『緋文字』研究 : "A dark necessity"を中心に
著者 岩山 太次郎
雑誌名 主流
号 23
ページ 1‑24
発行年 1961‑10‑10
権利 同志社英文学会
URL http://doi.org/10.14988/pa.2017.0000016656
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は非常に多くの問題を含んでいるが︑綿密に構成されている
作品である︒或る批評家は︑この作品を内容から四つの発展①
段階に分け︑作品を解現しようとしたが︑此処では︑国人
の人物によってなされる士一種類の探求から︑E
出 合 片 付
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﹁暗い必然的な運命L﹀という問題を考えてみようと
思う
この作品の中で︑ホ1iソソは単に罪を犯したヘスタ ︒
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リソや牧師ア1サ1・dアィムズデiルが受けるべき運命は斯
々であると規定したり︑或は罪の子として生れたパールがた
どる運命は何ういうものであるかとか︑更にはヘスターの夫
③ ロージマ・チリソグワiス痘師はどうあるべきであるか︑と
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いうようなことを示そうとして︑この作品を書いたのではな
かった︒だからこの作品について︑批評家達が種々な解釈を@ しているのも当然であると言えよう︒叉︑事実ホlソソ自身
も︑例えばこのE
出 仏 寄 付
22
ロ日 日 々
3ということについても︑
はっきりと作品の中で結論を下し得なかったのではないかと
さえ思える点がある︒ただホ1ソソは人聞の意志とか精神と
かいうものは全く弱いものである(故に罪を犯す)というこ
とと︑(神の思{憶は凡ての人間に与えられているように﹀神
のみが絶対的な力を持ち給えるものである︑というこの対照
的なものを意識的に解き明かすことにより︑一つの結論をこ
の作品で示そうとしている︒ここに吋緋文字﹄のテーマがあ
るように思える︒言い換えれば︑﹁神の救いの力﹂と﹁人間
の力・努力の空しさ﹂ということを中心テーマとしている︒
彼は神が我々の運命を決定し給うのだということには何んら
‑ 1 ‑
疑問を抱いていない︒ヘスタIの肉体的な能力・知性・献身
的努力︑これら全ては︑ディムズデlルにも︑ヘスターにも︑
どのような力や効果ももたらさなかった︒それらは全く無駄
なものであった︒神のみが罪人を救い給えるのである︒この
ことをディムズデlルは息を引きとり際に至りはっきりと認
識するのである
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Lかし一方へスターは︑ディムズデ1ルがこのような悟り
に達した時に於いてすら︑なお畏怖と疑いの一言葉を心に残し
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このような点から考えれば︑この小説は神の絶対的なカを
悟り︑白からもそれに身も心も委ねたディムズデIルが中心
となる物語で︑最後までそういう信念を持ち得なかったヘス
ターが中心となっている物語ではないとも言える︒このこと
をへソリ・ジェイムズは次のように書いている︒
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勿論﹃緋文字﹄は︑神の救いを得ょうとするディムズデi
ルの探求のみをテ!?にしているのではない︒この探求のテ
1
7には︑種類の違った他の二つの探求のテ
1
7が組み合わ
されているのである︒
ディムズデlルが救いを求めようとする探求は意識的な探
求である︒たとえば第十二章
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Iルが夢遊病者の如く︑処刑台の上に立つ
章﹀では︑自分の死んでいるとも言える魂が︑救いを得よう
としているのであるから︑無意識的な探求の場合もあると言
えても︑この行為自身は苦しめるディムズデIルが絶えず意
識的に救いを求めようとすることから出たものであって︑結
局は意識的な探求が根底になっている︒そして︑最後に彼は
勝利
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これは神が与え給うた勝利なのであるが1
ーを 得る
︒
そういう意識的な探求であって︑神の栄光を追求する上昇の
線をたどる探求である︒このディムズデiルの探求は︑へス
タ!と犯した罪から救われようとするものであるから︑当然
へス
タ
Iの態度とも不可分となる︒
他の二つの探求は︑この中心的な苦しみの中での探求の問
題の副次的なものであって︑一つは﹁悪﹂の役割をもったロ
ーゾマ・チリソグワiスが姦淫を犯した妻へスタ1
・プ リン
