Title
肝硬変患者におけるエネルギ−代謝動態に関する研究 -- 間
接カロリーメーターを用いて( 内容の要旨(Summary) )
Author(s)
平岡, 哲也
Report No.(Doctoral
Degree)
博士(医学)乙 第1093号
Issue Date
1996-12-18
Type
博士論文
Version
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12099/15181
※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。-一匝司---・--・・
氏名 (本籍) 学位の種類 上L 学位授与番号 学位授与日付 】学位授与の要件 ■学位論文題目 ∴審 査 委 貞 平 岡 哲】也(岐阜県) 一 博 士字′(医学) 乙第 10931号 平成上 8′年12 月18 日 学位痩則第4条第2項該当 肝硬変患者におけるエネルギー代謝動態に関する研究 一間接カロリーメーターを用いて (主査)教授 武 藤 泰 敏 (副査)教授 鹿 瀬 ノ ー 薮授 土 肥 修 司 ・ ■・■■■■]■ 」 一 ■. ・ ・■■■ ----・-一丁ニーー・-・-・-・・--・・----.-・ 一丁・-一一---・-・・ 、 給一 文 内 容 の 要 旨 .肝曙笹郵甲中心鱒器であることか-ら肝硬変蜃者に昼時代謝,寧白代謝およびエネルギー代謝に様々な異常を生 ずるt。事乳肝硬変患者の多くに耐埠髄異常そ合併する事はずく知られており.また低蛋白血匡や血鱒凝固因子 の嘩下は梅村こおいて常に問帝となる病態であろ。′て「方・肝硬変患者の‡ネノkギ一代謝に関しては,安静時工声 ルギー消費量が,健常者に比して元進しているとの報告から.健常者と変わらない,あるいはむしろ低下してい ると\、う報等享で声り・エネルギー代謝の最も基本と頃わ中る点においてさえ摩周の「致.を見てい射再・■そ与で画痔は∴ニ月干硬変患者の云ネルず丁代謝動態車甲_ら料率画面①賀静空腹嘩,②経口糖投号申後
③分岐鎖アミノ酸投与前後に間接カロリ∵メ∴タ.「を用いて検討した。 対象および方法 ①栗野空腹時:対象時コントロ.-ル15例(男12執事3例),,,鱒硬変患者41例(男22例,女19例,mOdifi9dC恒1d A群14軋甲一Chilq鐸20例・m-ChildLC群7鋸i享て行?キ.。間接カロリーメータpはフィンランドDatex杜i製Delt叫a戚代謝干÷行李キャイぎー亨丁三ドにて使用㌧.分時簡素哨費草(VO2.).分嘩岸酸ガス産尊皇
叩呵卵促しキ。閤穣力占リー メータ_㌔一_の串嘩はt一鱒即2時間絶食後の早朝空陛時宰,潮軍郎0分間崇静 与し声句与J<ッ与ド上臥吊空気呼吸下の琴件で3坤嘩測定を行フ美。-また尿中華窒素(urinarynitTO脚;以下 UN)そ求め殖あに2蛸問蓄尿しそ?部分尿雇用し.、て嘩年化学発光法にて叩を鱒博した。検討項酌まモネ ルギー消費量(en叩yeXpenditur8;以卜EE)非蛋白呼吸商(nonproteinrespiratory quotient;以下npRQ) 糖質・蛋白質・脂肪の各エネルギー基質の燃焼量(CHOg,FATg・PROTg)・糖質,脂肪・蛋白質の全エネ}( ギー消琴革に対す争鱒焼比率(%C耶り墾AT,・%PROT)とIヰ。安野時の干∠テルギ「消費量(r9Sti叩叩;・ 以下REE)はVCO2・VO2・UNより算出したが,REEは体位などによるばらつきが大きいこと中ら,-1卿定値を 補正するためにHarris-Benedictの式に羊り算出される基礎代謝量(basalmeta901icr】ate;.鱒MR)で除した値 RE翠/BMRを用いた。 ②経口糖投与前後‥対象はコントロール5例(男4軌女1例).肝硬変患者16軋(男射軋女8軌h m-Child A群6例・m-Chi14LLβ群6:5U.・._町ChildC群,4,即,であ.?た。測河毛12時間絶食後の早朝空頗時に75g経口糖負荷議鮎施行し・痍痕与前と糖投与後60分に研兎①と同様の方法を亘いて甲野占リTメ・丁ターーを30分間施行した。
UNは糖投与前1時間尿と投与後60分からの1時間尿を採尿して,減圧化学発光法で測定した。 ③分岐鎖アミノ酸投与前後‥対象は男性言とトPテ/ヒ6例,.H干硬変患者15例(男12軋女3軌m-ChildA群2 例・吋qhild,一軍群10例・・.m-ChildC群,3例)であぅた?測定は12時間絶食後の早朝空腹時に10%ブドウ糖液を時 間100m岬確度で点滴静注し,二・ブドウ糖の点滴開始1時間後より分岐鎖アミJノ酸溶液として特殊組成アミノ酸溶 液ゝ(アミノレくぎン丁大塚製薬;以下F液._総アミノ酸12⊥2g/L,フィッシャー比37.05)を時間250mlの速度で2 時間点滴静注し,F液投与前・中・後に研究①と同様に間接カロリーメーターを30分間施行した。UNはF液投与 前1時間鼠投与中1時間鼠投与後1時間尿を採尿して,減圧化学発光法で測定した。 なお.測定値の有効数字はすべて小数点以下第2位とし,mean±SDで表した。 結 果 ①安静空腹時の代謝動態:REE/BMRはコントロール群0.98±0.13に対し肝硬変群1.O6±0.09と√肝硬変群が有 意に上昇し(P<0・05),ⅢpRQはコントロール群0,90±0.05t肝硬変群0.83±0!06であり,_肝硬変群は有意に低下-105-していた(P<0・001)。