日本人指紋ノ研究︵第高報告︶
一︑乙種蹄状紋ノ隆線写糊關スル研究
金澤醤科大學法警學敷室︵圭任古畑敷授︶
學生 正 木 信
夫
目 突
嗣−緒 言
二︑槍査目的
三︑槍査材料及ビ検査方法
禰閏︑我國二於ケレ指赫杁ノ分類及聾ハノ指絞慣
剛︑緒
目丁 囹
五︑調査成緒
穴︐考 察
七︑組 括
︑︑直撃 ム冊 ■﹂ 三士 一雪口 ︵乙種黒煙紋一万二千五百六十個二就テ︶
指紋ハ終生不図︑萬人不同ナル特性ニョッテ︑現今唯一ノ個人識別法トシテ︑犯人ノ異同識別︑前科ノ登見等犯罪
捜査ノ上二偉大ナル効果ヲ登揮シツツァルコトハ︑周知ノ事實デアルガ︑司法上探謹學的癒用以外二一般肚會上ノ慮
用トシプ︑印鑑叉ハ署名ノ代用トシプ︑銀行ノ貯金帳︑小切手等二使用セラレ︑多数ノ人ヲ取扱フ所二上プハ︑從業
員ノ指紋ヲトリ身代り及ピ犯罪防止二利用シ︑叉米國陸海軍山外プハ︑各兵士ノ指紋ヲ取り歩一ノ場合死膿ノ個人識
別争端用シプ効果ヲ墨ゲタ居ルトノ事デアル︒然シ指紋ハ個人識別上ノ下用二止マラズ生物學的二研究セラレ︑其ノ
鷹用方面ヲ籏大スル傾向ヲ生ズルニ至ッタ事ハ誠二喜バシイ事デ︑第二指紋ノ遺品二關スル研究ハ極重テ重要ナル毛
原 著 正米11日本人指紋ノ研究︵第一回報告︶ 1三〇九i
原著 正木11日本人指紋ノ研究︵第一回報告︶ 1三一〇i
ノデアル︒
大正十五年六月第一同金澤犯罪學會二等ク︑古畑激授ハ︑﹁個人識別法﹂トイフ題ノ下二︑指紋ノ千軍︑分類︑慮用
二野タ述べ︑指紋ニヨツテ犯人確定ヲナシタ東西ノ有名ナル単寧ヲ紹介シ︑更二指紋ノ生物學的意義二論及シ︑指紋
ノ悪尉關宝引指紋ト人種ノ關係︑指紋ニョル年齢ノ鑑別等三尊ッテ演述シ︑叉同年十月十日第二十六同北陸醤學會轟
於一ノ︑﹁指紋ノ人種特異性並二指紋系数三就ナ﹂トイフ演題ノ下二指紋ノ出現率が人種ニョツプ相違スルガ︑同一民族
二於プハ一定デアルコトヲ明カニセラレ︑之レ指紋が一定ノ法則ノ下二子孫二遺傳スルコトヲ暗示スルモノデアルト
説イタ︒叉古畑敷授一箇指紋ノ出現率が人種二特異ナルモノナラバ︑今日ランドスタイナー氏反鷹ニョル人血液型が
入類學上二懸用セラレプ重要ナル新領域ヲ開拓セルが如ク︑指紋モ亦人類燈影研究二登用セラビノ人種ノ研究二貢献
スル明旦ルデアラウトプ︑指紋ヲ人類學的研究二上液型ト並ビ利用センコトヲ唱導シ︑昭和二年九月二十日ヨリ一週
間．和蘭︑アムスクルダム市二開催セラレタ第三同萬國人類學會二於タ︑其ノ意見ヲ登表シプ居ル︒︵十全會雑誌第三
十二憲第十一號一五入頁古畑敷授通信ニョル︒︶
之二先チ︑岸孝義氏ハ大正十五年四月第七同日本讐學平骨二十一分科會二於プ︑﹁指紋ニョル年齢ノ推定﹂︑﹁現場
指絞ノ探取可能期間二關スル研究﹂ヲ報告シ︑肚會馨學會雑誌第四七入號デ︑髪胎兜ノ指紋二同一ナルモノァソトノ
訊説
鋤シニノ熊襲立露見ヲ述べ︑之二關聯柳シプ︑牌弟ず血十四回凹A正湖痒出際的學A毒心於一7︑﹁憐茜賄一見ノ点皿液刑土並二属目杁﹂ト題シ︑⊥ハみ一
例ノ讐船見ノ研究ヲ爽表セラレタ︒
金澤讐大ノ法三思敷室二於ヶル指絞ノ研究トハ︑全ク濁立シプ長崎讐科大庇法馨學野壷二於プモ︑淺田激授指導ノ
下二︑指紋ノ研究二着手シ︑倉上博士ハ︑二十例ノ墜胎見ノ指紋二極タ報告シ︑吉田寛一︑藤田潔雨氏ハ︑﹁五ケ荘民
ノ指紋﹂二就プノ研究ヲ登表セラレテ居ル︒
．ソノ他指紋二就プハ︑司法省行刑局指紋部ノ藤井藤算氏及ビ其他ノ人々︑古瀬安俊氏︑東北帝國大學ノ長谷部言人
博士︑九州帝翼壁學ノ高山正雄博士︑新潟理科大學ノ飯島庄右衛門氏ノ研究︑種村弍︑伊藤哲一︑關貢︑三氏ノレン
トゲン指紋法二三スル研究︑叉静岡刑務所長見島三郎氏︑壷灘ノ南條博和氏ノ指紋ト性格二三スκ興味アル研究ガァ
ル︒壷振二於ケル指紋ノ研究二至ップハ︑舅．国Φ三β国．頃Q＝一5＜一ρ国．団色等ヲ菰野トシテ多数ノ報告ガァル︒
カク指紋ノ研究ハ︑個人識別上ノ慮用以外二進路ヲ求職指紋ノ本性二就プ胎生學的︑人類學活機二遺傳學的研究が
行ハルルニ至ツタガ︑之等ノ研究ノ進捗ト共ニソノ生物學的意義モ次第二明カニナル事ト思フ︒
余モ亦指紋ノ研究入興昧ヲ抱キ︑諸家ノ朧尾二附シ︑指紋ノ研究ヲ初メルコトトナッタ︒他ノ研究電導二報告スル
コトトシタ︑ココニハ先ヅ乙種蹄状紋ノ隆線二品プ︑御報告シプ︑先輩諸賢ノ御指敏ヲ仰グ次第デアル︒︑
二︑検査 目 的
