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have+目的語/補文構文のスキーマ的意味

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Academic year: 2021

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(1)んαソ ι+目 的語 /補 文構文 のスキーマ 的意味 足. 月. 亜 由美. The Schematic Mcaning of the Hα ソι+OЦ ecプ COmplement Construction. TSUKIASHI Ayumi Abstract: Both theん αソι+ottect COnstrllction and λαソι+complement constrllction can be interpreted in various ways and the meanings of the verb. λαソθ look different in each instance.Taking their various mean―. ings into account,the schematic meaning of theん αソιconstrLICtiOn can be reduced to the ideas that ject of ttα. ッ ιis. cognit市 ely close to its ottect or COmplement"or“ the suttect Of ttα. ソ θ`possesses'its. “the sub― otteCt Or. complement within its sphere." All theん αソιconstrtlctions can be considered to have this core meaning。 natures of the otteCtS and complements of. λ αソ ιdiffer. in each individual instance, and so do the natures of. ソ the suttectS Ofあ α ιin relation to them.Their differences glve the verbた. αソ. ` and the constrllction a number. λαソ ιconStrLICtiOn is completely stative, it is analogous to. of different meanings. We assume that when the the setting―. 「rhe. sutteCt COnstrllction which Langacker(1991,2000)argues.. 1。. ιの意味 は少 しず つ違 ってい αソ 確 かにこれ らの動詞 λ るが,こ れ らの文 に共通 してい るのは,「 主語 と目的. 序. 普通動詞 (ordinary Verb)ま たは語彙動詞. (lexical. 語が認知的に近 い」 ことを表 してい る点 である。 この た αソ ι構文 のスキーマ 的な意味 につい ては様 々 な研 究. αッ ι+目 詞 の不定形/分 詞形)を 伴 って用 い られる。λ. が行 われてい る (池 上 198191989,2000,Dabrowska 1997,中 村 2001)が ,本 稿 の 目的 は,こ れが どうい. 的語 構 文 に つ い て,Langacker(1991,2000)は. うことかを明確 にする ことである。そのためには動詞. ソ verb)ん α θは後 ろに目的語 または補文 (目 的語 十動. (1). の文 を挙 げ,そ れぞれの あ αソ ιの意味 は異 なっている とす る。 (la)で は主語 が 目的語 を自分の コン トロー. ん ιが出現す る事例 を広 く見 る必要 がある と考 え αソ. ル下においてい るが,下 の例へ行 くにつれてその コン. 合 も考察 の対象 とす る。補文 が 後続す る構文 で も 「主語 と補文 が表す事象 とが認知的 に近 い」 と考 え. トロールカ は弱 くな り,(lc)に は コン トロールや所 有 の 意味 はな く,targetを 位 置付 け るための参 照 点 (reference point)と. ,. ιが補文 を伴 う場 あ ι+目 的語 の文 だけで な く,あ αソ αソ ,. ,. それが どうい うことなのかを明 らかに したい。. して機能 してい るだけである。 2。. (1)ao Watch out―. んαソθ+目 的 語 構 文. he has a gun!. b. I have an electinc d五 11,though l never usc it.. c.They have a good incolme frolm judicious in―. λ αソ ι+目 的語構文 の表す意味 は様 々 にタイプ分 けさ れるが,そ のように意味が微妙 に違 うのは,主 語 ・目. do She often has]Eligrainc headaches.. 的語 の性質,主 語 と目的語 との関係 など,個 々の事象 のあ り方が異なるか らだ と考 えられる。 ここでは,こ. e. Hc has a lot of freckles.. の構文 の意味 を次 の 3タ イプに分けて考察 を進める。. vestinents.. (Langacker 2000: 183). ①所有. (pOSSession). (i)分 離不可能 な所有. (inalienable possession).

(2) 甲南女子大学研究紀要第 40号 (五. )分 離可能な所有. 文学 ・文化編 (2004年 3月. ). 〈分離可能な所有 〉を表す ことになる。ある特定 の人. (dienaЫ e pOssession). ②場所的 な存在 (locadon). 物 が主語の場合 も,〈 存在 〉を表す ときは,場 所 を指. ③経験 (expeHence). 定す るための前置詞句 を伴 う。前置詞句がない (5b). 第一の意味 に挙げた く所有 〉は,さ らに く分離不可. は「クモ を飼 ってい る」 とい う 〈所 有 〉の 意味 にな. 能 な所有 〉と く分離可能 な所有 〉に分 け られ る。 (2. る。. a)は 前者 の例 ,(2b)は 後者 の例 である。 (5) ao John has a spider on his am。. (2)ao John has a Ыg. bo John has a spider.. nose.. (Bclvin 1993: 68). (Bclvin 1993: 65). b. John has five bucks.. これ に対 し,主 語が無 生物 である と,前 置詞句 の ない く分 離 不 可 能 な所 有 〉に は (2a)の よ う な body― pan. 文 は 〈所 有 〉の 解 釈 も得 られず ,非 文 に な って しま. (whole_pa■ の一 種 )関 係 の ほか ,親 族 関係. う。Bel宙 nは ,こ の (5b)と. ι 「 力αソ. (e.g。. (6b)の 容 認 度 の 違 い. r― ι だ。 炒θsJs′ ι ),内 在 的 ・永続 的 な属性 (cog.〃 θんαs α′. は ,力 ん4は 目的語 を 自分 の コ ン トロー ル 下 にお くこ. r。 )を 表 す 場 合 な どが あ る。 (2b)が 表 す ι た ρι “ よ うな く分離可能 な所有 〉で は,目 的語 は主 語 の 意思. rに は意思が な くそれが で き とがで きるが ,力 ιグ″″ι. rJb′. ない こ とに起 因す る と述 べ て い る。. の コ ン トロール下 にあ り,主 語 が そ の所有 をやめ よ う と思 えば いつ で もやめ る こ とがで きる とい う特徴 が あ. (6)a.The drawer has five bucks in it.. a seman― る。Belvin(1993)は 〈分離可能 な所有 〉を “. b.