福井市における新築持家住宅の特徴
著者 玉置 伸?, 本川 一雄, 中西 晃
雑誌名 福井大学工学部研究報告
巻 28
号 2
ページ 247‑268
発行年 1980‑09
URL http://hdl.handle.net/10098/4398
福井大学 工 学 部 研 究 報 告
第28巻 第2号 昭和田年9月
福 井 市 に お け る 新 築 持 家 住 宅 の 特 徴
玉 置 伸 倍 * 本 川 一 雄 キ 中西 晃*
Ana1ysis on The Loca1 Charac
七eris
七ics of New1y Bui1
七OWned Housing in Fukui Ci
七y.
Shingo TAMAKI , Kazuo MOTOKAWA , Akira NAKANISH
工(Received Ju1y.30 , 1980)
There are 1arge differencies among
七he 1oca1 housing
conditions. The housing sca1e in Fukui Prefec
七ure is ranked at
七he top c1ass in Japan and they are as
七wice as the sma1lest one. We have been c1arifying the factor of
七his phenomena.
In
七his repor
七,princip1es for composing housing p1ans are studied by ana1yses of housing p1ans. At first , cons
七itu
七ions of housing p1ans are ana1yzed , and 1oca1 characteris
七ics in housing p1ans are ana1yzed by studying
七he 1iving behavior in dwe11ings. Ana1yses are based upon 188 plans that was sampled at randam from 1431 houses bui1
七in Fukui Ci
七y between 1978 and 1979.
Conc1usions are as fo11ows ,
Houses in Fukui Ci
七y are
七ypica1ized
七O 七he houses wi
七h 5‑7 rooms
,七hat is
,4DK=4rooms p1us din
工ng ki
七chen ‑ 6DK=6 rooms p1us dining ki
七chen. And composi
七ion of housing p1ans is a1so unified the some
七ypica1 pa
七七erns.
工t is one of housing charac
七eris
七ics in Fukui City tha
七 七hey have Japanese s
七y1e suite of rooms ‑ ZASHIKI AND TUGINOMA , ‑ that is , drawing room and sub drawing room. However , this Japanese sty1e sui
七e of rooms is
七he popu1ar characteris
七ics of Japanese sty1e
housing in 1oca1 town , excep
七metoropo1itan cities. And
七he one of fac
七ors en1arging the housing sca1e in Fukui City is exp1aind by
七he peop1e's needs who they demand the more and 1arger sca1e drawing spaces.
本 建設工学科
248
は じ め に
住宅規模および居住水準を全国横断的にみた場合,そこには大きな地方格差が存在しているO た とえば,米作中心地帯でありかっ積雪地帯である北陸地方は全国最上位の位置にあり,持家住宅に ついては平均規模が150m2前後であるのに対し,台風常襲地帯でありかっ畑作地帯である南九州地 方では80m2前後であるO住宅規模において約2倍の格差が存在しているO住宅一層住人数対応とし ての居住水準についてもその格差は大きい。この地方格差は近年の都市化と生活様式の画一化の中 で徐々にその度合を弱める方向にはあるが,上記の例に代表されるように住宅問題や住文化を考察 する際こんごとも大きな課題として残されているO
この住宅規模および届住水準における地方性を構成する要因は,大きくは都市化に伴う住宅事情 の悪化と言う地方性における一般性要因と,地方の特殊事情に起因する特殊性要因に分けられるO
住宅事情を問題とするとき,持家・借家の階層格差は極立っており,その両者を同ーの視点で論 ずることは出来ないが,一般性要因は主に借家住宅を支配しており,持家住宅は特殊性要因に支配
される部分が強い。
また,住宅における地方格差は持家住宅において極立っており,住宅の地方性分析は主に持家住 宅を中心にその特殊性要因の解明に向かわなければならない。
この特殊性要因については 1. 住宅様式
2. 世 帯 構 成 3. 階 層 構 成 4. 風 土 性
5. 社会的,経済的背景
を指摘することができ,それぞれについて地方性の存在が確認されるが,主として,農業形態を中 心とする生産様式の相違を背景とする生活様式に規定される側面と自然風土性(積雪や台風等)に 大きく規定される側面に要約説明することが可能となるO 以 上 の 考 察 に つ い て は 既 に 文 献 ー し 2•
3において明らかにしてきた。
本稿では以上の考察を前提として,このような米作中心地帯で,かっ積雪地帯であり,住宅スト ック規模においても全国最上位グループにあり.~和 53 年住調では持家フロー規模において全国第 l位 に ラ ン ク さ れ る に 至 っ た 福 井 県 の 中 心 部 市 , 福 井 市 を と り あ げ , そ こ に お け る 現 代 謝 市 ( 持 家 ) 住宅が具体的な住宅計画上, どのような特徴をもつのかを住宅平面プラン分析から明らかにするこ
とを目的としているO また,そのプラン構成を支配している原理について, とくに住宅における格 式性に注目して考察を行うO
なお本稿の分析は,福井市における幅和53年度の新築一戸建・専用住宅総数 1431戸から,無作 為に 188戸 (13.1 % )を抽出し,採集したプランに基づいているO
1 福井市新築住宅の概要
表 ‑1は,新築住宅188サンプルの延床面積分布を示したものであるO 分布の平均は 130m2であ り,また .100 m2以上の住宅が 72.5 %を占めるように,他都市に比べて相対的に大きい。表ー 2は 敷地と建べい率の関係を示しているO敷地面積では. 150 ‑ 200m'が最も多く 1/4以上を占めるO
ついで, 100 ‑ 150 m2であるO 一方建ベい率では ,40‑50%が最も多 表一l延 べ 床 面 積 分 布 く,全体の55/188 = 30%を占めているO 敷地規模が小さくなると建
ベい率は上昇するが,建ベい率60%以上のものは全体の30%しかなく,
その点でも住宅事情の良さを示しているO 最 も 多 い 組 合 せ は , 敷 地 面 積 150‑ 200 m',建ベい率40‑50%であるO また,その場合の容積率 は60‑70%が 多 く ( 表 ‑3 ),延床面積も 100‑120m2あるいは120
‑ 150 m'が多い。これらの組み合わせが福井市の典型であろうO なお,
福 井 市 の 住 宅 は 本 調 査 に お い て も そ の 大 半 が 木 造 住 宅 (81. 9
%
