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② 『 世界が日本を認める日』カレル・ ヴァン・ ウォルフレン

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② 『 世界が日本を認める日』カレル・ ヴァン・ ウォルフレン

比較 日本研究会2005年5月8日 レジュメ提出 第一章 日本 と日本人が世界か ら認め られるために

イラク参戦は戦後の 日本人の信条 と正反対の行為

<戟後 日本の平和への熱い思い>

*

日本の平和主義 :日本人の口癖、

*

小林正樹監督の 「東京裁判」、「日本は世界 に平和の大切 さを教 えるため に軍部指導者の有罪判決を受け入れた」

*

現在 も日本の軍隊はイラクに、全 く必要のない侵攻に加担

*

日本政府のよか らぬ意図か ら出た事ではない。 じつは、 日本政府 は自分 たちが手 を貸 しているものが正確 にはどういうものなのか を、はっきり 理解 していない。

<世界で起 こっていることに無関心 な日本人 >

*

日本のことを話題 にす る時 :「肩 をす くめる」 とい う表現が もっとも似 つかわ しい。

<世界地図か ら消 えつつある日本 >

*

「日本 はほ うっておいて中国に 目を向けるべ きだ」欧米 ビジネスマ ン、

大学キャンパスでの会話は 日本か ら中国‑。 日本は小 さな付属物。

*

80年代の 「産業の怪物」か らの信 じがたいほ どの変化。その決定的理由:

45年以降世界外交の舞台で事実上見 えない存在 であ り続けていること。

この状況に満足 しているもの :官僚 :国際的文脈.で注 目されな くなった ことは 日本の官僚 にとっては都合の良いものである。

<樫の中に閉 じ込め られている日本 >

*

世界が 日本 に注 目しな くなった ことは 日本の国内状況 と対 になってい る。

*

極めて重要なことであるにもかかわ らずあ まり関心が払われていないこ と :中国 (新 しい外交 を)、 ロシア (関係改善 を)北朝鮮 (日本の政治的存 在感の欠如)外交政策の鑑 :本書では鉄格子 はなんなのか を明 らかにす

る。

*

今のアメリカは 「善」の勢力ではな くなった。 これを指摘する新聞雑誌 は多いが、この変化はきちんと理解 されているだろうか。

(2)

ProjectPaperNo.21

*

対外 関係 を改善す るため に、 さらには世界 を もっ とまっ とうにす るため に役 立て るには どうすれば よいか。

第二章 な りそ こないの帝国の属国で よいのか

< 日本 とアメ リカは同盟 国か ?それ とも ・・・>

*

同盟か ?同盟 は対等平等 を基本 とす る。 日本 はアメ リカの重要 な外交 プ ログラムや外交構 想 を邪魔 したことが一度 もない。

*

植民地か ?植民地経済 は常 に宗主国の経済的利益 にか な うように運営 さ れ る。 日米関係 は明 らか にそ うではない。 日本経済 システムは異質。

<奇妙 な属 国 ・日本 >

*

日本 とアメ リカはちっ とも似 て ない。 中国人 の方が アメ リカ人 に近 い。

いずれ にせ よ日本 とアメ リカは きわめて特殊 な関係 だが、 この性格が捉 えに くいのは、それ を表す言葉が ないためだ。 こう した関係 は歴 史上存 在 した ことが ない。

*

「属 国」が相応 しい名称 :真 の主権 を持 たず、外 交政策 をほぼ完全 に支 配 されてい る

<政治的舵取 り役 の不在 >

*

世界 は国際舞 台 に 日本 が い ない こ とを普 通 の状 態 とみ なす こ とにな っ た。 これは実感 としてわか る

*

日本 には普通の意味での政府 は存在 しない、政治的説 明責任 の中心 の欠 如。‑ 日本 には事実上政府が ない。

*

国が一人前 の国家 として認 め られるか どうかは、 まさにその分野一外交 政策の決定 とい う分野一 にかか っている。個人 は頭脳 を使 って他 の個人 との関係 につ いて考 え、 自分が達成 したい事 に合 わせ て 自分の行動 を調 整す る。 日本 とい う国にはそ うした頭脳が ない。

