反 応 時 間 を 用 い た カ ラ ー バ レー ボ ー ル の 評 価
IIボ ール の飛 来 速 度 の要 因 と誤 反 応 の分 析
三星 宗雄 矢野 博
キ ー ワ ー ド
バ レ ー ボ ー ル,回 転 方 向,飛 来 速 度,反 応 時 間, 配 色
目的
近 年 い わ ゆ る ス ポ ー ツ ビ ジ ョ ン の 名 の 下 に 示 さ れ て い る よ う に,さ ま ざ ま な 視 覚 特 性 と ス ポ ー ツ パ フ オ ー マ ン ス と の 関 連 性 が 論 じ ら れ て い る(Abcrnethy,1997;古 田 ら,2003)。 実 際 バ レ ー ボ ー ル の 試 合 で,相 手 か ら の サ ー ビ ス ボ ー ル の 回 転 方 向 ま た は 無 回 転 が 分 か れ ば レ シ ー ブ パ フ ォ ー マ ン ス は 格 段 に 上 昇 す る で あ ろ う 。
一 方 我 々 は 反 応 時 間 の 測 定 か ら
,国 内 試 合 で の 公 認 ボ ー ル(4社)で,そ の 回 転 方 向 の 認 知
し や す さ に 差 が あ る こ と を 明 ら か に し た(矢 野 ・三 星,2003a;b;2004;2005)。 今 回 は 前 回 の 報 告 に 引 き 続 き,そ れ ら4社 の バ レ ー ボ ー ル メ ー カ ー 製 の カ ラ ー ボ ー ル の イ メ ー ジ を パ ソ コ ン の モ ニ タ ー 上 に 提 示 し,そ の 回 転 方 向 が 認 知 で き る ま で の 反 応 時 間 を 測 定 し た 。 た だ し こ
こ で は よ り実 際 の 場 面 に 近 づ け る た め に,モ ニ タ ー 上 で ボ ー ル が 前 方 か ら 飛 来 す る よ う に 見 え る 事 態 を 設 定 し た 。 ま た 誤 答 反 応 の 分 析 お よ び バ レ ー ボ ー ル 部 員 と非 部 員 の 結 果 の 比 較 も行 っ た 。 こ の 結 果 は 第55回 日 本 体 育 学 会(信 州 大 学 工 学 部)に て 報 告 し た(矢 野 ・三 星,2004)。
方法
装 置=刺 激 提 示 用 の パ ソ コ ン に は 自作 の パ ソ コ ン を 用 い た(CPU:AMD‑K6,0S:Windows
NT4.OServer)。 モ ニ タ ー は17'FUJITSUカ ラ ーCRTデ ィ ス プ レ ー17を 用 い た 。 刺 激 提 示 用 ソ フ トに は 前 回 に 引 き 続 き 特 注 ソ フ ト を 用 い た (ハ ー ビ ー ラ ボ 社,東 京)。
ボ ー ル(イ メ ー ジ)=前 回 同 様,4メ ー カ ー の 公 認 カ ラ ー ボ ー ル を 用 い た(そ れ ぞ れA,B,C, Dと し た)。 ボ ー ル の 回 転 方 向 は ボ ー ル の 文 字
(メ ー カ ー の ロ ゴ)の 部 分 を 中 心 に 上(逆 ま た は 後 ろ),下(順 ま た は 前),右,左 に 回 転 す る 条 件,お よ び 無 回 転(静 止)の5条 件 で あ っ た 。
ボ ー ル は モ ニ タ ー 上 で,遠 地 点 か ら 手 前 に 向 か っ て 適 当 な 曲 線 を 描 い て 飛 来 し て く る よ う な イ メ ー ジ で 提 示 さ れ た 。 ボ ー ル の 出 現 時 の 大 き さ は 直 径 約1° で あ り,最 終 的 な(最 大 の)大 き さ は 直 径 約4.で あ っ た 。 被 験 者 は こ の 間 に ボ ー ル の 回 転 方 向 を 判 断 す る こ と に な る 。 ち な み に ボ ー ル の 飛 来 軌 跡 は 使 用 し た ソ フ トで 任 意 に 変 更 が で き る 。
被 験 者:神 奈 川 大 学 バ レ ー ボ ー ル 部 員15名 お よ び 非 部 員(マ ネ ー ジ ャ ー を 含 む)7名 が 参 加 し た 、
手 続 き=被 験 者 は モ ニ タ ー か ら 約60cmの 位 置 に 座 り,手 元 の キ ー ボ ー ドの キ ー 押 し で 反 応 し た,実 験 風 景 の イ メ ー ジ に つ い て は 矢 野 ・三 星 (2005)を 参 照 さ れ た い 。 最 初 の キ ー 押 し で 刺 激 が 提 示 さ れ,回 転 方 向 が 認 知 さ れ た 時 点 で 再 度
第24号 神奈 川大学心理 ・教育研究論集 キ ー を押 し,そ の 間 の 時 間 をパ ソ コ ンの 内 部 ク