)であ り, 2階 建 (95.2 % )であるO敷地面積の割には延床面積が大きい,すなわち容積率が高いのはこの
2
階建て率の高さによるものであり,福井における住宅規模の大きさを支える建築様式上の特色の
1
つであ延べ床面積(m') 似 上 ) 保 満 ) 40 40 ‑ 50 50 ‑ 60 60 ‑ 70 70 ‑ 80 80 ‑ 90 90 ‑ 100 100 ‑ 120 120 ‑ 150 150 ‑ 200 200 ‑ 250 250 ‑ 300 300 ‑ 350 350 ‑
J
十サシプ %
lレ 数
0.5 2 1.1 5 2.7 6 3.2 18 9.6 20 10.6 49 26.1 51 27.1 23 12.2 6 3.2 3 1.6 3 1.6 0.5 188 100.0 るO 表
‑4
は,これら新築住宅の設計者を示した 表2
敷 地 規 模 別 建 ペ イ 率ものであるO最 も 多 い の は 「 個 人 (
2
級 )Jで, 28%と1 / 4以上を占めるo I個 人 (1級 )J
を 合わせると,約4割 が 個 人 の 設 計 で あ り , そ の 大 半は大工によるものと考えられるO設計事務所に よるものは, 1級, 2級を合わせて25%,請負業 者によるものは, 32%となっているO、上)
;満) 50 ‑ 75 75 ‑ 100 100 ‑ 150 150 ‑ 200 200 ‑ 300 300 ‑ 500 500 ‑ 700 700 ‑1000
計
101 20 30 40 501 60 70 11 1 111 11 1 201 30 40 501 60 701 80
2 31 3 7 41 17 191 4 2 46 31 13 211 13 51 91 14 161 6 45 3 91 7 31 2 24
4 6
3 31 1 7 7 1 28 39 581 43 101 3 188 2 新 築 住 宅 の 室 構 成 と 室 規 模 表‑3容 積 率 別 建 ぺ イ 率
福井市の新築住宅について,そのプランから各 室の構成とその室規模について検討してみるO表
‑5
は総畳数の分布を示したものであるO畳 数 区 分が異なるので注意を要するが,9
割 以 上 の 住 宅 が30畳以上の大きさを持ち,その中でも36‑48畳 が43.6%を占め最も多い。ついで48‑60畳が20.2%であるO室 数 に つ い て は , 表
‑6
に示すように 6室 5DKが53/188=28%を占め最も多い。ついで, 5室, 7室があり,ともに23%程度とな り,この3タイプで全体の 3 / 4を占めているO
¥ 建 ベ い 率 似 上 ) 容 積C未満率
) ¥ c
未満)山l上) 10 ‑ 20 20 ‑ 30 30 ‑ 40 40 ‑ 50 50 ‑ 60 60 ‑ 70 70 ‑ 80 80 ‑ 90 90 ‑ 100 100 ‑ 110 110 ‑ 120 120 ‑ 130 130 ‑ 140 140 ‑ 150 150 ‑
計
;長一4 新築住宅設計者 表‑5畳 数 分 布 サγプ/レ数
個 人 (1級 ) 1 21 個 人 (2級 ) 1 52 1級 設 計 事 務 所 30 2級 設 計 事 務 所 17 請 負 業 者 (1級 ) 1 39 請 負 業 者 (2級 ) 1 23
不 明
畳立以与
数 議
サノレ
プY
数
9 1 12 151 18 211 24 271 30 36 11 1 11 1 11 1 11 1 I1 1 9 1 12 151 18 211 24 271 30 361 48
‑1 2 2 1 11 321 82
101 20 30 401 50 601 70 11 1 11 1 11 1 計 201 30 401 50 60 701 80
3 3
3 6 9
1 1 13 6 20 71 9 2 18 21 21 12 35 21 32 4 38 11 9 14 24 21 13 2 17 91 3 12 3 3 11 3 4
。
21 1 3 7 1 28 391 58 431 11 2 1 188
481 60 701 80 90 ノ卜 111 111 計 601 70 I 80 日0 明
381 8 8 1 1 ‑1 2 188 計 188
%
1 ‑10.51 ‑11.11 ‑1 0.51 1.11 5.91 17.a43.6120.21 4.21 4.2 0.51 ‑ 1.1 l∞
.0250
こ の 室 数 の 分 布 お よ び 大 き さ を 示 表‑6 室数別,居室規模分布 し た も の が , 表‑ 6で あ るO 各 室
規模別にみると, 4室 (3DK)で は,
1
階・2
暗 に 和 室 を 持 ち , そ の 大 き さ は 6畳と 8畳 が ほ ぼ 同 じ 比 率 を 占 め て い るO5室 (4DK)になると, 1階 和 室と
2
階 和 室 , そ れ に2
階 洋 室 が ほ ぼ 共 通 し た タ イ プ と な っ て く るO和 室 ・ 洋 室 と も に6畳 間 が 主 流 で あるO
6
室 (5DK)では,1
階 和 室 が 2室 に l階 洋 室 l室 の l階3室 と2
階 に 和 室 ・ 洋 室 の 計2
室 と 云 う 組 み 合 わ せ が 典 型 と な る 。 そ の 規 模は, 1階 和 室 は 各 々 8畳と 6畳 に な り , 洋 室 は 8畳 が や や 多 い ( 20/41 )が. 1 / 4程 度 は6
畳 の 規 模 で あ るo 2階 は 洋 室 ・ 相 室 ともに 6畳 が 中 心 で あ るO
7室 (6DK)に な る と . 1階 和 室 が
2
室 にl
階 洋 室 と .2
階 和 室4 室
〆‑、
11 伊l
5 室
〆 戸句、
43 例、.〆
6 窒
〆戸、
57 例
7 零
(
42 例
8 室
〆'、、
17 伊l
9 室
r、
4 伊l 10 主 以 上
r画、、
9 伊l
1 l階階和洋室室 2階和窒 2階洋室 3階和室 3階洋室
計 1階和室 1階階和洋室 2 室 2階洋室 3階和室 3階洋室
計 1階和室 l階洋室 2階和三主 2階洋室 3階和室 3階洋室
計 1階和室 l階洋室 2階和室 2階洋室 3階和電 3階洋室
計 1階和室 1階洋室 2階和室 2階洋空 3階和室 3階洋室
計 1階和室 1階洋室 2階和窒 2階洋室 3階和室 3崎洋室
計 l階和室 1階洋室 2階和宅 2階洋室 3階和室 3階洋室
計
3.01 3.5 4.01 4.5 5.01 5.5 6.01 6.5
3 8
11 3 3 2
11 7 14 41 5 30 8 25
16 104 4 64 1 1 2 11
m
2 1 7 37
3 31 14 162 11 7 47 36 211 9 1 1 351 1
411 1122 1112511 17 3 2 13 14
2 9
2 1 1 161 3 42
9
12
3 6
14
7.01 7.5 .80 I 9.0 10.0110.5 11.0112.0
1 m
計6 17
2
3 10
5
。
。
10 34
n 69
311 15
11 12 52 11 5 2 39
。
2 2
21 42 1 1 7 1 2 177 41 2 J1J 31 20 2 111 41 11 17 71 1 1 2 ロ2 2 66
I
1 1 6 9112 7 111 291 43 2 101 21 13 11 5 31 11 13 M 61 121 1 2 1 70
。 。
91 81 2 1 7 2 1256 11 23 2 47 11 3 2 12 11 7 38 11 1 71 2 3 25。 。
31 4 401 2 8 1229 12
3 5
10 4
。
。
13 4 31 9 7 23
3 l 5
4 5
21 2 14
。 。
21 18 7 111 47
・2惜 洋 室2室 の 組 み 合 わ せ が , 最も多い。つまり, 6室 の 場 合 に 比べ.
