キ ネシオテ ー ピングが下肢 の等速性 筋力発揮 に及 ぼす効果 山
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(2) 282. 山 次,出. 村,長. 澤,中. 田,松. 澤,島. 田. 臨 床 効 果 が 数 多 く報 告 さ れ て い る2,5〜7).KTは. 件,G2が. 無KT条. 伸 縮 性 テー プ を筋 の 走 行 に 沿 っ て貼 る も の で あ. が 無KT条. 件,G2がKT条. り,過 緊張,も. わ ち,各 条 件 の実 施 間隔 を1週 間程 度 に設 定 し,. し くは過 弛 緩 に よ りバ ラ ンス を崩. 件 で実 施 し,1週. 間 後 にG1. 件 で 実 施 した.す. な. して い る筋 を選 択 して貼 付 す る テ ー ピ ング方 法 で. グ ル ー プ毎 に 条 件 の 順 序 を入 れ替 え た(図1)(以. あ る.KTの. 下,KT条. 臨床 効 果 は,テ ー ピ ング 医 療 の 現 場. 件:KT群,無KT条. 件:CO群).被. で 多 くの報 告 され て い るが,最 近 で は傷 害 者 だ け. 験 者 に は,予 め実 験 の方 法,実 験 に伴 う苦 痛 及 び. で な く,健 常 者 や ス ポ ーツ 競 技 選 手 に も利 用 した. 危 険 性 につ い て十 分 な説 明 を行 い,実 験 参 加 の 同. 研 究 が 報 告 され て い る8〜10).健 常 者 に対 す るKT. 意 を得 た.し か し,KTの. の生 理 的反 応 と して,局 所 的 な皮 膚 温 上 昇 及 び血. 実 験 の 目的 に 関 し てKTに. 流 量 増 加 等 が 確 認 され て い る9〜10).KTの. 知 しな か っ た.な お,被 験 者 の 体 格 特 性 は全 国 標. 序 は未 だ 明 確 で は な い が,KTの. 作用機. 皮膚 に対 す る機. プ ラセ ボ効 果 を考 慮 し, 期 待 され る 効 果 は 告. 準 値 と比 較 して ほ ぼ 同等 で あ っ た11).. 械 的 な刺 激 に よ り,マ ッサ ー ジ や鍼 刺 激 と同様 な 作 用,つ. ま り体 性 一 内臓 反 射 の作 用 に よ り上 述 の. よ う な 生 理 的 反 応 が 生 じ る と推 測 さ れ て い る2,9,10).KTに. よ り前 述 の 生 理 的 反 応 が 得 ら れ. る とす れ ば,健 常 者 の筋 力 発 揮 に有 効 な影 響 を及. 2.実 験 方 法 本 研 究 の実 験 デザ イ ン及 び手 順 は図1に 示 す 通 りで あ る.被 験 者 は実 験 前 に激 しい運 動 を行 っ て い な い こ と,自 覚 的 な疲 労 感 が な い こ と,及 び心. ぼす こ とが 考 え られ る.実 際 に,競 技 ス ポ ー ツ の. 身 に 問 題 が な い こ と を確 認 した.KT群. 現 場 に お い て も健 常 者 に対 す るKTが. 被 験 者 は 下 肢 にKTを. 使用 され. て い る10).健 常 者 に対 す る 運 動 中 のKTの. 効果. ア ップ と して,ス. の 場 合,. 施 さ れ た.ウ. ォー ミ ン グ. トレ ッチ ング と軽 い 自転 車 エ ル. に 関 して,主 観 的及 び経 験 的 な情 報 と して運 動 実. ゴ メー タ 運 動 を全 て の 被 験 者 に 指 示 した.ス. 施 時 の筋 力 発 揮 効 率 の増 加,疲 労 感 の軽 減 な どの. レ ッチ ング の 内容 は被 験 者 に一 任 したが,自 転 車 エ ル ゴ メ ー タ運 動 は,心 拍 数 が120〜140拍/分 に. 効 果 が 報 告 され て い る8〜10).し か し,KTが. 健常. 者 の筋 力 発 揮 に及 ぼす 効 果 に 関 して客 観 的 な資 料. 上 昇 す る ま で(運 動 時 間:約10〜15分)行. は 未 だ 少 な く,ス ポ ー ツ現 場 にお い てKTの. 指 示 した.ウ. パ. ト. うように. ォー ミ ング ア ップ終 了 後,被 験 者 は. フ ォー マ ンス に対 す る効 果 の 有 無 につ い て混 乱 が. 下 肢 の筋 力 発 揮 の測 定 を行 っ た.筋 力 測 定 に は等. 生 じて い る2).. 速 性 筋 力 測 定 器(Lumex社. 