ロ ッ ク を用 い て 測 定 し,反 応 時 間 と した 。 実 験 は 白色 蛍 光 灯 照 明 下 で 行 わ れ た(手 元 の 照 度 4501x)o
ボ ー ル の 回 転 速 度 は1,2ま た は4回 転/秒, 飛 来 速 度(運 動 速 度)は1(時 速10.8km相 当), 2(同21.6km相 当)お よ び4(同43.2km/h相 当)の3段 階 で,そ れ ぞ れ の 条 件 で10〜20回 試 行 した1)。
実 際 の セ ッ シ ョ ンに 入 る前 に 平 均10試 行 ほ ど練 習 を行 っ た 。 ボ ー ル はA→Dの 順 に 測 定 した が,何 人 か の被 験 者 に はD→Aの 順 で 行 っ た 。 た だ し同 一 の ボ ー ル 条 件 の 中 で は 必 ず 最 も遅 い 飛 来 速 度 条 件 か ら始 め,さ ら に そ の 中 で は もっ と も遅 い 回転 速 度 条 件 か ら始 め た 。
被 験 者 に よ っ て試 行 数 が 異 な るの は,実 験 者 (第 一 著 者)と 被 験 者 の 単 な る 都 合(例 利 用
で き る 時 間等)に よ る もの で あ り,特 別 の 理 由 は な い 。
主 実 験 の終 了 後,各 ボ ール に対 す る心 理 的 な評 価(印 象)に つ い て の ア ンケ ー ト調 査 を行 っ た。
結果
表1お よ び 図1に ボ ー ル メ ー カ ー/飛 来 速 度/回 転 速 度 別 の デ ー タ を示 す(aが バ レ ー ボ ー ル 部 員
,bが 非 部 員)。 こ こで バ レ ー ボ ー ル部 員 は バ レー ボ ー ル 選 手 の み で あ り,マ ネ ー ジ ャ ー は 非 部 員 に入 れ た
。 デ ー タ はす べ て 正 反 応 の み で あ る(以 下,断 りが な い 限 り同 じ)。
ボ ー ル の 回 転 速 度 お よ び 飛 来 速 度 が 速 い ほ ど 反 応 時 間 は短 くな る傾 向 に あ っ た 。 回転 速 度 に 関 して は,飛 来 運 動 が 含 まれ な い 前 回 の 実 験 結 果(矢 野 ・三 星,2003a;b;2005)と 同 じ傾 向
表1aメ ー カ ー/回 転 速 度/飛 来 速 度 別 反 応 表1b 時 間(ms)(バ レ ー ボ ー ル 部 員)
n:試 行 数,SD=標 準 偏 差
i回 転 速 度(回/秒)
i124 工
て936.18
飛 、199(n)48.83(SD)
A来2850.81171 速291,3
度4825.80200
260.17 1
639.63 30 108.22
567.28 29 70.91
z
706.41 181 358.58 639.54 15 244.8 548.8 18 223.0
4
飛来速度
A
メ ー カ ー/回 転 速 度/飛 来 速 度 別 反 応 時 間(ms>(非 部 員)
n:試 行 数,SD:標 準 偏 差
回 転 速 度(回/秒)
724 11163.29909.86824.58
95(n)5786
338.95
1(∠4・
飛来速度
B
890.65 204 260.42 820.51 17 253.1 787.0 204 234.5
510.10 30 54.51
482.73 30 38.95
2
2
4
389.55(SD) 1077.57
35 318.34 1004.24 93 258.54 1
‑・ウ﹂4
飛来速度
C
899.8 19
862.85 59 246.01
2
72042 ハ)052QVRV4置(09771 ハ04.﹁02只)9ハUρb∩)4ハ62 4
648.52 197 314.62 639.46 173 269.74 545.27 199 209.71 4 646.27
飛来速度
B
11128.3 9 340.4 2973.6
3 162.0 41Q17.7
9 209.9
281.07 809.8
17 265.5 766.9 20 237.7
1
534.20 30 77.86
555.82 28 130.37
2
20 296.2 607.0 174 262.9 537.3 197 227.3
4
飛来速度
C
873.15 65 323.71
$20.06 63 222.08
2
987.54 90 399.13 835.94 32 271.20 797,09 91 2fi4.41 4 1118.4
9 27.9 2106.Q
3 23.81 4104.31
9 .627
124.