我國二於テ指紋法ガ︑犯人個人識別法トシテ探用セラレタノハ︑現細密院副議長法學博士群馬駿一郎氏が司法省ノ
民刑局長ノ頃司法事務ノ親察ノタメ︑欧米各國ヲ歴遊シタ際特二︑ヘンリー式縫紋法ヲ研究シテ蹄ソ︑我國二於テ毛︑
犯人異同識別ノ爲メニ指絞法ヲ探用スベシト説キシニ始り︑氏ノ提議二基ヅキ︑司法省二於ナハ︑犯人異同識別法ヲ
調査スル事ヲ決定シ︑明治四十一年七月二十四日民刑局長法學博士高見麟一郎︑監獄局長小山温︑監獄事務官眞木喬︑
同豊野胤珍︑槍事古賀行倫︑密雲博士大場茂馬︑司法省墾事官谷田三郎ノ諸氏ハ右調査委員二任命セラレ︑市ヶ谷監
獄ノ囚人一千五十七名ノ指紋ニッイプ精密二調査シ︑英國ノヘンリー式ト濁逸ハンプルグノロツシェル式指紋法トヲ
比較研究シタ結果︑英予予ヨリモ猫逸話ヲ便宜ナリト認メコノ方法ヲ採用スルコトトシタガ︑其ノ統計結果︑ ハンプ
矧グ式統計ト一致セザル鮎ア〃ヲ見テ︑のンブルグ式ヲ少シク改メク日本式ノモノトシテ我國二探用スルニ至ッタノ
デアル︒烈ンブルグ式指絞法ト日本司法省式指紋法トノ相違ハ︑乙種蹄状紋隆線ハ日本ト獅逸デ万人外的二相違スル
ト云フニ在ルノデ︑日本風日本人二馬繋シタ様ナ分類法ヲ探用シタ鐸デアル︒元ヨリ犯入異同識別ノ目的二癒用ス〃
原 著 正木11日本人指紋ノ研究︵第一回報告︶ 一三一一ー
原 著 正木日日本人据紋ノ研究︵第一回報皆︶ 1三＝一一
昌ハ各國ノ便宜トスル分類法ヲ探用シク少シモ差支ヘナイモノデアルガ︑學術上ヨリ考察スル時ハ︑猫母人ト日本人
トデ︑乙種蹄状紋ノ隆線数ノ出現ノ比率二相違ガァルカ否カト云フ事ハ︑甚ダ興昧アル問題デアル︒
乙種蹄状紋ノ隆線ハ人種ニョツプ相違スルト云フ報告門口︑司法省ノ犯罪人異同識別法取調會報告ノ外二朝鮮ノ久
保博士及ピ古瀬安俊氏ノ研究ガァル︒
久保博士の朝鮮人︑支那人︑日本人ノ指紋間紙テ精細ナル研究ヲシテ︑乙種蹄朕紋ノ内外爾端間ニァル指頭隆線数
ノ憂異ハ人種ニョツテ相違スルモノデアルト云ッテ司法省式ノ分類法トハ別ノ方法ヲ提唱シテ居ラレル︒然ルニ岸孝
義氏が金澤市ノ小學見童ノ指紋ヲ墨取シ︑二一〇〇個ノ乙種蹄状二二盤面隆線敷ヲ槍ペタ所デハ︑猫逸ノ・ツシェル
氏ガ︑三〇〇〇個ノ乙種蹄状紋二就タナシタ研究ト比較シテ︑其ノ間二人種的差別ヲ見ルコトハナイト云フ結論二到
達シタ︒︵古畑︷敏授第一同金澤﹁犯罪學會演説昌ヨ〃︒︶
卸チ司法省ノ研究︑ 久保博士及ゼ古瀬安俊氏ノ研究二從ヘバ︑乙種蹄状紋ノ指頭隆線激ノ銀経ハ人種的二差違ア
ルト云フ事ニナリ︑當敷瓦ノ岸氏ノ研究ニヨレバ︑人種的ノ差違ハナイト云フ事ニナリ︑二種ノ見解ヲ生ズルニ至ッタ︒
此ノ事触ハ︑犯罪捜査ヲ目的トスル分類上鮎ハ︑大シプ重要ナル事デハナイガ︑學術上山ラハ可ナリ興味深ク且ッ
重要ナル問題デ是非解決シナケレバナラヌモノデアル︒夫レ故余ハコノ疑問ヲ明カニシタイト考ヘプ︑第一着手トシ
テ乙種⁝蹄状紋二就プ研究ヲ始メタノデァル︒
、 ｦチ乙種添状絞一萬個以上ヲ集メ︑其ノ内端ト外書トノ間二介在スル指頭隆線数ヲ算へ隆線数何本ノモノが多イカ︑
叉一返ナイヵヲ槍ぺ︑日本二於テ從來槍査セラレタ司法省ノ調査︑久保博士及ピ平氏ノ調査並二重逸ハンブルグニ於
ケルロッシェル氏ノ一報隼ロヲ比﹂較饗昭描シテ漏其．ノ間昌何等カノ人帰狸的差出遅ガアルモノデアルカヲ知ラントシタ︒
三︑検査方法及ビ材料
指手原紙ノ中カラ乙種蹄状紋ノミヲ選り出シ︑大場博士著個人識別法二規定スル方法ニョソ︑ルーペヲ用ヰプ先ヅ
内端外端ヲ定メ︑其ノ間二介在スル指頭隆線数ヲ算へ︑其ノ隆線数胴張ツプ︑乙種蹄状紋ヲ統計シタ︒内端外端ノ定
着方二戸クハ︑大正十二年司法省指紋部編纂ノ日本指絞法二記載スル方法ト前記大場博士ノ著書二記載スル方法トニ
ハ可ナリノ相違ガァルガ︑誤聞スル所ニヨレバ︑我司法省二於プ毛現在ハ︑ヤハリ大場博士ノ著書二記載シタ居ル法
式二從ッテ居ルトノ事デァルカラ︑余モ亦之ヲ引用シテ司法省指紋部編纂ノ日本指紋法勲記セル改正方法二從ハナイ
事トシタ︒
指紋材料ハ︑スペテ法馨學書室鎌首ノ毛ノヲ借用シタ︒此ノ内岐阜縣ノモノハ︑大正十五年七月第二同夏期研究族
行︸シク︑岸助手ニッイテ岐阜ノ富士紡績株式會肚二行ッタ時︑覇王ノ探ッタ毛ノデ︑能登宇島突端ノモノハ︑大正
十五年十二月岸助手二同行シ︑同地方人ノ血液型ノ義甲ヲナシタ際余が自ラ探ッタモノデアル︒
四︑我國二於ケル指紋ノ分類並二其ノ指紋債
第一表 乙種茎状紋ノ値ノ定メ方
