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⑴ 役員等候補者選考委員会の選考基準の明確化

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日本保険学会改革の現状報告

理事長 落 合 誠 一

1 はじめに

私は,2006年10月28日に開催された中央大学における大会当日の理事会で 理事長に選任され,2008年10月に開催される獨協大学における大会までその 任期を務めることになった。日本保険学会は,1940年11月に設立されて以来,

保険学,リスク・マネジメント等あるいは保険法の研究者および生損保会社

(共済を含む)の役職員を結集して, 保険に関する研究と保険研究者相互の 協力とを促進し,かつ,国内および国外の関係学会または関係団体との連絡 および協力を図ることを目的 (会則2条)とする活動を続けてきており,

我が国の保険に関する研究の発展に対して相当の貢献をしてきたことは疑い がないところである。

しかしながら本学会が,今後とも学界および実務界から多くの優秀な人材 を集め,有意義な研究活動を継続し,その存在意義をさらに発揮するために は,すべての組織がそうであるように,自らを省みて問題点を摘出し,それ を解決するという不断の営為がやはり不可欠である。かかる観点からすると,

本学会においても近時,いくつかの懸念すべき事態が生じていることは事実 である。

例えば,1995年においては,1400名弱であった会員総数が,2006年には,

950名強のレベルにまでに減少してきている。このような会員総数の大幅な

/平成20年1月8日原稿受領。

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減少は,はなはだ憂慮すべき事態である。その原因としては,最近いくつか の大学において見られるように,従前存在していた保険論という科目がなく なることとの関連があると思われ,このことは,保険学の研究者の減少とい う深刻な事態を惹起させるおそれがある。また懸念すべきことは,会員数の 減少が研究者会員よりも実務家会員(保険業界関係者)においてはるかに大 きいということがある。例えば,1995年には,900名を優に超える実務家会 員を擁していたところが,2004年になると,600人弱のレベルに落ち込んで いるのである。実務家会員は,本学会会員全体の約75%を占めていることか ら,実務家会員の急速かつ大幅な減少は,本学会の存立基盤を大きく揺るが しかねない状況といわねばならない。

また人的基盤に問題が生じていることのみならず,例えば,学会の財政面 においても,危険な兆候がすでに表れていることがある。すなわち,本学会 の次期繰越金が大幅に減少していることである。とりわけ2006年度の次期繰 越金は,521万円あったのであるが,2007年度予算においては,わずか123万 円にすぎなくなっていることである。次期繰越金のこのような大幅な減少は,

本学会の財政はほとんど余裕がないことを示しているのであり,この状況が 変われなければ,きわめて近い将来に学会会費の増額をしなければならなく なるであろう。

こうした人的基盤および財政的基盤のいずれもが,相当に揺らいでいるこ とからも明らかなように,本学会は,決して盤石とはいい難い。率直にいえ ば,事態は,それどころか,むしろ深刻化を深めているといってよいであろ う。このように見てくると,事態がコントロール不能となる前に,早期に原 因を解明して必要な対策が講じられる必要があるのである。近見正彦前理事 長が,2006年4月に将来構想委員会を理事会の承認を得て立ち上げたのは,

まさにこのような認識があったからにほかならない。

私は,将来構想委員会の座長を務めた関係で,本学会の直面する問題状況 を認識できたし,またその対策を検討する機会を得た。委員会は,7名の研 究者,5名の実務家で構成され,全部で7回の会合を開き,真剣で熱心な議

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論・検討がなされた。もちろん激しく意見が対立することも少なくなかった が,それとても本学会をより良くしたいとの各人の熱い思いと熱意の発露で あり,その認識は,全員の共有するところであったから,自ずと議論は,一 定方向に収斂し,2007年1月23日には,比較的スムーズに委員会報告書(本 稿末尾掲載)をまとめることができた。これは,ひとえに委員各位の熱意と 協力のおかげである。そして幸いにも将来構想委員会報告書の提言は,2007 年3月9日の理事会において全面的な賛同を得るところとなった。これによ り,本学会の改革は,理事会がその主導的役割を果たすことになったのであ る。

私の理事長としての主要な任務は,会員ひとりひとりの協力のもとに,理 事会とともに将来構想委員会報告書の提言を一歩一歩着実に実現していくこ とであると認識している。もとより微力ではあるが,そのために全力をもっ て努力することにより,理事長の任期を全うするのが私の役割である。そこ で保険学雑誌がまさに記念すべき600号を迎えるこの機会に,会員各位に提 言実現の進捗状況をご報告するとともに,本学会の改革の前進のための会員 各位のご理解・ご協力をお願いしたいと思う。

