• 検索結果がありません。

で日射遮蔽の判別を行うことは難しい.そこで,

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "で日射遮蔽の判別を行うことは難しい.そこで,"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)土木学会第66回年次学術講演会(平成23年度). Ⅶ‑173. DSM を用いた路面日射量の空間分布評価 福井大学大学院工学研究科 学生会員 ○齊田. 1.. 光. 福井大学大学院工学研究科. 正会員. 藤本 明宏. 福井大学大学院工学研究科. 正会員. 福原 輝幸. はじめに. で日射遮蔽の判別を行うことは難しい.そこで,. 路面温度 が線 的に 予測 で き る よ う に なれ ば,. Fig. 1右側に示すようにDSMの計測点を頂点と. 除雪の開始時間と範囲やチェーン着脱タイミン. する三角形(面要素)の集合で沿道構造物の形状. グは現在よりも合理的に決定することができる.. を表現する.その後,道路線形データを用いて. 統計的手法に比べて熱収支法は汎用性に優れて. 道路に沿うように日射量予測点を配置し,各点. いるため,路線に亘る広域路面温度予測モデル. の日射遮蔽の有無および路面日射量を計算する.. (Wide Area Road Surface Temperature Prediction. 日射遮蔽の有無は,太陽から日射量予測点に. model,WARSTP モデル)を構築し易い.周知の. 向かう日射ベクトルと道路面要素の代表的な位. とおり,日射が路面温度に及ぼす影響は大きく,. 置から判別する.例えば,Fig. 2に示すように. 日向と日陰の間での温度差は大きい.従って,. 道路 面 要素 の代 表 点(地 点(a))で は日 射 ベ ク ト. 山地および建築物(沿道構造物)による日射遮蔽. ルと面要素が(i)および(ii)で交差しており,日. を正確に計算できない限り,路面温度の空間分. 射遮蔽が生じた(日陰)と判別する.地点(a)と同. 布や凍結発生箇所を精度良く予測することは難 しい. 今まで WARSTP モデルの多くは,沿道構造物 による日射遮蔽を考慮するために,魚眼カメラ で得られた沿道画像を基に日射遮蔽の状況を決 定していた. 1). .しかしながら,この手法は撮影. 機材などの制限があると沿道構造物の形状を正 確に求めることは難しく,広域に亘る適用が困 難である. Fig. 1. 本研究では,高精度で取扱いが容易なWARSTP. DSM による沿道構造物の表現方法. モデル構築の緒として,数値地表モデル(DSM) を用いて路面日射量を面的に計算するモデル (Road Surface Solar Radiation model,RSSRモデ ル)を開発し,RSSRモデルの計算精度について検 討を行ったので,ここに報告する. 2.. RSSR モデルの概要. RSSRモデル の 適用 に 際し て は,DSMを 用い るなどして沿道構造物の形状を表現しなければ ならない.DSMはFig. 1左側に示すような緯度, Fig. 2. 経度および標高データの集合であり,これだけ. 日射遮蔽の判別例. キーワード:冬期道路管理,路面温度予測,日射量,沿道構造物 連絡先:〒910-8507 福井市文京 3-9-1 福井大学工学部建築建設工学科環境熱・水理研究室 TEL 0776-27-8595. ‑345‑.

(2) 土木学会第66回年次学術講演会(平成23年度). Ⅶ‑173. じ状態が濃色の四角で表される.他方,地点(b) では日射ベクトルと面要素間の交差が生じない ため,日射遮蔽が起こらない(日向)と判別する. 日向 お よ び日 陰に お け る路 面日射量Sはそれ ぞれ次式で表される. S=. S dir + S dif. (日向). S dif. (日陰). (1) (2) 2. ここに,S dir :直達日射量(W/m )およびS dif :散 乱日射量(W/m2 )である. Fig. 3 3.. 野外観測の概要. 野外観測. RSSR モデルの精度検証を目的として,兵庫 県春日和田山道路山東 IC〜青垣 IC において, 2010/11/10 15:00 から 48 時間に亘り野外観測を 行った.Fig. 3 に観測の概要を示しており,観 測期間中は概ね快晴であった.観測では,山東 IC に気 象ス テ ー シ ョ ンを 設置 し, 全 天 日 射 量 Sall および Sdif の定点観測を行った.同時に,放 射収支計を搭載した車両を用いて S の線的計測 を行った. 4.. 観測および計算結果. Fig. 4. 日射路線分布の実測値および計算値. Fig. 4 は 2010/11/11 12:00 における S の計. (2010/11/11 12:00). 算値 S c (実線)および実測値 S o (○)の空間分布を 現状の RSSR モデルは山による S dif の減少を考. 示す.図中灰色で示す区間はトンネルを表し, 2. So および S c は 0W/m となった.. 慮していないために,S c を過大評価したと考え られる.. 図中(A)で示す日向区間では,S o と S c はとも 2. に約 600W/m でほぼ一致した.同様に,図中(B) の日陰区間では,S o と S c はともに約 150W/m2. 5.. おわりに 本研究では DSM を用いた RSSR モデルを提. で一致した.一方,図中(C)で示す区間では 日 2. 案し,路面日射量に関する野外観測との比較を. 射遮蔽判別が正確に行われず,S o =480W/m に対 2. して S c =130W/m となった.これは RSSR モデ. 行った.その結果,計算値は観測区間の大部分. ルに用いた DSM の空間解像度が 50m と粗く,. で概ね一致した.また,不一致の原因(モデルの. 沿道構造物の形状が正確に表現できていないた. 改善点)が理解 で き た. 今後 はよ り高解像度 の. めである.. DSM を用いて路面日射量の 予測精度 の改善 を 行う.. 図中(D)の区間は日向であり,日射遮蔽判別 2. は 正 確 に 行 わ れ た が , S o =470W/m に 対 し て Sc =590W/m2 であり,両者の差は 120W/m2 と大. 参考文献. きい.この区間は道路に隣接して山があり,他. 1). Chapman, L and Thones, J.E.:A blueprint for. の区間と比較して天空率が著しく低く,S dif は山. 21 st. に遮蔽されることで減少する.しかしながら,. international road weather conference, 2002.. ‑346‑. century. road. ice. prediction,. 11 th.

(3)

参照

関連したドキュメント

2.解析モデルの設定 検討に用いた数値解析モデルとして,図 2 に示 す幅 150m,長さ 120m,深さ 30m の円弧状のすべり面を有するモデルを想 定した.アンカー工はモデル下方に

0.8m 程度の場所で水量 0.5~0.8 ㍑/秒前後を用い て直径 30 ㎝の上掛水車を回し 1~3W の発電を行な うピコ水力発電です。. (写真-1)は水力外灯の試験モデルとして 2014 年に製作、翌

[r]

ここで,

政策評価や EBPM を行う際に基礎となるのは、対象となる施策や事業がいかに効果を及ぼすかを論 理的に構造化することである。そのための一つの手法としてロジックモデルがある。日本では

2. 発電時の風荷重の特性 本研究では土木学会構造工学委員会・風力発電設備支持

うことにより,各年代における任意断面の海底地形プロ フィールを作成した.典型的な断面として断面A-A' およ びB-B' を選び,それらの海底地形プロフィールの変化を

高速かつ軽量である代わりにモデル記述言語の記述力が犠牲と なっている.本研究では分散プロトコルなど SPIN が得意とす るものに加えて,非決定的な計算モデル(4.3 節)など