水 中
の
鉄
の
酸 化現 象
に
及
ぼ
す
高磁
界
効 果
渡 辺 裕 幸
*・
荻 原 宏 康
* *・
佐 藤
昭
**Inhomogeneous
Oxidization
oflron
Surface
in
Water
Hiroyuki
WATArslABE
,
Hiroyasu
OGIwARA
andAkira
SATo
Amagnedc
field
perpendicular tQ the axis of aniron
rodhl
water will cause the su ace to the rod tobadly
corrode,
The su 匠 ace parallel to the gnetic丘el¢ howeve鴫will hardly corrode
.
The
magnetic field is enhanced at the surfacefacing to the magnetic 負eld
.
Therefor along the surface of the rod a rnagnetic field distribution arises.
An enhanced mag−
netic field area will curin
front
of the cylinder,
while a weakened 丘eld area near the sides of the rod.
Following
the magnetic 血elddistribution
,
thedistribution
of thedissolved
oxygen concentrat至on in water varies.
The
dissolved
oxygen with weak magnetism concentrates at the enhanced field area,
and attacks the su ace of the iron rod.
Corrosion
ishardly
observed at theboth
sides of the rod where thefield
is weakened.
III
order to study the performance of oxygenmore precisely an experiment was conducted
in
which surface corrosion along the axis of thelong
iron
rod placedin
themagnetic
field
parallelto
the
axis of a solenoid magnet was observed.
The
solenoid magnethad
afield
distribution
andthe
distribution
of magneticforce
along the axis of the rod.
As a result,
corrosion was observed at the part where thehigher
magneticforce
existed on theiron
rod and the corrosionin
water migratedfollowing
the且ow of oxygenin
wateL1 .
は じ め に 磁 界 中に鉄などの 強 磁 性 体があっ た場 合,
強 磁 性体は 磁 場 を集 中させ る働き があ る。
強 磁 性 体の周 りに は磁 気 勾配が生じ るこ とに な る。 つ ま り,
超電 導磁 石などの強 磁 界 発生源の近 くに鉄が あった場 合そ の近辺に は非 常に 強い磁 気 勾 配 が 発 生 し て い る こ とにな る。
これ は 水 中に あ る 強 磁性体 につ いて も同じで,
その周 りには 磁 界の集 中し た部 分 と そ れに伴 う磁 界の勾 配 ができて い る。
と く に,
水 中に置かれ た 鉄 円 筒の軸に直 角 方 向に高 磁 界 を加 え る と,
鉄 円 筒の磁 界に垂直な面は激しく腐食し,
平行 な面はほ と ん ど腐食を受け ない ことを 発 見し,
報 告して あ る1] 。 鉄円 筒の 存 在に よっ て 磁 界 は,
垂直な 面 に 集 中 する。
こ のた めに鉄 円 筒の 円 周に沿っ て印 加 磁 界 よ り磁 界が高い部 分,
弱い 部 分が生 じ る。
こ の磁 界 分 布に し た がっ て水 中の溶 存 酸 素の濃 度 分布が変 化する。 磁 界の強 い 部 分に,
弱い な が らも 磁 性 を 持つ 溶 存酸 素が集ま り,
その部 分 を酸 化 腐 食 し,
弱い部 分で は腐 食が起 き ない。
この現 象 を 確かめ る 目 的で,
軸 方 向に磁 界 分 布 を持 ち,
* 大 学 院 1二学 研 究 科 博 士 前 期課程 電 気工 学 専攻 * * 電 気工学科 教授 平成 12 年 10月31 日受 付 磁気勾配をもつ ソ レ ノ イ ドコ イル の中で,
軸方 向に置い た鉄円筒で酸化の様 子を 調べ た。
その 結 果,
磁 気力の 大 きい とこ ろで腐 食 が 激 しい こと,
腐食が 水 中の酸 素の移 動に沿っ て進 行 するこ と を 確か めた 2}。
な お,
加 える磁 界はJj、型 極 低 温 冷 凍 機直 接冷 却 式 超 電 導マ グネッ ト (液 体ヘ リ ウム を必要と し ない の で別名ド ラ イマ グ ネッ ト と もい う) 「湘6」に よっ て発 生さ せ た 3)。
湘6
は,
近 年 ビス マ ス系 超伝 導体 が 発 見 され,
電流 リー
ドへ の使 用に よ り超 電導磁 石へ の 熱流入を 大幅に減 らすこ と が 可能に なっ た。
ま た,
蓄冷 材の改 良な ど に よ る 小 型 冷 凍 機 技 術の進 歩 も あい まって,
液 体ヘ リウム を 必 要 とせ ず 冷 凍 機直接 冷 却に よる冷 凍 機直接冷 却 式 超 電 導 磁石 が開 発さ れ た。
こ の 冷 凍 機 直 接 冷 却 式 超 電 導 磁 石 を 使 用 する こ と によ り比 較 的 安 価に高 磁 界,
高 磁 気 勾 配 を 利 用するこ と が 可 能 に なっ た。
本 研究で は水 中に鉄を置き腐 食 模様 を観察し た。 腐 食 とは鉄が酸 化 す るこ とで あ り,
そこ では酸 素が消 費され る。 酸 素は常磁性 物 質なの で磁気の強い ところ に磁気 力 を う けて引 き寄せ られる。
つ ま り,
強 磁 界 中で は鉄の 近 傍で 磁 気 勾 配が あ るの で 腐食に偏り が見ら れ たの で報告 す る。
132
.