飛来速度
D
soa.oa 202 32a.20 870.03 171 286.03 841.79 208 300.74
502.57 28 116.36
925.49 63 277.30
462.45 29 93.93
618.78 159 266.20 646.23 159 286.22 549.56 i80 261.23
846.7 64 258.8
11241.9
飛103$9 .2
来21147.5 Dg
速240.1
度41073.87
97 251.88
872.85 94 258.05 838.30 30 174.68 802.41 87 233.54
4 1033.4
63 335.6
851.37 57 235.35
102a.0 74 482.7 951.4 27 423.i 890.0 8 387.2
一76
反 応 時 間 を用 い た カ ラー バ レー ボ ール の評 価II 1400
1200 曾 uE
looa 壇
800
600
400
124124×24124 ABCD
飛 来 速 度(任 意 単 位)(上 段)/ボ ー ル メ ー カ ー(下 段)
回 転 速 度(回/秒) 隅1
團2
図1aボ ール メー カー/回 転速度/飛 来 速度 別平 均反 応時 間(バ レーボ ール部 員)
1400
1200 勿
E 1000 腔
800
.11
回 転 速 度(回/秒) 團1
團2
X11
124124124124 ABCD
飛 来 速 度(任 意 単 位)(上 段)/ボ ー ル メ ー カ ー(下 段)
図1bボ ール メー カー/回 転 速度/飛 来 速度 別平 均反 応 時間(非 部 員)
で あ っ た が,反 応 時 間 の絶 対 値 は 明 らか に 短 か っ た 。 バ レー ボ ー ル部 員 の デ ー タで,回 転 速 度 が2回 転/秒 の 時 反 応 時 間 が 特 に短 くな って い る の は,こ の 条 件 で デ ー タ を と っ た の が 被 験 者 2人 と少 な く,か つ そ の2人 の 被 験 者 の 反 応 時 間 が 他 の部 員 に比 べ て 非 常 に短 い と い う偶 然 の
理 由 に よ る もの で あ っ た と思 わ れ る 。
表2お よび 図2に す べ て の 回転 速 度 お よ び飛 来 速 度 を込 み に した ボ ー ル メ ー カ ー 別 平 均 反 応 時 間 を示 す 。 バ レ ー ボ ー ル部 員 の 平 均 反 応 時 間 は 非 部 員 に比 べ,全 て の メ ー カ ー に お い て 約 25%短 か っ た 。 飛 来 運 動 が な か っ た 前 回 は ボ ー
バ レ ー ボ ー ル 部 員
表2ボ ー ル メ ー カ ー 別 平 均 反 応 時 間(ms)
(正反 応 の み)n:試 行 数,SD:標 準 偏 差
ボ ー ル メ ー カ ー A B C D 平 均(総 数 〉
n D S
749.20 1149 299.33
711.74 1213 282.43
704.03 1210 286.87
734.18 1136 317.93
724.32 1:
297.02
非部員
ボ ー ル メ ー カ ー A B C D 平 均(総 数)
n D S
939.27 539 317.62
945.25 571 314.47
957.46 566 288.89
1041.02 540 377.15
970.25 226 327.89 注)メ ー カー に よ っ て 試 行 数(n)が 異 な るの は 誤 反 応 数 が 異 な る か らで あ る。
第24号 神 奈川大学心理 ・教育研究論 集
(の∈)踵禰駆榎
1200 1000 :11 .11 400 200 0
一 一 一
讐舞奮
灘 轍
帯 鶏 ドア榊 、,
…鐸働 寧 鯵 雛 鐸酔滞
灘
欝
鰯 臨宮11
翻
繋1
轟甜 齢 、慧1㈲ 鰹 ご1山
難解轍轟 夢無i‑・
章齢翼≒ 撃識 舞謹麟、 欝 艇畿製 .Ke;'鱗iN舞,r,,.y̲
織亀宰鱒 懸 聾
図2
ABCD
ボ ー ル メ ー カ ー
ボ ー ル メ ー カ ー 別 平 均 反 応 時 間
騒 バ レー ボ ール 部 員
■ 非 部 員
ル の 種 類(メ ー カ ー)に よ っ て 反 応 時 間 に か な り顕 著 な 違 い が 見 られ た が,今 回 は 大 き な 差 は 見 られ な か っ た 。 しか し詳 細 に見 る と,前 回 同 様 バ レー ボ ー ル 部 員 で は メ ー カ ーAとDで 反 応 時 間 が 長 くな る傾 向 が 見 られ,一 方 非 部 員 で
は メ ー カ ーDで 長 くな る傾 向 が 見 ら れ た 。 図3(a,b)は そ れ ぞ れ バ レー ボ ー ル 部 員 と非 部 員 の,ボ ー ル の 回 転 方 向 別 お よ び静 止 条 件 に
お け る 平 均 反 応 時 間 で あ る 。 一 見 す る と回 転 方 向 に よ っ て 反 応 時 間 に大 き な違 い が な い よ う に 思 わ れ るが,詳 細 に見 る とバ レ ー ボ ー ル 部 員 で も非 部 員 で も,各 メ ー カ ー の 中 で は,静 止 条 件
