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IRUCAA@TDC : №31:平成24年(2012年)矯正初診患者の機能的問題の状況-東京歯科大学千葉病院における早期治療症例について-

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Academic year: 2021

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(1)

Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College,

Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

№31:平成24年(2012年)矯正初診患者の機能

的問題の状況−東京歯科大学千葉病院における早期治療

症例について−

Author(s)

高田, 彩; 加瀬, 利美; 岩本, 真奈美; 堀内, 彬代; 飯

島, 由貴; 齋藤, 晶子; 野村, 真弓; 茂木, 悦子; 末石,

研二

Journal

歯科学報, 113(4): 438-438

URL

http://hdl.handle.net/10130/3139

Right

(2)

目的:口腔周囲の機能的問題は正常な成長発育を阻 害し,各種の不正咬合を引き起こす。さらに,矯正 歯科治療を円滑に行う上で妨げともなり,予後の不 良をもたらす場合がある。今回,矯正歯科に来院し た不正咬合を有する患者はどのような口腔周囲の機 能的問題を持っているか,また不正咬合の種類や年 齢との関連を知るために本研究を行った。 方法:平成24年1年間の初診患者961人(男性308人 35%,女性579人65%)のうち,精密検査を行った のは510人であった。今回はこの中において早期治 療として開始した,乳歯列期,混合歯列期の患者で 年 齢3歳7か 月∼13歳10か 月 の197人(男 性76人 38.6%,女性121人61.4%)を対象とし,調査票な どにて,口腔周囲の機能的問題の有無,その種類, 不正咬合や年齢との関連などについて調べた。 結果および考察:早期治療として診断した患者のう ち何らかの 機 能 的 問 題 の 発 現 率 は,172人87.3% (男性67人39.0%,女性105人61.0%)であった。発 現率の男女差(男性88.2%,女性86.8%)はなかっ た。 多く発現している主な機能的問題は,舌癖104人 60.5%,鼻疾患38人22.1%,咬爪癖36人20.9%,口 呼吸35人20.3%,ブラキシズム34人19.8%,咬唇癖 22人12.8%,扁 桃 肥 大18人10.5%,吸 指 癖12人 7.0%,クレンチング4人2.3%,顎関節症4人2.3 %,睡眠態癖1人0.5%であった。 各 年 齢 別 で は,3∼6歳92.0%,7∼10歳88.1 %,11∼13歳79.3%であり,成長とともに機能的問 題は減少する傾向がみられた。また,その中でも最 も多い舌癖においても,成長とともに減少傾向がみ られた。 不正咬合別では,機能的問題のある患者は,開咬 100%,下顎前突94.4%,上顎前突92.4%,過蓋咬 合88.9%,叢生80.8%,交叉咬合80%,空隙歯列50 %の順に多く認められた。 また,舌癖に着目すると,開咬100%,下顎前突 82.6%と多くみられた。 今回,早期治療として開始した,乳歯列期,混合 歯列期の患者の機能的問題の発現を調査した結果, 高い頻度で機能的問題,特に舌癖を有する患者が多 く,舌癖は成長とともに減少傾向がみられた。これ は,乳児型嚥下のなごりと前歯交換期における空隙 の発現などの影響があると考えられる。 目的:矯正治療後の保定期間中,歯列に空隙が生じ ることがある。特に抜歯症例における患者の非協力 による抜歯空隙の再発や舌突出癖などの機能異常に よる前歯部の空隙再発など矯正治療後に空隙閉鎖が 必要となることがある。 従来はセットアップモデルを作製し,アライナー などを装着して,空隙閉鎖を試みるが十分な治療結 果を得られることは難しい。また,エッジワイズ装 置を再装着して空隙閉鎖を行うことが最も確実な方 法であるが,再治療による患者の負担が生じる。 そこで我々は,保定中の空隙閉鎖のために可撤式 装置を改良して考案し,3症例に応用し良好な結果 が得られたので報告する。 症例:症例1:患者は,初診時16歳8ヵ月の女性。 歯槽性上下顎前突と診断した。上下顎両側第一小臼 歯抜歯による本格矯正治療を行った。治療期間は2 年3ヵ月を要した。動的治療終了後5ヵ月時に下顎 両側犬歯小臼歯間に空隙を認めたため,本装置を用 いて空隙閉鎖を行い,1年5ヵ月で空隙を閉鎖し た。 症例2:患者は,初診時15歳10ヵ月の女性。骨格 性下顎前突と診断した。下顎両側第一小臼歯抜歯に よる本格矯正治療を行った。治療期間は2年1ヵ月 を要した。動的治療終了後1ヵ月時に下顎両側犬歯 小臼歯間に空隙を認めたため,本装置を用いて空隙 閉鎖を行い,4ヵ月で空隙を閉鎖した。 症例3:患者は,初診時18歳9ヵ月の女性。開咬 を伴う骨格性上顎前突と診断した。上顎両側第一小 臼歯抜歯による本格矯正治療を行った。治療期間は 3年1ヵ月を要した。動的治療終了後1年6ヵ月時 に下顎左側犬歯小臼歯間に空隙を認めたため,本装 置を用いて空隙閉鎖を行い,2ヵ月で空隙を閉鎖し た。 結果および考察:装置の構造として,従来のベッグ タイプリテーナーを改良し,前歯部に頬舌的なレジ ンパッド及び空隙の生じやすい犬歯小臼歯間に頬舌 的なループを付与し,ループを活性化することによ り前歯部を一塊にし,空隙閉鎖を行うことを可能に した。また,その際,固定源となる臼歯部にクラス プを設けることにより強固な固定を得ると共に装置 の維持を向上させた。 本装置を矯正治療後の空隙閉鎖に用いることで, 確実に空隙を閉鎖し,その後も保定装置として使用 が可能であることから可撤式装置にもかかわらず, 保定期間中の咬合の安定を得るのに有効な装置と考 えた。

№31:平成24年(2012年)矯正初診患者の機能的問題の状況

−東京歯科大学千葉病院における早期治療症例について−

高田 彩

1)

,加瀬利美

2)

,岩本真奈美

2)

,堀内彬代

1)

,飯島由貴

1)

,齋藤晶子

3)

,野村真弓

1)

茂木悦子

1)

,末石研二

1)

(東歯大・矯正)

1)

(東歯大・千病・歯衛)

2)

(埼玉県)

3)

№32:矯正治療後の空隙閉鎖のための改良型可撤式保定装置の考案

仁木久友

1)

,森川泰紀

1)

,飯塚美穂

2)

,上杉陽子

1)

,西井 康

1)

,野嶋邦彦

1)

,末石研二

1)

(東歯大・矯正)

1)

(東歯大・口健・矯正)

2) 学 会 講 演 抄 録 438 ― 90 ―

参照

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