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2 アカウンタビリティ機能の実現方式

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Academic year: 2021

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Japan Advanced Institute of Science and Technology

JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/

Title Law Enforcing Information Systemにソフトウェアア カウンタビリティ機能を追加する機構の研究

Author(s) 秋山, 裕俊

Citation

Issue Date 2008‑03

Type Thesis or Dissertation Text version author

URL http://hdl.handle.net/10119/4328 Rights

Description Supervisor:落水 浩一郎, 情報科学研究科, 修士

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Law Enforcing Information System にソフトウェアアカウンタ ビリティ機能を追加する機構の研究

秋山 裕俊(610002)

北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 2008年2月 7日

キーワード: Law Enforcing Information System, ソフトウェアアカウンタビリティ, 履 修管理システム, JavaEE.

1 研究の背景と目的

近年、われわれの生活する社会のあらゆる場面で情報システムが利用されており、国や 地方自治体の定める法律や条例などの各種規則に則って構築されるものが多い。われわれ が安心して生活をおくるためには、このような情報システムが社会規則に従って正しく構 築されていることが確認でき、社会規則の改定に応じて進化できることが望ましい。この ような特徴を持つシステムをLaw Enforcing Information System (以下,LEISと略記する) と呼ぶ。

われわれはLEISにおけるソフトウェアアカウンタビリティ機能を提案しており、シス テムが行った判断や行為に関して、システムの利害関係者が持つ質問に対して納得するよ う説明できる機能のことをいう。たとえば、地方自治体システムを利用する一般利用者か らの質問として「情報システムを用いて電子申請や登録を行った。システムが提示した処 理結果について疑問がある。この結果はどのような法律や条例をどのように適応して得ら れたものか?」というような実行結果に注目した質問がある。

本研究の目的は、アカウンタビリティ機能の実現である。アカウンタビリティ機能を既 存の情報システムに追加するアプローチをとる。アカウンタビリティ機能を追加するため の機構を有するソフトウェアモジュールをアカウンタビリティモジュールと呼ぶ。本研究 では、説明モデルを提案し、アカウンタビリティモジュールの実現を行った。

既存システムにおいては、事例研究として履修管理システムを開発した。アカウンタビ リティモジュールは、このシステムに追加するかたちで実現を行う。

Copyright c2008 by Akiyama Hirotoshi

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2 アカウンタビリティ機能の実現方式

アカウンタビリティモジュールが利用者からの質問に答えるための説明モデルを提案し た。本方式は履歴情報DBと社会規則DBの情報を利用して実現する。

利用者からの入力として、いくつかの質問候補を提示し、その中から選択させる方法を とる。利用者への回答としては、社会規則の条文と利用者の状況を回答者に提示する方法 をとる。

説明モデルの全体像について説明する。本方式は以下のステップで実現される。

1. インターセプタプロキシがシステムの実行履歴を記録する。

2. 実行履歴のうち、呼び出し系列の情報はクラス定義書を用いて質問リストに変換す る。

クラス定義書は以下の対応をとるために用いる。

社会規則の条文と、その条文が実装される機能呼び出しなどの処理の対応

質問リストの1つの質問候補と、機能呼び出しなどの処理の対応

質問リストの質問候補となる、利用者のシステムに対する行為は、機能呼び出 しなどの処理と対応づけることができる。

クラス定義書を利用することで、質問リストから選ばれた1つの質問候補から対応 規則を一意に決定することが可能である。なお、クラス定義書は既存システムの開 発者によって書かれる情報である。

3. 質問リストは複数の質問からなり、利用者は質問リストより1つの質問を選ぶこと ができる。利用者の「登録ボタンをチェックする」などのシステムに対する1回の行 為を1つの質問候補とし、利用者はそのうち1つの質問を選ぶことができる。

4. クラス定義書を用いて、説明に必要となる社会規則を特定する 5. 論理表現はアカウンタビリティ木の葉として表現されている。

6. 実行履歴のうち、引数の値等は、質問者の状況を表すデータとして説明に利用する。

「質問リストを作成する」と「利用者の状況の情報を得る」という観点より必要と なる履歴情報は実行結果がどの処理によるものか、という情報と、処理中に使用さ れる利用者の状況の情報の2つの情報である。

本システムはウェブアプリケーションフレームワークとしてJBossSeamを選び、開発 を行った。JBossSeamはEJB3.0に対応しておりEJBのコンポーネント内、セッショ ンBeanとエンティティBeanの2つのコンポーネントから実行履歴の収集を行う。

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3 評価

本研究では、実行履歴の収集する場合に、性能の負荷が特に問題であっため、アカウン タビリティモジュールを追加した履修管理システムに対して性能評価実験を行った。

評価は、インターセプタ機構を利用して収集を行った場合、本研究の実現方式を利用し て収集を行った場合、履歴情報を収集しない場合の3種類を評価対象として行った。

4 まとめと今後の課題

本研究では、利害関係者のLEISに対する質問のうち、「実行結果に関する質問」に焦 点をしぼり、ソフトウェアアカウンタビリティ機能の実現方式を提案し、履修管理システ ムに追加するかたちでアカウンタビリティモジュールの設計および実装を行った。アカウ ンタビリティモジュールを追加した履修管理システムに対して性能評価実験を行った。評 価の結果、本方式で開発したシステムが実行履歴を収集しない場合の10倍程度の処理速 度の低下をまねくことがわかった。

今後の課題として、履修管理システム以外のシステムへの適用が必要である。

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参照

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