本 研 究 の 目的 は,下 肢 の 瞬 発 的 な筋 力 発 揮,反 復 連 続 的 な筋 力 発 揮(以 下,持 久 的 な筋 力発 揮),. ト(以 下,IKテ. 及 び 激 運 動 後 の 筋 力 発 揮 に 及 ぼ すKTの 効 果 を明 らか にす る こ とで あ る.. 行 い,次 に270d/sで 筋 力 発 揮 を2セ. 法. ス トは60. の 筋 力 発 揮 を 各1セ. ット. 最 大 測 定 回 数 で あ る30回 の. ッ ト行 っ た.270d/sに. お け る30. 回 の筋 力 発 揮 は無 酸 素 性 持 久 力 を測 定 す る ため に. 1.被 験 者. 設 定 した.し か し,30回 の 筋 力 発 揮 が 短 時 間 の 運. 本 研 究 の 被 験 者 は 健 常 な 男 子 学 生20名(年 齢 20.4±1.08歳,身 ±7.48kg)で. 325)を 用 い,. ス ト)を 行 っ た.IKテ. d/s及 び180d/sで4回. II.方. 製CYBEX. 膝 関節 屈 曲,伸 展 動 作 の ア イ ソ キ ネ テ ィ ック テ ス. 長173.7±5.61cm,体. 重69.6. あ っ た.筋 力 発 揮 に及 ぼすKTの. 果 を検 討 す る た め に,被 験 者 はKTし 条 件)及 び何 も貼 付 し ない 場 合(無KT条. 効. た場 合(KT 件)で 筋. 動(約30秒)で あ っ た こ と もあ り,十 分 な低 下 が 認 め られ な い こ とが 予 備 実 験 よ り明 らか に され た. したが っ て,30回 行 い,2セ. の筋 力 発 揮 を連 続 して2セ. ッ ト目の 仕 事 量 を無 酸 素 性 持 久 力 の 指. 標 と し た.各. 角 速 度 間 の 休 憩 は90秒 と し,270. 力 発 揮 テ ス トを行 っ た(被 験 者 内 測 定計 画).順 序. d/sの セ ッ ト間 は,1セ. 効 果 を相 殺 す る ため に,被 験 者 を10名 ず つ ラ ンダ. 続 して行 った.1回. ム に2群(G1とG2)に. 動 と して3分. 分 け,最 初G1がKT条. ット. ッ ト終 了2〜3秒. 目 のIKテ. ご と に40wattsず. 後 に連. ス ト終 了 後,激 運 つ 増 加 す る漸 増.
(3) キ ネ シ オ テー ピ ン グが 下 肢 の 等 速 性 筋 力 発 揮 に及 ぼ す 効 果. 283. Fig. 1. Scheme of the experimental design and procedure. Note) Subjects were divided into two groups(G 1 : n=10, G2 : n=10). The protocols of IK tests were the same in all subjects. Groups KT and CO mean subjects of KT and non KT conditions, respectively.. 負 荷 に よ る 自転 車 エ ル ゴ メ ー タ運 動 を60〜65回. プ ロ トコ ル で行 っ た.実 験 は一 人 一 日あ た り一 回. 転/分 の ペ ダル 回 転 速 度 で疲 労 困憊 に 至 る まで. と し,測 定 時 刻 は被 験 者 毎 に午 前 あ る い は午 後 の. 行 っ た.本 研 究 に お け る激 運 動 停 止 条 件 は,被 験. 同 じ時 刻 に行 う よ う に計 画 した.. 者 が 主 観 的 に 運 動 を継 続 で き な い と判 断 した 場 合,ペ. ダル 回転 数 が40回 転/分 まで 低 下 した場 合,. KTの. 方 法 は,加 瀬5,6)が考 案 した 技 法 及 び 医. 療 現 場 で用 い られ て い る技 法2)を 併 用 し,貼 付 部. も し くは,検 者 が 被 験 者 の状 態 が 危 険 で あ る と判. 位 は膝 の伸 展,屈. 断 し た 場 合 と した12).疲 労 困憊 に達 し た後,被. 即 ち,大 腿 直 筋,外 側 及 び内 側 広 筋,前 脛 骨 筋,. 験 者 の呼 吸 を整 え る た め に2分 程 度 の休 憩 を挟 ん. 腹 直 筋,大 腿 二 頭 筋,及. で,再 度2回. プ(テ ー プ 幅5cm)を. 目 のIKテ. ス トを1回. 目 と同 じ作 業. 曲の 主 動 筋 を 中心 に選 択 した. び腓 腹 筋 に キ ネ シ オテ ー. 貼 付 した.テ ー プ伸 長 率 は.
