で日射遮蔽の判別を行うことは難しい.そこで,
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(2) 土木学会第66回年次学術講演会(平成23年度). Ⅶ‑173. じ状態が濃色の四角で表される.他方,地点(b) では日射ベクトルと面要素間の交差が生じない ため,日射遮蔽が起こらない(日向)と判別する. 日向 お よ び日 陰に お け る路 面日射量Sはそれ ぞれ次式で表される. S=. S dir + S dif. (日向). S dif. (日陰). (1) (2) 2. ここに,S dir :直達日射量(W/m )およびS dif :散 乱日射量(W/m2 )である. Fig. 3 3.. 野外観測の概要. 野外観測. RSSR モデルの精度検証を目的として,兵庫 県春日和田山道路山東 IC〜青垣 IC において, 2010/11/10 15:00 から 48 時間に亘り野外観測を 行った.Fig. 3 に観測の概要を示しており,観 測期間中は概ね快晴であった.観測では,山東 IC に気 象ス テ ー シ ョ ンを 設置 し, 全 天 日 射 量 Sall および Sdif の定点観測を行った.同時に,放 射収支計を搭載した車両を用いて S の線的計測 を行った. 4.. 観測および計算結果. Fig. 4. 日射路線分布の実測値および計算値. Fig. 4 は 2010/11/11 12:00 における S の計. (2010/11/11 12:00). 算値 S c (実線)および実測値 S o (○)の空間分布を 現状の RSSR モデルは山による S dif の減少を考. 示す.図中灰色で示す区間はトンネルを表し, 2. So および S c は 0W/m となった.. 慮していないために,S c を過大評価したと考え られる.. 図中(A)で示す日向区間では,S o と S c はとも 2. に約 600W/m でほぼ一致した.同様に,図中(B) の日陰区間では,S o と S c はともに約 150W/m2. 5.. おわりに 本研究では DSM を用いた RSSR モデルを提. で一致した.一方,図中(C)で示す区間では 日 2. 案し,路面日射量に関する野外観測との比較を. 射遮蔽判別が正確に行われず,S o =480W/m に対 2. して S c =130W/m となった.これは RSSR モデ. 行った.その結果,計算値は観測区間の大部分. ルに用いた DSM の空間解像度が 50m と粗く,. で概ね一致した.また,不一致の原因(モデルの. 沿道構造物の形状が正確に表現できていないた. 改善点)が理解 で き た. 今後 はよ り高解像度 の. めである.. DSM を用いて路面日射量の 予測精度 の改善 を 行う.. 図中(D)の区間は日向であり,日射遮蔽判別 2. は 正 確 に 行 わ れ た が , S o =470W/m に 対 し て Sc =590W/m2 であり,両者の差は 120W/m2 と大. 参考文献. きい.この区間は道路に隣接して山があり,他. 1). Chapman, L and Thones, J.E.:A blueprint for. の区間と比較して天空率が著しく低く,S dif は山. 21 st. に遮蔽されることで減少する.しかしながら,. international road weather conference, 2002.. ‑346‑. century. road. ice. prediction,. 11 th.
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