と相手の牧師アIサl・ディムズデlルの魂を我がものとし
ようとして︑その目的を意識的に追求する探求である︒彼の
探求の使命は確かに人間としては常軌を逸しており︑しかも
‑ 2ー
それが︑第十二章で︑夜彼チリソグワ!スが処刑台の上に立
っているディムズデIルを目撃する時などは︑ヘスターに対
しても︑叉ディムズデiルに対しても︑チリソグワ1スは自
分の探求の勝利を一時は得たかのように見える︒ヘスターも
ディムズデIルも︑確かにチリソグワiスの思いのままに左
右されている︒ただ一人へスタlの罪の子パールのみがチリ
ソグ ワ
iスには制禦出来ない複雑な感情をもっている人間の
ように描かれている︒しかし︑後半の第十三章以後ではこの
関係はすべて逆になり︑ヘスターに対しても︑ディムズデi
ルに対しても︑忽ちチリングワ1スは魔力を失っていき︑最
後に於いては医者としても破滅に終る︒一時は殆んど成功を
おさめたという点で︑チリソグワIスの探求の線は上昇した
かの如く見えるが︑これは明らかに神の栄光には背を向けた︑
下向の線をたどる探求であり︑暗閣の世界へ進むものである︒
そして彼は人間の病的な過去の世界に属する人間である︒
一方︑第三の探求はパールによってなされるものである︒
罪の子として生れたパiルではあるが︑彼女はそういう︑過去
の出来事の結果︑﹁恥の印﹂
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にのみ止まっている人間ではない︒或る時は︑ディムズデi
ルに神の救いを求めさせる力を︑或る時は︑へスターに生き
る力を与える人間なのである︒パールのこのような面の一端
を︑次に引用するディムズデIルの言葉は表わしている︒
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これらの言葉からも分かるようにパiルは人聞の望みある
未来を代表している人間と言えよう︒このような使命を帯び
たパールの探求をヘスターは最初次のように表現している︒
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彼女の探求は無意識的なものであり︑或る時は運命的にす
ら感じられる︒ディムズデIルがチリソグワ!スの魔力に陥
ちこんで行くにつれて︑︒ハiルは天の父を求めずに︑呂田口W
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を求めるようになるが︑最後には自分の天の父を見出す可能性を表わしている︒処刑台上でディムズデIルに接吻
した後︑彼女は生きることの条件を受け入れ︑世間に逆らわ
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勿論これらのコ一つの探求は︑夫々違った層に於いてなされ
る︒確かに一二つの探求とも︑この小説の構成上相互扶助的な
ものであるが︑探求そのものの性質は全く異質なものである︒
ディムズデIルの探求は︑同時にへスタlの場合もそうであ
るが︑この小説の大半の部分では人間のする普通一般の行為
である︒彼等の情熱や決心を︑仮に一時的にしろ人間的であ
るとして我々が認めたとしても︑神の目からすれば︑結局そ
れは非常に無駄な努力をした人聞の行為なのである︒ディム
ズデlルは﹁選挙日の説教﹂をする前夜まで(即ち第二十一
章まで)実を結ぶような︑積極的に神に結びつくような探求 を何んらしていない︒同様にへスタlの非常に行動的なとこ
ろも全く無駄なものであった︒実を結ぶようなものではない︒
それは人間というものの層に於いてなされるからなのである
が︑この小説はこのような人間の層でまず展開して行くので
ある︒この人聞の実生活という層の点では︑作品で展開され
る事件も﹁現実的﹂であり︑作中人物もそうなのであるが︑
実はこれらの事件や人物は︑この人間という層の限界を越え
た力により支配された永一遠の戦いの印であり︑その象徴にし
かすぎないのでゐる︒冷酷で堅固な決心による目的をもった
チリングワ1スと︑天の父が待っているパI
ルと が更 に一 層︑
この永遠の戦いの印である苦悩を強く我々に思い起させてい
る︒ヘスタ!とディムズデIルは︑最初は別々に︑後には一
緒に︑チリングワIスの影響の下に入る︒そして︑これらの
反動とも言うべきものが︑パlルに影響する︒ヘスタ!とデ
ィムズデIルの行為は︑どうしても復讐しようとするチリソ
グワ!スが自由にパlルの世界に侵入して行くのを写す一種
の鏡のようなものである︒小説の終りに至って﹂初めてこの鏡
はチリソグワiスに対する輝きを止め︑天国から彼を遮断し︑
彼自身の破滅の姿を写すのである︒
このような意味からすれば︑パールと医者チリソグワlス
の探求は︑ディムズデiルやヘスタIの探求よりもなお一層
人間というものの社会の中での行為としては︑現実的或は現
世的なものであると言い得ょう︒しかし︑ホIソγ