(4) 山 次,出. 284. 約20〜30%と. し,軽. 澤,中. 田,松. 澤,島. 田. くマ ッ サ ー ジ し た 後 に筋 の 起. 始 か ら 停 止 に貼 付 した.ま. た,KTを. 施 す 検 者 は,. 文 献5,6)を 参 考 に 十 分 に 練 習 を 重 ね,さ 導 員 の も と で 講 習 を 受 け た.図2は 対 して 施 したKTの 図3はIKテ. 村,長. ら に,指. あ る被 験 者 に. 一 例 を 示 して い る.. ス トの 伸 展 動 作 で 得 ら れ る トル ク. カ ー ブ の 一 例 及 び 本 研 究 の 筋 力 発 揮 評 価 変 量 を示 して い る.ト. ル ク カ ー ブ か ら,筋. 力 発 揮 中 の最 大. ト ル ク 値 を 示 す ピ ー ク トル ク(以 下,PT),ト. ル. ク カ ー ブ の 全 発 揮 値 の 総 和 を 示 す 最 大 仕 事 量(以 下,TW)を. 瞬 発 的 な 筋 力 の 指 標 と し て 算 出 し た.. こ れ ら は60d/s,及 揮 か ら,ま. び180d/sで. た,270d/sで. は4回. の筋力発. は30回 の 反 復 連 続 発 揮. の う ち 筋 力 発 揮 開 始 か ら4回. まで の筋 力 発 揮 か ら. Fig. 2. Photographof kinesio taping. (left : Rectus femoris tape. Vastus lateralis/medialis sape, Rectus abdominis tape, Tibialis anterior tape) (right : Biceps femoris tape, Gastrocenmiustape). 最 高 値 を 採 用 し た(動 作 時 間 そ れ ぞ れ 約12秒,4 秒 及 び3秒).2セ. ッ ト 目 の30回(270d/s)連. 揮(動 作 時 間 約25秒)の. 仕 事 量 の 総 和(以 下,WS). Fig. Note). 続発. 3.. 0•K : anatomical (ft•EIbs). Torque. curve. 0•K (position. (knee. extension). of knee. (1). PT. : Peak. torque=maxial. (2). TW. (ft•EIbs). : Total. work=work. (3). WS. ((ft•EIbs):. 30. torque when. (area Total. (30•~TW). works. and. parameter. of isokinetic. test.. extension) during exerted. enveloped. =sum the. of total second. four. muscle. exertions.. PT(1). under work set.. the. curve). of 30. muscle. exertions. at. 270d/s. in.
(5) キ ネ シ オ テー ピ ン グが 下 肢 の 等 速 性 筋 力 発 揮 に及 ぼ す 効 果. は持 久 的 な筋 力 発 揮 を捉 え る 変 量 と して 算 出 し. 差 をTukeyのHSD法. た13).以 上 の 評 価 変 量 は 角 速 度 毎,屈. 研 究 の 有 意水 準 は5%と. 曲,伸 展. 動 作 毎 で 算 出 した. 表1は,KT群. 激 運 動 前 後 にお け る瞬 発 的,持 久 的 な 筋 力 発揮. 前 後 とKT条. 効 果 を検 討 す る た め に,激 運 動 件 有 無(KT群. 及 びCO群)に. ついて. IKテ ス ト変 量 の 差 を 二 要 因 と も に対 応 の あ る 二 要 因 分 散 分 析 に よ り検 討 した(被 験 内測 定 計 画: 全 員 がKT有 加).有. に よ り確 認 した.な お,本 した.. III .結. 3.解 析 方 法 に 及 ぼ すKTの. 285. 無,及. び 激 運 動 前 後 の4条 件 に参. 意 な交 互 作 用 が 認 め られ た場 合 は,下 位. 果. 及 びCO群. る 瞬発 的,持 久 的 な 筋力 発 揮 変量 の基 礎 統 計 値 を 示 して い る.表2は. 屈 曲,伸 展 の筋 力 発 揮 評 価 変. 量 に お け る条 件 間 と激 運 動 前 後 の二 要 因分 散 分 析 及 び 下位 検 定 の結 果 を ま とめ た もの で あ る. 瞬 発 的 な 筋力 発揮(PT,TW)に. 270d/sのTWに,有. 意 な交 互 作 用 が 認 め られ た.. 下 位 検 定 の 結 果,CO群. 果 が 有 意 な場 合,水 準 間及 び 各 セ ル平 均 間 の有 意. 低 下 し,激 運 動 後 のKT群. 1.. Mean. post-strenous. and. SD. of. each. parameter. お け る,屈 曲動. 作 に 関 す る 全 て の 変 量 及 び,伸 展 動 作 に関 す る. 検 定(単 純 主 効 果)を 行 っ た.主 効 果 及 び単 純 主 効. Table. の激 運 動 前 後 にお け. of. KT. and. CO. groups. exercises.. Note) PRE and POST mean pre- and post-strenuos exercises, respectively. Parameters are the same as those in Figure 3.. の値 は激 運 動 後 に 有 意 に. in. の 値 はCO群. pre-. and. よ り有.