2 企画委員会の設置

将来構想委員会の任務は,理事会の諮問に対して,本学会が直面する問題 とその原因を明らかにし,その基本的な対応策を示すことにあった。換言す れば,将来構想委員会は,理事会の特定の諮問があってアドホックに設置さ れた,あくまでも臨時的・一時的な委員会にすぎない。しかし本学会の存在 意義を常に問い直して,時代環境の変化に的確に対応していく作業は,臨時 的なものではなく,むしろ不断の作業であるはずである。そうだとすると,

本学会の存在意義を検証し,本学会の魅力を高め,会員ニーズに的確に応え る方策を不断に検証し,その対応策を適時に打ち出していく恒常的組織が学 会内に存在しなければならないはずである。しかしかかる任務を果たすべき 組織は,従来本学会には存在しなかった。それゆえに将来構想委員会は,学

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会の基本的な問題を会員各層の意見が反映する形で突っ込んだ検討を行って,

その結果を理事会に提言していく恒常的な組織の設置を提言していた。

そこで理事会は,2007年7月18日の会合においてその提言を実現すること とし,企画員会の設置が決定された。企画員会は,具体的には,任期4年の 若干名の委員および理事長(委員長)で構成するものとし,その委員は,理 事および評議員から理事会によって選任される。またその選任にあたっては,

学会の基本的な問題を検討し,その対応策を提言するに相応しい識見・熱意 を有するかどうか,会員全体のニーズを反映させる構成になっているか等を 総合的に考慮するものとされた。その結果,理事会が選任した現在の委員は,

次の通りである。まず,理事からは,武田久義桃山学院大学教授,藤田楯彦 広島修道大学教授,出口正義筑波大学教授,宇野典明中央大学教授,吉澤卓 也東京海上日動火災社員であり,評議員からは,岡田豊基神戸学院大学教授,

甘利公人上智大学教授,中浜隆小樽商科大学教授,江澤雅彦早稲田大学教授,

堀田一吉慶応義塾大学教授である。

このようにして発足した企画委員会に対して,理事会は,次の事項を諮問 することとなった。すなわち,①学会組織の見直し,②役員候補者選考委員 会の選考基準の明確化,③理事長の選任方式(信任投票制も視野に入れる),

④公益法人改革への対応,⑤その他,である。このうち②役員候補者選考委 員会の選考基準の明確化は,2007年の大会において実現することとなったが,

この点は,後記4⑴において述べることとする。

3 大会企画部会

本学会の大会は,年1回の全会員によるイベントであって,本学会の存在 意義が発揮されるべき中核的行事である。換言すれば,大会は,会員それぞ れが 自らの研究成果を発表したい あるいは 貴重な時間を割いてまでも 参加して報告を聞きたいあるいは討論に参加したい とする場であるべきで ある。しかしそのような場とするためには,そのための十分な工夫と準備が 必要であることはいうまでもない。しかし本学会の大会は,残念ながら,現

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実には必ずしもそうなってはいない面がある。

例えば,シンポジュウムあるいは共通論題についていえば,特定の課題に ついて研究グループを設けて,そのグループが2年〜3年くらいかけて十分 に検討した研究の成果を発表することも考えられてよいから,そのための課 題の設定,グループの構成等につき腰を落ちつけた選定・検討等が必要とな る。もっとも重要な時事的トピックが生じた場合には,必要に応じて大会で 取り上げることはもちろんである。また報告後の討論も,さらに充実のため の改善が求められるであろう。その場での思いつきのような質問が乱発され るのではなく,報告を事前にじっくり検討したうえで報告者と正面から問題 に取り組む議論がなされ,当該問題の解明が前進するような討論であること が望ましい。そのためには,報告内容は事前に知ることができるようなもの にするとともに,報告よりも討論の方に時間を多く割くようにするなどの工 夫も必要であろう。いずれにしても,大会を充実させ,改善していくために は,大会のプログラムの内容,報告・討論の方法等について短期的のみなら ず長期的な観点から恒常的に検討する組織が必要であるのである。将来構想 委員会は,そうした現実を改善し,会員のニーズに応える充実した大会内容 とするためは,その大会の企画・立案等を恒常的に検討・提言する組織の設 置を提言している。