ハンプ 司日
@本
國
ルグ式 省式
別
十十十九七四本本
{本ヨ以 ﾈ ヨ リ下
縺@り十 三
縁¥三 i 汚Z本 i 塩{ i i
十十八七 {本ヨ 以 ﾜ二本本
ﾈヨ 、1下
繧闖¥ i 縁¥一 i 猿l本 i
塩{ ： i
内端ト外心︶間
： ； i ：： i i ：
F ： ： ： ： 騨
F 言 ； ＝ G＝ii； し
奄奄奄
iiii ． 二： ： ： i チ骨頭隆線敷
一 指
6 5 4 3 6 5 4 3 紋
上 原 著 正木闊日本人指紋ノ研究︵第＝四報告︶ 指紋ヲ其ノ形状ニョツプ分類シプ︑弓状紋︑蹄歌紋︑渦朕絞
ノ三︑トスルガ︑蹄状紋ニハ︑甲種蹄状紋ト乙種蹄状紋ノニ種
アフ︑渦状紋ニハ︑上流渦状紋︑中流渦状紋︑下流渦状紋ノ三
種ガアル︒然シテ指絞紙ノ分類上各指紋二償ヲ附シテ囁別スル
事ニシプ居ル︒之ハ指紋原紙ノ排列ヲ簡便ニシ︑多クノ原紙中
ヨリ所要ノ指紋ヲ見出スコトヲ簡軍且ッ迅速ニセソガタメデァ
ル︒帥チ弓状絞ハ︑1︑甲種蹄状絞ハ︑2︑乙種回状紋ハ︑3
ヨリ6︑上流渦状紋ハ︑7︑中流渦状紋ハ︑8︑下流渦状紋ハ︑
1−三＝昌ー
原 著 正木目日本人指紙ノ研究︵第一回報告︶ 1三一四一
9ノ償ヲ持ツ︒ コノ内乙種謳歌紋日︑内外爾端間ニアル指頭隆線数ニヨツテ︑3ヨリ6迄ノ償ヲ持ツク居ルガ︑コノ
便ノ附ケ方ハ︑ハンブルグ式ト日本司法省式デハ相違シテ居ル︒ ハンブルグ式デハ内外爾端ノ間ニァル指頭隆線数が
九本以下ノモノニ︑3︑十本ヨリ十三本迄ノモノニ︑4︑十四本ヨリ十六本迄二︑5︑十七本以上ノモノニ︑6︑ト
イフ慣ヲ附シタガ︑日本司法省式デハ七本以下ノモノニ︑3︑八本ヨリ十一本迄ノモノニ︑4︑十二本ヨリ十四本ノ
壬ノニ︑5︑十五本以上ノモノニ︑6トイフ指紋償ヲ附シテ居ル︒爾者ノ指紋償ノ定馬方ノ相違ヲ示スニ第一表ノ通
フデアル︒
間ノ指頭隆線敷
［i］erminus der ulnai eti Sehlingeu）
久保 武 （T・Kubo）
朝 鮮 （Korea・）
時 日（Zeit） 1921
検査総敷 1544 （Si！・）
指頭隆線i敗 Papillar−
linienzahl
（abs． Zah｝） 實 敷
百分一率
く％）
検 者 岸 孝義
（Vntersucher） （T， Ki shi）
場所（Ort） 金澤（KanazaWa）
時日 （Zeit） 1925
羅儲器：認許h1）21・・
指頭隆線撒
1 apil］ar−
linienzahl
實 轍
（abs ・ ・ Zahl） 百分牽
（％）
5あ78β42心ρβ4ユ﹂βゐ3﹂︒5﹂8了3潟β洛石444﹂血0011323446678897 543321 00GOO OOO
17767126380494370070683正882210113366699245770 520 7742 11 111112111
393301580037033710022442 2 1 205442180559599943214480 0 0 0 0・ ・ ■ ・ ■ ■ 8 ・ ● ︒ 幽 ■ 亀 O ・ ● ・ ．12334545丘5677＆6652311α0︒0︐0000000
6033595455772 7902482236303010 031455677988012000834221 1 1 1 1蕊 − 1
1234567891011131314151617181920212223242526272829302
一
第二表 乙種蹄状絞二於ケ7Y内外爾端
（Die Frequenz der Pftpillftrlinienzahl zwisehen inneren u． tiug， seren
原著 正木一1日本人指紋ノ研究︵第一回報告︶ 三一五
三 者 iUnter3ucber）
ロソシエ レ i：Roscher）
一槍 ；者
iUntersucher） 犯罪人異同識別
ｲ査委員 槍者（Untersucher）
場所（Ort） ハンプ，レグ（Hambnrg） 揚析（Orり 市ケ谷刑務所 iIchigaya−Gef託ngnis）
場所︵0τt︶ 慶
時日（Ze呈t） 1905 時日（Ze三t） 1908 時日（Zeit） 1921
雛（諮 謂識。Zah ） 3，000 鷲儲 ξε叢。Zah1） 373 鶏儲 gesamte Zahl