*

日米 関係 の決裂 とい う衝撃的 な出来事が起 きた りした ら、 日本 は遅 まき なが らそ う した中心 の主体 を作 らざるを得 ない。その ような政治的中心 が なければ、 国際舞台でやっていけないか ら。 この こときちん と理解す ること重要。 中国問題 の本質 もここにあ る

*

東 ドイツ崩壊 の時 の コー ル、 アル ジェ リア ・クーデ ター時 の ドゴール、

ベ ル リンの壁崩壊 時の ゴルバ チ ョフ。公式 の権力保持者 たちの集 団 とし ての弱点が あ らわになるの は、即時の断固た る決断が必要 な、そ うした 危機 の時。

*

日本の例、 関東軍 になん らの手 も打 てなか った文民 内閣、阪神大震災時

(3)

の政府対応。

冷戦後の新 しい世界が見 えていない 日本

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<冷戦後の新 しい世界が見 えていない 日本 >

*

ソ連の崩壊 によって 日本 を取 り巻 く地政学的現実は劇的に変わった。

*

北朝鮮は特異 な事例 :北の敵対姿勢は冷戦の一部ではあったが、現在で はこの敵対姿勢は単独で別個の政治的現実になっている。それは冷戦の 遺物ではあるが、それを取 り巻いていた冷戦の諸条件 はす っか り消滅 し ている。 ロシアも変わった。中国 も変わった。そ して もっと重要 なのが アメリカの外交政策の変化。冷戦の終結 こそが大 きな現実である。北朝 鮮の対決姿勢 に惑わされてはな らない。米国の予防戦争 という驚 くべ き 政策選択 もじつは冷戦の終結。

*

じつ は国際勢力のアメ リカの性格変化 に対す る認識 は 日本では全 く希 薄。事態の進展 きわめて早い‑国際的な係 わ りを避 けるための 日本のメ カニズムは役 に立たな くなっている‑ このままでは 日本 はアメリカ帝国 主義の手先 とみなされるようになるだろう

<

「善意の帝国」 とい う信 じがたいネオコンの論理 >

*

帝国主義 とい う言葉に途方 もない変化 ‑ ・帝国とい う言葉 に付 きまとっ た負の意味合いを消滅 させたネオコン

<ソ連の消滅がアメリカに及ぼ した影響 >

*

かつての大統領は、他国にどう対処すべ きか とい う決断の際、そこそこ まともな決断を下 さなければならなかった。

<アメリカは決 して帝国ではない>

*

アメリカの文化的覇権は、一見 した印象 よ り大 きくはない。アメリカの 商業文化 は他の国々の文化の表層 を漂っているだけである。

<そ してついに失敗 した覇権国アメリカ>

*

アメリカは縮小 しつつある大国。

*

かつてはアメリカに対する敬意が広 く存在。今はほとんど消えうせてい

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PrqjectPaperNo.21

る。影響力 とい うものはつ まるところ、受ける側が どれ くらい敬意 を払 っ ているかにかかる。

*

「わが国は世界のモ ラル的存在 として行動 してい る」 と主張す る資格 を 失 った。

*

日本 は 「な りそこないの帝国の属 国」で幸せ になれるのか。 日本の外交 の優先事項 を見直す ことが急務。

第三章 イラク‑破壊 された世界秩序の象徴

<ベ トナム とイラクを同列 に置 く誤 り>

*

ベ トナムの場合 は脅威 の存在 と同盟の存在あ り。 イラクには両方かけて いる。何歴の存産 こそが 紛争に巻 き遜 iれる桑 件の一つである とい う御 題の題倉 のyと?の貞雄卿 と して ベ Fナ4があるo ク見 る何盟薗頗 こそ が

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*

右派の登場 はベ トナム症候群 とい う要因果大 きい。 この潜粛ばおそ ら (

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*

イラクの侵攻 ‑ナシ ョナ リズムに支 え られた妄想、政治的ウソ、西洋の 倣慢

<反ブ ッシュの人々に も支持 された侵攻 >

<国際法が こうむった深刻 な打撃 >

*

り氏の世界史観が見て取れる ‑国際協調の歴史、漸進的な世界秩序

<占領が続 く限 り抵抗 は続 く>

*

オランダ政府の派兵 に怒 る

*

NGO国際機 関の活動 も占領 自体 を正 当化 す るの に一役買 ってい る。 こ の間題 は重 要。 善意 のNGO,活動家 は これ を どの様 に捉 えて い るか。