2007年7月18日開催の理事会において,将来構想委員会のこの点に関する 提言に応えるものとして大会企画部会を設置することが決定され,同部会は,

2008年の大会から検討することになった。そして大会企画部会の委員は,理 事および評議員から理事会がそれぞれ若干名を選任するものとし,その任期 は,4年である。委員の選任にあたっては,識見,学会活動に対する熱意,

大会運営の経験,研究分野,年齢等を総合的に考慮するものとする。ただし 大会委員長については,特例があり,第1に,開催校決定時に委員に就任す るが,開催年度末に退任することとし,また第2に,大会委員長は,開催前 年度初めから開催年度末までの2年間,当該大会の運営チーム(シンポジュ ウム・共通論題の司会者,その他委員長を補佐する者をいう)の中から委員

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を1〜2名指名できるものとされた。

大会企画部会が理事会から諮問された事項は,次の通りである。すなわち,

①大会テーマの選定,②研究グループの設置,③個別報告候補者の審査,④ 会員のニーズに応えるための工夫,⑤講演会,昼休みを利用したワークショ ップの開催等の検討を行うこととなった。また開催校経費,運営チーム関係 費,本部会の運営経費等の予算についても検討することになった。

大会企画部会の委員は,理事からは,武田久義桃山学院大学教授(2007年 度大会委員長),岡村国和独協大学教授(2008年度大会委員長),村田敏一立 命館大学教授であり,評議員からは,井口富夫龍谷大学教授(2009年度大会 委員長),押尾直志明治大学教授,岡田大志関西学院大学教授,福田弥夫日 本大学教授,村田毅三井住友海上社員,古田英之明治安田生命社員,木下孝 治同志社大学教授がそれぞれ選任された。

さらに大会を充実させるためには,会員間にいかなるニーズがあるのかを 積極的に把握することが必要である。大会は,あくまでも会員のためのもの であるから,大会に対する会員のニーズそのものを不断に把握することがな ければ,大会内容も魅力あるものとはならない。このようなニーズの積極的 な把握も,将来構想委員会の提言にあるが,この点については,2007年の大 会において会員ニーズの把握のための詳細なアンケートが実施され,その結 果は,2007年12月6日開催の理事会において報告された。この報告には,

種々の有益な情報が含まれており,それらは,今後の大会の企画に反映され ることになる。

4 その他の提言の対応

⑴ 役員等候補者選考委員会の選考基準の明確化

将来構想委員会は,役員等候補者選考委員会の選考基準の明確化を提言し ていた。すなわち,役員等候補者選考委員会は,理事の選考の透明性を確保 するものとして維持するのが適当であるが,その委員の選定基準を理事会で 明確にしたうえで,ホームページ,保険学雑誌等に公表することが考えられ

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るとしていた。理事・監事・評議員となるには,まず役員等候補者選考委員 会から理事・評議員候補者に選考される必要があるから,役員等候補者選考 委員に誰がなるかは,理事・評議員の選考過程においてきわめて重要な意義 を有する。そのような重要な役割を果たす役員等候補者選考委員候補者の選 考基準が明確でないのは,結局のところ役員等の選考を不透明にするから,

その選考基準を明確にする必要があるというわけである。

この提言は,まことにもっともであり,しかも役員等の選考にかかわる重 要事項であるので,この検討は,理事会から新設の企画委員会に諮問された。

同委員会の検討成果である役員等候補者選考委員会および選考委員候補者の 選考等に関する規則案は,2007年9月18日に開催された理事会での承認を得 て,2007年10月の大会における総会に提案され,異議なく原案通りに採択さ れた。

なお,同規則は,その付則において,2007年4月1日にさかのぼって施行 されると定められている。2007年4月1日にさかのぼって同規則を施行する との趣旨は,形式を実質に一致させる趣旨である。すなわち,2007年の大会 総会において選任された選考委員は,同規則を先取りする形で実質的には同 規則の定めるところに従い選考委員候補者の選考がなされていたから,同規 則の適用を遡及させても全く問題がないからである。

ところで役員等候補者選考委員候補者の選考について同規則の定めはどの ようになっているのか。この点については,選考委員候補者は,理事会の諮 問に基づき,企画委員会が,理事,評議員としての活動実績があり,かつ,