rchsingen
）・87・（舎）
指頭隆線数Papillar−
PinlenzabI
iabs． Z出h1） 實 数 百分率
i％）
指頭隆線数Papillar−
撃奄獅奄?浮Qah1
iabs・Zahl） 實 殿 百分傘
i％）
w頭隆線敷Papi1】ar− 一 ㎝
撃奄獅奄?事ﾒahl
iabs・Zahl） 實 敷 百分峯
i％ ）
1 32 1．0 1 3 0．8 1 27 0．55
2 78 2．6 2 7 1．7 2 83 1．70
3 79 2．6 3 16 4．2 3 121 2．48
4 81 2．7 4 7 1．7 4 144 2．95
5 93 3．1 5 15 虫0 5 168 3．44
6 97 3．1 6 14 3．7 6 167 3．42
7 107 3．6 7 19 5．1 7 193 3．95
8 103 3．4 8 19 5．1・、 8 239 4．90
9 127 4．2 9 26 7．0 9 258 5．29
10 153 5．1 10 32 8．5 10 272 5．57
11 153 5．1 11 28 7．5 11 395 8．09
12 203 6．8 12 29 7．7 12 405 8．30
13 254 8．4 13 34 9．1 13 369 7．56
14 243 8．1 1生 35 9．3 14 361 7．4⑪
15 250 8．3 15 23 6．3 15 418 8．57
16 210 7．0 16 25 6．7 16 353 7．23
17 ユ75 5．8 17 ︑ 17 233 4．77
18 150 5．0 18 18 185 3．79
19 120 4．0 19 19 146 2．99
20「 100 3．3 20 20 92 L88
21 70 2．3 21 21 89 1．82
22 40 1．4 22 22 44 0．90
23 40 1．4 23
（ 23 29 0．59
24 10． 0．3 2些 》 41 10．9
j 24 21 0．43
25 10 0．3 25 25 8 0．01
26 7 02 26 26 9 0．01
27 5 02 27 27 8 0．O1
28 5 02 28 28 3 0，006
，
29 3 0．2 29 29 4 0，008
30 2 0．1 30
ノ
30 G 0
？ ？ ？
33 0．67
原 著 正木11日本人指紋ノ研究︵第一回報告︶ ・ 1三一六一
第二表ハ︑．ハンブルグノロツシェル氏ノ三〇〇〇個ノ乙種蹄状紋二就テノ調査︵一九〇五年︶︑我國ノ犯罪人異同識
別法取調會調査委員ノ左手示指二於ケル三七三個ノ乙種蹄状紋三献クノ調査︵一九〇入年︶︑久保博士ノ朝鮮人男子四
入七七個︑女子一五四四個ノ乙種蹄状二二就プ行ッタ調査︵一九二商舗︶︑並轟當敷室至孝義挙が金澤小學見童二就テ
ナシタ︑一＝○○個ノ乙種蹄状紋二就プノ調査成績︵一九二五年︶ヲ示シタモノデアル︒
五︑調査 成績
余ノ調査例堂廊ハ︑一萬二千五百六十個デ︑蹴鞠二細別スレパ︑秋田縣七四二︑茨城縣六九一︑能登牢島突端一〇
〇二︑石川縣五九三六︑愛知瀬瀬七三︑岐阜＝＝三︑京都府五七三︑鹿見島縣九五九︑沖縄縣九七一デアル︒各縣
ニッイグノ余ノ調査成績ハ一括シテ第三表二掲グテ置ク︒
六︑考
察
ラ 一︑秋 田 孫 ︵ 秋田縣二於プハ︑最毛多イノの︑指頭隆線数十三本ノモノデァツテ︑全膿ノ九・〇二％ヲ占メテイル︒之二次イデ十
四本ノモノが多イ︒
︐大禮二於プ︑一本︑二本︑三本ト順次指頭隆線数増加スル画譜ヒ︑ソノ出現頻度モ増加シ︑入本ヨリハ盆々又ソノ
数ヲマシ︑十三本ノモノニ至り最高ヲ示シナイルガ︑以後ハ隆線数マスニ從ヒ︑ソノ出現歎が減少シ來り︑十入本ノ
モノハ比較的多ク︑⊥ハ・入七％ヲ示シナイルガ︑十九本ノモノニ至ッタ仏聖．二減少シテ來ル︒隆線数二十六本ノモノ一
個アル丈ケデ︑二十七本以上ノモノハーッモナイ︒
之ヲ日本司法省ノ形式ニーヨリ分ケテミルト︑
隆線数七本以下 一一〇個 3
入本ヨリ十一本マデ 一五〇個 4
十二本ヨリ十四本マデ 一入入個 5
十五本以上 二九二個 6
次二︑ハンブルグ式ニョツテ分を7ミレバ︑
九本以下 一七三個 3
十本ヨリ十三本マデ 嘲＝五個 4
十四本ヨリ十六本マデ 一 一⊥ハ入個 5
十七本以上 一入五個 6