高藤氏 は今 なにを してるか。それについて、 ここまで突 き詰めて考 えて いるか。民主党は どの様 なポジシ ョンか。

*

レジス タンスが世界に通告 しているのは国籍や所属機関にかかわ らず誰 で も標的になるとい うこと

*

抵抗 は さらに進 む、治安 は悪化

<ハ ッピーエ ン ドはあ りえない>

*

自衛隊は歴史的観点か らも具体的な役割 とい う観点か らも茶番

*

現時点で有志連合 にで きる もっともまっとうなことは直 ちに撤退す るこ

(5)

<見事 に成功 したプロパ ガンダ>

< ドイツと日本 を引 き合いに出す愚か しさ>

*

サ ダムは戦争 を始めなかった

*

イラクの人々が (日本人や ドイツ人 と違 って)アメリカに恩義 を感 じる理 由は全 くない。従って占領統治は全 く違 った ものになるはずである

< 日本の動機 とオランダの動機 >

オランダ

*

オランダ国民は戦争 を支持 してこなかったが、連立政権 はアメリカの侵 攻が及ぼす広い意味での影響 を考慮 しないまま参戦 を決定 した

*

政治家たちの甘い判断があった。首相 は宗教界出身でアメ リカの善意を 疑わなかった。

*

当時のオランダ外相が

NATO

の事務総長 にな りたが っていた。「情 けな い」 とい うのが国民の世論調査結果

< 日本 >

*

湾岸戦争は戦後始めての地政学的騒乱、 日本は自国の存在 を示す行動 を なにもとらなかった

*

日本の官僚 と政府ア ドバイザーは1990年の失敗 を繰 り返 した くなかった

*

日本の政府関係者 にかけていた洞察 :(1)国連の承認 な しの侵攻の結果 生 まれる次の世界の姿 (2)今の事態 を望 ましい方向に持 ってい く能力が アメリカの現政権 にあるか

*

イラク派遣の決断は問題のあ りか を慎重 に見定めての ものではなかっ た。

<国民 と政府の断絶>

*

一般人が知識人 よ りはるかに性格 に物事 を見抜 いていると思 っている

この国家の周題 をど う孝i るれ ̲ウ虎 が次 に犀われ名の慮 この.ノ噺轡

<今なお続 くイラクの悲劇 >

第四章 とてつ もな く変化 した世界 と時代遅れの 日本

<時代遅れになっている日本の姿勢 >

*

日本の政策決定者や理論家の間で論 じられていることは今 日の世界の現 実 とずれている

*

日本は他 のアジア諸国の変化 に気付いていない。「いつ も、結局はだい じょうぶだったのだか ら、最終的には うまくい くだろう」 とい う、独 り

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ProjectPaperNo.21

よが りの心 的状態 に浸 っている

<現状維持思考が 阻む変化‑ の適応 >

*

日本 に とっての大 きな知的挑戟 ・・・権力保持者 に しみつ いてい る考 え 方、 アジア諸 国の変化

*

日本の当局者 は未 だに冷戦時代 か ら抜 け出せ ない ・・・中国 ・イ ン ドの

*

新 しいア ジアに対処す るには どの ような戦略的 ・政治的 ・外交的土台 に台頭

*

立つか冷戦の終結 は武力で な された もので なか った ・・・これ方

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*

ウクライナの選挙 は非暴力 の手法が機 能す ることを改めて実証 している

*

平和 あ るいは平和 的解決 を望 んでい るか否かが政府 の良 し悪 Lを判 断す る基準 になってい る

*

簡単 にいえば 「アメリカの覇権 の終 わ り」 と 「世界大 国アメ リカの縮小 の始 ま り」

<逆効果の衝撃 と恐怖 >

<世界 で もっ とも偉大 な国の凋落 >

*

アメ リカ‑ の信頼が

2 0 0 3

年 に崩 れた。「予 防戟争」 に乗 り出 して、 アメ リカ自身の伝統的 な政治原則 を破 った。 アメ リカの安全 を危 う くしただ

*

核 兵器の拡散が再 びグローバ ルな脅威 になって きている。 これけだ ば5本 の マス コ ミそのばか ではぽ とん と潜 静 ざれ ていを いが 重要 をボインFだ