*The drawer has five bucks.. "と 捉 えて θ′ ′ tic variant of the semantic notion of ε. (Belvin 1993: 65). ““ お り,controlの 意味 的定義 は (3)の よ うな もの だ と. しか し,主 語が無生物で,(6a)と 同様 「そ こに∼が. して い る。. ある」 とい う意味のときでも,前 置詞句 なしで容認さ (3)control:“ the. possibility of canceling what is de―. れることがある。. noted by the predicate if the suttect Of this predi―. (7)a.The r。 。m. ". cate decides to stop dOing it。. (Bcivin 1993: 67). has two windows in it.. b.The room has two windows. (池 上. 前 節 で 挙 げ た例 文 で は. (la),(lb)が. 2000:213). 〈分 離 可 能 な. immediate physi― 所有 〉に相 当 し,Langackerも (la)は “. 池 上 は ,(6a)の よ う な文 と (7b)と の 違 い を,〈 ト. cal control"を 表す と して い る。 今 まさに銃 を持 って. コロ 〉か ら くモ ノ〉へ の転化 の度合 いの違 い として説. い る状 況 であ り,主 語 は 自分 の意思 で いつで もそ の所. 明 して い る。b`動 詞 を使 って これ らの 文 とほ ぼ 同 じ. 有 を中止 す るこ とがで きる。. ι構 文 で主 語 に な る 意味 を表 す こ とが で きるが ,た αソ. θ+目 的語構文 の 第 二 の 意味 として挙 げ た 次 に,力 αソ く場所 的 な存在 〉 (locadon)を 考 えてみ よ う。. (4) ao We have a lot of skunks around here. b. They have amadillos in Texas。. 名詞句 は,bι 構文 で は場 所 を示 す前 置詞句 の一 部 で あ り,〈 トコロ 〉と して言語化 されて い る。. (6)a'.Five bucks are Jκ れ″ 乃ι bucks ι. ttι. ご″ ″θr./There are ive. Иノ ιr.. `Jrα. (Langacker 2000: 185). (7)b'.Two windows are jК. んιrθ θ two windows jκ ′. Langackerは これ らの文 は参照点構 造 を持 ち,主 語 は. θ 。/There. ′ ん. `rθ “. are. .. “. (池 上. 2000:213). 場 所 的 な参 照点 で あ り,target(目 的語 )が 存 在 す る 領 域 (dominion)を 指 定 して い る とす る。主 語 の ″ι. これ らの前置詞句 の 中 の 名詞句 を主語 に して んαソ ι文. と′ んの は特定 の 人 々で は な く,前 置 詞 句 が 表 す場 所. で概念 化 した場 合 ,(6a)で 前 置詞句 を残 してお く必. にい る人 々 (住 民 )全 般 を指 して い る。 前置詞句 を取. rが まだ 〈トコロ 〉と しての 要が あ るのは,′ んιグ ″ι “ 意味 合 い を持 ち,話 し手が これ を 〈モ ノ〉 として主 語. り去 る と,特 定 の 人 々. y)と 目的 語 の 間 の. θ (″ θ ,′ 力.

(3) 月足 亜 由美. ソ :力 α. `+目. 的語 /補 文構 文 のス キ ーマ 的意味. 63. して捉 え直す必 要が あ るか らであ る。 一 方 ,(7b)の. 有 〉や 〈存在 〉とは言 えない よ うな場合であ る'。 こ のた αソ ι構文 の意味 を 〈経験 〉(experience)と 呼 ぶ こ. θ は くモ ノ〉へ の 転化 が進 んだ段 階 にあ るの. とにする。アスペ ク ト的に見 る と,〈 所有 〉〈存在 〉は. 化 した の に も関わ らず ,も う一 度文末 で 〈トコロ 〉 と. 滋. `“ “ で ,文 末 の前置詞句 を必 要 としない 。. ここ までで取 り上 げ た く所 有 〉 と く場所 的 な存 在 〉 ιを用 い て言語化 され るの は,こ れ ら が 同 じ動 詞 λαソ の概念 間 に共通点が あ り,一 方 か ら他 方 へ の転化 が可. ιは不 完 結動 詞 (imperfective verb) 状態 を表 し,あ αソ として使 われてい るが,〈 経験 〉の ときはプ ロセス を ιは完結動詞 (perfective αソ 表す ことが あ り,そ の場合 λ verb)と して用 い られてい る。例 を挙 げてみる。. 能 で あ る こ と と関連 して い る6こ れ に つ い て は 池 上. (1981)な どで論 じられて い る。. (10)〈. 経験 〉の うち. ,. ①状態 を表す もの :have a headache/a cold/a. (8)X BE WITH Y. (池 上. 1981:183). (8)は 〈場所 的な存在 〉の 表現 の 基本 型 で,Xと. Y. high temperature/a good memory/an idea,ctc.. ② プロセスを表す もの a.内 的な終結点 を持たないプロセス. の場所的 な近接 を表す。 この Yが 人間であると,〈 場. :. have a good tilne/fun/trouble/difficulty,ctc.. ,そ して英 語 にお 所的 な近接 〉が 〈Yに 対す る所属 〉 いては動詞 ん αソ θを使 うことで くYに よる所有 〉とい. b.内 的 な終 結 点 を 持 つ プ ロ セ ス. :. havc a party / 1unch / dinner / a nice day / a. good vacation/a seat/a letter/a win/a look. う捉 え方 に転化す る。Miller&Johnson… Laird(1976) も「場所的 な近接関係」があれば,そ の近接 してい る. /a walk/ad五 nk,etc。. モノを自由に使 えるとい う,(一 時的ではあるが)〈 所 有 〉関係 が生 じると主張 してい る。同様 の捉 え方 をし てい る Lakoff(1993)の み よう。. (9)a.I'm in trouble。 b.I have trouble。. ,′. bJθ. ““. の例 と引用 を見 て. (Trouble is a location). (Trouble is an otteCt that is. possessed). 目的語 が表す事象 を我 々が 「経験 として持つ」方法 として,大 きく分けて 2種 類 の方法が考 えられる。一 つ は,主 語 が何 らか の行為 を行 って そ の事象 を「持 つ」 ことになる,言 い換 えればそれを「持 つ」 ために 主語 の コン トロールが必要なケースであ り, もう一つ は,主 語が意図 もコン トロマル もしないの に事象が発 生 し,そ れを「持 つ」 ことになって しまうケースであ. in both cases, trouble is metapho五 cally conceptual―. る。後者 の例 として,(10)の 中では① の状態 を表す θ′ bJι /ご 製 もの と,ん αソ 万θり が これに当 た り,そ の “ ““ 他 の ものは前者 の「持 ち方」 を有 して い る と言 え よ. ized as being in the same place as me(co… location). う。. In both cases, trouble is being atlributed to me, and. 