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5年自立活動:ようこそなぞとき道あんないへ

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Academic year: 2021

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特別支援学級(自閉症・情緒障がい) 自立活動学習指導案

1 題材名 「ようこそ、なぞとき道あんないへ」 自立活動の区分、項目との関連 3 「人間関係の形成」 (3)自己の理解と行動の調整に関すること 4 「環境の把握」 (2)感覚や認知の特性についての理解と対応に関すること 2 指導観 ○ 児童A(以下A児)は、自閉症・情緒障がい特別支援学級に在籍する小学○年生の児童である。 家庭では、タブレット端末を使って動画掲載サイトを閲覧して過ごすことを好む。学校での行動面 では、登校後に行うことなど習慣化された行為は自分でできる。しかし、教師からの指示を聞いて 動く場面では、指示情報を整理することが難しく、何のためにどう動いていいのかを自分で判断で きずに、友達を見て同じように行動をしている。そのため教師と1対1で課題を遂行する場では、 実行していることが正しいかどうかを気にしながら行動する。対人面では、簡単な日常会話や、決 まったせりふの発表、一問一答の受け答えは問題なくできるが、テーマに沿って考えをまとめて話 す場面では、黙ってしまうか、思いついたことから話す様子が見られる。このように課題解決を求 められる場面で困っている様子がある。昨年は、「大切なことだけを伝える」をめあてに自立活動 に取り組み、モデル文を基に少しずつ情報を整理することができるようになってきた。しかし、情 報が複数になると、どの情報に注目して良いかが分からず、取捨選択したりつなげて考えたりする ことが難しい。そこで、自立活動の指導に当たっては、「人間関係の形成」と「環境の把握」を関 連させ、手順を組み立てることができるように指導する。 ○ 本題材は、情報を取捨選択したりつなげたりして考える方法(具体的には、情報の①並び替え、 ②付加、③削除、④補完)を身に付け、目的を達成するために何をどのようにすればよいのか、自 分で手順を組み立てられるようになることをねらいとしている。そこで、題材「ようこそ、なぞと き道あんないへ」を設定し、ゴールへと導く行程を示す「指示書」を作成する活動を仕組む。ここ での「なぞとき道あんない」とは、本校舎の特別教室に置かれた「指示書」を読み解いて進むと、 ゴールにたどり着けるというゲームを指す。本題材はゲーム参加者を担任の教師とし、A児はゴー ルに導く「指示書」を作成する。ゴールに導く指示書を作成するには、スタートからゴールまでの 行程を順番に全てつなげて示す必要がある。また、行程を正しく示すために、一つ一つ注意を向け なければならない。道案内の場を校内にすると、A児が行程をイメージしやすくなり、指示書の作 成・点検・修正及び自己評価を即時に行うことができる。直進・左折・右折などを組み合わせて、 行程を一つ一つ作成する過程は、プログラミング学習の「順次」に当たる。そこで、指示書作成に おいては、ケニス株式会社の「プログラミングロボットTrue True(以下「True True」という。)」 を活用する。プログラミング教材「True True」とは動きをプログラミングできるロボットの口に、 動作カードを挿して動かすことで自分の考えを動きに変えて可視化することができるものである。 動作カードを1枚挿すと、ロボットは決まった距離だけ進む。その機能を生かし、校内配置図を見 立てたコースを作成してA児に提示する。A児は、そのコース上でロボットを動かし、指示書が正 しいか確かめられるようにする。情報を整理することが困難なA児が、目的に応じて情報を整理し て手順を組み立てられるようになることは、予定や計画を立てたり話や文章の構成を考えたりする ときの、情報整理の手掛かりとなる上で意義深いと考える。

(2)