*

ワシン トンは様 々な国際機 関に対す る非公式 な支配権 を徐 々に失 って き

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(7)

*

平時におけるアメ リカの軍事力の限界 を露呈 して しまった

<時代遅れになっている吉田 ドク トリン>

*

過去三年で明白になったようにブ ッシュとネオコンは妄想の世界で生 き

*

ている日本は属国の立場 を捨て、真の同盟関係 を結ぶ ことがで きる

<変化 した世界の経済的帰結 >

*

円ブロックという考え方はかな り馬鹿げた もの

*

アジアブロックが形成 されるためには世界貿易の様相 を一変 させ るよう な特別な取 り決めに日中が参加する必要がある。この線 材

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*

ユーラシアを念頭 に置 くべ き

第五章 日本の外務省‑その奇異なる存在

ネーシ ョン :歴史や文化的伝統 を共有 し共通の言語、考えを持つ人々の集 ま り

ステイ ト :ネーションは外の世界で 自らを代表することがで き、なおかつそ の外の国際社会 に存在するルールを認めるときステイ トとなる ウ虎 の言わ ,4,とするところば、要 するに,

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<対外関係 をつか さどる省の凋落 >

< 日本の外務省の奇妙 な立場 >

*

日本の外務省は手足 を縛 られている。手 :東京の官僚 足 :アメリカ

*

今 日で も政治的説明責任の有効 な中心が欠けていることに山県はもっと も責任がある。統一性ある政府 を代表で きない とい う外務省の問題 は元 をただせば山県に行 き着 く。こe).首についてば,本書 で

もう少 し静 L:、

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<外務省の戦後の優先事項 >

*

外務省の官僚 と占領当局のカウンターパー トは しば らくするとお互いの 安心で きる分野を生み出 した :世界で 自己主張 しない 日本、アメリカと の関係で現状維持 しようとする日本

*

誰が 日本の外交政策 を決定 しているかを突 き止めるための政策の4つの カテゴリー

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(1)共産主義国に対 しての姿勢 (2)韓国 ・台湾 (3)世界の大多数 との関係 (4)ア メリカとの関係

<外務省 との個人的な関係 >

<何事 も現状のままに>

*

私の知 る限 りでは、強力な国が、別の国に全面的な戦略的保護 を与 えな が ら、その一方で、その相手国が経済の領域で事項に挑戦するのを許 し た例は過去にない。

<い くつ もの頭脳 を持つ 日本 とい う国家 >

*

国について人間の ように語 るのであれば、 日本は、知的に、 もしくは感 情的に統合 されてお らず、 自分が どこに向かって進んでいるかわかって いない、 とい うことがで きる

*

真 に新 しい政策 を生み出 し、実行す ることので きる中核が、 日本の政治 システムに欠けている

< 日本の首相 と外務省の関係 >

*

本当に首相 として機能 したのは田中角栄だけ

*

過去40年、外交政策で もっとも偉大だったのは中曽根 :自立 したアジア 政策。中曹超 にガ する屠 り紺 についてば、本研究会で

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<絶え間ない変化の時代 >

*

湾岸危機 は、政治的説明責任の中心が欠けているとどうなるか とい う格

*

好の見本海部の中東訪問取 りやめ

*

エ リツィンの訪 日取 りやめ

<田中真紀子に欠けていた もの>

<相次 ぐスキャンダル>

第六章 日本のナショナリズム

*

日本に必要 なのはナシ ョナ リス トではな く愛国者である

<ナシ ョナ リズムの負の側面 >

(9)