一 in one case,becausc l possess the trouble― o可 eCt and in the other case, becausc l am in the trouble―. location.. (Lakoff 1993: 225). αソ θ+目 的語文 の意味 を く分離不可能 な 本稿 では 乃 所有 〉〈分離可能な所有 〉〈存在 〉〈経験 〉に分類 した ι+目 的語構文 が この うちの一 つ の意 αソ が ,個 々の ん. こ の よ う に 〈所 有 〉 と 〈存 在 〉 は 主 語 と 目的 語 が 「 同. 味 と一 対 一 で 対 応 して い る わ け で は な い。Palmer sta_ αソ ιに「ふつ うの意味 の所有」を表す “ (1974)は ん. じ場所 にいること」 (co-location)と い う点でつなが っ. tive use"と. て い る。. λ αソ ι構文 の意味 として,も う一つ「経験 として持 つ」 とい うものが ある。つ まり,日 に見 えた り触 れた りして知覚 で きるモノではな く,概 念的なものや コ ト 的な もの (事 象 または出来事 :event)が 目的語 に来 ることがある。その場合 ,知 覚で きない事象 をモノで あ るかの ように捉 えて,主 語 がそれ を「持 っている」 あるいは,目 的語 は 知覚可能 なモノであるが,そ れを「持 つ」 ことが く所 とす る概念化 が行 われてい る. 1)。. ,経 験 ,達 成,何 らかの行為 な どを表す “ dynamic use"の 二つの用法があるとし,以 下 の例 を. 挙げてい る。 (H)Wc had sandwiches. ― a. “We took sandwiches with use". b. ``We ate sandwiches." (12)She had a son。 一)a. “She was the mother of a boy.". b. “She gave birth to a sone".

(4) 甲南女子大学研 究紀 要第 40号. 文学 。文化編 (2004年 3月. (Palmer 1974: 162). ). (13) John had half the students walk out of his lec― ture.. それぞれ の. a。. が “ stative use",b.が. “ dynamic usc". a。. │―. ″α′ たθ″. に相 当す る。a.は 時 間的 に広 が りの あ る状 態 を表 す. b.力αッ θ&wα ′ たθ″. の に対 し,b.は 主語が 「サ ン ドイ ッチ を食 べ る」「男. C.. │―. walk Out of class一. Cause一 │一 walk out of class一 │― walk out Of class―. │. │. │― Exp.→. Ritter&Rosen(1993:525). 児 を生 む」 とい うプ ロセス を経 る こ とを表 して い る。 前者 は本節 での分類 の 〈所有 〉に当 た り,後 者 は何 ら かの行為 ,働 きか けが伴 う 〈経験 〉を表 して い る と言. αソ ιは補 文事 象 に もう一 人 の 参 与 者 動詞 ん. える。. pant)を 加えるが,そ れが補文事象 と結 び付 くために. 本節 で は,た αソ. `十. 目的語構 文 の 表 す 意味 を く所 有 〉. (panici―. 補文事象 が二通 りに延長 される。 (13b)で は事象 の. く存在 〉〈経験 〉に分 け ,こ れ らの概念 の 間 に共通点 が. れはそ こに関 始点 (beginning point)が 延長 され,ヵ ん. あ る こ とを見 た。 まず 〈所有 〉 と 〈存在 〉の 間 には. わる使役 主 とな り,〈 使役 〉の解釈 が生 じる。 (13c). ,. 同 じ場所 に存在 して い る とい う共通点が あ り,同 じ場. では事象 の終結点 (endpoint)が 延長 され,そ こに生. 所 な い しは近 くに い るか らこそ一 方 が他 方 を 〈所 有 〉. んはその 経 験 者 とな じて い る結 果状 態 が あ り,Jθ ん. し,場 合 に よっては 自由 に使 うな どとい った コ ン トロ. る。補 文 動 詞 が ― ι グ 形 の く使 役 〉の 例 も見 て み よ. ール をす る. (〈. )こ とが 可能 になる。 分離可能 な所有 〉. う。. また,〈 所 有 〉と く経 験 〉は,何 か を 「持 つ」 とい う 点 で つ なが って お り,前 者 の場 合 は知覚可能 なモ ノ を. (14)The NWAA is already having an independent in―. 持 つの に対 し,後 者 にお い てはモ ノで はない もの を比. quiry caJried out by a leading fim of consult―. 喩 的 にモ ノ として捉 えてそれ を経験 と して持 つ とい う. ants.. (Ikegami 1989:200). 違 い が あ る。 よって ,こ の三 つ の概念が共通 して持 っ て い る,あ αソ θ+目 的語構文 の意味 的基盤 は「主 語 と 目. 進行形 で 用 い られて い るこ とか らもわか る よ うに,こ. 的語 が認知 的 に近 い」 または 「主 語 が 目的語 を持 つ」. の動 詞 んαソ ιは動作動 詞 または完結動 詞 と して用 い ら. ιの意 味 が 微妙 に違 った とい う ものであ る。動 詞 力αソ. れてお り,主 語 は補文事象 の生 起 に対 して何 らかの力. り,完 結 動 詞 と して も不 完結 動 詞 と して も現 れ るの. の行使 を行 ってい る。. は ,主 語 ・ 目的語 の 性 質 や両 者 の 関 わ り方 ,つ ま り. 非 対 格 動 詞 (unaccusative verb)が 表 す事 象 は そ の. 「持 つ」方法 に応 じて出来 事 の あ り方が異 な って くる. 始 点 に対 して第三者 が 働 きか け る こ とはで きな い の で ,非 対 格動 詞 を 力αソ θ〈使 役 〉文 の 補 文 に持 って く. か らだ と考 え られ る。. る こ とはで きない 。 λαソθ十 目 的 語 十 動 詞 の 不 定 形 /分 詞 形. 3。. (15)a.*Ralph had Sheila dic.. 本節 で は 力αソ. `が. 補文 を伴 う構文 を考 える。 この 構. b.*Ralph had Sheila fall down.. 文 も,主 語 と補文事象 が 「認知 的 に近 い」 とい う意味. (Ritter&Rosen 1993:526). ι構 文 のス キ ーマ と して持 ってい る。 この 構文 を あαソ は 〈使役 〉〈受益 〉〈被 害 〉な ど様 々 に解釈 され るが. ,. Ritter&Rosenも 述 べ てい る よ うに,(15a)に お い て. これ らの解釈 の違 い は補文事象 の あ り方 とそれ に対 す. 例 え ば Rα ″力が 映 画 監 督 ,Sttι JJα が 女 優 で ,映 画 の. る主 語 の 関 わ り方 の違 い か ら生 じる もので あ る。 ここ. 中 で 「死 なせ る」 とい う,「 Sλ ι αが死 ぬ」事 象 を意. で は,こ の 構 文 の 意 味 を く使 役 〉〈経 験 (受 益 また は. 図的 に コ ン トロー ル して引 き起 こす こ とがで きる特殊. 被 害 )〉. 3〈. 完 了 〉の三 つ に分 け ,ど の よ うな要 因 に よ. りこれ らの意 味が生 じるのか を見 て い くことにす る。. J′. な状 況 で あ れ ば ,こ の 文 の く使 役 〉解 釈 は 可 能 に な る。 主語 は意図 して補文事象 の使役 主 となるわ け で あ る. 3.1。. 〈使役 〉. この解釈 が生 じるの は ,主 語 が 何 らかの働 きかけ を. か ら,た また ま補文事象 が発 生 して しまった とい う状 θ構文 は使 われない 。 況 で は あαソ. 行 って補文事象 を生起 させ る とい う場合 で あ る。Ritter. &Roscn(1993)の 説明 を見 てみ よ う。. (16)ao John had Mary jump off the bridge..