に お け る反 応 時 間 が 最 も短 か っ た 。 バ レー ボ ー ル 部 員 で は メ ー カ ーAとDで 右 ・下 ・左 方 向 の 時 長 くな る傾 向 に あ っ た 。 一 方 非 部 員 で は 右 ・左 ・上 方 向 で メ ー カ ーDに 対 す る 反 応 時 間 が 長 か っ た 。 図4は 図3aの バ レー ボ ー ル 部 員 の 結 果 をス ケ ー ル を変 え て 示 した もの で あ る 。
表4は 誤 反 応 の 回 転 方 向 別 平 均 反 応 時 間 をバ レ ー ボ ー ル部 員(左)と 非 部 員(右)別 に示 し た もの で あ る 。 面 白 い こ と に,正 反 応 に 比 べ て 誤 反 応 の 反 応 時 間 は必 ず し も長 くな か っ た 。 表 5は 誤 反 応 の 回転 方 向 別 出 現 率(誤 反 応 率)で
あ る 。 バ レー ボ ー ル 部 員 お よ び 非 部 員 と も に,
(の∈)匝腔榎(の∈)匝龍皿檀 1404 1200 1000 :11 .11 400 200 0
図3a
100 1200 1000 S11 .11 400
200 0
ボ ー ル メ ー カ ー
右 下 左 上 静
回転方向
回転方 向別 平均 反応 時 間(バ レーボ ール部 員)
一﹁
羅譲 耀 薄
麟 叢
鍵
一獲騒隠躍賑■■■國圏圏鰯圃醸皿囲畷
瞬⁝垂ー
1
一唱
ガ國題閣隅圓圏}}弓軽蕪皿︑
盟 葺暮巨置‑ー塵馬嚢階
1
舞 毅襲 麟 雛難 難 霧難 騨脚
一ー 閣闘 齪 ー
1
聾慧 雛
懸 羅
鱒囎 囎羅 鎌
睡毛55,ー巳露朧闘蟹鰯甥翻ー8聲⁝ーー1∈̀ー
1
︻ 麗
鶉 ︑聾 毎竃︑毎舞亀・息煕
⁝齢 難 鍵 繹器
婁 響
欝 蕪
皿
羅藝騒簸灘灘灘畿
一一
右 下 左 上 静
回 転方 向
図3b回 転方 向別 平均 反応 時 間(非 部 員 〉
ABCD翻團口灘
ボ ー ル メ ー カ ー
ABCD團翻口睡
78
反 応 時 間 を用 い た カ ラ ーバ レー ボ ー ル の 評 価II
(︒︒E)踵盤
:11
goo
.11
T 一
各
ヨ li
‑ii一
首で
劉 讐 寧 寒
軒 畠
∫
腫一 i r. 舞 蟹到
瘍 卑 馬 蝸 團
鱗7= 垂憲 照
;臨
雛鎌 雛陣 弼 蛭 弦 鰐 信 麗 肇
羅 難㌧孚 }、 罷
鑓
憂 毬 争"盛 輝 'y尋ノ酔
i鐸
1毛職 、 1
藝 畢
;
…
自醗2 を 業}
{垂
ヒr
1 幽
誕捗毎 竃 莚 韻 碗 轄
鉾 甜 睾 奪 世 ウ ぢ ぎ竃
』電 鱒'吋 1
=己
議離1 薦 墨1腐揺
灘
一薄卸 尊邸 宣電, 葬・聾 津 睾 報 琴 羅 源竜蕾 Ra轟 韓 ず絶 駅 毒卸舳F
右 下 左
回転方 向
上 静
ボ ー ル メ ー カ ー
團A
B{じ
團口
m
図4回 転方 向別平 均反 応時 間(図3aの スケ ール を変 えた もの)
表4誤 反 応 の回転 方 向別平 均反 応時 間(ms)
バ レー ボ ー ル部 員 非 部 員
n:試 行 数,SD:標 準 偏 差
ボ ール メ ー カー A B C D平 均/計 ボ ー ル メ ー カー A B C D平 均/計
右515.50844.331112.00 n231 SD 下1024.78 回ng
SD
転 左 方
a
762.00681.00 n134
SD 上860.94 向n66
SD518.11 青争1056.50
n2 SD
718.53 15 307.26
660.91685.41 2329 363.18347.21 400739.40888
1515
294.26400.70 862.38
8 283.82
...
13 289.13
516.00 02
579.00661.24 42 291.83 771.98798.93
54148 244.67399.78
786.25 04
389.53
右ms n SD 下ms 回n
SD 転 左ms
n 方SD
上ms 向n
SD 静ms
n SD
671.001003.56929.00 294
1026.5 6
162 1
1077.73 52 892.35
0
0
1091 1
ハ◎279
981.31 26 452.43
896.22 41
10211007.83 19
811.171021.39 068
919.381042.21 2128 429.16476.54
ハUi・85
0 1127.65
31 489,01
0 1041.74
132
1
平 均 計 SD
859.73 92 462.50
72$.$6 22 269.19
671.92 25 281.29
711.39766.20 99238 317.15379.31
平 均 計 SD
1060.74 61
...
937.811025.00 3234 518.08463.40
1036.86 64 458.69
1025.78 191 608.31
表5誤 反応 の回転方 向別出現率
バ レー ボ ー ル 部 員
ボ ー ル メ ー カ ー A
2 9 13 66 2 92 1149 1241 0.074 0.387
B 3 0 4 15 0 22 1213 1235 0.ors O.092
C 1 1 8 13 2 25 1210 1235 0.020 0.105
D 23 5 17 54 0 99 1136 1235 0.080 0.416
計 正反応数 総反応数 誤反応率 割合
回 転 方 向
下 左 上 静 計 正 反応数 総反応数 誤反応率 割合
29 15 42 148 4 238 4708 4946 α048 1
935
・.:
951 861 993 4708
.,.
