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『明徳記』諸本中における天理本系統の位置和田英道

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跡見学園女子大学国文学科第十(月十八日)

﹃明徳記﹄諸本中における天理本系統の位置

和田英道

以下明徳記﹄諸本中で天理図書統本初稿

本系統本を抄略した本文であることを論証する

の嚆の諸伝を初て整し体され(注‑)は︑る︒冨倉の論考の中(注2)の諸の成は岩明徳の﹁(注3)に手それの論で冨り上

'神宮(群書類従原本︑以下︑神

宮本)内閣同文二冊

(巻本)・(陽明文庫)蔵の六本︑

年版寛永九年版本の二本

冨倉これを初稿稿稿より

たもの三系に分た上で︑O稿に属 九年版本再稿に属

は近稿たものは彰

二冊であるとに⇔の初稿派出ながら︑

のものとて内挙げこれされた︒

の諸は︑(以下︑陽明本)を基

で︑の乱年後(

が初稿本系統祖本)を︑にある応三年(三九六)

に作(いわゆる再稿本︒だし︑以下は砂川博氏(注4)呼称に従︑﹁改稿本﹂と呼称)である旨る︑

(四四八)四って︑

る︒

で︑二年大森義氏は島公民

蔵松平文檗()の脳・(注6)の紹を行が︑で冨の諸本体 1

(2)

めたの再を提五年三月(注7)稿の手たが予定

は︑それを増たもである︒で採り上

は︑四本八本であるがこれによって(注8)上げられった宮(伊佐早謙旧蔵︒

下︑書陵部本)刀家(鈴鹿文庫旧蔵)

福寺旧蔵理図(以下︑天理本)・島

三巻(以上︑写本)活字

活字(以上︑版本)の十ことにな

し︑のうち元三年は慶

同本に︑院本は陽明本(すわち改稿

)に︑て︑閣文三巻同文二巻・大

は︑は散るもの︑初稿に属

のとてさし支から冨倉の諸本系内

に収る伝である︒

になは残の書

ことになるがのう兄弟関係し︑

かもの少い善の類で代

るとに問になのは部本刀家

理本いうことになる︒(注9)のうち書は︑稿で述に︑は相の異

るもの︑は神く初稿に属

いうことになる︒ (注‑o)刀家は本稿で初て紹る伝である︒は東

を世た阿刀家の書で︑は上のみの零

は中せたである︒

の結からいえは書の間

る︑よりいえ陵部で︑稿に属る伝(注11)る︒

ように書は︑冨倉稿の中

はかを有るがし︑

は同に属い︒いうことは︑

の諸本体系内に収ってしまいう

になる︒

ろが理本は︑これは様にす

る︒系統の特は︑稿稿において

たとだがるまで︑(注12)の異記事の異な伝は︑﹁(島原本

は)語や記で他の伝しくころり︑

おいてき監埜よう・天渠特異性

されてきた︒し︑おけるその位に関

とも留保(あるいは驤)さて唯は・

V素が理本を他の系に先んじて成

らば既述た陽の本からかれる初稿

稿へとう︑の成よびに破

に︑勢らざをえったからである︒ 2

(3)

ように︑によって確の諸本体系︑

て︑不可に絡き︑

しなのはであるといえ

よう

こで諸本のある天

いかる位のかを考い︒本系関すのとり︑理本の島て考は大(注15)であるがはそで群(原本は神宮本)と

ら島の本で︑の性のよ

られた︒

は山の︿格﹀いが

は他の伝よりの性い︒

○他の伝の表にはなも虚構性がじ取

るがのそ量がであり︑

る︒

の上つて大森は︑の伝に較みらる島のこ

性格を︑は︑の性て予いる

られた︑同稿の注ても稿は︑の先

ついで考ことできいがに原

の印ことは注い﹂

る︒の見(すなわち天理本系)先

に至るものとるが森玩つい て︑お慎な態を示る︒(注6)稿に発稿において︑

ように述た︒

○他の詞に比て簡る︒

○独の本

○叙の順の異同がされる︒

て小の形は島の方

いる

解ものそほぼであ(注14)た︑発表た望の考は︑の性分析

いとたものだからの位てはされ

いがの過で︑の叙の類のひつにソー

に評し︑ードの終法がるが

ックなこそ︑原初な叙であ

である﹂のよに︑大森の見に通う考

る︒

のよに︑島叙述成とに簡で︑

の姿ち党性格り強っておりこれ

Vなもられる︑いうのがに対

の見であた︒

これは妥当なであか︒大森の検((注5)でもの論ち返って︑の説の基

3

(4)

てみことにしい︒何なれは島

の伝に分析い成であって︑の検

て︑を行ことは難からであ

大森まず稿二節て次ように述べら(私要約︑番号︒以︑同)

ω明徳は序で︑︿兵て国Vの世に謀

て世騒がたと︑山を糾る︒

ル"﹂云は山の反︿

キ﹀のというに叙る︒

に続て乱の原るが山名

トゾエシ﹂いるそれに対

て島は傍ノ所レリのよ

にあの論Vて乱を叙

ようる︒に義の︿策の論理﹀は記

い︒

ωにおいて隠謀ノ企﹂と

キ謀の問にも異がるとすれのご

い︒だがはさて差よう

い︒

︑②か︒まずを少しくると(注16)のよる︒ ()

ヲ尋ヌル一二

ソ聞ヘシ︒

テ此ノ人

ヲ忽シ奉ル体ニモ山

(本)

濫觴山名

ク右

リ︒

名伊与守時義

記事のみで終っていれの説は有

う︒し︑って知ように︑

莫太テ此ノ人

ヲ忽シ奉ル体のご山名句がので(17)る︒の詞は︑た島ノ所

に劣明確山名であって︑の伝こでは島

同様それく反の論Vによって乱

るとられる︒てまの見は︑後

の伝は︑の量て島りも

の傾を深るといえ(大森民稿第六節結)な

しなはないだか︒

お大は︑の経におてみ

"挑発の論"は全ふれい﹂されるがことは他の伝にもい得のでて︑のみ

の特い︒ [

4

図 を強 く 感 じ さ せ るも の にな って お ﹂ り︑ ま た︑ ﹁ 山 名 批 判 の量 を多くして島原本よりもその傾斜を深くしている﹂のに対して︑島原本は記事構成が自然であり︑また︑﹁山名批判の切り込みを叙述量においてセーブし(ているので)浅いものになっているといえる﹂が︑逆に﹁義満方については記事を加えて他の伝本より深い傾斜を示していた﹂と結論づけられている︒以上の大森氏説のうち︑まず2の記事が島原本の独自記事である ︑という点を検証してみたい︒確かに他の伝本の場合︑島原本のようヘヘヘヘへに

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