2
階 に 洋 室l
室 が さ ら に 加 わるO部 屋 の 規 模 は . 1階 和 室 は8畳と 6畳 に 定 着 す る 。 ま た . 1 ) 総 計 12 11 6 791 3 1 1 473 114 231 295 7 1 40 3 1 1 6 1 3 958 階 洋 室 も 8畳 の 規 模 が 多 い 。 2階
は 和 室 ・ 洋 室 と も に6畳が多い。
8室 規 模 に な る と 7室に比べ,
さらに l階 に8畳 の 和 室 が 加 わ る
. . 安 10.0
q . O
ケ ー ス が 多 いoまた
2
階 に つ いg . O
て は 相 室2室 に 洋 室l室 と . 7室 Q.O 規 模 の 場 合 の 和 室
l
・洋室2
に 比 較 し て , そ の 構 成 が 逆 転 す るO そ の 場 合 2階 洋 室 は 8畳 以 上 の 規 模 の も の がl室 と 6畳 規 模l室 の 組 み 合 わ せ と な るOS.
40 4
s
ふ ワ g q 10害 釘 図 ‑1 居 室 の 種 類 と 平 均 規 模 ( 畳 数 )
9室以上についても 8室の場合と同様に, 1階に和室が加わってゆくO 以上のように,室数によ ョ て 部 屋 の 組 み 合 せ 方 に ほ ぼ 一 定 の 傾 向 が 推 測 で き る と と も に , 部 屋 の 規 模 に つ い て も 一 定 の 傾 向 が読みとれるO すなわち,部屋の規模は相室・洋室ともに,室数(住宅規模)が大き〈なるにつれ,
各室の面積も大きくなるO 云いかえれば, 1室 増 加 す る ご と に 6畳ではなく, 8畳あるいはそれ以 上の大きな室が加わってゆくO また, 1階和室についてみた場合, 5室 規 模 ま で は6畳が主流を占 めるが, 6室 以 上 に な る と ほ ぼ 全 住 宅 プ ラ ン に 8畳間が設けられるようになるO さらに 8室 規 模 で は8畳間は 2室 設 け ら れ るo 1階洋室についても同様に, 5室住宅までは 6畳, 6室住宅以上では 8畳が多くなるO 一方, 2階 和 室 は 住 宅 規 模 に か か わ ら ず 6畳が主流であり, 2階洋室は 7室 住 宅 までは 6畳 8室になると 8畳 規 模 が 多 く な る 傾 向 が み ら れ るO
ま た , 室 数 と 住 宅 延 床 面 積 の 関 係 を 示 し た も の が 表 ‑
7
であるO5室 住 宅 で は90‑100 m2が最も多く 1 / 4を占めるO また, 80‑ 100 m2では丁度半数を占め ,5 室 住 宅 の 規 模 は 平 均 的 に は80‑100 m2と云ってよいであろうO
6室 住 宅 で は 100‑ 120m2に集中しており,やはり半数を占めるO 最も多いのは 110‑ 120 m2で あり ,3割を占めているO全 体 の 中 で も こ の 110‑120m2が最も多く,全体の15%を占めまた.90
‑ 120では全体の 1 / 3を 占 め る の は 住 宅 金 融 公 庫 の 融 資 条 件 が 一 般 住 宅 の 場 合120m2以内である ため,その影響が大きく働いているとみて良いであろうO なお 120m2以 内 の 住 宅 は 新 築 住 宅 の54%
で あ り , 約 半 数 が 公 庫 の 融 資 限 度 を 越 え て い るO
7室住宅においても 140‑ 150 m2が最も多く .1/4近 く が 集 中 す る の は , や は り 老 人 同 居 用 住 宅 に 対 す る 公 庫 融 資 条 件 150m2以 内 の 規 定 が 大 き く 働 い て い る と み て 良 い で あ ろ うO 後に述べるよ うに .7室 住 宅 に な る と 三 世 代 家 族 が ほ ぼ 無 理 な く 生 活 で き る プ ラ ン 構 成 が 可 能 と な る が , そ れ で もこの融資限度額150m2を越える住宅が新築全体の約2割 も 存 在 し て い る と こ ろ に 福 井 の 住 宅 事 情 の1つの特徴があるO
また,福井市において最も多い5‑ 7室住宅についてその中心的な延床面積をみると, 5室.80
‑ 100 m2, 6室, 100‑
120 m2, 7室, 130 ‑150 表‑ 7 居 住 室 数 別 延 べ 床 面 積 ぜとなり, 1室 増 加 に つ
いてほぼ20m2( 6坪)な いし30ぜ (9坪 ) 増 加 す るO つまり,住面率を5
‑ 6
割とすると,5
室 か ら6室 の 段 階 で は6畳 間 ないし 8畳間, 6室から 7室では 8畳 間 が 増 加 し てゆくことに相当するOまた,表を仔細にみると.
5室 住 宅 の 段 階 で80‑90 m2, 90‑100 m2の2系列 があり,それが 6室 な い
¥
3室 以下 4室
5室
6室
7室
8室 9室 以上 計
60
‑ 59 ‑ 79 3 75.0
10.0 g 21.4
3 10 1.6 5.4
80 00 100
‑ 89 ‑ 99 ‑109
25.0 4
40.0 10.0 10 12 7 23.8 28.6 16.7
2 5 11 3.8 9.6 21.2
2.4 2.4 2.4 2 9.1
18 20 20 9.8 10.9 10.9
110
‑119
2 20.0
3 7.1
16 30.8 7 16.7
4.5
29 15.8
120 130 140 150 160
‑129 ‑139 ‑149 ザ159 ‑ m2 4 2.1
2 10
20.0 5.4 42 2.4 22.8
g 2 4 21 52 17.3 3.8 7.7 1.9 3.8 28.3
6 7 10 B 31 42 14.3 16.7 23.8 14.3 7.1 22.8
2 4 121 22 4.5 9.1 18.2 54.5 12.0
101 12 8.3 8.3 83.3 6.5 17 14 19 7 271 184 9.2 7.6 10.3 3.8 14.7 100.0
2
ら2
し7室にも20m'づっ増加しつつ,同じ系列を保ち 丘一8 台所タイプとl商 積
ながら推移してゆくO すなわち, 5室 (4TJK)構 成において, 1階 (6+ 8 ) . 2階 (6 ‑t4.5)タ イプと, 1階 (6
+
8 )は同じであるが, 2階 ( 6十8)となるタイプに大別でき,その 2階にお ける構成の違いが室の増加後も引きづられてゆく ことを示しているO3
新築住宅の各機能成分別特性次に新築住宅についてその各機能成分別に,規 模と特徴を検討してみようO まず台所についてみ た も の が 表 ‑
8
であるo8
割 ま で がDKタイプであ り. Kタイプが15%. LDKタイプは5 %に満たな いo DKタイプの浸透ぶりが伺えるとともに,全体 に規模が大きいにもかかわらず. LDKタイプは意 外に普及していないのもこの地域の特徴といえようo DK面積については9.0 m"‑15.0 m2のものが 大半(約 6割)を占めているO
その他,住宅プランを構成する主要な要素につ いて検討してみるO 図
‑2
は玄関面積および浴室・洗面の面積と室数の関係をみたものであるO 浴 室・洗面の面積は6ユ ニ ヴ ト (1ユ ニ ッ ト =0.5 畳 =( 091 )2 m2