.;
993 100s 997 4946
0.030 0.015 0.042 0.147 0.004 0.048
0.122 0.063 0.176 0.622 0.017 1
非部員
ボ ー ル メ ー カ ー A
2 6 1 52
0 61 539
・f1 0.102 0.319
B 9 0 1 21
1 32 571 603 0.053 0..:
C 4 2 0 28
0 34 566
・11 0.057 0.178
D 26 1 6 31
a 64 540 604 0.106 0.335
計 正反応数 総反応数 誤反応率 割合
回 転 方 向
下 左 上 静 計 正反応 総反応数 誤反応率 割合
41 9 8 132
1 191 2216 2407 0.079 1
457 447 431 350 531 2216
498 456 439 482 532 2407
11:
a.a20 11i O.274 0.ao2 0.079
0.215 0.047 0.042 0.691 0.005 1
第24号 神奈川 大学心理 ・教 育研究論集
ボ ー ル の 上 回 転(逆 回 転)の 時 誤 反 応 率 が 圧 倒 的 に 高 く,そ れ ぞ れ14.7%お よ び27.4%で あ っ た 。 す べ て の 誤 反 応 の 中 に 占 め る 上 方 向 の 割 合 は そ れ ぞ れ62.2%お よ び69.1%で あ っ た(図 5)。 静 止 条 件 に お い て は 誤 反 応 は ほ と ん ど 見 ら
れ な か っ た 。 メ ー カ ー 別 誤 反 応 率 で は,バ レ ー ボ ー ル 部 員 お よ び 非 部 員 と も に メ ー カ ーAと Dで 圧 倒 的 に 高 か っ た(図6)。 す べ て の 誤 反 応 の 中 で,メ ー カ ーAとDが そ れ ぞ れ3割 以 上 を
占 め た(図7)。
図8は ボ ー ル の 飛 来 速 度 ご との 誤 反 応 率 で あ る。 飛 来 速 度 が 遅 い ほ ど誤 反 応 率 が 高 い 傾 向 に あ る が,む し ろ無 関 係 と言 っ た 方 が ふ さ わ し い 程 度 で あ っ た 。一 方 図9に 示 され て い る よ う に, 誤 反 応 率 は ボ ー ル の 回 転 速 度 と共 に 明 らか に高 くな っ た 。 図10aと10bは メ ー カ ー と 回転 方 向 別 の 誤 反 応 数 を ま とめ て 示 した も の で あ る 。
0.8
0.6
望o・4 個皿
0.2
o.o 右 下 左 上 静
回転 方 向
図5誤 反応 の回転方 向別割合
一 1
『喧"
篭 鼻 詣 餌 息 せ 乾' 吊 印噸岬"
塾り'
耽ノ
無'邸嬉
『'
h;<.':.
凸 、
0 一 恥鷲ヒ
一 与, 、'"
一 、F猶,
話
、i}
,,..闘 1
執瞬 撃く 踊
1附
〔]バ レー ボ ー ル 部 員
■ 非 部 員
榎十 0.12
010 11:
11.
0.04 0.02
/1
ABCD
ボ ー ル メ ー カ ー
図6メ ー カ ー 別 誤 反 応 率
員 部 ル
一
ボ
一レバ
員 部 非
口■如蜀脚ゆ£旧U拍職
0.5
0.4
0.3
0.2
0.1
0.OABCD
ボ ー ル メ ー カ ー
図7誤 反 応 に お け る ボ ー ル メ ー カ ー 別 割 合
【コ バ レーボ ー ル部 員 圏 非 部 員
:1
反 応 時 間 を用 い た カ ラー バ レー ボ ー ル の評 価II 0.10
0.08
樹0.06
離0.04
0.02
111 123
ボ ー ル の 飛 来 速 度(任 意 単 位)
團 バ レー ボ ー ル 部 員 國 非部員
図8ボ ールの飛 来速 度 と誤 反応 率
0.20
0.15
罎 ・・1・
0.05
i11 123
ボールの回転速度(回/s)
図9ボ ー ル の 回 転 速 度 と 誤 反 応 率
ロ バ レー ボ ー ル 部 員
■ 非部員
50
40
30
20
10
図10a
§ 一
1・
島o
1三
}
1.
}
一; ∫
… 一 .騒 一月1ゴ1、.、
鴛
10一ボ ー ル メー カ ー 團A 藺B 口C 目D
右 下 左 上 静
回転方向
メーカ ー/回 転 方 向別誤 反応 数(バ レーボ ール部 員)
50
40
30
20
10
一
学
r 霊
=
ぞ
一 一
・ 1翻 一 』1[ 1
右
図10b
下 左 上 静
回転方向
メー カー/回 転方 向別 誤反 応数(非 部 員)
ボ ー ル メ ー カ ー 團A 團B 口c 圖D
第24号 神奈 川大 学心理 ・教 育研究論集
日 左 55%
口 静 0%
%上31
圏 下14%
D 左79。
口 静
0%圏 上13%
■ 下 8%
図11a右 ・誤 反応 の 誤 反応 先(バ レーボ ール 部 員)
図12a右 ・誤 反応 の誤 反応 先(非 部 員)
口 静
口 左 8%
國 右
■ 上54%
図11b下 ・誤 反応 の 誤 反応 先(バ レーボ ール 部 員)
國 上 隅 1
口 静
團 右79%
図11c左 ・誤 反応 の誤 反応 先(バ レーボ ール部 員)
図12b
図12C
■上100%
下 ・誤 反 応 の 誤 反 応 先(非 部 員)
口 下 29%
口 静O%
翻右 29%
■ 上42%
左 ・誤 反応 の誤 反応 先(非 部 員)
巨]下95%
図11d上 ・誤 反 応 の誤 反応先(バ レーボ ール 部 員) 図12d
D下99%
上 ・誤反 応 の誤反 応 先(非 部 員)
一82一
反 応 時 間 を用 い た カ ラ ー バ レー ボー ルの 評 価II
