女子短期大学生の生活時間調査
樫 村 修 生
Analysts of Daily Life Time in Women's Junior College Students
Osamu KASHlMURA
A BSTRACT: Th epur pos eor t hi s i nve s t i gat i on was un de r s t and t he c or r e l a t i ons hi p b e t we e n t hee n e r gy e x pe nd i t ur eorl i vi n g ac t i v i t y and bodys t r uc t ur eo rph ys i c a lf i t ne s si nt hes t ude nt sofawome n' sJ u ni or c ol l e g e .Ther e s ul utwe r easf ol l ows;I twass h own t ha tt h ephy s i c al a c t i vi t e si nt h edai l y l i r ewa sn e c e s s a r y f orpr e ve nt i on ofob e s i t y i n t h es t ude nt s .
1 .緒言
体格 とくに肥満度 は、栄養的バ ランスである摂取 と消費の収支により左右 さ れるものであり、 これまで体格 と摂取エネルギーの関連か ら肥満 は多 くの研究 がされて きた。
短期大学 は、その性格上授業内容が四年生 の大学の授業をそのまま二年間に 凝縮 された形 となっている傾向が強い. そのため、平 日は、教室内で講義形式 の授業が朝か ら夕方 まで続 く生活パ ター ンが強いられる場合が多い。その中で はぼ週一回設け られている体育の授業は、唯一のエネルギー消費の場であると いって も過言でない。 さ らに、一般の短期大学では、二年次 に体育実技 の授業
3 1
もな く選択科目としての授業か、それとも自主的な身体活動で もしない限 り、
ェネル半'‑消費の場 も少Ii‑くなるOまた、現在の短期大学生は、休暇朋聞 役 、 冬、春期)の生活パ ターンが、授業のある平日の生活バターンと異なり、スポー ツなどで余暇を過 ごすエネルギー消費型になっているかどうかは、疑問とする ところである。つまり、休暇中の生活構造は、平 日の授業日にも増 しエネルギー 消費が減少 していることも予想 されるわけである
。
・このような短期大学二年間 の生活が、明 らかに運動不足の状態であっては、今後学生の健康への悪影響と くに肥満に開通する疾病を誘発する恐れがあることを示唆せざるを得ない。そ こで、短期大学女子学生の生活時間と体力及び形態 との関連か ら、身体活動の 重要性を検討することにした。 また、本調査の対象短大生 は、大学所在地が地 理的に交通の便 も悪 く、大都市の短大生とは異なった生活様式であることも考 えられ、地方短期大学の生活構造の特徴 も併せて検討 した。2.
調査方法調査対象者は、長野県下にある某私立女子短期大学の学生
( 6 5
名、年齢1 9
か ら2 0
才)である。生活時間調査は、昭和
5 8
年11月か ら1 2
月の授業のある月曜 日〜金曜日の平日1
日と昭和5 9
年1
月の冬期中の1
日、合計2
日間を6 5
名で実施 した。なお、授 業のある日の調査は、体育実技の授業 日を省いた日及び各対象者が普段の生活とあまり変わ りのない日を選定 して もらった。
生活時間調査の方法は、分単位に目盛 られた調査用紙に披検者自身が詳細に 行動内容を記入 した。
生活時間の分類は、表 1に示すように労働科学研究所報告による分類法に準 じ、移動、教養、趣味娯楽、生理的生活、家事的生活、その他 (スポーツを含 む)の
6
項 目に分けた。各動作時及び就寝時の消費熱量( Ca
l) は、次式か ら 算出 した。A‑E a*T w*W
3 2
表
1
日常生活時の動作分類1.移動 一一一一一一一一 歩行 階段歩行 待つ
乗 り物
その他2.
教養 ‑‑‑I‑‑‑‑ 読 ・書 ・見 ・聞筆記 計算機 研究実験 その他
3
.・趣味 ・娯楽 一一一‑‑ ラジオ ・新聞 ・雑誌 テ レビ ・軽音楽 ・映画 ・麻雀 その他4.
生理的生活 ‑‑一一一睡眠
食事身支度 ・洗面等
用便 ・入浴
その他5.
家事的生活 一一一一一 炊事 ・洗濯 ・掃除 その他6.