学会活動に特に深い関心と見識を有する者のなかから6名を選考し,その結 果を理事会に報告することになる(同規則2条1項前段)。

そして企画委員会は,原則として次の3つの事項を考慮して選考を行うこ とになる(同規則2条2項各号)。すなわち,第1に,選考委員候補者は,

理事から3名,役員でない評議員からそれぞれ3名が選ばれる。第2に,選 考委員候補者は,商学・経営学・経済学等の分野から3名,法学の分野から 2名,実務家から1名がそれぞれ選考されるものとする。第3に,選考委員

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候補者は,実務家の1名を除き,関西部会および九州支部から2名,その他 から3名選考されるとする。また理事長は,選考委員候補者にはなれない

(同規則2条1項後段)。

理事会は,企画委員会が選考した選考委員候補者についての報告を受けた 後,それを理事長に推薦し,理事長は,役員改選が行われる年度の前年度の 定時総会において,その候補者を選考委員に選任することを諮ることになる。

選考委員の任期は,総会で選任された時からその次の年度の定時総会が終了 する時までとなる。選考委員は,連続して再選することはできない(同規則 3条)。

理事長が,2007年度の大会総会に提案した選考委員候補者は,次の通り6 名であり,総会においていずれも異議なく選考委員に選任された。すなわち,

甘利公人上智大学教授(評議員・関東・法学),今井薫京都産業大学教授(理 事・関西・法学),田端康人愛知学院大学教授(理事・関東・商学),中浜隆 小樽商科大学教授(評議員・関東・商学),羽原敬二関西大学教授(評議員・

関西・商学),吉澤卓也東京海上日動社員(理事・関東・実務家)である。

他方,役員等選考委員会は,選考委員6名で構成され,役員候補者(理 事・監事候補者)および役員でない評議員候補者を選考し,委員長(選考委 員の互選)は,選考委員会の議を経て,役員候補者および役員でない評議員 候補者案を作成して,理事長に提出する(同規則4条)。

⑵ 理事長補佐チームの設置

理事長は,本学会を代表するとともに総会,理事会の決定を執行する等の 職務を行うが,近時その代表活動の範囲も増加し,またその職務の執行の内 容・性質いかんによっては,現実に執行するために相当の時間・労力等を要 する場合があり得る。また諸般の事情から,常務理事が置かれていないこと 等の事情も加わって,理事長に過度の負担がかかる可能性がある。こうした ことから,将来構想委員会は,理事長の活動の質を高め,その幅を広げるた めに理事長を補佐するチーム(理事長が指名し,理事会が承認して発足す

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る)を設けることを提言している。

この提言も,2007年7月18日開催の理事会において実現されることになっ た。その結果,理事長が指示した事項につき理事長を補佐し,理事長の執行 機能を強化する組織として理事長補佐チームが置かれることになった。

現在,そのメンバーは,中林真理子明治大学教授(評議員), 阿憲首都 大学東京教授(会員),金岡京子東京海洋大学准教授(会員),小林道生静岡 大学准教授(会員),平澤敦中央大学准教授(会員)である。

⑶ 会員資格の拡大

将来構想委員会は,会員資格を院生全体にも広げることおよび実務家に関 する入社年数規制の撤廃を提言していた。これらは,2007年3月9日開催の 理事会においていずれもこの提言を受け入れることの決定がなされ,この問 題は,きわめて早い段階で解決されることになった。

5 むすび

将来構想委員会の提言は,理事会の全面的な承認および会員の積極的な支 持により,その実現に向けて相当程度の前進があったといえるであろう。し かし現実に日本保険学会がその存在意義をより発揮し,会員のニーズに十分 応えるものになっているかは,率直にいって,まだまだ途は遠く,さらに一 層の努力を要するというべきであろう。まず,大会企画部会の成果が期待さ れるのは,2008年度の大会からである。さらに各部会・支部および各種委員 会のあり方・活動についても,将来構想委員会は,重要な提言をしており,

各部会・支部および各種委員会においてその対応につき鋭意検討が進められ ているが,その成果が明らかになるのは,なお時間を要するかもしれない。

私の現状報告は,その基本的認識の点においてやや事態を深刻視しすぎて いるとの見方があるいはあり得るのかもしれない。例えば,実務家会員の大 幅な減少も,保険業界が,不祥事の多発に対する反省に基づき,これまでの 営業偏重から真の意味での顧客重視へその姿勢を転換して行けば,近い将来

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その会員数もあるいは増勢に転じるのかもしれない。しかし私は,どうして もそれほどには楽観的にはなれないのである。本学会が,保険に関する研究 の報告・発表・討論の場として,研究者および実務家にとっての魅力をより 一層高めていくこと以外に,人的基盤そして財政的基盤も,好転することは あり得ないと思われる。適者生存は,学会にも妥当するのであり,苦しくと も改革を前に進めるほかないのである。