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とチリソグワIスの二人のみが登場する場面を︑作品を現世
的な層から一歩引き上げるために書かなかった︒二人が同時
に登場する場面では︑へスタiかディムズデl
ルの 何れ か︑
或は双方を必ず一緒に登場させている︒パールとチリソグワ
Iスが顔を合わすのは他の人物の前でのみである︒そして︑
彼等は直接相互に二百も交わさない︒前にも述べた如く︑パ
ールは未来を表わす人物である︒一方︑チリングワIスは過
去を表わす人物である︒過去と未来は現在に於いてのみ︑即
ちへスターやディムズデiルの世界に於いてのみ交わり︑意
義を持つものである︒
この過去︑現在︑未来という時間的関係は︑この小説に震@ 々現われるつ鏡﹂の象徴によっても説明されている︒それら
は 作 中 人 物 の 試 練 の 展 開 の 枠 と な る 鏡 で あ る
︒ 第 十 四 章
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忌四 百戸 可曲 目白 山由 ロ﹀ で︑ ヘス ター が進 んで チリ ン グワ
iスに会い九呪いを解くように嘆願する場面の小川の水
諮りは過去と未来の接触を象徴している︒
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らされない︑森の荒涼たる大自然﹂
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束を大自然に対して拒むような秘密ーーで過去を隠すことを
欲している自然なのである︒アダムが過ちを犯して以来神が
絶えず働きかけ給う現在は︑すぐ過ぎ去る一瞬間にしかすぎ
ないが︑人間の本性はそのような束の間の瞬間を求めている
のである︒時というものは︑永遠のドラマの一場面にしかす
ぎない︒人間の生は短く︑すぐ消え去って行く︒その人閣の
束の間の生が︑ホiソソの第二の鏡で一不されているのである︒
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更に未来についての鏡は︑パールによって象徴されている
鏡である︒この小説の最後の鏡の象徴は︑小川に写ったパー
ルの鏡である︑が︑この小川はパIルの神秘性を写して流れ︑
同時に過去の秘密を明かさぬものであり︑真実な洗練された
パiルの未来を示している︒それは﹁現在よりもより洗練さ
れた又精神的な小さな姿の完全なイメーク﹂
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して対岸に停立する姿であり︑虚偽の未来を拒否するパlル
を写しているのである︒この鏡は︑ヘスターが最初パI
ルの
運命だと想像していたものを否定し︑淵に写ったパlルの可
能性を肯定するものである︒このように︑これら三つの鏡は︑
恐ろしいが逃れられない人間の過去の事実︑束の聞の現在へ
の挑戦︑更には未来に実現する神の約束を写すものであると
言え よう
︒
過去の結果にせよ︑未来への希望にせよ︑それは現在の考
えや行いの故にのみ人間には意義がある︒﹃緋文字﹄に於い
ては︑ヘスターやディムズデiル︑或は社会︑が叉社会の人達
が織りなす現実の層は︑二つの象徴的な世界により関係づけ
られている︒一つは過去に置き換えられる世界︑下の世界か
ら恐怖を与えるような象徴の世界の層︑他は未来に置き換え
られる世界︑現世が我々に与えるより以上のものを約束する
希望のある象徴の世界の層である︒これは暗閣の世界と明る
みの世界とも一言い得ょう︒全能の神は︑あらゆる結果が種々
な事柄より必然的に起こるべきものであることを知った存在
である︒故にチリングワlスやパlルの運命も︑ヘスターや
ディムズデIルの行為のためによってのみ形成されるもので
はなく︑むしろこれら四人物の生活全体の相互関係により形
成されることを知っている︒神の御心もそこに顕われている
と言 えよ う︒
﹃緋文字﹄は神の救いと人間の無力ということをテ
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して︑このような様々な層に於いて︑三つの探求が展開され
⑦ ているのである︒
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第一章
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前の叢に咲いている蕎綴の花は︑暗闇と光︑過去と未来︑悪
と議官︑醜と美︑というような対照的なものを象徴的に暗示し
ている︒これらはこの作品では極く自然な象徴である︒H・
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﹀ことの証拠として映るが︑森の中でのへスタ!とディムズデIルの会︑過の場面で強調されているよう
に︑ ホ
Iソゾには神の救いとしては︑これだけで充分である
とは思えなかった︒しかし︑それにしても︑﹁人間の法則にも