理論
2.
1
酸 素が溶け てい る水 中で の鉄の腐 食反応 水溶 液 中で は鉄は溶解 して鉄イ オ ン と なって溶 出する。 これはア ノー
ド反 応すな わ ち鉄の 溶解 反 応 と呼ば れる。
反 応式はFe
→Fe2
+十2e
一
(1)ま た
,
水 溶 液 中に溶けた 酸素 (溶存酸素 )02
が存在 す る と酸 素 が 水 と 結 合し て水 酸 イ オンになる。
これ をカ ソー
ド反 応 (還 元 反 応 )とい う。
反応 式は (1
/2
)02
+H20
+2e
−
→20H
一
(2
) こ こ で金 属 材 料の淡 水 腐 食 とし て 実 験で使 用 した炭 素 鋼 (鉄 )の 腐 食 を 考 え た 場 合,
溶 存 酸 素が水と結 合 し て 水 酸イ オ ンをつ くる。
こ れ と溶 解 し て イ オ ン化 し た鉄と が電 子の や りとり行い 水酸化 第 2鉄にな る。
鉄の 腐 食 反 応 式は Fe十(112}02
十H20 → Fe(OM2
(3〕ここで
Fe
(OH
)2は さ ら に酸 素の存 在する水 中で は酸 化 され,Fe
(OM3
で 表 され る 赤 錆 と な る。
赤 錆は水 酸 化 イ オンと結合し て最 終 的に黒 錆 と な る。
2.
2 溶 存 酸 素 と水に対 する勾 配 磁 場 効 果一
般に勾 配 磁場 下で は,
磁化さ れ た磁気粒 子は磁場 勾 配に よ る磁気 力に よっ て重心位 置に対 する移 動力を 受け る。 常 磁 性物 質で あ る溶 存酸素は勾 配 磁 気 力の影 響 をう けて磁 場の強い 部 分に移 動し,
反 磁 性 物 質で あ る水は逆 に磁 場の弱い部 分へ の 移 動 力 を受け る。
溶 存 酸 素の 溶 解した水に働 く単位 体積あた りの 磁気力 は次 式の よ う に表 され る。
F −
[pa
π1+ρ(1−
c)X2
]grad(B2
/2μdl
〔4
) こ の式で ρは酸 素の溶 解し た水の密 度,
cは溶 存 酸 素の 質 量 濃 度,X1
は酸 素の磁 化率,
X2
は水の磁 化率,
B
は磁 束密度,
μo は 真 空の透磁率である。
こ こ で,
磁束 密度 を5T,
磁 場 勾 配磁場 勾配 200T !m と し た場 合,
単 位面積あたりに働 く磁 気力は720
dyn
, 溶 存 酸 素に働 く力 は4.
5
dyn
と なる。
ρ・
=
1.
Oglcm
−
3,
ρc=O.
41xlO
−
4g !cm−
3,
Xl=
109XlO−
69−
1,
X2=− O.
