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宮辺伸 目的

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Academic year: 2021

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8. LED水中灯実証試験

宮辺伸 目的

小型イカ釣漁船(20トン未満)の採算性を向上 させ、生鮮スルメイカの安定供給を図るため、LE D水中灯による操業の省エネ化(燃油削減等)の可 能性を検討する。

方法

試験船第一鳥取丸(199 トン)を使用して, 12 月 と 3 月に,隠岐島周辺で,LED 水中灯が釣獲及びイ カの行動に及ぼす影響を調査するため,釣獲試験及 び魚群反応調査を行った.

民間船を用船して,2 月に網代沖で,LED 水中灯の 海中での照度を把握するため,光学的測定を行った.

釣獲試験は,12 月 1,2,3 日と 3 月 17 日に 2000w 型青緑色 LED 水中灯 1 灯(拓洋理研,以下 LED)と 4kw 型メタルハライド空中灯 45 灯(以下メタハラ)

を使用し,LED を船首から水深 10~40mに垂下し、1 時間ごとに光量(0%~100%)、ストロボ発光(発 光間隔 1~5 秒に 1 回)を調節しながら釣獲試験を行 い、毎時または 30 分ごとの釣機 1 台 1 時間あたり漁 獲尾数を調査した.

魚群反応調査は,釣獲試験と同時に魚群探知機(古 野電気)及びソナー(古野電気)の映像を録画した。

12 月 1,2 日の釣獲調査終了後に LED を船首から水 深 20m、40mに垂下し、10 分ごとに光量(0%~

100%)、ストロボ発光(点滅間隔 0.1~1.0 秒に1 回)を調節し、魚群探知機及びソナーの映像を録画 した.

随時水中ビデオカメラ(広和)で海中を撮影した.

光学的測定は,JFE アレック株式会社から小型メ モリー分光光量子計(COMPACT-8LW)を借用して行っ た.LED 水中灯を水深 50m に設置し、分光光量子計 を水深 10,20,30,40m に移動させ,LED 出力を 5,

10,20,30,50,100%に調光し,測定した.

結果

12 月の釣獲試験では,操業開始時に LED 点灯のみ で集魚した場合、ほとんど漁獲はなかった(図 1,

図 3).メタハラで集魚し、メタハラを点灯したま ま LED を点滅させた場合、その直後は漁獲が減少ま たは横ばい傾向となるが、その後増加傾向になった

(図 1,図 2).メタハラで集魚し、メタハラを点灯

したまま LED を点灯させ、漁獲が減少していないこ とを確認し、1時間後にメタハラのみ消灯してみた が、漁獲は維持できず半減した(図 3).

釣獲試験と同時に行った魚群反応調査では,操業 開始時にメタハラで集魚すると水深60~70mに反応 が収束するが、操業開始時に LED を点灯させ集魚す ると反応が収束せず全体に薄く広がっていた.メタ ハラを点灯したまま LED を点灯、点滅させても反応 に大きな変化はなかった.メタハラで集魚し、メタ ハラを点灯したまま LED を点灯させ、1時間後にメ タハラのみ消灯すると水深60~70mの反応が拡散し た(図 6).

釣獲調査終了後の魚群反応調査では,点滅から点 灯、点灯から点滅に切り替えると水深 20~40mの反 応が消えるが、すぐに反応は元に戻った(図 8)。

水中カメラでも LED 周辺を遊泳するスルメを確認で きた(図 9)。

3 月の釣獲試験と魚群反応調査では,鳥取県沖合 にスルメイカの漁場が形成されていなかったため,

調査にならなかった.