(筆者は中央大学法科大学院教授)

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将 来 構 想 委 員 会 報 告 書

平成19年3月9日

将 来 構 想 委 員 会

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将 来 構 想 委 員 会 メ ン バ ー 構 成

座長 落合 誠一 東京大学

委員 西村 周三 京都大学 高尾 厚 神戸大学 小藤 康夫 専修大学 中浜 隆 小樽商科大学 堀田 一吉 慶応大学 木下 孝治 同志社大学 小林三世治 第一生命

明田 裕 ニッセイ基礎研究所 浅湫 聖志 東京海上日動火災 反木 敏行 三井住友海上 村田 毅 三井住友海上

(注)中浜 隆 委員は平成18年5月から。

反木敏行 委員は平成18年7月まで。

村田 毅 委員は平成18年9月から。

オブザーバー 岩瀬 明 損保ジャパン 権藤 幹晶 住友生命

鈴木 喜昭 損害保険事業総合研究所 人見 英行 生命保険文化センター

<開催日および検討事項>

①問題点の洗い出し

②今後の議論の進め方

①フリー・ディスカッション

(委員からの具体的提案)

①保険学会の活動のあり方

(大会,部会,雑誌等について)

①保険学会の組織のあり方

①会員の権利について

②他学会等との交流のあり方

①各種委員会における現状〜問題点・課題 について(ヒアリング状況)

①将来構想委員会報告(案)の取り纏め 平成18年4月4日

平成18年5月17日

平成18年6月15日

平成18年7月13日

平成18年9月19日

平成18年12月5日

平成19年1月23日 第1回

第2回

第3回

第4回

第5回

第6回

第7回

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2007年3月9日 日本保険学会理事会 御中

将 来 構 想 委 員 会 報 告

将 来 構 想 委 員 会

将来構想委員会は,11名の委員で構成し,その第1回会合は,2006年4月 4日に開催され,爾後全部で7回の会合を重ねて鋭意検討を行って来たが,

この度その結果がまとまったので,以下の通り報告する。

1 本学会の目的

本学会の存在意義がどこにあるかは,時代環境の変化に即応するため,不 断に検証すべきものであるが,保険に関する学問と実務の建設的な交流の場 としての存在がその基本的な意義である。このことは,研究者にとっては,

とりわけ先端的問題が専門的・学問的に検討されるべき場としての意義があ り,また実務家にとっては,特に実務の当面する課題が学問的に分析される 場としての意義がある。

したがって,本学会は,その存在意義の発揮のためにあるのであるから,

そのことをより効果的に達成できるような組織を形成すべきであるし,また その存在意義に沿った活動を行わなければならない。

2 大会のあり方

①大会は,学会の存在意義を発揮するための中核的役割を果たすべきである。

②共通論題・シンポジウムは,会員の主要なニーズに応えるテーマでなけれ ばならない。

具体的には,会員の主要なニーズを知るための方法を工夫し,その把握 に努めなければならない。また会員の期待に応える充実した内容のもの

(共通論題・シンポジウムに出席して良かったと実感できるような内容)

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とする必要があり,そのためには,極力早い段階からそのための研究グル ープを組織して本格的な検討を行い,その成果を発表するものとすべきで ある。テーマの選定および研究グループの設置については,その検討のた めの常設の委員会を設けて,長期的視野からの検討を不断に続けるものと すべきである。ただし本学会として取り上げるに相応しい重要な問題が生 じた場合には,機動的に対応することも必要であるから,前記の委員会は,

そうした問題への対応機能も担うものとする。従来のプログラム・コミッ ティーは,存続するとしても,前記の委員会の検討結果に基づき共通論 題・シンポジウムを選定することにする。

共通論題・シンポジウムは,報告者の報告後の討論も同様に重要である から,あらかじめその問題に対する検討が可能な時期に報告の要旨が本学 会のホームページに掲載されることは今後も継続されるべきである。また 貴重な討論時間が独占されず,また無駄にならないように発言時間には一 定の制約を設けるべきである。

③レジュメを事前にホームページに掲載のうえ,大会当日の報告はごく短く,

もしくはなしで討論から始めることで討論の時間を増やす手法も検討すべ きである。

④会員の多様なニーズに応えるために個別報告は,部会を通じての選定の他 に,本学会の個別報告にふさわしいものかを審査する常設の委員会を設置 し,そこで審査することとする。その審査委員は,2年程度の任期とし,

