A
述の前ェンキ︑はく多のジ取改ンス委員会による改正提案を正あのれ︵そが改正さ︶たきでる︒と 九によって一年八五会社法 59)り入れたものである (
︒ 60)
まず︑株式強制取得の前提となる﹁買付けの申込み﹂に関する定義規定が設けられ︑対象会社のすべての株式︵買付 者の既保有分 (
を除く 61)(
︶︒となければならないさみれた︵四二八条一項で込件申対する︑同一の条︵︶対価︶での取得のに 62)
つぎに強制取得制度の利用主体について︑従来は会社でなければならないとされていたが︑改正により個人・組合・
信託等も強制取得制度を利用できることとされた︵四二八条八項︶︒また︑買付者が複数の場合にも︑強制取得制度を利用できることが明らかにされた︵四三〇D条︶︒前述のようにジェンキンス報告書は︑強制取得制度の利用主体を個
人にまで広げることに反対していが︑この点について改正法は報告書と異なる立場を採用した (
︒ 63)
(七八六)
イギリス会社法における少数株主の締出し制度の生成と展開三一七同志社法学 六一巻二号 改正前は︑強制取得の要件である買付けの申込みの受諾割合︵九〇%以上︶の算定にあたって︑買付者およびその子会社がすでに保有している対象会社株式は分母・分子に含まれないこととされていた︒改正法では︑これに加え︑買付 者の関係者︵
as so cia te s
︶が保有しているものについても受諾割合の算定の基礎から除外することとされた︵四三〇E条一項︶︒関係者とは︑買付者の親会社・子会社・兄妹会社︑買付者が重大な利害関係を有している会社 (︑買付者と共 64)
同して対象会社株式を取得することに合意した者などである︵同条四項︶︒なお︑買付者が買付の申込み前に対象会社株式を一〇%以上保有している場合に︑受諾割合の要件を厳格にする︵頭数要件を追加する︶規定は廃止された︒
また︑強制取得に対して反対株主から異議が申し立てられた際︑裁判所は強制取得を認めないと判示することのほか︑強制取得の条件︵対価︶の修正が可能であることが明文で規定された︵四三〇C条一項︵b (
︶︶︒そのほか︑強制取得の 65)
手続き︵期間︶が合理化され︑また︑反対株主による異議申立てが不要・不適切・濫用的なものでないかぎり︑反対株主は申立てにかかる費用を負担しなくてよいこととされた︵四三〇C条四項︶︒
6
二〇〇六年会社法における変更点 イギリスでは一九九八年以降︑会社法の抜本的改正のための準備が進められてきた (二のずま︑で程過業作備準のそ︒ 66)
〇〇〇年一一月に公表された報告書 (
え結踏ま意た検討果見が︑最終報告書を ( 見のそ︑れさ集募が意にていて︑株式強制取得制度関にするいくつかの点についお 67)
議強示された株式制こ取得制度を巡るにそてにはで下以︒るい︑れさ示ていお 68)
論についてみていくこととする︒
まず︑株式強制取得による少数株主の締出しが認められる要件について︑株式の買付けの申込みによると否とにかか
わらず︑株式の九〇%以上を保有するに至った場合には残余株式を強制的に取得する権限が付与されるという法制をと
(七八七)
イギリス会社法における少数株主の締出し制度の生成と展開三一八同志社法学 六一巻二号
っている国 (
残をによって九〇%以上取込得した場合にかぎってみ申︑のることに触れた上で現が行どおり株式買付けあ 69)
余株式の強制取得を認めるとすべきか︑株式買付けの申込みによらずに取得した場合にも強制取得を認めるべきかについて意見照会がされた︒買付の申込みによらずに取得した場合にも拡大するとした場合︑強制取得の対価はどのように
して算定すべきかについても意見が募集された (
︒ 70)
この点について寄せられた意見はほぼ半分に分かれた︒公開買付以外の方法による取得の場合にまで拡大することに
反対する意見は︑多数派株主は自身が支配する会社の価値を操作できる地位にあり︑それによって強制取得の対価額を操作することができ︑不公正である︒現行の強制取得の対価の決定方法︵買付けの申込みにおける買付価格を強制取得
の対価とする︶が機能しなくなるといったことを主張した︒また︑株式強制取得制度の拡張を支持する見解のなかにも︑強制取得の対価を算定する適切な方法と少数株主の保護策が講じられることを拡張の条件とするものがあった︒強制取
得制度の拡張を支持する立場からは強制取得の対価算定方法として︑株主によって選任された独立の専門家や会計監査人を利用することが提案されたが︑強制取得の対価の算定基準について具体的な提案はなかった (
︒ 71)
