大学生における自己愛と学校適応の関連に関する日中比較研究
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(2) 次に,自己愛水準(L群、ML群、MH群、. 吉田(2002)にみられる結果と一致しており。. H群)と国(中国一日本)を独立変数として,. ③「学習態度」において、日本人大学生群は. 学校適応の各下位尺度得点を従属変数として,. 自己愛得点が高いほど学習態度得点は低い。. 2要因分散分析を行なった。r学習態度」にお. 中国人大学生群は自己愛得点が高いほど学習. いては自己愛水準と国の交互作用が有意(F(3,. 態度得点は高い。これは,自己愛が脆弱であ. 2gg)=3.36,p<.05)であった(図1参考)。. れば,授業のように自分が評価されるような 傷つく可能性がある場面を回避しようとし,. け. ひきこもりのような無気力状態を呈する可能 性が考えられる. ④r友人関係」について,日本人大学生群は 自己愛得点が高いほど友人関係得点が低い,. . ■ 「友人関係」において,また,自己愛水準と 国の交互作用が有意(F{3,2gg)=5.59,p<.05). であった(図2参考)。. この結果は,東・浅川・古川・吉田(2002). の自己愛得点の高い群ばと対友人関係が高い とは異なるという見解を支持する結果であっ. た。また、自己愛L群、LM群、MH群では, 目中間に有意差が見られ,中国人大学生群よ り日本人大学生群は友人関係の得点が高く、. l l. この結果は、小塩(1998)は,「狭く深いつ. L群 ML群 MH群 H群. き合い方」は限定された友人関係と,互いを. 、図2日中学生群における自己愛水準別の友人関係得点. 分かり合おうとするような友人関係のあり方 rストレス反応」において多重比較の結果は. である。. H群>MH群>ML群>L群順に得点が高か. 本研究では,目中大学生の自己愛得点には. った。. 有意差が生じないことが明らかにした。そし. r大学の授業満足感」において,国に単純主. て,中国においても自己愛と学校適応の関連. 効果が見られ(F(1,2gg)=18.52,p<.001). があることが示唆された。中国人の大学生は. 有意であった。. 自己愛傾向が高い方は学習態度と友人関係に. 考察. 対して積極の影響を与えることが示唆された。. ①日中大学生自己愛傾向の検討について,有. このことから,大学生の学校生活適応を向上. 意差が認められなかった。この結果から、両. させるために,学校の教育方法や体制を整え. 国大学生群において自己愛が同じことが明ら. るだけではなく,学生の個人の側面を着目す. かになった。このことは,同じ少子化背景に. る必要があろう。また、日本、中国ともに,. 繋がると考えることできる。. 自己愛が大学生のストレス反応に繋がること. ②両国とも自己愛が高い学生群ほど学校生活. 明らかにした。. の中にストレスを強く感じていることが明ら. 主任指導教員 浅川 潔司. かとなった。この結果は,東紀・淺川・古川・. 指導教員 浅川 潔司. 一81一.
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