図11a〜dお よ び 図12a〜dは そ れ ぞ れ バ レ ー ボ ー ル 部 員 と非 部 員 に お け る 回転 方 向 別 誤 反 応 が,ど の 方 向 に 間 違 え られ た か(誤 反 応 先
を示 した も の で あ る。 上 方 向 に お け る誤 反 応 は ほ とん どが 下 回 転 と誤 答 され,一 方 左 右 回 転 に お け る 誤 反 応 は ほ とん どが そ れ ぞ れ 右 ま た は 左
回 転 と 誤 答 さ れ た 。
被 験 者 の 心 理 評 価 に よ る と,前 回(矢 野 ・三 星,2005)同 様,多 く の 被 験 者 が ボ ー ル の 回 転 方 向 の 判 断 の 手 が か り と し て ボ ー ル の 配 色 と メ ー カ ー の 文 字(ロ ゴ)を 挙 げ た(表6) 。
表6カ ラーボ ール の心理 評価
質問項 目 1
2 3 4 5 6 7 8
一 番 好 きな ボ ー ル ー 番 嫌 い な ボ ー ル
ボ ー ル の 回 転 が 一 番 見 や す い ボ ー ル の 回 転 が 一 番 見 に くい 飛 ん で くる ボ ー ル が 速 く感 じ る 飛 ん で くる ボ ー ル が 遅 く感 じ る
ボ ー ル が 重 く感 じる ボ ー ル が 軽 く感 じる
理 由
質問 項 目 メ ー カー 1 CAC
C B
CCABC
A A A D B B
ボ ー ル メ ー カ ー
A B C D
7 4 11 1
1 4 1 17
6 5 9 3
3 4 2 13
7 5 4 7
5 10 4 4
12 2 3 6
1 14 4 4
一 番 見 や す か っ た 中 学 ・高 校 と使 っ て い た 配 色 が い い
現 在 使 っ て い る ボ ー ル な の で 一 番 見 や す か っ た
見 え て い て疲 れ な い 軽 い 感 じが す る
回 転 が 見 や す い 一 番 見 や す か っ た
色 が 一 番 濃 く,見 や す か っ た 回 転 の見 分 け が つ きや す い 練 習 の ボ ー ル で あ る 見 慣 れ て い る
さ わ り心 地 が 好 き ボ ー ル の 回転 が 見 や す い 色 が 好 き
色 が か わ い い
青,白,黒 の3色 で 見 や す い 色 的 に見 や す い
質問 項 目 メ ー カー 2A
D
D D
D
D D B B A D D D D B D D
(1個 欠)
一 番 見 に くか った 初 め て使 う
回転 が 見 に くか っ た 色 が 見 に くい
黄 色 の部 分(色 の つ い て い る と こ ろ) が 多 くて,見 に くい
暗 い 感 じが す る や る気 を な くす 色 ボ ー ル が 速 く感 じる 見 づ らい
皮 の 張 り方 見 に くい
回 転 が 分 か りず らい
上 回転 と下 回転 の見 分 けがつ きに くい 一 度 も使 っ た こ とが な い
見 に くい
使 っ た こ とが ない ボ ー ル の 回転 が 見 づ ら い ブ ラ ジ ル み た い
ち ょっ と地 味 なの で 色 が 見 に くい 色 が 見 に くい 回 転 の 手 が か り
・目 で 見 て 確 認 で き た か
・色 の 動 き 方
・文 字 の 動 き
・色 の 動 き
・文 字 の 見 え 方
・遅 い 回 転 の 時 は 文 字 を 手 が か り に,早 い 回 転 の 時 は カ ン,バ ッ ク ス ピ ン が 一 番 分 か り に くい
・メ ー カ ー の 文 字 と色
・各 メ ー カ ー の 文 字 の 最 初 に 回 転 す る 方 向
・文 字
第24号 神奈川大学心理 ・教 育研究論集
(表6つ づ き)
・文 字 が ど っ ち に 回 転 し て い る か
・白 い 部 分 の 動 き
・色 の 配 置 と メ ー カ ー 名 の 文 字
・マ ー ク の 移 動 方 向
・色 と 文 字 の 動 き
・ボ ー ル の 色
・文 字
・ボ ー ル の 真 ん 中 の 文 字,A,Bな ど
・柄
・メ ー カ ー 名
・文 字 と 色
・色
・色 の 変 わ り と ボ ー ル に 書 い て あ る 英 文 字
・色 が ど う 動 い て い る か そ の 他
・色 の 違 い に よ っ て 回 転 が 見 え に く か っ た りす る こ と が 分 か っ た
・Dの 回 転 は 斜 め に 見 え る と き が あ っ た
・前 回 転 と 後 回 転 が 区 別 し に くか っ た
,Cは や っ ぱ り今 使 っ て い る の で 判 断 し や す か っ た
・あ ま り色 が な い 方 が い い と思 っ た
,例 外 的 にAは 速 け れ ば 速 い ほ ど 見 や す く感 じ た
・好 き な ボ ー ル,嫌 い な ボ ー ル は 昔(2〜3年 前)の 時 の ボ ー ル の 皮 の 感 触 に よ る と こ ろ が 大 き か っ た
・速 くな れ ば な る ほ ど 左 右 の 回 転 が 見 に く か っ た
・普 段 は ボ ー ル だ け を 見 て 回 転 を 判 断 す る と い う こ と が な い の で 少 し と ま ど っ た 目 で 見 て 回 転 が ど ち ら か 分 か っ て も 言 う 段 階 で 少 し不 安 に な っ て し ま う と こ ろ が 何 回 も何 回 も あ っ た
・ス タ ー トボ タ ン に 気 が い く と 集 中 で き な く な っ た
・Bは 見 づ ら い
・普 段 見 て い る ボ ー ル がCな の で 少 し の 慣 れ は あ る か も 知 れ な い