その他 一一一一一一一 談話 休息 仕事 中の休息スポ ヤ ツ
3 3
A :
各動作時の消費熱量( Ca
l)Ea:
各動作時の単位当 り消費熱量( Ca l /
体重kg/
分)Tw:
各動作時間 (分)W:
体重B‑Bm*Tb*W
B:
就寝時の消費熱量Bm :
基礎代謝量( Ca l /
体重k g/
分)Tb:
就寝時間 (分)一 日の消費熱量は、各動作時の消費熱量の総和 と就寝時の消費熱量の和で求 められた。
形態調査は、身長
( c m)
、体重( kg)
、胸囲( c m)
、座高( c m)
、上腕 部 ・肩甲骨 ・腹部の皮脂厚( mm)
を実施 した。形態測定の結果か ら、体脂肪 率、 ロー レル指数、カウプ指数、ベルペ ック指数をそれぞれ次式より求めた。体表面積
( m 2 )
‑体重0
444*身長0‑ 6 6 3 *8 8 . 8 3 / 104
体脂肪率
( %) ‑ ( 4 . 5 7 / ( 1 . 0 9 4 61‑0 . 0 0 0 3 01 2*
((上腕+肩甲骨+腹部 皮脂厚) *体表面積/体重*1 0 0 ) )‑0 . 1 4 2 ) *1 0 0
ベルペ ック指数‑ (体重+胸囲)/身長 *
102
なお、データの処理は、すべてパーソナルコンピュータ
( NEC PC‑9 8 0 0 )
により行 った。3.
結果及び考察 A.生活時間構造について表
2
は、冬期における授業 日と休暇日の生活時間及び消費熱量を比較 した。生活時間において、移動及び教養時間関係は、授業 日の方が休暇日よりそれぞ れ危険率
5%、 1%
で有意に多 く、趣味 ・娯楽 と生理的生活及び家事的生活時 間は、危険率1%
で有意 に休暇 日が多 くなっていた。つまり、授業による生活 時間の中で移動 ・教養関係は、休暇中の趣味 ・娯楽、家事的生活、生理的生活3 4
表2 冬期における授業日と休暇日の生活時間及び消費熱量
生活時間 (分) 消費熱量
( Ca l )
授業日 休暇日 授業日 休暇日
1.移 動 ̲ 1 4 6 . 6±7 9 . 3≡ 書 三 1 粥1 9土 Ⅰ R a忍≡ テ 3 7 8 . 1 ±2 0 8 . 2萱 ≡ ≡ ≡ 3 2 乳
≡≡8
岩5奴 ㌻ 8≡ ≡ ≡ 三 2.
教 養4 1 3 . 2±3 0 . 7ー i 脱乳
Ji≡名士 3 4 ; 7㍍ ; ≡ ≡ … ; 5 0 0 . 6±9 1 . 9 * 1 5 3 1 ≡ 横 芝
23良港 I
4
∴生理的生活5 6 6 . 8±1 0 6 . 1≡ ≡ 6 7 2 こ
≡溜ま娼 氏沼≡ … … 6 4 8 . 0±1 9 2 . 2 … ! … i T 7 6 1
≡≡9誉1 汎≡ ≡ 忘≡ 言 ≡ ≡ 5.家事的生活̲ 7 5 . 1 ±9 6 . 3
.; ≡ ≡ l T T i
≡≡3窒: はむ 7… i ≦ 1 5 5 . 7±1 6 9 . 1≡ ≡ 11 7 i ≡ ≡ 速
ま33 6 i 81 ミ ≦ 6.その他 1 3 1 . 3±1 0 6 . 41 3 3 . 7±1 3 5 . 3 1 7 3 . 1 j = 1 6 3 . 6 2 5 2 . 5 j = 4 2 1 . 6
網掛けの部分は授業日との問に有意差がある
(p<0 . 0 5 )
値は、平均±標準偏差で表した (以下の表は同じ)。関係に移行す ることがわかる。 しか し、授業 日の移動、教養関係 は、休暇中ス ポーツを含むその他の時間への移行 はないことがわか った。 これは、短大生 に おける授業での体育実技が、体力 ・健康の維持 に必要であることが推察される。
消費熱量 は、教養関係が休暇 日に比較 し授業 日で有意 (危険率
1
%)に多 く、趣味 ・娯楽、生理的生活及び家事的生活関係 は、危険率
1%で有意 に休暇 日で
消費量が大 きいことを示 した。 1
日の消費熱量 は、授業日で19 8 6 . 2±34 7. 2 Cal
、 休暇 日で217 0 . 8±6 37 . 9 Cal
とな り、休暇 日が授業 日よ り危険率5%で有意 に
大 きく、平均で8. 5%
消費熱量が大 きい傾向にあった。移動 に要する消費熱量 は、授業 日に通学 に要する熱量を補 っていると思われ る。授業 日の教養消費熱 量 は、所要時間がかなり多いため、50 0 . 6±1 91 . 9Cal
とな っている。また、休暇 日の家事的生活消費熱量は、所要時間が多いため、41
7 . 4±33 5 .9 Cal
となっている。 スポーツを含めたその他の消費熱量 は、授業 日も休暇 日も 差がな く、特別スポーツにおいて消費熱量を休暇目にすることがないと思われる。3 5
表
3
は、冬期授業 日と休暇 日における生活時間及び消費熱量 を1
E]の中でど の様に利用 しているかを割合で比較 したものである。生活時間の割合は、授業 日、休暇 日とも生理的生活時間が一番多 く、一 日の時間のそれぞれ39.4±7.4