=
O. 82 8 mZ )すなわち, 4. 97m2が 全体の43.6%を占め最も多い。図からも明らかな ように,住宅室数すなわち,規模の増加によって わずかに上昇するもののほとんど変化はない。̲.方,玄関面積は室数規模の上昇に伴ョて大きく変 化するO 全体の分布では5.0 ‑ 5. 9 m2が最も多く
1 / 4を占め, 3.0 ‑ 9.0 m2の聞に8割 が 集 中 し ているO しかし,凶からも明らかなように ,
5
室 から8室までは徐々に,そして 9室 以 上 で は 急 激 に面積が大きくなり,格式空間の特徴を示してい るO とくに格式空間としての特性が顕著になるの は,9
室以上と言えようO なお玄関の方位につい て は ( 表 ‑9 )東西南北ほぼ均等に分布しており 住宅プラン上の特色は見い出せない。現在では,格式や慣習によるよりも敷地の形状と道路の関係 に規定されているためであろうO
J‑1 /‑ ヨー 11も 13問 15‑ 17‑ 19m' J
lU、「JIIIt十C% ) 6.91 8.9110.9112.9114.9 16.9 18.9 以上
K 101 13 5
D K 81 41 2.'i 43 15 12 5 149(79.::l) LDK 3 6 9C 4.8) 不IVJ lC 0.5)
101 21 46 26 43 151 15 11 1 11188
表‑9 広│対のノj立イ }j
~t
東
I有
西 不
20
咽ザ
/5
10
。
北
ょR
l抱一
西
計 イ
立 サ ン プ ル 数 37
‑ *
837
f剥 4
52
丙 8
33
; :
j
t
4明 5
188
% 19.7
4.3 19.7 2. 1 27.7
4.3 17.6
2. 7 100.0
,,/ ー / 浴室.~?i液晶戸什
3 4 5 7 q 10 室主主 図 ‑
2
室数別玄閥および浴室・洗面所面積ユ=外教 l町
10
(1Ii位1コ.こ・γト"O.'i畳〉
,
J J f f / /
,..1 //ζ納p
事晶~ ~ 7 9 ~
室 敬 図‑ 3 室数l1IJ押入れユニット数
次 に 収 納 部 分 に つ い て み る ( 図 ‑3 ) 0 収 納 空 間 表‑10 床 の 間 ユ ニ ヴ ト 数 分 布 と 室 数 と の 相 関 関 係 は 極 め て 強 い 。 一 般 的 に は , 押
入 れ は 室 数 十 1ユニットとみてよいであろうO 一 方 納戸については,図上点線で示したが, 188のうち 23例 (12% ) が 設 け ら れ て い る に 過 ぎ ず , 現 代 住 宅 において,納戸はもはや一般的とは言えない。
一方,格式空間としての床の間については, 188 例 中 176例 (94% )までが設けているO そ の 分 布 は 表‑10に 示 す 矧 く , 約5割は2ユ ニ ッ ト , す な わ ち l畳 分 で あ るO しかし, 3, 4ユニットあるいは,
そ れ 以 上 の 分 布 も か な り み ら れ , 中 に は8ユニット,
9ユ ニ ッ ト の も の も あ るO
床 の 間 ユ ニ ヴ ト 数 m2
l 0.83 2 1. 66 3 2.43 4 3. 31 5 4. 14 6 4.97 7 5.80 8 6.62 9 7.45 無 :ン, 不 明
計
サ ン プ ル 数 15 88 23 27 9 9 2 2 12 188
ま た , 真 宗 の 影 響 の 根 強 い 福 井 の 特 徴 を 示 す も の 表‑11 仏 壇 ユ ニ ヴ ト 数 分 布 のlっとして,仏壇についてみると, 3/4は仏壇
を設けているO 広 さ に つ い て は
1
ユ ニ ッ ト = 半 畳 が そ の う ち の 約 8割 を 占 め , つ い で 2ユ ニ ッ ト ま で で ある(表‑11) 0 しかし,中には仏壇だけで8ユニy ト, 9ユ ニ ッ ト を 占 め る 住 宅 が あ り , 床 の 間 と 並 ん で 福 井 の 格 式 空 間 , お よ び 宗 教 に 対 す る 根 強 い 住 要 求 を み る 思 い が す るO 図 ‑4は , そ れ を 窒 数 別 に みたものであるO 床 の 間 は 室 数 の 増 加 と と も に な だ らかに増加するO 一 方 , 仏 壇 面 積 は 9室 以 上 に お い て 急 激 に 増 加 す る 。 こ れ は 先 に 示 し た 玄 関 の 場 合 と
仏 壇
サ ン プ ル 数 ユ ニ ッ ト 数 m2
O. 83 111 2 1. 66 21 3 2. 43 3 4 3. 31
6 4.97
8 6.62 2 9 7. 45 1 無 シ , 不 明 48
計 188
表‑12 室 数 別 「 続 き 間 」 の 有 無
時
以下3 4 5 1 6 7 8 1 9 以上10鉦 3 1 6 34 22 121 4 21 ‑
% 8.0 46. 8 12. 2 14.4
4.8 4.8 0.5 1 . 1 1. 1 6.4 100.0
% 59. 0 11. 2 1.6 0.5 0.5 1. 1 0.5 25.5 100.0
不 言十 明
1 1 84 同様であり, 9室以上になるとサンプルは少なく,
か っ 周 辺 部 の 農 家 住 宅 の 流 れ を 汲 む も の が 多 く な る ことも一因となっているO い ず れ に し ろ , 格 式 空 間
が 肥 大 し , 住 宅 規 模 の 大 き さ を ま す ま す 坊 長 す る 一 有 4 9 1 31 30 181 6 5 1‑104 闘となフている。
4 r
続 き 間 」 の 分 析福井市の新築住宅プラン構成に最も特徴的な点は,
接 客 空 間 ・ 格 式 空 間 と し て の 機 能 を も っ 「 続 き 間 」
計 4 1 10 43 53
ユ = . . . . .
崎支(挙‑Ql:lユエ̲¥‑‑0.,,4)6.
。
5.0 4.0
42
の存在であるo続 き 間 は 地 方 都 市 の 新 築 住 宅 に お い 3.0
て,近年の傾向として各地でみられるものであるが,
‑ ‑ ー ー
‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑
2.0 福 井 市 に お い て は , 住 宅 規 模 の 大 き さ と 柑 ま っ て 大 1.0 き な 特 色 を な し て い るO 従 ョ て プ ラ ン の 特 徴 を 分 析 O
〆〆 .,/
221 8 5 1 1188
す る に あ た り , ま ず こ の 続 き 間 を 分 析 す るO
3
を4 5 6
ワ8
q 10 表‑12は 室 数 規 模 別 に 続 き 間 の 有 無 を 示 し た も の 凶 ‑4 室 数 別 床 の 間 ・ 仏 壇 ユ ニ ッ ト 数254
であるO 全体では, 105/ 188 =56%が続き聞を 表一13 室数別「続き間」規模 有しているO この続き間は表からも明らかなよう
に,住宅の室数規模と大きな関係があり,続き間 の有無は 6室 =5DKが境いとなるo 5室 (4DK) では1階2室のうち 1室を洋室で取る例も多く.