72x10
−
6g−
1 と し て計 算 し た。
酸 素の 磁化 率は水 の そ れ に 比べ150
倍程 度に大 きい が,
溶存 酸素の 質 量濃 度が小 さい た め に それら に働 く磁 気 力は比較 的 弱い こと がわか る。また
,一
般に体 積 磁化率 x の磁気物質に作 用する単 位 面 積あ たり働く勾 配 磁 気 力F は その 磁 気物 質の存在 す る 場の磁 場 強 度がB
[T
]で,
磁 場 勾 配 が (d81
砒 }[T
!m]と し た 場 合,
そ れらの積に比 例 し次の よ うに も表 される。
F
=(z!ito)B
(dtB
!dx
) (5
) ここ でX
は磁 気 物 質の体 積 磁 化率,
μo は真 空の透磁率。
一
方,
反 磁性物質で あ る 水 に は溶存 酸 素と は 逆 方 向 の 勾配 磁気 力が作用 する ことにな る。 し か し,
水は溶存 酸 素 を 含む混 合 流 体で ある た め,
二 つ の磁 性 物 質の各 磁 場 効 果 が 合 成 された形で磁場効 果 を 受 ける。
3
.実
験
試 料の鉄 円 筒は高 炭 素ク ロ ム軸 受 鋼 材SUJ
−2
を 旋 盤 加 工 し て,
直径15mm
の太 さに し てい る。 長 さは,
40mm と400mm
の 二種 類を用意 し た。40
mm の 試料は垂直磁 界の印加用で,
図1
の ような容 器に等間 隔に(a)〜
〔g)7
本 の 鉄 柱を配置,
固定 し て,
蒸留 水を満た し て か ら,
湘 6 の ボア に挿入 し た。
容 器 は 幅120m
膈 さ120
,奥 行 き455mm
で上 方 は 開 放 して あ る。
こ の実 験では
,4
本目(d
)の 試 料,
中 央の鉄 柱が超 電導 磁 石の中心 にくるよう に固定し た。
この 時,
2本 目 〔b
)と 6本 目 (f)の 鉄柱は磁 気 力 最大の 部 分に く る よ うに なって い る。
実 験で は湘 6で 5T の 磁 界 を 発 生さ せ た状 態で 6 時 間 放 置し た。
次に平 行 磁 界の 錆へ の 影響 を 見る た め長 さ400mm
の 試 料 を,
40mm の試料と同 じ大 き さの容器に磁界の軸方 向に沿っ て置い た。
超 電導磁 石の軸方 向の酸素の流 れ を 見 る た め で あ る。 実 験で は 5T の磁 界 を3時 間か け た 4 )。
磁 界を発 生 させ る た め に使っ た磁 界 発 生装置は東 芝 製 横 型の冷凍 機 直 冷 式 超 電 導 磁石TM −6
で,
本 研 究 室で は,Sh
(ト6
(湘6
)と 呼 んでい るもので あ る。
湘6
の磁界 発 生 空 間 (常温 ボァー
)は直径180mm ,
長 さ570
で,
最大発生 磁界は ボアー
中心 に おい て 6T で あ る。
こ の磁 石の最大磁 気力B ・
ttBldUは,
6T に おいて中心か らO.
12 メー
ト ル のところで約 130T2
/m である。
実 験で使 用した 5T に おける軸方 向 磁 場 分 布,
軸 方 向 磁 気 力 分 布 を 図 2 に示 す。
磁 気 力 は5T
発 生 時 中 心か ら0.
12
メー
トル の と ころ で 約90T2
!m であ る。
な お,
実 験に使っ た鉄 柱の 前 処 理と して ア セ トンで油一
一
膜 を落とし て あ る
。
φ15}
4
.
実 験 結 果1
:垂 直 磁界
の場合
40mm
試 料 をに対し て行っ た垂 直磁 界印加の結 果 を 図 3(1),
〔2)に示 す。
図 3(1)は磁 界に向い て磁 界が強 まっ た部 分 の鉄 円 筒 表 面に 生 じ た酸 化 腐 食である。
図 3 はそ れ と は直 角な向き,
つ まり 磁 界 と平 行 な 面であ る。
こ の 面 で は ほ と ん ど酸 化 腐 食は 起 こっ てい ない 。 ま た,
磁 界 に 正 対し て い る面の腐食と腐 食が ない 面と で明瞭な境 界が 認め られる。
一 mo (e} (b} (d} (e} (t) } 図1
ア ク リル 製 実 験 容 器●
●
●
●
●
●
●
5 .