%
、46.7±8.6%
を占めている。次いで、授業 日は教養、移動、その他、趣味 ・ 娯楽、家事的生活、教養、移動の順 となり、授業 日と休暇 日の生活時間パ ターンは、 ほぼ逆のパ ター ンを示 している。消費熱量の面か らは、生活時間 と同 じ く授業 日及び休養 日とも生理的生活が多 く、ついで授業 日は教養、移動、その 他、休暇 日は家事的生活、趣味 ・娯楽、移動、その他、教養 となっている。 こ の順位か ら考え、授業 日の消費熱量 の中心 は、生理的生活時間関係 と教養、休 暇 日は生理的生活 と家事的生活関係であることがわか り、 日常生活 の中で も家 事的生活を省いて活動量の少ない項 目が上位を占めている。 さらに、授業 日は 休暇日より教養の消費熱量が有意に大 きく、趣味 ・娯楽、生理的生活、家事的 生活で有意 に少 な く、授業 日の教養 における消費熱量に代用す る休暇 日の項 目
表3 冬期における授業と休暇日の生活時間と消費熱量の1日の利用割合の比較
項 目
授業日 (%)生活時間休暇日 (%) 授業E](%)消費熱量休暇日 (%)1.拷 .動 1 0 .1 8±5 . 5 0 7 . 2 8±8 . 5 6 1 8 . 5 6±7 . 6 5 1 4 . 3 4±2 2 . 9 3
3.
趣味 .娯楽7 . 5 4±5 . 5 7 1 5 . 8 0±9 .1 9 6 . 9 8±5 . 5 7 1 7 . 8 7±3 4 . 8 9 4
.生理的生活 39.36±7 . 3 7 4 6 . 7 3±8 . 5 6 3 2 . 6 5±7 . 45 4 3 .1 9±51 . 3 4 5.
家事的生活5 . 21 ±6 . 6 8 1 2 . 31±9 . 6 3 8 . 0 5±8 . 3 3 21 . 6 2±2 3 . 5 6
網かけは表
2
に同じである。はヾ趣味娯楽、生理的生活、家事的生活であることが うかがわれた。
生活活動指数 は、授業 日
1 . 41±0.1 6
、休暇 日が1 .53±0.36
であり、両 日問に 有意差( p <0 .05)
が認め られた。生活指数は、 1
日の生活活動代謝の基礎代36
謝量 に対す る倍率である。
生活活動指数 は、冬期の休暇 E=
こ0 . 5
を越えた他 は0 . 4
台であり、生活活動 に 要す るエネルギーが概ね基礎代謝量の二分の一程度を望んでいる現代生活か ら 考えると、身体活動 の不足ではないかと思われる。生活活動指数が0 . 5
前後 は 職種の面か らは、生活活動度が 「軽い」か ら 「中等度」 にある一般の座業事務 に該当 し本調査の対象 となった短大生 は、一年を通 して軽労働に属す る職種 と 同様の生活内容であると思われる。国民のエネルギー摂取量 は、全国平均で所 要量を1 0 %
も上回ってお り、運動不足の傾向 と相まって、 ますますェネルギ‑過剰摂取の傾向には危険性がある。最近虚血性心疾患、糖尿病、高脂血症、高 血圧、肥満など各種の成人病 は、運動不足が誘因 として重要視 されてお り、そ の発病が
3 0
才過 ぎの軽労働者 に多いとされて きたが、 この調査か ら成人病の原 因をっ くる運動不足が1 8
か ら1 9
歳の学生時代 に始まる可能性のあることが考え ラれる. この調査は、体育実技の授業を省いたものであることか ら、消費熱量 の多 い体育実技 は短大生 に取 って唯一の運動不足解消の場ではないかと考える。表
4
は、冬期授業 日における生活時間及び消費熱量の相関行列である。それ ぞれの項 目間で有意 な相関関係は、危険率5%
以下のものが3 0
個 (全体で1 6 . 7
%)を占めた。
生活時間相互間において、危険率
0 . 1 %
水準で有意な相関関係 は、 移動 と教 養、教養 とその他、生理的生活 と家事的生活であり、いずれ も負の相関であっ た。その中で注 目されるのは、教養 とその他の負の相関関係であり、教養の時 間が増加することによりスポーツを含むその他の時間が減少 して行 くことであ る。つまり、授業 日の教養時間は運動不足解消のためのスポーツ時間を制限 し ていることになる。消費熱量相互間において、危険率
0 . 1 %
水準で有意な相関関係 は、生理的生 活 と家事的生活の問 (負の相関)、移動 と総熱量の問、生理的生活 と総熱量の 間に正の相関関係が認め られた。 とくに移動 と総熱量の相関 は、かなり高 く、生活全体の中で総消費熱量を増量するには、やはり単位当 りの消費熱量の多い
3 7
蓑4 冬期授業 日における生活時間 ( 分)及び消費熱量 ( Ca l )の相関マ トリックス 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 0 1 1 1 2
1.移動
2. 教養 4 51 3.