(5) 月足亜由美. :ん α ッ ι十 目的語. b.John made Mary jump offthe b五 dgc. (Dabrowska 1997: 146). /補 文構文 のスキーマ的意味. 65. き,こ の解釈 になる。 そ の影響 が主 語 に とって好 ま し い もの な らば く受益 〉 ,好 ま しくない影響 な ら く被 害 〉 を表す こ とになるが ,こ の どち らになるか は語用論 的 に しか決定 で きな い 。〈使 役 〉の 場 合 と異 な り,主 語. (16a)は 力λれが Mα り に飛 び降 りるよう誘導 した と い う解釈 しかで きないが,(16b)は それに加 えて,力 λκ. は補文事象 の原 因 になるわけで はないので ,外 的要 因. の不注意な どで,見 てい ない間に飛 び降 りをさせて し. な しで 自ず か ら生起 す る出来事 を表す非対格動詞 が補. まった とい う解釈 も可能である。. 文 に現 れ る こ とがで きる。. ん αソ θ〈使役 〉文 は主語 の言葉な どによる コン トロー ルで補文事象が引 き起 こされることを表す ので,言 葉. (19)ao Ralph had Sheila/his goldish die on him.. による コン トロールので きない無生物 は主語 として言. b. Ralph had his daughter fall and break her. leg.. 語化 されないが,こ れ も αル 構文 との違 いの一つ と “ して しば しば指摘 される。. (Ritter&Rosen 1993:527). 事象 が 終結 し,主 語が影響 を受 ける よ うな結果 が生 じ て い な けれ ば この 解 釈 は生 じな い の で ,終 結 点 の な. (17)a.*Poverty had her work。 bo Poverty lnadc her work.. (DabrOwska 1997: 146). い ,Vendler(1967)の 分 類 で 言 え ば 活 動. (activity). に相 当す る事 象 が 補文 に来 る と,〈 使 役 〉解釈 の 可 能 ι グ 形 の 場 合 は容 性 だ けが残 る。 また ,補 文動 詞 が ―. jκ g形 だ と無 生 物 主 語 で しか し,補 文 の 中 の 動 詞 が ―. 認度 が 落 ちる。. も容 認 さ れ る 夕Jが あ る 。. → 〈使役 〉. (20)a.I had the boys play soccer。. (18)a.The story about the rampaging mother had the children cleaning their rooms illllrnedi― ately。 b。. b。. *I had soccer played by the boys. (21)a.I had Mary play the piano.→. (Bmgman 1996:48). 〈使役 〉. b.??I had the piano played by Mary.. (?)The c。 ld had us mnning upstairs to get our. sweaters.. (Dabrowska 1997: 219). しか し,陽 り に ピ ア ノ を弾 か れ た」 とい う こ とが ヽ 理 亡 完結 した事象 と して捉 え られ ,そ れ に よ り主語が ′. どち らの例 も,目 的語 の人物 が主 語 に触発 され ,補 文. 的影響 な どを感 じて い る状 況 な ら,(21b)の 容 認 度. の行為 を行 お う とい う気持 ちにな った とい う意味 で あ. は Lが る。. る。〈使役 〉の プ ロ トタイプは命令 な どに よ り力 を行. 3.1.で く使役 〉,本 節 で く経験 〉に解釈 され る んαソι. 使 して行 うもので あ ろ うが ,こ の (18)で は主 語 の コ. 構文 を見 て きたが ,池 上 (1981)で 論 じられて い る よ. ン トロールカ は弱 い ものの ,確 か に主 語が原 因 で補文 事 象 が起 こった とい う関係 が あ り,〈 使 役 〉の プ ロ ト. うに,こ れ らの概念 はい わば表裏 の 関係 にあ る。池 上 のの表現 の もとになる場所理論 的 な ―〈受 身 〉 は 〈使役 〉. タイプか らの拡 張 と言 える。 この よ う に あαソ ι〈使役 〉. 構造型 は (22)の よ うな ものだ として い る。. 文 に も様 々 な タイプの ものが ある こ とを考 える と,そ の 共通 ス キ ーマ は「主 語 と補 文 事 象 が 近 い」 また は 「主語 が 補文事 象 を持 つ」 と しか 言 え ず ,コ ン トロー. (22)ao X GO/COME FROM Y b.X GO/COME TO Y (池. 上. 1981:183). ルや働 きかけの強 さは一様 で はな い と考 えなけれ ばな らない 。 ι構 文 との 無 生物 が主 語 になる例 につ い て は,“ αた 違 い に 関連 して 4節 で も取 り上 げ る。 3.2。 で は 〈経 ι構文 につい て見 てみ よ う。 験 〉に解釈 される んαソ. 両方 の. Xに. く出来事 〉を表す項 ,そ して Yに 地点 や. モ ノで はな く く人 間 〉が入 る と,こ の構造型 が 〈場所 的 な変化 〉か ら (22a)は く使 役 〉 ,(22b)は 〈受 身 〉 ι構 文 を を表 す ものへ と転換 す る。 この考 え方 で あαソ 見 て み る と,X項 に補 文 事 象 ,Y項 に主 語 が 入 り. ,. 3.2.〈 経験 〉 補文事象 が 終結 し,生 じた何 らかの結果 に主 語 が 影 響 を 受 け て い る,(13)の 夕1で 言 え ば (13c)の と. (22a)は 〈使役 〉,(22b)は. 〈経験 〉を表す こ とにな. る。作 因 ・影響 関係 の方 向 を矢 印 で 表 してみ る と (22. a)は Y(使 役 主 )→ x,(22b)は. Y(経 験 者 )← Xと.