また,npRQはm-Childscoreとは負の相関関係にあり肝障害が高度なほどnpRQは低下 していた(r=0.33.P<0.05)。肝硬変群とコントロール群のエネルギー基質の燃焼比率は,コントロ「ル群に おいては%CHO58.26±11.79.%FAT 25.74±15.26 および%PROT -16.00±6.41であり!・一方肝硬変群 は%CHO39・55±18・04,%FAT48.55±18.32,および%PROTll.90±5.04であうた。肝硬変群はコン、トロー ル群に比し%CHOおよび%PROTは有意に低下し(P<0・001,P<0・01),i%FAT、昼有意に土昇していた・-(P< 0・001)o npRQとREE/BMRは負の相関を示し(r=0・33,●Pく9・05).,二叩RQ?掛、症例ほど代鱒が元準していた。 さらにFAT(g)とREE/B叫Rとり間には正q)相関関係考羅吟▼(r≒0.51,,P<0鼎.),REE/BM声が高い症例. すなわち代謝元進状態にある肝硬変患者ほどエネルギて基質として脂肪中腰焼量が増大していた。 ②経口糖投与前後の代謝動態‥糖投与前に比して投与後のnpRQはコントロ丁ノレ群では投与前0.9,1±0瓜.投与 後1・01±0・00と有意に上昇し(P<0・01),肝硬変群においても投与前0.83±0.0坤ら投与後0.94±0.00と有意に増 加していた(P<0.001)。さらに,EE/BMRはコントロール群では投与前0.98±0.00から投与後1.11±0.01に全 例上昇しており(P<0.001),肝硬変群でも投与前1.05±0.00から投与後1.14±0.01と有意に上昇し(P<0.001), 上昇しなかった症例は1例のみであったb%CHOはコントロール群に憩いては投与前の60.80±8.64から投与後 の89.41±8.41と有意に増加し(P<0.05),%FATは23.67±6.68から-2.57±6.19に有意に低下し(P<0.05), 脂飯台成`に傾いていた。しかし.%PROでは15.53±7.70毒ゝらi3二`16±8.07と不変であ、った。.一一方∴麻薩変群にお いては嶺投与により%eHOは37.97±16.4bかゎ1.25±13溺への有意に上昇し■(P<正001),-%FATは50.72±17.17 から1ケ.由±15.93に有意に低下したr(P<0.001)。二しかし%pROT姐1、:31±4.46から11.d8主3.80と変動を認めな 、き かった。 ③分岐鎖アミ▲ノ酸投与前後の代謝動態‥EE/BMRは,`肝硬変群たおいそ加液投与中に‡ま疫与融0.b9±0.11ぁ ら1.15±0.11と有意な上奏着京L(Pく0.001)∴投与1時向後におーいでも1.10主0.10と疫与前に比較し有意に高値 を保っていた(P<0.01)。一方コントロール群のEE/BMRはF液投与前0:91j=-0.05た麗し七f液投与中1.04主0.09 と有意に上昇を示したが(P<0.01).投与1時間後には0.95±0.07と速やかに投与前値に復した。▲%オAT融干硬 変群ではF疲投与繭35.41±23.04に比し七投与中19.01±20.27と有意に低下し(P<0.05),投与後2よ87±16.62と 低値を示しており,●F液投与により脂肪燃焼が有意に抑制された。⊥万古シ卜占--ル群の如、A加錘液投与前32.盲3 ±13.13.投与中42.75±12.0ケ.投与後32.1ち±13.72とp液投与による有意な変動は認められなか三た。-rさ-らに,女 坂投与中の%FAでは肝硬変群が云ントロール執こ比して有意に底値セあ、った(P<6.如ご%わROサは肝硬変群に おいてはF液投与により投与前14.05±5.32から投与申22.74±4.i4'2と有意に上昇し(P<0加1),投与1時間後も 21.53±5..由と投与繭値に比して有意に高値を轟癒していた(P<0二皿)云、これに東しゴント ローdノ痛の%PROT は投与前24・38±6・56∴投与中21・11±5、偲投与後2ヲ・86±6・86と■・t‡F液投与による変動は認められなか?た三三 (1)肝硬変患者∴とくにtm瓜ildB群およぴC群の代謝は元適し七おり東化克進状態にあ左が,紬短虔 呵干障 害が高度な患者ほどより著明であった。 (2)肝硬変患者た糖を投与することにより.異化克逸ゐ抑制が可能であうた占ゝ (3)分岐鎖アミノ酸は肝硬変患者においてはt糖・脂肪よりも利用しやすいエネルギー基質でこぁりtその投与 ′により異化冗進あ抑制が可能セあった。 以上ゐ戌鮎り8禎変患者の低東養扶鮎栄養学的にサボー\卜する方法として,絶食時離短鱒あ左いは分嘆鎖 アミノ酸の適切な投与などが有舟と考えられた。 ■i 論文審査の結果の要旨 申請者 平岡哲也は,∴肝硬変患者の享ネルギ一代謝動態を検討し,肝障害度が高度な患者はど基礎代謝量が増 加し異化元進状態にあること∴また経口的糖負荷および経静脈的分岐鎖アミノ酸投与に・より異化元進の抑制が可 能であることを明らかにし七。1これらの新知見はt肝臓病学ならびに臨床栄養学の進歩に少なからず寄与するも のと認め-る。 [主論文公表誌] 肝硬変患者におけるエネルギー代謝動態に関する研究 一間接カロリーメータ十を用いて 岐阜大医紀44、(6):642∼652,1996