光学的測定は,LED 水中灯の光量が 10m 以遠では

測定限界以下であったため,測定できなかった。

(2)

12月1日

灯数 消灯 19灯/45灯 45灯/45灯

船上作業灯 点灯

出力 100%

点滅間隔 平均

4.9

 

(尾

/ 台

・ 時

) 釣 機 1 台 1 時 間 漁 獲 尾 数

LED水深 40m

釣機1台1時間漁獲尾数

100%

5s 1s

船上MH灯

LED出力 30%

LED点滅

- 0.0 0.3 3.7 7.5 6.0 9.0 9.0 17.0

17:00 18:00 19:00 20:00 21:00 22:00 23:00 0:00 1:00 2:00

17:00 18:00 19:00 20:00 21:00 22:00 23:00 0:00 1:00 2:00

120 100 80 60 40 20 0

凡例 常灯 点滅

※高さで出力を表示

図 1 12 月 1 日釣獲試験

12月2日

灯数 45灯/45灯

船上作業灯 点灯

出力

点滅間隔 平均

69.2 LED水深 20m

船上MH灯

 

(尾

/ 台

・ 時

) 釣 機 1 台

1 時 間 漁 獲 尾 数

30%

92.2 122.7 126.0 釣機1台1時間漁獲尾数

LED出力 100%

LED点滅

100%

5s 1s 5s 1s

30%

42.7

- - 28.0 15.0 23.7 103.2

120 100 80 60 40 20 0

18:00 19:00 20:00 21:00 22:00 23:00 0:00 1:00 2:00 3:00 4:00

18:00 19:00 20:00 21:00 22:00 23:00 0:00 1:00 2:00 3:00 4:00

図 2 12 月 2 日釣獲試験

12月3日

灯数 消灯 45灯/45灯 消灯

船上作業灯 点灯

出力 100% 100%

点滅間隔 平均

0.0 1.0 0.0 0.0 0.5 1.5 1.5 25.0 11.2 37.2 50.0 50.0 58.0 25.0 27.5 16.5 10.3

30m 10m

船上MH灯

 

(尾

/ 台

・ 時

) 釣 機 1 台

1 時 間 漁 獲 尾 数

釣機1台1時間漁獲尾数 -

LED水深 10m

- LED出力

LED点滅

18:00 19:00 20:00 21:00 22:00 23:00 0:00 1:00 2:00 3:00 4:00

120 100 80 60 40 20 0

18:00 19:00 20:00 21:00 22:00 23:00 0:00 1:00 2:00 3:00 4:00

図 3 12 月 3 日釣獲試験

(3)