(6) 甲南女子大学研究紀要第 40号. 66. 文学 ・文化編 (2004年 3月. ). なる。 しか し,個 々の文 はこの うちの どちらかである. 事 象 に よ り何 らかの影響 を経験 して い る とは考 え られ. といつ も言 い切 れるものであろうか。卑近な例 で考 え. ない 。補文事象 [yOu crash that car]は 主語 とは 関係. てみ よう。. の ない ,そ の登場 人物 の 人生 の 中 で起 こる こ とだか ら で あ る。形式 的 に も,補 文 の 中 に主 語 に関連す る (そ して refer backす る)語 句 は見 当 た らない 。 よつて. (23)a John had ns secraaryり pe me L■ eL. この例 は 〈使役 〉の解釈 をほぼ一 義 的 に得 る。次 に. b. John had the letter typed by his secretary.. ,. (23)の 例 は通常 く使役 〉に解釈 されるので,作 因・ 影響関係 は [John]→. [his secretary type the letter]/[the. lctter typed by his secretary]と. ,. 〈 経験 〉の解釈 しかできない例 を見てみよう。漫画 「ピーナッツ」の中の,主 人公スヌーピーの台詞であ る。. なるであろう。上司で. んが命令 ,依 頼 などして補文事象 を引 き起 こ ある 力た. (26)I hate getting old, and having my ears tum. しているので確 かに く使役 〉であるが,そ の補文事象. gray. . .. が 終結 したあ とで振 り返 つて この文 を発 した場合. (ボ ク は だ ん だ ん 年 を 取 っ て い っ て ,自 分 の. 〈使役 〉とは逆方向の [his. ,. secretary type the letter]/[the. letter typed by his secretary]→. 耳 が灰 色 に な って い くの は い や だ よ… ). [John]と い う影響関. これは前 に見た (19)と 同様 ,非 対格動詞が補文 に来. 係 が同時に生 じてい ると考 える ことも可能である。例 えば,手 紙 をタイプ して もらってほっとしてい る,と. てい る例 である。主語が補文事象 を引 き起 こす ことは. いった心理的状態 を経験 してい る場合な どが考 えられ. で きないので,主 語 は経験者 にしかなれず ,文 の解釈. る。そ うす ると,我 々は文が発話 される各場面 におい. は 〈経験 〉に限定 され る。 もう一 つ,「 ピー ナ ッツ」. てそれを く使役 〉か 〈経験 〉の どちらかに解釈するわ. にある例 を考 えてみ る。登場 人物 マーシーが 自分 の. け だが,も う一つ,〈 使役 〉の部分 も 〈経験 〉の部分 もまとめ て一つ の事態 で あ り,そ れ を主語が 「持 つ」. 指 ,鼻 ,髪 ,足 をバ イ ンダー にはさまれてい る状況 で 発 してい る。. とい う意味 を表 し,〈 使役 〉とも 〈経験 〉とも判断 し 難 い場合 があると言 える。別の動詞 で考 えてみ よう。. (27)Yes,Ma'am,I know.… I've had my ingers,my nosc and my hair caught. . .and now my foot.. .. (24)Blll brOkc his arm in a car accident./1ost his job in the recession。. (Ritter&Rosen 1993:524). (は. い ,先 生 ,分 か っ て ます …前 に 指 も鼻 も. 髪 もは さまれて …今度 は足 で す … ). Ritter&Rosenも 述 べ て い る よ うに,「 腕 が折 れ て い. は さまれて い る状態 を経験 して い るわけだが ,そ の補. る」/「 失業 して い る」状態 は事故 の あ とも しば ら く続. 文事 象 の原 因 になったの もや は り主語 の「 自分」 であ. くので そ の 事 象 を BJJ′ は経験 して い る と考 え られ る. る。先 に見 た (23)と 同様 ,〈 使役 〉の部分 と 〈経験 〉. が ,同 時 に,3jJJは 「腕 が折 れ る」/「 失 職 す る」 とい. の部分 を含 め た事態 全体 を主 語 が 「持 った」 とい う意. う出来事 を引 き起 こ した使 役主 (原 因)と もとれ る。. 味 を表 して い る。. つ ま り,主 語 は 〈原 因 〉で も 〈経験 者 〉で もあ るので. この よ うに,主 語 が ある事象 の経験者 で あ りなが ら 使 役 主 や原 因 で もあ る場 合 が 存 在 す る こ とを考 え る. あ る。 んαソ ι構 文 の 例 を さ らに い くつ か 見 てみ よ う。映 画. と,こ の構文 のスキ ーマ 的意味 は「主 語 と (始 点 か ら. 「スモ ー ク」 の 中 で ,あ る登 場 人物 が 数 年前 の 交 通事. 終結点 まで含めた)補 文事 象 が 認知 的 に近 い」 とい う. 故 で 同乗者 を死 なせ て しま った とい う話 をす る。 そ の. もの で あ って ,「 主 語 が 力 を行 使 して い る」 ま た は. 事故 の前 に神 が 自分 に対 して言 った言葉 として語 る台. 「主語 が 結 果状 態 を経験 して い る」 とい うス キ ーマ 化. 詞 で あ る。. (25)“ Then I'm gonna have you crash that car,kill the woman that loves you.''. はで きない 。. 3.3.〈 完 了 〉 んαソ ι+目 的語 +動 詞 の文 が く使役 〉とも 〈経験 〉と ιが状 態動 詞 また は不完結 動 も解釈 されず ,動 詞 んαソ. 主語 の I(神 )は 補文事象 を発生 させているが,そ の. 詞 と して使 われて い るケ ースが あ る。 この ケ ース で は.