・Dは 色 の 面 が 多 く,回 転 時 が 見 に く い
・ど の ボ ー ル も思 っ て い た 以 上 に 見 に くか っ た
・Dは 色 の 面 が 多 く,回 転 時 が 見 に く い
・Dは 使 い た く な い
・実 際 よ り もAの 回 転 が 見 に く か っ た
・慣 れ て く る と だ ん だ ん よ く見 え る よ う に な っ た
・上 回 転 と 下 回 転 の 見 分 け が 難 しか っ た
・難 し か っ た
・Dは す ご く見 に くい
・BとCは 無 回 転 が 分 か り に く い
考察
前 回 の 飛 来 条 件 が 含 ま れ な い 実 験 結 果 同様, メ ー カ ーD(お よびA)の ボ ー ル に対 して は反 応 時 間 が 比 較 的 長 く,か つ 誤 反 応 率 が 高 い 結 果 とな っ た。 矢 野 ・三 星(2005)は そ れ らの 結 果 を ボ ー ル の 輝 度(明 る さ)と 配 色 特 性 か ら説 明 を 試 み た。 要 点 を改 め て こ こ に 記 す 。
(1)ロ ゴマ ー クが 記 さ れ て い る 面 は メ ー カ ー BとCは 白 色 で,か つ 面 積 が 広 い 。 一 方 メ ー カ
ーDは 白色 で は あ るが
,面 積 が 狭 く,異 な っ た 2色 に よ っ て 上 下 が 挟 ま れ て い る 。 ま た メ ー カ
一Aは ロ ゴ が 黄 色 の 面 に 記 さ れ て お り
,か つ 上 下 が 白 色 に よ っ て 挟 ま れ て い る 。
(2)メ ー カ ーDの ロ ゴ マ ー ク は 小 さ く,か つ 文 字 数 が 多 く,判 断 の 際 の 手 が か り と し て 弱
いo
(3)ボ ー ル が 上 下 回 転 の 時 は,ロ ゴ マ ー ク が 上 下 の 異 な っ た 色 に よ っ て マ ス ク され る形 に な り,多 くの被 験 者 が 手 が か りに 用 い た ロ ゴ マ ー ク の 認 知 が 困難 に な る と思 わ れ る 。
(4)ま た メ ー カ ーDで は ロ ゴ を 中心 と した 時 配 色 が 対 象 的 で な く,一 層 判 断 を 困 難 に して い る もの と思 わ れ る。
一84一
(5)メ ー カ ーCの ボ ー ル は 赤 色 が 用 い ら れ て お り,他 の2色 と の色 差 が 大 き く,そ れ だ け 判 断 しや す い と考 え られ る。
前 回 の 報 告(矢 野 ・三 星,2005)で は 回 転 方 向 別 正 反 応 の 平 均 反 応 時 間 だ け を示 す に と ど ま っ た 。 しか も そ こ に は 回 転 方 向 別 反 応 時 間 に顕 著 な差 が 見 ら れ な か っ た 。 そ れ は 今 回 の 報 告 に お い て も 同 じで あ っ た(図3a,b;図4)。 さ ら に今 回 は そ も そ も メ ー カ ー別 平 均 反 応 時 間 に お い て も顕 著 な差 が 生 じな か った(図2)。
一 方 今 回 の 報 告 に お い て
,メ ー カー(ボ ー ル) に よ っ て 誤 反 応 率 に 大 き な差 が あ る こ とが 分 か っ た 。 さ ら に誤 反 応 が 上 下 方 向 に お い て圧 倒 的 に 多 い こ とが 示 さ れ た 。 した が っ て この 結 果 を そ の ま ま適 用 す る な ら,多 くの 被 験 者 が 判 断 の 手 が か りに用 い た ボ ー ル の ロ ゴ マ ー ク お よ び 配 色 パ タ ー ンは,反 応 時 間(正 反 応 お よ び誤 反 応) に は 影 響 せ ず,そ の 正 答 率(誤 反 応 率)に 影 響 を 及 ぼ す と言 え る。 た だ しボ ー ル の 上 下 方 向 の 回転 で,上(逆)回 転 方 向 の 誤 反 応 率 が 圧 倒 的 に高 い 結 果 は 説 明 が 難 しい 。 ロ ゴマ ー ク の 正 置 ま た は倒 置 が 関 係 して い る可 能 性 が あ るが,今 後 の検 討 課 題 で あ る。
誤 反 応 は飛 来 速 度 に は ほ とん ど関 係 な く,逆 に ボ ー ル の 回 転 速 度 に強 く影 響 され る こ と も上 の 仮 説 を支 持 す る 結 果 で あ る(図8,9)。 ま た静 止 条 件 で は ほ とん ど誤 反 応 が 生 じ な い結 果 も間 接 的 に こ れ を支 持 して い る。
も しそ う で あ れ ば,前 回 の 報 告 で 見 られ た メ ー カ ー に よ る(し た が っ て ロ ゴ マ ー ク お よ び配 色 パ タ ー ン の 違 い に よ る)反 応 時 間 の差 は ど の よ う に説 明 され る で あ ろ う か 。 飛 来 条 件 の 有 無 が 影 響 を及 ぼ して い る 可 能 性 も あ るが,こ こ で
は触 れ な い 。
飛 来 条 件 の な か っ た 前 回 の 報 告 と比 べ て,今 回 平 均 反 応 時 間 が 概 して短 く な っ た 結 果 は 簡 単
に は 説 明 で き な い 。 と言 う の は 用 い たパ ソ コ ン と モ ニ タ ーが 前 回 とは 異 な る し,ま た提 示 さ れ た イ メ ー ジ の 大 き さ も 同 じで は な い か ら で あ る。 同 じハ ー ドウ ェ ア お よ び 実 験 環 境 の 中 で 検
反 応 時 間 を用 い た カ ラ ー バ レー ボ ー ル の 評 価II
