FOCUSスーパーコンピュータシステムにおける並列課金インセンティブの効果III
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(2) Vol.2017-HPC-161 No.3 2017/9/19. 情報処理学会研究報告 IPSJ SIG Technical Report. 2.2 FOCUS スパコン課金制度とインセンティブ. 表 2 A システムの従量課金単価 2017 年度. FOCUS スパコンの課金制度には大きく二つあり従量制 と予約制がある[4].従量制は常設キューを利用したノード 数と経過時間の積にノード時間単価を乗じて利用課金する. 予約制は事前に1日単位、月単位、年度単位でノード数を 確保し従量制とは別の単価で課金する.これまでの経験か ら課金インセンティブは従量制と1日単位の予約キューに 強く現れていることが判明している. 表 1 に A システムの 2011 年度から 2016 年度,表 2 に 2017 年度,表 3 に D システム,表 4 に E システムの 2014 年度 から 2017 年度,表 5 に F,H システムの 2016 年度から 2017 年度の従量課金単価を示す. 表1 A システムの従量課金単価 2011-2016 年度. 表 3 D システムの従量課金単価 2014-2017 年度. 2017 年度の課金インセンティブの設計方針は l. 前年度に対し翌年度は同じノード数であれば課金単 価が上昇させる. l. Xeon Phi, Tesla P100 等のアクセラレータの付加価値 は設定しない. ⓒ 2017 Information Processing Society of Japan. 2.
(3) Vol.2017-HPC-161 No.3 2017/9/19. 情報処理学会研究報告 IPSJ SIG Technical Report l. A システムから H システムへの移行を促すためにノ. 4.0. ード性能が A システムの約 2 倍の H システムの課金. コストパフォーマンス 2015年度 A D 2016年度 A D 2017年度 A D. インセンティブを A システムと同一にする D, E システムから F, H システムへの移行を促すため に全てのノード数領域に置いて F, H システムのコス トパフォーマンスを D, E システムより優位にする 表 4 E システムの従量課金単価 2014-2017 年度. 3.5. Cost performance (GFLOPS/Yen). l. F F. H H. HH. FF. 3.0. HH. FF. HH D. FF. F. F. DD. HH. F. F H H H. H. D. HH. FF. 2.5. 2.0. H H. H. DD A. H DD. DD AA. AA. DDH AA DD. AA DD AAA. 1.5. 1.0. D. D D D. A. A A A. 1. 表 5 F, H システムの従量課金単価 2016-2017 年度. 4. DD D D DD AA DA D AA DA D A A DD D DD AA D DD AA A A D A A AA AA A A A A. 16. 64. Num. Nodes 図1. 2015 年度から 2017 年度のコストパフォーマンス. 3. 課金インセンティブの効果 図 2 に A,D,E,F,H システムの 24 時間キューにおけ る全課題の平均ノード数に対する月あたり利用ノード時間 を示す. A システムは 2011 年度から 2014 年度まで平均ノード数 が年度を経る毎に拡大して行っていたのが 2015 年度から 2017 年度までは 2 ノードから 3 ノードの間に止まり計算資 源利用量が減少している.一方で D システムは前年度に対 して翌年度は概ね平均ノード数が拡大し課金インセンティ ブが有効に働いていると言える. E システムは課金インセンティブを導入した 2017 年度は 前年度に比べて平均ノード数が減少してしまっている. F, H システムについては課金インセンティブが全く無か った 2016 年度に比べて 2017 年度は平均ノード数が向上し ており,特に H システムは約 4 倍も平均ノード数が向上して 図 1 に 2015 年度から 2017 年度のコストパフォーマンス. いる.. (GFLOPS/円)を示す.. 図 2 は課金インセンティブがノード単位のため平均ノー. 同様な課金インセンティブは従量制と同様に1日単位の. ド数に対し全課題の平均ノード数に対する月あたり利用ノ. 予約制にも同様に適用し月単位と年度単位の予約制には適. ード時間をプロットしているため各システムのノード当た. 用していない.. りのコア数が顕になっておらず,課金インセンティブが並. ⓒ 2017 Information Processing Society of Japan. 3.