(7) 月足 亜 由美. :ん α ッ. `+目. 的語 /補 文構 文 のスキ ーマ 的意味. 67. わαソ ιが 状 態 を 表 して い る の で ,進 行 形 に は な らな. い し,そ れ以外 の人か も知れない。 これに対 し,(31. い. んの とい う解釈 に限 b)で は仕事 を終 えたのは主語 の ″. 。. 定 され る。前 節 の 〈経 験 〉の 例 で あ るが Dabrowka (28)ao Sitting there,facing Bond Street,he had his face turned to the sea。. b. His head was bent, he had his hand clasped. (1997:152)も. ,ル 刀ηακんαごんJs κθ∫ιb“ たι4.と. 力をr_. αs b“ た んんJs ηθ sι 。 とい う文 を挙げ,前 者 では αんん ι “ あ αソ ιの主語 は補文事象 (nose― breaking)を 生起 させ た 人物 とは別 の人物 で あ り,そ れは これ ら二 つ の動詞. behind his back... (英 語語法大辞典. p.808). αソ ιと わ た ι 4)が 分離 してい ることに象徴的 に現 れ “ この,現 在完了形 との相違点 てい る と述べ てい る (ん. 5)。. この種類の例 は,補 文動詞が ― ι グ形の他,(29)の よ ― うな Jん g形 ,形 容詞のものは存在す るが,不 定形 の. は,本 稿 で繰 り返 してい る「ん ιと補文事象 が近 い」 αソ. ものは見当たらない。. ιの 象 の行為者 だ けに焦点 を当てるのでは な く,あ αソ. とい う捉 え方 の妥当性 を裏付 けるものである。補文事 主語が補文事象全体 を「持 っている」 とい うことを表. (29)a.I havc two buttons missing(on my jacket).. してい るのである。 この 〈完了 〉を表す ん ι構文 では,主 語 が 第三者 αν. b. The porter has a taxi ready.. (Quirk et al.1985:14H). に向かって コン トロールカ を発揮す るわけではな く ,. また,進 行形 にな らない こと も考 える と,Langacker. ,補 文 の 過 去. が「参照点 の機能 を持 つ文」 として挙 げた (4)の よ. 分 詞 が 動 詞 と して の 性 質 を失 い ,形 容 詞 に近 づ くに つ. うな文 に類似 してい ると言える。〈使役 〉〈経験 〉文 で. れ て ,意 味 の 焦 点 (semantic focus)が あαソ θへ 移 行. は主語 は参与者 (participant)と しての特徴 を保持 し. ν ιが状態を表す ようになるとい う説明をして し,あ α いる。例え│ゴ (30)の ような例である。. て い るが,こ の 〈完 了 〉文 で は 最 も「場」 (location. 類 似 す る例 に 関 して Ikegami(1989)は. (30)Red Cross has his sword raised。 ...in the next picturc hc has wounded the dragon.. (Ikegami 1989:203). または setting)ら しい もの として捉 えられる。. 4。. αル 構 文 と んαν 文 `構 “. 本稿 では,λ αッ. `構. 文 を「主語 と 目的語/補 文事象. が認知的 に近 い」 または「主語が 目的語/補 文事象 を 補 文 が 状 態 を 表 す の に伴 い ,ん αッ. `の. 意味 はそれ を. 「持 ってい る」 とい う意味 に近 づ くので あ る。 ι十 目的語 +― 同 じ んαソ. `ご. 形 の 文 で 〈使 役 〉〈経 験 〉. 持 つ」 とい う意味 を表す もの として捉 えて きた。本節 で は,乃 αッ ιと同様 ,目 的語 や補 文 を伴 って く使 役 〉 に解釈 される αた ιを取 り上げ,両 者間の違 いが各 ス “ ι構文 のス キーマの違 いか ら生 じる ことを見 る。 αた “ キ ーマ を あ θ構 文 の もの と対 比 させ て考 える と αッ. に解釈 され る文 ,例 えば I λαご ッ″αたんrη α姥 グ.,fん αご “ λS′ θJι ん.で は ,文 の主 語以外 の 人物が補文 事 ε ソ ″α′ “ 象 の 行 為 者 で あ る。 一 方 ,(28)∼ (30)の 例 で は,主. 「主語 が 目的語/補 文事象 を作 り出す」 とい うことに. 語 と補文事象 の行為者が 同一 人物 で あ る とい う違 い が. なろう。中右 ・西村 (1998)は この「彼 ら」 が 「私 が. ある。 それ な らば ,現 在完 了形 とど う違 うのか とい う. その話 を全 部繰 り返す」 とい う事態 を「作 り出 した」. 疑間 が 湧 く。例 として次 の二 文 を比 べ てみ よ う。. とい う捉 え方で (32)の 例 を説明 してい る。. (31)ao They have their work donc.. (32)They made me repeat the whole story. (中 右 ・西村. b. They have done their work. (英 語語法大辞典. ,. 1998:147). p.807) ある事象 を「作 り出す」 ときには,主 語 か ら事象 ,特. 直感 的 に感 じられるのは,(31a)で は誰 が仕事 を終. にその中の参与者 に対す る強 いコン トロールが働 いて. えたのかは重要な問題 ではな く,と にか く「終 えて し. い る。 この使役性 (agentivity)も しくは他動性. まっている」 とい う結果状態 に焦点が当たってい るこ. sitivity)の 程度 の違 いは受動化 の 可否 に影響 してお. とで ある。仕事 を終 えたのは主語 の ″ んι ソか も知 れな. ι構文 は受動化 を許す が,使 役 り,使 役性 の高 い αた “. (tran_.