これらの意見を踏まえた検討の結果︑最終報告書は︑株式強制取得制度を買付けの申込みによらない場合にまで拡大すべきでないとの結論に至った︒株式の強制取得は︑取得される者にとっては重大な財産権の侵害であり︑十分な保護
措置がとられたごく例外的な状況においてのみ正当化されうるとし︑その例外的な状況というのが現行法の定める株式の買付けの申込みによって対象株式の九〇%以上を取得した場合であるとする︒保有する株式の評価方法に関する十分
な判断基準が整っていない状況においては︑会社に対する支配権をもたない少数株主にとって︑株式の売却を拒むことが︑その交渉力を強くするための唯一の手段である︒あらゆる状況において適用可能な株式の評価方法︑あるいは十分
な少数株主の保護策を整備できない以上︑現在少数株主が保持している交渉力を奪うことは正当化できないとする (
︒ 72)
(七八八)
イギリス会社法における少数株主の締出し制度の生成と展開三一九同志社法学 六一巻二号 つぎに︑買付けの申込みの対象となった株式の九〇%以上を保有する株主による受諾という要件について︑この割合が適切であるかについて意見照会がされた (
株あというものでっあたが︑発行済るでは︒適は合割の行現切見意の分部大 73)
式総数の九〇%以上︵買付者の既保有分を含む︶の取得︑および買付けの申込みの対象となった株式の五〇%以上を保有する株主による受諾という要件に変更すべきであるとの少数意見もあった︒この少数意見は︑買付けの申込み前に︑
買付者が対象会社株式を大量に保有している場合︑残余の株式の九〇%以上に相当する株主の受諾を得ることが困難となるため︑これを緩和することを意図したものである (
︒ 74)
最終報告書は︑現行の要件を維持することとした︒少数意見がいうように︑買付者が買付けの申込み前に対象会社株式を大量に保有している場合︑残余株式の九〇%以上に相当する株主による受諾を得ることが困難になることは認めな がら︑その場合には買付者の対象会社に対する支配力も相応に高まっており︑少数株主に対する優位性も高まっているのであるから︑そのこととバランスを図るうえで︑強制取得の要件を事実上厳しくすることは必要であるとする (
︒ 75)
このように株式強制取得制度の根幹にかかわる改正は見送られ︑二〇〇六年会社法九七四条以下に︑一九八五年会社法︵一九八六年金融サービス法による改正後のもの︶におけると同様の規定がおかれている︒もっとも︑技術的な改正
にとどまらない改正がされたところもある︒まず︑強制取得に対する反対株主からの異議申立てがあった場合に︑買付
けの申込みにおける対価が不公正であることを反対株主が立証しない限り︑その対価より高い価額で買い取るべきことを命じることはできないとする規定がおかれた︵九八六条四項︵a (
・で妻のそ︑はに合場るあ人個が者付買︑たま︒︶︶ 76)
子なども﹁関係者﹂に該当し︑それらのものが保有する対象会社株式についても︑受諾割合算定の基礎から除かれることとされた︵九八八条一項︵e︶︶︒
(七八九)
イギリス会社法における少数株主の締出し制度の生成と展開三二〇同志社法学 六一巻二号
三 反対株主による異議申立てに対する裁判所の態度 買付者が︑買付けの申込みの結果︑対象株式の九〇%以上に相当する株主による受諾を得てその旨を反対株主に通知
した場合︑強制取得に不満をもつ反対株主がとりうる手段は︑裁判所への異議申立てのみである︒この異議申立てには二種類のものがある︒強制取得の効力を発生させないよう求める方法と︑強制取得の対価を裁判所が適切と考えるもの
に修正するよう求める方法である (
︒ 77)
反対株主が強制取得に異議申立てをするのは︑その対価に不満があるからであり︑ほとんどの事案で対価が低すぎ︑
不公正であると主張している︒このような主張に対して︑裁判所は︑対象株式の九〇%以上に相当する株主による受諾があったという事実は︑対価の公正性を強く推認させるものであるとして︑対価が不公正であることを反対株主が立証
しないかぎり︑買付けと同条件での強制取得を認めるという立場をとっている (
が案認められた事はほとんどない ( て立対︒議異るよに主株申反︑果結のそ 78)
︒ 79)
反対株主による異議申立てが認められた事案もわずかながら存在する︒それらの事案の特徴を端的にあらわせば︑買付けの申込みを受諾した多数の株主の独立性に疑義がある場合︑または︑株主に対し対象会社株式の価値を判断するた めの情報が十分に開示されていない場合であるといえる (
︒ 80)
異議申立てが認められた事案の一つである
R e B ug le P re ss L td .