コノ右表ニョツクミレバ︑秋田縣二於テハ︑ハンブルグ式ノ分ケ方が適當ノ様二思バレル︒ コノ縣二於ケル乙種蹄
状絞ノ李均隆線歎ハ︑十三︑○本トナリ︑他ノ府縣二比シク︑最高必値ヲ示シタイル︒ソノ李均値ノ出シ方ハ︑
凶へ藤鍵鯨x翼壁︶ ソh︵棚芯臨︶1一 城扇蟹習 ラ ニ︑茨 城 縣 ︵ 茨城縣二於テ最モ多イノハ隆線歎十五本ノモノデアツテ︑九・二六％ヲ示シ︑十四本ノモノハ之二次ギ︑九二一％デ
アツテ︑秋田縣二於ケル最高十三本ノモノヨリ術高イ％ヲ示シプイル︒隆線激二十五本︑二十七本︑二十八本︑二十
九本ノモノハ皆無デ︑二十六本ノモノニ個︑三十本ノモノ一個アッタ︒
之ヲ日本司法省式ニヨツテ分類スルニ︑
隆線歎七本以下 ＝二〇個 3
入本ヨリ十一本マデ 一四入個 4
原 著 正木旧日本人指紋ノ研究︵第一回報告︶ 一三一七ー
乙種蹄状紋＝於ケノレ内外右端間ノ指頭隆線数
zwischen inneren mユd就usseren Tei・mi．nus der ulnaren Schlingev．）
（Untersucher） 正木信夫（N．1！Sll・s・aki） 1927．
能登牛島
（N6 t−o一一PehinFs ula）
100．o
實』敷
備）
6166280−4717︻8376221546413000⑪ 1123546666887864422 1
百分率
（yo（o）
89899898888888889999998899
αゐ
o賄肪訓即興eρ脇旙αの部8三四調理師翻飢㎝爲鮪α3αρ㎎0000
（Ishikawa） 石川縣
5936
』實 敷
櫨1）
62989248701172151749477822エー01 490594601702648113057732211 111223334444443221
百分率
（％）
74365748壬3596409壬93749277091 一 ㎝隠爲％脇彊輿脇戯御間鵠櫛引69印39謎舗穏爲αβ胴α3㎝ωαoooの
愛知町 （Aichり
4．73
實敬 儒1）
59141021272327223530﹁285146242330131474531010000
百分一
（％o）
δ051307079413377壬457壬531 1 b冷の﹂遵7BJ︒633つβ﹂ゆ834瀞4￡沿β2020000 112245454765095462210100 0 1
岐阜縣 （Gifu）
12t3
實数
伽） 602303138793123465665789
2 0 1 一31膚1001 6217211865797634211
百分一
（90 ）
1壬3生壬6298主36068522838118488 8 B田田舗翻娼釦況好脇田稲鴎翻窺珊珊幻器UM揺鍛oo㎝α⑩αo・・αの
京都府 （1〈yeto）
753 實一
蓋）
5416275896610−552991 1122222233545332211 7322331000
百分一
（％ o）
7413316868808000361122壬壬227
αB
ｿ玲輔38如弗弼印6262翻69a9創倒銘印認玲皿αるα3α3筋的侃000
鹿一事縣
（Kagoshima）
959．
實数
備）
193374029︷20095295638088540210 1 22334455657676553311
百分率
（％）
43995477536199265354733322 00 ﹂3 33￡543﹂沿422 ︒1B4﹂ン7 4おゆ￡￡ゐ402 310 10223344656577766533110000 00
（Okinawa） 沖縄縣
971
實一 説1）
650954353909022393492553320010 ．12223434566S8875432111
百分目
（％）
垂758⑪393507634154975241000 0 爲肪⑳鋤麗蘭改質崩n侃侃翻雛M尉励招餌㎎・綿捕備03α3㎝・・㎝・ 原著 正木日日本人指紋ノ研究︵第一回報告︶ 三一入
第三表
（Die Frequei）z ddr Pn・pillni linienztvhl
専一
縣 名
iDie Name d，1 rovinz） 秋田
iAkita）
県系 茨城縣
i1瞬aki）
囎撒） 槍査総轍 ． 742 691
指頭隆線轍Zah1． d・Papilla卜
Winien名ah1