(6) 286. 山 次,出. Table. 2.. The. results. 村,長. 澤,中. of two-way. 田,松. ANOVA. 澤,島. on each. 田. parameter. of IK test.. Note) * : P<0.05, Pre>Post : Pre result strenuous exercise is significantly greater than post. When interaction was significant. a test of the simple main effect was performed. When the main effect was significant (shaded portion), tests on level were performed. See Figure 1 for KT and CO.. 意 に 高 か っ た.伸 PT,及. 展 動 作 に 関す る全 て の角 速 度 の. び60d/s,180d/sのTWの. 主 効 果B(激. 運 動 前 後)に 有 意 性 が 認 め ら れ,KT群. 及 びCO. 群 と も に激 運 動 後 に 有 意 な 低 下 を示 し た.ま 激 運 動 後 に お け る270d/sのTWは,KT群 がCO群. 久 的 な 筋 力 発 揮 に及 ぼ すKTの. 揮 を2〜3秒. の 間 隔 を お い て2セ. セ ッ ト 目 の 総 仕 事 量(以 下,WS)か 件 有 無(要 因A)と. 件差)に 有. た,. 意 性 が 認 め ら れ,激 運 動 前 後 に お い てKT群. の方. WSはCO群. の. よ り有 意 に高 い 値 で あ った(表2). IV.考. 察. の 反復 連 続 発 ッ ト行 い,2 ら推 定 さ れ た.. セ ッ ト間(要 因B)に. る 二 要 因 分 散 分 析 の 結 果,屈. 下).持. 効 果 の 検 定 にお. い て,屈 曲,伸 展 動 作 と も主 効 果A(条. よ り有 意 に 高 か っ た.. 持 久 的 な 筋 力 は,270d/sで30回. KT条. 低 下 した こ とが 確 認 され た(約50〜60%低. 関す. 曲 及 び伸 展 動 作 と も. 本 来,傷 害 者 の疼 痛 軽 減 を 目的 と して 開発 され た キ ネ シ オ テ ー ピ ング(KT)で. あ る が,最 近,健. 常 な競 技 ス ポ ーツ 選 手 が 筋力 発 揮 の 向 上 を期 待 し てKTを. 利 用 す る例 が増 え て い る9,10).し か し,. セ ッ ト 間 に 有 意 性 が 認 め ら れ(F=229.37〜. 先 行 研 究 に お け る,KTの. 346.549,P<0.05),2セ. 発 揮 に及 ぼ す 効 果 に 関 す る 見 解 は一 致 して い な. ッ ト 目 のWSが. 有意 に. 瞬 発 的,持 久 的 な筋 力.