趣味娯楽・0 2 2‑ 1 2 5 4. 生理的生活 31 3‑ 0 8 5‑ 3 2 2 5. 家事的生活 0 6 3‑ 2 3 4 0 0 9‑ 4 5 9 6.
その他消費熱量
0 8 9‑ 5 2 4‑ 2 6 9 0 0 4‑ 21 4
7. 移動 8.教養
9.
趣味娯楽1 0 . 生理的生活 l l .家事的生活 1 2 .その他 1 3 .
総量7 3 61 3 2 4・ ̲ 0 9 7ー 2 0 1̲ 0 9 4 2 0 7 3 31 8 3 3‑ 1 4 5‑ 0 4 6‑ 2 0 6‑ 4 5 4̲ 1 9 7 0 0 9‑ 1 4 2 9 6 0‑ 3 0 3 0 4 5̲ 2 9 1ー 0 4 5‑ 0 8 4 0 4 0 0 4 9‑ 3 4 2 6 0 0‑ 4 3 5 01 1 1 4 7 3 7 9‑ 2 5 3 1 4 21 2 3 3 0 3 6‑ 4 3 5 9 3 3̲ 2 6 0̲ 0 1 4‑ 2 2 9 0 3 51 4 5 0 0 5 0‑ 4 7 3‑ 1 8 8 0 0 8‑ 1 6 5 8 4 5 1 81‑ 3 7 0‑ 1 9 9 0 6 9‑ 2 2 7 3 01‑ 0 7 2‑ 1 1 4‑ 1 2 4‑ 01 4 0 7 4 6 2 3 3 4 4 0 0 8 5 8 2‑ 0 1 9 2 5 3 n‑6 5,p<0 . 0 5;r‑0 . 2 4 1 ,p<0 . 01;r‑0 . 31 3,p<0 .
001;r‑0 . 3 9 5
相関係数 は、小数点 を省略 した ( 以下 の、表 も同 じ)
移動 に頼 らざるを得ないのが現状であると思われ る。
表
5
は、冬期休暇 日における生活時間と消費熱量の相関行列を示 した。 この 表は、表4
の授業 日と比較 しかな り違 った相関関係を示 している。生活時間に おいて、危険率5%以下の有意な相関関係 は 、 8 項目 ( 53. 35%)
で あ った。その うち、移動時間 と趣味 ・娯楽時間、教養時間 と生理的生活時間 の問 は、
高い負の相関が認め られた。 また、有意な相関関係が認め られた ものは、全部 負の相関であった。消費エネルギー量の相互間の相関関係 は、有意 と詑め られ
38
る項 目が
4
個( 2 0%)であ り、総消費エネルギー量 と移動及びその他の間に正
の相関、趣味娯楽 と家事的生活及び総 エネルギー量の間に負の相関が詑め られ た。休暇 日の総消費熱量の増加 につながる項 目は、移動及びスポーツの項 目に 表5
冬期休暇 日におけ る生活時間 (分)及 び消費熱量( Ca
l) の相関マ トリックス1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 0 1 1 1 2
1.移動
2.
教養‑ 2 1 8 3.
趣味娯楽‑ 3 1 5‑ 0 5 8 4.
生理 的生活‑ 2 4 3‑ 3 8 3 0 0 1 5.
家事 的生活0 6 3‑ 1 4 1‑ 2 8 8‑ 0 6 2 6.その他
消費熱量
1 2 3̲ 2 3 8‑ 2 9 8̲ 2 7 4̲ 3 0 6
7.
移動 8.教養9.
趣味娯楽1 0 .
生理 的生活 ll.家事 的生活1 2 .その他 1 3 .