1熱驚、騨 實撒
１） 百分華 i％）
1 9 121 7 1．⑪1
2 6 080 10 L44
3 17 2．29 13 1．88
4 9 1．21 25 3．61
5 21 2．82 21 3．03
6 2弓 3．09 24 3．4．7
7 26 3．36 30 4．34
8 29． 3．91 23 3．32
9 34 4．58 28 4．05
10 42 5．66 46 6．65
11 47 6．33 51 7．38
12 591 7．95 43 622
1．3 67 9．02 55 7．95
14 62 8．35 63 9．11
15 56 7．54 64 9．26
16 51 6．87 44 636
17 39 5．25 38 5．49
18 51 6．87 31 448
19 27 3．62 26 3．76
20 23 3．09 17 2．46
21 17 229 12 1．73 22 12 L61 7 1．O1
23 7 0．94 5 0．72
24 6 0．80 5 0．72
25 2 0．？6 0 0
26 1 0．13 2 0．28
27 0 0 0 0
28 0 0 0 0
29 0 0 0 0
30 1 0 0 1 0．14
十二本ヨヲ十四本マデ
十五本以上
ハンブルグ式ニョレバ︑・
九本以下
十本ヨリ十三本
十四本ヨジ十⊥ハ本
十七本以上
五 二 個
し
2個
6 5
四 四 個
七 個
一r一■● ■隅■幽4
九 五 個
入
個
6543
司法省式デハ十五本以上ノ毛ノが甚ダ多ク︑七本以下ノモノノ約二倍トナソ︑
思フ︒コノ縣ノ乙種蹄状紋ノ季均隆線歎ハ︑十二︑四本デアル︒ ラ 三︑能登宇島突端 ︵ 原 著 正木11日本人指絞ノ研究︵第一回報告︶ ハンブルグ式ノ方が幾ラカヨイ様二
1三一九ー
原著 正木11日本入指紋ノ研究︵第一回報告︶ 1三二〇i
能登地方二陣プハ︑隆線数一本ノモノハ︑比較的少ナク︑○・五八％ニシ・7︑二本︑三本ト隆線数ノ増加二俘ヒ順次
其ノ頻度モ増加シ︑六本目モノハ︑五・七八％ヲ示スニ︑七本ノ毛ノハ⊥山本ノモノヨリ少ナク︑三・九九％デアルガ︑八
本︑九本︑十本︑十一本ノ毛ノ一国レモ︑月一％以上ヲ示シ︑十二本ノモノ︑入・手入％デ最高値ヲ示シテ居ル︒即チ能
登地方デハ︑内外雨端ノ隆線歎十二本アル乙種蹄翠蓋ヲ有スル人が比較的多イト云フコトニナ川︒ コノ隆線数ノ頻度
ヲ示ス曲線ハ京都府及ビ沖縄縣ノソレニ類似シプ居ル瓢が多イ︒次二例ノ如ク日本司法省式ニョリ︑舜ケルト︑
隆線敷七本以下 一八九個 3
入本ヨリ十一本マデ ニ五三個 4
十二本ヨフ十四本マデ ニ四六個 5
十五本以上 三一四個 6
叉ハンブルグ式ニチハ
九本以下 三一四個 3 十本ヨリ十三本マデ ニ九六個4
十四本ヨリ十六本マデ ニニ八個 5
十七本以上 工ハ四個 6
日本司法省式二從ヘバ︑十五本以上ノモノが多クナソ︑ハンブルグ式二從ヘバ︑九本以下ノモノが非常二多クナソ
爾⁝者何レモ適當デナイ︒
コノ縣ノ李均隆線歎ハ︑十一︑入本デア〃︒ ラ 四︑石 川 縣 ︵ ．余ノ石川縣二於ケル結果ハ岸孝義氏ノ金澤二上ケル結果ト大磯ヨク似テイル︒即チ最モ多イノハ隆線歎十五本ノ毛
ノデ7ッテ︑八．︸○％︑岸氏ノ金澤ノ結果ヨリ少シ小サイ︒然ルニ︑十本︑十一本．十二本ノ毛ノハ殆ンド同ジ％ヲ
示シテ居ル︒隆線数ノ頻度ヲ圖示スルト︑ニッノ頂貼ヲ有スル山形ヲ得ル︒
重氏ハ︑二十九本ノ隆線ノモノヲ︑一＝○○個ノ中一ッヲ見テ居ルガ︑三十本ノ毛ノハーッモ見プオラレナイ︒余
ハ︑三十本ノ毛ノ︑二十八本ノモノ各一例ヲ見プイル︒次二司法省式二βり分ケテ・・︑レバ︑
隆線数七本以下 ︑一一一〇個 3
入本ヨリ十一本マデ ＝二九六個 4
十二本ヨリ十四本マデ ︑ ＝三二〇個 5
十五本以上 二一〇〇個 6
ハンブルグ式 ・ ． ．︑
隆線数九本以下︑ 一七三五個 3
十本ヨフ十三本マデ エハ五九個 4 ．
十四本ヨリ十六本マデ ニ三二入個 5
十七本以上 ． ・ 一二〇四個 6
コノ縣二言テモ何レガヲイカアマリ明瞭ニハ言ヘナイガ︑ハンブルグ式ノ方ガドチラカ患イヘバ︑少シ適當シテ居
ル様デアル︒コノ縣否認隆線歎ハ︑十二︑二本デ︑大騰茨城縣二於ケルソレト同ジデァル︒ ラ 五︑愛 知 縣 ︵ 本心ノモ／ハ隆線藪十三本ヲ有スルモノ最モ多イガ︑隆線藪⁝ノ霊異曲⁝線ハ﹂鋸歯状ヲナシテ居ルコトハ︑沖縄縣ノモ