子 そ
室3 4 ¥ 5 6 ¥ 7 8 9 ¥ 101 1
計2室を和室にしている例は約半数程度であるO さ らにその
2
室の相室を続き間にとれば,プライバ シーその他の点で自由がきかない。 6室 (5DK) になってはじめて,説き聞を取νてもさらに l室 の余裕があるO しかしながら,この段階でも続き 間の有・無が6 4
とほぼ括抗するのは,5
室に 比較して増加したl
室 が2
階にとられ,1
階2
室,2
階3
室というタイプが表われるためであるo1
階に3
室を持つタイプでは,地のl
室が和・洋に かかわらず,和室を2
室とし続き聞とする例が多 い。つまり,続き聞の粂件は l階に 3室 が 確 保 で きるかどうかにかかっているo7
室 =6D
KtJ
上に なると l階に 3室あるいはそれ以上を取るために,続き間の健保率は7割, 8割と高くなるO 表‑13 は,その続き間の規模を室数別に示したものであ るO最も多い組み合わせは 8畳一 6畳 で あ り , 半 数を占めているO ついで 6畳一 6畳あるいは 8畳
‑ 8畳の組み合わせであり,それぞれ15%程度を 占めるO すなわち,ほとんどのケースはこの3タ
6 ‑ 4.5 6 ‑ 6 8 ‑ 4 8 ‑ 6 3 8 ‑ 7.5 8 ‑ 8 10 ‑ 6 10 ‑ 8 10 ‑ 10 12 ‑ 10 8‑6 ‑6 8‑8‑6 8 ‑8‑8 10‑10‑8 8‑8‑8‑8
イプにあてはまり,続き間の 8割を占めるo室数 ①函亙富十回+区
E
別には, 6室. 7室規模では 8畳 ‑6畳 が 中 心 で @匿豆圏+区日 あり, 8室住宅になると 8畳‑‑8畳の組み合わせ
③ T I i l J → B h l + 1 i l J
が目立つようになるO
この続き闘は地方都市においては,接客空間で
@
@@J+lMJ
Z ケ町iこa
壱2 4 8 ¥ 4
7 120 19 3 1 4 6 I 3
1 I 1 2
1
10 16
あるとともに格式空間であるO す な わ ち , 生 活 様 凶
‑5
縁J r
続 き 間J r
仏檀」の関係 式の近代化に伴フて冠婚葬祭のかなりの部分が外部の公共施設に依存するようになったとはいえ,
t o ; ¥
盆,正月,あるいは法事の折に親戚縁者の集まる
│ ¥
機会があり.その折に一同が会する場所としてな 50
~
¥くてはならない存在であるO しかし一方では,続 き聞はプライバシーその他の点で現代生活におい て欠点も多い。したがって,室数の小規模な段階 では成立しにくく,家族人数との対応において部
o
a
凪 下 ~ 5図
‑6
室 数 別 「 縁J r
続 き 間 Jr
仏壇J
( 図 中 の ① ② @ ④ は 図 ‑5
に 対 応 す る )4 17
52
16 2 3 2
2
6 "
鴨/D
"民主
屋数に余裕のでてくる
6
室 (5DK)
がその成立の 表ー14 室数別,屈室パターンによる分類 境いとなっているO また,この続き聞を格式空間としてみた場合,続き聞のいずれか(多くはその 大きい方の部屋)に仏壇が置かれていることが多 い。この仏壇は既に示した如く. 188例中 140例 すなわち3/4に設置されているO 真宗の影響が 今なお色濃く残っている地域の lつの特色であるO
また,この続き間,仏壇の場所に加えて,縁の 存在があるO縁は 188例中 100例,すなわち半数 以上に設けられており,続き間に接続しているも のが多い。図
‑5
および図‑6
はこの続き間と仏 壇,縁の関係を示したものであるO 続き間十仏壇 +縁の組み合わせは縁を有するもののうち65%
で あり,全サンプルの中でも 1/3以上を占めてい るO また,続き間に縁の付属するものは71例に及 び,続き間のうち 7割は縁っきとなるO 図 ‑6は 図‑5
の関係を室数別に示したものであるO 続き 間+仏壇+縁は室数規模が大きくなるとその比率 は増加し. 7室住宅では 7割以上 9室住宅では 全てがこの組み合わせとなり,少なくともこの地 域の住宅プラン構成上の大きな特徴となっているO5
新築住宅プランの平面構成新築住宅の平面構成上の特徴をみるために各室 の組み合わせに注目し,整理したものが表ーはで あるO表中のAは
l
階和室. Bは1
階洋室 Cは 2階和室. Dは2階洋室. Eは3階和室. Fは3 階洋室を示しているO また. A ‑ Aは l階和室が 続き間になっていることを示しているO 前節でも 若干触れた如く,室数規模によって部屋の組み合 わせには一定の傾向が認められるo4
室 (3DK)
では l階に2室,あるいは2階に 2室とるものが あり,一定のパターンは現われていないo 1階に 必ず和室を設けている点が lつの共通点であり,その他 l室を l階和室すなわち. 1階相室を2室 とする構成が半分を占める点が特徴といえばいえ るであろう。このタイプの標準的なものとしてプ ラン図ー
7
を挙げておくO3室以下
4室
5室
6室
7室
8室
9室
10室
‑‑,.・圃圃.