総量6 3 4̲ 1 9 5‑ 1 1 9‑ 1 5 5 2 1 4 1 0 4
̲ 1 4 9 9 3 31 1 3 8̲ 31 7̲ 1 5 2‑ 2 0 3̲ 1 3 1
̲ 3 0 0̲ 0 9 0 8 7 5 0 4 5̲ 2 8 2‑ 2 6 1̲ 1 0 4‑ 1 5 4
̲ 1 4 2‑ 1 0 0‑ 1 0 1 7 41‑ 1 6 7‑ 1 5 3̲ 1 3 2 ‑0 7 4‑ 0 4 1 ー 1 8 8‑ 1 1 1‑ 2 9 2̲ 1 4 2 9 2 9‑ 2 4 3‑ 1 5 4‑ 1 1 3‑ 2 7 6̲ 1 7 4
1 8 2‑ 1 7 2‑ 2 3 2̲ 2 9 0‑ 2 5 3 7 7 1 0 5 9‑ 1 3 2‑ 1 9 6̲ 1 5 1‑ 1 8 6 5 0 6 0 0 3‑ 3 4 4̲ 31 7‑ 0 0 6 1 9 8 5 0 6 1 3 1‑ 2 6 9 0 3 9 1 4 1 4 5 0
n‑65,P<0 . 0 5;
r‑0 . 2 4 1 .P<0 . 0 1;
r‑0 . 3 1 3,P<0 .
001;r‑0 . 3 9 5
おいて、身体活動を多 くす ることであると思われる。表
6
は、冬期授業 日における生活時間及び消費熱量 と体格 ・体力の間の相関 行列を示 した。生活時間と体格 ・休力の関係 は、その他 と胸囲の間に負の相関 が認め られただけであった。消費熱量 と体格 ・体力では、2 3
項目( 2 1 %)の問
に相関が認め られた。特に、総消費熱量 と体格の間には、全項 目問で有意な相3 9
関関係があり、全般的に形態 との間に熟員 は密接 な関係が認められた.消費熱 量 と背筋力の項 目間だけには有意な相関関係が認め られた。背筋力 は、背部、
上肢、腰部の筋力が総合 された全身の筋力 とみることができ、青少年及び成人 の運動不足をみる指標に もなりうるものであると報告 されている。 その意味か ら、スポーツを含むその他及び総熱量 と背筋力の間の正の相関関係 は、運動不 足 による背抗力の低下がスポーツや 日常生活全体での消費熱畠の減少 と関連が あると考える。
表
6
冬期授業 日における生活時間及び消費熱量 と体格 ・休力 の相関マ トリックス 生活時間移動 教養 趣味 生理 家事 その他
消費熱畠
移動 教 養 趣味 生理 家事 その他 総員 身長
1 0 4 0 4 7 0 0 6‑ 0 3 7‑ 0 5 1 ‑ 0 3 4
体重
1 0 2 0 9 0 0 6 6‑ 0 5 3‑ 0 2 9 ‑ 1 6 3
胸囲
0 1 1 1 6 2 1 2 8‑ 0 0 9‑ 0 2 8 ‑ 2 8 4
座高
1 6 9‑ 0 1 2‑ 0 3 3 0 8 7‑ 1 8 2 0 1 6
上腕
0 8 0 0 2 0 1 9 0‑ 0 9 0‑ 0 0 5 ‑ 1 5 2
肩 甲骨
0 5 0 0 6 0 0 7 8‑ 0 0 7‑ 0 0 1 ‑ 1 6 8
腹
0 5 5‑ 0 4 1 0 1 2‑ 0 8 3‑ 0 7 8 1 6 3
反復
‑ 0 5 7 1 7 0‑ 1 6 4‑ 0 2 2‑ 0 5 0 0 0 5
*&
‑ 0 5 41 0 4 8‑ 1 0 7 0 2 0 0 1 6 1 4 2
握力右
0 1 5 0 7 0 0 1 6‑ 0 6 3‑ 1 4 6 0 7 8
握力左
0 0 9‑ 0 1 7 0 6 4 1 2 2‑ 1 9 3 0 1 3 伏臥 1 9 9‑ 1 5 7 1 4 0‑ 0 9 2 1 7 3 ‑ 1 2 9
立位
2 3 2‑ 0 3 5‑ 0 4 3 0 0 8 0 5 6 1 8 0
肺活量
‑ 0 6 0 0 2 8‑ 1 3 3 0 6 5‑ 0 3 2 0 7 7
背筋力
1 0 6‑ 0 8 5 0 1 8‑ 0 3 2‑ 0 3 0 0 7 9