証 して み る必 要 が あ ろ う。
本 報 告 の 主 テ ー マ で あ る飛 来 条 件 の 効 果 に つ い て は,飛 来 速 度 が 速 くな る ほ ど反 応 時 間 が 短 くな る 傾 向 に あ っ た 。 こ れ に つ い て は,も し被 験 者 が ボ ー ル が モ ニ ター 上 で あ る一 定 の 大 き さ
に 達 した 時 そ の 回転 方 向 を判 断 す る と仮 定 す る な ら,飛 来 速 度 が 速 い ほ ど到 達 時 間 が 短 い と考 え ら れ る の で,結 果 は 一 応 説 明 され よ う。
注
1)ボ ー ル の 飛 来 の 相 当 時 速 の 推 定
出 現 時 の ボ ー ル の 画 面 上 で の 大 き さ(直 径):ユcm(=視 角 約1度)
回 転 方 向 の 判 断 が な さ れ る と推 定 さ れ る 時 の ボ ー ル の 直 径
=2cm(=同2度)
最 も遅 い 条 件 に お け る推 定 経 過 時 間:O.ls
=最 速 反 応 時 間 約0 .35s一 運 動系(キ ー押 し 反 応)の 固 有 の 反 応 時 間(=0.25s)
視 角2倍 の 変 化 を被 験 者 の 移 動 距 離 に換 算 す る と,60/2=30cm
・'・0.3mx36,000s=10.8km/h
謝 辞
著 者 の要 望 に応 え て,短 期 間 の 内 に新 しい実 験 ソ フ トを作 成 して い た だ い た ハ ー ビー ラ ボ株 式 会 社 の 畑 田 明信 社 長 に深 謝 い た します 。
ま た本 実 験 の被 験 者 と して協 力 して くれ た神 奈 川 大 学 バ レー ボ ー ル部 員 お よび 非 部 員 の学 生 に心 か ら感 謝 します 。
引用 文 献
AbernethyB,W.JM(1997)Anassessmentof theefficacyofsportsvisiontraining programs.OptometryandVisionScience74 (8),646‑659.
ハ ー ビ ー ラ ボ 社(2004)バ レ ー ボ ー ル 視 覚 実 験 ソ フ ト ウ ェ アVer.3マ ニ ュ ア ル.
占 田 久 ・武 田 守 弘 ・大 場 渉 る ・坂 手 照 憲(2003) バ レ ー ボ ー ル の サ ー ブ レ シ ー ブ パ フ ォ ー マ ン ス に 関 係 す る 知 覚 的 要 因 一 多 次 元 的 多 変 量 的
第24号 神奈 川大 学心理 ・教 育研究論集
ア プ ロ ー チ に よ る 検 討 一.第54回 日 本 体 育 学 会 予 稿 集p.265.
矢 野 博 ・三 星 宗 雄(2003a)ボ ー ル の 回 転 方 向 の 検 出 に お け る 反 応 時 間.第8回 バ レ ー ボ ー ル 学 会 予 稿 集p.47.
矢 野 博 ・三 星 宗 雄(2003b)バ レ ー ボ ー ル に お け る カ ラ ー ボ ー ル の 評 価 一 回 転 方 向 の 検 出 と反 応 時 間 一.第54回 日 本 体 育 学 会 予 稿 集 p.267.
矢 野 博 ・三 星 宗 雄(2004)飛 来 す る バ レ ー ボ ー ル の 回 転 方 向 の 認 知 一 反 応 時 間 に よ る カ ラ ー ボ ー ル の 比 較.第55回 日 本 体 育 学 会 予 稿 集 p.214.
矢 野 博 ・三 星 宗 雄(2005)反 応 時 間 を 用 い た カ ラ ー バ レ ー ボ ー ル の 評 価 一1:知 覚 的 要 因 に よ る 分 析 一.神 奈 川 大 学 心 理 ・教 育 研 究 論 集 第 24号pp.67‑73.
Theevaluationofcolorvolleyballsusingreactiontime II:Inthecaseofballscomingflyingandtheanalysisofthe
wrongresponses
MuneoMitsuboshiandHiroshiYano
Abstract
Asintheformerexperiment(Yano&Mitsuboshi,2005inpress),theimageofthespinningballof fourofficialcolorvolleyballswaspresentedonthemonitorofacomputer,andthereactiontime wasmeasuredtoseehoweasilytheballwasrecognizedtospin.Theballwaspresentedintheway ofapproachingflyingliketheactualscene.
Thereactiontimewasgenerallydecreasedasboththespinningrateandtheapproachingspeed wereincreasedforallthemakersinthepresentstudy.NoLargedifferenceinthereactiontimewas foundfortheamakers.Insteadremarkabledifferenceswerefoundforthemakersinthe%collector
%wrongresponses.Theresultswerebrieflydiscussedintermsofsomeperceptualfactors, includingthecolor,thepatternofcolorsorthelogomarkoftheball.
4
一86一