ノトヨク似タ居ル︒然シ隆線歎十本ノモノガ︑比較的多イト云フ灘ハ︑市ケ谷刑務所二於ケル成績トヨタ似プイル︒
次二日本司法省式ニョリ分類シテ・・︑レバ︑
原 著 正木聾日本入指紋ノ研究︵第一回報告︶ 一三二一1
原 著 正木日本人指紋ノ研究︵第一回報告︶
隆線歎七本以下
八本ヨリ十一本マデ
十二本ヨリ十四本マデ
十五本以上
ハンブルグ式ニチハ
隆線歎九本以下 幽
十本ヨリ十三本マデ
十四本ヨリ十山ハ本マデ
十七本以上
之ニヨップミレバ︑愛知縣二二テハ︑
ノモノノ和トノ差ハ︑十六二過ギナイノニ︑
ノニ倍モアルノデアル︒ ラ 六︑岐 阜 縣 ︵ 一〇九個 一一四個 ＝一五個
一二五個
6543
一三ニニー
一五八個 3
一四四個 4
九三個 5
七入個 6
日本司法省式ガヨク當プハマップイル︒七本以下ノモノノ和ト︑十五本以上
ハンブルグ式二從ヘバ︑九本以下ノモノノ和ハ︑十七本以上ノモノノ和
コノ耐撒謂牛均隆線一歎ハ︑十一︑五本デアル︒
岐阜縣二審プ最モ多イノ﹁ハ︑隆線ノ歎︑十三本ノモノデアツタ︑八・四〇％︑次が十二本ノモノ︑十五本ノモノトイ
フ順序デァル︒十三本ノ毛ノが最モ︐多イ謡曲︑愛知︑秋田縣二似︑叉ハンブルグニ於ケルロッシェル氏ノ成績ト同ジ
島山ナツプイル︒隆線数二十入︑二十九本ノモノハ︑一ツモナカツタ︒凪本司法省式部ヨリ分ケプミレバ
隆線歎七本以下 ． 二入五個 3
入本ヨリ十一本マデ ・ 二八七個 4
十二本ヨリ十四本マデ ． 二七一個
5
十五本以上 ︐三七〇個 6
メンブ〃グ式二一7ハ ．
隆線数九本以下 四〇六個 3
十本ヨリ十三本マデ 三六一個
4
十四本ヨリ十山ハ本マデ ニ一二九個 5
十七本以上 二〇七個 6
右表ニョッタ︑岐阜縣二野プハ︑ドチラノ分ケ方が至當デアルヵトイヘバ︑余情日本司法省式ノ方ガヨイグラウト
思フ︒勿論七本以下ノ毛ノト︑十五本以上ノモノトノ間ニハ︑一〇〇程モ差ガァルガ︑ ハンブルグ式ニヨレバ九本以
下ノ毛ノト︑十七本以上ノ毛ノトノ間ニハ︑二〇〇カラノ差ガァルカラデァ〃︒而シテ︑九本以下ノモノが四〇六モ
ァルトイフコトハ︑コノ縣轟於プ割合二︑五本︑六本︑七本︑入本ノモノが多クァルガタメデアル︒李均隆線数ハ︑
十﹂︑山ハ本デアル︒ ラ 七︑京 都．府 ︵ 京都府二於テハ最モ多イノハ隆線数十二本ノモノト︑十四本ノモノトデァップ︑同ジ％ヲ示シ︑而シタ十二本ノモ
ノが多イトイフ鮎ハ︑能登牢二二於ケル成績ト似テイル︒日本司法省式日ョリ分ケレバ
隆線歎七本以下 コニ○個 3
入本ヨリ十一本マデ 一二九個 4
十二本ヨソ十四本マデ 一四二個 5
十五本以上 一七二個 6
ハンブルグ式ニチハ ︐
原 著 正木肺日本人指絞ノ研究︵第一回報告︶ −三二三1
原 著 正木11日本人指紋ノ研究︵第一何報告︶ ！三二四； 怪簸九本以下﹁ ︑︐ 天七燗3
十本ヨリ十一二本マ碑ア 一轟ハ一二⁝個 4
十四本ヨリ十山ハ本マデ 一二一個 5
十七本以上一 ・ 一〇二個 6
本縣ニハ︑日本司法省式ノ方ガヨク適用出汐ルヤウデアル︒司法省式二於ケル差蓮ハ︑ハンブルグ式ノ差違ノ宇分
三過ギナイ︒丞・均隆線数ハ︑十一︑七本デァル︒ 入︑鹿見島 縣 ︵ 鹿臼川島縣⁝ハ︑隆⁝線十五本ノモノ日取モ多ク︑次ハ十三本ノモノデアル︒日本司法省︻生血ョツテ分類スレバ
．隆線敷七本以下 一七七個 3
八本ヨリ十一本マデ ニ一七個︑4
十二本︐り十四本マデ︐ 一入九個 5
十五本⁝以上 一二七六個 6
ハンブルグ式ニチハ
九本以下 二七入個 3
十本ヨリ十三本マデ ． 二三⊥ハ個4 十四本ヨリ十⊥ハ本マデ ニ○山ハ個 5
十七本以上 二三九個 6
之ニヨレバ十五本以上ノ毛ノガ︑七本以下ノ毛ノヨリ︑二〇〇個程モ多クテ司法省式ハ不適當デアル︒九本以下ノ
モノト︑十四本ヨリ十六本マデノモノトノ問二︑七十工程ノ差ハァルガ︑ムシロ︑ハンブルグ式ノ方ガヨイ︒ コノ縣
ノ李均隆⁝⁝線一数ハ︑十二︑山ハ本デア川︒ 九︑沖 縄 縣 ︵ 沖縄縣二二タハ︑比較的隆線数一本ノモノが多ク︑一・六四％ノ多キヲ占メテイプ︑二本ノモノモ割合二多イ︒七本
ノモノハ反三二少ナク︑三・三九％二⁝過ギナイ︒十三本ノモノニ至り最高諭達シ︑九・∴六％ヲ示ス︒十二本ノモノが最
多数ヲ占メテイル鮎ハ京都及ビ能登地方二共通ナ貼デアツデ︑即チコノ地方内鰐︑隆線十二本ノ乙種蹄状紋ヲ有スル