(8) 甲南女子大学研究紀要第 40号. 68. 文学 ・文化編 (2004年 3月. ). jκ g does three things to a per― . . . the progressive ―. αソ θ構文 で は許 され ない 。 性 の低 い λ. fect市 e verb stem:(1)it constrlles the event holisti―. cally(by suspending sequential scanning);(2)it. (33)a.Mary made this doll. a'. This don was made by Mary.. confines the profile to an ilη. bo Mommy made me cat my spinach.. cation consisting of an intemal se五. b'. I was made to cat my spinach.. states;and(3)it constrlles these states at a level of. Lrnediate scope of predi―. es of component. abstraction that neutralizes their differences.. (34)ao Mary has a doll.. (Langacker 1991: 26). a'.*A dollis had by Mary.. bo Mommy had me eat my spinach. b'。. jκ gが ― 付 くことに よ り,事 態 が 一 連 の状態 か ら成 る. *I was had to cat my spinach.. ま とま りと して holisticallyに 捉 え られ る わ け で あ J,νθ yと 「私 θ構 文 (34)で は,Mα り と α グθ′ ん αソ ““ がほうれん草 を食べ る」 とい う事象が単 に「近 い とこ. ろにある」 とい うだけであ り,主 語 か ら目的語へ の他. る。 よって,例 え│ゴ (37b)の 意味する ところは「彼 の最新 の本 は 『あなたがお腹 が痛 くなるほど笑 ってい る』 とい う一連 の状態 を,全 体 として持 つ で しよう」. 作 ることはで きない。他動性 の重要な要素である参与. ι構文 は 〈使役 〉の部分 のみ とい うことで ある。 αた “ ι が前景化 されて「笑 わせる」とい う意味 を表すが,あ αソ. 者間のインターアクシ ョン. の場合 は,あ る程度 の時間持続す るプロセス (ongOing. 動性 は低 いので,そ の 目的語 を主語 に据 えて受動文 を. (interaction of patticipants:. θ構文 には欠けて い るのであ αソ Langacker 2000)が あ αソ ι構文 の主語 は有 生物 の参与者 なの る。 これ らの ん で,(35)の ような Langacker(1991)の. setting―. suttect. constmctionと は一線 を画す と思 われ るが ,受 動化 で. process)を 「持 つ」必要があ り,そ の時間的な広 が り Jκ g形 を許 Jκ gが 付け られる。補文 に ― を表す ために ― αソ θ構文 間 の もう一 容す るか否か は,“ αル 構文 と ん. つの相違点 で もある。. きない とい う点で共通 してい る。 (38)a.*The actress madc her director eating out of hcr hand.. (35)ao Hillerman's latcst novel featurcs Jim Chce。. b.*Jirrl Chee is featured by Hilleman's latest. novel.. b.The actress had her director eating out of her. (Langacker 1991: 70). (Baron 1974: 308). hand.. αたθ 構 文 と んαソθ 構 文 の も う 一 つ “ の 相 違 点 は ,“ αル の 主 語 に は 無 生 物 が 問 題 な く生 じ. 上 で述 べ た よ う に,makeは 〈使 役 〉の 部 分 だ け に焦. る が ,あ αソθ の 場 合 に は そ の 例 は あ ま り見 ら れ な い こ. 形 とは相 容 れ ないの だ と考 え られ る。. こ こ で 取 り上 げ る. jκ g 点 を当て るので ,時 間的 な広 が りに焦点 を当て る ―. J4g形 が 現 れ る 。 形ではな く ―. 5。. 結. 五四. とで あ る 。 数 少 な い 例 に お い て は ,補 文 に 動 詞 の 不 定. ι構 文 にお い て主 語 と 目的語 /補 文事 本稿 で は んαソ. (36)a.This medicine will make you feel better.. 象 が認 知 的 に近 い とは ど うい う こ とか を考 察 して き. b. These pills will have you feeling better.. (37)a.His latcst book will make you laugh till your. ι+目 的語 構 文 で は,主 語 と 目的 た。2節 で 見 た んαソ 語 の指示す る人 または物が 同 じ場所 に存在 して い るこ. sldes ache.. とで ,主 語 が 目的語 を所 有 し,あ る場合 には主 語 が 目. b. His latest book win have yOu laughing till. 的語 に対 して力 を行 使 す るが ,別 の場合 には主 語 が 日. your sldes ache. (『. 英語教育』2002.H月 号. ). 的語 に よつて影響 され る こ と もあ る。〈所 有 〉〈存 在 〉 〈経験 〉 とい った多様 な意味 が 出 て くる の は ,主 語 ・. Jκ g形 にな っていることで, どんな意 補文 の動詞 が ― jκ g形 が どんな 働 味 が付与 されて い るのだろ うか。―. きをす るのか につい て,Langacker(1991)は 次 の よ うに述べ る。. 目的語 の性 質 と,両 者 の 関係 が 多様 で あ る こ とが原 因 で あ る。 んαソ θが 補 文 を伴 う場 合 も,〈 使 役 〉〈経 験 〉〈完 了 〉 に分 類 して検 討 したが ,主 語 の く使 役 〉 (働 きか け).