*

アメ リカにあるのは愛 国心 の大 いなる復活 な どでは決 してない。 アメ リ カにある熱病 を正確 に言い表す言葉 はナ シ ョナ リズムであ る。

*

ナ シ ョナ リス トは 自分 の国 を思考 の中心 に置 く。 イデオ ロギーであ る

イデオ ロギーは疑 問視 されない。 イデオ ロギーの守護者が疑念 を抱 くも の を打 ち倒す。

*

一種 の病理。心理 的機能障害

*

独立 を手 に していない人々が奉 じるナ シ ョナ リズム と、独 立 してい る国 民が抱 くナ シ ョナ リズム。それは手段型 と表現型 (#p語を粛 べる こと)

*

日本が真 の独立 を達成す るためにナ シ ョナ リズムが必要 とされているの で はないか ?しか しこれは全 く違 う。 日本 に必要 なの は現実的 な政治。

場違 いな 日本 のナ シ ョナ リズムは、 この国 を真 の独立 に寄与 しない

<愛 国心 こそが必要 な もの >

*

愛 国者 は 自分 の国 を広 い視野で眺め ることがで きる。 たいてい国際的視 野 を持つ。 自国の悪行 を誇大 に言いたて ることも成熟 の証 でない0

*

ナ シ ョナ リズム と愛 国心 をはっ き り認識 され一般の議論 でふたつの言葉 が正 しく使 われればそれは 日本の国際的立場 に とってす ぼ らしい

< まだ消化 されていない 日本の過去 >

*

自虐史観 と反 自虐史観 の否定

<吉 田 ドク トリン後の愛国心 >

*

アメ リカの保護 は完全 に机上 の もの

*

ナ シ ョナ リス トだ らけのアメ リカ政府 は 日本 に対す る どの ような直接 的 脅威 に も立 ち向か って くれ ない

*

軍事 でない、 もう一方の外交 イニ シアテブが環境変化 に対 して緊急 に必 要 なこと

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第七草 手 ごわい隣国一歴史の新 しい段階に入 った束北 アジア

< 日本 の もっ とも厄介 な隣国>

(10)

ProjectPaperNo.21

*

北朝鮮の体制 も、全ての体制 と同 じく、「生 き延びたい」 と思っている

*

北が欲 しいのは不可侵条約

*

北は、「核爆弾の脅威」 に絶 えず さらされて きた、ただひとつの国 :莱 軍の核搭載 ミサイルはピョンヤ ンに向いている

*

北の脅威 とい う文脈でアメリカは 日本 をよ り安全 に してはいない。北の 望みを正当 と認めず挑発的な行動 をとることで 日本 をよ り危険に して き

*

た。アメリカはむ しろ トラブルメーカー

*

北の脅威があるか ら日本はアメリカに くっついていかざるをえない とい うのは、 じつ は真 に 自立 した 日本の政策 について考 えな くて済むよう、

一種 の 「逃げ」 として持ち出されている説明なのではないか。

<歴史的チ ャンスを逃 しそ うな 日本 >

*

ぬ くぬ くとしたここちよさが まずい

*

「予防戦争は認め られない」 と宣言す ること 第八章 EU ‑日本の権力者が発見 していない巨大努力

<まだ発見 されていないEUの重要性 >

*

EU、それは、国家で もない、連邦で もない、同盟で もない、帝国で もない、

全 く新 しい政治的現象

*

事の重大 さが加盟国の国民 にも理解 されていない 第九章 世界は日本を待っている‑ユーラシアの挑戦

<互いに反対方向を見ている 日本 とヨーロッパ >

*

ユーラシアの両端では、アメリカとそっ くり同 じ資本主義が実践 されて いるわけで もないにもかかわ らず、それで も経済ニュースは主 としてア メリカの分析 に由来する用語で報 じられている。

<アメリカフィルターの威力 >

*

ノンフィクションに関 しては圧倒的にアメ リカ出版社

< 日本経済についての世界の間違ったイメージ>

*

過去10年の状況 を不況 と呼ぶのは誤 り。

*

アメリカの高官たちは世界第二位の経済大国に対 して、英米型の資本主 義 より近いシステムに変えれば、 日本はもっと繁栄す ると大真面 目に30 年以上 にわたって説 き続けて きた。

(11)

