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ローカル線における効果的な線路保守について

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Academic year: 2022

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(1)IV-297. ローカル線における効果的な線路保守について 西日本旅客鉄道株式会社. 正会員. 西垣. 拓也. 過箇所が 1 つ以上あるロットを全ロットとの割合で. 1.はじめに 近年、在来線においても高速化が進み、高速線区. 示したものである。これにより整備目標値と出現割. ではσ値による軌道管理等様々な効率的な手法が確. 合から検討した結果、著大値 10mm を用いて判断を行. 立されつつある。しかしローカル線区においては列. うことにした。. 車速度や線路保守コストを考えた場合、乗り心地を. 100. 重視した高速線区と同様の管理手法では無く、ロー. 90. 断することを目的とする。. 70. 出現割合(%). 道整備の実施箇所(特に MTT 投入箇所)を的確に判. 1/四 2/四 3/四 4/四. 80. カル線に適合した管理手法を取る方が得策と考えた。 そこで今まで経験に頼ってきた軌道状態の把握と軌. 著大値超過個所出現割合. 60 50 40 30 20 10. 2.軌道状態の評価方法. 0 4. 今回は軌道の高低狂いに着目し、状態を判断する. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 設定 著大値(mm) 図 1,区間ロットに対する著大値超過箇所出現割合. 材料としてはマヤ車(高速軌道検測車)から得られ. 3.線路状態の点数化. る以下のデータを用いた。 ①100m ロットσ値. 5. 1)100m ロット P 値・σ値. ②100mロット P 値. ③100m ロット最大値. 軌道状態を評価する手法として各パラメーターを. ④P値・σ値の 90 日平均悪化度. 点数化し、その合計点を用いて総合評価すること. ⑤100m ロットにおける高低狂い 10mm 超過箇所数. とした。ここでσ値と P 値の関係を考えてみると、. これらのデータを用いて点数化により評価を行い、. 軌道状態の判断は P 値を用いて行われる。しかし. その合計点を求めて軌道状態の評価を行う。. これは軌道狂いの分布曲線に±3mm の限界線を引. 1)平均悪化度の算出. き、これを超える割合のみを示したものでありそ. 平均悪化速度の算出においては 1/四半期毎のデー. れによって狂いの大きさを判断する事は出来ない。. タ変位を用いる。ただし 3 級線においては年に 4 回. 実際に P 値のみ、またσ値のみで軌道状態を判断. しかデータが得られない事から 1 日当たりの軌道悪. してみたところ両者には違いが出てきた。例えば P. 化速度を求めて 90 倍し、90 日当たりの平均悪化度. 値のみの評価では狂いが 1 ロットに対して狂いの. を求めた。. 多い所が評価された。またσ値のみの評価では狂. 2)100mロットにおける高低狂い 10mm 超過箇所数. い量が大きい所が評価される結果となった。そこ. MTT の投入位置を考えるパラメーターとして 100m. で今回は 100m ロット P 値とσ値の相関関係が強い. ロット最大値がある。例えば大きな狂いがあった時. 事からこの回帰直線を用いて複合的に評価する事. には補修を行わなければならないが、そこが1箇所. とした。まず P 値の評価点数の決定においては目. しかなければ HTT で保守を行った方が効率が良い。. 標 P 値 25 から P 値の分布を考慮して P 値 45 の間. そこで今回は 10mm を超えた箇所が 100m の中に発生. を1〜5 点の 4 つに仕切り評価点数を定めた。次. する個数も考慮した。ここで基準となる 10mm は以下. に 100m ロットσ値の評価は以下のように行った。. のようにして決定した。. 図2は 100m ロット P 値とσ値の関係を示す。図よ. 図 1 は全区間ロット数(100m が 1 ロット)に対する. りσ値と P 値の間には相関関係が見られ 1 次回帰. 設定著大値の超過箇所の出現割合を示す。つまり超. させたところ次式が得られた。. 軌道管理. 高低狂い. 在来線 P 値. 西日本旅客鉄道株式会社. σ値. 福知山保線区. 京都府福知山市天田小字沢 93‑1 -594-. (TEL/FAX)0773‑23‑8661. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