○ 指導に当たっては、本題材を、「『並べ替え・削除・付加・補完』の方法で組み立てる段階」と 「目的や情報の整理の仕方を自分で考えて組み立てる段階」の2段階で構成する。 第1段階では、授業者が指定した条件に沿って情報を整理して行程を組み立てることをねらいと する。「並べ替え」とは、提示された情報を入れ替えて、正しく行程を組み立てることである。そ のために、指定した枚数の動作カードのみをA児に渡す。「削除」とは、情報が多い場合に、必要 な情報と不必要な情報に分類しながら順番に整理していき、不必要な情報を取り除くことである。 そのために、行程に必要な動作カードの数より、多い枚数の動作カードを意図的に渡す。「付加」 とは、情報が足りない場合に必要な情報を想定して、必要な情報を付け加えることである。そのた めに、行程に必要な動作カードの数より少ない枚数の動作カードを意図的に渡す。「補完」とは、 情報が一部提示された場合に、その条件に合う情報から順番に補うことである。そのために、指示 書にあらかじめ階段を通るように設定しておく。 第2段階では、自分で目的地を設定し、スタートから目的地までの行程を自分で組み立てること をねらいとする。その際、第2~6時で学んだことを生かして考えることができるようにする。毎 時間、A児にカードを並べる枠が書いてあるシートを渡し、枠の数とカードの枚数を比べて本時の 情報の整理の仕方を考えられるようにする。さらに、校内配置図も提示しておいて、行程数とカー ドの枚数を照合できるようにする。 A児が活動の見通しとねらいをもって第1段階、第2段階の活動に取り組めるよう、第1時は、 授業者が作成した指示書で、A児が道案内ゲームを体験する活動を仕組む。 課外では、A児が作成した指示書を基に担任が移動することで目的達成の実感を得ることをねら いとする。活動を終えた担任からの感想を聞くことで実感が得られるようにする。 3 題材目標 ○ 提示した情報から行程の組立て方に気付くことができる。 ○ 行程の組み立て方を自分で決めて組み立てることができる。 ○ 組み立てた行程の正誤を確かめ、行程を修正することができる。 4 題材計画 全7時間+課外(本時5/8) 配時 第1時 第2時 第3時 第4時 第5時 第6時 第7時 第8時 課外 めあて 道案内ゲー ムをして、 学習計画を 立てよう。 相談室から 事務室まで の指示書を 作ろう。 事務室から 図書室まで の指示書を 作ろう。 図書室から 職員室まで の指示書を 作ろう。 職員室から 家庭科室ま での指示書 を作ろう。 家庭科室か ら理科室ま での指示書 を作ろう。 自分が決め た目的地ま での指示書 を作ろう。 リハーサ ルをしよ う。 担任に道 案内ゲー ムをしよ う。 目標 授業者が作 成した道案 内ゲームを 通して、学 習の進め方 を理解し題 材のめあて をつかむ。 5枚の動作 カードを並 べ替えて、 モデルを基 に組み立て ることがで きる。 9枚の動作 カードを並 べ替えて、 モデルを基 に組み立て ることがで きる。 2枚の動作 カードを減 らして、モ デルを基に 組み立てる ことができ る。 2枚の動作 カードを増 やして、モ デルを基に 組み立てる ことができ る。 26枚の動作 カードを条 件に合わせ て並べ替え て、モデル を基に組み 立てること ができる。 条件に合わ せながら自 分の考えを 含めて、モ デルを基に 組み立てる ことができ る。 指示書を 基に、授 業者に道 案内ゲー ムを、説 明するこ とができ る。 担任と一 緒に道案 内ゲーム を楽しむ ことがで きる。 手立て プログラミング教材「True True」の活用 A児が作 成した指 示書 A児が作 成した指 示書 授業者作成 の指示書 校内配置図 校内配置図 指示書 カード5 枚 (並べ替え) 校内配置図 指示書 カード9 枚 (並べ替え) 校内配置図 指示書 カード13 枚 (削除) 校内配置図 指示書 カード23 枚 (付加) 校内配置図 指示書 カード26 枚 (補完) 校内配置図 指示書 カード○ 枚