*

ユーラシア人は反米主義者になってはならない。アメリカはいつかブッ シュ政権 を突 き動か している過激なナショナ リズムを追い払 うはずだ。

<学問的理論 によるまやか し>

*

広 く流布 している国際関係理論 は過去の世界 に基づ くもの。 バ ラ ンス ・オブ ・パ ワー。=この点 については粛

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*

この理論が見逃 しているもの ・・・国民の啓蒙、友好的な感情、アセア ンの協力か ら生 まれている外交的安心感。

<アメリカのパ ワーの衰退>

*

パ ワーは相手の心理に作用す るもの。暴力 を用いることは往 々に してパ ワーを低下 させ る。

*

ヨーロッパやアジアの人々は、アメリカがやや前近代的な様相 を呈 して いることに気付いている。

*

政府 と国民の間が完全 に反民主的になっている

*

世界の現実 を理解 していない:地雷禁止、京都議定書、国際刑事裁判所、

包括的核実験

*

ドルの下落。過去三年でユーロに対 して35%、円に対 して24%

*

好感 をもたれる立場で、 (つ まりアメリカの懐 に飛び込んだ上で)、 日本 の意見 を伝 える、 とい う立場は間違い。 ブラックホールに吸い込 まれる だけ。 トニー ・ブ レア‑で さえで きない。

<まっとうな 「諸国家の社会

」>

*

インターナショナル ・コミュニテはない。 ソサイティ ・オブ ・ステー ト がある。

*

「諸国家の社会」は世界政府 を生み出せないが、 (あ らゆる 「社会」がそ うであるように)長期的な、物質的利益 を超 えた ものがあることに気づ くようになっている。

<まず国連 を守ることか らは じめよう>

*

日本が 目標 にすべ きこと :国連 を守 ること

*

アラブや中南米では国連

、I MF

、世銀

、UNDP

はアメ リカの手先 として 切 って捨て られる。ワシン トンは国連が ワシン トンの思 うことを、十分 やっていないと思 っている

*

イラク安保理決議反対 は じつ は国連 を守 った。 シラク、 シュ レー ダー、

(12)

ProjectPaperNo21

プーチ ンはそれを理解 していた。

*

国連は戦争 を防止 した り搾取 を阻止 した りはで きない。和 らげることが

*

で きる日本がで きること :総会の強化、 日本の外交官が ヨーロ ッパ、 イ ン ド、

中国、ブラジルと行動 を起 こした ら世界 を驚嘆 させ る。 日本は再 び重要 な国 となる。逆の場合、世界の仕組みの中で、 日本がス ミに追いや られ る危険性ある

読後の全体 的感想

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ProjectPaperNo.21

いわば<おまけ>としての、もう一冊の ウルフレンの著作の要約

ブ ッシュ ・『世界 を壊 した権力の真実』 (GeorgeBushandthedestruction ofworldorder)か らのい くつかの引用、ポイン ト

*抽象概念 を相手に戦争 をしたのでは勝利す ることはあ りえない。戦争 に 勝つためには、いずれは降伏 させて講和条約 を結ばせ ることので きる相 手が必要である。

*世界的 と称 された出来事が、たいてい数 ヶ月の しない うちに忘れ去 られ る しか し、2001年秋 に 「世界が変 わった」 と何度 も繰 り返 された時、

それは決 して誇張ではなかった。

*それが崩壊 した教訓か ら導かれるのは、軍事力は望 ましい未来 を保障 し て くれないとい うことだ。 ソ連 は軍事力 はまだ無傷で残 っていたにもか かわ らず消滅 したのである

*アメリカが20世紀 に少 な くとも二度、世界の政治文明を救 ったことに疑 問の余地はない。‑度 目はヒッ トラーを打ち破 り、 日本のアジア支配を 終わ らせた時。二度 目はソ連の拡張主義 を首尾 よく食い止めた時0

*ここに来てアメリカは以前 と同 じアのアメリカなのか とい う問いが大 き く浮上 して きた。

*世界テロに立 ち向か う国際社会の努力 を主導 してゆこうとす るなら、 ワ シン トンは、パ リやロン ドンや、ニューデ リーのあるいは東京やベル リ ンの考 えを無視することはで きないはずだ。

*メデ ィアの主流の政治評論か らは、立体 的な見方がす っか り姿 を消 し た。アメリカがあれほ ど誇 っていた言論の 自由が、実質的には存在 しな

くなったのだ。

参照

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