(ss re P le ug B
の︒たっあでもなうよの次は係関実事の 81)L td .
社︵B社︶は︑額面一ポンドの株式を一万株発行しており︑G eo rg e D ou gla s S ha w
︵S︶とH en ry R ob er t J ac ks on
︵J︶がそれぞれ四五〇〇株を保有し︑残りの一〇〇〇株を申立人であるH en ry C ha rle s T re by
︵T︶が保有していた︒Sと JはJa ck so n an d Sh aw
︵H old in gs
︶L td .
社︵J&S社︶を新たに設立し︑J&S社の株主および取締役はS・Jのみで(七九〇)
イギリス会社法における少数株主の締出し制度の生成と展開三二一同志社法学 六一巻二号 あった︒J&S社は︑独立した会計士にB社の評価を依頼し︑一〇万ポンドであるとの評価をもとに︑B社のすべての株式を対象として一株一〇ポンドで買付けの申込みをした︒S・Jは申し込みに応じたが︑Tは応じなかった︒J&S
社は︑S・Jによる申込みの受諾により︑対象株式の九〇%に相当する株主に受諾が得られたとして︑持株を強制取得する旨をTに通知した︒Tは︑J&S社の依頼を受けた会計士はB社の価値を低く評価しており︑買付価格が低すぎる
として裁判所に異議を申し立てた︒
B uc kle y
裁判官は︑まず︑買付けの対価として公正な価額が支払われるかに関心を有している株主の大多数︵九〇% 以上︶が︑買付けの申込みを受諾したのであれば︑当該買付けの申込みが不合理で受諾されるべきでないものであることについて︑反対株主が立証責任を負い︑その負担は重い (るえあで者付買︑はで件本︑でうのそ︒たべ述を論般一のと 82)
会社の株主と︑買付けの申込みを受諾した株主とが同一人物であり︑このような場合には︑申込みを受諾した多数派株主の側で︑買付けの条件が少数株主に合理的に受け入れられるべきものであることを立証しなければならないと判示し
た (
す情にから明に所判裁が報たれれさと礎基の成作の価評さて当が示をとこるあで的理合価い対のけ付買︑てしといな該 ︑容提のそ︑がるいてれさ出がず価評の社Bるよに士計内に︒るらおてれらえ与が会機すつ問尋対反が人立申てい会 83)
証拠としては不十分であるとした (
限強有するB社株を制T的に取得する権の︑付は上により︑買者︒であるJ&S社以 84)
を有しないと判示した︒
このほかに反対株主による異議申立てが認められた事案として︑
R e C he z N ic o
︵R es ta ur an ts
︶L td .
(がある︒事実関係 85)
は次のとおりである︒
R e C he z N ic o
︵R es ta ur an ts
︶plc .
社︵C社︶は︑料理人としての名声を確立していたL ad en is
︵L︶が︑事業を拡大するために設立した公開会社である︒C社は資金調達のために株式を一株五〇ポンドで発行し︑一九九〇年五月末には︑発行済株式総数が四六万七千株余りで︑そのうちの一七万株余︵約三七%︶をL夫妻が保有し︑残り
(七九一)
イギリス会社法における少数株主の締出し制度の生成と展開三二二同志社法学 六一巻二号
はレストランの顧客︑L夫妻の友人のほか︑そのような関係のない投資家︵申立人である
L ev er
を含む︶が保有していた︒ C社の業績はふるわず︑Lは︑公開会社となったことにより︑さまざまな株主に配慮しなければならなくなったため︑自分の思うように経営ができなくなったことがその理由であると考え︑いま一度C社株をすべて自分で保有しようと考 えるようになった︒一九九〇年五月一四日︑C社の取締役会議長でLの友人であるC lif to n
︵C︶は︑同社の監査人による同社の株式の評価︵一株一〇ポンド︶を同封して︑株主に対してその事実を通知した︒同年六月一五日︑L夫妻は︑C社の株主に対し︑C社株を一株四〇ポンドで買い受けたい旨記した手紙を送付した︒申立人は︑L夫妻の申し出に応じなかった︵その後︑数回同様の手紙が送付されてきたが申立人はC社株を売却しなかった︶︒ 同年七月一四日︑C社 は臨時株主総会を開催し︑私会社に変更する決議を行なった (
︒ 86)
同年八月二九日︑申立人は︑L夫妻から株式を強制取得する旨の通知を受け取った︒その際︑申立人はL夫妻が約九