人が一番多イトイフコトニナル︒
日本司法省式ニョリ分ケレバ
隆線数七本以下 二〇二個 3
入本ヨリ十一本マデ ニニ七個 4
十二本ヨリ十四本マデ ニ五一個 5
十五本以上 二九一個 6
ハンブルグ式一＝7ハ 隆線数九本以下 三〇〇個 3
十本ヨリ十三本マデ ニ九八個 4
十四本ヨリ十六本マプ ニ〇七個 5 十七本以上 一六六個6
之曾於クハ︑ドチラノ方法モァマリ面白クナイ︒然シ強イク︑ドチラカトイヘバ︑日本司法省式ノ方が梢優ッテ居
ル︒コノ縣季均隆線歎ハ︑十d︑入本デァル︒
原著 正木11日本人指紋ノ研究︵第一阿報告︶ 1三二五ー
原 著 正木11日本人指紋ノ研究︵第一回報告︶ ーコ一二山バー
七︑総計繭萬二千五百六十個ノ乙種蹄状紋ニツイテ
左二総計一萬二千五百⊥ハ十個ノ乙種蹄状紋ニッイテノ調査成績ヲ第四表二示ス︒
第四表 乙種蹄状紋二六ケノン内外憎憎間ノ指頭隆線歎
（Die Frequenz der Papillarlinienzalil zwischen inneren und ttusseren Terminus der U｝narschlingen．）
検者（Untersucher） 正木（N・rVlasaki）
検査例総敷D1e gesamte Zahl d． untersuchten Musfers．12，560
百分
％實 abs． Zahl Zahl der
Papillarlinien
三二鵬㎜二二二二謝鵬棚㎜脇二二二二三二㎜螂高幡㎝㈱㎝㎝㎝㎝
三二三三二三三二鰯㎜謝鼎備㎜二二三二二三二三785939 1
29 P4 Q23
12345678 9101112B14151617181920212223242526解282930
100％
12．560
Zusam加en
第四表総計一萬二千五百六十個ノ乙種蹄状紋ニッイテ見レバ最毛多クァルノハ︑隆線敷十三本ノ毛ノデァツグ︑．．八．
○⊥ハ％即チ約三門ノ八分ハ︑十三本ノ隆線ヲ有ス〆モノデァル︒而シテ最モ少ナイノハ︑二十入本︑二十九本ノ毛ノ
デ．アル︒一萬二千五百六十個／内各々ニツヅツアッタ︒次が三十本ノモノデ三ッ見タノミデァル︒三十本以上ノ隆線
歎ヲ持ッテ居ルモノハーッモナカッタ︒隆線一本ノ毛ノヨリ段々隆線数ヲ増加スルニツレ︑ソノ数モマシ︑略々同ジ
ヤウナ割合二型ヘテ終二︑十三本ノモノニ至り最高二二シ︑ソレヨリ十四本ノモノ少シ少ナク再ビ︑十五本ノモノ多
クナリ︑然シ十三本ノモノヨリハ少ナク︑ソレ以後ハ逆二隆線歎ヲマスニツヒブ反比例ニソノ数ハ之モ殆ソド同ジ割
合二減少シプ行ッグイル︒今之ヲ十四本ノモノヲ假リニ境ニシテ考ヘテ見ルトキハ︑ソレヨリ以下ノモノハ隆線数ト
共ニンノ数モ多クナリ︑十四本以上ノモノハ︑ソノ隆線数ト反比例二減少スルトイフコトが出土ル︒
日本司法省ニョリ分類シプミレバ
隆線数七本以下ノモノ ニ四四〇個 3
入本ヨリ十一本マデ ニ九二四個 4
十二本ヨリ十四本マデ ニ九〇三個 5
十五本以上 四二九四個 6
ハンブルグ式ニタハ
隆線数九本以下 三七三〇個 3
十本ヨリ十三本マデ ・ 三五六七個4
十四本ヨリ十六本マデ ニ七七二個 5
十七本以上 二四九一個 6
余ノ調査ノ結果ニヨレバ︑乙種賞状紋ノ内外極端間服ァル隆線歎ノ攣異曲線ハ︑濁声ハンブルグニ於グ︑ロッシェル
氏ガ︑三千個ノ乙種遊字紋ニッイプナセル成績ト殆ンド一致シ︑岸氏が金澤二於プナセル調査ト全ク同ジ結論ニナッ
タ︒即チ乙種奏状紋ヲ隆線歎ニョッテ観察スルニ︑人種ニョリ差別アル毛ノト見ル事ニハ賛シ難イ︒ コノ憂異曲線ハ
略々定型的ノ国きき三①国霞おヲ描ク毛ノデアル︒
原 著 正木日本人指絞ノ研究︵第一圓報告︶ ！三二七﹂
原 著 正木悶日本人指絞ノ研究︵第一回報告︶ 1三二入L
余ハ各縣ニッイプ︑別々二調査シタ庭．其ノ間二多少ノ相違ガァッタガ︑之ハ観察総数ノ少ナイガタメニ見ル現象
デァツプ︑大鵠二於プハ類似ノ曲線ヲナシプ居ル︒若シ多歎ノ材料ニッイテ観察スレバ︑各縣殆ンド同一ノ成績ヲ得
ルニ至ル毛ノデアラウト思フ︒我國二於テ指紋法ヲ探用スルニ際シ︑司法省犯罪人異同識別調査委員會ガ︑市ケ谷監
獄二於プナシタ調査が濁逸二於ケル報告ト違ツタ結果ヲ得率ノハ︑其ノ槍査敷が多クナカヅタ事二誘因スル毛ノデハ
ナイカト思フ︒
八︑結
酪 tt囲
．岬
