障害がある生徒の進路選択に関する研究 : 高等学校等進学時を中心に
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(2) 37名を対象に調査を行った。結果の分析については、. r職員の障害等の理解、啓発」と回答した学校が最. 特別支援学級籍と通常学級籍の生徒への進路指導の. も多かった。. 実態を比較して行い、通常学級に在籍する対象生徒. 第4章 考察. への進路指導の対応の遅れや高等学校等への中し送. 3つの調査から得られた結果を「情報」、「連携」、. りが十分におこなわれていないことが明らかになっ. r支援」の3つの視点で分析し、それぞれの現状と. た。さらに教師の役割別での分析も行い、立場によ. 課題を明らかにした。特別支援教育が始まる頃まで. って対象生徒への対応に微妙な違いが見受けられた。. は、障害がある生徒への進路に関する情報の不足、. 高等学校等の支援体制等の情報不足、進学先の選択. 保護者の教師への不信感、不十分な支援体制等より. 肢の少なさ、生徒自身の自己理解の不足などに進路. よい進路選択からはほど遠い関係性であったが、現. 指導における困難さを感じていていた。. 在はそれぞれが相互の連携の重要性に気づいている。. 2.調査2保護者・生徒 中学校特別支援学級または通常学級に在籍経験の. ある15歳から26歳までの生徒を対象に、その保護 者や本人に調査を依頼、22名から回答を得た。調査 結果については、回答数や進学先、生徒の障害種の 偏りがあり総合的に分析した。中学卒業後の進路に ついて小学校高学年時に具体的に相談を始めたとの 回答もあり、全体的に早期から準備を始めていた。. \ 鮒 ノ ノ. 進路の情報については、中学校だけでなく親の会な ど保護者間のネットワークの強さが感じられた。ま. 図2 進路選択時の望ましい三者相互の関係. た、中学校の進路指導に満足しているかの質問には. 次に、調査データや自由意見などを参考にして望. 半数以上が「どちらでもない」と回答しており、中. ましい相互の関係を示し(図2)、その実現に向けて. 学校からの情報が少ないために専門機関に相談する. の方法を中学校、高等学校等、保護者の三者それぞ. など情報の収集に努力する現状が明らかになった。. れに提案した。中学校には保護者との良好な関係づ. 3.調査3高等学校等. くりや障害理解と進路に関する情報収集など、高等. 兵庫県内の高等学校等281校に調査用紙を郵送し、. 学校等には対象生徒に関する伝達を早期に受けるシ. 144校から返送され、有効回答は140校であった。. ステム作りや情報の公開など、保護者には将来を見. 110校(78.6%)が何らかの障害がある生徒が在籍. 据えた進路選択など、さらに咽別の進路支援計画」. していると回答し、発達障害の診断を受けている生. の作成推進を自治体への提言として加えた。. 徒在籍枚数は59校であった。多くの学校が、入学前. 今後の課題として、学校間を相互に往き来しで情. に中学校や保護者から生徒の障害や支援についての. 報をやりとりできるなど三者相互が風通しの良い関. 伝達がほとんどなく支援の対応が遅れてしまうと訴. 係を築き、障害がある生徒が学びたい学校へ進学で. えていた。一方、校内の特別支援に関する情報を公. きるインクルーシブな社会の形成が重要である。. 開することには慎重な意見もあった。今後の高等学. 主任指導教員 河相 善雄. 校での特別支援教育において必要な取り組みとして. 指導教員河相善雄.
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