従わず︑またより高い真理にも照らされない︑この森の荒涼
たる 大自 然﹂
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下おむには確かに︑人聞の精神に︑﹁大自然の共 鳴﹂ (岳 刊号
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生は悉くが暗黒に満ちているのではないが︑常に﹁人間とい
うものの無常と悲哀を述べた話﹂(E白SFo
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﹀に満ちている︒というのは︑古くニュ!・イソグランドの創始者が︑﹁人間の徳義と幸福に満ちた
楽園
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を建設しようとして︑処女地の一部を墓地に︑一部を監獄に
あてて以来︑罪悪を犯した人は︑この﹁文明の悪の華︑監獄﹂
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に呪われているのであるから︒作者はこの冒頭の章に於いて︑
罪を犯し死の判決を受けた人聞を描写する︑しかし︑その犯
罪者の心は
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ーにより︑本当に救われるとまで言えないにしても︑和らげられ︑軽くされ
得るものであることを︑これらの森や蓄積の花の象徴を通し
て言っている︒更にそれは神の思寵の顕われともなるのであ
る︒小説の最後の一言葉は︑罪は死に於いても生と同じく︑決
定的な力をもつものであると刻んだ次のような墓碑名なので
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この物語は墓石の陰よりもなお一一層陰欝な光が一条永久に
燃えているからいくらか明かるくなっているのである︒いか
なる地上の暗き陰といえども︑人間の運命よりも暗いものは
ない︒しかし︑それはいかに暗くとも神の厳しい御旨の内に
は苦しみの後に得られる明かるい救いがある︒
第五 章今 回開 田仲 町同 三日
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当時の社会の人達について︑更に彼等とへスタIの関係につ
いてが述べられている︒社会の人達はへスターを最初は批難
するが︑後には尊敬し︑最後には許す︒これは視点を変えれ
ば︑社会の人達が惑わされているのである︒社会に於いては
正として通用する観念や︑へスターが罰を受けたからといっ
て或る程度は良くなるというようなことは︑決して真には存
在し得ない︒それだけでは﹁緋文字は︑まだその役目をはた
し終っていなかった﹂
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のである︒ただヘスタI自身も途方にく
れて色々なことをするだけなのである︒第五章の主題はへス
ターの苦しみであり︑叉︑第十三章のそれは意志の強さなの
であるが︑それは単に︑身も心も一時的なもの︑取るに足ら
ぬつまらぬものへの奉仕に向けられているだけなのである︒
ヘスターは最初から人間としての法則にすら反抗しているが︑
これは絶対に是認されないものである︒彼女は更に神の法則
にすら反抗する︒故に彼女は次のように考えたのである︒
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これは是認されないものである︒ヘスタiの心が病的であ
るとさえ言えよう︒事実︑ヘスタiの心には︑﹁真実のそ・し
て着実な悔悟ではなくて︑何か疑わしげな︑そして内部に根
深い過誤をひそめている﹂今ロ︒哲ロロ宮町田ロ仏
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ところがあったと強調さえされている︒しかし︑ヘスターをこのようにまでさせた
社会にも責任はあった︒この小説の背景となっている十七世
紀のニュI・イングラソドでは︑宗教と社会法則は既に同一
視されていたような社会であった︒
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巾 円 四罪人が処刑台の上に立って︑このような傍観者から求め得
る同情というものは︑実に貧しく冷たかったのであった︒罪
を犯した女を牢獄に投じ︑しかもその社会上の立場を全く踏
みにじろうとする当時のピュIリタニズムは︑初期の新鮮な
宗教的な生気は既に失っていたのである︒そこでは︑ヘスタ
ーが自分の場合の判断を自分で常にしようどするのも実は当
然であろう︒第十三章では︑
[Hester was] little accustomed
,
in her long seclusionfrom society
,
to measure her ideas of right and wrongby any standard external to herself. (p. 181)