(7) キ ネ シ オテ ー ピ ン グが 下肢 の 等 速性 筋 力発 揮 に 及 ぼ す効 果. い.臨. 床 例 に お い てKTの. 287. 効 果 に よ り筋 力 発 揮. り,屈 曲動 作 に お け る筋 力 発 揮 に お い て激 運 動 に. が 向 上 す る との報 告 もみ ら れ る が8),そ の効 果 は. よ る筋 力 低 下 を抑 制 す るKTの 効 果 が 認 め られ た. 客 観 的 な デ ー タに 基 づ い て 十 分 に検 証 され て い る. が,伸 展 動 作 お け る 効 果 は ほ と ん ど認 め ら れ な. と は い い 難 い.そ. か っ た.屈 曲 と伸 展 動 作 で は異 な る結 果 で あ っ た. KTの. の た め,競 技 ス ポ ー ツ現 場 に. 効 果 に 関 す る客 観 的 な デ ー タが 求 め ら れ て. い る.. が,こ. の理 由の 一 つ と して,激 運 動 に関 与 した 筋. 群 の疲 労 度 の違 い が 考 え られ る.本 研 究 で 用 い た. KTの. 瞬発 的 な筋力 発揮 に及 ぼす 効果 に関 し. て,有 川2)は,KTは. 筋 をス トレ ッチ させ た 状 態. で テ ー プ を約20〜30%伸. ば して貼 付 す る ため,貼. 激 運 動 は 自転 車 エ ル ゴ メー タ運 動 で あ った が,ペ ダ ル 動 作 で は 主 に膝 関 節 伸 展 動 作 に 重 点 が 置 か れ,激 運 動 後 の 筋 力 発 揮 値 の 低 下 率 も伸 展 動 作 の. 付 後 は機 械 的 に筋 を引 き伸 ばす 作 用 が 生 じる ため. 方 が 大 きか った(屈 曲:4.4〜9.1%,伸. に,そ の刺 激 が 筋 の 感 覚 受 容 器 を興 奮 させ,そ れ. 11.3%).激. 展:8.0〜. 運 動 前 の 瞬 発 的 な 筋 力 発 揮 時 に は,. に よ っ て生 じる求 心 性 神 経 活 動 が 反 射 経 路 を介 し. 筋 疲 労 は ほ とん どな か っ た こ とか ら,激 運 動 に よ. て 脊 髄 α運 動 ニ ュ ー ロ ンの 活 動 電 位 を高 め る こ と. る 屈 曲 と伸 展動 作 に 関 与 す る 筋群 の疲 労 度 の相 違. に よ り多 くの 運 動 単 位 が 動 員 され,そ の 結 果,収. がKTの. 縮 力 が 増 大 す る と推 察 して い る.こ れ は有 川 の 生. れ る.つ ま り,KTの. 理 学 的 知 見 か らの推 察 で あ り,こ の 生 理 反応 を検. 筋群 の疲 労 状 態 に 関係 す る と推 測 さ れ る. 一 方 ,激 運 動 前 後 に お け る屈 曲及 び伸 展 動 作 の. 証 した研 究 は み られ な い.瞬 発 的 な 筋 力発 揮 に 及 ぼ すKTの 効 果 を検 討 した 山後9)及 び 山本10)は, 主 動 筋 に貼 付 したKT群. は,統 制 群 よ り高 い 筋. 力 発 揮 を示 す傾 向 に あ る が,有 意 な 向上 は認 め ら. WSに. 効 果 の 違 い と して 表 れ た もの と考 え ら 効 果 は筋 力 発 揮 に関 与 す る. 有 意 差 が 認 め られ,KT群. り大 きか っ た.し か し,WSに. の 方 がCO群. よ. お い て 両 群 と も激. 運 動 前 後 に は有 意 な低 下 が 認 め られ な か っ た(表. れ な い と報 告 して い る.本 研 究 で は,膝 関 節伸 展,. 2).本. 屈 曲 に 関 与 す る 主 動 筋 を 中 心 にKTを 貼 付 した が,激 運 動 前 で は,こ れ ま で の 報 告 と同 様,KT. 270d/sで30回. 研 究 で は持 久 的 な筋 力 の評 価 指 標 と して, の 膝 関 節 屈 曲 伸 展 の 反復 運 動 を連. の 瞬 発 的 な筋 力 発 揮 に 及 ぼ す 効 果 は認 め ら れ な. 続2セ ッ ト行 い,2セ ッ ト目(31回 〜60回:約25 〜50秒)の 筋 力 発 揮 の総 仕 事 量(WS)を 選 択 した.. か っ た.本 研 究 と 山 後 や 山 本 ら の 研 究 と で は,. 激 運 動 前 後 と も,2セ. KTを. ッ ト目 のWSは1セ. ット. 貼 付 した部 位 が 異 な り,ま た 山後 は皮 膚 刺. 目か ら有 意 に低 下(約50〜60%減)し. た.し た が っ. 激 を高 め る ため に テ ー プ に特 殊 な加 工 を施 して い. て,激 運動 の 有 無 に係 わ らず,2セ. ッ ト目 の時 点. た.