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平成22年度 外因性内分泌かく乱化学物質調査結果について 環境ホルモン調査について|岡山市|くらし・手続き|環境

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Academic year: 2018

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(1)

平 成 2 2 年 度 外 因 性 内 分 泌 か く 乱 化 学 物 質 等 調 査 結 果 に つ い て

1 調査の目的

外因性内分泌かく乱化学物質(いわゆる環境ホルモン)等による環境汚染は,科学的には未解

明な点が多く残されているものの,世代を越えた深刻な影響をもたらすおそれがあることから環

境保全上の重要な課題の一つとなっている。

岡山市では,水環境における外因性内分泌かく乱化学物質等の存在状況を把握し,今後の適切

な対応策の検討に資することを目的とし,平成11年度から調査を行っている。平成22年度は

残留性有機汚染物質を加えるなどし,継続調査を実施した。

2 調査対象河川及び調査日等

河川水質について,足守川,笹ヶ瀬川,妹尾川,砂川及び庄内川を対象に,下表及び図1に示

す6地点で調査を実施した。

河川名 調査地点名 調査年月日 調査項目 調査区分

足守川

高塚橋 入江橋

笹ヶ瀬川 比丘尼橋

妹尾川 国道30号線下

砂川 新橋

庄内川 深町橋

平成22年 12月15日

11物質群 (表1)

水質 (1回)

3 調査対象物質

内分泌かく乱作用が疑われている物質及び残留性有機汚染物質11物質群(表1)を調査した。

4 調査結果

調査を実施した物質群のうち,下表の6物質群が検出された(詳細は表2)。

岡山市調査結果 (参考) 岡山県調査結果 (参考) 全国調査

物質名 単位

検出頻度 検出範囲 検出頻度 検出範囲 検出頻度 検出範囲

ポリ塩化ビフェニール類 n g/L 6/6 0.02∼0.70 0/11 ND 48/48 0.014∼3.9

ビスフェノールA µ g/L 3/6 ND∼0.05 4/11 0.014∼0.096 49/75 ND∼0.92

ベンゾフェノン µ g/L 2/6 ND∼0.05 7/11 0.001∼0.290 14/75 ND∼0.31

PFOS及びその塩 µ g/L 6/6 0.002∼0.004 8/11

0.0001∼

0.0036 123/128

PFOSとして

ND∼0.11

PFOA µ g/L 6/6 0.004∼0.012 11/11 0.0001∼0.010 128/128

0.00016∼

0.36

N,N‐ ジメチルホルムアミド µ g/L 1/6 ND∼0.2 − − 2/12 ND∼0.11

※ 「ND」とは,検出下限値未満を示す。

※ PFOS:パーフルオロオクタンスルホン酸,PFOA:パーフルオロオクタン酸

※ 岡山県の調査期間:平成22年10月19日∼11月9日(平成22年度) ※ 「全国調査」とは、

ポリ塩化ビフェニール類:平成21年度化学物質環境実態調査結果報告書(環境省)

ビスフェノールA,ベンゾフェノン:「水環境中の内分泌攪乱化学物質(いわゆる環境ホルモ

ン)実態調査」(平成16年度,環境省)

PFOS,PFOA:河川水における要調査項目等調査結果(平成12,19∼22年度,環境省)

(2)