(9) 月足亜由美. ッ :ん α. `+目. 的語/補 文構文 のスキーマ的意味. 69. の部分 に焦 点 が 当 た ってい るの か 〈経験 〉 (影 響 )の. 一 日本語 における 〈主観性 〉をめ ぐって」『言語』 12月. 部分 に当た ってい るのか判断 しに くい例 が あ り,や は. 号,72-83.. り「主語 と補文事象 が近 い」 とまで しか言 えない 。 あ. Ikegami,Yoshihiko.(1989)“ `HAVE十 ple' and `GET十. o可 ecttt past partici―. o可 ect;past participle' in the SEU Cor…. るい は ,補 文事象 は行為 または状態 を表す が ,こ れ を. pus."Mcα κjκ g ακグB`ッ θκグ : Ernst Lcisi zun1 70 Geburtstag. 主語 が 所 有 して い る と も言 え る。池 上 (1981: 186). edo by Udo Fries and Maritin Hcusser, 197-213, Gunter. が 紹介 して い るザ イラー の術語 「行為 の所有者」 (pos― た ι構文 と sessor of an act)に 相 当す る概念 で あ る。 α. “ の相 違 点 を検 討 す る こ とで ,あ αソ ι構 文 の 特徴 は さ ら の部分 のみ に焦点 が 当 たる に明確 になる。〈使役 〉. ι構 文 で は あ る個 人 構 文 と異 な り,あ αソ. (目. αた ι “ 的語 )に. 対す る使役 とい う よ りは ,補 文事象全体 を一 つ の ま と ま りと して所有 し,時 には コン トロール して い る こ と Jん g形 が を表 す。 ―. ι αた ι構 文 の 補文 で使 われ ず んαソ “ は主 で が は るの ソ ι で われ α も 語 補 文全 構文 構文 使 ,ん. 注. 1)(9b)で 見 た んαソι′. rθ. bJι. “ 中 で は ,ん αν `α な どが これ に当 た る 。. 3)こ. は ,こ の 一 例 で あ る 。. ′ s`α ′/α Jι ′. `r/ル. Langacker,Ronald W。. Ogκ jソ θG″ ― “ “ jθ jθ α′ ん。Stanford: Stanford ρι. (1991)Fθ れdb′ jθ κ∫げ. αrr ソ θι ι2Dι scr"′ jν `Aρ “ ““. 合 も含 め た が ,ん αソ 補 文 構 文 の 意 味 分 類 で は そ れ は `十 〈使 役 〉 と考 えて い る 。. 4)本 稿 の く経 験 〉 に相 当 す る。 5)通 時 的 に見 る と,完 了 形 が 確 立 す る 以 前 は あαソι十 目 形 の 形 が 使 わ れ て い た こ とが 池 上. (1981)で. 指 摘 され て い る 。. 。 (2000)G″ ― Mouton de C}ruyter. jθ κ jZα ′ .Berlin: ar ακグ Cθ ε ″ ′αι. g` αれグ P`rθ. (1976)助 ル. Harvard University. `ρ. 中村芳久。 (2001)「 二重 目的語構文 の認知構造 ―構文内 ネ ッ トワー クと構文間ネッ トワー クの症例 一」『認知言 語学論考 No。 1』 東京 :ひ つ じ書房 .. 実 ・西村義樹 .『 構文 と事象構造』東京 :研 究社 出. 中右 版. .. Palmer,Fo R.(1974)動. `Eれ. g′ jsん. 力 乃 。New York:Long―. Quirk,Randolph,Sidney Greenbaum,Geoffrey Lcech,and Jan jソ (1985)A Cθ ″ Trι ん ∫. `ん. α. αr. `Gハ ““. q′. 肋ιittgJjs力. Ritter,Elizabeth and Sara Thomas Rosen.(1993)“ Der市 ing Causation。 " Na′. (1974)“ The Structure of English Causa―. g“ α 33,299-342.. 519-555。. (1993)“ The two causat市. e ttα ソ ιs. are the two. rα J. “. g` g“ α Lα れ. αれグLjκ g“ js′ jθ rh`θ り 11,. 一一――一。 (1997)“ The function of have."Ljん. g“ α. 101:295. -321.. possessiveん αソ ιs.'' CLS 29,61-75。. Brugman,Claudia。. (1996)“ Mental spaces,Constructional S,7θ rJグs,α κグ ι Mcaning,and Pragmatic Ambiguity。 "1つ αθ Grα. Laird。. jθ れ。 Cambridge: ′. g“ α. 二ακg“ αgι o London: Longman。. tives." Ljκ. “. “. ““. 牧野成 一 (1978)『 ことば と空間』東京 :東 海大学 出版. Svartvik。. 参 考 文 献. Belvin,Robert。. j′. University Press.. Press.. く経 験 〉 に は ,主 語 が 目的 語 に対 して働 きか け をす る 場. Baron,Naomi S。. 2nd edition ed. by Andrew. Ortony,202-251,Cambridge: Cambridge University Press。. Miller,George A.and Philip No Johnson―. κεん/グ jκ κθr. の 解 釈 の 一 つ く経 験 〉 とは異 な る もの で あ る 。 前 節 の. `ご. g力 ′ ,. “. .. の く経 験 〉は ,前 節 で 考 察 した んαッ ι十 目的 語 構 文. 的語 +―. " Mc′暉 力θr ακグ Ehθ ′. phor。. 益岡隆志。 (1979)「 日本語の経験的問接関与構文 と英語 の have構 文 について」『英語 と日本語 と :林 栄一教授 還暦記念論文集』東京 :く ろしお出版. 体 をま とま りと して 「持 つ 」 こ との表 れである。. 2)(10)の. N2rr: Tubingen.. Lakoff,George.(1993)“ The Contemporary Theory of Meta―. αr,ed.by Gills Fauconnier and Eve Swectser,29““. 斎 藤 伸 治 。 (2001)「 使 役 ・経 験 の haveと 『 させ 』 に つ い て 」『意 味 と形 の イ ン タ ー フ ェ イ ス :中 右 実 教 授 還 暦 記. 上巻』東京 :く ろ しお出版。. 念論文集. 56,Chicago: The University of Chicago Press。. Dabrowska,Ewa.(1997)Cθ Dα ′. gκ j′ jッ. `S`“. jcs α んグ′ ακ′ ん Jjs力 `Pθ. jソ. `.Berlin: Mouton de Gruyter.. 語法事典 『英語語法大事典』24版 大修館書店. .. Dieterich,Thomas G.(1975)“ Causative παッι."CLS ll,165. 文例 出典. -176.. 早瀬尚子。 (2002)『 英語構文 の カテ ゴ リー形成. 認知言. 語学 の視点か ら』東京 :勁 草書房 池 上 嘉彦。 (1981)『「す る」 と「なる」 の言語学』東京. 神谷久美子 ,勝 井信子 (1999)『 スモ ー ク』by Paul Auster 松柏社. .. :. 大修館書店 。 。 (2000)『「 日本 語 論」へ の 招 待』東 京 :講 談 社。. ,そ して 〈トコロ 〉 ―一一― 。 (2002)「 〈モ ノ〉と くコ ト〉. .. 広淵升彦 (1996)『 スヌー ピーた ちの言葉 は泉 の ように』 講談社 チ ャールズ M.シ ュルツ著 ,谷 川俊太郎訳 (2002)『 SNOOPY (1)行 くよ !今 行 くよ !』 角川書店 .. ..

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