(4) Vol.2017-HPC-161 No.3 2017/9/19. 情報処理学会研究報告 IPSJ SIG Technical Report 列度向上に有効に働いていない誤解を与える恐れがある.. 35. 35 13. 30. 30 12. 3. 25. 20 15. 15. 15. 10. 16. 11. 16. 25. 20 15. 15. 15. 10. 16 11 16. 14. 14. 16. 16. 14. 14. 17. 17. 5. 5. 17 16 16 17 15. 1 図 2. 2. 17. 14. 4 5 6 Average Nodes. 7. 8. A,D,E,F,H システムの 24 時間キューにおける. 全課題の平均ノード数に対する月あたり利用ノード時間 そこで図 3 に A,D,E,F,H システムの 24 時間キュー における全課題の平均プロセス数に対する月あたり利用ノ. 20. 17. 17. 16. 17 15. 17. 3. a024h d024h e024h f024h h024h. 13. Monthly average Proc hoursx10. Monthly average node hoursx10. 3. 12. a024h d024h e024h f024h h024h. 40. 16 17 14. 60 80 100 Average Procs. 120. 図 3 A,D,E,F,H システムの 24 時間キューにおける 全課題の平均プロセス数に対する月あたり利用ノード時間. 4. まとめ. ード時間を示す.これにより1ノード当たりコア数が 20. 本稿では A,D, E, F, H と複数の CPU 世代の異なるシス. コアの D, E システムおよび 40 コアの F システムの利用が. テムの存在下でも演算性能あたりの時間単価を基準に適切. A システムより移行することにより平均プロセス数が増大. な課金インセンティブを設計することで特定のシステムに. していることがはっきりと分かる.一方,H システムが約. 利用が大きく偏ること無く並列度を向上させることを示し. 4 倍のノード数と著しく増えたのは並列課金インセンティ. た.今後の課題として個別の利用者の年度毎の詳細な利用. ブの効果もあるが 1 ノード 8 コアと少ないため 8 ノード利. 推移を調査し,さらに有効な並列課金インセンティブの設. 用することで A システムの 2013,2014 年度や D, E システム. 計を目指す.. の 2016 年度に利用されていたコア数に匹敵するようにな. FOCUS スーパーコンピュータシステムの運用に関して. るためであることが類推される.. 使いやすくするための改良を加えていくつもりであるため. 前回の報告と同様に A システムの月あたり利用ノード時. 運用に関する要望や意見を,是非 [email protected] まで. 間が減少した分に匹敵またはそれ以上の計算量が D, E, F,. お寄せいただきたい.. H システムの利用量として増大していることがわかる.. 謝辞. FOCUS スーパーコンピュータシステムの運用や. 利用者の開拓に尽力されている計算科学振興財団の同僚と 利用してくださっている利用者各位に,謹んで感謝の意を 表する.. ⓒ 2017 Information Processing Society of Japan. 4.
(5) 情報処理学会研究報告 IPSJ SIG Technical Report. Vol.2017-HPC-161 No.3 2017/9/19. 参考文献 [1]. FOCUS スーパーコンピュータシステムにおける並列課金イ ンセンティブの効果, 西川 武志, 研究報告ハイパフォーマ ンスコンピューティング(HPC),2015-HPC-149(2),1-4 (2015-06-19). [2] FOCUS スーパーコンピュータシステムにおける並列課金イ ンセンティブの効果 II, 西川 武志, 研究報告ハイパフォー マンスコンピューティング(HPC), 2016-HPC-157(10),1-5 (2016-12-14). [3] FOCUS スパコンベンチマーク http://www.j-focus.jp/benchmark/ [4] FOCUS スーパーコンピュータシステム利用料金詳細, http://www.j-focus.or.jp/focus/fee.html. ⓒ 2017 Information Processing Society of Japan. 5.
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