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5 本時 (1)本時指導の考え方 本時は、四枚目の指示書作成において、足りない動作カードを増やして、モデルを基に職員室か ら家庭科室までの行程を組み立てることができることをねらいとする。導入では、前時の指示書を 振り返り、前時学習の条件との違いに気付かせる。動作カードを付加させるために、意図的に少な い動作カードを提示する。授業者と一緒に行程を組み立てる活動と、自力で行程を組み立てる活動 で構成し、プログラミング教材「True True」を使って即時評価しながら行程を再構築することがで きるように進める。本時学習を通して、A児が選択することができたり、指示書が完成したりする 際には、称賛等の言葉掛けを十分に行うことでA児が自信をもちながら、楽しい雰囲気の中で学習 を進めることができるようにする。 (2)本時の目標 ○ 提示された条件を基に、動作カードを付加することに気付くことができる。 ○ 条件に合わせた動作を想定した上で動作カードを付加しながら行程を組み立てることができる。 ○ 整理した行程を基にロボットを動かし、動作カードの順番を確かめたり再構築したりすることが できる。 (3)準備 ○ プログラミング教材「True True」 動作カード 校内配置図 指示書 (4)展開 配時 学習活動(○学習内容) 主な支援 7分 1 前時との違いを考え、本時学習のめあてをも つ。 (1)前時の指示書と本時の指示を比べ、行程の 作り方の違いを見つける。 ○ 本時のスタートとゴールの違いや、行程 数、組立て方の違いが分かること (2)本時のめあてを話し合う。 ○ 足りない動作カードを付加して行程を組 み立てることが分かること ・前時と本時の行程を比べられるよう に、前時の指示書を準備しておく。 ・動作カードを付加する必要性に気付 くことができるように、本時で使う 動作カードを、少ない枚数で提示す る。 15分 2 授業者と一緒に動作カードを付加して行程を 組み立てる。 (1)簡易版のコースを基に、動作カードを付加 して組み立てる。 ○ 足りない動作カードを余った動作カード から選ぶ前に、動きを想定してから行程を 組み立てることが分かること (2)ロボットを動かして確かめる。 ○ 行程のどこが間違っているか分かること ・付加する組立て方が分かるように、 少ない動作カードでゴールすること ができる簡易版のコースを準備して おく。 ・選ぶ観点に気付くことができるよう に、授業者が意図的に間違えたカー ドを選ぶ。 ・ロボットの動きに合わせて動作カー ドを確かめるように声掛けする。 めあて 職員室 家庭科室 カードを増やして指示書を作ろう。 進め方 ① 動作カードを並べる。 ② 動作カードをロボットに読み込む。 ③ ロボットの動きでカードの並べ方の正誤を確かめる。 ④ 間違っていたときは、動作カードを並べ直す。

S

G

研究の内容 なかよし 5組 スタート ゴール

れんしゅう ①並べ替え 校内配置図 保健室

(4)

15分 3 自分だけで動作カードを付加して行程を組み 立てる。 (1)校内配置図のコースを基に、行程を付加し て組み立てる。 ○ 行程のどこにカードを付加すればいいか 分かること (2)ロボットを動かして確かめる。 ○ ロボットを動かし、動作カードの順番を 確かめたり再構築したりする方法が分かる こと ・スタートとゴールの位置を明らかに するために、校内配置図にスタート とゴールの印をつける。 ・動作カードが足りない箇所が分かる ように、並べられるところから順番 に動作カードを並べていくように声 掛けする。 ・行程数が多いときは、少ない行程に 分けてロボットを動かしてもいいこ とを伝える。 8分 4 本時を振り返り、自己評価アンケートに答え る。 ○ 付加するときは、事前に想定してから付加 することのよさが分かること ・自己評価がしやすいように、自己評 価アンケートをタブレットで選択で きるようにしておく。 (5)本時の評価 本時の目標 評価の観点 評価 備考 ○ 提示された条件を基に、 動作カードを付加して構成 することに気付くことがで きる。 ◎ 提示された条件から、動作カードを付加す ることに気付くことができた。 〇 提示された条件には気付いたが、動作カー ドを付加することに気付くことができなかっ た。 △ 提示された条件の気付きも、動作カードを 付加することも授業者と一緒に確認した。 ○ 条件に合わせた動作を想 定した上で動作カードを付 加しながら行程を組み立て ることができる。 ◎ 条件に合わせた想定を基に動作カードを選 択しながら指示書ができた。 〇 条件に合わせた動作カードは選択できた が、想定を基に選択できなかった。 △ 授業者と一緒に条件に合わせた想定をし て、動作カードを選択した。 ○ 整理した行程を基に、ロ ボットを動かし、動作カー ドの順番を確かめたり、再 構築したりすることができ る。 ◎ ロボットを動かして行程の正誤を確かめ、 必要な修正を自分ですることができた。 〇 ロボットを動かして行程の正誤を確かめる ことはできたが、必要な修正が自分でできな かった。 △ 授業者の助言を基に、確かめたり修正した りした。

研究の内容

指示書④

③削除

校内配置図

多い

25

スタート ゴール

職員室

校内配置図

参照

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