2 5 6 1 8 7 0 3 4 1 2 1‑ 0 8 4 2 7 1 5 5 6 1 9 4 5 2 1‑ 0 2 6 1 1 5 5 1 7 2 0 8 4 7 4 0 1 0 3 0 2 2 0 2 0 5 4 2 5 0‑ 2 0 6 1 3 0 3 5 7 2 9 3 4 0 6‑ 0 2 3 1 5 2 4 4 5 1 9 0 4 1 5 0 1 4 0 3 5 1 9 2 0 6 1 2 5 7‑ 0 7 5 0 7 6 1 0 6‑ 1 5 8‑ 0 3 8‑ 0 4 8
‑ 0 1 4‑ 1 1 6‑ 1 4 7‑ 1 5 4 0 4 8
‑ 0 5 0 2 2 9 0 5 1 2 0 3‑ 1 7 3
‑ 0 8 6 1 0 5 0 9 8 2 5 2‑ 1 8 2 1 0 4‑ 0 9 6 1 2 6‑ 1 2 2 1 7 3
‑ 0 7 1‑ 1 0 9‑ 0 5 5‑ 1 2 2 0 0 4
‑ 0 1 7 0 3 1‑ 1 5 3‑ 0 2 4‑ 0 4 5 0 9 8 0 6 1
0491 6 7‑ 0 7 0
0 3 7 3 2 6
‑ 0 7 0 7 7 2
̲ 2 2 7 5 7 2 1 1 3 4 1 8
̲ 1 4 0 5 0 6
̲ 1 4 1 5 6 7 1 0 4 3 0 6
‑ 0 1 2‑ 0 1 4 2 3 6‑ 0 9 1 1 7 7 2 1 4 1 0 0 0 9 8
‑ 0 8 0 0 3 5 2 3 6‑ 0 4 2 1 9 8 0 3 0 2 5 7 2 8 6
∩‑6 5 ,p<0 . 0 5;r‑0 . 2 4 1 ,p<0 . 0 1;r‑0 . 3 1 3 ,p<0 . 0 0 1;r‑0 . 3 9 5
4 0
B.
生活時間構造 と形態指数について表
7
は、冬期授業 日に冬期生活時間及び消費熱量 と体格指数の相関行列を示 した。その他の生活時間は、比胸囲 と負の相関関係が認め られるだけであった。消費熱塁では、教養 ・生理的生活 ・総消費熱量 と体格指数の間に多 くの相関が 認められた。 しか し、 この相関 は、すべて正の関係であり、各体格指数が大 き くなればなるほど消費熱量 は、増加する傾向にあり、肥満が進行することは運 動不足 と開通 している説明がで きな くなった。正の相関になって しまう大 きな 原因は、 この調査集団の中で肥満 と思われ るものがわずかであり、 ほとんど正 常域の ものであること、体格指数及 び消費熱量を求める際にどちらの要素にも 休垂が関連 しているためではないか と思われる。 しか し、教養及び生理的生活
と体格指数の間の相関関係か ら、比較的単位時間当りの消費熱量の少ない教養 ・ 生理的生活 は、運動不足 と何 らかの関連があると考える。つまり、教養 と生理 的生活の消費熱塁の増大 は、肥満傾向になる可能性を示唆 させる。
表
7
冬期授業日における生活時間及び消費熱鼠と体格指数の相関マトリックス生活時間 消費熱塁
移動 教養 趣味 生理 家事 その他 移動 教養 趣味 生理 家事 その他 総量 体脂鹿
0 6 0二 0 2 8 1 01‑ 0 6 9‑ 0 3 0 ‑ 0 3 0 0 0 8 0 6 0 0 2 6 ■ 1 7 3 2 8 7 ‑ 0 3 4 3 4 7
比体重0 8 3 0 8 2 0 7 2̲ ‑ 0 4 7‑ 01 8 ‑ 1 6 4 2 3 4 5 4 3 1 9 8 5 2 7‑ 0 0 5 ‑ 0 8 2 7 41
比座高
0 2 8‑ 0 7 5‑ 0 2 9 1 5 7‑ 1 3 4 0 6 3‑ 0 3 7‑ 0 3 9 01 3 1 1 0‑ 1 1 4 0 6 6‑ 0 0 7
ローレル01 7 0 5 6 0 7 2‑ 0 2 1 0 0 6 ‑ 1 4 9 0 7 8 41 3̲1 6 9 4 3 4 0 41 ‑ 0 9 9 5 2 7
カ ウプ
: 0 5 3 0 7 0 0 7 5‑ 0 3 6̲ 0 0 6 ‑ 1 5 6 1 5 5 4 9 2 1 9 0 4 9 6 01 9 ‑ 0 9 2 6 5 5