い ず れ に して も,KTの. 瞬 発 的 な筋 力 発 揮 に. で は か な りの筋 疲 労 状 態 に あ り,無 気 的 な筋 持 久. 及 ぼ す 効 果 は パ フ ォー マ ンス に反 映 す るほ ど大 き. 力 の 臨 界 力 付 近14,15)にほ ぼ到 達 して い た と推 測. くは ない と推 測 され る. 本 研 究 で は,激 運 動(約15〜20分. の疲 労 困憊 ま. され る.石. 田 ら16)は,30秒 前 後 の 短 い 作 業 時 間. の場 合,マ. ッサ ー ジ な どの皮 膚 刺 激 に よ る局 所 的. で の 自転 車 エ ル ゴ メー タ運 動)後 に お け る 瞬 発 的. な血 流 量 増 加 は,筋 力 発 揮 の 維 持 に ほ とん ど影 響. な 筋 力 発 揮 に 及 ぼ すKTの. を 及 ぼ さな い と報 告 して い る.本 研 究 の結 果 で は,. 効 果 につ い て も検 討. した.こ の 激運 動 は,負 荷 強 度 の高 い有 気 的 な運. WSの. 動 で あ り,運 動 直 後 は疲 労 困憊 の状 態 で あ っ た と. の効 果 が 認 め られ た.本 研 究 にお け る筋 持 久 力 の. 考 え られ る.激 運 動 後 に お け る屈 曲動 作 の 瞬 発 的. 評 価 変 量 は,前 述 の 如 く筋 力 が あ る程 度 低 下 した. な 筋力 発 揮 に お い て,KT群. 段 階 か ら臨 界 力 付 近 に至 る まで の 総 仕事 量 で あ っ. はCO群. よ り有 意 に. 値 はKT群. がCO群. よ り有 意 に 高 く,KT. 高 い 値 を示 し,ま た 激 運 動 後 も有 意 に低 下 し な. た.つ. か っ た.伸 展 動 作 の 筋 力 発 揮 は,両 群 とも激 運 動. 評 価 す る変 量 の 内 容 は 石 田 らの 変量 とか な り異 な. 後 に有 意 な低 下 を示 し,270d/sで. る もの で あ った.刺 激 の 種類 や負 荷 強度,あ. KT群. がCO群. のTWに. のみ. よ り有 意 に高 い 値 で あ っ た.つ. ま. ま り,刺 激 の 違 い に加 え て,KTの. は 評 価 変 量 に よ って,KTの. 効果 を. るい. 効 果の評価や解釈 は.
(8) 288. 山 次,出. 村,長. 澤,中. 田,松. 澤,島. 田. 異 な る と考 え られ る.ま た,本 研 究 で は膝 関 節 を. た.激. 覆 う よ う にKTを. よる. の 効 果 は 認 め られ な か った が,激 運 動 後 の屈 曲動. 靱 帯 支 持 機 構 の安 定 性 が 筋 力 の発 揮 効 率 を高 め た. 作 にお け る瞬発 的 な筋 力発 揮 に お い て,筋 力 低 下. こ と,ま た,マ. 貼 付 した.よ っ て,KTに. ッサ ー ジや 鍼 刺 激 な どの 場 合 とは. 運 動 前 の 瞬 発 的 な 筋 力 発 揮 に 及 ぼ すKT. を抑 制 す るKTの. 効 果 が 認 め られ た.ま た,持. 異 な り運 動 実 施 中 も継 続 的 に皮 膚 刺 激 を与 えた こ. 久 的 な筋 力 発 揮 に 及 ぼ すKTの. 効 果 は,激 運 動. と も,筋 力低 下 の抑 制 に 関係 して い る と考 え られ. 前 後 の 臨 界 力付 近 まで 筋 力 が 低 下 す る仕 事 量 に認. る.. め られ た.KTの. 効 果 は,動 作 に関 与 す る筋 群 の. 以 上,本 研 究 の結 果 で は,持 久 的 な筋 力 発 揮 及. 疲 労 状 態 や 動 作 様 式 に関係 し,ま た,効 果 の解 釈. び 激 運動 後 の屈 曲動 作 に お け る瞬 発 的 な筋 力 発 揮. は,負 荷 強 度 や 評 価 変 量 に よ って 異 な る と推 測 さ. に及 ぼ すKTの. れ た.. 効 果 が 認 め られ た.し. 力 低 下 の抑 制 に 及 ぼ すKTの. か し,筋. 効 果 は,刺 激 の 種. 類 や 負荷 強度 に よっ て,ま た,同. 謝. じ刺 激,負 荷 強. 度 で あ って も,効 果 を評 価 す る変 量 に よ っ て,あ るい は 動 作(膝 関 節 屈 曲 と伸 展)や 筋 の疲 労 状 態 等 に よ って も異 な る と推 測 され た.鍼,電. 気 な どの. 刺 激 が 筋 力 発揮 値 に 及 ぼ す影 響,及. び筋 疲 労 状 態. にお け る ジ ョギ ン グ等 の軽 運 動,マ. ッサ ー ジ,及. 辞. 