実験
結 果11
:平行
磁 界の場 合 長 さ400mm の 長い試料を 磁界と平 行に置い た場 合の 腐 食 状 況 を 図 4に示 し た。
円 周に沿っ て腐 食の差は認め ることが で き ない が,
長 さ 方 向の 腐 食の 様 子にはい ろい ろ特 徴 的な変 化が認め られる。
と くに磁気力の強い 両端 部分で は腐 食が鉄 円 筒の中 央 に向かっ て 流れ てい る よ うに なってい るの が特 徴 的で あ る。
水 中に溶 存 酸 素の 移 動が あっ て , それに対 応 し て腐 食が発生 し てい るよう に見え る。6 .鉄製
円柱
に お け る磁 束密度
の等高 図
お よ び 磁 気 勾 配 磁 場分布の 解 析は図 5に示 すよ うに解 析 範 囲 を一
辺 が10
の 立 方 体 と し,
鉄製円柱の位 置 を その 中 央 部 と し て空 気 中で磁 束密度 3T の一
様 磁 界 を 加えた場合につ い て行っ た。
こ の有 限 要素法によ る軸 対 象3
次 元静磁場解 析に はア ン ソ フ ト社の Maxwell 3D を用い,
鉄 製 円 柱,
鉄 球,
及び鉄 製 円 錐 柱に対 する各 要 素は最 適 自 動 要 素 機 能 1銘
il
:
簑
:
:
蠶
ll
O O 5 10 1520
中 心 か らの距 離 (1
び2m ) 256
5 4ε
3窘 糎申 磁 場 2 一 磁 気 力 1 030 図2
Sho・
6 軸方向磁界分布 15(
1)
磁 界 に
正対
レ
てい る面
(
2
)
磁 界 面 と垂
直
な
部分
図3
垂直磁 界 を印 加し た場 合の鉄の腐食結果5T ,
6
時 間 放 置。
左 :図1
(d
)の磁場最大の 鉄 柱,
右 :図 1(b
)の 磁気力 最 大の 鉄柱 に よ り14028,
6824,11105
で あっ た。
図 6は この 解 析に用 い た 炭素含 有 量1
% の炭 素鋼の磁 化 特 性 を示 す。
な お,
高 炭 素ク ロム軸 受 鋼 鋼材SUJ−
2は 炭素 含 有 量 約 1% の 炭 素鋼 で あ る。 図 5の解 析 範 囲に対 し て鉄製円柱 周 囲の磁 気分布の解 析を 行っ た結 果,
鋼 材 (SUJ・
2
)の 比透磁率焦 が μ ,》 1で ある た めに,
水 平に固定し た鉄製円 柱の 上 下 部 分に磁 束 は収束する。
し た がっ て,
その 上 下の 表 面 付 近にお ける 磁 束 密 度は印 加 した磁束 密度3T
に対し て 45T に増 大 し,
鉄 製 円柱の側 面 部分に お いて は逆に L6T に減 少 す る。
図 7は これを空 気 中におけ る 磁 束 密 度の等 高 線 図で あ る。 図 8は鉄 製 円 柱の表 面 位 置か ら水 平 方 向お よび 垂 直方 向の磁 束 密 度 特 性 であ り,
表 面 か ら 5mm の 間で 200T !m の 高い 磁 場 勾配 が あ る。
こ の 磁 場 勾 配 か ら 常 磁 性 物 質に対 し鉄製 円柱の上 下部分に おい て は,
外から そ の鉄 表 面に向かっ て勾 配 磁気力が 生 じ,
側 面 部 分に お い て は,
逆 に鉄 表 面か らその 表 面に沿っ て上下 方 向 (Z
軸 方 向 ) を 主に鉄 表 面か ら遠 ざか る方 向勾配 磁気力が生 じ るこ と が わ か る。 すな わ ち , 鉄 と空 気の 透 磁率の 差に よって,
鉄の上 下 部 分 と左 右 側 面では,
逆の勾 配磁 場が 発生する.
7 .
実 験 結 果 ・考 察 図3
に磁気力による影 響 を見る た めの実験 結 果 を示 す。
これ は磁 界 5T で 6時 間 実 験 したもの で あ る。
容器内に は0.
