第6学年1組 社会科学習指導案
指導者 ○○ ○○ 1 単元名 日本のあゆみ「明治維新から世界の中の日本へ」 2 指導の立場 【単元の 目標】 【単元の目標】 【こんな単元で】 【こんな支援で】 【こんな子どもを】 ★本単元でおさえるべき教科としての内容から ○ 日本の近代化の進展と近代化に努めた人々の働 きや、外国との関係の変化などについて調べ、近代 化が急速に進展していったこと、外国との関係の変 化やこの時代を支えた庶民の願いや生活や頑張り を理解させることをねらいとしている。 ★人権・同和教育の視点から ○ 日本は、富国強兵策により急速に近代化を進展さ せ、世界における日本の地位は向上していった。そ れを支えていたのは、製糸業である。そして、その 製糸業を支えたのが製糸女工である。6年生とほぼ 変わらない年頃の女子が過酷な環境で重労働を強 いられていた。このように、日本の産業の発展が人 権を侵害されながら働いていた人々によって、支え られていたことに気づかせることができる。 【知識的側面】 ○ 日本の産業の発展を担っていた人々の暮らしぶ りを調べ、その気持ちに想いをはせることで、基本 的人権からみての不合理さに気づかせ、これからの 自分達の生き方を考え、社会を見つめる態度を育て ることができる。 【価値的・態度的側面】 ○ 日本の近代化における資料を調べることを通し て、近代化を推し進めた側からだけでなく、それを 支えた人々の暮らしぶりや気持ちにも関心をもっ て想像し、共感的に受け止め、考えたことを交流し ていくことで、自分の考えを作り上げることができ る。 【技能的側面】 ○ 本学級の子ども達は、江戸時代までの学習で、支配をする側からだけでなく、それを支えた庶民の願いや努力のすばら しさについても学んできている。それを通して、歴史を多面的に見たり考えたりすることが少しずつできるようになって きている。歴史上のことを遠い過去として捉えるのではなく、「歴史に参加する」気持ちで学ぶことによって、共感的に 捉え考える態度も育ちつつある。 (教科・領域における指導内容から) ○ 一学期にジクソー型協同学習を行い、資料から自分なりの考えをもち、友達と意見を交流し考える楽しさを学んでいる。 しかし、個人差があり、多面的な考えを生かし自分の考えの付加・修正に活かしていくには至っていない。交流において は、子どもそれぞれの個性を生かして、交流できるスキルを今、身につけているところである。 (協同学習の視点から) (1) 日本の近代化の進展と近代化に努めた人々の働きや、外国との関係の変化などについて関心をもち、意欲的に調べ たり調べたことから考えたりすることができる。 【関心・意欲・態度】 (2) 日本の近代化の進展やそれに伴う政治・社会の仕組みの変化などについて問題意識をもち、学習の見通しをもって 追究し、近代化の進展やそれに伴う政治・社会の仕組みの変化などについて、多面的に明治という時代を考えること ができる。 【思考・判断】 (3) 日本の近代化の進展や近代化に努めた人々の働きなどについて、資料や年表などを活用して調べ、調べたことや考 えたことを分かりやすく表現することができる。 【観察・技能・表現】 (4) 日本の近代化が進められた過程やそれに伴う政治や社会の仕組みの変化、産業の発達と外国との関係の変化などを 理解することができる。 【知識・理解】 本単元では、資料を基に当時の様子や人々の気持を想 像し、交流させることで、江戸時代から明治時代にかけ ての大きな変化について深く考えさせる。具体的には、 以下のようにしたい。 「つかむ段階」 ・ 黒船来航の絵図を見せ、日本にどんな変化をもたら せたのか課題をもたせる。 「つくる段階」 ・ 黒船来航によって日本が結んだ条約を調べ、その不 平等さに気付かせると共に、どのように討幕運動が進 んでいったのかを関連づけて考えさせる。 ・ 近代国家をつくるための政策や文明開化の様子につ いて調べることを通して、明治政府がなぜそれを進め たのかについて考えさせる。 ・ ノルマントン号事件を取り上げ、不平等条約に対す る人々の怒りに共感させ条約改正の過程をつかませ る。 ・ 日清・日露戦争の起きたわけを考えさせると共に、 朝鮮人に対し大きな被害を与えた事を考えさせる。 「高める段階」 ・ 近代化を支えた国内産業の発展について、近代化を 推し進めた側からだけでなく、それを支えた人々の生 活や気持ちを考え共感的に捉えさせる。 特に本時指導にあたっては、ジグソー型協同学習を 仕組み、製糸女工の生活を3観点で役割分担をし、同 観点で話し合った後、それをもちより交流させること によって、女工の生活や気持ちについて共感的に考え を深めることができるようにする。3 単元計画(18時間) 配時 主な学習活動・内容 具体的な支援 児童の姿 《協同学習の視点から》
①
③
⑤
④
③
本 時 16/18②