任期を終了した時点で氏名を公表する。個別報告の申請は,会員であれば,

誰でも申請できるようにする。また他の学会のように個別報告の数を増や すことも検討すべきである。

⑤会員の多様なニーズに応えるために講演も行えるようにすべきである。講 演者は,必ずしも本学会の会員に限定せず,理事会での承認を条件として 選定できるとすべきである。具体的には,本学会の大家,著名な内外の研 究者あるいは実務家等が考えられる。

⑥個別報告希望が多い場合や,テーマが限定的な場合は昼休みの時間を利用

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したワークショップ(あるテーマについて短い報告がなされた後,そのテ ーマに関心のある少数の者が弁当を食べながらインテンシブな議論を行う という形態)も検討されるべきである。

⑦大会運営に会員の率直な意見・感想を反映させるために,大会終了時にア ンケートを実施したり,ホームページを利用したアンケートを実施するこ とも検討すべきである。

3 部会・委員会等のあり方

①現在ある各部会等は,それぞれ存在意義があるから維持すべきである。

②関東,関西の各部会および九州支部の活動を活性化し,参加者の増加をは かるために過去に発表された著書・論文の解説も認めるようにすべきであ る。またゲスト・スピーカーも認めるべきである。

③保険学雑誌の電子アーカイブ化については,編集委員会,ホームページ委 員会でさらに具体策を検討し,理事会での検討のうえ推進すべきである。

④編集委員会は,テーマを多様化して読者の増加を図るため,さらに努力す べきである。査読制度については,しばらく実績を見る必要があるが,部 会発表レベルとの比較等のより良くするための検討は不断に行うべきであ る。査読制度に加えた総合的な魅力度向上策の検討が,また著名な内外の 研究者あるいは実務家について,編集委員会が特別寄稿を求めることを決 めた場合を含め,一般論文についても自由投稿によるものも対象にするこ とも,理事会においてそれぞれ検討されるべきである。

⑤ホームページ委員会は学会活動を活性化するため,学会情報の対外発信,

会員の情報交換の場としてホームページをさらに活用する方策を検討すべ きである。

⑥国際交流委員会は,本学会がその派遣等のコストを負担するものについて は,国際委員会が責任を持って行う体制にすべきである。また国際交流に ついてのより積極的な取組みを理事会において検討すべきである(例えば,

韓国保険学会への派遣・受入れ等も,交流の実がよりあがる方策を検討す

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る)。

⑦学会組織の円滑な協働のため,各委員会の権限等について,理事会との関 係を含め整理する必要がある。

4 学会組織のあり方

①現状の総会,理事会,評議員会の体制を維持するかについて理事会におい て検討がなされるべきである。特に評議員ないし評議員会の実際上の活 動・役割が現状では十分ではない面がある(場合により評議員は廃止して,

理事会の理事を増員することも考えられる)。

②役員候補者選考委員会は,理事の選考の透明性を確保するものとして維持 するのが適当であるが,その委員の選定基準は理事会で明確にしたうえで,

ホームページ,保険学雑誌等に公表することが考えられる。

③理事長については,現行の方式のほかに理事会が理事長候補を選定し,メ ールによる会員の投票ないし信任投票を行うなどの方法も考えられないか の検討も必要である。

④会則では,常務理事が認められているが,置かれたことがないので,常務 理事は廃止して,もっぱら理事長が会務を代表し,執行することとし,理 事長補佐(理事長が指名し,理事会が承認して選任される)を若干名設け て,理事長を補佐することができるようにすることも理事会において検討 すべきである。また理事長補佐の代わりに企画委員会(委員は,理事長が 指名し,理事会が承認して選任される)を設けて,理事長をサポートする 組織を設けることも検討すべきである。

⑤公益法人改革関連法の成立を踏まえて,本学会も一般社団法人あるいは公 益社団法人となることのプラス・マイナスを理事会において検討すべきで ある。

5 その他

①会員資格は,院生全体にも広げることを検討すべきである。実務家につい

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ても入社何年といった制約は必要ないものとすべきである。

②本学会の存在意義および魅力を高める方策を今後とも検討する委員会の設 置を検討すべきである。本学会の存在意義がどこにあるかは,時代環境の 変化に即応するため,不断に検証すべきだからである。

以 上

参照

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