時刻 0m

200m

メタハラ off off

LED off off

水深 40m 40m

試験

内容 -

LED、メ タハラを 消灯

魚探の 反応

60~70m に反応 あり

反応が 拡散 釣機

1台 1時間

漁獲 尾数

釣獲終 了 100m

LEDの集魚効果 を確認するため 釣獲開始

20:00 0:00

LED点滅の効果 を確認するため、

LEDを出力100%

で5秒間に1回点 滅 100%

45灯 45灯

22:00

40m 17:30

LED出力を30%に 下げて、スルメが 寄ってくるか確認

60~100mに幅広 く反応が広がる 19:00

off 40m 18:00

off

100mに反応が現 れた

1:00

LEDを出力100%

で1秒間に1回点 滅

60mの反応が強 まる 45灯 100% 5s

2:00

45灯 100% 1s 釣果があがらな

いため、メタハラ を全灯点灯し集 魚を図る メタハラを半数点

灯し、集魚してい るか確認

40m 30%

大きな変化なし 60m以深に幅広

く反応が広がる

40m

引き続き収束

大きな変化なし 反応が70m、

100m付近に収束 引き続きメタハラ

で釣獲

100m付近に反応 がない部分が広 がる

23:00

40m

off 40m

off off

40m 21:00

off 19灯

40m off

100%

40m 水深40m、出力 100%で点灯し集 魚開始

19灯

引き続きメタハラ で釣獲

17:00 18:00 19:00 20:00 21:00 22:00 23:00 0:00 1:00 2:00

0.0 0.3 3.7 7.5 6.0 9.0 9.0 17.0

0.0 100.0

図 4 12 月 1 日魚群反応調査

時刻 0m

200m

メタハラ off off

LED off off

水深 20m 20m

試験

内容 -

LED、メ タハラを 消灯

魚探の 反応

60mに 反応あ り

60mの 反応が 拡散 釣機

1台 1時間

漁獲 尾数

釣獲終 了 100m

18:00

メタハラでで集魚 開始

20:00

45灯 off 20m

70m付近の反応 が太くなってきた

引き続きメタハラ で集魚

70m付近の反応 が強くなってきた

21:00

メタハラを点灯し たまま、LED点滅 に対するスルメ の反応を確認 45灯

off 20m

22:00

20m 45灯

30% 5s

大きな変化なし

点滅間隔を1秒 にしてスルメの反 応を確認

45灯 30% 1s

大きな変化なし

20m 20m

60mの反応が強 くなってきている 45灯

23:00

出力を100%にし てスルメの反応 を確認

100% 5s

60mの反応が強 くなってきている

0:00

点滅間隔を1秒 にしてスルメの反 応を確認

60mの反応が強 くなってきている 45灯

100% 1s 20m

2:00

LEDを出力30%

で点灯し、スルメ の反応を確認 60mの反応が強 くなってきている 45灯

off 20m 1:00

LEDをいったん消 灯

LEDを出力100%

で点灯し、スルメ の反応を確認 変更直後に60m の反応がとぎ れ、その後やや 拡散 45灯

30%

20m 20m

4:00

45灯 100%

3:00

5:00

1:00 2:00 3:00 4:00

23:00 0:00 19:00 20:00 21:00 22:00

18:00 17:00

28.0 15.0 23.7 42.7

92.2 122.7 126.0 103.2

0.0 100.0

図 5 12 月 2 日魚群反応調査

時刻 0m

200m メタハラ off

LED off 水深 10m 試験

内容 -

魚探の 反応

60mに 反応あ り

釣機 1台 1時間

漁獲 尾数

17:35 20:00 21:00

LEDを水深10m、

出力100%で点灯 し集魚開始

100%

45灯 45灯

2:00

off 100%

100m

22:30 23:30 1:00

4:00 釣獲終了 3:00 4:20

off off off

10m メタハラで集魚し たスルメをLEDだ けで維持できる か確認

引き続きLEDだ けで維持できる か確認

LEDを消灯

60m以深に薄い 反応が拡大

大きな変化なし 大きな変化なし 70mの細い反応 は水中カメラ

60mに反応が出 始めるも釣れな い LEDの集魚効果

を確認するため 釣獲開始

釣獲があがらな いので、LEDを水 深30mに移動

60m付近に反応 は見られるも釣 獲につながらず 60mの反応が太

くなり、漁獲につ ながった メタハラを全灯点 灯し、LED点灯中 でも集魚するか 確認

集魚したスルメ の反応を確認す るためLEDを点 灯 LED点灯では集 魚しないので、

LEDを消灯

100%

100%

30m

off 10m

消灯直後は60m の反応が消えた が、15分後には また反応が現れ た

60mの反応がや や薄くなる

60mの反応が少 しずつ拡散し漁 獲も半減

10m 10m

100%

45灯

10m 10m 30m 30m

off

off off

100%

100%

0:00

17:00 18:00 19:00 20:00 21:00 22:00 23:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00

0.0 1.0 0.0 0.0 0.5 1.5 1.5 25.0 11.2 37.2 50.0 50.0 58.0

25.0 27.5 16.5 0.0

100.0

図 6 12 月 3 日魚群反応調査

(4)

12月1日

灯数 消灯

船上作業灯 点灯

0m

20m

40m

60m

80m

100m 船上MH灯

出力 点滅間隔

LED水深 40m

10% 20% 30% 50% 100%

LED出力 LED点滅

2:40

2:30 2:50 3:00 3:10 3:20 2:40

2:30 2:50 3:00 3:10 3:20

図 7 12 月 1 日釣獲調査終了後の魚群反応調査

12月2日

灯数 消灯

船上作業灯 点灯 消灯

0m

20m 40m 60m

80m 100m

0.1s 1s

100%

100% 30% 100%

船上MH灯

LED出力 LED点滅

出力 100%

点滅間隔 0.1s 0.5s 1s 0.5s

LED水深 20m

4:20 4:10

4:00 4:30 4:40 4:50 5:00 5:10 5:20 5:30 5:40 5:50 6:00 6:10 6:20 6:25 4:20

4:10

4:00 4:30 4:40 4:50 5:00 5:10 5:20 5:30 5:40 5:50 6:00 6:10 6:20 6:25

図 8 12 月 2 日釣獲調査終了後の魚群反応調査

図 9 LED 周辺を遊泳するスルメ

参照

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