A,A 21 C,D 1 A,C,D 3IA‑A,A 2 A,C,C 11 A‑A,C
C,C,C 1IA‑A,D l A,B,B 1IA,A,C,D
A,B,C,D 1QA‑A,C,D 8 A,A,C,D 61 A,B,C,C 3 A‑A,C,C 3IA,C,D,D 3 A,A,C,C 21 A‑A,A,C,D 2 A,C,D,D 11 A,C,F,F
A,D,D,D 11 A‑A,A,D,D A,B,C,D,D lIA,A,B,C,C A‑A,B,C,D 1~A-A, A , C , D 4 A‑A,A,C,C 3IA‑A,C,D,D 3 A,B,C,D,D 7IA‑A,C,C,D 3 A,B,C,C,D 31 A,A,E,C,D 3 A,A,B,C,C 2IA‑A,E,C,C l A,A,C,D,D lIA‑A‑A,C,D l A,B,D,D,D lIA,B,B,C,D A,C,C,F,F lIA‑A,B,C,C,D A‑A,A,B,C,D lIA‑A,A,C,C,D A‑A,A,C,D,D lIA,A,A,B,C,D A,A,B,C,D,D lIA,B,B,C,D,D A‑A,B,C,D,D 6IA‑A,A,B,C,D 5 A‑A,A,C,D,D 4IA‑A,B,C,C,D 3 A‑A,A,C,C,D 21A←A,A,A,C,D 2 A‑A,C,C,D,D 2IA‑A,C,D,D,D 2 A‑A,A,B,D,D lIA‑A,B,B,
c
, C A‑A,A,B,B,C,C llA‑A,D,D,D,D A‑A‑A,A,C,D lIA,B, C,C,D,.D 3 A,B,C,D,D,D lIA,A,E,C,D,D A,A,B,C,C,D lIA,A,A,C,D,D l A,A,A,C,C,D lIA‑A,A,B,B,C,C 11 A,A,B,B,D,D,D lIA,B,B,C,D,D,D 11 A‑A,A,A,B,C,D 1IA‑A,A,B,C,C,D 12 A‑A,A,C,C,D,D 1IA‑A,A,C,D,D,D 13 A‑A,C,C,D,D,D 1IA,A‑A‑A,C,C,C 11 A,A,A,B,C,D,D 1IA,A,B,C,C,C,C 13 A,A,B,C,C,C,D 11 A‑A‑A, B, C,c
, C,DI1 A‑A,A,B,B,C,C,D 1IA‑A,B,C,C,D,D,Dll A‑A,B,A,C,C,C,D l A‑A‑A‑A,A,A,C,CA‑A,A,B,C,C,C,C
A,B,B,B,C,D,D,D l A‑A,A,A,B,C,D,D,D 2 A‑A,A,A,A,B,C,D,D
A‑A‑A,A,A,B,C,D,D A‑A‑A,A,A,B,C,D,D,D
2 b 6
3 2 6 f l 4
盛田川 山
L
J2JIl地」
盟 ∞
2F
図
‑7
46553745 / F
ムヲ司
︒
hUMV 川町
同 町 句 内 川 町 内 句 内
h
町E
<"') E¥』00
同時 v ト内
同hwh山
町内向 内
OR V
図‑ 8
2F
IF
5室
Dタイプであり,
C, B,
5
室 住 宅 に な る と 明 瞭 な パ タ ー ン が 表 わ れ るO最 も 多 い の はA,l階 に 相 室 と 洋 室 を 各 l室と 2階も同様となるO このタイプの 住宅の
1/4
を占めるO すなわち,例 と し て は プ ラ ン 凶 ‑8が典型的なものであるo 1階 部 分 が 玄 関 か ら 直 行 し た 通 路 部 分 に 併 列 し て い る タ イ プ で あ り , 玄 関 脇 の 洋 室 は 応 接 間 と な るO奥の 6畳 和 室 に は 床 の 聞 が あ り , 夫 婦 寝 室 兼 茶 ア ロ ン テ ー ジ に 制 約 が あ る 場 合 , 必 の 間 に 使 用 さ れ る と と も に , 格 式 空 間 で も あ るO このように,
然 的 に 奥 行 き の 深 い 町 家 型 都 市 住 宅 タ イ プ と な る が , 現 代 で は 奥 行 方 向 に 向 っ て 玄 関 側 のl室 が 洋
C, このA,B,
室 と し て 取 ら れ , 応 接 間 と な っ て 現 わ れ る 場 合 が 多 い こ と を 示 し て い るO また,
玄関脇の
1
室 は 和 室 で あ る が , そ の 和 室 は 同 様 に 接 客 空 間 と し て の 意 味 が 強 い 。 し か し , い ず れ に し ろ , こ の ような町家型タイプは福井の住宅の中では少数例に属するO 戦前には域下町として,
Dタイプにも同様のパターンがみられるO この場合は,
C,
A,
Dタイプ以外にA,
このような町家 型 都 市 住 宅 も 多 か っ た は ず で あ る が , 戦 災 , 震 災 と
2
度にわたる大規模な破壊によって,街は全くその後,全国でも有数の土地区画整理事業によって旧来の形状を全く留めない形で,
灰燈に帰し,
〈.作U、33 3 ・
7 1 E h
晴EL 封 事
言 内 で , ; i ! : : R
容とp五~Iμ
3 7 6 0
/ F 2F
図 ‑
9
7 2 8 0
「匂F / 0
M R ド柵│
63 7 0
3640す叩い
8蛤 ; . λ 8嶋l s s
ヒr図
‑10
部市が整備されてきたために土地区画が比較的整形であること,また,近年の建設場所は都市中心 部からはずれ,相対的に周辺部に多く,土地条件に余裕のあることも影響しているO すなわち,こ
の後に示すプランのほとんどがそうであるように,福井の住宅は玄関から奥行き方行に細長い,つ まりフロンテージを節約した奥行方向に発展する都市型住宅ではなく,玄関方向と直行する間口方 向に拡がる独特の発展形態を示すものが多い。この形態は後にも示すように一定のパターン化が可 能であり,福井の現代持家住宅の典型を示すものと云えようが, しかし,これらが果して,農家の 回ツ間型と町家形式の合体による発展結果であるか,あるいは武家小住宅に源をもつかは,武家小 住宅が全く残存しておらず,またそれを示す資料の発掘が末だ進展していない段階では残された課 題とするほかない。
5室住宅において,ついで多いのがA ‑ A,C. Dタイプ,すなわち, 1階は2室とも和室であ り,その和室は続き間で構成されているタイプであるO プラン図
‑9
はこのタイプの例を示したも のであり,くい違いになった2
部屋がムリをして続き間に構成されているoついで多いのが A,︒守
O内句︒門ト内
'Cコ
て::>1亡T 句ヒr
ごI~
N258
ou
ト内
/ F 2F
図
‑11
1
階 和 室 が 続 き 間 と な ら ず , 独 立 し て い る 場 合 で あ るO こ の プ ラ ン は 図 ー1 0
Dすなわち,
A, C.
