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国立歴史民俗博物館研究報告 第208集 2018年3月
頭骨形態からみた縄文人の地域性
近藤 修
Regional Variation of Jomon People as Viewed from Cranial Metrics
KONDO Osamu
105.5
[論文要旨]
縄文人の地域性を探ることによって,その成立過程を探ることは可能だろうか。日本列島はその 地史的環境から,ヒトの移住ルートが限られる。したがって,縄文人の成立過程を,その初期集団 の日本列島各地への拡散と,外部からの(仮想的な)移住集団の影響によると考えると,その結果 が縄文人の地域性に現れると考えることができる。この論考では,縄文人頭骨の計測値をもちいて,
日本列島の縄文地域集団の変異を分析した。その結果,縄文人頭骨の形質には,北から南への地理 的勾配があること,それぞれの縄文地域集団の形成には異なった背景があることが示唆された。さ らに大胆に解釈すると,縄文人の形成の中心は西日本(中国,九州)にはなさそうだということ,
九州縄文人は孤立した集団史により形成された可能性があること,北海道縄文人は比較的長い集団 形成の歴史をもつかあるいは形成期に外部集団からの影響があった可能性が示唆された。
【キーワード】縄文人,頭骨,地域差,R-matrix 法 はじめに
❶資料
❷方法
❸結果
❹考察
❺結論