本研究 を進め るにあた って,多 大なる ご協力 を賜 り ま した有川整形外科医院の有川功先生,有 川整形外科 医 院の ス タッフの 皆様 に心 よ り厚 くお礼 申 し上 げ ま す. (受理 日 平成11年1月22日). びス トレ ッチ ン グ等 が 筋力 発 揮 値 の低 下 抑 制 や 回 復 に 及 ぼ す 影 響 に関 す る報 告 は多 くみ られ る12, 16〜22).KTは,筋 を 十 分 に ス トレ ッチ させ て 貼 付 す るた め,常. にテ ー プの張 力 に よる機 械 的 な皮. 膚 刺 激 が 加 わ り,そ れ が運 動 中 も継 続 され る こ と. 引用 参考 文 献 1) Abdenour T. E., Saville W. A., White R. C., Abdenour M. A. The Effect of Ankle Taping upon Torque and Range of Motion. Athletic Training, (1981), 16, 138-141. 2). え られ る.本 研 究 で は,KTの. 効 果 を筋 力 発 揮 テ. ス ト結 果 か ら検 討 して お り,生 体 内 の変 化 に つ い て は検 討 して い な い.今 後,KTの. 貼付部位や貼. 4). で は,KTを. 主 動 筋 に貼 付 した こ とに よ り,屈 曲,. 伸 展 動 作 に 対 す るKTの 効 果 は 同 じ と仮 定 して い るが,こ れ につ い て も検 討 の 余 地 が あ ろ う.さ ら に,本 研 究 で は,KTが. 究 で 得 られ たKTの. 5). 長 尾 淳 彦.ス. 加 瀬 建 造.キ ―1,初. 版,北. 陸 スパ イ ラ. 川,(1994).. ポ ー ツ テ ー ピ ン グ,初. 版,医. 田 書 店,東. 版,テ. 京,(1993),. ー ピン 8‑48.. ネ シ オ テ ー ピ ン グ 法― ス ポ ーツ 編 道 の 日 本 社,東. 京,(1991),. 12‑23.. 6). 加 瀬 建 造.症. 状 ・疾 患 別 キ ネ シ オ テ ー ピ ン グ 法 下. 7). 巻,初 版,医 脇 山 得 行,図. 道 の 日本 社,東 京,(1993), 2‑6. 説AKの テ ク ニ ッ ク― ア プ ラ イ ド ・. キ ネ シ オ ロ ジ ー の 理 論 と 治 療 法,初 版,筋 エ ン タ プ ラ イ ズ 株 式 会 社,東 京,(1987), 8). 溝 上 雅 彦,向. 野 義 人.キ. 肉 調 整, 45‑56.. ネシ オテープ刺激が 下肢. の 疲 労 感 に 及 ぼ す 影 響 に つ い て.体 力 科 学,(1993),. 筋 力 発 揮 及 ぼ す 効 果 に は,. 心 理 的 な影 響 も関 係 して い る こ とが 考 え られ,今. ー ピ ン グ 医 療.初. グ の 基 礎 知 識,池. 被 験 者 に見 え る こ とか. ら,偽 薬 効 果 を検 討 で きな か った.よ っ て,本 研. 功.テ. 3) Fischer R. D. The measured effect of taping joint range of motion, and their interaction, upon the production on isometric ankle torque. J. J. Sports Sci. (1985), 4, 37-42.. 付 方 法 及 び刺 激 の 程 度 を変 え,生 体 内 の変 化 と併 せ て検 討 す る こ と も必 要 で あ ろ う.ま た,本 研 究. 有 川. ル テ ー プ 医 療 研 究 会,石. か ら,他 の 刺 激 とは 異 なる 関連 筋 群へ の効 果 が 考. 9). 42,627. 山 後 恭 一.キ. ネ シ オ テ ー プ の 数 値 的 評 価,キ. ネシ. オ テ ー ピ ン グ 臨 床 研 究 発 表 会 記 念 論 文 集,(1991),. 後 の 検 討 課 題 で あ る.. 5,17‑20.. V.ま. と. 10). め. 山 本 郁 栄.キ. ネシオテー プが身体機 能 にどの よう. に 影 響 を 及 ぼ す か に つ い て の 一 考 察,キ. 健 常 な男 子 学 生20名 を 対 象 と して,キ. ネ シオ. テ ー ピ ン グ(KT)が 激 運 動 前 後 に お け る 下 肢 の 瞬 発 的 及 び持 久 的 な筋 力 発揮 に及 ぼ す 効 果 を検 討 し. ネシオテー. ピ ン グ 臨 床 研 究 発 表 会 記 念 論 文 集,(1991),. 5,. 51‑57. 11). 東 京 都 立 大 学 体 育 学 研 究 室 編,日 値,第4版,不. 昧 堂,東. 京,. 本人の体 力標準. 98‑101..