∩‑6 5,p<0 . 0 5; r ‑0 . 2 41 ,p<0 . 01; r ‑0 . 31 3,p<0 . 0 01; r ‑0 . 3 9 5
表 8
は、冬期休暇 日における生活時間及び消費熱量 と体格 ・体力の相関関係 について示 した。生活時間は、教養 と体格 (体重、胸囲、上腕及び肩甲骨郡皮41
脂厚)、趣味娯楽 と体重の間に有意な相関を示 しただけであった.消費熱量は、
教養 ・生理的生活、総消費熱量で体格 との間に多 く相関が認められた。 この結 果 は、 ほとんど冬期授業 日と同 じであり、体格 ・体力の関係には日常生活構造 が影響 しないことがわか った。表
9
は、冬期休暇 日における生活時間及び消費 熱量 と体格指数の相関関係を示 した。生活時間において、教養 と体格指数の間 に正の相関があり、休暇 日に教養時間を費やす ものは、肥満傾向にあることが わかった。 また、消費熱量の面からは、教養、家事的生活、消費熱量 と体格指表
8
冬期休暇 日における生活時間及 び消費熱量 と体格 ・体力 の相関 マ トリックス 生活 時間移動 教養 趣味 生理 家事 その他
消費熱量
移動 教養 趣味 生理 家事 その他 総量
身長 1 3 8 0 9 2‑ 1 0 1‑ 0 4 3‑ 0 3 8 ‑ 0 2 2
体重
1 7 5 3 7 8‑ 2 4 4‑ 1 5 4‑ 1 5 7 0 4 8
胸囲
1 1 4 3 1 9‑ 0 9 2‑ 0 8 7‑ 1 9 4 0 0 6
座高
0 6 0 2 0 1‑ 0 4 1 0 1 7‑ 1 1 6 ‑ 0 8 2
上腕0 7 8 3 2 2‑ 0 0 9‑ 1 1 7‑ 1 8 2 ‑ 0 3 7
肩 甲骨
0 5 6 3 9 4‑ 0 4 1‑ 0 3 5‑ 1 3 5 ‑ 191
腹 1 3 1 0 8 7‑ 1 0 0‑ 1 4 0‑ 0 6 4 ‑ 0 5 5
反復 1 9 8‑ 0 6 3‑ 2 1 9‑ 0 2 4‑ 0 3 8 1 2 4
垂直‑ 0 5 5‑ 2 0 3‑ 2 0 2 1 8 2 1 8 1 0 6 2
握力右
‑ 0 5 0 0 4 3‑ 1 0 5‑ 0 8 0 1 4 3 0 5 9
握力左
‑ 1 0 9‑ 0 1 7 0 2 4 0 0 2 0 8 9 0 1 5
伏臥‑ 0 7 3‑ 0 7 9‑ 1 0 8 0 4 1 1 3 1 ‑ 0 9 7
立位 ‑ 1 2 7‑ 0 6 4 0 6 2 0 7 9 2 4 1 ‑ 2 1 5
肺活良
一 1 1 8 0 3 8‑ 0 0 7‑ 0 1 0 1 2 2 ‑ 0 2 0
背筋力
‑ 1 6 3 0 7 4‑ 0 4 6 0 5 7 1 5 6 ‑ 0 7 5
0 0 4 0 9 3 0 2 4 1 6 2 5 8 9‑ 1 4 5 1 5 7 4 9 2‑ 0 7 9 0 0 7 2 3 1 0 9 5 1 5 0 4 5 1 0 2 2
13 9 5 8 4̲ 0 2 3 2 5 1 1 5 6 0 8 1
1 2 0‑ 0 8 8 4 2 9̲ 0 4 2 4 1 6‑ 0 3 4 2 6 7‑ 1 4 0 2 8 9‑ 0 6 3 3 8 9̲ 0 5 4 0 8 6 0 4 4
0 3 1 1 7 0 1 4 6 5 9 8 0 7 4 4 9 6
‑ 0 0 5 2 1 6
‑ 0 3 5 4 2 1
̲ 1 7 8 3 3 7
‑ 0 2 4 3 5 9 1 9 7‑ 0 4 5‑ 2 2 9‑ 0 7 6‑ 1 1 8 2 3 3 1 2 2 0 1 1‑ 2 1 5‑ 1 8 7 0 3 5 1 0 4
0 2 3 0 7 3‑ 0 0 3‑ 0 2 0 1 0 7 0 7 9 0 2 7 0 8 1 0 1 7 0 4 7
‑ 1 4 5 0 3 6 0 0 6 0 6 7 0 6 4