5 考察

平成22年度の調査は,平成22年6月の岡山市環境保全審査会・公害対策検討専門部会で

の審議・評価を受けて整理し,過去に検出された物質の継続調査及び新規の残留性有機汚染物

質の調査を行った。

新たに追加したパーフルオロオクタンスルホン酸及びその塩とパーフルオロオクタン酸につ

いては,全ての地点で検出された。全国調査においてもほとんどの地点で検出されており,濃

度も全国調査の範囲内であった。N,N−ジメチルホルムアミドは6地点中1地点で検出された。

検出頻度は平成10年度化学物質環境調査結果と同等であった。

6 今後の本事業の進め方について

各物質少なくとも3年間は調査し,その後は検出状況等に応じて見直しを行う。23年度は,

昨年と同じ項目を実施するとともに,未実施項目の追加を行う。

また,国における内分泌かく乱作用に関する取り組みやPOPs条約等の国際的な化学物質

対策に関する枠組みにおける検討の結果,新たに環境中での残留性,生物蓄積性,人や動物へ

の毒性等の観点から具体的に上げられた物質については,市としても必要性を検討した上で調

査項目に追加していくこととする。

環境省が開催する「化学物質の内分泌かく乱作用に関する検討会」における,化学物質の内分

泌かく乱作用に関連する報告の信頼性評価第2回(実施期間:H21∼H22)において,11物

質が内分泌かく乱作用に関する試験対象となり得る物質に追加された。また,22年度から23

年度に行われた信頼性評価作業班会議において7物質が試験対象物質となり得る物質としてとり

まとめられている。

POPs 条約に関連しては,23年4月に開催された締約国会議(COP5)において1物質群

の追加が決定された。

(参考)平成22年度公害対策検討専門部会資料抜粋

・調査対象から除く物質

事業目的である「存在状況の把握」の観点から以下に該当する場合は調査対象から除くこと

とする。

ア.過去に検出履歴がない物質(調査年数が3年以上のものを目安)

イ.過去に検出されているが,直近の3年以上連続して不検出であった物質

ウ.ア及びイに該当しないが,過去の全国調査等の結果と比較して低濃度のものや,市の

調査における検出濃度の範囲が狭いもの

ただし,上記に該当する場合であっても,調査を実施する物質と関連性のある物質について

は必要に応じて実施する。

・調査対象に加える物質

ア.国の化学物質環境実態調査において検出された物質について,国が内分泌かく乱作用

に関する報告文献についての信頼性評価を実施した結果,「内分泌かく乱作用に関する

試験対象となり得る物質」に選抜した物質

(3)

○ 調査地点ごとの検出状況(平成20年度∼平成22年度)

高塚橋(足守川) (単位 :µg/L, ※ ポリ塩化ビフェニール類の単位:ng/L)

平成20年度 平成21年度 平成22年度

ポリ塩化ビフェニール類:0.01 ノニルフェノール:0.11

ポリ塩化ビフェニール類:0.08 ノニルフェノール:0.07

ポリ塩化ビフェニール類:0.02

PFOS及びその塩:0.002

PFOA :0.012

入江橋(足守川)

平成20年度 平成21年度 平成22年度

ポリ塩化ビフェニール類:0.11 ポリ塩化ビフェニール類:0.64 ノニルフェノール:0.07

ポリ塩化ビフェニール類:0.70 ビスフェノールA:0.02 ベンゾフェノン:0.04

PFOS及びその塩:0.002

PFOA :0.004

比丘尼橋(笹ヶ瀬川)

平成20年度 平成21年度 平成22年度

ポリ塩化ビフェニール類:0.14 ノニルフェノール:0.08

ポリ塩化ビフェニール類:0.38 ポリ塩化ビフェニール類:0.03

PFOS及びその塩:0.004

PFOA :0.007

N,N-ジメチルホルムアミド:0.2

妹尾川国道30号線下(妹尾川)

平成20年度 平成21年度 平成22年度

ポリ塩化ビフェニール類:0.64 ビスフェノールA:0.03 ベンゾフェノン:0.02

ポリ塩化ビフェニール類:0.82 ビスフェノールA:0.03

ポリ塩化ビフェニール類:0.29 ビスフェノールA:0.05 ベンゾフェノン:0.05

PFOS及びその塩:0.004

PFOA :0.006

新橋(砂川)

平成20年度 平成21年度 平成22年度

ポリ塩化ビフェニール類:0.23 ポリ塩化ビフェニール類:0.72 ノニルフェノール:0.06

ポリ塩化ビフェニール類:0.03

PFOS及びその塩:0.002

PFOA :0.007

深町橋(庄内川)

平成20年度 平成21年度 平成22年度

調査なし ポリ塩化ビフェニール類:0.71 ポリ塩化ビフェニール類:0.46

ビスフェノールA:0.02

PFOS及びその塩:0.004

PFOA :0.007

(参考)

・分析方法:「外因性内分泌攪乱化学物質調査暫定マニュアル(水質,底質,水生生物)」(平成10

年10月環境庁水質保全局水質規制課),「要調査項目等調査マニュアル」(平成12年

12月環境庁水質保全局水質管理課),同(平成15年3月環境省環境管理局水環境部

企画課),同(平成20年3月環境省水・大気環境局水環境課),上水試験方法(日本

水道協会:2001年版),化学物質分析法開発調査報告書(平成9年度,環境庁環境保健

部環境安全課)