AI:'ゎ-þ<~時や艇長約ヰヰνJ二時"-;íuヘムr(t<.え民̲1三叩ヰミ心耳宇密
会I,..Jム‑t""AI,..J1d0千J今母子。。
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Q吋r、必*12杓J(marble coldness" p. 186) AI:' ""主日経
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以c4'~ぼも時点。
Much. of the marble coldness of Hester's impression
was to be attributed to the circumstance, that her life
had turned, in a great measure, from passion and
feeling
,
to thought. Standing alone in the world,‑
alon弘前toany dependenc巴onsociety
,
and with littlePearl to be guided and protected
,
‑alone,
and hopelessof retrieving her position, even had she not scorned
to consider it desirable,‑she cast away the fragments
of a broken chain. The world's law was no law for
her mind. (pp. 18.6‑187)
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迫唱E杓今11d0\-1~必γIJ'.Q A~ I' IJ~ぎ判長l遺言盤以初子J杓キ1'
ffiIQ:: 0 f¥ 0 ~単欧州調必121トヤ.q't<.1トー弐制緩人í"'AIムムれ)JAI kl f室長会今J1d0\-1~I'(dO:jnj(主契kl学芸ム
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ムI'(dOr越ヤí~担保I'(d~士丑I1Qミ0~型脳w組おわAI河~,~,..JldJ(She determined to redeem her error, so
far as it might yet be possible" p. 190) AI
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""0士f血Q::0誕百以起I'o'2制千J必0¥‑1必I'(dO(t<.~-~十""入、ト
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ムAllJll<盛←I'(dO
…
for the hatred that has transformed a wise andjust man to a五end!Wilt thou yet purge it out of
thee
,
and be once more human? If not for his sake,
then doubly for thine own! Forgive, and leave his
further retribution to the Power that claims it! 1
said...that there could be no good event for him
,
orthee
,
or me,
who are here wandering together in thisgloomy maze of eviし.(p.197)
王手縮)J兵士~1キロ?組必)J'吋\-17三~I' ,j
Jo
~半々営会話ヤ\Q)J0間取駅kl!i[J!Eg←心髄υF題ヤí0:;1;;l<i~.v~安.!rl'(d!とムG畑躍起必曜会l組組杓ぱ←テ(ò0\-1~ぬもFさぎヤ\Q)J0#話rそもF同制<0判長¥‑1~' ~事11:閣\-1必Fぷ)J'サ
w
同長時)J'吋士三担保4ヨユ。>\J0)JAI~'総
11+ 1
~時同も総11+11~昨以E盤以引間帯約兵νムI'(d。十""入、ト‑t<.c4'ffiI余剰('1トャィ't<.iト一夫AIてー弐AI(t<.え民一但1IIf¥)AI.!i[皐,..Jtn一江れてどlとvAlムれ)JAI会11[ムò'2世0(t<.~ー σ3
0'-d~'r病以停車」ミ444」吋心,.,Gl
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0 ‑H‑t‑' ~ 1 [眠齢ムぷJ(star‑tled mor巴thanshe permitted to appear" p. 268) AI
‑p.'