《つかむ段階》 1 黒船来航の絵図を見て、気づいたこ とを交流し、単元の課題をつかむ。 ・黒船の様子と対岸の様子 《つくる段階》 2 黒船来航が日本に与えた影響を調 べ、どうして江戸幕府が倒れたのかを 考える。 ○ 人々の不満と生活の変化 ○ 渋染一揆 ○ 倒幕の過程 3 新政府による新しい国づくりについ て調べる。 ○ 廃藩置県や四民平等などの改革 ○ 富国強兵策や文明開化 ○ 自由民権運動(伊藤博文と板垣退助) ○ 憲法制定 4 不平等条約の改正や外国との関係に ついて調べる。 ○ ノルマントン号事件と条約改正 ○ 条約改正の成功と問題点 ○ 中国・ロシアとの関係と戦争 ○ 日本が与えた朝鮮の人々への影響 《高める段階》 5 国内産業の発達の様子を調べ、働く 人や公害の問題が起きたことを調べ る。また、国際社会で活躍した人々に ついても調べる。 6 明治・大正時代を生きた人々を調べ、 その願いやどのようなことに努めてき たかを考える。 ○ 平塚雷鳥を中心とした女性運動 ○ 全国水平社創立に見られる解放運 動の進展と参政権の拡大 ○ 黒船来航の絵図を見せ、黒船来航により対 岸では、あわてている様子や設備の違いに目 を向けさせ、日本にどんな変化をもたらせた のか課題をもたせる。 ○ 黒船来航によって日本が結んだ条約を調 べ、その不平等さに気付かせると共に、どの ように討幕運動が進んでいったのかを関連 づけて考えさせる。 ○ 近代国家をつくるための政策や文明開化 の様子について調べ、明治政府がなぜそれら を進めたのか考えさせる。 ○ 伊藤博文と板垣退助を調べ、自由民権運動 に対する二人の考え方の違いについて考え させる。また、大日本帝国憲法の内容や政治 の仕組みについて、図を元に天皇中心の国家 であることを理解させる。 ○ ノルマントン号事件を取り上げ、不平等条 約に対する人々の怒りに共感させ、その過程 をつかませる。 ○ 日本・中国・ロシアの関係が分かる風刺画 を使い、なぜ戦争が起きたのかを考えさせ る。 ○ 日韓併合により日本が朝鮮の人々に対し 大きな被害を与えたことを資料より考えさ せる。 ○ 近代化を支えた国内産業の発展について、 近代化を推し進めた側からだけでなく、それ を支えた人々の生活や気持ちからも捉えさ せる。その際、働く人々の立場に立ち共感的 に考えさせる。 ○ 明治・大正時代を生きた人々を調べ、その 願いやどのようなことに努めてきたかを考 えさせることで、江戸時代から明治時代の大 きな意識の変化について考えさせる。 ○ 自分なりの課題を もって、課題を交流 することができる。 ○ 条約の影響による 人々の生活の変化や 不満と倒幕とを関連 づけて考えることが できる。 ○ 近代国家をつくる ための政策やそのわ けについて考えるこ とができる。 ○ 条約の改正や日韓 併合など、庶民や朝 鮮の人の立場に立っ て、共感的に考える ことができる。 ○ 国内産業の発展に 伴い働く人々や公害 の問題について働く 人の立場に立って考 えることができる。 ○ 明治・大正時代を 生きた庶民の立場に 立って、江戸時代か ら明治時代の大きな 変化について考える ことができる。 4 本時 平成21年11月5日(木) 於 6の1教室 5 主眼 (1) 製糸工場の女工のくらしについて資料から想像したり考えたりすることを通して、急速な産業発展を、国力強化と いう側面だけでなく、多くの働く人の立場からも捉えることができるようにする。 【教科としての内容から】 (2) 製糸工場の女工の生活、一日の生活時間、寄宿舎での生活、工場での働く様子について調べたことを班にもちより 女工の頑張りや問題点を交流させることによって、女工に対し共感的に考えを深めることができるようにする。 【協同学習の視点から】 6 準備 教 師:パソコン5台+1台、パソコン用の各観点別の資料 児 童:ノート 江戸時代から明治時代への大きな変化について調べ、考えよう。7 本時の学習過程(16/18) 段階 主な学習活動・内容 活動の支援 児童の姿 《協同学習の視点から》 つ か む つ く る 高 め る 1 女工だったおばあさんのインタビューの写真 を見せ、言った言葉を考えることで、自分とほぼ 同年代位の女工の暮らしに思いをはせ、本時のめ あてをつかむ。 2 製糸工場の女工のくらしについて、その暮らし ぶりや気持ちについて考える。 (1) 前時に3観点別小グループで、女工の暮ら しぶりについて話し合ったことをもちより、 頑張っているところやおかしいところをベ ース班で交流する。(ベース班での交流) (2) 話し合ったことを全体で交流する。 (全体交流) 3 本時の学習を振り返り、どうしこんなに厳しい 立場なのに、働くことができたのかを考える。 ○ 女工だったおばあさんのインタビ ューの意外な言葉を聴かせ、厳しい環 境の中、思いやりをもちたくましく生 きた面にも目を向けさせる。 女工さん達の生活や気持ちについて考 える意欲を持たせる。 ○ 前時に観点別グループでの交流を しておく。 ○ 3観点からジグソー型協同学習を 仕組み、一人一人が役割を持ちながら 進んで交流ができるようにする。その 際、視覚的に分かりやすい資料を準備 する。 ○ 女工の生活をよく見つめさせるこ とで、共感的に考えを深めることがで きるようにする。 ○ 映画「ああ、野麦峠」の DVD(友達 と支え合っている部分)や生活改善の 要求書を見ることで当時の人々の気 持ちに深く迫らせると共に、産業の発 展という一面だけを見てはいけない ことに気付かせる。 ○ 協同学習の視点から授業を価値付 けることで、意欲をもって取り組める ようにする。 ○ 女工の生活の 様子や気持ちに ついて自分の役 割の観点から頑 張っているとこ ろやおかしいと ころを共感的に 考え、交流する ことができる。 (発言・ノート) ○ 友達の考えの 良さに気づき、 自分の考えを付 加・修正するこ とができる。 (発言・ノート) ○ 本時の学習を 振り返り、当時 の問題点に気づ き、女工の生き 方に共感し、ま とめを書くこと ができる。 ( 自 己 評 価 カ ー ド・ノート)