(4)

番号 SPE E D ' 98 調査項目 用 途 1 2 ホ ゚リ塩化ビフ ェニ ー ル 類(1塩化物∼10塩化物) 熱媒体、ノンカーボン紙、電気製品 2 36 アルキルフェノール類(C 5∼C 9)

  (4- t- ブチルフェノール)   (4- n- ブチルフェノール)   4- n- ペンチルフェノール   4- n- ヘキシルフェノール   4- n- ヘプチルフェノール   4- t- オクチルフェノール   4- n- オクチルフェノール   ノニルフェノール

3 37 ビスフェノールA 樹脂の原料

4 46 ベンゾフェノン 医療品合成原料、保香剤、紫外線吸収剤 5 - 17- β - エストラジオール 人畜由来の女性ホルモン

6 - PFOS及びその関連物質

  パーフルオロオクタンスルホン酸(PF OS)及びその塩撥水撥油剤,調理器具のコーティング剤等   パーフルオロオクタン酸(PF OA ) 撥水撥油剤(PF OS関連物質)

7 - 2, 4, 6- トリブロモフェノール 樹脂添加剤 8 - p- ジクロロベンゼン 防虫剤,防臭剤

9 - N, N- ジメチルホルムアミド 合成皮革,合成繊維製造用溶剤 10 - フェンチオン 農薬(殺虫剤)

界面活性剤の原料/分解生成物

S P EED'98とは、「外因性内分泌撹乱化学物質問題への環境庁の対応方針について−環境ホルモン戦略計画S P EED'98」(環境庁、平成10年5月) 備考

表 1

(5)

(単位:μg/ℓ  ※ ポリ塩化ビフェニール類の単位:ng/ℓ)

倉敷川水域

笹ヶ瀬川 妹尾川 砂川 庄内川

高塚橋 入江橋 比丘尼橋国道30号線下 新橋 深町橋

1 2 ポリ塩化ビフェニール類(1塩化物∼10塩化物) 0.02 0.70 0.03 0.29 0.03 0.46 0.01 0.03 アルキルフェノール類(C5∼C9)

  4-t-ブチルフェノール N.D. N.D. N.D. N.D. N.D. N.D. 0.01 0.03   4-n-ブチルフェノール N.D. N.D. N.D. N.D. N.D. N.D. 0.01 0.03   4-n-ペンチルフェノール N.D. N.D. N.D. N.D. N.D. N.D. 0.01 0.03   4-n-ヘキシルフェノール N.D. N.D. N.D. N.D. N.D. N.D. 0.01 0.03   4-n-ヘプチルフェノール N.D. N.D. N.D. N.D. N.D. N.D. 0.01 0.03   ノニルフェノール N.D. N.D. N.D. N.D. N.D. N.D. 0.05 0.15   4-t-オクチルフェノール N.D. N.D. N.D. N.D. N.D. N.D. 0.01 0.03   4-n-オクチルフェノール N.D. N.D. N.D. N.D. N.D. N.D. 0.01 0.03

3 37 ビスフェノールA N.D. 0.02 N.D. 0.05 N.D. 0.02 0.01 0.03

4 46 ベンゾフェノン N.D. 0.04 N.D. 0.05 N.D. N.D. 0.01 0.3

5 - 17-β-エストラジオール N.D. N.D. N.D. N.D. N.D. N.D. 0.001 0.003

PFOS及びその関連物質

  パーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及びその塩 0.002 0.002 0.004 0.004 0.002 0.004 0.001 0.003

  パーフルオロオクタン酸(PFOA) 0.012 0.004 0.007 0.006 0.007 0.007 0.001 0.003

7 - 2,4,6-トリブロモフェノール N.D. N.D. N.D. N.D. N.D. N.D. 0.01 0.03

8 - p -ジクロロベンゼン N.D. N.D. N.D. N.D. N.D. N.D. 0.1 0.3

9 - N,N -ジメチルホルムアミド N.D. N.D. 0.2 N.D. N.D. N.D. 0.2 0.6

10 - フェンチオン N.D. N.D. N.D. N.D. N.D. N.D. 0.01 0.03

N. D. : 検出下限値未満

6 -2 36

表- 2

平成22年度外因性内分泌かく

乱化学物質等調査結果(

H22.12.15)

