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リン酸化修飾はエタノール曝露に大きな変化がなかった

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Academic year: 2021

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催奇形性濃度のエタノールがゼブラフィッシュ胚のヒストン修飾に与える影響 1180215 是永 修平

Effects of teratogenic ethanol exposure on histone modifications in zebrafish embryos Shuuhei Korenaga

【背景・目的】妊娠中の女性がアルコールを摂取すると、その子どもに胎児性アルコール症候群(FAS)が発症するこ とが知られている。しかし、アルコールが胚に影響を与える分子メカニズムはまだ解明されていない。本研究で は、ゼブラフィッシュをモデル生物として、エタノールが胚発生中のエピジェネティックな遺伝子発現の制御に関 わっているヒストン修飾にどのような影響を与えるか調べた。

【実験方法】エタノール曝露したゼブラフィッシュ胚からタンパク質を調製した。タンパク質を SDS-PAGE で分離 後、ヒストン修飾を特異的に認識する抗体を用いたウェスタンブロッティング法でヒストン H3 のアセチル化、ジメ チル化、トリメチル化、リン酸化を調べた。

【結果】遺伝子発現の活性化に関わっているヒストン H3 の K4 トリメチル化修飾と K27 アセチル化修飾はエタノー ルの濃度が上がると増えた。一方、遺伝子発現の抑制に関わっている K27 のトリメチル化修飾はエタノール濃度が 上がると減少した。また、エタノール曝露の時間がヒストン修飾に与える影響を調べたところ、曝露時間を 6 時間 にすると各修飾の変化が最も大きくなった。24 時間にするとトリメチル化修飾は変化がより増えていったが、アセ チル化修飾は逆に変化が減少していった。リン酸化修飾はエタノール曝露に大きな変化がなかった。以上のとこか ら、エタノールがヒストン H3 の修飾を通して特定の遺伝子の発現を誘導することにより胚発生に異常をもたらすこ とが推測される。

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