「ゐ弘Jv~~.-2I~J(in the utmost consternation " p. 268)
A1 4r情~'r出子。.-21::'轍~lW題特0'-d~栴.-21~心兵~J
her mind [was] harassed by...terrible perp1exity" p.
280) AIムゎ吋れ以嶋田初~¥J ~二時。辱!宗4口0-Yt-'緩や\';q1眠誕
Q剣rぞみ]ヰ~::'0士吋λ0A1←)(ð~ぽQ除f\,.,Gl'
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~þ<r叩cg制緩やνγ~~州会l組必)(ð,
J .サ以.{::!)(d0 t‑'4会)(dO
Shall we not meet again?" whispered she [Hester],
bending her fac巴downclose to his [Dimmesdale's].
Shall we not spend our immortal life together?
Surely, sur巴ly,we have ransomed one another, with
all this wo色Thoulookest far into eternity, with
those bright dying eyes! Then tell me what thou
seest? "
Hush, Haster, hush!" said he, with tremu10us
solemnity,Th巴lawwe broke !‑the sin here so
awfully revea1ed !‑let these a10ne be in thy thoughts! 1 fear! 1 fear! 1t may be
,
that,
when we forgot ourGod,‑when we vio1ated our reverence each for the
other's soul,‑it w出thenceforthvain to hope that
we cou1d meet hereafter, in an everlasting and pure
reunion. God knows; and He is merciful! He hath
proved his mercy
,
most of all,
in my affiictions. Bygiving me this burning torture to bear upon my breast !
By sending yonder dark and terrible old man
,
to keepthe torture always at red‑heat! By bringing me hither
,
to die this death of triumphant ignominy before the
people! Had either of these agonies been wanting, 1
had been 10st forever! Praised be his name! His ~
will be done! Farewell!" (pp. 291‑292)
,
J ~ ~ ( t< ~ ‑11 AI I' ¥Jz
三都議E必制手)0<'剥‑10fllK組t-'~将兵..,Gl.-2l~.f玉ム。.-2I-P..-21~芸5宗主1*ートメoW護料併』州制ムν
ム)(ð事~0併構l1,.,GlAllトム~<,剖曜も~)(d AlllllIT ,~吋ゎ。
国Tト=~'~t:'--t<,Q臨特
十τミメ主~t:'‑‑t<士
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総国側(The1nterview") AI総+s:r制(Hest巴rand th巴Physician") t‑" {I[jcg 0 ~侠01判長側桔
¥!ii¥.‑2I¥Jム)(dO^J 01100 糾やかE入、ト‑t<0記単g0-Y11~倒j臨必銀出活必心~)(ðO定員~加【割余l終舟ν掘削E以割問.-21'騒司同i辱
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him hide hims巴lfin outward honor, if h巴may!Not the
less he shall b邑mine.p. 86) AJ 11111I ^" Q tJ持)(00,.J iミ,.J'¥ト
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そQ,~:t:lトヤ-4>t¥ iトーミ以殺'r)(O世P臨魁ムムヨFνム)(OAJ揺さゴ1111口ゎ0With the super日titioncommon to his [Dimmesdale's]
brotherhood, he fancied himself given ov巴rto a fiend,
to be tortured with frightful dreams, and desperate
thoughts
,
the sting of remorse,
and despair of pardon ;as a foretaste of what awaits him beyond the grave.
But it was the constant shadow of my presence !‑the
closest propinquity of the man whom he had most
vilely wronged !‑and who had grown to exist only v吋by this perp巴tualpoison of the dir巴strevenge! Ye丘.‑<
indeed !‑he did not err !‑there was a fiend at his
elbow! A mortal man
,
wIth once a human heart,
hasbecome a fiend for his especial torment!"
The unfortunate physician
,
while uttering thesεworc1s
,
liftec1 his hanc1s with a look of horror,
as ifhe hac1 beheld som巴frightfulshape
,
which he couldnot recognize, usurping th巴placeof his own image in
a glass. 1t was one of those moments‑which some times occur only at the interval of years‑when a man's moral aspect is faithfully revealec1 to his mind's ey巴Notimprobably, he had never before viewed