五%に相当するC社株を取得したことを知った︒申立人は︑一株四〇ポンドの買付価格は低すぎるとして︑裁判所に異議を申し立てた︒
裁判所は︑L夫妻は申立人からC社株を強制的に取得する権限を有しないと判示した︒その理由の一つとして (
oa . C H e R o., L td re &
買るよに主株の付公多けの申込みの受諾を対価の数け大︒ように述べてい︑る事件におるような の次︑ 87)正性の根拠とするアプローチは︑本件のように︑買付者が︑申込みの時点で対象会社の株主および取締役の地位にあり︑申込みを受けた対象会社の株主に提供されるべき情報が十分に提供されていない場合には︑採用することができない︒
たとえ九〇%以上に相当する株主による受諾があったとしても︑その受諾が︑本来提供されるべき情報が知らされなかったがゆえになされたものである場合には︑信頼することはできない︒そして︑すべての株主に対して開示されていた
のは一九八九年一一月時点のC社の業績であったところ︑L夫妻は︑一九九〇年に入ってからC社の業績が改善してい
(七九二)
イギリス会社法における少数株主の締出し制度の生成と展開三二三同志社法学 六一巻二号 ることを知っていたと認定している (
っ受︑ばれいてれさ守遵がけ要るものであドたところ︑必なーはいてべ述もとるあでずた情いてれさ示開に主株が報コ ( 社るるよに妻夫Lけをおに件本︑にらC株︒・用適のドーコィのテシ︑はけ付買さ 88)
89)
る (
︒ 90)
四 結びにかえて 本稿では︑イギリスにおける少数株主の締出し制度の展開を︑立法と判例をもとに検討してきた︒以下に︑その結果をまとめることで︑本稿の結びにかえたい︒
イギリスにおける少数株主の締出し︵反対株主からの株式強制取得︶制度は︑当初︑株式取得による企業結合を促進する手段として導入された︒ジェンキンス委員会報告書では︑このことを理由として株式強制取得制度の利用主体を会
社だけでなく︑個人にも広げることを拒絶していた︒しかし︑その後︑株式の買付けが株式取得による企業結合の形成以外の目的でも行なわれるようになったことにともない︑株式強制取得制度の目的も︑企業結合の形成に限定する理由
はなくなった︒その結果︑一九八六年金融サービス法による改正により︑個人も強制取得制度を利用できることとされ
た︒このような制度目的の変化を反映して︑学説においても︑株式強制取得制度を利用して対象会社の全株式を取得することがとくに必要とされる場合として︑買収者が︑必ずしも少数株主の利益にかなうとはいえない方法で対象会社の
事業を運営することを望む場合があげられ︑その具体例として︑株式の買付資金を対象会社の資産を担保とした借入によって調達している場合︵レバレッジド・バイアウト︶があげられている (
︒ 91)
買付けの申込みの対象となった株式の九〇%以上の相当する株主の受諾という要件は︑強制取得の対価の公正性を担
(七九三)
イギリス会社法における少数株主の締出し制度の生成と展開三二四同志社法学 六一巻二号
保するために不可欠のものであると考えられており︑その実効性を高めるべく︑買付者からの独立性に疑いのあるもの
が保有する対象会社株式を受諾割合の算定にあたって除外するといった改正がされてきた︒二〇〇六年会社法改正の準備段階においては︑買付けの申込み以外の方法によって九〇%以上の株式を取得した場合にも︑残余株式の強制取得を
認めるべきであるとの意見もあったが︑それを認めた場合︑対価の公正性が十分に担保される保証がないとして︑とり入れられなかった︒
裁判所は︑反対株主からの異議申立てについて︑原則として︑株式の九〇%以上に相当する株主の受諾があったという事実は︑対価が公正であることを示すものであるとして︑反対株主に対価が不公正であることを立証する責任を負わ
せている︒もっとも︑買付けの申込みを受諾した株主が︑買付者から独立していない場合や︑申込みを受諾すべきか否かを判断する際に必要となる情報が株主に提供されていない場合には︑大多数の株主による受諾という事実に信頼をお
くことはできず︑買付者の側で対価が公正であることを立証しなければならないとしている︒株式の買付けにおける情報開示については︑シティ・コードが詳細に定めており︑したがって︑シティ・コードを遵守している場合には︑反対
株主による異議申立てが認められる可能性が低くなるとされている︒
︵
