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フレームワークを提示することの意義
青山 比呂乃(千代田インターナショナルスクール東京司書教諭)
ご紹介いただきました青山です。昨日、今勤めている学校の2学期が終わりまして、学校 が休みに入りました。この 3 年間ほどは、新設校で小学生がほとんどのインターナショナル スクールの学校にいます。
その前は中高で、ちょっとだけ小学生がいるという学校に 27 年半ほどおりましたが、大 阪にあるいわゆる日本の帰国子女受入校で、その中にインターナショナルスクールもあると いう学校でした。そこでいかに、そのインターナショナルスクールの教育、特に IB 校で行 われていることをいかに取り込めるか、とずっと[図書館]活動をしていました。主に中学 に入学したばかりの時期に、いわゆる「教室で授業を聞いて問題集を解く」そういう形では ない勉強の仕方を学ぶ、ということをできないかという授業です。「知の探検隊」という名 前の授業をご存知の方もいらっしゃると思います。
そしてそれを経た上で今勤めている学校が、インターナショナルスクールなのですが、今 ほぼ小学生だけ、小学校1年から 5 年生までと、この3年間暮らしています。今その学校で、
IB カリキュラムの中で見ていて、AASL 自体は知っていてもフレームワークをちゃんと直接、
実際の教育に生かしているのか、というとどうか。確かに実際に近いことが行われていると いうか、そういう観点を持って教育活動がされているというのが、さっきもお話を聴きなが ら、なるほどと思っていたところでもあります。
一つは、生徒に対しても、こういう概念自体を、教えて認識させること。まあ昔から Big6 等もそうですけど、メタ認知的に、生徒自身が、自分が今何をしようとしているのか、こう いう部分が大切だという事が認識できるように、折に触れて[教師から]語られていたり、
[教室で]ディスカッションもされていたり、教室にもいっぱい書いて貼ってあったり、つ まりキーコンセプト的なものが全部常に目に触れるように書かれて[掲示されて]いて、そ れをわかった上で、進めようとする、というやり方です。
小学校の1、2 年生ではまだそこまでわからないかなと思うのですけど、それでもそのキ ーコンセプトを、[教師が]一応、口頭で紹介したり、歌にして言葉だけ覚えちゃおう、と いうことはしています。実際の活動の中では、もちろん小学生でも分かるような言葉遣いで やるわけなのですけれども、その[学校の教育活動の]最初の最初から、誰か[友達や先生]
がお話したこと、意見を述べたことに対して、では自分はどう思うのかということをコメン トする、というやりとりが重要視されています。それは「フレームワーク」という形でみる と、「他者からのフィードバックを受け止めて、それに応える」みたいなことが書かれてい るわけですよね。この「フレームワーク」の中に究極まとめられた形に、小学校の最初の頃 からやっているな、と思いながらさっきの学校の話を聞いていました。
そういう意味では、日本でこうした教育活動をやっていないわけではないと思うのですよ。
日本で様々な実践をされている、今、画面にいらっしゃる方、たとえば中山美由紀先生が小 学校にいらっしゃった時とか、みなさんそれぞれの場で、それぞれがそれなりに活動されて いた場合、きっとこういうことをされているのだろうと思うのです。そうした活動に対して、
それなりに評価があるというか、「なるほどこれは素晴らしい実践だ」となった時には、実 際のところ、こういうことをされていたのだと。
けれども、その実践を、こういうフレームワークの形で認識されていないというか、評価 - 38 -
公開オンラインセミナー記録
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されていないというか、「こういうふうフレームワーク的に考えて、これは大切なことだか ら、ちゃんとそれをやっているかどうかをきちんと評価しよう」という、そういうところが なくて、たまたまうまくいったときは、今までの枠組みの中からだけ見て、素晴らしいと言 われていた。
例えばそれが、実はこういうインクルーシブなやり方で、[生徒たちから出てくる]いろ んなアイデア、いろんな考え方を否定せずに紹介しつつ、本当にいいことはどういうことな んだろう、というようなディスカッションを展開していくプロセスを取ることが重要なのだ と認識することがポイント。
だから、生徒たちの協働というのも、こうしたプロセスをさしている。さっき瀧上幸子さ んがおっしゃっていた、最後の成果物で最後の最後に発表してそれでパチパチパチ拍手して 終わり、ってことではない。ある程度まできてまとめて発表した時に、そこに対して、あー だこーだと質問なり意見なりをもらうことが嬉しい、とか、意見をもらうことによって、さ らにもっといいものにして、それがどうなるみたいな行き来があることに対する評価とか、
そうしたことが、協働になる。そういうことがもっと認められるようになるために、こうい うフレームワークが出ることが、有効であり重要なのでしょう。
実際、今までも、きっとみなさんやってこられているのが、そこがポイントだとか、そう いうことが重要だと認められてきていないところが、日本で問題なのかもしれないと思いま す。
そういう意味では、個々にここに書かれていることが、翻訳の具合でいまいちピンとこな いということもあるでしょう。そういう意味では、ルーブリック的にまとめられた、しばら く前からのこういう基準の英語の物を見ていて、たださっと見た感じでは、ある意味すでに 当たり前にやっているようなことなのに、なんでわざわざ書くのだろうという印象が私には あったのです。
けれど、特に今日、こうやって見返してお話を聴いてみると、ある意味、結構、実践とし ては既にやられていることを、きちんと位置付けて評価することに、すごく意義があるのか なと、思います。では、一旦ここで終わりとします。
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