‑ 1 4 9‑ 0 8 9 0 5 9‑ 0 3 1 1 9 0
‑ 1 5 5‑ 0 0 6 0 3 6 0 0 5 0 4 1
‑ 1 4 3 0 7 8‑ 0 0 7 1 3 1 0 3 9
1 4 5‑ 0 6 0 0 7 2 1 5 4 0 5 8 1 5 4 0 3 5 0 5 3 1 2 1̲ 1 4 2 ー 0 0 4̲ 1 1 4 0 0 4 0 1 4
∩‑6 5 ,p<0 . 0 5;
r‑0 . 2 4 1 ,p<0 . 0 1;
r‑0 . 3 1 3 ,p<0 . 0 0 1;
r‑0 . 3 9 5
4 2
表
9
冬期休暇 日における生活時間及 び消費熱量 と体格指数 の相関マ トリックス生活時間 消費熱量
移動 教養 趣味 生理 家事 その他 移動 教養 趣味 生理 家事 その他 総量 体脂肪
0 7 3 2 1 3 1 2 5‑ 0 8 0‑ 1 1 8 ‑ 1 4 8 1 9 0 2 8 6 1 1 2 1 1 2 1 8 5 ‑ 1 5 9 3 21
比体重1 5 2 3 7 7‑ 2 4 0‑ 1 5 3‑ 1 5 6 0 6 2 1 7 0 6 0 2‑ 1 6 7‑ 1 6 7 4 2 8 °1 5 2 5 9 8
比胸囲0 3 0 2 3 8‑ 0 3 7‑ 0 5 5‑ 1 5 6 0 2 2 1 4 0 3 9 2̲ 0 8 6̲ 0 白 6 3 1 6 0 5 8 3 6 9
比座高‑ 1 4 3 0 9 5 1 0 0 0 8 9‑ 0 7 4 ‑ 0 6 2 0 0 3 1 2 6 0 7 4 0 7 4 1 3 5 ‑ 0 5 4 0 0 4
ローレル0 7 2 2 9 9‑ 1 8 3‑ 1 2 2‑ 1 2 0 0 8 0 1 5 6 5 0 6‑ 1 7 5‑ 1 7 5 3 4 0 1 3 5 4 8 5
カ ウプ1 1 5 3 4 9‑ 2 1 8‑ 1 41‑ 1 4 4 0 7 4 1 6 8 5 7 3‑ 1 7 8‑ 1 7 8 3 9 7 1 4 8 5 5 8
ベルペック1 0 5 3 4 0̲ 1 6 1‑ 1 1 8I 1 6 7 0 4 8 1 6 9 5 4 8‑ 1 4 1‑ 1 4 1 4 0 8 1 1 8 5 3 5 n‑6 5,p<0 . 0 5;r‑0 . 2 4 1 ,p<0 . 0 1;r‑0 . 3 1 3,p<0 .
001;r‑0 . 3 9 5
数の間に顕著な相関関係が認められた。授業 日と教養 日の違いは、授業 日が生 理的生活 と体格指数に相関がみ られたのに対 して、休暇日が家事的生活 とにみ
られた点であった。
4.
要約地方短期大学生の生活時間 と体力及び形態の関連か ら、身体活動の重要性を 検討 した。生活時間調査は、被検者
( 6 5
名)自身に分単位で詳細に行動内容を 記入させ、同時に体力及び形態の測定 も実施 した。1)授業日における移動及び教養時間は、休暇 日において、趣味 ・娯楽 と生理 的生活及び家事的生活時間に移行 した。
2)
授業 日と休暇日の移動に要す る消費熱量には、差がなかった。3) 1
日の消費熱量は、休暇 日の方が平均8. 5%大 きかった。
4)
スポーツを含めたその他の消費熱量 は、授業 日と休暇日の間に差がなかった 。
43
5) 1
日の生活時間の割合は、両日とも生理的生活時間が大 きく、その他の割 合が逆に少なかった。6)消費熱量は、授業 日が生理的生活及び教養、休暇日が生理的生活及び家事
的生活に依存 していた。7)短期大学生における冬期の生活活動指数は、軽労働に属する職種に相当し
た 。
8)授業 日の教養時間は、スポーツの時間を制限 した。
9)休暇 日の消費熱量の増加は、移動及びスポーツの項目が開通 している0 1 0 )総消費熱量 と形態の間には、密接な関連がみ られた.
なお、調査にご協力いただいた信州豊南女子短期大学の学生に感謝申 し上げ ます。