(2) IV-297. 見られ、一次回帰させたところ M= 3.3473 ×σ‑. σ=0.0634P + 1.3166. 0.1566. (σ:100m ロットσ値、P:100m ロット P 値) P値−σ値の相関. 100mロット. σ値. 6. の式が得られた。そこでσ値の評価点数. の決定に P 値の閾値と P 値・σ値の回帰直線を用 いたのと同様に最大値の評価点数においてもσ値. 5. の閾値と上記の式を用いて評価点数を定めた。こ. 4. れにより最大値の判断基準を間接的に P 値での判. 3. 断基準に変換することができた。. y = 0.0634x + 1.3166. 2. 5)100m ロットにおける 10mm 超過箇所数の判定 100m ロットにおいて 10mm 超過箇所数は0もしく. 1. は1が殆どでそれ以上の値はごく稀であり、この. 0 0. 10. 20 30 40 100mロット P値. 図2. 50. 60. 数字が大きいと保守を重点的に行う必要があると 考え 5 箇所を最大として1〜5 点の点数を定めた。. P 値とσ値の相関. ここで先ほどの P 値評価の数字を上の回帰直線に. 6)総合判定. 当てはめて、P 値の閾値をσ値に変換させて 1〜5. 各ロットにおける評価は実際に得られたデータ. 点の評価点数を定めた。これに実際の P 値・σ値. を上記で定めた閾値を用いて点数を決定し、それ. を当てはめて評価すると図 2 上で右上のデータほ. ぞれの点数を合計することにより判断を行う。. で軌道状態が悪いと判断する事ができる。 4.判定結果の精度. 2)悪化度の評価 悪化度は構造条件に作用され箇所によって変化. 判定結果を確認するためにマヤ車の3/四半期. する。効率的に保守対象位置を決定するには P 値. (12 年 9 月)のデータを用いて解析を行った。こ. やσ値が大きく、かつ悪化速度の速い所に投入す. こで保守投入位置の決定は連続するロットの評価. る必要がある。しかし P 値やσ値は時間がたてば. 点数を合計して数字の大きい方から順に施工順位. 変位し、その進み方は場所によって違う。そこで. をつけた。 これを4/四半期時のデータと比較す. 先に述べた P 値とσ値の評価を行う際には軌道保. ると施工順位が 1 位の所が整備目標値を超えるな. 守直前のマヤ車の P 値・σ値にそれぞれの各ロッ. ど実際の軌道状態を判断できたと考える。しかし. トの 90 日平均悪化度を足して P’とσ’を求め、そ. 今回は軌道状態の判断を P 値のみにとらわれずに、. れにより評価を行うものとする。. 軌道狂いの大きさ等も考慮した軌道状態の判断結. 3)100m ロット最大値の評価. 果であり、数字的に判定結果を確かめる事は難し. 最大値の評価も P 値を基準に考える必要がある. い。今後も引き続き判断結果を時系列的に追うと. ため P 値と最大値の関係を調べてみると相関関係. ともに色々な角度から評価結果を考察して行く必. が低かった。しかし 100m ロットσ値と最大値の関. 要がある。. 高低狂い100mロット最大値. 係を調べると図 3 の様になった。 22 20 18 16 14 12 10 8 6 4 2 0. 5.まとめ 今回は軌道悪化箇所の選定を簡便に判定できる モデル作りを行った。これにより軌道状態の評価の 標準化ができた。また瞬時に保守箇所が決定できる とともに保守投入箇所の順位が分かる様になった。 しかし判定結果の信頼性はまだ十分に確かめられ. y = 3.3473x - 0.1566. たとは言えず、引き続き各要素の判定基準を再度検 0. 0.5. 1. 1.5. 2 2.5 3 3.5 100mロット σ値. 4. 4.5. 5. 5.5. 討する必要がある。今後はこのモデルの信頼性を高. 6. め、効果的な線路保守に寄与してきたい。. 図 3,100m ロットσ値と最大値の関係. 100mロットσ値と最大値の間には相関関係が. -595-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

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