(9) キ ネ シ オ テ ー ピン グが 下 肢 の等 速 性 筋 力 発 揮 に及 ぼ す 効 果. 12). 山 本 正 嘉,山. 本 利 春.激. 運 動 後 の ス ト レ ッ チ ン グ,. ス ポ ー ツ マ ッ サ ー ジ,軽. 13). 運 動,ホ. ッ トパ ッ ク が 疲. 労 回 復 に 及 ぼ す 効 果― 作 業 能 力 及 び 血 中 乳 酸 の 回 復 を 指 標 と し て―,体 力 科 学,(1993), 42, 82‑92. 木 野 田 典 保,石 井 慎 一 郎,中 江 徳 彦,渡 辺 要 一, 下 田. 修,赤. 原 隆 仁,井. 木 家 康,大 沢 秀 典.パ. 城. 橋. 仁,海. Training. 石 鉄 夫,宮 村 実 晴.疲. 労 回復 に は ど サ ン トス ポ ー. ツ科 学,(1992), 13, 176‑184. 17) 東 原 貴 文,向 野 義 人.耳 の 膝 点 と足 三 里 との シ ャ ン ト刺 激 が 疲 労 回 復 に 及 ぼ す 影 響,ス ポ ー ツ 鍼 灸. 野 義 人,東. 36‑37.. 録 集, (1995), 32‑33. 後 藤 真 二,樫 崎 龍 一.水. す 影 響,デ. 原 貴 文.パ. フ ォー マ ンス. ポ ーツ 鍼 灸 論 文 抄. 泳 に よ る 積 極 的 回復 が そ. サ ン ト ス ポ ーツ 科 学,(1995),. 16,. 209‑216. 20). の よ うな 方 法 が 最 も効 果 的 か?.デ. (1995),. 北 岡 裕 子,向. の 後 の 血 中 乳 酸 動 態 お よ びパ フ ォー マ ン ス に 及 ぼ. Journal,(1995),. 100‑104.. 16) 石 田浩 司,高. 19). 老. 14) Hermansen L. Muscular fatigue during maximal exercise of short duration. Medicine Sport, (1981), 13, 45-52. 15) Monod, H. Scherrer, J. The work capacity of synergic muscular group. Ergonomics, (1965), 8, 329-338.. 論 文 抄 録 集,. に 及 ぼ す 足 三 里 刺 激 の 影 響,ス. フ ォー マ ンス を評 価 す る. ―等 速 性 下 肢 筋 力 の 解 析, 184,. 博,高. 18). 289. 市 川 則 明,吉. 田 正 樹.筋. 疲 労 回復 に お け る ス トレ ッ. チ ン グ の 効 果― 筋 電 図 の 周 波 数 解 析 に よ る 検 討―, 運 動 生 理,(1991),. 6,. 181‑185.. 21) Nobbs L. A., Rhodes E. C. The effect of electrical stimulation and isokinetic exercise on muscular power of the quadriceps femoris. JOSPT, (1986), 8, 260-268. 22) 横 山 裕 久,田 中幸 靖,近 堂 泰 宣,佐 藤 英 彦,寺 西 昭,増 田朋 宏,宮 本 俊 和.等 速 性 運 動 に よ る 一 過 性 の 筋 力 低 下 に 対 す る 低 周 波 鍼 通 電 ・TENSの 影 響,ス ポ ーツ 鍼 灸 論 文 集,(1995), 20‑21..
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