1
階 和 室2
室 が 押 し 入 れ ( あ る い は 階 段 ) に よ っ て2
分 さ れ て い るO 図‑10
のプラ に示すように,む し ろ 珍 ら し い ン 構 成 は , 公 共 住 宅 な ど に も み ら れ る よ う な 合 理 的 な プ ラ ン で あ り , 福 井 の 場 合 ,
例 に 属 す る が , そ れ で も こ の 地 方 の 特 色 と し て , 玄 関 脇 に 和 室 が あ り 接 客 空 間 と し て の 位 置 づ け が は っ き り し て い る 点 に 特 徴 が あ るO先 の 図
‑8
の 場 合 と 住 ま い 方 上 の 本 質 は 変 わ ら な い と 云 え よ うOB, 1/3はA ‑ A, 6室 住 宅 に な る と , パ タ ー ン 化 は さ ら に 明 瞭 に な るo57例 中16例すなわち,
Dの パ タ ー ン で 占 め ら れ るo 1階 は 続 き 聞 の 相 室 プ ラ ス 洋 室 で あ るO プラン図‑11は そ の 典 型 C,
的 な 例 で あ るO 玄 関 を 入 っ て す ぐ に 応 接 間 が あ り , 反 対 方 向 に は エ ン が あ り , そ れ に つ な が っ て 続 このタイプの
1
つ の 典 き聞が6畳 +8畳 で 構 成 さ れ るO これに近似したプランは多く見うけられ,型 例 で あ る と と も に , 福 井 に お け る 最 近 の 持 家 住 宅 の 典 型 と 云 っ て 良 い で あ ろ うO つ い で 多 い の は これは l室は台所に接した洋間,
Dであり
7
例 を 数 え るo1
階は2
部屋であり,D,
C, B, A,
リ ビ ン グ ル ー ム と し て 使 用 さ れ るO こ の タ イ プ の 洋 聞 は ほ と ん ど がD Kに 接 し て リ ビ ン グ ル ー ム と して使用されているO こ の 地 域 の 建 て 売 り 分 譲 な ど に も 多 く 見 ら れ る 形 式 で あ り , 住 宅 規 模 に 余 裕
L.DKに 発 展 す る こ と を 示 し て い る 例 と 云 え よ うO
LDKではなく,
のある地域の住居形式として,
この地域でLDK型 が 少 な く , ほ と ん ど がD.Kタ イ プ に 属 す そのことが,はじめにも述べたように,
る理由でもあるO
い ず れ に し ろ , こ の タ イ プ は 公 私 室 型 と 呼 ば れ る 現 代 都 市 住 宅 型 に 最 も 近 い タ イ プ で あ る が , 接 客 ・ 格 式 を 重 ん ず る こ の 地 域 の 特 徴 は 消 え て い な い 。 す な わ ち , 他 の l室 は 和 室 で あ る が , こ と に
L
澗L 4 四 │ 32m │ / 仰
/2220
/F 2F
図
‑12
/1034
1820
37M
5547 3 7 5 4
I F
図
‑13
ト的国内
2r
床の間,仏壇等が置かれて接客,格式空間となる。プラン図ー
1 2
はその代表的な例であるが,この 和 室 は 玄 関 脇 に 置 か れ て お り , 図 ‑8の洋間,あるいは図‑10の相室と同じ機能を持っているところに特徴があるO
7室 ( 6 DK)住宅になるとその組み合わせが多様になョてくるため,パターンも分散を始めるO
しかし共通しているのは l階の続き聞が増えてくる点であり,最も多いのはA ‑ A,B, C, D, D,あるいはA ‑ A,A, B, C, DのタイプであるO この両者の違いは 1階部分の続き間プラス 洋間(応接間)の 3室か,さらに相室l室をとり, 4室にするかであるO いずれにしろ,先の 6室 の場合と同様に
1
階に和室続き間と洋間(応接間)を備えている点では共通しているO プラン図一子供宝
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内
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困
2 6 2
1 3
は前者の例で玄関の左右に応接間と続き間を振り分けているO プラン図‑14
はプラン図ー11と類 似 し て お り , 続 き 間 の 奥 に さ ら に 和 室 l室が設けられているO この和室は老人夫婦用のものであり,主部とは独立して,台所, トイレを備えている点に新しさがあるo7室住宅になると 3世 代 用 住 宅 としてもムリなく計画できるようになるがこれはその良い一例と云えようo
7
室 の こ の タ イ プ で 老 人居室を含む例をもう l例挙げておくO プラン図ー15であり,この場合は,台所に接した和室が老 人居室に充てられているO 老 人 居 室 が 続 き 間 の 奥 に く れ ば プ ラ ン 図‑14
とほとんど変わらなくなる が,玄関からエンが真すぐに続いている点に特色があるO このタイプは図‑11
にさらに1
室加わっ たものと解釈できるし,またより伝統的形式を反映しているとも云えるO8室以上になると,前節でも触れた如く l階に 8畳和室が増加してゆくO 組み合わせの可能性は ますます多くなるために,一定のノミターンは成立しなくなるO プラン図ー16はそのうちから,この 地 域 の 伝 統 形 式 を よ く 残 し て い る も の を と り あ げ たo 1階 の 図 中 右 側 部 分 は 越 前E型と呼ばれるこ の地域の民家形式をそのままに残している。玄関から入り正面に四ツ間取り,
1 0
畳,1 0
畳,8
畳,8
畳をとるのが普通であるが,ここではこの部分がやや崩れているO しかし,岨ツ間取りの両側を エンで囲み部屋は仏間を中心に構成し仏聞の裏側をエンで囲みひかえの聞としている点など伝統形 式の精神は生かされているO しかしながら,このタイプの注目すべき点の第 lは玄関右側にさらに 10畳以上の応接間(洋間)が配置されていることであるO この洋間は公式的(外部)の客用であり,1 0
畳一1 0
畳を中心とする伝統的空間は私事を中心とする接客空間であるO 第2
の点はこれらを含む l階の右側部分全てすなわち,応接間を含む4室が接客,格式空間としている点であるO 日常の生 活空間は左側部分の 2DKと応接室部分の2階3室が使用されるO 福井地方の住宅規模の大きな理由 の1っとして接客,格式空間の大きさを挙げることができるが,この例は正にその典型を示してい ると云えようO6
典 型 プ ラ ン に み る 住 ま い 方つぎに前節までに示してきた典型プランから数例を取り出し,その住まい方を紹介し,福井にお ける住宅とその住まい方の特徴を検討してみようO
く6室 住 宅 >
図 ‑17は6室 住 宅57例 中16例を占めるA ‑ A,B, C, D型の住まい方であるO 世帯構成は3世 代同居型,すなわち夫婦,長女,祖母の
4
人家族であるO就 寝 は 世 帯 主 が 作 業 室 を 兼 ね た2
階洋室 妻と子供は l階6畳間,そして祖母は応接間でなされているO もっとも,応接間とは名ばかりで,使 用 形 態 は 明 ら か に 寝 室 で あ り , 板 の 間 に ゴ ザ を 敷 き , そ の 上 に 布 団 ( コ タ ツ ) を 置 く と い う 具 合 であるO 家族のだんらん及び食事はD Kで行なわれているO つぎに家具についてみると,家具類は 少 な く 応 接 間 一 祖 母 寝 室 に タ ン ス が 置 か れ て い る の は 興 味 深 い 。 接 客 は 続 き 間 の う ち の 奥 座 敷 で な されており,家具を置かないのは,座敷がフォーマルな接客空間として意識されていることを裏付 けているO蛇 足 に な る が , 仏 壇 は 非 常 に 立 派 な も の が 置 か れ て い た こ と も つ け 加 え て お き た い ( 世 帯 主 に よ れ ば , そ の た め に 家 具 が 揃 え ら れ な か っ た そ う で あ る )0一 般 的 に 6室 住 宅 で は 続 き 聞 がとられるケースが多いが. 5室住宅より l室増加するため 8畳座敷は桓室等になることは少ないO
しかし次の聞は居間.寝室に転用されており,応接間もこの例のように専用化されていないか,あ るいは実質的には,ほとんど使われていないかの場合が多い。云いかえれば,住まい方からみた住
一 凶 ー コ
2降雪
l 障室 品協
S N