No. 物 質 名

笹ヶ瀬川水域

定量 下限値 足守川

検出 下限値 SPEED

  '98

(6)

表 3

検出 頻度

検出 範囲

検出 頻度

検出 範囲

検出 頻度

検出 範囲

1 ポリ塩化ビフェニール類 6/ 6 0. 03∼0. 70 0. 01 0/ 15 N. D. 48/ 48 0. 014∼3. 9 2 アルキルフェノール類(C 5∼C 9)

  4- t- ブチルフェノール 0/ 6 N. D. 0. 01 16/ 75 N. D. ∼1. 1

  4- n- ブチルフェノール 0/ 6 N. D. 0. 01   4- n- ペンチルフェノール 0/ 6 N. D. 0. 01   4- n- ヘキシルフェノール 0/ 6 N. D. 0. 01   4- n- ヘプチルフェノール 0/ 6 N. D. 0. 01

  ノニルフェノール 0/ 6 N. D. 0. 05 0/ 15 N. D. 28/ 168 N. D. ∼1. 7   4- t- オクチルフェノール 0/ 6 N. D. 0. 01 13/ 75 N. D. ∼0. 15

  4- n- オクチルフェノール 0/ 6 N. D. 0. 01

3 ビスフェノールA 3/ 6 N. D. ∼0. 05 0. 01 6/ 15 N. D. ∼0. 15 49/ 75 N. D. ∼0. 92

4 ベンゾフェノン 2/ 6 N. D. ∼0. 05 0. 01 6/ 15 N. D. ∼0. 037 14/ 75 N. D. ∼0. 31

5 17β- エストラジオール 0/ 6 N. D. 0. 001 6/ 15 N. D. ∼0. 001 2/ 75 N. D. ∼0. 0002

6 PFOS及びその関連物質

  パーフルオロオクタンスルホン酸(PF OS)及びその塩 6/ 6 0. 002∼0. 004 0. 001 123/ 128 N. D. ∼0. 11   パーフルオロオクタン酸(PF OA ) 6/ 6 0. 004∼0. 012 0. 001 128/ 128 0. 00016∼0.36

7 2, 4, 6- トリブロモフェノール 0/ 6 N. D. 0. 01

8 p - ジクロロベンゼン 0/ 6 N. D. 0. 1

9 N, N - ジメチルホルムアミド 1/ 6 N. D. ∼0. 2 0. 2

10 フェンチオン 0/ 6 N. D. 0. 01

*1 調査日 平成22年12月15日

*2 調査日 平成21年10月20日∼11月16日

*3 平成16年度内分泌攪乱化学物質における環境実態調査結果 (平成18年3月 環境省),公共用水域全体

青字:平成21年度化学物質環境実態調査結果報告書(環境省)

要調査項目等測定結果(平成12,19∼22年度)(環境省)

No. 物 質 名

岡山市調査結果(*1)

検出頻度及び検出範囲(

平成22年度)

(単位:μ g/ L  ※ ポリ塩化ビフェニール類の単位:ng/ L )

全国調査結果(*3)

0/ 15 N. D.

検出 下限値

(7)

H22∼24年度県調査地点:水質のみ

H22∼24年度県調査地点:水質・底質

H22年度岡山市調査地点:水質のみ

(準)準固定点(1回/ 3年 調査地点)

図 

外因性内分泌かく

乱化学物質等 調査地点

国道2号線

国道2号線

倉敷川 丙川

妹尾川

相生川 笹ヶ

瀬 川 足

百間川

井 川 宇甘川

誕生寺川

新橋 高塚橋

入江橋

国道30号線下

比丘尼橋

市 市

市 市

深町橋

庄内川

県 県

(準)

(準)

(準)

県 県

県 (準)

表  3 検出 頻度 検出範囲 検出頻度 検出範囲 検出頻度 検出範囲 1 ポリ 塩化ビフェ ニール類 6/ 6 0. 03∼0. 70 0. 01 0/ 15 N. D

参照

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