︵ の経央中﹄︵価評点社論要主るけおに済︑社頁︒頁四一一︑三二一一︶年六〇〇法 1原式し出締の主株数少たい用を株可類種付項条得取部全かほのこも能武二朗﹁少数株主の締出し︶ 森淳朗と=上村達男編﹃会笠︒るれさ﹂ 2︶ 笠原・前掲注︵
︵ 1︶一一五〜一一九頁︒ 3︶ 笠原・前掲注︵
︵ 1︶一一九頁以下︒
︵ 4北〇研究﹄︵商事法務︑二〇九合年︶一四頁︑二一頁︒的総村過雅史﹁企業結合の形成程︶ ﹂森本滋編﹃企業結合法の 法少規るす関にし出締の主株数﹁の史靖藤伊︶︑年四〇〇二︵下以制あ八数同﹂に考参を度制出締主株少りるけおにツイド︱ていつに方頁三 5きけおにツイド﹁紀真藤斉︑つ少に度制し出締るけおにツイドる︶ 号論六・下以頁一号五巻五五一叢﹂株完︶・二︶︵一︵整規し出め締主数
(七九四)
イギリス会社法における少数株主の締出し制度の生成と展開三二五同志社法学 六一巻二号
(七九五)
五六巻四号六五頁以下︵二〇〇四年︶︑加藤貴仁﹁ドイツの企業結合形成過程に関する規制﹂森本滋編﹃企業結合法の総合的研究﹄︵商事法務︑二〇〇九年︶二〇四頁︑二一〇頁以下︑フランスにおける締出し制度につき︑松尾健一﹁フランスの企業結合形成過程に関する規制︱公開買付規制を中心として﹂森本滋編﹃企業結合法の総合的研究﹄︵商事法務︑二〇〇九年︶二二一頁︑二三〇頁以下を参照︒︵
︵ 程業企﹃編滋本森﹂制規るすに過合成形合結業企のスリギイ﹁史雅結関法九の下以頁五九一︑頁九八一︶年︶︒〇﹄︵〇合的研究総商法務︑二事 一七年︺︶四村以三頁下︶︑北九九九一は出初︹年九九一︑社山信︵授教しに出よ北︵るいてれさ介紹が度制村締会二〇〇六年り社における法 さ正東中︵れが介紹程過の﹃文統企業結合・企業ま治・企業金融﹄で正九り六年︶︑その後も︑中改教授によ東一ビる九よに法スーサ融金年六八 おギリスにーけるテークオイ﹁節田龍︵りおてれさ介紹が度制ーバ巻・五九一︵頁一三〜八二︑頁二号出ビ二二トンメトスベンイ﹂ドッし 6締い六九一︒いなはでけわいなて年れさが介紹くたっまんろちも九にるリけおに法社会年五四九一のスギはイてっよに授教田龍︑にです︶
︵ 7L済・三六頁︵東洋経新三報社︑一九八七年︶︒五﹄・藤ハンナ=湯沢威/後伸︶ 訳﹃大企業経済の興隆 8︶ L・ハンナ・前掲注︵
︵ 7︶三六・三七頁︑四〇頁︒ 9︶ L・ハンナ・前掲注︵
︵ 7︶四六・四七頁︒ e thndl InationansraTe thf ow26ro GheTr, lendha. C. D; A0420ustrial Ftivrapaom C: Aomgdin KednitUe thd irm in the United States an0︶︵ 106lurapoor Cofs rnteat Pofn tiovo OEe thnd arsgeer, Mnsffihe. CBtew, er25y oristHs esinus B46e, nciexpne Eishrit Bhe Tol:tron Cnd ahiprs︶ Analysis, 33 Economic History Review396, 404︵1980︶.︵
︵ 440︶︒ prChandlesur, a note10, at め・二のちうの社会るそ占を位上の界業の社︑三すが多︵るあでうよたっかが企とこるで成形を同合業は野分の 11繊〇下傘の社会株持の一同が社五維らに社〇三︑はで業鋼鉄・業か︶ 入で業産械機・学化・品食︑りあ的て般一がのるす成形を同合業企っ
︵ 九頁︵一七九年︶︶︒二 道る︵浜田国代﹁際的ていとれらげあが株こたっあでのもなけ式究七・六七︑頁三七号二〇一研公券証﹂題問る巡を悪付買開いの勝い使手 12由択された理つの一がとして選結合当業企の型得取式株にうよのこ︑︶ 時定︑ずらおてれさ備整に分十が規のるす関に併合はで法社会スリギイ
︵ 13Lusiness ‘Pre-History, 16 Bin. Hess History 65, 681974.us B iniseannah, Takeover Bids in Britain before 1950: An Exerc︵︶︶
︵ 14Ce .925t , a10otheraup, snsffi n︶ 15; C026t , a10e ot nraup, snsffihe440t , a10tenoa prsur, lendhaC.︶