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大学生における自己愛と学校適応の関連に関する日中比較研究

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Academic year: 2021

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(1)大学生における自己愛と学校適応の関連に関する目中比較研究                              学校教育学専攻                              学校心理学コース.                              学籍番号 M09047i                              氏 名 楊一農キ. 目的:本研究では,日本の研究成果を参考に. 件法で回答が求められた。. し、中国の学校での生活環境や文化背景を踏. 結果:両国大学生群の自己愛間の検討するた. まえて自己愛を検討することが本研究では第. めに,2(国)×2(性)の2要因分散分析を. 一の目的となった。そして、学校生活の中で. 行った(表1参照)。その結果は、両国間に. 自己愛が大生活への学適応にどのような影響. 有意差が認められなかった。. を与えるのがという観点から、自己愛水準と.  表1目中大学生群間の自己愛得点の平均値とSD. 学生の学校適応との関係について目中の間に. 国別    性別  平均値  SD. 検討することが本研究の第二の目的となった。.       男性   50.01  11.6フ  フ5 中国人学生群.       女性   49.04  軌74   109. 被調査者:本調査については兵庫県下のA大 学に在籍する学部生123名および中国海南省. B大学に在籍する中国大学生184名の総計 307名が本研究に参加した。. 材料:①自己愛傾向尺度:高橋(2006)によ. って構成された自己愛傾向尺度が21項目を 用いられた。下位尺度は「対人過敏性」7項.       男性   49,55  8.53   44 日本人学生群.       女性   49,91  9.フ5   フ9. 自己愛水準に学校生活適応感尺度から得られ た得点を各因子(ストレス反応・認知的他者評 価・学習態度・友人関係・大学の授業満足感・ 教師関係)にまとめ(表2参照)。  表2自己愛水準に大学適応因子の平均値とSD 中国        日本. 目、「自己愛的な怒り」7項目、「回避性傾向」. 麟 N. 7項目からなっている。この尺度に対して4 件法で回答が求められた。②学校適応感の尺 度:吉田・鈴木・古川・浅川・東(2002)の. FSA項目の因子分析結果に基づいて,抽出さ れた28項目からなる簡略版が使用された。回 答形式「全くその通り」「かなりそう思う」「少. しそう思う」「全くそう思わない」までの4. 棚. 欄 轍 脳. 欄 繍 上段1・. 一80一. L群 M碧M僻僻. L群. 阯群M僻ト群. 珊. 柵. 53. 巧. 25. 38. 5. 務. 1.識. 2海 067. 247. Zフ1. 1.94. 2巧. 2刀. a05. 067. ㎜ 醐. 069. 03. 062. 068. 25①. 237. 2越. Z34. α61. Ω固. Ω4 214. 061. 2−18. Ω4 230. 062. ○盛. ○越. ○フ3. 071. 2忽. 2価. 218. ○続. Oω. 053. 234 071. 2国 057. 2刀 047. 2国. 2刃. 2日. 2。η. 3個. az. aOl. 301. Oη. Oω. α50. 054. ○珊. Ω4. 04. 048. 2越. 2忽. 237. z㈹ 068. 2密. 2元. 263. 251. α機. 041. 060. 2棚 080. 2歴 055. 2刻. 062 234. ○識. 080. 螂 α66. ○羅. ○盛. ○勾. 2σ 092. 2図. 211. 2〃. ○騎. Ω策. 101. 下段:標目謹. zoo.

(2)  次に,自己愛水準(L群、ML群、MH群、. 吉田(2002)にみられる結果と一致しており。. H群)と国(中国一日本)を独立変数として,. ③「学習態度」において、日本人大学生群は. 学校適応の各下位尺度得点を従属変数として,. 自己愛得点が高いほど学習態度得点は低い。. 2要因分散分析を行なった。r学習態度」にお. 中国人大学生群は自己愛得点が高いほど学習. いては自己愛水準と国の交互作用が有意(F(3,. 態度得点は高い。これは,自己愛が脆弱であ. 2gg)=3.36,p<.05)であった(図1参考)。. れば,授業のように自分が評価されるような 傷つく可能性がある場面を回避しようとし,. け. ひきこもりのような無気力状態を呈する可能 性が考えられる. ④r友人関係」について,日本人大学生群は 自己愛得点が高いほど友人関係得点が低い,.  .             ■ 「友人関係」において,また,自己愛水準と 国の交互作用が有意(F{3,2gg)=5.59,p<.05). であった(図2参考)。. この結果は,東・浅川・古川・吉田(2002). の自己愛得点の高い群ばと対友人関係が高い とは異なるという見解を支持する結果であっ. た。また、自己愛L群、LM群、MH群では, 目中間に有意差が見られ,中国人大学生群よ り日本人大学生群は友人関係の得点が高く、.               l     l. この結果は、小塩(1998)は,「狭く深いつ.   L群  ML群  MH群  H群. き合い方」は限定された友人関係と,互いを. 、図2日中学生群における自己愛水準別の友人関係得点. 分かり合おうとするような友人関係のあり方 rストレス反応」において多重比較の結果は. である。. H群>MH群>ML群>L群順に得点が高か.   本研究では,目中大学生の自己愛得点には. った。. 有意差が生じないことが明らかにした。そし. r大学の授業満足感」において,国に単純主. て,中国においても自己愛と学校適応の関連. 効果が見られ(F(1,2gg)=18.52,p<.001). があることが示唆された。中国人の大学生は. 有意であった。. 自己愛傾向が高い方は学習態度と友人関係に.          考察. 対して積極の影響を与えることが示唆された。. ①日中大学生自己愛傾向の検討について,有. このことから,大学生の学校生活適応を向上. 意差が認められなかった。この結果から、両. させるために,学校の教育方法や体制を整え. 国大学生群において自己愛が同じことが明ら. るだけではなく,学生の個人の側面を着目す. かになった。このことは,同じ少子化背景に. る必要があろう。また、日本、中国ともに,. 繋がると考えることできる。. 自己愛が大学生のストレス反応に繋がること. ②両国とも自己愛が高い学生群ほど学校生活. 明らかにした。. の中にストレスを強く感じていることが明ら.        主任指導教員 浅川 潔司. かとなった。この結果は,東紀・淺川・古川・.        指導教員   浅川 潔司. 一81一.

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