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小学校における学習作文の指導原理の探究

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Academic year: 2021

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(1)小学校における学習作文の指導原理の探究 教育実践高度化専攻 授業実践リーダーコース. P08021C 坪野 靖. 1 研究の同的. 合わせてr学習作文」と呼ぶ。単に授業内容をま. 本研究の目的は、次の2つである。. とめたものを指して「学習のまとめ」と呼ぶ,一. (1)学習作文の効果的指導法を明らかにすること. 般的な用法と区別するためである。作文に書かれ. (2)明らかにした学習作文の効果的指導法を年間. た子どもの学習内容が授業内容を超えるように. 指導計画に位置づけ,授業改善策を検討すること. なる,というのがr学習作文」の特長である。. 2 研究の方法. (2)学習作文の意義と目的. (1)大森修の学習作文指導の実践記録を分析する。.  子どもを学習に対して自覚的にすることが学. (2)(1)の分析をもとに,学習作文の指導に必要な. 習作文を書かせる意義である。子どもが自らの思.  内容と方法を考察する。. 考を鍛えていけるようにすることが学習作文を. (3)(2)をもとに,学習作文の指導原理を抽出する。. 書かせる目的である。. (4)(3)をもとに,学習作文の指導計画を作成する。. (3)学習作文に必要な三つの指導事項. 3 論文の構成.  学習作文を書かせるためには,次の三つの指導. 第1章 研究の背景と目的. 事項が必要である。. 第2章 学習作文の指導原理.   第1の指導事項〈周辺の指導〉. 第3章 平成22年度国語科指導計画.   第2の指導事項く作文技術の指導〉. 第4章 研究の成果と今後の課題.   第3の指導事項〈文章を検討する授業〉. 4 研究の横1要. 〈周辺の指導〉. (1)学習作文の定義.  周辺の指導とは,本格的な学習作文を書かせる.  大森は,「評論文」,『学習のまとめ」の2つの. までに行う指導である。大森の周辺の指導7つに,. 呼び方を使っている。. これまでの自分の実践成果等を踏まえた漢字,ロ.  評論文:9教科2領域の国語科での話。. ーマ字の2つを加えた次の9つを新しい周辺の指.  学習のまとめ:学校教育などという狭い範囲の. 導として,次期指導計画に盛り込んだ。. ものではない,子どもと興味と関心のあるもの全.  ①音読. てに開かれている。.  ②漢字.  大森自身の言葉を借りれば,上のように定義で.  ③視写. きる。大森は,次第にr評論文」を含めてr学習.  ④聴写. のまとめ」と呼ぶようになったようである。. ⑤「学習のまとめ」の模範板書の視写.  本研究では,r評論文」とr学習のまとめ」を. ⑥「学習のまとめ」の自書(部分から全体へ). 一40一.

(2)  ⑦自他の「学習のまとめ」の比較対照. ②形象の原則.  ⑧辞書引き. ③感情の二次的性格の原則.  ⑨ローマ字タイピング. ④学習方法の原則.  周辺の指導なくしては作文技術を十分に機能. ⑤知覚の原理 ⑥間接性の原理. させることはできない。. ⑦低学年の学習指導の原則(以上大森修示す). 〈作文技術の指導〉.  作文技術の指導における,各月の重点指導事項. ⑧当事者性の原理(以下宇佐美寛示す). を示す。. ⑨コード異質性の原理. (4月)授業感想を書かせる。. ⑩コード複合性の原理. (5月)5月から,学習作文を書かせる。誰の考. ⑪精密確認の原則(坪野示す). えが役に立ったか,それはなぜかを書かせ,「子.  学習作文の指導原理として次の5つを抽出した。. どもの関係」をつくる。. ①連動(システム). (6月)他教科と連動し学習作文を書かせる。. ②率先垂範. (7月)主述の対応,一文一義,明確な文末表現. ③具体化. 等の基本文型の指導をする。アウトラインシステ. ④焦点化. ムを使い,短い教材で,最初の評論文を書かせる。. ⑤ 「型」の反復. 5研究の成果と課題. (9月)アウトライン基本形に習熟させる。引凧. (1)研究の成果. 図解の指導。. ①大森修の実践をもとに,学習作文の効果的指. (10月)言葉の精密コードを作る。辞書,「類語. 導法を明らかにした。. 国語辞典」を使わせる。誤用文の授業。. ②明らかにした学習作文の指導法をもとに,平. (11月)図解を取り入れる。問題づくり。 (12月)本格的な学習作文を書く。.  成22年度の指導計画を作成した。. (1月)教師の添え書きできめ細かい個別指導。. (2)今後の課題. ①学習作文を書かせるためには,r討論」の授. (2月)問題づくり。企画書。 (3月)研究レポート。. 業が必要である。現時点では,r討論」の指導法. 〈文章を検討する授業〉. の解明が不十分である。また,「討論」を指導す. 文章を検討する授業の鍵は次の2つである。. るには高い授業技量が要求される。「討論」の指.  ①討論  ②発間 発間と討論に作文技術が作用して,論理的思考. 導法を明らかにするとともに,r討論」に必要な 授業技量を身に付けなければならない。. が鍛えられる。教師が多様な発問を示範すること. ②平成22年度の実践に向けて,具体的な教材. で子どもが自分で問いを立てられるようになる。. で指導案を用意する必要がある。担当学年の決定. 自分で多様な問いを立てられるようになると,子. を待ちたい。. どもは自らの思考を鍛えていけるようになる。. 修学指導教員 大根哲治・永田智子. 発間を考えるには次の原理・原則が指標となる。. 指導教員  永田智子.  ①国語科の原則. 一41.

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