l首屋各 ω α ω
2 6 4
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鴨 川
K︑d視 界線
九作
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図
‑18
8
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O~♀立J \~~
1 F
昨~
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図‑19
2 6 6
要求上,応接間(洋間)をとる余裕がない(あるいはその必要がない)にもかかわらず,住宅様式 としての要求上から応接間が取られ,それが住宅計画上の想定とは全く異なフた住まい方として矛 盾をきたしているということであるO この地域の形式,あるいは格式を重んずる住居観の特徴を表 わしていると云えようO
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室住宅〉7
室住宅の中でも比較的多いパターンA ‑ A,B, C, D, D住 宅 の 住 ま い 方 を 示 し た の が 図 ‑ 18であるO 世帯構成は夫婦と子供の 3人家族であるO 寝室は 2階に集中しているO 食事は常に D K でなされ,そこが本来だんらんの場(居間)であるが,冬には応接間が届聞として転用されるよう になるO 接客空間としての応接間と続き間の使い方をみると,一般的に応接間(洋間)は知人,友 人に対して使用され,続き間座敷は町内役員の接待など公式的な接待に用いられるO あるいは親戚 客の宿泊に用いられ,続き聞が2
面解放して用いられるのは法事等,多くの客が集まるときである が,これはほとんどない。この家でもそのような使用例は新築祝いに客を招いた時のみであったOこの家の場合,応接間のうちの次の間の使い方は夏と冬では異なっているOつまり夏は応接間に応 接セットが置かれ専用化されるのであるが,冬は居間として使用されるため,次の間に応接セット が置かれているO 冬と夏で室の使われ方が変わるのは福井の気候によるO この住宅のように室だけ でなく廊下にまでじゅうたんを敷きつめであるのは珍らしいが,冬はコタツが愛用されそれは洋室 まで持ち込まれているo
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室以下では室数の関係から居間は移動しないが,部屋数に余裕が出てく る段階では居間の移動が生じるO室の機能分化は6
室住宅よりも一段進むが,応接間は生活上の要 求から容易に転用されうるのであるO つまり,接客・格式空間としての応接間の位置づけは続き間 より相対的に低い。云いかえれば,続き間の確立が先行している事を示しているO しかし,一面,先にも述べたように家族だんらんの居間の確立よりも少くとも平面計画上は応接間の確立が先行し ていることでもある。
く 極 大 住 宅 >
最後に,格式空間が最も強く表われているこの地域の伝統的形式を残す極大住宅の住まい方を示 したのが図ー19であるO この段階では,日常生活空間と接客・格式空間ははっきり区別されているO
しかも接客については客の種類に応じて使用する室は区別されるOつまり,親しい友人などは居間
・各自室,仕事関係の客は応接間,親戚縁者や町内会の役員は座敷,そして最上級の客一お坊さん は炉をきった茶室のはなれ(坊主の聞と呼ばれている)という具合であるO また,
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畳2
聞を持つ 続き間は広エンで闘まれており,その巾は畳の寸法に合わせてあるO すなわち,1 0
畳2
聞で間に合 わない時はこの広エンに畳を敷きつめて使用するのであるO 昔はこの2間部分にさらに 8畳2聞が 加わる四つ間取りであったが,現在ではこの例のような2
間続きに縮少されてきているO この続き 間及ザ奥のはなれは建築材料,装飾の面からみても,総桧材の上,うるし塗りの板戸が用いられ,さらに格子天井を持つ上段の聞があって,その奥に数百万円はすると云う仏壇が置かれているとい うように,格式空間にふさわしい雰囲気をもたせている。住宅の構成上からさらに加えると,玄関,
ホールを結ぶ直線的配置が注目されるO つまり,間口,規模とも大きく,格子天井のついた玄関は 格式空間をつくる上での重要な要素として,続き間と一体的に構成されていると考えられるO この ような住宅は福井市周辺部に立地しており,伝統的な越前
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型を受けつぐ農村住宅であるO が一方,実生活からみると図における玄関左側部分の 2DKと 2階の子供室
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室が使用されているに過ぎない。この部分の建築材料は杉材を主体とし,ごく普通の住宅と変わりなく,接客・格式空間室内にみら れた装飾調度品に比較するまでもなく,きわめてつつましい家具類があるばかりであるO つまり伝 統的格式空間をそのまま温存し,それに日常居住部分の 2DKが附随しているのであるO 農 業 を 営 む 若い主人が云うように,座敷も新築祝い以外に使ったことはなく掃除などの維持,管理には気を使 うものの使用価値はきわめて乏しい。にもかかわらず,このような住宅を新築するところにこの地 域の住要求の特色があるO この例はまさにそのような意味での典型を示していると云えようO
要 約
以上のように,福井市における新築住宅の住まい方を室数別にみてきたが,その中に福井市とい う地方の地域性をうかがうことができる。すなわち,新築ということもあり伝統的様式は薄れてき ているが,住まい方においては,接客・格式空間を重んじるという慣習が根強く残っているO その ため4室住宅から極大住宅までの機能分化をみた場合,そこに先行するのは格式空間の分離・確保 であるO とくに座敷を有する続き間の格式は高く,一方相対的に低い応接聞は,生活上の要求によ り居間等に容易に転用されるO にもかかわらず,居間の確立よりも応接間(洋間〉の確立が先行す るところにこの地域の根強い格式・接客空間志向が現われている。この格式空間は5室 住 宅 (4DK) で既に現われてくるが,完全に独立するのは
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室以上の住宅とみてよいであろうO一方,日常生活 空間はD K型が中心であり LDKタイプはほとんどなく,だんらんは居間(応接間or続 き 間Or座 敷 ) で行なわれているO 日常の生活空間は住宅規模の割には地味な存在であり,住宅規模が大きくなる につれて,その規模も増大するものの基本的には変わらない。家具や設備を考慮すれば,大都市の 小住宅よりも生活空間としては貧しいとさえ言えようO 模 式 的 に 示 せ ば 下 図 の 如 く に な れ4
室・5室住宅では,格式・接客空間つまり「ハレ」の部分は,生活空間「ケ Jの部分と混在しているが,
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室住宅では,I
ハレJI
ケ」の分離がほぼ確立し,7
室以上では,この分離は完全なものとなる とともに,それ以上の大住宅では,肥大するのは「ハレjの部分のみとなる。つまり,住宅規模が 大きくなるにつれて肥大するのは接客・格式空間であり,それが結果として,この地域の住宅規模 水準を押し上げているO そして,現在のところ,市民が最も需要しているのは, 6室住宅を中心に5 ~ 7室であり,それは延床面積において 100 ~ 150 m2と云うことであるO
しかし,以上の分析結果をもョて単純にこの地域の住要求を封建的,あるいは不合理ときめつけ ることは早計であろうO なぜなら,たしかに一面崩に示したように,明らかな不合理も認められる が,一方,昆方を変えればこの地域の根強い格式・接客空間志向も,流れ者ではない地域に根ざし た 生 活 者 と し て , 一 定 の 体 面 を 保 つ こ と が 生 活 上 不 可 欠 の こ と で あ れ 定 住 社 会 で は ま た , そ の よ うな社会的活動が活発に行なわれているからであるO すなわち,近代住居理論として構築されてき
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図 ‑