2
μS
カ 2の精 製 水 を 満た して実 験 した。
(d
)の鉄 柱 が 中 心 部 分 (磁 場最大 )の 部分,
(b
)の 鉄 柱が磁 場 勾 配 最 大の部 分で あ る。 こ こ の鉄柱を 見 ると くっ き り と腐 食 に に境 目 ができ,
腐食に偏りがあ るこ とがわか る。
これ は 鉄柱の磁 場 勾 配に よ り磁 界に面 し た部分で は酸 素が磁 気 力 を う け 集 中 し,
磁 界 と垂直な面で は磁 場が弱い の で 酸 素が排 除さ れ た 結 果で あ る と 思 わ れる。
ま た,
(b)の 鉄 柱と(d
)の鉄柱で は差違がない こと が わか る。
この実験 結 果で は超 電 導 磁 石の磁 気 力に よる影 響はあらわ れな か っ た。
これは超 電導磁 石に よる磁 気 力が約90T21m
で あ る の に対 し て,
鉄 柱の作 り出 す磁気力は非 常に大 きい の で 容 器の場 所による差 異は現 れな かっ たもの と見られる。
次に対 流 を見 るために軸 方 向に鉄 柱 を 入 れ た と きの実 験 結果 を図 4に し めす。
鉄 柱の 両 端,
図 4(b
),
(d
)で は錆 は中央に向か っ て横に のびてい るの が確認 で き る。
ここ は中央か ら10 セ ン チ以 上 離 れたとこ ろ,
つ ま り図2
の磁 気 力が最 大の 部分に重な る。
こ の ことよ りこれは酸 素が 容 器 内で磁 気 力 を受 け 中 央付近へ 移 動してい っ た跡だ と図
4
磁 界と平行に鉄柱を置いた場 合の腐食 写真上か ら
,
(a)全 体写真,
(b
)左 側 拡 大 写 真,
(c)中 央 拡 大 写 真,
〔d)右 側 拡 大 写 頁uniform
magnetic
fietd
◎
IB
◎
ter
由 3mber :Purified
waterγ
Stee
中F
o
舎
xMagnet
署cforce
図 5 磁 場 分 布の 解 析 範 囲 思 わ れ る。 ま た,
図3で 見 ら れ た よ う な鉄 柱の 円 周 方向 での錆の 差 異 は 見 ら れ ない。
これ は 円 周 方 向で は磁 界は 均一
で磁気力が は た ら か ない の で,
円周方 向は差 異 が 見 ら れ なか っ た と 思 わ れ る。
1,
6
昌 1
.
4・
81
・
2
要
100・
8
萄
。.
6ao
.
4 偲 Σ0.
2
0
0
C 闔 .
0
(%20
406080 100Magnetk
:field
intensity
H
【
AT
/cm ]
図 6 炭 素 鋼の磁 化 特 性
8 .
ま と め 鉄柱を7
本い れた超 電 導 磁 石の磁 気 力による差 異 を 見 る今回 の実 験で は,
場所による差 異 は 明 瞭には 現 れ な か っ た,
、
し か し.
個 々 の 鉄 柱 で は 鉄柱 自身の 磁 気 力に よっ て腐 食の偏 り が 見られた.
また次に行っ た軸 方 向の 酸 素の移動に よ る腐 食模様 を 見る実 験で は,
鉄 柱の 腐 食 模 様 よ り酸 素 は 超 電 導 磁 石の磁 気 力によ り容 器の中を両 端か ら 中 央へ 向か っ て 移 動して い るこ と が確 認で き た。
こ の こ と よ り,
超電導磁 石の磁 気力は容器 全 体で み ると 17図 7
磁 束密度の等高 線 図 ヨ ヱ
E
ロ コ o 弔 o髢
=曾
Σ0
0
5
10
15
20
2S
30
35
Distance
y
,Z
【
mm
】
・
駲 呂 7By
図8
鉄 製円柱の表面 位 置か らの 水 平 方 向 お よ び 垂 直 方 向の 磁束 密 度 特 性 酸 素に影 響 を 及ぼ し中 央へ 向かっ て移 動さ せ,
鉄柱 付近 で は鉄 柱 自 身の作 り 出 す 磁 気 力 に よっ て腐 食の かた よ り が出 来るこ と がわか る。
よっ て,
今回 の 超 電導磁 石 の 磁 気 力による影 響を見る実 験で は場所による違い が現 れな かっ た が,
腐 食が進行し てい く段 階で は差異が現 れる の で は ない か と 思 わ れ るの で,
今 後 実 験して い く予 定で あ る。
参 考 文 献1) 佐 藤 昭
,
Prooeeding of The Syrnposium onNew
Magrietic
SCienoe
’
97,
260,1997.
2
) 佐 藤 昭ほ か,
趾 肥ding
ofThe
S
澗 posi onN
{w
Magnetic
S
(ゴence,
98,381,1998
.
3)
Ogiwara,
H.
,
Conference
Plrooeedings
ofICEC18,19,